明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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BLACK BLOOD BROTHERS 4-ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲- 

BLACK BLOOD BROTHERS〈4〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈4〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲 (富士見ファンタジア文庫)
(2005/11)
あざの 耕平草河 遊也

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
安定感 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

やっと見つけた。もう迷わない。己の剣を捧げる相手。共に人生を歩む少女。
だから、次郎は――異形の牙をむくアリスに、微笑みかける。
「……私の血が、必要ですか?」
1895年、ロンドン。留学中の大日本帝国海軍少尉・望月次郎は、連続殺人事件の捜査に関わることになる。『7年前に姿を消した切り裂きジャックが、吸血鬼になって戻ってきた』――そう噂される不可解な事件の影には、闇の世界の住人たちも絡んでいた。謎の男装の麗人・カサンドラ。その僕・ケイン。そして、月光の化身のようなアリス・イヴ……。
人間・望月次郎から、吸血鬼・望月ジロ―へ。これは長い長い闇の歴史における、知られざる一頁。百年の夜の、幕開けの物語。
―― その夜、わたしは恋におちた ――

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

ジローとアリスの出会い、そして、カーサとの因縁の始まりが描かれた過去話です。
短編集ではなく本編の4巻目に過去編を挟んでくるあたり、意図的な何かが感じられますね。
きっと、今後の伏線がこの段階で張られているのでしょうね。

時代も舞台も違うため、雰囲気がガラリと変わりました。
空気はまさしく産業革命真っ只中の近代ヨーロッパ。
風景や状況の描写が少し多めになっていて、世界の中に入り込みやすくなっています。
歴史の背景に興味がない人にとっては逆に辛いかも。
僕もすっかりその辺りの知識が抜け落ちていたことを実感しましたよ。

まぁでもそれは今作の副次的な面白味であって、もちろん本題は吸血鬼の話です。
人間である次郎がどのようにして吸血鬼と関わるようになり、いかにして転化を果たしたのか、その一部始終が明らかになります。
起承転結でいうところの「承」に比重が置かれていて、じっくり物語に没入できるようになっています。
それは丁寧に描かれているということですからいいことではあるんですが、その反面、「転」はまだいいとして、「結」に当たる部分が少し物足りないかなー。
質じゃなくて量がね。
結末がどうなるかは過去編なので予想がつくわけですけど、もう少しページ数を割いて描いて欲しかったですね。蛇足と捉えたのかな?
とはいえ、読み応えはありますので、十分お勧めできる本です。

登場キャラでは、とうとうアリスが本格的に登場です。
今までは顔見せ程度にしか出てきませんでしたので、どういうキャラなのか分かりませんでした。
まぁ、予想通りというか、予想以上というかw
天真爛漫でそこにいるだけで場が明るくなるような少女ですね。
真正の天然ボケかと思いきや、長年生きているだけあってシリアスなシーンではしっかりと締めてくれています。
BBBは好みのキャラが男に偏っていますが、アリスは結構好きになれそうです。
ミミコよりも好きかもしれないw

脇役も魅力的なキャラが多くて素敵。
実在の人物である秋山真之や、ナイスミドルなダール卿、渋さの光るロイド警部と、本当に男キャラはいいのが揃ってます。

いつも冒頭に2ページ分、プロローグ的な文章があるのですが、これがまた巧い。
冒頭で読んだときと、実際に本文中に出てきたときでは、まるで受ける印象が違います。
この言葉を選ぶセンスには、脱帽です。

3巻がハイテンションな内容だったため、そのまま読むと減速した気分になるかもしれません。
5巻からはまたノンストップで先が気になってしまうため、小粋なインターバルとして捉えるべきでしょう。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  BLACK_BLOOD_BROTHERS  あざの耕平  草河遊也  評価B+ 

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