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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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TARI TARI アニメ総評 

TARI TARI 1 (特典つき初回生産限定仕様) [Blu-ray]TARI TARI 1 (特典つき初回生産限定仕様) [Blu-ray]
(2012/09/05)
高垣彩陽、瀬戸麻沙美 他

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【評価……A-
作画 ★★★★★★★★☆☆ … 8
演出 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
脚本 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
音楽 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
声優 ★★★★★★★★★
 … 9
青春
安定感
構成



 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話11話12話13話
A-A-A-B+A-A-A-A-A-A-A-A-A-

【総評】


江ノ島を舞台に繰り広げられる高校生達の青春アニメ。

これは面白い。

片田舎を舞台としたオリジナル作品を手掛けることに定評のあるP.A.WORKS。
大手と比較すると量こそ生産できないものの、「true tears」「花咲くいろは」など評価の高い作品が多く、固定ファン層も存在する制作会社です。
この「TARI TARI」も例に漏れず、いやそれどころか過去最高作品と呼べるほどに素晴らしい仕上がりとなっていました。

実は、HDDの空き容量を作るために見ずに削除してしまおうかと考えていました。
試しに1話視聴してみたら、もうその後は最終回を見終わるまで止まりませんでしたね。
切らないで本当に良かった。

全体的にレベルは高かったんですけど、中でも称賛されるべき点はキャラクターでしょうね。
女の子達は目移りしてしまうほど皆可愛く、男も好感の持てる性格でした。
主役5人の中で、好きなキャラの順番を決めるのが難しいくらいに、全員大好きです。

和奏も紗羽も来夏も可愛すぎる。
二次元的に最も萌えられるのは紗羽かなぁ。
紗羽の私服は、二次元だからこそ可愛いんだろうなと感じました。
竹を割ったような性格は、実に爽快でしたね。
振付を模索する紗羽を見て、思わず見惚れてしまう田中の気持ちが共感できます。

来夏は、時々男言葉でツッコミを入れるのが楽しい。
ちょっとお馬鹿だけど、失敗で終わらずに乗り越えられるところが彼女の魅力ですね。
リーダーシップがあるタイプではなくても、手助けしたいと思わせてくれる人柄を持っていました。

それでもトータルで一番好きなキャラは、和奏だったかもしれません。
やはり5人の中でも主役的ポジションにいることで、細部まで掘り下げられていたことが大きいですね。
派手なキャラ設定ではなく、さりげない仕草などで女の子らしさを表現する作風が素晴らしい。
父親との会話や、愛父弁当に恥ずかしがる姿、愛猫との触れ合い、反抗期と母親へ対する深い愛情など、家族愛に溢れていましたね。
そして何気にお茶目な一面も持ち合わせているところもあって、レンジに食パンを突っ込んだり、いたずら電話で教頭を呼び出したりする場面は笑ってしまいました。
あと、やっぱりポニテ最高ですね。

ちょっと影は薄かったけど、田中とウィーンも必要不可欠な存在でした。
田中は、バドミントン以外は頼りないけれど、爽やかな好青年って感じ。
恋愛模様が描かれるのかと思いきや、微かに匂わせる程度で流しているのはナイス判断でした。
終盤になってようやく田中が紗羽へ淡い恋心らしきものを抱かせたくらいですからね。
最終回で紗羽が旅立つシーンにて告白らしきアクションを見せてくれていましたが、あえてサイレンス演出となっていて、想像が掻き立てられます。

ウィーンの流暢な外国語は驚いた。
誤魔化すことが多いのに、あの発音はガチでしょう。
戦隊ヒーローに憧れている設定は、存在感を存分にアピールする肉付けだったと思います。

オリジナルアニメの最大の利点は、脚本をアニメの尺に合わせられることですね。
効果的な場面転換、無駄のない構成、縛られることのないストーリー。
発表会や街起こしなど、序盤は毎回最終回を迎えているような感覚でした。
テンポの良さは、今年のアニメの中でもピカイチでしょうね。

合唱部の話だけに、歌は欠かせない要素でしたが、これまた聴き応えあるものとなっていました。
人気先行ではなく、歌唱力を優先したキャスティングだというのが良く分かります。
随所に挿入される合唱は、じっくりと聴いてみたいと思わせてくれるものでした。
CDも何枚か発売されているようなので、また買ってみようかなと思います。

絵の見せ所も分かっていて、ニヤリとさせられたり、心を踊らされます。
1,2話で弟の入浴シーンを見せた後で、3話で姉の来夏の入浴シーンを持ってきたり。
バトミントン勝負で気合の入ったアニメーションを起こしたり。
紗羽の写メ角度があざとすぎたり。

ダイナミックな仕掛けや特殊な設定がないからこそ良かった。
トンデモ展開もなかったし、普通さが良い意味でアニメ風に演出されていたように感じます。
「花咲くいろは」のように劇場版を制作してくれたら、絶対に観たいなと思います。

テーマ: TARI TARI

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ総評  TARITARI 

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この記事に対するコメント

 『TARI TARI』のブルーレイを買い続けているのは、ちょっと早計だったかなあ、と思い始めていたところでしたので、これほどの高評価は心強いです。 今ちょっと見返してみて、あ、やっぱりいい作品かも、と思ったりしました。
 P.A.WORKSの作品は、1クールじゃあ全然尺が足りないなあ、と感じていました。駆け足もいいけど、もっと見ていたかったです。

 湘南と乗馬の組み合わせは卑怯だなあ、と思いました。坂とか木陰の陰影とか電車とか海の反射とかが相まって、わくわくが止まりませんでした。

 そうそう。コミック版だと、バドミントンの対決のくだりが全く別物ですから、比べる価値が多少あります。

 普通に来夏が主役かと思ったら、実は主役は和奏でしたもんねえ。
 和奏と先生の絡みとか好きです。世代が違っても、通じるものがあっていいですね。むしろお母さんよりも意見は合うんじゃないかな、って思ったりします。

 商店街でヒーローショーをやる回とか好きです。

 ウィーンの物語は救いがあってよかったと思います。

 よくMADの素材になってましたが、罵り言葉が何だか多すぎやしませんでしたか? 「田中は黙ってて」とかが耳に残っています。

 合唱は、男の声もよかったですね。全員ガチな人をそろえたなあ、と思います。 あと、校歌も、校歌にしてはレベルが高すぎやしないかと思うくらいに難しいです。その分、聞ける歌になっていますね。


 『true tears』も、もう一回ブルーレイボックスを発売してくれるみたいですので、見るのが今から楽しみです。

URL | 紫電 #-

2012/12/18 01:07 * 編集 *

>紫電さん
おお、BD集めているんですか。
僕はDVDやBDを買う習慣がないので、専ら録画保存ですね。
それでも見直すことは稀ですから、結局気持ちの問題のような気もします。

コミック版というと、ガンガンで連載されていたものですよね。
最近観終わったばかりで、アニメ以外の情報はほぼ無知です。
機会があればチェックしてみようと思います。
同様にMADも見てないので、またそのうち見てみます。

スタート開始時が和奏の家で、キャラ造形的に来夏はサブヒロインだろうなと感じてました。
でも、脇にいそうなキャラが、前面に出てきて他の面子を引っ張る姿は、新鮮でしたね。

田中は妙に罵倒されていましたね。
ちょっと可哀想だったけど、美味しいポジションだなと思っていましたw
テンポの良い悪口が妙に心地良かったです。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2012/12/22 04:32 * 編集 *

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