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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『かげきしょうじょ!!』2巻 感想 



かげきしょうじょ!!」2巻のネタバレ感想です。

ほぼ主人公の過去エピソードのみ。

なんだか作品を通して構成が前のめり過ぎる気がします。
コピーテクニックにストップが掛かるのが早いと思いましたが、主人公の過去話も早過ぎます。
実質4巻目で1冊丸々使用するのはバランスが悪い。
少女達の青春物語が軸だと思うので、他のキャラの深掘りも浅いこのタイミングだと焦点がボケてしまいます。
内容自体は問題なく面白かっただけに惜しいな、と。

さらさの出生に秘密があるっぽいですね。
この辺りの人間関係がアニメでは掴みづらかったので、漫画で読んでようやく理解しました。
煌三郎の距離感は異常だし、おじいちゃんがある事がきっかけで歌舞伎を嫌いになったと言ってますし、普通に考えたら煌三郎がさらさの実父だよなーと思いながら読んでいましたが、最後のやり取り見る限り歌鴎だったということでいいんでしょうか。
明かされてない関係図も多く、不透明な部分が多いですね。
ともあれ暁也より年下なのにそれよりも早い幼少期から躍りを習っていたなんて、暁也のいう「普通の家の子」ではないでしょう。

同じ舞台演技でも、歌劇団と歌舞伎は大きく違うんだなぁ。
代々と受け継がれていくべき歌舞伎は、まさに歴史の再現ってことですよね。
どちらの文化も興味深くなる描き方なのは作品として素晴らしいことだと思います。

さらさが助六になれないと断言されたのと国広先生が紅華歌劇団に入れなかった話は似ていますね。
共に性別の壁によるもので、限定的な扉の前にはなす術がありません。
でも別の夢を抱いて前を向けるのは志を強く持てる魅力的な人物という証ですね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: かげきしょうじょ!!  かげきしょうじょ!!(巻感想)  斉木久美子 

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『その着せ替え人形は恋をする』7巻 感想 



その着せ替え人形は恋をする」7巻のネタバレ感想です。

今回はコスプレよりもラブコメ重視の回でした。
こちらはこちらで喜多川さんが脳内でしゅきしゅきと騒いでるだけでも楽しいので、ありよりのありですよ。

学校生活がほとんど描かれていなかっただけに、いきなり文化祭がやってきたって感じ。
ジュジュ様の時のようなイレギュラーはあってもずっと二人っきりの世界だったので、急に世界が広がりましたね。
五条君はともかく喜多川さんに隠す理由もないからクラスメイトの前で簡単に暴露しちゃってますけど、陰キャ属性だと衆人の視線が集中して辛い。
陽キャでイイ奴らばかりだから心配するようなことは何もないんですけどね。
前回の引きもみんな二人が付き合えばいいのにって思っていて、いやはや平和なラブコメだなぁ。

交友関係が広がり、人に頼ることを覚えた五条君が良い笑顔。
どうしても自分に自信が持てず否定的に考えがちなので、これを機に成長してくれることを願いたい。

バニーガール喜多川さんがウサギの着ぐるみ五条君の頬にキスする見開きはヤバい。
急展開のインパクト、完成度の高い一枚絵、ぷりぷりなお尻、舌打ちと勘違いされるオチ、真っ赤になる喜多川さんと見所しかない。

このシーン辺りまでアニメで観てみたいなー。

金銭を介した関係は笑った。
彼氏を否定したら一気に爛れた何かに悪化しちゃってるけど五条君的にはそれでいいんだろうか。

風邪で弱ってる喜多川さんも愛らしいなぁ。
特別ギャルが好きとは思っていませんでしたが、ギャル語が可愛くて仕方ありません。
まぁ、こんな娘は実際にはいませんけどね。

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ジャンル: アニメ・コミック

タグ: その着せ替え人形は恋をする  その着せ替え人形は恋をする(巻感想)  福田晋一 

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『であいもん』5巻 感想 



であいもん」5巻のネタバレ感想です。

季節のように少しずつだけど着実に進む物語のおかげで先が気になります。

一果も小学6年生に進級しました。
我が娘の大事な2年間を放置して、一体父親は何をしているのやら。
和が捜し続けていた先輩が一果の父親のように描かれていますけど、それなら苗字で気付きそうなものなんですよね。
もちろん婿入りの線もありますが、実際はミスリードの可能性もあるんじゃないかなーと疑っています。

美弦ちゃんの恋に全力なところ可愛いなぁ。
妄想だけで悶えるのは思春期全開で若々しい。
一方で佳乃子は元カノだけあって漏れ出す気持ちに愛情を感じさせます。
二人とも好きだけど、和との相性は佳乃子がさすがに上回りますね。

しかし、美味しいところは全て掻っ攫っていく一果の圧倒的なヒロイン力。
誕生日のおでかけ回は、一果が和のことを頼りにし始めてるのがわかる内容でほっこりさせられました。
和もいつもなら無粋なツッコミを入れるのに、遊園地に来たことがないという一果の嘘が発覚しても触れない優しさ。
たい焼きを頬張りながら満面の笑みを浮かべる一果は幸せそうで良かった。

逆に雛祭り編の「生き様ゲームEX」のエグさは笑うに笑えない。
こんな神経と気を遣うパーティーゲームなんて絶対やりたくない。

最後に保護者面談のコマで引きを作っていましたが、これまでもどうしていたんだろう。
そもそも一果には自宅とかあったんだろうか。

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『虚構推理』11巻 感想 



虚構推理」11巻のネタバレ感想です。

スリーピング・マーダー編、完結。

実に読み応えのある内容でした。
何気にここまでしっかりと真っ当なミステリーを描いたのは、この作品では初めてではないでしょうか。

もちろん今までの話も謎を解き明かす要素は多分に含まれていたのですが、今回は人間ドラマが主題となっていました。
これまでは鋼人七瀬編を始めとして、依頼者や核となる存在が怪異や妖などの存在だったんですよね。
そのためぶっ飛んだ設定や世界観などの面白さはあったのですが、ミステリーの本質は半減とは言わずも多少薄れることがありました。

また、虚構で塗り固めた答えが納得できるものであれば真実でなくても構わないという通常のミステリーとは相反するものが本作の特徴でもあります。
それが何とも面白可笑しくて、他にはない作品に仕上げているのは間違いないでしょう。

逆にスリーピング・マーダー編では数十年に渡って眠されていた真実を掘り返すという正統派ミステリーが展開されていて新鮮でした。
虚構や妖はエッセンスとして残しつつも、主軸は事件そのものだったのでシンプルに読むことができます。
真実が二転三転して暴かれていく様は爽快感にも似た胸の高まりを感じさせてくれますね。
隠されていた事実が明かされていく順番が見事で、いずれの内容にも驚かされて隅々まで楽しむことができました。

妖狐が被害者に化けて叫んだというからくりは全く気付きませんでしたね。
ちゃんと「虚構推理」でしかできない爪痕を残す物語となっており、原作者の実力を垣間見た思いです。
是非アニメ2期で観てみたいエピソードだなぁ。

でも、結局一番インパクトあったのは「銃弾の峰ってどこだ!」ってセリフなんですけどね。
怒涛のシリアス展開の真っ只中にあの勢いは反則過ぎる。

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『ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活』3巻 感想 



ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活」3巻のネタバレ感想です。

まさかの最終巻。
残念ながら打ち切りです。
次にくるマンガ大賞2021個人的ランキング」9位に選んだぐらい応援していた作品なだけに無念極まりない。

設定は凄く光るものがあったと思うんですよ。
ありふれた異世界モノの中で、主人公の佐藤美咲がSF好きで理屈を考えるタイプというのは目新しいと思います。
また所謂チートとなるスキルとして、現実世界で買い物したものだけが呼び出すことができる条件付きってのも面白い。
物語を動かしやすい設定と舞台は整っていたと思います。

独特の間とノリが他にはないセンスで大笑いというよりはフフっと自然に笑みが零れてしまう感じ。
おにぎり頭のデフォルメキャラや真顔リアクションなど楽しく読ませてもらいました。

ストーリーは結局打ち切りなので中途半端で終了。
そもそも話の主軸が掴みづらかったとはいえ、きっとこれは原作小説からしてそうなんでしょう。
小説は未読なので正確なところは何も分かりませんが。

読めば面白いけれど、あまり注目されなかったということなんでしょうかねぇ。
そういう意味では1巻の表紙絵は評価を下げる要因となってしまったかもしれません。

漫画版は良く言えば味のある絵、悪く言えばデザインが崩れ気味です。
表情や身体バランスが不安定だったのは確か。
でもそれが妙に癖になるというか、ある意味他にはない売りの一つだと思っていました。
最近は本当に美麗な絵を描く人が増えたので、多数ある異世界モノ作品から選択肢を除外されてしまうのも致し方ないことなのでしょう。

あー、もっとこの世界を堪能したかったなぁ。

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『かげきしょうじょ!!』1巻 感想 



かげきしょうじょ!!」1巻のネタバレ感想です。

おもいっきり続きからの始まりですね。
これは集英社版またはシーズンゼロを読まずして買った人には物語の流れが分からないだろうな。
調べずに買う人も多いでしょうし、タイトル名の「!」の数では気付き辛いので、もう少し何とか工夫できなかったのかな。
例えば素直に3巻にするとか、第2シーズンの1巻にするとか。
一応あとがきで気付けるとはいえ読み終わってからになってしまいます。

