明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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僕と彼女とギャルゲーな戦い 

僕と彼女とギャルゲーな戦い (メディアワークス文庫)僕と彼女とギャルゲーな戦い
(メディアワークス文庫)

(2010/11/25)
西村 悠

商品詳細を見る
読書期間:2010/12/14

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
青春
情熱




 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 小説家を目指すも夢破れ、就活では60社を受け連敗中。そんな失意の底に沈む嶋谷一(通称イチ)の前に現れたのは、高校時代に憧れていた美しき先輩。彼女は昔と変わらぬ笑みを浮かべ、戸惑うイチにこう告げるのであった。「私に、付き合ってほしいの」。
 ギャルゲーのような展開で騒がしくなったイチの夏休み。しかしイチが引きずり込まれたのは、まさにギャルゲー作りの現場そのものだった!?
 ちょっとショッパイ青春グラフティ。

【感想】


ゲーム制作に携わることになった元小説家志望の大学生が主人公の物語。

就活が失敗続きで落ち込む嶋谷一の前に、高校時代の先輩・三奈木仙香が現れる。
ゲーム開発会社に勤める彼女は、突発的なトラブルで足りなくなったシナリオライターを補充するため、かつて文芸部で小説家を志していた後輩の一を訪ねてきたのだった。
業界用語を全く知らない素人が、自分に何が出来るのかと考え行動する熱い青春ストーリーです。

情熱溢れる素晴らしい話でした。
正直あまり期待していなかったのですが、一気に読んでしまうほど面白かったです。
真っ直ぐに訴えてくるメッセージが、胸に響きました。

いわゆる業界モノという区分にあたる話ですが、主人公が無知のため、分かりやすく説明がされています。
作者が本物のシナリオライターということもあって、実際の制作現場に近いのかなと思わせるほどのリアリティがありますね。
多少都合のいいところはありますが、許容範囲内でしょう。

ラノベを娯楽として捉える高校生ならば、厳しすぎる話かもしれません。
逆に、社会人の観点からすると、甘いと感じるところも見受けられると思いますが、共感できる部分も多くて楽しめるはずです。
創作ならではの緩さと、現実味のある苦しさが絶妙なバランスで混ざっていました。
誰にでも勧められるわけでもないですが、個人的には好きですね。

プレイヤー側からすると、発売日を延期してでも質を高めて欲しいと思う人は少なくないはずです。
でも、現実問題、それは許されるわけではなく、会社に甚大なダメージを与えることは必至です。
信頼とお金が何よりも重要ということは分かっていても、融通の利かなさに憤りますね。

キャラ造形が、ラノベ寄りだったのは、取っ付きやすい反面、浮いているように見えました。
記号的な属性をつけるのではなく、中身を強調した人物像を描いて欲しかったかな。

夢や理想と現実や社会との差を痛感させられる内容で、苦味は強めです。
しかし、それと同時に得られるモノは、確かにありました。
読了感がとても爽やかで、何かに打ち込めることって素敵だなと思える良作でした。

何度も壁にぶち当たり、現実に挫折して、しかし最後までやり抜くプロ達の物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕と彼女とギャルゲーな戦い  西村悠  夏生  評価B+ 

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この記事に対するコメント

ギャルゲーを作る戦い

 ゲーム作りのことは全然知らなかったので、分かりやすく説明してくれて、面白かったです。Xbox360ならではのよさとか、この作品で初めて知りました。

 こういう、社会人として何かに真剣に打ち込む話は、メディアワークス文庫でちらほら見かける気がします。

 主人公達に次々と襲い掛かってくるトラブルも、今風でいいなと思いました。

 主人公の執筆スピードは、大きな武器になっていましたね。本気で書くことを仕事にしようとしている人たちはすごいんだなあ、と思いました。

 キャラの造形に関しては、難しいさじ加減だと思いました。リアリティを追求するのか、分かりやすさを追求するのか……。

 今までプレイしてきたゲームを思い返して、あのシナリオも、制作に余裕があれば、もっと違ったものになっていたのかな、と考えたりしました。そして、名作として残っている作品は、そんな制作の死闘を、最後まで走り抜けて生まれたものなんだな、と思いました。絵師さんの「あの時は(忙しすぎて)死ぬかと思いました」発言とかも、今までは軽く考えていたような気がします。

 すごくよかったです。こういう作品がぽつぽつ出てくるなら、メディアワークス文庫とも長く付き合っていけそうだと感じます。

URL | 紫電 #-

2011/03/16 21:57 * 編集 *

>紫電さん
自分の場合は、他でゲーム制作の知識を仕入れていたので、すんなりと読めました。
ドリキャスも似たようなところがありましたが、現在家庭用ゲーム機でギャルゲーを出すのであれば、箱○になるんでしょうね。

主人公が小説家やライターであると、大抵執筆速度が優れているという特徴を持っている気がします。
まぁ、そうでないと物語的にも詰みやすいんでしょう、きっと。

ゲームだと締め切りに追われたのか、そこまでの開発力しかなかったのか、一見分かり辛いところがあります。
詰めの甘い作品は、もしかすると時間が足りなかったのかもしれませんね。
アニメだと、作画の崩れがモロに出ますから、すぐ分かったりします。

メディアワークス文庫は、この手の単発作品で良作が多くていいですね。
創刊1年ちょっとですが、個人的には波長の合うレーベルだなと感じています。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2011/03/17 03:09 * 編集 *

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