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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ソードアート・オンライン アニメ総評 

ソードアート・オンライン 1【通常版】 [DVD]ソードアート・オンライン 1【通常版】 [DVD]
(2012/10/24)
松岡禎丞、戸松遥 他

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【評価……B-
作画 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
演出 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
脚本 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
音楽 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
声優 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
原作再現度
構成
設定
燃え
世界観

 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★★★
 … 9


1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話11話12話13話
ABCBC+CBBBBC+CA-
14話15話16話17話18話19話20話21話22話23話24話25話
B-BBB-B-C+B+B-B-B-BB

【総評】


今、最もラノベ業界で人気のある作品は、アニメでも文句なしにブレイクしました。
この冬の覇権アニメだったといって過言ではないでしょう。
若い世代を中心に大きな支持を受けており、これからもしばらくはSAOの時代が続くと思われます。

実際、原作第1巻を初めて読んだ時の衝撃は今でも思い出せます。
かつて味わったことのない緊迫感、熱狂的な戦闘、魅力的な世界観。
その瞬間にアニメ化して大ヒットするであろうと容易に想像が出来ました。

しかし、シリーズが続くにつれて肥大していた設定の強引さに引っかかりを覚えるようになりました。
アニメ組の方々にも盛大に突っ込まれたように、この作品はご都合主義で成り立っています。
人気作品の宿命ではありますが、この作品はそれだけでは説明できないほどにアンチが存在しています。

とにもかくにも主人公を活躍させ、可愛い女の子は全員主人公に惚れさせる。
男キャラは主人公を褒め称える存在で、決して邪魔をしてはいけない。
敵はひたすら嫌な性格で、徹底的に痛めつけるべき小悪党。
これらの下地の上で成立しているのが、この「ソードアート・オンライン」という作品です。

問題は、それが良いことなのか悪いことなのかということ。
ご都合主義という言葉から悪いイメージが先行しますが、ラノベやアニメというエンターテイメント性が求められる作品において、爽快感を追求することは決して批難されるものではないはずです。
むしろ、作品としての質を高めようとした結果でしょう。
事実、主人公であるキリト、ヒロインであるアスナを筆頭にキャラ人気は特筆すべきものがあります。
スーパーヒーローは、いつの時代も憧れの対象です。

逆に、キリトのことを中二病だと蔑む人もいます。
2chの実況スレやニコニコ動画などでキリトの言動を痛々しいと発言する人は少なくありません。
ゲーム内に閉じ込められたSAOならば理解は出来ても、ログアウト可能なALOで己の世界に酔っているプレイヤーの多さは、確かにげんなりとしました。
各話感想で散々言ってきたことですが、区別をつけられていない人間が多過ぎるんですよね。

面白そうな舞台を作って、一見すると緻密な設定が練られているかと思いきや、発想が優先な一面もあります。
要するに原作者は、SFの世界観で生きる人々を描きたいのではなく、キャラが派手に活躍したり苦悩するシチュエーションを描きたいのだと思われます。
作者の定める焦点と、視聴者の期待する視点の差が、アンチを生み出してしまった大きな要因なのだと予想しています。

個人的にも面白いからこそ原作を読み、アニメも視聴しているんですけど、ちょっと違うなぁと感じる部分は多々ありました。
アインクラッドにおけるデスゲームの殺伐さ、それに加えてゲーム内という設定を活かした世界観が最大の魅力だと感じていた身としては、キャラに重点を置くスタイルに戸惑ってしまいました。
どうにも感想で文句が多くなってしまったのは、そのためです。

さて。
前置きが長くなってしまいました。

原作から構成を大幅に入れ替え、時系列順に放送したのは、結果的に失敗でしたね。
判断としては良かったと思いますし、実際そのようにして欲しかったのですが、短編と長編の雰囲気の差が激しくて、一つの作品としてバランスが崩壊してしまいました。
シリカやリズの話は、あくまで補完的なエピソードだからこそ良かったのかもしれませんね。
妙なカットや尺が合っていない場面もあり、全体的なシリーズ構成が甘かったです。

作画は比較的安定していたかな。
戦闘パートと日常パートでキリトの表情が違いすぎましたけど、通して一定だったので、担当が異なっているのかもしれません。
最近はアクションが滑らかに動くアニメが多くなってきたので、特別他と比べて優れているというわけでもなかったのですが、魅せて欲しい場面は手を抜かずしっかりと演出してくれました。

音楽は、さすが梶浦由記さん、イイ仕事をされます。
戦っている場面がシュールだったりすると、壮大過ぎるBGMは勿体無いなと思ったりもしました。

第1話の期待感は半端ではなく、完璧なアニメを見せてくれただけに、2話目以降失速した感は否めません。
まぁでも動いているキリト達が見れただけでも面白かったかなと思います。

まず間違いなく第2期はあるでしょうね。
おそらくそう遠い未来の話ではないでしょう。
この勢いを途切れさせるべきではないですから。

テーマ: ソードアート・オンライン

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ総評  ソードアート・オンライン  2012年放送開始アニメ 

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