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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『JKからやり直すシルバープラン』2巻 感想 



JKからやり直すシルバープラン」2巻のネタバレ感想です。

おばちゃんが女子高生になって過去の無礼を改め直す老後計画物語。

過去に戻って人生をやり直すという想像は、きっと多くの人がしていると思います。
いつの時代に戻るのか妄想しているだけでも、現実逃避と分かっていても楽しいものです。
でも小百合と同じように高校生に戻ったら、これまた同じように勉学で苦労するのは間違いないでしょうね。
高校生どころか中学生レベルの知識すら危ういものが多くて、現国ならともかく他の科目は赤点を免れません。

それだけ社会ではなくても生きていけるのに、何故か大人になればなるほど勉強し直したいとも思うんですよね。
不思議なものです。
まぁ小百合の場合は、一度目の人生で悲惨な目に遭っているので、自立したいという感情が強くなる気持ちも分かります。

さてそんなわけで学年一の秀才・柏村さん登場回です。
柏村視点からすると小百合はあまりにも豹変して都合のいいことばかり言ってくる存在でしたから簡単には信じられないのも仕方がない。
家庭の事情から余裕もなかっただろうし、むしろ優しいぐらいですね。
担任は母親が倒れていることを知っているはずなのに、柏村を頼れと促したのであれば配慮不足だなぁ。

父親がクズ過ぎて罵倒したくなる柏村の気持ちは痛いほど伝わってきます。
それも承知の上で、小百合は自分の後悔から言い過ぎだと遮るわけですが、女子高生にそれは通じないのではないかな。
感情的になるあの場面では、さすがに詭弁だと感じてしまいます。

タイムリープを題材とした作品は、読者が気にならない程度には辻褄を合わせる必要があると思います。
タイムパラドックスを主題としていなくても、粗探ししたくなるチープな作品も中にはありますからね。
この作品はそういう意味では今のところ目立った穴は感じさせません。
むしろ、不良グループのリンチのせいで一度死んだことがトラウマになっているところなどはよく考えられています。
人生2周目で何もかも楽勝となっていないところが、この作品の良いところでありキチンと考えられている部分ですね。

2巻にして早くもキャラとの掛け合いが良い意味で定番のギャグみたいになってきました。
白石が肩透かし喰らう展開はつい笑ってしまいます。
担任教師の原田先生は本当ならもう少し同情してもいいはずなんですが、自己保身に走りすぎているので校長から怒られてちょうどいいぐらいですね。

さて、タイムリープお約束の未来の情報を知っていることによるチート展開が遂に来ました。
小百合がチートと言ってるだけで、時代を先取りした程度のこれぐらいなら可愛いものですけどね。
正直今の環境ならば頼めばいくらでも金を積めるのに、ちゃんと弁当屋として現状打破しようとするのは好感が持てます。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: JKからやり直すシルバープラン  JKからやり直すシルバープラン(巻感想)  林達永  李惠成 

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