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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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涼宮ハルヒの分裂 

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)
(2007/03/31)
谷川 流

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読書期間:2011/5/20~2011/5/24

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
構成
期待感

 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★
 … 9


 桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。
 だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれているんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。
 大人気シリーズ第9弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ、第9弾。

まず読み始める際に、ページ上部の余白が大きいことに気付くと思います。
違和感バリバリですけど、一応意味はありますので、ご安心ください。
初めて読んだ時は、印刷設定ミスかと疑ったものですw

「消失」までを第一部とするならば、それ以降に語られた伏線を集結させた第二部完結編の序章となるのが、今回の「分裂」の内容ですね。
「雪山症候群」にてSOS団を窮地に追いやった敵対宇宙人、「陰謀」でみくる誘拐を企てた機関とは異なる組織と気に食わない未来人が顔を揃えて登場し、キョンを突飛な展開に巻き込んでいきます。
あくまで前半部分なので、今巻だけでは感想が難しいものの、今後の展開は期待が持てる内容となっていますね。

タイトル通りの「分裂」を起こしているため、構成が非常にややこしいことになっています。
このギミックが面白かどうかと問われると、微妙なところですね。
アリといえばアリなんですけど、解決していないこともあってスッキリしないのが何とも言えません。
まぁ、当時とは違い、解答編である「驚愕」がすぐ読める環境になったので、これから読み始める人にとっては特に問題ないかもしれませんね。

仕掛けからして、「涼宮ハルヒ」というよりも「学校を出よう!」に近い印象を受けました。
著者が表現する時間移動論や並行世界原理などは、感覚的に納得させられる説明が上手いんですよね。
叙述トリックも多用していて、この時点では、気が付いていない要素もありそうです。
SF理論が、なかなか興味深くて、先が非常に気になります。

新キャラが何名か登場していますが、中でも一押しは佐々木でしょうか。
あらすじにもある通り、キョンの顔馴染みである存在で、SOS団の面子にも負けず劣らずユニークです。
登場の仕方には、少々驚かされました。
理知的なイメージというと既に古泉がいますが、この手のキャラは大好きですね。

キャラクターが多く登場している反面、SOS団の面子は若干割を食う立場となってます。
出番が全体的に少なめの中で、ハルヒは要所で輝いていました。
もはや、傍若無人な態度がツンデレにしか見えなくなりましたねw

これにて「涼宮ハルヒ」シリーズの再読が完了です。
シリーズ初の複数巻にまたがる長編で、まさか4年待たされることになるとは思いもしませんでした。
いよいよ「驚愕」の物語を再スタートすることができます。

伏線大放出となる長大な物語の幕開けを予感させます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B+ 

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