明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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明日から俺らがやってきた 

明日から俺らがやってきた (電撃文庫)明日から俺らがやってきた (電撃文庫)
(2012/02/10)
高樹 凛

商品詳細を見る
読書期間:2012/5/8

【評価……B
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春
クーデレ
SF


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5



 推薦入学で大学デビューして女の子にモテようか、それとも将来のために上を目指して大学受験しようか。通路に悩む俺、高校3年生・桜井真人の前に突然、未来から“俺”が時間を超えてやってきた!しかも二人も!!チャラ男とガリ勉の桜井真人……って本当に俺かよ!?でも俺の秘密(エロ本の隠し場所)を知ってるし……どうやら本物。そして、どちらの未来を選んでも最悪の人生らしい……。
 そんな中、クラスメイトで同じく進路に悩む『氷の女王』こと高瀬涼と仲良くなった俺は高瀬の未来も不幸らしいと聞いてある決断をすることになるが……。
 ちょっと大人の“俺ら”とおくる、未来系・青春ラブコメ!(……なのか!?)

【感想】


第18回電撃小説大賞<電撃文庫MAGAZINE賞>受賞作。

誰しも一度は「過去の自分に助言をしたい」と思ったことがあるはず。
未来から自分自身がやってくるという題材ならば古今東西溢れ返っていますが、別々の選択をした己が二人同時にやってくるギミックは新たな面白味が生まれていました。

主人公・桜井真人は、大学進学の手段として、受験と推薦の二択で思い悩んでいた。
推薦を選び、時間を有効活用して大学デビューを果たすべきか。
それとも受験を選び、より上の大学へ進学して堅実な就職を目指すべきか。
人生の岐路に立たされた彼の前に、突如として数年後の桜井真人が二人も現れる。
推薦を選んだ彼は受験を、受験を選んだ彼は推薦を勧める。
どちらを選んでも苦難が待ち受けていることに絶望した彼が選ぶ道は、とある女の子がキッカケだった……という青春ラブストーリー。

シンプルイズベター、というべきでしょうか。
あっさりと仕立てられたラブコメは、単調ながらも女の子の可愛さが引き立つシチュエーションを大切に描かれているので、素直に面白いなーと受け取ることが出来ました。
女の子さえ可愛ければ、テンプレ通りのお約束をなぞる展開は長所となりますね。

ヒロインの高瀬涼は、一見クールな美少女で近づき難い雰囲気を漂わせていますが、その中身は優しい心を持った年相応の少女でした。
人付き合いが苦手で壁を作っているだけで、接してみるとイイ娘だというのが分かる典型的なタイプですね。
リアリティなどはありませんが、純真さが非常に魅力を感じさせました。

登場頻度が少ないながらも、妹の高瀬優も可愛らしかったです。
少々出来過ぎていて、裏があるんじゃないのかと疑ってしまった自分は汚れてしまいましたねw
まぁ、そう思ってしまう程に出番が限られているのも問題と思うわけですが。

主人公を含めた三人の桜井真人による絡みは楽しめたものの、タイムスリップの必要性は薄かったかな。
SF設定の整合性や理屈などは、おざなりにしている部分が目立ちます。
時間移動モノとして読むと、物足りなさを感じてしまうでしょうね。

一方で、人生経験が異なる二人の自分自身と問答するのは面白く、パラレル的な意味合いでは成功していました。
進路に迷う主人公が、未来の自分の助言を得て、自らが決心する流れは良かったと思います。
ちょっと頼りないところもあるけれど、最後の選択を誤らない彼は、高校生なのに立派ですよ。

イラスト担当は、ぎん氏。
描き込み量が絵によって結構違いますけど、女の子はみんな可愛くて惹き込まれました。

オーソドックスな青春モノで、個人的にかなり好みの内容でした。
ハーレムが基本となりつつある昨今において、懐かしささえ覚えるようなヒロインが確立したラブコメでしたね。
綺麗に完結していますが、これ続くんですよねー。
蛇足とならないといいんですが、読むからには期待してみたいなと思います。

好きな女の子と自分のために頑張れる主人公が若々しい青春物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  明日から俺らがやってきた  高樹凛  ぎん  評価B 

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