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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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【漫画総評】 五等分の花嫁 



作者巻数連載期間
春場ねぎ14巻2017年8月~2020年2月

【感想】


週刊少年マガジン発、五つ子が織り成す超ド級青春ラブコメ。

連載開始されるや否や、話題沸騰となり近年多発するラブコメの中でもトップグループで走り切った評判作。
毎週のようにネット上で意見が飛び交っていたので、読んでいなくても知っているという人はいるのではないでしょうか。

タイトルや表紙絵を見て分かる通り、ヒロイン役の五つ子と主人公の男の子が繰り広げる学園青春ストーリーです。
昨今の流行りなのか、学業が優秀な主人公がヒロイン達の先生役となって指導していくという展開。
癖の強い女の子達に悪戦苦闘しながらも真摯に向き合うことで、互いの関係が少しずつ柔和になっていくといラブコメの王道を貫いています。

本作の特徴であり魅力的な点、それは「誰と結ばれるか分からない」ことでしょう。
冒頭にて将来結婚するシーンをほのめかしておきつつ、見た目で五つ子の誰か分からないという謎解き要素が大きな売りとなっています。

何だかんだいってラブコメ漫画というのはヒロイン役というのが明確に描かれるものがほとんどです。
最初に登場したとか1巻で表紙を飾ったなど、メタ的な視点で捉えてしまいます。
たまに脇役にスポットライトが当たって話題になりますが、騒がれるのはそれだけ稀だからでしょう。

それがこの作品においては、様々な伏線を散りばめつつも絞らせない工夫が随所に施されており、読者が予想したくなる組み立て方をしています。
もちろん設定や構成が優秀でも登場人物に魅力がなければ作品の質は半減しますが、その心配は要りません。
ヒロイン5人の破壊力は凄まじく、特定の推しがいなくても可愛いと思えるシーン満載なので楽しめる作りになっています。
バストアップのコマが多く、笑顔や照れた表情など余すところなく楽しめます。

ラブコメ好きなら読んで損はないどころか、読まないと勿体ない漫画ですね。


★こんな気分の時にオススメ!
・最後の最後まで結末が分からない恋愛漫画を読みたい
・可愛い女の子たちを愛でたい
・張り巡らされた伏線に驚きたい


★この漫画が好きならこの作品も好きかも?














【ネタバレあり感想】 (クリックorタッチ)





巻数内容
1五つ子との出逢い 三玖「責任取ってよね」
2花火大会 一花のお仕事
3中間試験 四葉「好きだから」 前田登場
4林間学校 金太郎と二乃 結びの伝説2000日目
5勤労感謝ツアー 七つのさよなら 二乃と五月の喧嘩 零奈と再会
6二乃ヘアカット 期末試験 引っ越し
7人気投票 期末試験 二乃「好きよ」
8二乃の告白 春休み温泉旅行 誓いの鐘
9武田と全国統一模試対決 五つ子バイト開始 一花が三玖変装して告白
10修学旅行 三玖「好き」 零奈の正体
11四葉の過去編 四葉「好きだったよ ずっと」 二乃ツンデレ回 一花休学
12学園祭 一花編&二乃編
13学園祭 三玖編&四葉編&五月編
14告白と返事 プロポーズ 結婚式 五つ子ゲームファイナル

▼一花

五つ子だけど明らかにお姉さん的ポジションだったのが長女・一花でしたね。
他は姉と妹という関係性は薄く横並びだっただけに、立ち位置が異質な存在でした。
姉として妹達を導かなければならないと思い込んでいた枷を四葉が解き放ってくれたのはよかったものの、裏工作に走りすぎてしまったのは見ていられませんでした。
よりにもよって一番人気の三玖に変装して致命的な嘘をついてしまったので、読者に嫌われてしまいましたね。
物語の掻き乱し役として必要だったのかもしれませんが、純真な想いを抱く二乃や三玖と比べると曲げられてしまった気持ちがかわいそうでした。

通して読むと三玖に次ぐ早さで風太郎へ恋愛感情を抱き、最も早く諦めたのが分かります。
修学旅行の裏側で暗躍していた一花は、ある意味で出番を多く貰えていたともいえますね。
後半は憑き物が落ちたかのようにサバサバとしてて、まさにお姉さんって感じでした。