あと大きな変化として、コマ割り線が極太になったのは何故なのか。
最初はてっきり過去話だからと思っていたのですが、そうではないみたいだし。
個人的にはシーズンゼロの方が少女漫画らしくてよかったと思いました。
こちらの方がイマドキって感じもしますがね。

さて、内容は予科生の講義が座学中心で退屈だから実技を希望するといった展開。
メタ的にいえば座学だけだと漫画になりませんしね。

国広先生のくだりはかなりインパクトのあるエピソードですね。
100年の歴史を誇る紅花歌劇団は必然的に戦火にも巻き込まれているわけで。
現実の宝塚歌劇団とどこまでリンクしているのかは存じていませんが、生きる上での夢や希望は必要だったのでしょうね。
白バラのプリンスのファンを大切にする格好良さに痺れ、戦後でも挫けない強さに涙腺を刺激されます。
良くも悪くも作品の雰囲気を一変してしまう話なのでアニメにて全カットされたのは英断だったのかもしれません。

演劇作品で主人公がコピー能力に長けているのは定番の設定ですね。
ただよくあるパターンとして序盤は無双することが多いのに、この作品は早々に真似事ではトップに立てないと宣告されるのはなかなかに厳しい。
個性が求められる場というのは、はたして努力だけで成果を果たすことができるのでしょうか。

ところで何故表紙のさらさは髪が赤いのでしょう。
ただの雰囲気作りなのかな。

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ファイアーエムブレム風花雪月 4周目感想「翠風の章 初プレイ」 

ファイアーエムブレム風花雪月」4周目のネタバレ感想です。

プレイ時間(累計)68時間 (286時間)ルート同盟 翠風の章
難易度ハードモードカジュアル
主人公踊り子マリアンヌ
ペアエンドマリアンヌ女神の塔マリアンヌ
スカウトなし

主要キャラ貢献度武器(メイン/サブ)兵種
ベレト★★★斧/弓ブリガンド⇒ドラゴンナイト⇒ドラゴンマスター
クロード★★★アーチャー⇒スナイパー⇒ドラゴンロード⇒バルバロッサ
ローレンツ★★ソシアルナイト⇒パラディン⇒グレートナイト
ラファエル★★★アーマーナイト⇒フォートレス⇒グレートナイト
イグナーツ★★剣/黒魔法傭兵⇒アサシン⇒エピタフ
リシテア★★★黒魔法/白魔法メイジ⇒ウォーロック⇒⇒グレモリィ
マリアンヌ★★白魔法/黒魔法プリースト⇒ビショップ⇒踊り子⇒ホーリーナイト
ヒルダ★★★ブリガンド⇒ドラゴンナイト⇒ドラゴンマスター
レオニー★★★槍/斧ペガサスナイト⇒ドラゴンナイト⇒ファルコンナイト
セテス★★ドラゴンナイト⇒ドラゴンマスター
フレン白魔法/黒魔法プリースト⇒ビショップ⇒グレモリィ


▼ 攻略ルートの順序

4周目は最後まで残した金鹿の学級、翠風の章。
最初に決めた通り、締め括りのルートとして選びました。

ここまでノンストップで遊んできましたが、少し息切れしたのもこの辺りです。
確かにルートによって違いはあるのですけど、翠風は銀雪と似通っている部分が多過ぎましたね。
学級の違いで面子が異なるとはいえ、物語の大筋がほとんど一緒だったので新鮮味に欠けました。

だからこそ最後に待ち迎えていたラスボスに驚かされ、ニヤリとさせられましたけどね。

▼ 難易度選択

3周目に引き続きハード&カジュアルを選びました。
理由は全く同じです。

慣れてきたので楽勝でした……と言いたいところですが、そこそこ苦戦しました。
MAPや戦力の知識があるかどうかで変わるため、同じような戦いは特に苦労はしません。
なので予備知識がまるでない初経験の外伝が最もシビアな戦闘となりましたね。

▼ 育成

回避盾の有能さを思い知った前回を踏まえて、とにかく飛行系ユニットを増やしたいというのがスタートでした。
白羽の矢が立ったのが主人公、ヒルダ、レオニーの3人。
特にレオニーは回避能力に秀でており、3周目のイングリットほどではないにしろ倒れないキャラに育ってくれましたね。
主人公とヒルダはさほど避けることはできませんでしたが、移動能力の高さと殲滅力のおかげで縦横無尽に活躍しました。

予想外だったのがクロード。
級長は後半に入ると専用兵種に就くのは今までの流れで当然分かっていましたが、まさか飛行系ユニットとは。
おかげで同じく後半から加入となるセテスも含めて、5人も飛翔することになりました。

優秀であるとはいえ、弓に弱い弱点もあるため偏りすぎるのもあまりよろしくないですね。
まぁ困った場面より役立った場面の方が多かったので助かりましたが。

▼ 攻略

前述通り、外伝はかなり手を焼きました。
通常の出撃と異なる条件なども絡むため、何度も巻き戻さざるを得ません。

今回初経験となったのは以下の4つの外伝。

・ローレンツ「金鹿の守る地」
・ラファエル&イグナーツ「不穏な死の連鎖」
・マリアンヌ「抹消された英雄」
・クロード「砂に眠る神話」


第一部ではローレンツの外伝が結果的に非常に重要でした。
クリア時報酬で手に入る「テュルソスの杖」が魔法の射程距離が2も伸びるチートアイテム。
おそらく多くのプレイヤー同様にリシテアに装備させましたが、かなり後方から敵を撃墜できるため難易度が大幅に緩和されました。

第二部のマリアンヌとクロードの外伝はストーリーが印象的でしたね。
まさかここでマクイルの話を掘り下げるとは思わず、予想外に楽しめました。
フレンが必死に正体を隠そうとする専用会話が面白かったです。

そして何といっても最後に待ち迎える「EP.22 フォドラ解放戦」の展開は王道で燃える。
なるほど、これは確かに一番ラストに回すべきルートでしょうね。
入り組んだMAPでしたが、幸いにも飛行系が揃っていたので地形を苦にせず戦うことができました。

▼ ペアエンド

これまで唯一他ルートの第二部で登場のなかったマリアンヌを結婚相手に選びました。
陰のある娘で成長後の姿が気になっていたんですよね。
後半は表情に赤みが出て、しっかり前を見据えることができる魅力的な女性になっていました。
定番ながらこの手のギャップ萌えは卑怯なくらい可愛く見えてしまいます。

▼ まとめ

ひとまず全ルート制覇。
スカウト、ペアエンド、外伝、支援会話などまたまだ見ていないイベントも多く残されています。
漏れなく遊び尽くそうと思うと、あまりにも時間が掛かりますね。
それでもやりたいと思わせてくれるのが、いかにこのゲームが素晴らしいかを物語っていると思います。

テーマ: ファイアーエムブレム風花雪月

ジャンル: ゲーム

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『であいもん』4巻 感想 



であいもん」4巻のネタバレ感想です。

初っ端の16話「冬天聖樹」が素晴らしく面白かった。
クリスマスを舞台に女の駆け引きと天然タラシと巻き込まれ系幼女のストーリー構成が見事。

和は女心に関してはホント鈍感だなぁ。
クリスマスイブに女性二人を侍らせる男ってどうなのよ。
そりゃあ一果も母親が見たこともない顔で「鈍ちん」って言いたくもなりますわな。
母親に飛び火してるのは可哀想だけど笑ってしまいました。

一果は幼いながらちょっとトラウマ抱えすぎていて居たたまれないですね。
約束、大雪、善哉など普通だったら子供は嬉しがることに怖がるようになってしまった。
だからこそ何度拒否されてもズケズケと一果の懐に入り込もうとする和のおかげで、一果が少しずつ雪解けていくことが何とも喜ばしい。

和は本当に父親代わって良い保護者をしていますね。
自分の立場を弁えつつも一果の重荷にはならないようにしたいという考えは立派。
咲季でなくとも思っていた以上にしっかり将来のことを考えていて驚きました。

1冊ごとに季節を巡る巻構成は、まさに京菓子のように四季を大切にしているのが感じられて良いですね。
丁寧に紡がれていく物語をいつまでも読んでいたいと思わせてくれます。

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『この会社に好きな人がいます』9巻 感想 



この会社に好きな人がいます」9巻のネタバレ感想です。

多方面に物事が動き始めている社内恋愛ストーリー、第9弾。
あっちこっちで色んなことが起きてて一言で感想が書けないですね。

まずは結衣の人事異動編。
見た目通り気の強い女性陣が勢揃いしている広報部に配属されて、ストレス溜まっているようですね。
ただもっと深刻な展開になるのかと思いきや、地味に辛い日々なようで大きな出来事は特になく。
一人で抱え込まずにちゃんと恋人の真直に頼っているのは社会人として立派だなぁ。
愚痴を吐き出すことでストレス発散は確かにできますし、冷静になれますからね。

内容のせいで話すことができる相手がいなかったり、タイミングがなかったりすると病んでしまいます。
悪いことが重なると、まさに宇っちゃんのようにメンタルやられてしまいます。
社会に出てから何人から追い込まれてしまった人を何人か見てきましたが、息を抜くことは本当に大切。
図太い心を持てればいいけれど、なかなか身に付くものではないですからねぇ。

