ドラマ「半沢直樹」 2020年版最終回感想
2020/09/28 Mon 23:41:55 [edit]
視聴率32.7%というのは今のご時世を考えたらとんでもない数字ですね。
テレビドラマを最後まで観たのはおそらくHERO2期以来ですから6年振りでしょうか。
2013年版は遅れて視聴したので祭りに乗り損ねましたが、今回は全話リアルタイム視聴することができました。
毎週日曜日が待ち遠しくなるくらい面白かったです。
放送時間に間に合うように仕事終わってすぐに帰りましたからね。
7年振りということで、当然変わった部分も多数あります。
俳優さんたちは老けましたし、出演者も継続できなかった方もいます。
それでも「半沢直樹」が戻ってきたんだなと感じさせてくれる出来となったのはお見事でした。
原作未読なので正確な違いは分かりませんが、脚本は大きく変更したそうですね。
なにせ香川照之演じる大和田が登場しないというんですから、もはや別物でしょう。
読んでいない自分が評価するのもなんですが、この変更は世間の評判からするに正解だったんでしょうね。
2013年版は銀行員としての仕事やビジネス面がメインで、元々ドラマをそんなに見ない男性サラリーマンを巻き込んだことで起きたブームでした。
半沢直樹役の堺雅人による快演が現代社会人の代弁となって、ストレスを発散させてくれたんですよね。
今回の2020年版も同様に勧善懲悪で現代の水戸黄門だと言われるのも納得の内容でした。
より分かりやすさを重視し、出演者の演技がクドすぎてギャグ調になってしまってもそれが話題になるように仕向けたことが成功の秘訣だったのでしょう。
大和田や黒崎など歌舞伎界の役者が特に挙げられますが、一つの場面だけで惹き付けられる演技というのはそうそうあるものでもありません。
毎週観終わったあと疲労感を覚えるほどに濃密なドラマでした。
一方でビジネスあるあるからは遠ざかった内容だったと思います。
硬派なイメージに好印象を抱いていた人からすると、違和感があったかもしれませんね。
IT関連が雑だったり、企業秘密を外部で話し込んでいてコンプライアンス皆無だったりと指摘はいくらでも出来ます。
細かいことを気にしちゃ楽しめない作品の類ですね。
まぁ、そもそも半沢側のやっていることもグレーというか完全にアウトだったりしますし。
しょっちゅう隠蔽したり書類を盗んだりしていますしね。
素晴らしい俳優が多い中で、特に良かったのが悪役側。
箕部啓治役の柄本明と乃原正太役の筒井道隆のお二人は本当に憎たらしい演技でしたね。
最終回でカタルシスを得られたのは彼らのおかげといっても過言ではないと思います。
個人的に一番良かったのは第7話の「タスクフォース合同報告会」で債権放棄した場面。
各銀行の反抗に胸が熱くなりましたね。
視聴後即座に録画で見直したくらい爽快なシーンでした。
今回の最終回は綺麗に終わったので3期はなくてもいいかなと思います。
原作の新刊も過去話みたいですし、現実的には難しいでしょう。
そういう意味では、黒崎や渡真利のスピンオフを期待する声が多いのも分かる気がします。
いいドラマでした。
半沢ロスになったら、また2013年版を見直してみようかな。
テーマ: ドラマ感想
ジャンル: テレビ・ラジオ
タグ: 半沢直樹第70期王将リーグ特集「棋士とニューノーマル」
2020/09/21 Mon 01:44:13 [edit]
【渡辺明×佐藤天彦】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集https://t.co/IRuuwXTZhU
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 20, 2020
王将リーグ戦の出場者7人と現王将を特集。名人獲得を果たし名実ともに将棋界の第一人者となり、飛躍を続ける渡辺に変化は訪れたのか。自分のスタイルを貫く佐藤にとっての「ニューノーマル」とは。 pic.twitter.com/smP2q4PIdL
【豊島将之×広瀬章人】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集https://t.co/CvKsdMDOBH
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 20, 2020
王将リーグ戦の出場者7人と現王将を特集。ソフト研究を導入し、棋界のトップを走る豊島と広瀬に生まれた変化。激変する世界の中でも変わらない棋士の矜持とは? pic.twitter.com/TOhTXA3lA1
【羽生善治×木村一基】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集https://t.co/Jzvf8RjnWJ
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 20, 2020