▼二乃

好感度の幅が飛び抜けて大きかったのがツンデレ次女・二乃でしょう。
序盤は姉妹の中に入ってきた異分子である風太郎を徹底的に嫌っていたので、反感を買う存在でした。
人気投票が姉妹最下位だったのも致し方ありません。
それだけに二段構えの告白の破壊力は本作でもナンバー1だったと思います。
特に60話の告白し直しは、ラブコメにありがちな難聴主人公のアンチテーゼとなっていてインパクト絶大でした。

暴走機関車と名付けられた二乃のアクセル全開っぷりは気持ちいいほどに痛快。
一花とは対照的にむき出しの好意をぶつけてくるので、ニヤニヤするシーンが満載でしたね。
第二回人気投票があったとしたら上位に付けていたこと間違いなかったと思います。

▼三玖

引っ込み思案だけど健気で頑張り屋さんの三女・三玖
男性読者が好みそうな要素を独り占めしているかのような存在で、その証拠と言わんばかりに人気投票は断トツの1位でした。
3話と4話で早くも専用エピソードが割り当てられ、風太郎への想いも着実に育んできたのでファンが多いのも納得。
風太郎もちゃんと分かっていて、直接告白される前に好意に気付いるのがニクい。
指差しながら「好き」と宣言する三玖の告白回は、ほっこりとさせられました。

初期から好意を抱いていて五月以外からはバレバレということもあり、他の姉妹と辛みが多いのが特徴的ですね。
一花と牽制しあったり、二乃に対抗心を燃やしたり、四葉から協力してもらったり。
恋愛という意味においては、最初から最後まで中心にいた女の子でした。

▼四葉

トレードマークのリボンを結んで有り余る体力で飛び跳ねる元気娘の四女・四葉
学力は姉妹の中でも一番お馬鹿だけど憎めないこの娘が最終的に風太郎と結ばれるとは予想外でした。

風太郎が四葉を選んでくれて本当に嬉しい。
どの女の子も可愛いので誰と結ばれてもいいと思っていましたが、四葉に報われて欲しいという思いが一番強かったですから。
過去に出会っていたことをあって、最初から風太郎に協力的で嫌味がなかったのが大きかったですね。

しかし、風太郎は四葉が零奈だから恋したわけではないというのが興味深い。
お互いが人生を変えるほどの出会いだったにもかかわらず、あくまで今の四葉を好きになったのが良いんですよね。

四葉だけ早々に五つ子の中から見分けられているのが堂々とし過ぎていて、風太郎が四葉に抱いている好意に気付くことに遅れました。
四葉は嘘が下手と風太郎だけでなく四葉自身も思い込んでいるけれど、それは風太郎に対してだけなんですよね。
21話の「好きだから」→「嘘」のやり取りが、本当に最初から好きだから嘘でなく、だから風太郎も気付けない。
その上で114話が立ち位置も同じ構図で「好きです」→「私…上杉さんには嘘をつけません……」と今度は笑顔ではなく涙を零しながら告白するシーンが、たまらなく感動を誘います。

作り笑顔というのは言い過ぎですが、多少の演技を混ぜて気持ちを隠すことが多かった四葉。
だからこそ119話のプロポーズに対しての「お嫁さんです」と返事する四葉の満面の笑みを見るためにこの物語はあったのだといっても過言ではないでしょう。

転校することになってしまった負い目もあり、度が過ぎるほど献身的なのが魅力でもあり居たたまれない点でもありました。
一花や三玖をサポートしたり、付き合う前に姉妹との決着をつけにいったり。
全部ひっくるめて四葉が大好きです。

▼五月

主人公の相方であり食欲旺盛なマスコット的存在である五女・五月がメインヒロインだと思っていた人は多数いるでしょう。
何だかんだいいつつ最後に五月のターンがやってきて美味しいところを搔っ攫っていくものばかり思っていました。
まさか五月だけ事実上恋レースに参戦すらせず終わるとは。
ラスト4話目である118話にて恋心なのかどうか揺れる五月が垣間見れますが、解釈は色々とあるようですね。
無自覚な恋を自覚するとともに終わっていたということに五月自身が気付けたのは幸いといえるのでしょうか。

五月のベストシーンは110話の「いいこと思いつきました」「勉強教えてください」の流れ。
1話と同じ台詞ですが、五月だけではなく風太郎の成長もハッキリと分かる素晴らしい回でした。
恋愛ルートこそ譲りましたが勉学ルートの主役は間違いなく彼女でしたね。