同じように早川係長もストレス溜めていましたが、こちらは染井が悪く言われただけという可愛い理由。
外から見ていたら、ただの惚気でしかありませんね。
彼氏からしたら嬉しい反面、恥ずかしくて堪らなくなりそう。
年齢は結婚適齢期あたりだと思いますが、いつまでも初々しいですこと。

そういう意味では一番平和ボケしていたのは、主人公の真直だったかもしれません。
同棲を夢見て賃貸情報サイト巡る気持ちはよく分かりますよ。
ひたすらに時間が費やされますけど、妄想するのが楽しいんですよね。
将来的には引っ越しする展開はありそうだし、是非読んでみたいなと思います。

新人の辻さんは随分と垢抜けたというか、はっちゃけるようになりましたね。
真直と結衣が恋人同士であることが知られてしまったわけですが、この娘だけ妙に恋愛感覚が漫画的なような。
胸がちくりとする表現をこの作品で見るとは思いませんでした。

とまぁ各所で物語の歯車が回り始めていますが、結局のところ最大の見所は真直と結衣のラブラブっぷりです。
社内で犬猿の仲のように振る舞っている反動もあってか、二人っきりの時のイチャつき具合が交際1年経過しても半端ない。
スポーティーな格好の結衣は確かに可愛くて、真直じゃなくても見惚れてしまいます。
素直になれなかったり不機嫌な態度を意固地になって引っ込められなかったりと真直が子供っぽい部分が多かっただけに、結衣が都合のいいぐらいに理想の彼女に見えました。

今回もまた面白かったです。
次巻も期待しています。

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『その着せ替え人形は恋をする』6巻 感想 



その着せ替え人形は恋をする」6巻のネタバレ感想です。

いきなり喜多川さんが新コスチュームで登場。
あれ、こんな衣装作る話してたっけ?と前巻を確認してしまいました。
そういえばリボンの位置がどうこう言ってて何のことだろうと思っていましたが、雫たんの文化祭コスのことだったんですね。

五条君がコスプレに対してめっちゃ意欲的になってますね。
女装に興味津々の様子は、もはや喜多川さんがいなくても沼にハマっているようにしか見えません。
衣装を限りなく再現したいと思う気持ちも含めて、服飾を作るのが楽しいんでしょうね。
調子に乗りすぎたと反省していますけど、喜多川さんのツッコミ通りそこまで絶望することではないでしょう。
凹みやすい性格は過去のトラウマから来るものなんでしょうかね。
そういう意味では今回のストーリーは自身の考え方を改める重要なものばかりでした。

オタクは同じ業界で結束力が強いですよね。
コミケが最たる例で、コスプレ界隈もみんな寛容でまとめて全部認めてくれるような安心感があります。
著作権絡みからして同人などはグレーゾーンな部分も多いので、ちゃんと守らないと自分達が好きな世界を潰すことになりかねませんから。
まぁ昨今残念な人も増えてきていますが、それこそそれが総意だと勘違いしてはいけませんね。

喜多川さんは普段からテンション高めですが、イベントだと更に振り切っててホント幸せそうで微笑ましい。
バニーの十六夜ありさ姿は、喜多川さんのコスプレの中でも一番可愛くて似合っていましたね。

新キャラ・姫野あまねは言われるまで女装と気付きませんでした。
でもちゃんと見比べてみると節々や輪郭など男性的に描いているんですね。
素晴らしい。

細かい描き方をできるだけに、雛人形や背景など妙に写真加工が増えたのはちょっと残念。
浮いてるように見えるので、もう少し手を加えて二次元に落とし込みして欲しいな。

「おっぱいは装備できるから」からの「おっぱい見に行きます!!!」はパワーワードすぎる。
純真な瞳を輝かせる喜多川さんが面白すぎました。

美少女や美少年しか出てこないので、そろそろ容姿に自信を持てないキャラがコスプレで生まれ変わる展開も見てみたいな。

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『かげきしょうじょ!! シーズンゼロ』下巻 感想 



かげきしょうじょ!! シーズンゼロ」下巻のネタバレ感想です。

愛がさらさに打ち解けてゆき、山田がダイエット強迫観念に追い込まれる二本柱のお話。

愛の幼少期エピソードは本当に胸糞悪い。
アニメと比べればまだ漫画の方がやんわりとした表現でしたが、小さな子供が性的に襲われるのは見てられません。
実行犯のオッサンよりも母親に対して嫌悪感を抱くのは、誰よりも子供の支えになるべき親がむしろ危険人物と二人っきりにさせたという考えなさに腹が立つからです。
その後のフォローもないし、この毒親とは早々に縁を切るべきだと思います。
唯一救われたのが、叔父の太一が見守ってくれたことですね。

煌三郎はさらさに好意的とはいえ、Twitterをなりすまして書き込むのは印象悪いなぁ。
この作品、身内側に尊敬できない大人が多い気がする。

その一方で先生は生徒想いだと感じられて少しひと安心。
橘先生のデブ発言で山田が拒食症のように追い詰められてしまったけれど、それも愛のある指導ですしね。
有名人になるということは、言われもない口撃に晒されること他ならないので、耐性を身に付けないといけないという理屈は分かります。
だけど繊細な女の子には小野寺先生のような背中を支えてくれるような存在がいかに大事で貴重なことか。
何も知らない10代に結論を出させる世の中は間違っていると思いますが、導いてくれる先生がいるだけで人生の難易度は大きく変化します。
色んな生徒がいるからこそ、色んな先生が必要なんでしょうね。

デレていく愛と救われる山田のおかげで、内容の割りに読了感は晴れやかでした。

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アークザラッド オリジナル・ゲームサウンドトラック 



≪DISC1≫ TOTAL 50分
曲名時間MEMO
1Opening4:48『アークザラッドのテーマ』前奏付き
2Arc4:21アークのテーマ アレンジver.
3Kukuru4:04ククルのテーマ(未使用曲) アレンジver.
4Poco5:26ポコのテーマ アレンジver.
5Tosh3:18トッシュのテーマ アレンジver.
6Gogen4:18ゴーゲンのテーマ アレンジver.
7Chongara4:39チョンガラのテーマ アレンジver.
8Iga3:36イーガのテーマ アレンジver.
9Finale5:25ラスボス撃破後のイベント曲
10Departure2:22エンディングイベント
11Ending7:33スタッフロール

初代「アークザラッド」のオーケストラアレンジ盤。
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏が楽しめる豪華な一枚となっています。

ゲーム内原曲を聴きたい方は『アークザラッド サウンドトラック コンプリート』をお勧めします。
実際、自分もそちらを先に購入して今もなお継続的に聴いている素晴らしいCDです。
しかし、コンプリートという名で発売されているにもかかわらず、1の楽曲が全て収録されているわけではありません。
エンディングイベントからスタッフロールへと続く「Finale」「Departure」「Ending」だけは何故か入っていなかったんですよね。
その3曲がこちらのCDに収録されていることを知ったのが購入のきっかけです。

結果的に購入して正解でした。
Finale」は、聖櫃の封印を解いてアークとククルが勇者と聖母の力を手に入れたあの時の達成感が蘇ります。
Departure」と「Ending」はビターな旅立ちとなるエンディングに相応しい印象的な曲でしたね。

そしてそれ以上にオケアレンジされた各キャラのテーマ曲が格好良い!
40曲以上あるアーク1から厳選された10曲程度の選出でしたが、どれもこれも素晴らしい出来栄えでした。
特に「Arc」の爽やかで勇ましいノリは原曲以上のお気に入りとなりましたね。

『アークザラッド サウンドトラック コンプリート』お持ちの方でも一聴の価値ありだと思います。

ちなみに、今回収録された曲はアーク1の一部のみになるのですが、いずれも音楽もT-SQUAREの安藤まさひろ氏による作曲のものが選出されています。
作曲者の名前は知らなくてもF1テーマソング「TRUTH」は誰もが一度は聴いたことがある名曲でしょう。
テクニカルでスピーディーなメロディがゲーム音楽としても素晴らしくマッチしていましたね。

アーク1は同じくT-SQUAREの和泉宏隆氏も作曲されていますが、このCDに選出された曲では半数以上の編曲に携わっています。
アレンジは同氏の力によるところが大きいと思われます。
残念ながら今年4月に訃報が届きました。
62歳は早いと言わざるを得ません。
ご冥福をお祈りいたします。

テーマ: ゲーム音楽

ジャンル: ゲーム

タグ: ゲーム音楽CD  アークザラッド  安藤まさひろ  和泉宏隆 

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『であいもん』3巻 感想 



であいもん」3巻のネタバレ感想です。

一果の母親登場。
いくら本人が懐いているからといって縁もゆかりもない京菓子屋に我が娘を置いておくってのは漫画的だなぁ。
父親は詳細不明ですが母親は無関係ですもんね。
ある意味理解のあるお母さんと言えるんですが。
まぁ、子供からしたら5年前に離れた母親よりも今お世話になっている環境の方が大事でしょうしね。

しかしこの作品は「バイバイ」という単語を意図的に使っているのだろうか。
佳乃子以上に一果の無邪気な別れの言葉は、確かに母親からしたら心がバキバキに折れますね。
ギャグっぽく表現していますが、相当ダメージ受けただろうなと想像に難くない。
母親と再会したからといって一緒に住みたいなんて全く態度に出てませんし、一果の顔色を見たら引き下がるしかなかったのかもしれません。

