明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール 

ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)
(2011/07/30)
井上 堅二、ほか 他

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読書期間:2011/10/23~2011/10/28

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 “青春”の数だけ“出会い”がある――。
 “3分間”をキーワードに独自の世界観で描かれる珠玉のボーイ・ミーツ・ガール。
 人気作家・井上堅二の贈る、幼馴染みとの窓越しの恋模様『三分間のボーイ・ミーツ・ガール』、野村美月が描く、猫嫌いの女の子への一目惚れの顛末『こっちにおいで、子猫ちゃん。』、新鋭・庵田定夏の紡ぐ『ガチで人生が決まる面接に行ってくる』など、書き下ろし8篇を含めた全19篇!
 切なく甘くほろ苦いショートストーリー集。

【感想】


ファミ通文庫が誇る豪華作家によるショートストーリー集。
テーマは「3分間」と「ボーイミーツガール」。
プロの作家が特色を出した掌編が全部で19編収録されています。

ラノベ界全体で見ると微妙な位置付けにあるレーベルですが、個人的には好きな作品が多いので、評価は結構高かったりします。
昔はゲーム系ラノベばかりでしたけど、最近はだいぶ新人育成の芽が出てきていますしね。
実際この本を手に取るキッカケとなった作家として、井上堅二・野村美月・庵田定夏・本田誠・田尾典丈などの名前が挙げられます。
知っている作家が多ければ多いほど、楽しめるのは間違いないでしょうね。

各章で振り分けられた紙幅に差があり、10~30ページと人によってまちまちです。
お気に入りの作家さんが、何ページ書いているのか気になると思うので書いておきます。

【3min.30cm】 田口仙年堂 10p 評価……B
トップバッターとして相応しい王道的な学園青春モノ。
思春期の学生ならば一度は妄想したことがあるのではないかというシチュエーションが素敵。
心臓の音が聞こえそうな近距離具合がもどかしくてウズウズしてしまいますね。

【詰め込み教育の弊害と教室の片隅に彼女】 日日日 23p 評価……C-
テスト中に記憶喪失を起こしてしまった少年とそれをサポートする少女の学園モノ。
ショートストーリーに設定を詰め込み過ぎて、ゴチャゴチャとしてしまった例ですね
無茶がありすぎますて、楽しめませんでした。

【ガチで人生が決まる面接に行ってくる】 庵田定夏 21p 評価……B+
高校受験の面接前に待合室で出会った少年少女のショートストーリー。
全短編中最もテーマに沿った内容となっていて、なおかつ話も非常に面白い。
緊張している主人公とヒロインが可愛くて、続きも読んでみたくなる隙のない仕上がりです。

【ねこなぶり】 嬉野秋彦 11p 評価……C+
ボーイミーツガールに猫がプラスされた短編その1。
一発ネタすぎて感想を書き辛い。
もうちょっと膨らませることができたんじゃないかなぁ。

【三分間の神様】 榊一郎 32p 評価……B
毎晩3分間だけ繋がる電話の相手は異世界の少女だった――というSFチックな話。
オチの付け方が少々乱暴なことを除けば、見事な構成。
硬派な正統派作品で、基本を押さえた内容となっていました。

【七年前のマリッジブルー】 本田誠 27p 評価……B+
ウェディングドレスを着た女性が目の前に突如現れるというインパクトのある導入で始まる物語。
この限られた枚数で、起承転結をキッチリと書ききっているのが凄い。
タイムトラベルという設定も、著者ならではの調理の仕方がされていて好感が持てました。

【お湯を注いで】 櫂末高彰 8p 評価……B-
カップラーメンが出来上がるまでの僅かな時間のみ現れる精霊とお喋りする話。
3分間というテーマで、まず思いつく題材ですよね。
お手軽にほっこりとできる内容でした。

【こっちにおいで、子猫ちゃん】 野村美月 17p 評価……B-
ノリと勢いだけで突っ走る男が一目惚れした女の子を追っかける話。
複雑に練り過ぎるよりも、簡潔にまとめた方が読みやすいのは確かだけど、少々強引かなぁ。
女の子の可愛さよりも、男の猪突猛進な有り様が記憶に残ります。