▼総評

ミステリー要素もある恋愛漫画で物語に没頭できる作品でした。
惜しむらくは四葉とのラブラブエピソードの量が物足りないこと。
もっとイチャイチャして赤面する二人が見たかったなぁ。
単行本の加筆を期待したのですが、いつも通りのおまけ2ページで終わってしまいました。

完成度の高いラブコメで、読み直すことで知る楽しみが散りばめられていて何周も味わえます。
他ルートの結末も気にならないわけではないですが、逆算された構成を見せられると四葉以外考えられませんね。
蛇足的に引き延ばしてしまう作品が多い中で、ちょっと物足りなさを感じるのが逆に質の高い証拠ということなのでしょう。

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ジャンル: アニメ・コミック

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地獄楽 第127話(最終回) 

地獄楽127話のネタバレ感想です。

クライマックスの予告通り、最終回でしたね。
個人的には2ヵ月程前に1話をお試しで読んでみたら止まらなくなって一気に読破したので気持ちが昂ったまま最後まで読めて良かったです。

先週でほぼ物語は完結していましたが、最終回でちゃんと生存者のその後を描いてくれました。
あれだけ綺麗締めておいて、更に「覗き見るのは野暮だよ」と十禾に言わせておいての深掘りとは意外。

こういう後日談大好きなんですよねー。
さぎりんの「会いたいものは会いたいんです!」ってのが真理だと思います。
生死の境目を潜り抜けてきた戦友に会いたいと思って何が悪いのかと。

結さんが実在するだけじゃなく、本当にいい人で救われました。
それにしても、さぎりんの反応がまるで読者みたいで笑えてきます。
これじゃあただの画眉丸夫婦のファンじゃん!

最初から最後まで辛く苦しい戦いの連続だっただけに、あっさりとした完結は物足りないと思っていました。
過剰なまでのハッピーエンドぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。
もしスピンオフ始まったら絶対に読んじゃいます。
ヌルガイの大人になった姿とか見てみたいなぁ。

最後にアニメ化も発表されたので楽しみに続報を待ちたいなと思います。
単行本作業などもあるでしょうが、ひとまずは連載お疲れさまでした。

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『ふたり明日もそれなり』4巻 感想 



ふたり明日もそれなりに」4巻の感想です。

先日ブログで記事にした「次にくるマンガ大賞2020個人的ランキング」Webマンガ部門1位に選んだ大好きな作品です。
知名度はさほど高くないけど、この漫画が嫌いな人はほとんどいないんじゃないかな。
平和でのほほんとしているけど、お互いをちゃんと思いやっているのが伝わってきて心温まります。

今回は遂にプロポーズ大作戦を決行するエピソードが収録されています。
優弥も里央も結婚を意識し始めていて、ドキドキして赤面する顔を見せてくれるので、こっちまでニヤけてしまいます。
背伸びせずに何気なく、でもしっかり相手の目を見て告白する優弥はカッコいいですね。
理央が感極まって涙を流すシーンは、もう何ていうか本当に良かったと思いました。

なるほど、これが尊いという感情か。
幸せのお裾分けをしてもらえる作品ですね。

婚約後の描き下ろし「一緒にいるから」も素晴らしかった。
ある意味理央からプロポーズみたいになってて、これまたエモいことこの上ない。

似たものカップルで温度感も近いので、きっと結婚してもこのまま優しさに包まれた家族になるんだろうなと容易に想像できます。
どこまで描いてくれるか分かりませんが、できる限りこのふたりのスローライフを見続けたいですね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ふたり明日もそれなりに  ふたり明日もそれなりに(巻感想)  すずゆき 

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お金を使い方と稼ぎ方 

改めてまして、あけましておめでとうございます。
今年もマイペースながらも放置はしない程度にブログ更新していく所存です。

昨年、自分の中で一つの目標を定めていました。
それは「お金を意識的につかうこと」です。
以前このブログで抱負とした年もありましたが、どうしても頭でセーブしてしまって思い切ることができませんでした。

言うまでもなく無駄にお金を使う必要はありません。
しかし、根付いた金銭感覚が年齢を重ねても成長していない感覚がありました。
我慢しなくていいところで節制してしまっていたので、もっと己に還元できる使い方をしようと思い立ったわけです。