王将リーグ戦の出場者7人と現王将を特集。将棋界にも訪れた「ニューノーマル」の波。40代のレジェンド棋士二人は「新しい日常」をどう捉えたのか。 pic.twitter.com/tetljhw3Nt
【永瀬拓矢×藤井聡太】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集https://t.co/swi0T9EyL4
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 20, 2020
王将リーグ戦の出場者7人と現王将を特集。8人の中で唯一、対談相手の希望を出した永瀬。選んだのは、躍進を続け人々を熱狂させた藤井だった。尊敬し合う二人の勝負師が激動の将棋界を語る。 pic.twitter.com/rQj0ef4vf3
【渡辺明×佐藤天彦】
https://news.livedoor.com/article/detail/18918584/
【豊島将之×広瀬章人】
https://news.livedoor.com/article/detail/18918595/
【羽生善治×木村一基】
https://news.livedoor.com/article/detail/18918609/
【永瀬拓矢×藤井聡太】
https://news.livedoor.com/article/detail/18918635/
素晴らしく魅力的な組み合わせによる対談。
読み応えあって凄く面白かったです。
確か王将戦は去年も良い記事書いていましたよね。
写真も格好良く映えていて、これこそ本や雑誌にして形に残して欲しいと思える程でした。
この8人で4組作るとしたらベストな人選でしょうね。
交流があったり、ライバルであったり、世代であったり。
よくある記者のインタビューではなく、棋士の内面や関係性が透けて見えてくるのが新鮮でした。
AbemaTVトーナメントを振り返った感想を読めて嬉しかった。
チームで交流を続けているところは、元々親しかった面子で揃っているところぐらいなようですね。
リーダーは練習していない人が多かったのも印象的でした。
広瀬八段も触れてますが、豊島竜王のプライベートは謎が多いですね。
鼻の手術をしていなんて全然知りませんでしたよ。
永瀬二冠の佐々木勇気七段へのディスりっぷりに愛を感じる。
いつものことですけどホント仲が良いこと。
今は藤井二冠に執着しているようですけど、これまた棋風なのかな。
羽生九段の口調が普段と違って感じられたのは、相手が木村九段だからなんでしょうか。
インタビュー慣れしている羽生九段の自然な姿が垣間見れて貴重でしたね。
何気なくレーティングの話題出していますね。
特に渡辺王将と佐藤九段は本人達から口にしていますけど、非公式のものに言及するとは思いませんでした。
棋士当人も気にしてる指標なのかーと思いましたが、当たり前と言えば当たり前ですか。
どの対局も興味深いですね。
開幕が藤井七段vs羽生九段ってのも話題になりますし、盛り上がりを期待しています。
テーマ: 将棋
ジャンル: ゲーム
タグ: 将棋『月刊少女野崎くん』12巻 感想
2020/09/15 Tue 01:06:00 [edit]
「月刊少女野崎くん」12巻の感想です。
刊行ペース的に年に1回の楽しみで、今回も電子書籍は1ヵ月遅れで販売開始されました。
やっぱり面白い。
ラブコメというよりも恋愛ネタ満載のコメディ作品といった方が正しい本作。
安定したクオリティで毎度つい吹き出してしまうほどの笑いが随所に見られます。
登場人物達が恋愛感情を自覚しているシーンは少なく、だからこそ単行本1冊辺りに1,2回程度しかないキュンとくる要素が不意打ちのようにやってくるから、これはこれで良い。
本当に少しずつではありますが、当人達の意識が変化して向き合う流れとなっています。
しかしながら、ここまで徹底的にシリアスを省いてきているので、今更真面目に恋愛展開されても違和感が生まれると思うんですよね。
それぞれ夫婦漫才のように年季が入っていて、ここからカップル成立させるのは作者は苦労するのではないでしょうか。
まぁ、ぶっちゃけ無理にくっつけなくても魅力が落ちるわけでもないですし、これからもずっと仲良くしていくんだろうなと容易に想像がつくので、下手にシリアス展開にはしなくていいと思います。
表紙は鹿島姉妹。
個人的に女の子で一番可愛いと思うのは妹・鹿島麗ですね。
鹿島遊や瀬尾はキャラが立ってて魅力的なのは間違いないですが、相手をするのは絶対面倒臭い。
千代ちゃんの場合は、野崎に恋する姿が飼い主に懐くペットのようなもので、可愛いというか微笑ましい。
そう考えると、麗はようやく登場したまともな女の子キャラなのではないでしょうか。
少女漫画に夢見て暴走するぐらい、癖の強いキャラばかりの本作ではただの魅力ポイントでしかないですね。
ああ、都さんもノーマルですね。
いや、あの熊の洗脳されっぷりはアブノーマルか……?
