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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST 

東京レイヴンズ2  RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST
(富士見ファンタジア文庫)

(2010/09/18)
あざの 耕平

商品詳細を見る
読書期間:2010/10/13~2010/10/14

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
燃え
ツンデレ
期待感



 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9




 教室中から突き刺さる、視線、視線、視線。好奇と、僅かな敵意。級友から向けられる幾つもの視線に春虎は気圧される。けれど――
 ――バカ虎!
 迷いのない、まっすぐな瞳。自分を見つめる幼なじみの少女――夏目の姿に、春虎は自分を取り戻す。
 闇鴉たちを育成する陰陽師育成機関、陰陽塾。夏目の式神として生きることを決めた春虎は、東京の陰陽塾に転入する。しかし、そこで春虎を待っていたのは、『しきたり』により男装した夏目と、土御門に冷たい塾生たち――そして、二人を付け狙う呪術界の闇だった!?時を超える陰×陽ファンタジー、学園編スタート!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


陰陽師の学園生活が始まる現代ファンタジー、シリーズ第2巻。

いいねいいね、面白くなってきた!

1巻も悪くはなかったのですが、ボチボチといったところでした。
著者の腕を疑っているわけではないんですが、個人的な好みに合うかどうかが不安だったんです。
滑り出しが慎重すぎるのは、あざの耕平さんの良いところでもあり悪いところでもありますね。

悪友の冬児とともに陰陽塾に転入してきた春虎。
転入生の土御門という名に対して構える級友たちと、クラスから孤立している夏目。
一筋縄ではいかないクラスの人間関係に頭を抱える春虎だったが、そんな最中に夏目に魔の手が忍び寄る――という展開なんですが、口絵を見ただけで流れが大体分かってしまいました。
的確なイラストは素晴らしいのだけれど、もうちょっとネタバレを自重して欲しいな。

完全にエンジンが掛りきっているわけではないものの、物語がノってきてワクワクしてきました。
1巻は意図的に規模を抑え気味に書いていたのに対し、2巻で風呂敷を一気に広げています。
伏線を張りつつ綺麗にストーリーを完遂するってのは、存外難しいはずなんですけど、いとも容易くやってのけちゃうように見えてしまいますね。

舞台が変わり、新キャラも盛り沢山となっていますが、まだまだ序の口だそうです。
過去の例を振り返ってみれば、そうだろうなぁと激しく納得。
キャラを覚えるのは、さほど難しくないのですけど、式神の設定は少々複雑で大変ですね。
期間を空けすぎると、忘れてしまいそうなので、早い周期で読みたいところです。

今回登場したキャラの中では、クラスメイトの倉橋京子がお気に入り。
夏目と同様に尖がった性格をしていますが、京子の方が可愛げがあっていいですねー。
すみ兵さんのイラストもお団子が可愛らしくて、惹きつけられました。
渋い男とか爺婆が活躍することの多い作者さんにしては、比較的普通の女の子って感じが珍しくもあります。

春虎の天然で人懐っこいところは、魅力的だなぁ。
主人公のキャラが立っていると、作品の面白さが段違いに良くなりますね。
冬児の悪友ポジションもニヤリとさせられますし、主要キャラについては文句のつけようがありません。
表紙の狐娘も賑やかし要因として良かったですよ。

あと、登場人物のレベルの違いを見せるのが、本当に上手いですね。
陰陽師や式神の強さにランク付けをし、ハッキリと差をつけるのが実に巧みです。
にもかかわらず、相対的にランクが低いキャラに弱者という印象を与えないのが凄い。
どのキャラにも強さを感じさせる演出力という点において、作者さんはずば抜けていると思います。

そろそろ大きく物語が動き始める気配してきました。
次は心して読まねば。

敵視される立場で転入してきた主人公が、人柄の良さで仲間を増やしていく学園生活の始まり

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  東京レイヴンズ  あざの耕平  すみ兵  評価A- 

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