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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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涼宮ハルヒの憤慨 

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)
(2006/04/28)
谷川 流

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読書期間:2011/5/16~2011/5/17

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
青春


 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。
 それというのも生徒会長なるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、意外な強敵の出現にやおら腕章を付け替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺たちSOS団の面々はなぜか文集の原稿執筆などという苦行の真っ最中なわけだ。
 天上天下唯我独占「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾。
中編2本収録されており、長編ほどではないにしろ充足感を得られる内容となっています。

どちらもSOS団の日常がベースのエピソードで、非常に楽しかったです。
何でもない日々がこんなにも面白く感じられるのは、キャラが立っているのと文章に中毒性があるからでしょうね。
キョンの一人称による語りは、独特のテンポで病み付きになります。
筆力が高いというよりも、センスを感じる文体で、個人的な好みの差が大きいだろうなと感じますね。

挿絵も豊富で、見応えありました。
ただ、相変わらず本文の描写と合っていない箇所もあるのが、勿体無い。
イラスト指定は、しっかりして欲しいですね。

【編集長★一直線!】

SOS団が不法に占拠している文芸部室を生徒会の圧力で撤去されないために、文芸活動をする羽目になったSOS団メンバーたちによる執筆記録。
ハルヒの中では、SOS団vs生徒会という構図がバチバチと火花を散らしているんだろうなと想像容易いですね。
まぁ、実際のところは生徒会の方が至極正論であるのですが。
それをハルヒもキョンも無意識で理解しているため、生徒会長の会誌作りの条件を飲んだのでしょう。
ハルヒの場合、単純に面白そうだからと考えた可能性も否めませんけどねw
実際、みんなで何かを作るという共同作業は楽しそうで、執筆自体を苦労はしても、制作に躍起になるSOS団員たちは決して嫌そうに見えませんでしたし。

団員たちの書いた中では、みくるや長門もいいけど、キョンの小説モドキが一番面白かった。
オチは何となく読めても、先が気になりました。

努力家で真面目なみくるが健気で可愛いなぁ。
うーん、うーんと唸りながらも頑張って文章を綴ろうとする姿は、とても上級生に見えない愛らしさ。
マスコット的な意味で獲ってきたハルヒの慧眼は認めざるを得ませんね。

【ワンダリング・シャドウ】

春休みも間近に迫った学年末にSOS団に調査の依頼が舞い込んだ話。
何とも懐かしさを感じる展開ですね。

こうしてみると、いかにハルヒが成長したかが分かります。
古泉が冬休み辺りから言っている通り、ハルヒの精神状態はどんどん安定していってますね。
「溜息」の時からは考えられないぐらい仲間想いになっていて、とても好感を持てます。
キョンへの恋心が見え隠れする頻度が高まってきているのも、ニヤリとしちゃいますね。

初期と比べると落ち着き過ぎていて、勢いが萎んだように感じる人もいるかもしれませんが、短編はほのぼの路線で良いと思います。
シリアスなSF展開は、長編で期待することにしますよ。

青春の1ページを着々と増やすSOS団員たちの日常と非日常の両側面が楽しめます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B+ 

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