ソードアート・オンライン 第13話「奈落の淵」
2012/10/01 Mon 23:54:36 [edit]

エンドカードは、「Aチャンネル」を手掛ける黒田bbさん。
色んな漫画家やイラストレーターが描いてますけど、アスナ率高いなぁ。
「ソードアート・オンライン」第13話の感想です。
今回は面白かったですねー。
前半と後半の落差が凄まじい回でした。
エピソードの途中から始まって、途中で章が変わり、また途中でぶち切られたかのような感じ。
続きが気になるところで終わったというのと、良いところの真っ最中で終わるというのでは、まるで別物だと思うんですよ。
構成をもう少し考慮して欲しかったですね。
しかし、それ以外は概ね満足できるクオリティでした。
原作1巻……に限らず、個人的にこの作品において、この辺りが最も好きな箇所です。
作画や演出、音楽などスタッフの気合の入りようが明らかに違い、盛り上げようという意気込みが感じられて良かった。
まず前半の釣りパートについて。
最前線で常に緊張の連続を強いられていたキリトとアスナにとって、やっと訪れた心休まるひととき。
アニメでは短編を合間に入れたりしているので、イマイチそうは見えないのですが……。
またこいつらサボってやがると思ってしまうのは、レベル上げとか攻略をしているシーンが少な過ぎるからでしょうね。
内面描写が少なく、SF設定の説明は少ないのに、キャラのやり取りだけは多いんだよなぁ。
おかげで、毎度二人のイチャつき具合を見ることになります。
いや、ラブコメはそれはそれで楽しいので良いんですけどね。
ニシダさんを絡めてのコメディトークは面白かったです。
そのニシダさんの背景は、もう少し語って欲しかったなー。
何故ログインしているのかとか、1層にいれば安全なのは分かっているけれど釣りが好きで昇ってきた話とか。
あとニシダが何故相談を持ちかけてきたのか、つまり釣りスキルが低いキリトに何故協力を依頼したのかが説明されておらず、色々と飛ばしているなぁと感じました。
アスナの独白も大事なんですが、一方的に喋り過ぎでバランスが悪いなと思いました。
アニメ的な表現としては、雰囲気は凄く良かったと思いますね。
コミカルかつのんびりとしたBGMに、ギャグ回を印象付ける表情の崩し方。
ウキウキなニシダさんや、ダルそうなキリト、幸せそうなアスナなど絵的に楽しかったですね。
そして、後半はスカルリーパー戦。
SAOでも屈指の絶望感漂う戦いでしょう。
安全マージンを十分に取ったトッププレイヤーにも関わらず、一撃で葬られる恐怖。
おぞましい様相で、逃げ出したくなってもおかしくありません。
バトル演出が素晴らしく、派手に動き回るキャラ達に夢中となりました。
多少過剰じゃないかなと感じていたBGMも、ようやくその壮大さに見合う展開が用意されましたね。
ボスの重厚な攻撃をガッチリとガードするヒースクリフが格好良い!
決して楽な相手ではないのに、顔色一つ変えず冷静に対処する姿は、まさに仕事が出来る上司。
キリトとアスナも必死の連携で、ギリギリ耐える攻防が熱い。
そして、文字通り命がけで仲間達が作ってくれた隙に、必殺のソードスキルを叩き込むクラインとエギルも見せ場があって痺れました。
2話以降、期待値を修正せざるを得ない展開が続いていましたが、今回は本当に良かったと思います。
ツッコミどころは残っていますけど、それ以上のモノを見せてくれました。
おそらく次回で原作1巻は終わりだと思いますので、この調子で頑張って貰いたいですね。
テーマ: ソードアート・オンライン
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: ソードアート・オンライン ソードアート・オンライン(アニメ話感想) 2012年放送開始アニメ
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この記事に対するコメント
復帰直後の最前線
ほんと、最前線で戦い続けている印象はほとんどありませんね。キリトは、ダンジョンだけじゃなく、女の子の攻略にも事欠きませんし。戸松遥さんのささやき声にメロメロにされました。現代の音の技術って、あんなにも繊細に声を届けてくれるものなんですね。
SAOでは命懸けが基本なのでシリアスに傾かざるを得ませんが、キリトのキャラはギャグ路線でも充分活きますね。ヌシに引っ張られたり反撃したりするさまは、SAOっぽくなくて楽しかったです。
ただ、ラインが切れた後、ヌシの方で勝手に上がってくるのはいただけませんね。あれだと釣り上げたとは言えませんから。釣り上げたと同時にラインが切れて、ヌシが歩き始める形でも問題なかったように思います。 その後「肺魚なのかな……」と分析するキリトは面白かったですけど。
この回のBパートで、今までで一番迫力ある戦闘が待っていようとは、この時点ではなかなか想像できるものではありません。
そしてBパート。今回のボスが今までで一番強そうですね。ユイに一撃でやられた敵がこれより強かったとは信じられません。
一撃死自体は、SAOではわりと見慣れている気がしますが、スカルリーパーの形状からして、ボスの手数が多くて攻撃の発動も早いところは、手に汗握る難しさを感じずにはいられません。 魔法のない世界で、あんなによく動くホネに剣とかを武器にして近寄って、たくさんたくさんダメージを与えていかなくちゃあいけないなんて、ちょっとどうしていいか分かりません。そういえば、結晶も使えないみたいですしね。
そんな中で、団長の盾はかっこよかったです。今まで見てきた盾の中で、団長の使う盾が一番かっこいいです。今までは、盾なんて肝心な時には役に立たないんじゃないかと思ってました。 あんなに強いなら、盾での戦い方を指導して、盾隊を作れば損耗率がグンと減るんじゃないかな、と思いました。いや、モブだとなかなかああはいかないかもしれませんねえ。
URL | 紫電 #-
アニメのキリトは寄り道しているシーンばかり映っていますからね。
美少女攻略組と揶揄されるのも致し方のないことかと。
本来であれば、今回みたいな生死の狭間で繰り広げられる戦いこそSAOの世界だと思うんですけどね。
死神よりも強そうに見えるのは同感です。
敵のランクの見せ方が少し下手だなと感じましたね。
まぁ、今回のスカルリーパーの強さは十分感じ取れたので、個人的には満足しています。
一撃死が見慣れているという言葉自体、ああSAOの演出は失敗しているんだなぁと思いました。
中途半端なプレイヤーではなく、SAO内でも屈指の力量を持つ攻略組の連中でさえ一撃でやられたという恐ろしさが伝えきれていないということですから。
恐ろしさを見せつけるために、怯えた表情をモブキャラにさせたのは早計だったかなと思います。
ちなみに原作では上から来襲してくる敵に対して、どちらに動くか「わずかかに遅れた」だけでやられたという表現となっていましたね。
その代わりと言ってはなんですが、団長の防御力は際立っていました。
あの安心感は頼りになりましたね。
ネトゲでは盾役は必須ですから、その分野に光が当たるのは良い演出だなと思いました。
URL | 秋空翔 #3huMpp/w
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