最後の収録された118号の作品内漫画「クール系目指している鈍くせぇ女とそれを観察する男の話」は凄く読みたい。
ガチで読み切り一本描いてくれないかなー。
野崎が千代ちゃんに対して意識しそうな描写がありましたけど、絶対すんなりいかないでしょうね。
いつかアニメ第二期来て欲しいものです。
テーマ: 月刊少女野崎くん
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: 月刊少女野崎くん 月刊少女野崎くん(巻感想) 椿いづみ2010年前後に活躍したラノベ作家の今
2020/09/10 Thu 00:46:26 [edit]
「涼宮ハルヒ」シリーズが9年半ぶりに新刊が発売されるニュースが舞い込んできました。
ラノベ業界の垣根を越えて一つの時代を作ったとして過言ではない本作。
今となっては懐かしい「涼宮ハルヒの驚愕」の発売延期騒動が大したことなかったと思えるくらい刊行が途絶えることになりました。
一応ある程度すっきりと終わっていたこともあり、多くの読者は続きは出ないであろうと覚悟していたと思われます。
それだけに今回の新刊発売は驚かされましたね。
先日の記事で書いた通り、この数年間はラノベ業界の情報を仕入れていませんでした。
当時好きだった作家さん達の近況すら把握していない状態です。
そこで「涼宮ハルヒ」シリーズと同じ時期に発売されていた人気作品の作家達の今をまとめてみました。
基本的に自分が読んでいた作品、興味のある作家さんの情報に偏りますのでご了承ください。
▼葵せきな |
『生徒会の一存』 | 『ゲーマーズ!』 |
全21巻 | 全15巻 |
2008年1月~2013年7月 | 2015年3月~2019年10月 |
『ゲーマーズ!』という作品があることは知っていましたが、原作者が葵せきな氏であることは知りませんでした。
漫画アプリで読んでいて『生徒会の一存』の学校名が出て来た時に初めて気が付きました。
2作品連続で長期刊行とアニメ化を実現していて、今も頑張っている作家さんの一人ですね。
▼秋山瑞人 |
『イリヤの空、UFOの夏』 | 『龍盤七朝 DRAGON BUSTER』 |
全4巻 | 既刊2巻 |
2001年10月~2003年8月 | 2008年5月~2012年1月(2巻) |
2012年1月に『DRAGON BUSTER 02』を刊行して以来、音沙汰なし。
遅筆なのは瑞っ子なので存じておりますが、もはや作品自体発表されなくても不思議ではない状態。
ラノベの面白さを教えてくれた作家さんなので復活を願いたいところなんですが……。
▼アサウラ |
『ベン・トー』 | 『サバゲにGO!』 |
全15巻 | 既刊2巻 |
2008年2月~2014年2月 | 2019年9月~2020年6月 |
『ベン・トー』はちゃんと完結したと知っていましたが、9.5巻で止まっているのでいつか最後まで読みたい。
その後は大ヒット作とまではいかないのか、年に1,2作品の発表とシリーズは3巻程で留まっているようですね。
ニッチな題材を描くことに長けている作家さんなので、ハマればまた爆発的に人気出そう。
▼あざの耕平 |
『BLACK BLOOD BROTHERS』 | 『東京レイヴンズ』 |
全17巻 | 既刊20巻 |
2004年7月~2009年5月 | 2010年5月~2018年10月(本編16巻) |
1巻発売してから10年以上も経過している『東京レイヴンズ』がまだ完結していないことに驚き。
9巻までは読了しているので、本編だけでも7冊程は未購入になっています。
読み始めたら止まらなくなりそうなので、手を出すのは完結してからの方がよさそう。
▼庵田定夏 |
『ココロコネクト』 | 『アオイハルノスベテ』 |
全11巻 | 全5巻 |
2010年1月~2013年9月 | 2014年8月~2016年5月 |
新作はココロコ同様に青春系作品のようですが、あまり話題になっていなかったようですね。
打ち切りなのではという話も出ているみたいで、売上苦戦したことが窺えます。
MF文庫の新作『15歳でも俺の嫁!』はタイトル名から察するに作風より流行りに寄せてる感じがします
▼犬村小六 |
『とある飛空士への追憶』 | 『とある飛空士への誓約』 |
全1巻 | 全9巻 |
2008年2月 | 2012年9月~2015年11月 |
「飛空士」シリーズの最終章『とある飛空士への誓約』は無事完結。
1巻も読んでいませんが4巻までは購入済みで積んでいます。
今でもガガガ文庫から『やがて恋するヴィヴィ・レイン』『プロペラオペラ』などを刊行しており元気のようですね。
▼井上堅二 |
『バカとテストと召喚獣』 | 『ぐらんぶる』漫画原作 |
全15巻 | 既刊15巻 |
2007年1月~2015年3月 | 2014年11月~2020年5月 |
バカテスは本編最終巻とシリーズ最終巻を読んでいない状態なので、これまたいつかは読まないといけませんね。
今は『ぐらんぶる』の漫画原作として忙しいのか、ほぼラノベ執筆はしていないようです。