【ネオンテトラのジレンマ】 綾里けいし 9p 評価……C+
「私を、食べて欲しいんです」の言葉から綴られるホラー系短編。
ボーイミーツガールのテーマから、甘くて淡い短編が多い中で、飛び抜けて異色。
完成度は高いんですが、ケーキの中に生肉が入っていたかのような感覚で何とも受け付け辛い。

【5400万キロメートル彼方のツグミ】 庄司卓 25p 評価……A-
自力で帰還できなくなった小惑星探索機に搭載されたAIに人格が芽生えた遠距離SFロマンス。
直球の感動系物語で、科学と浪漫のブレンドが絶妙です。
「はやぶさ」に心惹かれた人ほど響くであろう一遍だと思います。

【先輩にリモコンを向けてみた】 前書き 19p 評価……B+
軽い気持ちでイタズラしてみたら、ぶっ飛んだ事実が明るみとなったドタバタコメディ。
テンポのいい会話の応酬がまるでコントのように心地良く、何より単純に笑えます。
3分間の設定を上手く焦りへ繋げていて、刻一刻と迫るタイムリミットにヒートアップしました。

【トキとロボット】 羽根川牧人 17p 評価……B-
殺戮機械として生まれた女の子型ロボットが、戦場で男の子を拾ったところから始まる物語。
バッテリー寿命が尽きかけている彼女の行動が、人間味溢れるもので優しく温かい。
背景が世紀末にしか見えません。

【ロイヤルコーポあさひの真実】 竹岡葉月 24p 評価……B+
朝目覚めたら、昨夜の宴会で飲み潰れた女の子が部屋に残っていた大学生が主人公の話。
うわー、この伏線は全く気が付かなかった。
この状況は面白いなぁ……続きが読んでみたくなります。

【QとK】 築地俊彦 17p 評価……C
児童能力者が罪を犯すと収監される監獄から脱獄しようとする男と女のサスペンス風ドラマ。
後味が悪さは、それはそれで特徴的で構わないのですが、面白さに直結しないのはどうかと。
テーマの意味合いも弱く、微妙でした。

【3分間のABCD】 はせがわみやび 25p 評価……D
美術館で出逢った女の子は、美を栄養として見た目を変化させる人間とは異なる種族だった。
……意味不明。
うーん、頭に浮かんだ設定をただ並べてみただけにしか見えない。

【杉本遥は男前っ!】 新木伸 23p 評価……B
古今東西よく使われてきた親友が実はお嬢様でしたというパターンの王道ラブコメ。
物語の始まりしか描かれていませんが、短編ではこれが普通ともいえる。
最後の選択肢は悩ましくて、先がちょっと気になりました。

【call】 佐々原史緒 9p 評価……A-
卒業式に連絡先を受け取った女の子に会うため、勇気を出して田舎まで追いかける男の子の話。
期待と不安が入り混じる男の子の苦悩が描かれる、滅茶苦茶好みの青春モノでした。
3分間の使い方も秀逸で、情景が浮かび上がるシチュエーションが最高に素晴らしい。

【彼女に関する傾向と対策】 田尾典丈 8p 評価……B
好きな女の子に告白をしたら、何故か面接を受けることになった一風変わったラブコメ。
ネタ一本で勝負しているのですが、上手くハマっており、キャラが確立しています。
二人の掛け合いが甘々で微笑ましいのが何とも素敵。

【三分間のボーイ・ミーツ・ガール】 井上堅二 11p 評価……B
女の子側の視点で語られる窓越し幼馴染み系ラブコメディ。
個人的にはアリの部類に入るけど、このオチは色々と酷いw
著者を知っている人なら薄々感づいていたでしょうけど、初読みの人は怒るんじゃなかろうかw

ラブコメ・青春・SFなど多種多様なボーイミーツガールが楽しめる全19篇

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  3分間のボーイ・ミーツ・ガール  ファミ通文庫作家陣  評価B 

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