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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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バカとテストと召喚獣9 

バカとテストと召喚獣9 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣9 (ファミ通文庫)
(2011/01/29)
井上 堅二

商品詳細を見る
読書期間:2010/1/31

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
バカ
ギャグ
ラブコメ
燃え


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 墓穴と姦計が入り乱れた対Cクラス試召戦争。Fクラスは、なんとか初日をタイムアップで切り抜け、勝負を二日目に持ち越すことに成功した。しかし、ただでさえ低い点数をさらに減らしてしまった彼らは、いきなりピンチ状態からのスタートに!しかも、明久は風邪で不在……。どうなるCクラス戦!?この劣勢を覆すことができるヒーローはいないのか!?
 「それで、話ってなんだい吉井君?」(by知的眼鏡先生)
 勝利を信じる心と心の絆が奇跡を呼ぶ第9巻!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


バカだからこそ、一直線に目的に突っ走ることができる熱い奴らの学園コメディ、第9巻。
Cクラスとの試召戦争後半戦に突入です。

うおー、面白れー!
ここ最近のバカテスの中では、一番楽しかったです。
本編よりも短編集の方が良かったりしてたからなぁ。

姫路さんの不意打ちによるキスで呆然となってしまった明久。
我を取り戻して学校に遅刻した時には、既に試召戦争は始まっていた。
仲間との合流を諦め別行動を取ることにした明久、開始早々苦境に立たされている雄二たちFクラス。
二人の視点から交錯する試召戦争という熱血バトルが繰り広げられています。

明久雄二の燃える友情展開は珍しくはないんですが、今回は飛びきり熱いですね。
口に出さなくても伝わる信頼関係というのは、卑怯なくらい格好良いなぁ。
普段、お互いを陥れることしか考えていないのに、いざというときに信じられるってのは輝いて見えます。

正直、召喚獣の設定的に限界が見えているので、話を広げるのは難しいんでしょうね。
それでも、十分見応えのある駆け引きが描かれていて、システムの穴を指摘するよりも絞り出した知恵に感心させられました。

まさか、Aクラスメンバーにここまで多くの出番があるとは思いませんでしたね。
明久との絡みが新鮮。
いつものFクラスとの荒っぽい関係とは一味違うマイルドなボケがおかしくて何度も笑いました。

秀吉人気に押されて不遇の立場となってしまっていた優子に、やっと光が当てられましたね。
ちょっと気が強いショタコン程度だと、濃い人間の多い文月学園では埋もれてしまいますけれど、しっかり者のツンデレってのはポイント高いよ。
何度かニヤケさせてもらいました。
今巻に限っては、秀吉よりも萌えましたよ。

ニヤけたというのは、愛子も同様ですね。
私はHだよと公言している女の子が見せる純情さは、破壊力が凄い。
ギャップ萌え好きとしては、たまりませんでした。
もちろん、お約束の誘惑的な行動もあり、何ともまぁご馳走様でしたという感じw

久保君は、相変わらず美味しいポジションでいらっしゃることで。
明久との勘違いコントは、もう楽しくて仕方ありません。

姫路さんは、ようやくメインヒロインとして板についてきたなぁ。
Fクラスの空気に感染してしまい、どす黒い方向に進化してしまった時は、もう清純派ヒロインに戻ることはできないなと思っていましたが、一周して芯の強い魅力的な女の子になりましたね。
明久のために、みんなのためにと頑張る姿は、頼もしさすら感じられました。

表紙の翔子は、いつの間にかに随分と成長していたんだなぁと感慨深くなったりするね、うん。
挿絵では、木下姉弟とデフォルメ明久が可愛かった。
葉賀ユイさんのイラストは、ページをめくる瞬間のドキドキ感がいいなぁと思います。

それにしても、この作者はあとがきまで笑わせてくれますね。
これぞプロというやつか、なるほど。

いつもよりコメディが控えめのかわりに、熱いストーリーを魅せてくれます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  バカとテストと召喚獣  井上堅二  葉賀ユイ  評価A- 

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