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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ 

ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)
(2011/04/08)
川原 礫

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読書期間:2011/8/5~2011/8/8

【評価……B
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
SF
感動




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 キリトが巻き込まれた≪死銃≫事件から数週間。
 妖精アバターによる次世代飛行系VRMMO≪アルヴヘイム・オンライン≫にて、奇妙な騒動が起こる。新マップ≪浮遊城アインクラッド≫、その第24層主街区北部に現れる謎のアバターが、自身の持つ≪オリジナル・ソードスキル≫を賭け、1体1の対戦ですべてを蹴散らし続けているという。
 ≪黒の剣士≫キリトすらも打ち負かした、≪絶剣≫と呼ばれるその剣豪アバターにアスナも決闘を挑むのだが、結果、紙一重の差で敗北してしまう。
 しかし、そのデュエルが終わるやいなや、≪絶剣≫はアスナを自身のギルドに誘い始めた!?
 ≪絶剣≫と呼ばれるほどの剣の冴え。そこには、ある秘密が隠されており――。
 『マザーズ・ロザリオ』編、登場!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


次世代バーチャルネットゲームを舞台に生きる少年少女の物語、第7弾。
ヒロイン役であるアスナが主役となる一冊完結の話でした。

ALOの対人戦≪PVP≫で負け知らずのプレイヤー≪絶剣≫がいるという噂が流れる。
突如ALOの世界にやってきた彼女は、あのキリトすらも打ち破ったらしい。
にわかには信じられないアスナは、自らが≪絶剣≫にデュエルを挑むことを決意する。

良く言えば王道。悪く言えば安直。
お涙頂戴の感動路線が肌に合うかどうかがポイントになってきます。

あらすじを読んだだけで、ほぼ最初から最後の展開が読めてしまいました。
キリトが負けるという時点で、≪絶剣≫の抱える秘密に気付きますし、そうなると話の流れる方向も容易に想像できます。
嫌な言い方をすれば、アスナはイイ子っぷりを発揮して、キリトは貫録を損なうことなくヒーローを演じるテンプレが完成されているために、驚きはありません。
作者もあとがきにて触れてますが、ご都合主義があざといと感じてしまうのは仕方がないと思うんです。

しかし、それがつまらないというわけではありません。
創作物として考えるならば、これほど正しい選択はないと言ってもいいぐらいでしょう。
主人公とヒロインが活躍し、バトルあり感動ありのシリアスストーリーが展開されるんです。
ライトノベルの購入年齢層からすると、大正解だと思います。
個人的な意見をいえば、イイハナシダナーと思ったものの好みから多少外れますがね。

話は戻りますが、ご都合主義について。
締め方については、葛藤があったようですが、これで良かったと思います。
詳しく書くとネタバレになってしまうので避けますが、良いエンドでした。

問題は中盤。
SAOではいつものことなんですが、感情の移行が拙い。
順序をすっ飛ばして急に仲良くなったり、又はその反対で険悪になったりと、挿入されるべき描写が足りずに簡素となってしまっています。
おかげで、何故そこまでするのかという動機に繋がっておらず、リアリティに欠けます。
設定等にリアリティを持たせる必要性があるかどうかは作品よって異なりますが、キャラの感情については、仮に精神的に病んでいたりしても、納得できる推移が必須だと思うんですよ。
一目惚れならそれはそれで理由になりますが、著者の場合は、不自然に間が空いているように感じます。
これさえなければ、もっと素直に読めるんですがねぇ。

そういえば、逆手に取ったネタが仕込まれていましたね。
キリトの強さが、VRMMO世界上に轟いていて、あまりの規格外に「これだから……」とモブキャラから突っ込まれているのには思わず笑ってしまいましたw
真面目にプレイしている他の人間からしたら、たまったもんじゃないよねw
廃人というほど必死になっているわけでもないのに超人的な強さで、可愛い女の子達に囲まれている訳ですから、そりゃあ妬まれもするでしょうw

強き想いを胸に秘めた少女と出会い、己を顧みる女の子の物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ソードアート・オンライン  川原礫  abec  評価B 

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