一果は和に対してだいぶ柔らかい表情をしてくれるようになりましたね。
デリカシーの無い一言で冷めた目で見られるのは様式美なので是非続けてもらいたい。
基本的に人当たりがいい性格なのに和にだけは素直になりきれないところがツンデレの芽がありますけど、誕生日プレゼントが年相応の心遣いと甘え方で心温まりましたのであまり捻くれずに育って欲しいなと思いました。

単話でありながら印象に残ったのは第12話「秋咲く八片」です。
親としては愛情をこめて可愛がってるつもりでも、子供からしたら小馬鹿にされているように思っちゃいますよね。
周囲と比べがちな年頃ですから、羞恥心を刺激するような言い回しは避けてあげないと。
和のフォローの入れ方が素晴らしく、人から好かれる主人公であることをエピソードで巧く伝えてくれています。
こういう温かい話はいくらでも読みたいですね。

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『14歳の恋』10巻 感想 



14歳の恋」10巻のネタバレ感想です。

親の転勤で離ればなれにならざるを得なくなった和樹と彼方。
時間が少ないことでなりふり構っていられなくなり、大人っぽい振る舞いが減るというのは何とも皮肉。
しかも、それでもまだ周囲の目を気にして友達と一緒に来ているというカモフラージュをしちゃってるんですよね。
思春期特有の恥ずかしさで気持ちは非常に分かるけど、大人の視点からするともっと素直に楽しめばいいのにとも思う。

本人達も気ままな小学生ではなく、行動の幅が広がる高校生でもなく、中学生にできることを精一杯やってる自覚があってなおさら切ない。
こんなに幼くて、こんなにしっかり物事を判断できる年齢だったかなぁ。
ああ、14歳という年齢は難しくて特別だなぁと改めて思わされますね。

初体験を衝動的にしようとしないのが、全くこの二人らしい。
まぁ引っ越しがなければもっと先の話だったんでしょうね。
性欲ではなくて心を結ぶために身を重ねたいという思いが伝わってくるようで、ピュアさに浄化させられそうです。

今回はメイン二人の話が多かったですが、他のキャラもキュンとするエピソードが小刻みに収録されていました。
特に冒頭の長井と日野原先生は僅か10ページ足らずなのに強烈でしたね。
図らずとも口紅をプレゼントした形となり、お互いが悶えているところ見て読者も悶え死にそうです。
この二人の着地点も気になるところですね。

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『その着せ替え人形は恋をする』5巻 感想 



その着せ替え人形は恋をする」5巻のネタバレ感想です。

喜多川さんがごじょー君しゅきしゅきすぎてやばみ!な回。
コスプレ回だと二人とも没入するタイプだから真剣になるけれど、買い物しているシーンはただのデートですね。
だが、それがいい。

ひたすら充実したカップルの夏休みを覗き見てる感じ。
これで付き合っていないとか怪奇の域なのではと疑うぐらい、お互い惹かれあって仲がよろしいことで。
コスプレ要素を少し減らし、二人の関係性を描いたある意味贅沢な一冊でしたね。

五条君の免疫力のなさと喜多川さんの開放的なエロの組み合わせが、激しいギャップを生み出しています。
落差が大きいのでより過激に見えますね。
そんな喜多川さんも恥じらいのシーンが増えてきてニヤニヤさせられます。
照れ隠しで髪を指でクルクル回す仕草はエモいなー。

コスプレモードに入ると真面目になるとはいえ、お腹の上に跨がれるのはエロすぎるでしょう。
こんなの理性が追い付きませんよ。
剥き出しの腰に両手で掴んで対面座位になるところはもう実質セックスみたいもんですよ。
でもエロ作品としてではなく、コメディとして成り立っているのが良いところだと思います。

ラブホでコスプレするのって言われてみれば確かに撮影向きのスタジオになりますね。
広々としてて着替えやすいし、鏡でチェックしたり、終わりにシャワーも浴びれるのでうってつけだなぁ。
コスプレイヤーには常識なのかな?

五条君の私服レパートリー結局ほぼ増えてないような。
よく見ないと区別つかないです。
和服が好きって気持ちは分かりますけどね。
喜多川さんの浴衣姿は、五条君じゃなくてもドキッとさせられました。

即落ち2コマのツッコミがテンプレ化してても面白い。
夏休みを思う存分堪能したので、今度はまたコスプレ回を期待したいと思います。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: その着せ替え人形は恋をする  その着せ替え人形は恋をする(巻感想)  福田晋一 

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『かげきしょうじょ!! シーズンゼロ』上巻 感想 



かげきしょうじょ!! シーズンゼロ」上巻のネタバレ感想です。

アニメ版を観て面白かったので原作に手を出してみました。
調べてみて知りましたが、どうやら途中で掲載誌が変更されたことで現在発売されている1巻は途中から始まるらしく、事実上の1巻はこの「シーズンゼロ」からになるようです。
ちなみに紙媒体だと1冊で収まっていますが、電子書籍版は上下巻に分かれています。

改めて説明すると、宝塚を彷彿とさせる歌劇音楽学校を舞台で繰り広げられるスターの卵たちのお話。
雰囲気に合った細線による描写と綺麗なトーンを多用した少女漫画っぽい作品です。

どうしてもアニメ版との比較になりますが、概ね丁寧に原作を再現してくれていたのが分かります。
読んでてキャラの音声が脳内補完されますね。
まさにイメージ通りの配役だったのではないでしょうか。
穴井一尉の声優さんが若本さんだったのは、漫画内でアナゴさんの声だという話題が出ていたからだったとは知りませんでした。

それ以外にも、現実作品の事象やネタが思った以上に多かったのは意外でした。
ガラスの仮面、マリみて、ワンピース、銀魂など散りばめられています。
この辺りはアニメでは完全にカットされていましたね。
まぁパロネタに頼る作品でもないですし、スルーで正解だと思います。

主人公・渡辺さらさの地元や歌舞伎のエピソードは原作漫画の方が圧倒的に導入が易しいですね。
この手の作品で彼氏がいるのは珍しく、個人的には評価したい項目の一つです。
少女達の様々な人間関係を描く上で、恋愛事情を省いたり百合だけに流れるのは不自然ですからね。

既にこの巻だけでも相当な数のキャラが登場しているにもかかわらず、きっちり描き分けできているのは素晴らしい。
双子を除いて見分けがつかないことは一切ありません。
目立つ娘が多い中で、モブ感の強い普通っぽさが逆に素朴で可愛い山田がお気に入りです。

素直に面白かったです。
アニメ視聴後に思わず一気に全巻買っちゃいましたけど、この出来なら大丈夫そうでホッとしました。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: かげきしょうじょ!!  かげきしょうじょ!!(巻感想)  斉木久美子 

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次にくるマンガ大賞2021個人的ランキング 

今年も「次にくるマンガ大賞2021」にちなんで個人的ランキングを作成してみました。
ルールをおさらいすると以下の通り。

・2021年5月7日時点で既巻5巻以内の作品
・過去1~3位受賞作品は除く
・完結作品除く
・コミックス部門は紙雑誌、Webマンガ部門はWebをメイン媒体として連載していること


両部門とも10作品選出してみました。
20位まで挙げれないこともないのですが、とりあえず読んでいる程度ではなく本当に面白いと思っている作品に絞りたかったので厳選してみた形です。

購読しているのは20作品中9作品。
おそらく将来的には購入するであろう作品も多いのですが、連載で読んで間もないと急いで買う必要性が薄いんですよね。
作者的には初版の売上が重要なのは理解しているので、世間的な注目度が低い場合は買おうとしています。


▼ コミックス部門
1【推しの子】

≪2021年1位≫

赤坂アカ×横槍メンゴのタッグで描かれる大作。
具体的なことを書けば全てネタバレに繋がってしまうけど、単純に面白い。
2おとなりに銀河

≪選考外≫

甘々な恋模様が描かれる雨隠ギドさんの新作ラブコメ。
悶えてしまう場面続出で落ち着いて読めません。
3恋は世界征服のあとで

≪選考外≫

正義のヒーローと悪の幹部が織り成すラブコメディ。
戦隊モノはこの作品が史上最高峰だと思います。
4あそこではたらくムスブさん

≪2020年ノミネート≫

コンドーム開発に情熱を注ぐ社会人のラブコメ。
とにかくムスブさんの可愛さに見惚れます。
5晴れ晴れ日和

≪選考外≫

綺麗なお姉さんと格好良い幼女によるハートフルコメディ。
ルイ君がイケメンすぎて惚れる。
6ぼっち・ざ・ろっく!

