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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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正捕手の篠原さん2 

正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)
(2012/01/23)
千羽カモメ

商品詳細を見る
読書期間:2012/3/22~2012/3/23

【評価……C+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
 … 3
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
コメディ
ラブコメ
スポコン



 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2




 「あたしが今度の合宿を通して、先輩の根性を徹底的にたたき直してあげます!」
 綾坂が女の子だということを知っても、相変わらずマイペースな日々を過ごす守たち明学ナイン。しかし、合宿を目前に控えたある日、野球部に熱血ソフトボール少女の愛理がやってきて部の雰囲気が一変!?
 ようやく野球が出来るのかと思った矢先、深見の画策により合宿地が南の島(無人島)に変更!そして遭難!無くなっていく食料、ばれそうになる綾坂の正体、そしていつにも増してアプローチしてくる深見の真意とは……?
 果たして生き残る(野球をする)ことは出来るのか!?波乱の第2弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


1話2ページの野球部コメディ、第2巻。

まず、内容以前に突っ込まなければならない点が一つ。
誤字脱字が多過ぎ。
同人小説ならまだしも、これでお金を貰っているんですから、最低限のラインはキッチリ守らないといけません。
あとがきにて締め切り直前に原稿データが消し飛んだとありますが、これは延期すべきでした。
間に合ってよかったと言ってますけど、果たして本当にそうだったんでしょうか。
スパプロをパワプロと間違えたところは、呆れつつも笑えましたけど、それ以外は萎えました。

更には2ページで抑えようとするためか、慢性的に説明不足です。
テンポを重要視するのは大切なことですが、必要最低限の言葉を足さないと誰が何処で喋っているのか分かりません。

では、肝心の内容はといえば、ラブコメとしてはあり、スポコンとしてはなしってところ。
野球部の設定が崩壊してて、スポーツ物としては、ちっとも楽しめませんね。
こんなお気楽野球部が強いわけないですし、野球を舐め過ぎです。
野球のルールも理解しているのか、それとも単なる書き間違いなのか、ミスが目立ちます。
ランナーやアウトカウント、打順などツッコミどころが山ほどありました。

二軍がいるという話も唐突で、あまりにも不自然。
MF文庫の場合、主人公以外の男キャラに出番が用意されないため、必然的にハーレム状態となるのは仕方がない……という話で済ませていいレベルじゃないでしょう。
50人以上いる野球部でも、対抗馬となる存在は排除され、男キャラに出番が回ってこないのはおかしい。
フィクションにリアリティを求める必要性はないですが、野球に関してはコメディ要素を混入させていない作風なので、作中内で説得力を持たせてくれないと困ります。

とまぁ、ガッカリした部分は多数ありました。
しかし、だからといって全てが酷かったというわけではありません。

特に、表紙にも陣取っている深見さまのキャラの立ち具合は半端じゃなく良かった。
篠原の気を引こうと可愛いイタズラを仕掛け、反応を楽しむ彼女が微笑ましいのなんの。
悪巧みをしている深見さまが口角を吊り上げてニヤニヤ笑う姿が、容易に想像できます。
篠原に急接近した綾坂が気になり始めているのに、表情に出さず、篠原の関心を得ようと奔走するのが健気で可愛すぎました。
もうこの娘だけでも、シリーズを買い続けたくなるぐらい好きです。

相変わらずオチていない時もあるものの、コメディとしても面白く読めました。
2ページ縛りが苦しそうだなと読者に伝わってこないように頑張ってもらいたいもんです。

野球とラブコメの割合が逆のラノベだったら、個人的にはもっと好きになったんだけどなぁ。

深見さまの愛のあるちょっかいがラブコメ的に美味しく頂けます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  正捕手の篠原さん  千羽カモメ  八重樫南  評価C+ 

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この記事に対するコメント

ご愁傷さま篠原さん

 「古い記事でもコメントがつくだけでも嬉しい」というのは、コメント書きにとっても嬉しくて励みになる言葉です。

 この巻の設定や誤字などの指摘を受けて、たしかに好意的に解釈しすぎた部分もあるなあ、と反省しました。

 2巻の全体的な印象としては、MF文庫っぽくなかった部分が、MF文庫の枠組の中に入るように軌道修正された、という感じでしょうか。こうなってしまうと、涼子先生をメインの4人の中に入れるという野望もあきらめざるを得ません。
 二次元的においしい身体つきの女の子(綾坂真琴)は、水着回で水着になる義務を課されているんだなあ、と感心したりしました。

 表紙は、女の子一人という括りなら、申し分のない出来栄えと言えるでしょう。1巻を読んでこのシリーズに好感を持った読者なら、この表紙で即購入を決めると思います。よく見たら申し訳程度にバックネットが入っていることも加点しておきます。あと、深見さんが紙袋を肩にかけてるのもいいですね。

 恋のライバルがいる場合、対抗心むきだしという態度をとるのがテンプレで飽き飽きしているので、深見さんの真琴に対する態度は新鮮で興味深いです。

 新キャラの、ソフトボール部の特待生である風見愛理は、ずっと野球部に居続ける根拠が薄いという弱点があるものの、生真面目で余裕がなくて身体つきがエロくて、今時のノリによくはまるネタの作りやすいキャラだと思いました。
 それと、チャンスに弱い大型ルーキーの片桐も、ネタとしていじりやすいと思います。

 インコが出てきたネタは個人的に大ヒットしました。このネタで3分アニメが5話作れると思いました。 

 『困った時は無人島』。MF文庫の編集室に、標語として貼っておくといいんじゃないかと思います。
 
 ひとつの巻を使ってひとつの事件を描いていく作品に比べて、日常系でネタ切れする危険性は深刻だと思います。このシリーズも、巻を重ねるごとに苦しくなっていくのかなあ、と思ったりします。
 
 深見さんを中心としたオタクネタが強いわけですから、今後はそっち方面で攻めていくことになるでしょうね。

URL | 紫電 #-

2012/05/29 00:24 * 編集 *

>紫電さん
この2巻は、整合性が取れていない部分が多過ぎて指摘せずにはいられませんでした。
何故か3アウトなのにチェンジになってなかったり、ランナーが突如消えたり、前後で全く違ったりしていましたからね。
それを抜きにしても、全体的なレベルや売り上げからメディアミックス化は難しいと思います。

深見さまが1巻の表紙になれなかったのは、ユニフォーム姿ではないからなんでしょうね。
仮にも野球部を題材としているわけですから、パッと見て判断して貰える絵としては正解だったのかもしれません。

真琴は、質量的に胸を隠すことは不可能じゃないのかと思いながら読んでました。
あの大きさをサラシで押さえつけるのは無理がありますよ。

そういえば、愛理は全く触れず仕舞いでした。
女の子的イベントは、深見さましか目に入らなかったので。
既に数多くの女の子がいるのに、新キャラを投入するところは、確かにMF文庫らしかったですね。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2012/05/29 03:16 * 編集 *

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