ライトノベルの楽しい書き方8
2012/01/24 Tue 23:51:25 [edit]
![]() | ライトノベルの楽しい書き方 8 (GA文庫) (2011/03/15) 本田 透 商品詳細を見る |
【評価……C】
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 設定 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 物語 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 人物 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 文章 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6 | ラブコメ ツンデレ | ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 |
学園最強少女であり、ライトノベル作家の顔も持つ流鏑馬剣。そして彼女のボーイフレンドの与八雲や、イラストレーターで二人の友人でもある市古ゆうなの周囲はいつも賑やかで何かが起きている。 剣と市古がなぜか名探偵になる!?八雲と剣は夜の水族館でデートをすることに!?そして八雲の従姉で編集者の与八雲が部署から飛ばされてしまうことになり、大慌ての一同は関係各所を飛び回ることに。次々と生じる騒動は剣や八雲たちをどこへ導くのか……。 「ライトノベルの楽しい書き方」シリーズ初めての短編集は笑えるものからちょっといい話まで、豊富なバリエーションが楽しめる! |
【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>
妄想の果てに暴走するツンデレ系美少女ラノベ作家のラブコメディ、第8弾。
ここにきて初の短編集です。
かなりあっさりとした20~30Pのショートショート詰め合わせですね。
計11本もあるため、それぞれの内容は薄味となっています。
アンソロジーを読んでいるような感覚で、文章を目で追っているだけで引っかかるものがありませんね。
何だか番外編というよりも、おまけ的なエピソードを読み続けている感じ。
結局、剣が勝手にあらぬ方向へ暴走し、八雲と市古が振り回される展開なんだよなぁ。
執筆時期が異なる上、雑誌に掲載された作品も混じっているため、仕方がない部分もあるんですが、さすがに飽きが来てしまいます。
正直なところ、つまらないと思った話もいくつありました。
でも、短編ならではの脇役にスポットを当てた話は良かったかな。
「オレら、今日からリア充になるから……」は、オタクコンビのお茄子とふとしのブレない友情が描かれており、二次元のドップリと漬かっている彼ららしくていいなと思いました。
桐野霞さんのイラストでは美形すぎて、ちっとも底辺のオタクに見えませんでしたけどもw
「ココナツが倉庫番に飛ばされた!剣、廃業危機!」は、短編らしからぬシビアな話。
イラスト効果もあって、心夏の編集者としての真摯な想いが伝わってきました。
キッカケは軽くてもギャグで済ませるには重いし、雰囲気的に異色ではあったんですが、だからこそ新鮮さが楽しめましたね。
ラストの「夕立」で見せた剣の落ち着いた心情は、優しさにほんのりと包まれているようでした。
掌編でありながら、最も八雲と剣の微笑ましさを感じ取ることができる内容だっと思います。
とりあえず、伏線らしきものはないようなので、飛ばしても問題なさそうです。
7巻の続きが気になる人は、先に9巻を読んでもいいかと。
▼ | 雑多ながらも基本はカップルがイチャラブする短編集 |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 ライトノベルの楽しい書き方 本田透 桐野霞 評価C
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