≪2019年8位≫

ネガティブな女子高生がバンドデビューする四コマ漫画。
つい吹き出してしまうような笑いが散りばめられています。
7ウィッチウォッチ

≪2021年12位≫

幼馴染みの魔女っ子が騒ぎを起こすドタバタコメディ。
笑いの伏線が巧みで1話完結のエピソードのクオリティが秀でています。
8ふたりエスケープ

≪2021年19位≫

漫画家とニートの現実逃避コメディ。
ゆるゆるした雰囲気からキッチリ最後にオチを付けてくれる構成に中毒性があります。
9久保さんは僕を許さない

≪2021年8位≫

存在感の薄い主人公を必ず見つけてくれる女の子とのラブコメ。
だだ洩れている好意に浸れる幸せな作品。
10アオのハコ

≪2021年8位≫

憧れの先輩と一つ屋根の下で過ごすことになった青春物語。
少女漫画風の設定を少年ジャンプで連載するとこうなりましたって作風。


▼ Webマンガ部門
1骨ドラゴンのマナ娘

≪2021年ノミネート≫

老いたドラゴンと捨て子の少女の人生設計を描いた物語。
絵柄からにじみ出る温かさとコミカルなキャラの動き、ちょっぴり切なさの混じる雰囲気が最高。
2悪魔に取り憑かれたけど私はとっても幸せです。

≪選考外≫

イケメン悪魔に取り憑かれたポジティブな女性が主人公のコメディ作品。
独特のワールドが展開され、回を重ねるごとに狂気が増していきます。
3恋したので配信してみた

≪2019年ノミネート≫

配信者であることを隠している高校生たちによるシェアハウス物語。
丁寧に描かれる女の子たちとの育みが魅力的。
4わたしの幸せな結婚

≪2020年8位≫

異能力者が存在する明治大正時代風の世界が舞台の恋物語。
酷い環境に置かれていた主人公が報われていく展開に心が晴れていきます。
5赤面しないで関目さん

≪選考外≫

恥ずかしがり屋の女の子と可愛い男のラブコメディ。
モブキャラ含めて優しさに溢れた世界で、読むと幸せな気分に浸れます。
6転生したら第七王子だったので、
気ままに魔術を極めます


≪2021年8位≫

魔術への探求心だけで周囲を振り回す所謂なろう系無双転生モノ。
柔らかい絵のタッチのおかげで女の子だけでなく主人公のショタ含めてエロティック。
7そのとき修羅場が動いた

≪選考外≫

ヤンデレ女同士のサイコパスラブコメ。
やべー女が牽制し合ってるだけなのに面白いという作者のバランス感覚が凄い。
8JKからやり直すシルバープラン

≪選考外≫

ホームレスのおばちゃんが女子高生に戻ったタイムリープ作品。
見た目と中身のギャップに周囲が巻き込まれ、すれ違いコントのような笑いになっているのが面白い。
9ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活

≪2021年12位≫

ファンタジーに疎くSFに強い女子高生が主人公の異世界転生モノ。
現実主義者な女の子が異世界で地道に生き抜こうとする成り上がりが読んでいて楽しい。
10のの子さんの彼女くん

≪選考外≫

想い人が女の子好きと勘違いした主人公と想い人が女装好きと勘違いしたヒロインのラブコメ。
新しい両片思いの形にニヤニヤが止まりません。


個人的に2連連続コミック部門1位に選出した「推しの子」を始め、昨年も選んだ作品が5作品。
残り15作品は新たに選んだものとなっています。
ルール的に1年挟むと6巻以上が刊行しているものも多くなるので対象外となるとはいえ、一応新しい漫画を開拓できているということかな。

特にWebマンガ部門1位に選んだ「骨ドラゴンのマナ娘」は今一番プッシュしたい漫画です。
まだ2巻までしか発売されておらず追いかけやすいと思うので、是非読んで欲しいですね。

ラブコメと異世界モノは冒頭でインパクトが強いものが多く、話題になりやすいので比較的見つけやすい傾向があります。
一方でスポーツ漫画などのようにある程度巻数を重ねることで面白くなっていく漫画は、このルールだと選び辛いですね。

テーマ: 漫画

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 次にくるマンガ大賞 

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『であいもん』2巻 感想 



であいもん」2巻のネタバレ感想です。

京都の和菓子屋で育む人情物語、第2弾。
恋愛事情がややこしくなってきました。

元カノの佳乃子がフラれたと思うのは、若干無理があるような。
和からすれば、はっきり「バイバイ」とまで言われたんだから別れを切り出されたと思うよなぁ。
でも、佳乃子だけが勘違いだったことに気付くこの関係性はなかなか面白い。
フラれたと思っているのに実はまだ好かれていることに気付いていない和は心境複雑でしょうけどね。

今回一番面白かったのは間違いなく第8話「三夏三様」です。
題名通り小学生・一果、高校生・美弦、社会人・佳乃子の女性3人による腹積もりが漏れ出すトークが繰り広げられているのですが、これが一触即発で危険極まりない。
とにかくマウントを取ろうとする美弦と佳乃子による女の争いが良い意味で笑いに転換されています。
中間に入る年少の一果が冷や汗出まくる可哀相な展開に笑いが止まりません。
仲良くしているとみせて実は……というオチの付け方まで完璧な構成でしたね。

そもそも美弦がこんなに和に対して好意を抱いているとは思っておらずビックリしました。
おみくじの結果からして、佳乃子とともに芽は出なさそうですね。
もし何かを選択する時が来たならば、きっと和なら恋より家族愛を優先して一果を選ぶんでしょうね。

基本的には和と一果のハートフルストーリーが見所の本作ですが、恋模様も定期的に描いて欲しいところです。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: であいもん  であいもん(巻感想)  浅野りん 

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『骨ドラゴンのマナ娘』2巻 感想 



骨ドラゴンのマナ娘」2巻のネタバレ感想です。

もー、とにかく登場するキャラがみんな可愛い!

画集を読んでいる気分になるぐらい見応えのある絵とコミカルな動きに心奪われます。
大絶賛した1巻と遜色のないクオリティで、間違いなく本物だと確信しました。

物怖じしないイブがジト目で淡々と仕事をこなすのが面白い。
普段は無表情なだけに、たまに見せる笑顔の破壊力が凄まじい。
このギャップ萌えでご飯何杯でもイケてしまいます。

「竜殺し」という単語を酒と勘違いするボケとツッコミが完璧すぎる。
このシーン以外も漫才的な畳み掛けや構成が目立ちますね。
作者がその手の台本を書いているのかと疑う程に良質なお笑いを世界観壊さず描いています。
言葉の選び方が秀でていて、するすると滑らかに読めるのはこの作品の魅力の一つですね。

エルフ娘のロゼが全コマで見惚れるほどに美しい。
絶世の美少女という言葉がピッタリと合いますね。
綺麗と可愛いの中間にある稀少さを画力を持って表現できているのが素晴らしすぎます。
あとがきによると急遽登場が決まったキャラだとか。
そうとは思えない練られたシナリオ、埋没されることのない設定など感心させられますね。
いやはや、この作者の力量は底がしれません。

ちょっぴり切なく、でも心温まるほんわかストーリーは健在。
合わせてイブの成長が描かれていて、物語がしっかり進んでいるのも好印象です。

細部に至るまで丁寧な作りに目を奪われますね。
「エルフの森工房」の商品が素敵だなぁ。
木の包丁や食器など、見ているだけでも楽しい。
こんな雑貨屋さんがあれば覗いてみたくなります。

言語による違いを吹き出しで表現したり、柔らかいフォントに温かみを感じたり、センスの塊のような作品ですね。
是非とも長く連載して欲しいので、応援していきたいと思います。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 骨ドラゴンのマナ娘  骨ドラゴンのマナ娘(巻感想)  雪白いち 

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『ARIA完全版』2巻 感想 



ARIA 完全版 THE MASTERPIECE」2巻のネタバレ感想です。

恥ずかしいセリフ禁止どころか、ポエムだらけのお話の数々。
それが凄く素敵なんです。

アニメ全話視聴済みですが、とっさにどんな話があったか挙げるのは難しいものです。
でも読み始めると懐かしさとともに思い出せるので、自身の体験した過去を振り返っているかのような感覚があります。

漫画とアニメの違いはいくつかありますが、最も大きな違いはキャラの登場時期でしょうね。
完全版2巻分ということは、実質通常版4冊分相当と推測できますけど、未だにウンディーネが灯里、藍華、アリシアの3人しか出てきません。
アリスとアテナはまだしも、藍華の指導役である晃が出てこないのは違和感ありますね。
もしかして、晃との出会いから描かれるんでしょうか。

基本的に描かれる内容は、上記3人によるネオ・ヴェネツィアの年間行事。
また猫の謝肉祭や狐の嫁入りなど、ホラーというほどではないけど少し怖さのある不思議なエピソードも収録されています。

各種イベントは、未来の地球では味わうことができないものばかりなんでしょうね。
だからこそ、不便なところが逆に魅力であるという惑星アクアの生活は人によって合う合わないはあるだろうなぁ。
迷子や待ちぼうけになったりするってことは携帯電話すらなさそうですし。
時間に縛られない生活というのは羨ましいですね。

ネオヴェネツィアの雰囲気を表現する背景の書き込みが素晴らしい。
綺麗な細線で描かれる温かみのある風景に思わず見とれてしまいます。
毎話、見開きを用意してくれるのって贅沢だなぁ。

アリシアさんが普通にビール飲んでいたり、灯里にも酒を勧める流れは時代を感じさせますね。
まぁ未来の話ですから、飲酒と未成年の概念に違いがあって当然でしょうけど。
あれ、でも火星で24ヵ月で1年って設定だから年齢計算どうなるんだったかな。
読み進めて行けば分かるのだろうか。

常識関連でいえば、温泉に入るのにずっとタオルで身を包んでいるのはおかしいと思う。
いや、別に「ARIA」にはエロを求めていないので隠してもらっていいんですけど、絵的に変というか。
よくある不自然な湯気でも良かった気がしますね。

さてそろそろ他の主要人物が待ち遠しくなってきました。
次巻にはきっと登場してくれるかな。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ARIA  ARIA(巻感想)  天野こずえ 

