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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『ブルーピリオド』10巻 感想 



ブルーピリオド」10巻のネタバレ感想です。

息苦しさこそ生きている証と言わんばかり。
不器用な八虎と世田介を見ているとそう思わざるを得ません。

心を剝き出しにして、もがき続けることで辿り着ける境地がある、というのは何となく分かります。
自分自身が好きなことさえ理解するのが難しいのに、他人の好き嫌いを察することができるのか。
それなのに自分の本質を理解して欲しいと思うのは、人間ってのはエゴなものです。
基本的にボタンの掛け違いのような八虎と世田介ですが、時々でいいので嚙み合ってくれればお互いにとって救いになるんでしょうね。

オール明けの渋谷を映す世田介の目が青く染まっていたことに、八虎同様言葉にならない喜びを感じました。

これにて大学1年生編はほぼ終わり。
高校・予備校編と比べると、内面ではなく外的要因によるエグさが増しているので、読んでいて楽しいという気持ちは明らかに減りました。
しかし決してそれは面白くないというわけではなく、美大生たちの葛藤に惹かれるモノがあります。

本当に良い作品です。
アニメ化されるようですが、この作品の良さを映像化するのは難易度高そうですね。

奇しくも大学合格という明確な目標がなくなったことで宙ぶらりんとなった主人公と同様に読者も作品のゴールが見えないので、今後の展開が読めず興味がそそられます。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ブルーピリオド  ブルーピリオド(巻感想)  山口つばさ 

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『トモダチゲーム』18巻 感想 



トモダチゲーム」18巻のネタバレ感想です。

もう一人の裏切り者は四部でしたかー。
裏の裏のそのまた裏をかいてくる作品なだけに、誰もが怪しく感じていました。
もはや主人公のように描かれる志法だけはないと思っていましたが、他の3人は可能性を排除できませんでしたね。
確かに四部には疑わしき部分はあったものの断言はできない見事な構成だったと思います。

しかし、ゆとりも含めて裏切った理由までは明かされていないので何とも言えません。
本当の正義というものが判明した時に、立場の逆転が起こるのでしょうか。
ここから大どんでん返しができたら物凄く面白いのですが、相当難しい気がします。

今まで以上に直接的な暴力の多かった「トモダチ殺し合いゲーム」もこれにて終了。
最後の最後で紫宮京が須原岳に文字通り一発叩き込んだところはスカっとしました。
大人のトモダチゲームに突入後以降、一番カラダを張っていただけに反撃の機会があって良かったです。
逆にいつもことながら友一は裏で事を運んでいて、美味しいところだけ掻っ攫っていきますね。

友達5人グループから天智だけ脱落となってしまったのは、致し方がないとはいえ残念。
それともプレイヤーとして参加しなくても、最終ゲームには絡んでくるのかな。

「なにをされてもいいいの」と誘惑してくるゆとりはムカつくけどエロ可愛くて困る。
酷い顔を見せられても一瞬許してしまいかねないから卑怯ですよねー。

次が最終ゲームである以上、残りあと5巻程度ってところでしょうか。
多く残された伏線が紐解かれていくことに期待します。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: トモダチゲーム  トモダチゲーム(巻感想)  山口ミコト  佐藤友生 

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『アルテ』14巻 感想 



アルテ」14巻のネタバレ感想です。

いやぁ……これは切ないというか、しんどい。

汚名を着せられたアルテがフィレンツェから逃げるしかない状況に追い込まれたのが辛すぎる。
アルテ自身に何の落ち度もないというのになぁ。
シルヴィオ卿への憎しみよりもアルテの気持ちにシンクロして、読んでて落ち込みました。

イレーナ様の手紙を拾った文字を読めるダーチャがレオに届け、ヴェロニカを動かす展開は実にドラマティック。
悲劇の中で、少しでも幸せな結果が得られることを願って読み進めました。

第66話「ふたり」は、間違いなくこの作品におけるターニングポイントとなるでしょう。
このまま交わることなく途絶えるかと思った二人が再会できたのは本当に嬉しい。
たとえ、ひと時の出来事だとしても。

これまで幾度どなく泣かずに堪えていたアルテが文字通りボロボロと涙を零し、レオが「男だって泣くさ」と切り返すのが素敵すぎる。
アルテからの告白を正面から受け止め、将来の再会を約束するシーンは、時代的なこともあってロミオとジュリエットを連想せずにはいられません。

ここからどのような展開が待っているのかと思いきや、まさかの母親との再会とは。
さすがに生家に続いて偶然がすぎるとは思わないでもないものの盛り上げに来ましたね。

このまま作品を締めにかかってもおかしくない雰囲気。
もしくはここで第一部完として、数年後にスキップした第二部開始ってのが定番でしょうか。
いずれにしても、まだまだ続きを読んでいたいと思える良い作品ですね。

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ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アルテ  アルテ(巻感想)  大久保圭 

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『この会社に好きな人がいます』7巻 感想 



この会社に好きな人がいます」7巻のネタバレ感想です。

社内恋愛を秘密にしている付き合い始めのカップルが初々しいラブストーリー。

元々1~3話を読んで、これは絶対面白いから買おうと思った作品です。
kindleのセールを期待して数ヶ月待っていましたが、我慢できずに6巻まで買って一気読みしたのが2ヵ月前。
全く後悔していないどころか、大満足でした。