そこで今回は具体的な金額も設定していました。
ここでは明かせませんが、少なくとも新車を購入した時以外では一番出費の激しい一年になりました。
そのおかげでコロナ禍の中でも充実感のある日々だったと確信を持って言えます。
時間を買うことはできないからこそ、有意義な過ごし方こそ生きる上で重要になるわけですしね。

それを踏まえた上で、今年の目標は「お金を稼ぐこと」です。

別に昨年の支出が痛かったとかそういう話ではなく。
単純にお金がもっとあれば選択肢が増やせられるという話です。
漫然と仕事をしていても何も変わらないので、今度はこちらを意識してみようかと。
成功するかどうかは不明ですが、頑張ってみた結果は一年後に報告できたらいいなと思います。

テーマ: 雑記

ジャンル: 日記

タグ: 年末年始まとめ 

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2020年を振り返るPart2・アニメ  

年を越しましたが気にせず2020年に視聴したアニメを振り返ります。

◎ 2020年放送開始アニメ

冬開始(4作品)
・かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
・ダーウィンズゲーム
・ランウェイで笑って
・虚構推理

春開始(4作品)
・食戟のソーマ 豪ノ皿
・フルーツバスケット 2nd season
・メジャーセカンド 第2シリーズ
・アルテ

夏開始(0作品)
・なし

秋開始(5作品)
・ドラゴンクエスト ダイの大冒険
・安達としまむら
・神達に拾われた男
・魔女の旅々
・無能なナナ


いつも通りほぼ原作既読済みの作品を視聴しています。

この中でも特に注目していたのは「かぐや様は告らせたい?」と「ダイの大冒険」の2作品。
かぐや様は二期ということもあり純粋に期待して待っていて、期待通りの面白さで文句なしに楽しめました。
まだまだ原作ストックはあるので間違いなく三期をやってくれることでしょう。

ダイ大はまさかの再アニメ化に驚きや興奮と同時にクオリティに不安を抱かずにはいられませんでした。
Twitterトレンドでも話題になりましたが、封神演義の再アニメ化で痛い目遭いましたからね。
今のところ無難な出来で見応えのある戦闘シーンも挿入されているので楽しんでみられています。
あとは完走さえしてくれればいいのですが。

「ダーヴィンズゲーム」「ランウェイで笑って」「魔女の旅々」「無能なナナ」は漫画で数話だけ読んでいました。
いずれも無料が読んで面白いと思いつつも単行本を買うか悩むラインの作品でしたので、アニメはいい判断材料となりましたね。
結果的に「ダーヴィンズゲーム」は電子書籍のセールもあって全巻購入し、あとは様子見としています。
残りの3作品は良くも悪くもアニメで映える部分が目立ったので、アニメが面白かっただけに漫画としては優先順位が少しだけ落ちました。

唯一完全初見となったのは「安達としまむら」。
いつもならスルーする百合作品ですが、原作者が入間人間さんということでチェックしてみたら、予想外に面白い。
いや正確に言えば、この手の作品は好みから外れることが多いのですが、素直に受け入れられる自分がいて驚きました。
心理描写を丁寧に描いていて、入間節といっていい癖のある言動がアニメで再現されている質の高いアニメ化でしたね。

新作アニメとしては以上の12作品の視聴に留まっていますが、コロナ禍ということもあって比較的時間があったので、加入しているサブスクで何作か視聴しています。

・月刊少女野崎くん
・はたらく魔王さま!
・ましろ色シンフォニー
・逆境無頼カイジ
・マリア様がみてる
・サクラダリセット
・TARI TARI
・涼宮ハルヒの消失
・はじめの一歩
・俺物語


「俺物語」のみ初視聴で、それ以外は全て再視聴です。
今まであまりアニメを見直すことをしてきませんでしたが、久しぶりに見るというのもいいものですね。
いい具合に忘れているので改めて新鮮な気持ちで楽しむことができました。

ちなみに2020年に最も盛り上がったアニメは満場一致で「鬼滅の刃」でしょうが、未だ見ていません。
原作1巻を2年程前に読んで面白かったので、電子書籍のセールを待っていたのですが、まさかこんなブームになるとは。
おかげでしばらく安売りされることはなくなったので、読むタイミングを掴みそこなったところです。
漫画から入ってからアニメで見た方が楽しめそうかなと思っているので、視聴できるのはまだ先になりそうですね。

テーマ: アニメ・コミック

ジャンル: アニメ・コミック

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