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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10 

生徒会の十代  碧陽学園生徒会議事録10 (富士見ファンタジア文庫)生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10 (富士見ファンタジア文庫)
(2012/01/20)
葵 せきな

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読書期間:2012/4/2~2012/4/3

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ギャグ
パロディ
ラブコメ
青春


 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6



 ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、過去を振り返ります。始まりはあまりにも衝撃的だった。「ただの人間には興味あ(自主規制)」……記念すべきシリーズの1巻目でまさかの自主規制。物語は動き出すといいつつも、繰り返される日常。暴走する妄想、青すぎる青春。ここを読んでも内容が分からない作品紹介と、おかげさまでいろいろやらせていただきました!でもあの頃があるからこそ、今がある。何もかもが特別だった十代の日々。終わりじゃない、これは始まり。
 じゃあ最後は、せーのでいきましょう。せーの!
 「これにて、第三十二代碧陽学園生徒会、解散っ!」

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


生徒会シリーズ通算16冊目となる本編最終巻。
まだ外伝が残っていますが、一つの終わりを迎えました。

卒業式を中心とした総決算となっており、当然の如くシリアス成分は多めです。
いつもの生徒会らしさを残しつつ、しんみりとした卒業に感動して涙が出てくる……らしいですよ、世間的には。

いやー、結局最後までシリアス展開に肌が合わなかったなぁ。
ギャグがぶっ飛んでいるのは楽しめるんですけど、真面目な話をしていてもイマイチ真剣味がないといいますか、都合の良過ぎる偽善と感じてしまいました。
マジでハーレムを形成しようとしているのであれば、杉崎は考えが浅いと言わざるを得ません。
そこまで深く突っ込まず、適当に流した方が良かったのではないかな。

お涙頂戴を目指したのか知りませんけど、心を揺さぶられることはありませんでした。
あざとい、というよりも、狙い過ぎて外している感覚。
溜めを作りたいのだとしても改行が多過ぎだし、言葉選びも微妙。
伝えたいメッセージは何となく分かりますけど、作られた感が見え見えです。
奇しくも生徒会委員たちが作中(32~33P)で語っている通り「イイハナシダナー」で終わってしまい、心に響きませんでした。

あと、学校を私物化するのもいい加減にしろと言いたい。
卒業式まで生徒会色に染めてしまっていて、しかもモブキャラ全員が当たり前のように受け取っているのが、はっきりいって気味の悪さを感じてしまいます。
ラノベではよくあるパターンではあるんですけど、このシリーズでは特に顕著でした。

これだけ文句を言いつつも読んでしまうのは、それ以上にコメディとして面白いからという点に尽きます。
鉄板のラジオネタを始めとして、軽快なギャグとツッコミには何度も楽しませてもらいました。
途中、ネタ切れしかかっていましたけど、この量を生産したことは、称賛に値すると思います。
だからこそ、下手にストーリーを作らない方が楽しめたと思うんですけど……きっと少数派なんでしょうねぇ。

良くも悪くも軽いノリだったのが、ラノベのメイン読者層を取り込めた要因なんでしょうね。
コテコテの萌え絵で注目を引き、パロネタで笑いを誘い、くだけた文章で気軽さをアピールしたことが成功だったんでしょう。
個人的にはキャラに思い入れは大して持てませんでしたけど、人気は高かったようですしね。

表紙デザインが変わってしまって、並べた時に残念だなと思っていたので、リバーシブルカバーは素直に嬉しかった。
初期から追いかけていたファンに配慮しているのが分かり、好印象でした。

さて、これにて本編が終わったわけですが、まだいくつか動きがありそうで。
とりあえず、水無瀬の再登場を期待して待ちたいなと思います。

生徒会メンバーの想いが零れる卒業式

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  生徒会の一存  葵せきな  狗神煌  評価B- 

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