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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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神様のメモ帳7 

神様のメモ帳〈7〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈7〉 (電撃文庫)
(2011/07/08)
杉井 光

商品詳細を見る
読書期間:2011/8/2~2011/8/4

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ミステリー
家族愛




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 クリスマスが近づき、探偵事務所のそばにあるホームレス公園の改装工事が始まろうとしていた。そんなある日、事務所にやってきた依頼客は、なんと売り出し中のアイドル歌手。子供の頃に失踪した父親そっくりのホームレスをその公園で見かけたのだという。
 父親捜しの過程で浮かび上がる、エアガンで武装したホームレス狩り集団。そして、なぜか探偵団を離脱する少佐。
 「これは自分ひとりでかたをつける」
 やがて――事件が起きる。僕が探偵助手として体験した中で、最も奇怪なあの事件が……戦慄のニートティーン・ストーリー、第7弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


自称ニート探偵、第7弾。
アニメ放送開始直後に刊行されたところをみると、狙って出したようですね。
売り上げは期待したほど伸びなかったようですけども。

今回は、ちょっと雰囲気が違う話。
ニート探偵団と交流のあるホームレスたちの中に、失踪した父親がいるという話が舞い込む。
その話を持ってきたのは現役のアイドルだった。
ナルミは二人の中を取り持とうとするが、そんな時に事件が起こる……という流れ。
これまでと異なるアットホームな温もりと哀しい冷たさを感じる物語でした。

元々このシリーズのストーリーは、スカッとするものは皆無です。
全てが丸く収まるハッピーエンドなんて見たことがありません。
アリスは死者の代弁者と名乗り、墓を暴くことを自虐的に捉える傾向がありますけど、重くのしかかる哀しみの中で、僅かな希望を見出してくれる大事なキッカケだと思います。
救われるとまではいかずとも、しばらく歩みを止めた後、またもう一度歩き出すことが出来るのは、ニート探偵やその助手のおかげでしょう。

ヤクザとか中国マフィアとかクスリといった、きな臭い話が関わっていないのが何とも珍しい。
ニート探偵団で唯一メインを張っていない少佐のターンがやってきましたが、立ち位置が微妙ですね。
父娘の親子ストーリーと、少佐のルートが別々すぎて、溶け込み合っていません。
もう少し積極的に絡み合う物語だと良かったんですけどね。

内容的にも、もどかしさが募るもので、ストレスは感じませんけど、モヤモヤとしました。
心情的に理解は出来ても納得は出来ない類ですね。

それにしても、ナルミの次なるターゲットはアイドルですか。さすがッス。
この天然ジゴロ、着々と人脈を開拓していってますね。
下っ端から兄貴と呼ばれるのも似合ってきたように感じますよ。

岸田メルさんのイラストは、初期から随分とテイストに変化が見られます。
好みの差はあるでしょうけど、今も昔も魅力的な絵だと思いますね。
ただ、アイドルの衣装が古臭いのは気になりましたけど。

優しさと残酷さが入り混じる結末に、複雑な想いが胸を埋めつくします

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  神様のメモ帳  杉井光  岸田メル  評価B+ 

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