さて、そんな本作の最新刊である7巻は周囲との関係性が少しずつ進む展開に。
会社に内緒にしているからこその緊張感やらギャップが読んでて楽しいので、バレてしまうのはちょっと寂しい。
とはいえ、付き合って1年も経てば気持ちも変わりますよね。
それだけ二人が今の関係を自然で当たり前であると認識しあっていることにほっこりしてしまいます。

二人っきりだと穏やかな時間を過ごせている真直と結衣が理想的すぎて羨ましい。
健康診断からストレッチをしようという話の流れとか、日常の1ページって感じで大好きです。
リアルとも生々しいとも違う、絶妙に現実味のある描き方をしてるだけに、なおさらいいなーって思っちゃいますね。

新人研修編はてっきり新人の女の子が恋のライバルになるのかと思っていたので、何事もなく終わり意外でした。
辻さんみたいな人、いますよねー。
プライドが高くて失敗を見せたがらない気持ちは物凄く同調できるだけに突っ込まれた気分にもなりましたけど、社会では通用しませんからねぇ。
上司として指導する真直にも共感しますし、だからこそこんな上手く動けたら苦労しないとも思います。

ああ、とりあえず折原を採用した人事は現実だったらアウトでしょうね。

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タグ: この会社に好きな人がいます  この会社に好きな人がいます(巻感想)  榎本あかまる 

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『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』22巻 感想 



かぐや様は告らせたい」22巻のネタバレ感想です。

「白銀御幸の戦い編、開幕」だそうです。
不自由なかぐやのために会長が四宮家相手に戦う覚悟を決めたってことなのでしょう。
進級により勢ぞろいした面々や新キャラなどが絡んで、大規模な頭脳戦が繰り広げられる……のかもしれません。

が、しかし今回は総じてギャグもといラブコメパートでした。
こういうアホみたいなやりとりが好きで本作を読んでいるという人が多数を占めるのではないでしょうか。

以下、各話感想。
()内は本誌で連載している時の話数です。

212話(202話)☆四条帝は馴染みたい
風雲急を告げる前回のラストから1話持たずに威厳が失われた帝くんのお話。
当初はラスボス疑惑すらあったというのに、インドのエピソードで姉に虐げられる可哀そうな立場と判明し、盛り返したと思ったらただのビビリだったという帝は好きになれそうです。
考えてみれば、あの眞妃ちゃんの弟なんですから、根はいい奴に決まってますよね。

213話(203話)☆先輩くんと後輩ちゃん④
ここ数巻で急激に親密となった白銀とミコちゃんの距離感が近すぎるエピソード。
今まで二人の中で完結していたものが、かぐや達から追及されることとなったわけですが、このやりとり懐かしいですね。
藤原の事態を大きくして面倒臭くするところや、かぐやの狂気じみた嫉妬とチョロいところとか鉄板で面白い。

214話(204話)☆かぐや様は猫嫌い
可愛い女の子が可愛い猫を愛でるだけ……ってなんだろう、本作に相応しくない普通過ぎる回。
かぐやと早坂の猫嫌いの理由が完全に同族嫌悪で笑う。

215話(205話)☆男と女のABC②
ただひたすらにおっぱいをマニアックに語るボーイズトーク回。
真剣に童貞であることを告白する会長がアホ過ぎて笑いが止まらない。
帝の好感度が爆上がりですが、好みのおっぱいについては理屈は理解できてもやっぱりマニアックだと思う。

216(206話)☆かぐやたちは語りたい
セックスと性欲で盛り上がるガールズトーク回。
前話もそうですが、シリアス展開と思いきやギャグ回という手法は作者の得意な手法ですね。
乱発されると身構えてしまいますけど、ギャップ差で面白さが跳ね上がるので大好きな転調です。

217話(207話)☆男と女のABC③
久々のすれ違い恋愛頭脳戦。
付き合い始めてから理解し合っているので難しいでしょうが、これこそ本作ならではの売りですから定期的に見たくなります。

218話(208話)☆男と女のABC④
意図せずお泊りとなる導入編。
かぐやが積極的なパスを出し、白銀は的確なシュートを決めるので実にスムーズに事が運びますね。

219話(209話)☆男と女のABC⑤
二人の緊張したやり取りより、白銀父の察しの良さに感服しました。
一見変なおじさんですが、本当にいい父親ですね。

220話(210話)☆男と女のABC⑥
結局やっちゃったZE!の一言で終わる回。
あえて語ることもないのですが、ヤンジャンといえどHシーンは見せなかったのは作風的に正解だったと思います。

221話(211話)☆かぐや様は話したい
早坂のリアクションにニヤケが止まらない後日談。
口を広げて驚いたり、足をじたばたさせて悶えたり、かぐやの幸せを思って満面の笑みを浮かべる早坂が大好きです。

次回、ついに藤原にかぐや達が付き合っていることを告白ですか。
きっとめちゃくちゃ暴れるんだろうなぁ……というのが相続に難くないですね。

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ジャンル: アニメ・コミック

タグ: かぐや様は告らせたい  かぐや様は告らせたい(巻感想)  赤坂アカ 

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