fc2ブログ

明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

08«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10

『薬屋のひとりごと』6巻 感想 



薬屋のひとりごと」6巻のネタバレ感想です。

表紙の猫猫が見惚れるほどに麗しい。
こんな美少女姿を帝が知ったら、あっという間に囲まれてしまいそうだ。

事の発端は壬氏に変装を命じられたことに遡ります。
街に繰り出す際にバレないように化粧できないかと相談された猫猫。
紅をさしただけで周囲を誘惑してしまうほどの美貌である壬氏を野暮ったい格好にするのは、見た目を整える化粧とは逆の意味で大変でしたね。
庶民っぽくもありつつ、隠しきれない美形を表現するねこクラゲさんの画力が素晴らしい。

そして、その作画の真価を発揮するのは猫猫お嬢様バージョンです。
主従逆転のために見繕った姿をカラーで楽しめるのは最高でした。

ちなみに壬氏が何の目的で変装してまで街に出てきたかは描写されていません。
もう一つの漫画版では明かされていますが、原作でも秘密のようなのでこれでいいと思います。
そのせいで、猫猫からお忍びで愉しんでいると勘違いされる壬氏は可哀想になってますが。

予想通り、羅漢が猫猫の父親であることが判明。
緑青館で寝込んでいる梅毒の女性が母親なのだろうか。
養父に育てられた経緯も謎で、猫猫はただの下女ではありませんね。

壬氏経由で接触を図ろうとする存在が羅漢と知った時の猫猫の表情が暗黒過ぎる。
普段、負の感情を表に出さないだけに衝撃的で、どれだけ恨んでいるのかと想像しきれません。

猫猫の薬物中毒っぷりには困ったものです。
気乗りしない依頼であろうとも餌付けされれば、命懸けで取り組んでしまうのですから。
でも、数々の事件が一つの事柄に結び付いた時、走り出した理由が人助けではなく報酬の牛黄を貰うためっていうのが猫猫らしくて好きですよ。

迫力のあるダイナミック救出劇は見応えのあるカットでした。
棍棒で殴られ、足も抉れる怪我を負った猫猫が痛々しいのも絵の力が大きい。
本当に良い人に漫画を描きますね。

やんごとなき身の方が壬氏だったとは猫猫は予想外だったようですが、読者からすればやっぱりなって感じ。
羅漢には正体を見抜かれているようですが、宦官ではなく身分の高い者としか分かりません。
物語の続きが非常に楽しみです。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 薬屋のひとりごと  薬屋のひとりごと(巻感想)  日向夏  ねこクラゲ 

△page top