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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『薬屋のひとりごと』4巻 感想 



薬屋のひとりごと」4巻のネタバレ感想です。

原作小説1巻の終わりまでが描かれているためキリが良いですね。
アニメで最終回を迎えても何ら不思議ではありません。

平民の命が軽いことを一貫して頭に入れている猫猫。
貴族との格差が激しい時代なので当然なんでしょうがね。
猫猫が処刑されるなら毒殺にして欲しいと要望を出しましたが、フラグではなかろうな。

玉葉妃が19歳とは思えない貫禄の持ち主で惚れる。
逆に里樹妃は14歳にしてはリアクションが悉く幼いのでロリ趣向の人には好まれそうです。

指に絡めた蜂蜜をねぶらせようとする壬士はいくらイケメンでも引くわー。
変態呼ばわりするのも当然。
猫猫は立場上強く拒否できないのでパワハラかつセクハラですよ。

風明の過去は想像するだけでも辛い。
この世で最も大切な人の最も大切な子をこの手で殺めてしまったのですから。
赤ちゃんに蜂蜜が毒だというのは現代でこそ広く知れ渡っていますけど、作品内の文化レベルでは知らなくても仕方がない。
猫猫の残酷な提案で墓まで持っていけたと思えたのは彼女にとって多少の救いになったのかな。

下女が自殺した話が説明不足なのは惜しい。
サンデーGX版と並行して読んでいるので知っていますけど、ここはカットすべきではなかったと思いますね。

しかしながら、阿多妃はどこまで感付いていたのだろう。
立ち振る舞いからして、我が子の死因も把握していたのではないでしょうか。
「皆 莫迦だ」の言葉に自分や下女、風明を指しているように感じられます。
瓢箪から滴り落ちる酒が彼女の代わりに涙を溢しているようで印象に残りました。

阿多妃が子の取り違いをしたのではないかと邪推する猫猫の推理は遠からず当たっているような気がします。
設定の年齢的には一致しませんが、阿多妃の子こそが壬氏である可能性は大いにあります。
猫猫の言う通り、証拠も何もないので憶測どころか妄想の域を出ませんけどね。

でもそう考えると壬氏の謎めいた立場や成熟しきっていない幼さ加減が年相応とも思えてきます。
クールな装いで覚悟の決まっている猫猫悪戯好きの癖に打たれ弱くて女々しい壬士。
時代背景からしたら、男女逆のような関係ですね。

後宮を去る阿多妃が里樹妃の頬に手を添えるシーンは鳥肌が立つほど素晴らしかった。
男性のように凛々しい阿多妃の見せる母性溢れる表情に釘付けになりました。
ねこクラゲさんの描く絵の力は本当に偉大ですね。

緑青館の三姫に妹扱いされている表紙の猫猫が美人で可愛いなぁ。
壬氏が猫猫にちょっかいを出している様をニヤニヤしている三姫たちに読者がニヤニヤしてしまいます。

デフォルメされたキャラがコミカルに描かれる姿が楽しくて飽きませんね。
何度でも読める良作です。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 薬屋のひとりごと  薬屋のひとりごと(巻感想)  日向夏  ねこクラゲ 

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