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『トモダチゲーム』19巻 感想 



トモダチゲーム」19巻のネタバレ感想です。

最終ゲーム「友断ちゲーム」開始。
てっきり5人だけの対決かと思いきや、またもや別ルートからの生き残りと思われる面子が参戦しています。
まだまだ序章でゲームの全貌も明らかになっておらず、これからといった感じですね。

前回のゲームの途中から基本的に志法視点がメインで描かれるようになりましたが、今回はほぼ志法一本化されています。
友一はいつも通りジョーカー的な動きで掻き回し、裏切りが判明した四部やゆとりのモノローグが語られるとしたらゲーム終盤でしょうから、物語を進行できる人物が志法ぐらいしかいないんですよね。
ちょっと知恵が足りない場面が多くて素直過ぎるのがちょっと気になります。
最終的には志法が愚直に信じる正義がキッカケでゲームに勝利する流れになるのかもしれませんけど、ストーリー展開上で読者側のストレス要因にならなければいいんですけどね。

何故か配信映像を観ることができている解説組の紫宮、天智、聡音の方がよほど切れ者です。
聡音は思わせぶりな登場の割りに、そこまで大活躍しなかったのでここで見せ場があるのでしょうか。

志法だけだとシナリオ構成に苦労しそうですが、きっと新キャラが上手いこと立ち回ってくれるのでしょう。
どいつもこいつも癖の強そうな人たちばかりですが、こんなゲームに参加するぐらいですから決して褒められた人物ではなさそう。

とりあえずラストに登場したブーメランパンツ一丁の覆面マッスルは強烈でした。
アゴの形から豪理で間違いないなさそうだけど、最初の脱落者はコイツで決まりかな。
暴行寸前の君子は本当にかよわい存在なのか、実は裏の顔があるのか、この作品は表面上だけでは分かりませんね。

そういう意味では、四部は比較的安全そう。
というか、基本的に嘘がつけないアホだと思っているので、駆け引きはできないんじゃないかな。
あるとしても他の人からコントロールされているだけで、本人に悪気はない気がします。
まぁ隠された真実が何なのか次第ではあるのですが。

分からないことだらけの最終ゲーム。
先は長そうです。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: トモダチゲーム  トモダチゲーム(巻感想)  山口ミコト  佐藤友生 

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ブログ2000記事達成 

今回で通算2000個目の記事となります。

以下、1000個目の記事の時のようにデータ化してみました。
括弧内の数字は1000記事達成時からの増減です。
比較すると色々と見えてくるものがありますね。

最初の1000記事は1277日、3年6ヵ月で更新。
1001~2000記事は3918日、10年8ヶ月20日を要しています。
更新が滞っていたことが丸分かりですね。
閲覧数も全盛期と比べると10分の1くらいに減少していますね。

カテゴリーに関しては増えなさそうな項目もあるので整理する予定。
より快適かつ楽しく閲覧できるブログを運営できればいいなと思います。

▼ 記事データ
年度別記事数更新率
2007年(8/22~)81件61.3%
2008年294件80.3%
2009年313件85.7%
2010年266件72.8%
2011年311件85.2%
2012年323件88.2%
2013年196件53.6%
2014年24件6.5%
2015年55件15.0%
2016年8件2.1%
2017年8件2.1%
2018年1件0.2%
2019年0件0.0%
2020年29件7.9%
2021年(~11/9)91件29.0%
TOTAL2000件38.5%

▼ 閲覧数&コメント&トラックバック
閲覧数コメント数トラックバック数
211,948HIT
(+138,484HIT)
1,537件
(+739件)
1,475件
(+1361件)

▼ カテゴリー別データ
全般486(+227)
雑記179(+81)
雑記-本211(+102)
ブログ34(+10)
野球44(+16)
将棋9(+9)
レビューについて9(+1)
漫画167(+167)
漫画全般14(+14)
漫画-巻感想113(+113)
漫画-話感想40(+40)
ライトノベル489(+141)
電撃文庫218(+64)
メディアワークス文庫26(+17)
富士見ファンタジア文庫45(+11)
ファミ通文庫68(+29)
角川スニーカー文庫28(+17)
集英社スーパーダッシュ文庫17(+6)
ガガガ文庫29(+11)
MF文庫J36(+16)
GA文庫11(+5)
HJ文庫3(±0)
一迅社文庫1(±0)
このライトノベルがすごい!文庫1(±0)
芳文社KR文庫1(±0)
その他出版社5(+2)
漫画29(-29)
アニメ・動画462(+303)
アニメ全般126(+72)
涼宮ハルヒの憂鬱17(±0)
とらドラ!25(±0)
バカとテストと召喚獣26(+13)
電波女と青春男12(+12)
僕は友達が少ない25(+25)
ベン・トー14(+14)
ココロコネクト19(+19)
アクセル・ワールド25(+25)
ソードアート・オンライン26(+26)
人類は衰退しました14(+14)
はたらく魔王さま!13(+13)
物語シリーズ42(+42)
ひだまりスケッチ26(+13)
ニコニコ動画52(+15)
ゲーム287(+124)
ゲーム全般45(+14)
Memories Off6(+2)
Ragnarok Online108(+17)
マリオカート11(±0)
ドラゴンクエスト84(+84)
ドラゴンクエスト90(-11)
ワールド・ネバーランド30(+15)
ファイアーエムブレム風花雪月3(+3)
音楽85(+37)
アニソン44(+22)
ゲーム音楽18(+8)
ドラマCD7(+3)
ドラクエコンサート16(+4)
24(+1)
自作イラスト18(±0)
版権イラスト4(+1)
ラノベ作品イラスト2(±0)

▼ タグ使用率TOP60
1書評489
2評価B143
3ニコニコ動画135
4評価B+125
5ラグナロクオンライン108
6ドラゴンクエスト105
7評価B-73
8ドラクエ1072
9読書記録70
10評価A-69
11電撃文庫購入記録52
12とらドラ!50
13バカとテストと召喚獣48
14物語シリーズ42
15ソードアート・オンライン36
PSP
ひだまりスケッチ
アクセル・ワールド
19ココロコネクト35
20ONE_PIECE34
ONE_PIECE(巻感想)
尾田栄一郎
23食戟のソーマ33
僕は友達が少ない
25涼宮ハルヒの憂鬱32
26ベン・トー31
入間人間
28評価C+30
購入リスト
ワーネバ
31附田祐斗29
佐伯俊
33Wii27
34あざの耕平24
食戟のソーマ(話感想)
36アニメ評価22
電波女と青春男
BLACK_BLOOD_BROTHERS
39評価A-21
人類は衰退しました
41竹宮ゆゆこ20
川原礫
43すぎやまこういち19
44野村美月18
文学少女
ブリキ
竹岡美穂
生徒会の一存
谷川流
はたらく魔王さま!
51ドラクエ917
草河遊也
エナミカツミ
バッカーノ!
成田良悟
56椎名雄16
狗神煌
葵せきな
化物語

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『ONE PIECE』100巻 感想 



ONE PIECE」100巻のネタバレ感想です。

99巻で到達した1000話に続き、節目となる100巻も到達。
40~50巻頃から100巻は超えるだろうなと思っていましたが、とうとうこの時が来ましたか。
ルフィ達の冒険譚も佳境に入り、長めのラストスパートは既に突入している感覚です。

各地で乱戦が続き消耗が激しくなってきました。
幹部クラスの決着は近そうです。

サンジの女性とは闘わないポリシーは相変わらずだなぁ。
賛否両論あるだろうけど、個人的にはあまり好きではありません。
悪人に性別など関係ありませんから。
でもサンジはこういう性格で仕方のない奴だとも認めています。

マルコ強えー。
頂上決戦ではイマイチ活躍しきれなかったけど、百獣海賊団のナンバー2と3を同時に相手して引けを取らないとは。
立場上は四皇の海賊団に所属する実力派同士ですが、頭一つ抜けてるっぽいですね。

ワノ国編ではチョッパーが医者として面目躍如を果たす有能っぷりを見せてくれますね。
囚人採掘場、ウィルス対策、そして今度はゾロの治療かな。
若干都合のよさは否めないけど、他のキャラでは出来ない活躍の仕方なので悪くないと思います。

やっぱり生きていたカン十郎。
うーん、この作品はトドメを刺すのが甘いのは確かだけど、侍達は非情であって欲しかったな。
単純に仕留め損なっていただけというのは残念。
まぁ今後こそ錦えもんの攻撃で死んだでしょう。

同様に死んでいなかったオロチ。
こちらに関しては首を跳ねられても生きているわけですから、カイドウに落ち度はないと思います。
実際どういう理屈なのか不明のままなので、龍化した首を落としてもまだ死んでいないのでしょうね。

一方でアシュラ童子、菊之丞はガチで戦死したっぽい。
そしてまさか錦えもんまで死んだのか……?
赤鞘九人侍リーダーとして最後まで生き残ると思っていたけど、さすがに瀕死状態で胴を貫かれてしまってはもう絶命したとしか。
もしもここから復活するようなことがあるのであれば、ただの根性では無理でしょうね。

2年後のゾロの限界を初めて見た。
第二部開始からずっと待っていましたよ。
カイドウを倒すところまではできなかったけど、これは強い。
キッドが素直にお礼を言うぐらいの四皇タッグ攻撃「覇海」を一人で受け切るし、ローが口を開けて呆けるほどカイドウに明らかな一太刀を浴びせた必殺技もお見事。
これだけ強ければそこらの幹部では苦にしませんよね。

