明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ココロコネクト カコランダム  

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)
(2010/09/30)
庵田 定夏

商品詳細を見る
読書期間:2010/9/30
月間マイベスト作品

【評価……A
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
青春
構成




 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 終業式、文研部のメンバーは謎の文字を見つけた。「永瀬・稲葉・桐山・青木」、そして「12時~17時」。誰が書いたのか、意図すら分からず、首をひねる五人。だが彼らは12時に、信じられない光景を目にする。子供に戻った伊織と唯、二人は身体と精神が幼くなっていて……!?
 17時にピタリと止まる奇妙な条件、姿を現さない<ふうせんかずら>、そしてただ一人現象が起こらない太一に、謎の影が忍び寄る――!
 愛と青春の五角形コメディ、大波乱の第三巻!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


略称が「ココロコ」に決定したらしい、シリーズ第3弾。
なーんか、しっくり来ないんだけど、でも他に名案もないか。

いいなぁ、このシリーズ本当に素晴らしいわ。

キャラ良し、ストーリー良し、設定良し、イラスト良し。
ラノベとしては隙がないといっても、決して大袈裟ではない高水準の仕上がりとなっています。
素直に面白いという言葉が出てきますよ。

今回は、身体と精神が幼くなってしまう時間退行現象が文研部に降りかかります。
しかし、何故か太一だけが現象を免れていたり、<ふうせんかずら>が出てこなかったりと、いつもと違う様子。
これまでと異なり肉体的に変化が伴うため、他者からの目を今まで以上に気をつける必要があるのだけど、そんなときに限って問題は発生してしまうもので、壁にぶち当たりながらも大切なことに気付いて行く青春ストーリーとなっています。

発想ありきのギミックのため、細かいところは矛盾があるかもしれません。
しかし、この作品においては、そこは重要ではありません。
超常現象が主題なのではなく、巻き込まれた5人の絆と成長がテーマだからです。
異常な状態に置かれることで見えてくるココロは、擦り切れて痛いのだけど、奥底に眠る想いはすっごい熱いんですよ。

テーマがぶれずに一貫して描かれているため、メッセージ性が強く物凄く読みやすいのも特徴かな。
重たい過去に負けず、現在を見つめ直す面々が格好良すぎます。
特に、青木桐山の二人の成長には、鳥肌が立つぐらい痺れました。
背中を押してくれる仲間がいることに感謝し、だけど最終的には自分の力で乗り越えてしまう彼らには、尊敬してしまいますね。
文研部の信頼関係の厚さは、眩しすぎて羨ましくなりますよ。

出番は少なめだったかもしれませんが、太一伊織稲葉の三角関係が随所に見られたのも良かった。
吹っ切れた結果、冷静な振りしてデレる稲葉んの過激な台詞は反則的すぎます。
腹を括った彼女のアプローチは、太一でなくとも刺激が強すぎるわw

興味深いことに、一見複雑そうな稲葉はハッキリしていて、分かりやすい性格に見える伊織が難儀な思考をしているんですよね。
どちらも好きだけど、稲葉はいかにも二次元キャラって感じはする。
伊織がリアルかと言われると、そうでもないんだけどね。
1巻で浮き彫りとなった伊織の性格については、まだまだ根が深そうです。

青木に男として格好良い場面を奪われまくった太一は、前回までの反動か、小休止でした。
主人公無双になるよりも、こういう回があったほうが感情移入しやすいので、悪くないと思います。
前回の欲望解放での反省をしっかりしていて、ちゃんと前進しているのも目に見えましたしね。

白身魚さんのイラストは、作風との融合具合が素晴らしく、脳内再現が容易かったです。
白バックに女の子の表紙が多いラノベで、ちゃんと背景を描き込みつつ、和やかな雰囲気を表現しているのは、もっと評価されていいんじゃないかなと思いますね。
冬場に上着を脱いでいる桐山に寒くないのかというツッコミはしたいところですが。
ああ、それと幼女化した伊織と姫子ちゃんは可愛かったです。

晴れやかな気持ちで終わると思いきや、何やら怪しげな空気が残っていますね。
シリアスな展開になりそうな予感。

助けを請う強さと、自らの殻を破る強さは別物だということを教えてくれます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ココロコネクト  庵田定夏  白身魚  評価A 

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この記事に対するコメント

みんなの昔話

 レビューが行き届いていて、付け加えることがすぐには思いつきません。作品を読んで、「面白かったなー」で終わって、今また、「そういうよさもあったんだ」と認識を新たにしています。

 1巻の人格入れ替わりとかなら、作品世界では昔からある現象なので驚きませんが、それ以降の現象は、発想とその活かし方が実に見事で楽しくなります。

 今回の現象なら、『近い過去』のキャラが見てみたいと僕は思うんですけど、そっちも充分満足させてくれました。

 『稲葉はいかにも二次元キャラって感じはする』っていうのは、言われてみるとその通りだと思いました。
 それだけ、僕ら(ここでは敢えて、『僕ら』と言いたいです)はこのテのタイプが好きなんだよなあ、という気がします。特に、事件に巻き込まれるタイプのお話では、動かしやすくて便利だと言えるんじゃないでしょうか。

 白身魚さんのイラストのよさにも、なるほどと思わされました。 絵師さんたちには、『かわいさが及第点以上に達していればそれでいい』というラインで満足してもらってはいけませんね。

 さて。そういえば、先月末に4巻『ココロコネクト ミチランダム』が発売されているんでしたね。これは早速注文です。大筋を頭の中に描きつつ、届くのを待ちたいと思います。

 

URL | 紫電 #-

2011/02/08 20:36 * 編集 *

>紫電さん
面白かった作品は感想を書きやすいですね。
つまらなかった本も、別の意味で書きやすいですが。
そういう意味では、適度に楽しかった本は書きにくいかもしれません。

近い過去であればあるほど、現状に疑問を持っていないことに違和感はありましたね。
そこがちょっと設定の作り込みが甘かったかなと思います。

稲葉みたいに秀才タイプは、謎解きのある物語に必要不可欠でしょうね。
桐山が、かっこ可愛い女の子を理想だと言っていましたけど、稲葉がまさにその良い例な気がします。
たこ焼き「あーん」のイラストは、たまりませんでした。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2011/02/10 03:22 * 編集 *

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