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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『ビブリア古書堂の事件手帖』1巻 感想 (カドカワコミックス・エース) 

ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)
(2012/06/22)
ナカノ

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漫画版「ビブリア古書堂の事件手帖」の単行本1巻を購入しました。
隔月刊漫画雑誌「アルティマエース」で連載しているものですね。
今年の3月に始まったばかりなのに、もう単行本化したのは、原作3巻との発売時期を合わせたかったのかな。

来月から「good!アフタヌーン」でも連載が開始される予定なのですが、個人的にはこちらの方が好みの絵柄ですね。
ただ、「アルティマエース」の表紙絵などに比べると、些か描き込みが物足りない感じ。
絵が平面的で、のっぺりした塗り方となっており、どこか安っぽい印象を与えています。

さすがに、越島はぐさん独特の濃淡タッチは再現しきるのは難しいか。
まぁ、漫画は量を描かないといけないので、如何に簡略化できるかも大事ではあるんですけどね。

五浦大輔も篠川栞子も3歳くらい若く見えます。
特に栞子は、もっと気品溢れるお姉さんで、本以外のことは抜けているような人というイメージだったのが、綺麗というより可愛い系に変化しています。
でも、考えてみれば、大学卒業して間もないんですから、むしろこちらの方が合っているのかも。

ストーリーは、原作1巻の第1章を丁寧に描いています。
改変など特になく、本当にそのまんま絵に起こしてみましたといった具合。
原作既読済みだと、よく出来ているとは思っても、面白味も少ないかなぁと感じてしまいました。
逆に、小説に抵抗がある人ならば、お手軽に読めるのでお試し感覚で読むことが出来ていいかもしれません。

大輔は、栞子のことを意識し過ぎじゃないか?w
完全に一目惚れしちゃってて、栞子が無防備な振る舞いをするたびに、頬を赤らめています。
確かに、こんな天然記念物級の女性がいたら、ドキドキしてしまうのも仕方がないか。

原作で絵がないキャラを見ることが出来たのが良かった。
大輔の母親のゴツさとか、祖母の厳しい眼差しとか、若づくりしている叔母とか。
栞子の妹である篠川文香が、小麦色に焼けた肌になっているのは意外でした。
ポニーテールもしていませんでしたしね。

悪くはないけど、絶対に買い続けたいというほどのものでもなかったかなぁ。
良い絵を描いていると思いますが、もう少し描き込み量が欲しかったです。

テーマ: 漫画

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ビブリア古書堂の事件手帖  ビブリア古書堂の事件手帖(巻感想)  ナカノ 

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この記事に対するコメント

メガネメガネ

 このシリーズや栞子さんへの人気が僕の想像以上なので、ずっと戸惑いを感じ続けていましたが、小説読者のみんなには、こういう光景が見えていたんだなあ、と感嘆しました。

 栞子さんの属性は、黒髪ロングの本好き時々メガネで内気であたふたで本に対する時とのギャップ持ちときてますから、真っ向から王道を地でいっていると思います。
 それを、漫画という形で丁寧に描写されれば、そりゃあ破壊力がありますよ。

 この漫画を読んで、栞子さんへの評価が上がりました。言ってみれば、この漫画を読んで評価が上がるほどにしか、僕は栞子さんのこともこの作品全体のことも見えてませんでした。
 ただ、ひとつ言い訳するなら、漫画版と原作小説では、(頭の中に)聞こえてくる栞子さんの声が違います。 大雑把にまとめるなら、漫画版の栞子さんの方が、同じことをしていてもドジで親しみやすかったです。 本モードとあたふた時の描き分けもよかったと思いますし。

 最初に栞子さんがうたた寝をしていた時、ひざの上で開かれたままの本の上にメガネが置かれていましたが、落ちそうになったのが本の方なのが展開として上手いなあ、と思いました。もしも落ちそうになったのがメガネだったら、空中で大輔が受け止めたにしても、二人のファーストコンタクトとして読者に与える印象が相当違ってしまうなあ、と思いました。

 妹の文香が小麦色なのは、小説内での該当部分にはどこにも書いてませんでしたね。が、栞子さんとの対比という意味では、なかなかいいアイデアだと思います。

 絵の一枚一枚をじっくり評価されている秋空翔さんは、漫画読みである前に、ラノベ読みとしての在り方が強いのかもしれないなあ、と感じました。
 というわけで、僕もじっくり小説と漫画の1巻の表紙を見比べてみると、二人の絵師さんが一枚の絵に込めた想いの差が浮き彫りになることが感じられますね。本の積み方とか本へのさわり方とか姿勢とか首もととか耳とか椅子とか光とか紫陽花の濃淡にこだわりを感じます。

 登場人物たちがどんな姿で描かれるのか、これから先を考えると楽しみでなりません。この漫画も長く続いてほしいなあ、と思いました。

URL | 紫電 #-

2012/07/03 00:40 * 編集 *

>紫電さん
もとより栞子さんは、想像が容易い女性だったと思っています。
越島はぐさんの表紙絵のおかげで、完全にイメージが固まりました。
漫画担当のナカノさんも、きっと描きやすかったのではないでしょうかね。
小説よりも軽い作風にするために、コミカルな絵を多用したのが、馴染みやすさを与えているのではないかと思います。

絵柄が気に入ったので買ってみたわけですが、漫画としては、そこまでレベルが高いものでもなかったですね。
イラストレーターが、全員漫画を描けると思ったら大間違いで、コマ割りや構図、台詞回しなど、多大なセンスを求められます。
その観点において、突出した方ではなかったので、個人的には平凡な評価に落ち着いています。
もちろん、好みで大きく左右されるところはあるんでしょうがね。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2012/07/06 17:26 * 編集 *

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