ルフィの覚醒も主人公らしくて格好良かった。
四皇同士がぶつかり合う時の雲が割れる衝撃は、覇王色をまとった攻撃の衝突だったのか。
あまり深いことを考えず、単純に最強レベルの激突の表現かと思っていました。

ワノ国大決戦でマッチングがコロコロ変わっていきましたが、そろそろ麦わらの一味の対戦カードが決まりつつありますね。
ロビン、ブルック、フランキー、ジンベエはvs飛び六胞。
サンジは大看板のクイーン。
ゾロはチョッパーの看病で回復してキングをやり合うのがいつものパターンですがはてさて。

次巻からカイドウとヤマトの親子喧嘩勃発かな。
ヤマトのピンチにルフィが颯爽と登場する未来が見えます。

まとめて10巻分読み終わり、最新刊に追いついてしまいました。
先が待ち遠しいなぁ。

テーマ: ONEPIECE

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ONE_PIECE  ONE_PIECE(巻感想)  尾田栄一郎 

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『その着せ替え人形は恋をする』4巻 感想 



その着せ替え人形は恋をする」4巻のネタバレ感想です。

キャラのテンション上げ下げ極端で、まるでジェットコースターのような勢いある面白さが詰まった作品ですね。
時折マジ顔で突っ込みを入れる温度差に笑わせられます。

喜多川さんの貞操観念がぶっ飛んでて五条くんがパニクる展開が本当に楽しい。
いくら水着だからといってスカートをたくしあげされると男子高校生にとっては刺激が強いってことをギャルは分かってませんよ。
あと男からすると見せブラの感覚だけは理解できず、どっちにしろ下着じゃないかと思っちゃうんですよね。

今回のメインは、胸が大きい女の子が男装コスプレするために四苦八苦する話。
中学生とは思えない発育の良さである心寿ちゃんは、見た目とのギャップで幼い感じが妙に背徳的ですね。
しかし予算抑えたといっても、中学生に一万円は厳しい出費なのでは。
ともかく姉のジュジュ様も妹のコスを全力て喜んでくれているところは推せますね。

根底にあるテーマがしっかりしてるので、表面上でキャラが派手に暴れていてもブレることがありません。
好きなものを好きって言うためには勇気が必要。
だからこそ迷いがない人に憧れたり、手助けしてくれる人が素敵に見える。
全ては喜多川さんの行動力のおかげですね。
誰もが誰かに救われている関係性が尊いわぁ。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: その着せ替え人形は恋をする  その着せ替え人形は恋をする(巻感想)  福田晋一 

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『ONE PIECE』99巻 感想 



ONE PIECE」99巻のネタバレ感想です。

遂に大台となる1000話到達。
「こち亀」「ゴルゴ13」みたいに短編連作ではなく連なった物語で破綻なく続けられるってとんでもないですね。
「名探偵コナン」「はじめの一歩」と比べても伏線の多さは段違いで、作者の脳内はどうなっているんだと不思議に思います。

100話の扉絵のセルフオマージュ、そしてタイトルが満を持しての"麦わらのルフィ"という気合の入り方。
ルフィを始め最悪の世代がカイドウとマムの前に立ち並ぶシーンを見事に1000話で持ってくる構成。
計算された組み立てと勢いのあるキャラクターの融合性が「ONE PIECE」が魅力的で支持される所以なのでしょう。

赤鞘九人侍の善戦が描かれた前巻と違い、敗北の瞬間はほとんど描かれることはありませんでした。
カイドウの口ぶりからすると、おでん一人の方が手強かったっぽいですね。
錦えもん達はさぞ無念だったことでしょう。
確かに傷は負っていたけど、今後の戦闘に響く様子が見られないのも悔しい。

ルフィ怒りの鉄拳から幕を切った最悪の世代vsカイドウ&マム戦。
普通に考えたら四皇を同時に相手するのは勝ち目ないと思うけど、今のところは勝負になっていますね。
何だかこの状況は「ドラゴンボール」の悟空vsフリーザ戦を連想させられます。
四皇にダメージを与えていても表面上に現れていない力に差があるように見えるんですよね。
底知れない強さを秘めているというか、限界が見えないというか。

ゾロがメインバトルを受け持つ展開になったのは嬉しい。
アプーを瞬殺するだけあって、やはり実力は作中内でもトップクラスで間違いないですね。
閻魔の攻撃さえ当たればカイドウだって倒せると思うので、トドメもしくはそれに準ずる活躍を見せて欲しいな。

キッドとキラーの戦闘が本格的に描かれるのはこれが初めてになるのかな。
強いはずなのに痛い目ばかり遭っている二人なので、そろそろ格好良いところを見せて欲しいところです。

ラストページのシルエットは誰だろう。
予想本命は日和、大穴でトキってところだと思っているんですが。
日和が決戦に絡めてなさすぎるので出番が欲しいとは思うけど、能力者でも何でもないからなぁ。
天羽々斬を持ってきたという展開ならありかな。

おまけとして、巻末には「キャラクター世界人気投票」の結果発表が掲載されていました。
まぁまぁ順当かな?
WEBで詳細が掲載されていますけど、エリア別だと国柄が出てて意外な並びになっていましたね。

ちなみに個人的にTOP10を選ぶとしたらこんな感じ。

1位 ロロノア・ゾロ
2位 モンキー・D・ルフィ
3位 ニコ・ロビン
4位 ナミ
5位 ウソップ
6位 シャーロット・カタクリ
7位 クロコダイル
8位 ボア・ハンコック
9位 ペローナ
10位 スモーカー


初期から登場してるキャラが占める中で、カタクリは個人的に久々のヒットとなる良い敵キャラでした。
時期によって多少の前後はあっても、きっと1位のゾロだけは変わることないだろうなと思います。

テーマ: ONEPIECE

ジャンル: アニメ・コミック

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『おとなりに銀河』3巻 感想 



おとなりに銀河」3巻のネタバレ感想です。
表紙がどんどん引きの絵になってるのに、二人の距離は少しずつ近付いているのが意味深ですね。

五色さんの両親襲来。
話が通じ辛い相手だけど、全く聞き耳持たないわけでもないようでホッとしました。
あまり重い展開は望まず、ひたすら甘々なラブストーリーを期待している作品なので、シリアス抑え目でよかったです。

喧嘩するだけで相手の体調を悪化させるなんて難儀な契約ですね。
このカップルの場合はすぐにノロケに変わるからさして問題ないでしょうが、一般的な付き合い方は難しそう。

ってか、もう契約関係おしまいですか。
重要な設定だと思っていたので、こんなにあっさりトゲが抜かれるなんてビックリ。
トゲがなくなっても恋心が消えないか心配するくだりは、最終回付近まで引っ張ってもいいぐらいのネタだったと思うので意外でした。

ちびちゃんの淡い想いを五色さんに告げる展開もラブコメとしては珍しい。
本気で恋していて人知れず涙を流すというよくあるパターンでもなく、憧れにほんの僅かだけ上乗せしていた感情を誤解されないように伝えてくれました。
とにかく恋愛事情に関していえば二人だけの世界を作るぞという作者の意志を感じさせます。

一番の見所はデート回。
お洒落する五色さんがめっちゃくちゃ可愛い!
ページ開いた瞬間、思わず口から可愛いって呟いてしまったほどの破壊力。
普段のクールな服装も良いですが、なにかと顔が綻ぶことが多い現在はゆるふわコーデが似合ってますね。
一郎も同じく雰囲気変えた装いで登場し、ぐへへとよだれを垂らす勢いの五色さんも素敵でした。

1冊に1話は欲しい家族エピソードは最後にちゃんと収録してくれました。
気遣いできることは素晴らしいことだけど、小さな妹弟には無邪気に遊ばせたいと思う兄の気持ちもよく分かります。
お互いを思いやってるからこそのすれ違いなので、しっかり向き合って話せばいつも通りのほっこりとした着地となってひと安心。
兄・一郎でなくとも、妹・まちの言葉は涙腺刺激されるぐらい嬉しくなりますよね。

ようやく住人が一人顔見せで登場しましたけど、本筋には関わらず。
今のままで面白いので、ネタに困るまで出さなくていいんじゃないかな。

お互い実質的なプロポーズもしてしまいましたし、この先どうやって物語を進められるんでしょう。
展開の早さに終わりも早いのではないかと少し心配になりますね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

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『ONE PIECE』98巻 感想 



ONE PIECE」98巻のネタバレ感想です。

赤鞘九人侍vsカイドウ、開戦。

この戦は赤鞘九人侍が始めないといけないってのはルフィも分かってますね。
首は取れずとも討ち入りが決まったことに意味があったと思います。
20年の歳月を費やした作戦が無駄にならずによかった。

満月を背景に君臨する龍と背中で語る赤鞘九人侍が格好良い。
左右で身構えるシーンも含めて、本当に絵になる戦いですね。
ただのかませだったり削り要因ではなく、文字通り命を懸けているからこそ届く刃が感動さえ覚えます。
おでん二刀流・桃源十拳を4人がかりで繰り出すシーンは痺れました。

そしてそして、待ってましたよこの時を。
麦わらの一味勢揃いの見開き来ましたね!
ワノ国の戦いは侍たちが主役とはいえ、やっぱりルフィ達には華があります。
まだまだほんの触り程度で、これからきっと活躍してくれることでしょう。

勢力が入り乱れ過ぎてて、いつも大乱闘以上にカオス。
ドレークが共闘請うたり、マルコとペロスペローが鬼退治しようとしていたり、どの場面見たらいいんだって状態。
あっという間に1冊読み終わってしまうので、ジャンプで読んでいたら物足りないと感じてしまいそうですね。

オロチとカン十朗は絶対死んでないでしょうね。
決して戦う場面省略していい敵役ではないです。
お庭番衆の福ロクジュが何やらきな臭い動きをしているようですし、オロチ勢は機を見計らっているのでしょう。
カイドウよりも、こちらをボッコボコにして欲しいと思うのが個人的な心情です。

ヤマトは思っていたよりもやべー奴でした。
そりゃあ、しのぶやモモの助も逃げ出すのも仕方がない。
考え方は立派なんだけど、もうちょっと言葉を足さないと不審者でしかないです。
面白いから良いんですけどね。

さて、次は遂に1000話到達かな。
この作品は区切りを大事にしてくれるから、特別な回になるだろうと期待を込めて読みたいと思います。

テーマ: ONEPIECE

ジャンル: アニメ・コミック

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『とらドラ!』9巻 感想 (電撃コミックス) 



漫画版『とらドラ!』9巻の感想です。
恋模様が表面化する原作7巻後半から8巻前半までの内容が描かれています。

この辺りからですよね、コメディ部分がなくなっていくのは。
ラブコメから恋愛漫画への移行期となるのでしょうね。

原作ラノベやアニメよりも気軽に改めて「とらドラ!」を楽しめるという意味では、漫画版は最も時間効率がいい媒体といえます。
かといって雑に処理されるわけでもなく、むしろ完結が訝しむほど丁寧です。
その代わりに刊行ペースは年に一回すら発売されなくなっていますけど、しっかり最後まで描こうとしてくれるのは有難いことですね。

クリスマスソングを歌うシーンはアニメの挿入歌の出来が良かった記憶が強く残ってますね。
さすがに漫画では音楽は楽しめないけど、女の子達のドレス姿は可愛くてページめくりが止まりました。
特に漫画版では出番の少な目である香椎が可愛くて驚かされました。
裏表紙のカラー含めて、容姿だけで言えば一番好みです。

竜児が女の子達の気持ちを察することができないせいでウザがられてますけど、これは鈍感だとは言いたくないかなぁ。
いやー、鈍いのは間違いないんですけど、男子高校生としてこれはこれで頑張っている方でしょうと竜児の肩を持ってしまいます。
とはいえ、大河もみのりんも亜美ちゃんも不器用で自傷気味に傷付いちゃっているからもどかしい。
高校生特有の大人と子供の中間で視野が狭まっている感じが、まさに青春の息苦しさを表現できていますね。
原作読んだ時のほろ苦い感情を思い出させてくれました。

恋心を表に出さないようにしてるのに、竜児から髪を切ったことに気付いてもらえて思わず漏れてしまったみのりんの照れた表情がスゴく良い。
こういう止め絵は漫画ならではの楽しみ方ですね。

テーマ: とらドラ!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(巻感想)  絶叫 

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2022年放送予定のアニメ期待作品10選 

現在購読している漫画が続々とアニメ化発表されると嬉しいものですね。
放送開始までには最新刊まで追いついておきたいので、整理もかねてPVや発表情報をまとめてみました。

▼[1] SPY×FAMILY


待望のスパイファミリーアニメ化。
WEB漫画原作でトップクラスの売上を誇る作品だけに、アニメ化するのは時間の問題でしたね。
PV見ただけでクオリティの高さは間違いないと確信しました。
大成功するかどうかはアーニャの声優に掛かってると思っています。


▼[2] 地獄楽


こちらもジャンプ+発となるWEB漫画が原作。
最終回と同時に発表されて早半年。
未だにアニメのPVは公開されていないので、続報が待たれます。


▼[3] 異世界おじさん


告知PVということもありアニメ映像全くありません。
「ベン・トー」同様にSEGA公認となる、もしくはスポンサーに付いてくれるんですよね、きっと。
そうでなければ作品自体成り立ちませんからね。


▼[4] その着せ替え人形は恋をする


アニメ化のニュースを見落としていて、1月から放送開始と知って驚きました。
可愛いギャルコスプレイヤーが動き回るところは画面映えしそうですね。
無難に楽しめそうでよかった。


▼[5] アオアシ


現代サッカーの理論を上手く漫画に落とし込んでいて、今一番面白サッカー漫画だと思います。
派手に動き回るので制作側は大変でしょうが頑張って欲しい。
ちなみに、キャプテン翼はキャプテン翼というジャンルの作品なのでサッカー漫画からは除外します。


▼[6] カッコウの許嫁



連載開始直後から人気爆発したマガジンの王道ラブコメ。
瀬川ひろ担当声優が東山奈央さんでちょっと意外。
可愛らしい声というよりも凛とした声を想像していたので、キャラクターの印象が変わりますね。


▼[7] 恋は世界征服のあとで


ヒーローと悪の手先が秘密の交際を育むラブコメ。
ナレーションの立木さんはピッタリの配役ですね。
作画が少し怪しい感じがするので少々心配です。


▼[8] であいもん


京都の和菓子屋を舞台にしたハートフルストーリー。
原作の優しく包み込まれるような雰囲気がアニメでも引き継がれていることがPVから伝わってきますね。
声優の訛り演技も期待できそうです。


▼[9] トモダチゲーム
まさかのアニメ化が本日発表されました。
漫画楽しんで読んでいますけど、原作者の言う通りアニメ化し辛いジャンルだっただけに驚きました。
途中で区切ると消化不良になりそうだから、漫画最終回に合わせて最後までやってくれないかなぁ。


▼[10] ぼっち・ざ・ろっく!
まんがタイムきらら発、コミュ障が主人公のバンド四コマ漫画。
まだ原作が3巻までしかないので、逆に言えば丁寧に描いてくれるのは約束されているようなものですね。
バンド演奏がどんな音楽になるのか楽しみです。

テーマ: アニメ・コミック

ジャンル: アニメ・コミック

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『ARIA完全版』1巻 感想 



ARIA 完全版 THE MASTERPIECE」1巻のネタバレ感想です。

ずっと待ち望んでいた「ARIA」の電子書籍版が遂に2021年3月より配信開始。
毎月1巻ずつ配信され、同年9月で全7巻が無事発売されました。

何を隠そうアニメ版の大ファンです。
透き通るような空気感、ゆっくりと流れる時間、優しく奏でるメロディと紡がれる物語。
当時VHSで録画しつつも深夜に視聴して、穏やか過ぎる作風にあやうく寝落ちしそうになったことが何度あることやら。
癒し系雰囲気アニメの最高峰だと信じて疑いません。

当然原作漫画も読みたいと思っていたのですが、なかなか電子化されなかったんですよね。
今年に入って配信開始のニュースを知って本当に嬉しかったです。

アニメでは説明を省いていることが多く、何となくで観ていたので知らなかったことも多いですね。
惑星アクアはテラフォーミングして出来上がったという説明はあった気がしますが、元が火星ということは全然覚えていなかったので説明があったのか定かではありません。
2300年代の話であるとか、地球をマンホームと呼ぶこととか説明なかったはず。
そもそもマンホームじゃなくマンホールと聞き取っていたので、地球では地下生活でもしていて、だからアクアの空や海に響く人々が多いのかなと勘違いしていたんですけどね。

一方でアニメのまんまの部分も多いですね。
特にキャラクターの台詞は読んでいると声優さんの声色で再現されます。
灯里の「はひ」という返事、藍華の「恥ずかしいセリフ禁止!」、アリシアの定番の相槌である「あらあらうふふ」とか懐かしい。
キャラの人柄がよく表れていて、アニメ版が好きなら漫画でも楽しめると思います。

素晴らしいイラストの数々で漫画のコマ運びも綺麗です。
惜しいのはゴンドラの進む方向がイマイチ分かり辛かったこと。
アクションシーンが下手だったわけではなく、むしろ水飛沫やオール捌きなどどこで切り取っても一枚絵としてのクオリティは目を見張るものがあります。
いわゆる漫画効果のスピード線をほとんど描かないのが原因なんでしょうね。
でもそれを描いてしまうと、ゆったりとした雰囲気が崩れてしまうのでこれは仕方がないと思いました。

アニメ第1期が放送されたのはもう15年以上も前だというのに、ストーリーは結構覚えているものですね。
漫画版を読んでいると如何に丁寧に作られていたのか分かります。
印象的なエピソードが多いこともあって心に残るのでしょうね。
アリシアが灯里をじっと見つめて「ちょっと嬉しいだけよ」と語りかける2話のシーンは、アニメ最終回を思い出して少し切なくしんみりとしました。

のんびり時間をかけて上る水上エレベーター経て、希望の丘へ辿る水路を漕ぐ昇格試験の話が好きです。
すれ違うウンディーネが応援してくれる優しさなどに心が温まります。

ちょっとお値段が高い完全版ですが、通常版2巻分相当の話数を収録しているだけですから問題ありません。
カラーページも見応えありましたし、電子書籍版待ってて良かったなと思いました。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ARIA  ARIA(巻感想)  天野こずえ 

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