唯一?発表している『Lady!? Steady,GO!!』は評価が割れているようですね。
▼入間人間 |
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』 | 『安達としまむら』 |
全12巻 | 既刊8巻 |
2007年6月~2011年1月 2017年6月(本編11巻) | 2013年3月~2019年5月 |
月間・入間人間と称された時と比べれば、一般的な速筆に落ち着いているといえるのかな。
完結したみーまーがまさか6年振りに新作発表されたニュースには驚かされました。
今年の10月からアニメ放送が予定されている『安達としまむら』はチェックするつもりです。
▼御堂彰彦 |
『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店』 | 『送り屋 ―死者を送る優しく不器用な人たち―』 |
全7巻 | 全2巻 |
2006年10月~2010年3月 | 2013年9月~2014年9月 |
当時からもっと評価されるべき作家の代表格だと思っていましたが、埋もれてしまったんでしょうか。
『送り屋』2巻を2014年に発表してから世に出ている作品はないようです。
期待度の高かった『カミオロシ』も2巻で止まってしまっていて、非常に惜しいですね。
▼壁井ユカコ |
『キーリ』 | 『2.43 清陰高校男子バレー部』 |
全9巻 | 全5巻 |
2003年2月~2006年4月 | 2015年3月~2018年9月 |
『クロノ×セクス×コンプレックス』が打ち切りになったことは今でも惜しい。
その後は電撃文庫から離れて違うレーベルで出版しているようですね。
『2.43 清陰高校男子バレー部』はノイタミナ枠でアニメ化するみたいなので見てみようと思います。
▼川原礫 |
『アクセル・ワールド』 | 『ソードアート・オンライン』 |
既刊24巻 | 既刊30巻 |
2009年2月~2019年8月 | 2009年4月~2020年5月(本編24巻) |
とにかく息の長いというか、終わる気があるのか不明な両シリーズ。
SAOはアニメでは見ていますので追いかけられていますが、AWは二期が全然来ないですね。
『絶対ナル孤独者』という作品も刊行されていたようですが、力の入れ具合はSAO一強のようです。
▼河野裕 |
『サクラダリセット』 | 『階段島』シリーズ |
全7巻 | 全6巻 |
2009年6月~2012年4月 | 2014年9月~2019年5月 |
何故か完結して5年経過してから実写映画化とアニメ化された『サクラダリセット』は記憶に新しい。
作風が一般文芸寄りだと思っていましたが、実際そちら側のレーベルに流れているようですね。
『階段島』シリーズの第1作目『いなくなれ、群青』は漫画で少し触れてみた限り面白そうでした。
▼杉井光 |
『神様のメモ帳』 | 『楽園ノイズ』 |
全9巻 | 既刊1巻 |
2007年1月~2014年9月 | 2020年5月 |
8巻から9巻までの発売が3年空いたことで読む機会を失ってしまった『神様のメモ帳』。
速筆で有名な方だけあって作品数は多いものの『神様のメモ帳』程の人気シリーズはない模様。
2013年に発覚した事件が尾を引いているのかと考えてしまうのは仕方がないことでしょうか。
▼高橋弥七郎 |
『灼眼のシャナ』 | 『カナエの星』 |
全26巻 | 既刊3巻 |
2002年11月~2012年11月 | 2014年8月~2015年9月 |
シャナ完結時は話題になりましたが、次作の『カナエの星』はタイトルすら知らない人が多いと思います。
3巻発売後に5年以上音沙汰なしとなると、打ち切りと考えるべきでしょう。
最近の活動として、ゲーム『ライザのアトリエ』のシナリオ担当していることを知った時は驚きました。
▼竹宮ゆゆこ |
『とらドラ!』 | 『いいからしばらく黙ってろ!』 |
全13巻 | 全1巻 |
2006年3月~2010年4月 | 2020年2月 |
我が青春と振り返る人多数のラブコメ作品『とらドラ!』完結から10年。
間を置かず発表された『ゴールデンタイム』も2014年に完結。
その後は一般文芸に移って発表されているようです。
▼田中ロミオ |
『人類は衰退しました』 | 『マージナルナイト』 |
全11巻 | 既刊1巻 |
2007年5月~2016年9月 | 2019年7月 |
どちらかといえばゲームのシナリオライターとして名が売れている著者。
作家としてラノベも執筆続けているようです。
ただ『人類は衰退しました』のようにシリーズ化している作品はほぼないようですね。
▼谷川流 |
『涼宮ハルヒ』シリーズ | 『涼宮ハルヒの直観』 |
既刊11巻 | 新刊 |
2003年6月~2011年6月 | 2020年11月25日 発売予定 |
9年半ぶりの復活は実際の長さほど久々感はありませんね。
『涼宮ハルヒの驚愕』を待っていた時と比べると一区切り付いたことが大きかったのでしょう。
今回の短編+書き下ろしに次いで、本編を再開する予定はあるのか、あとがきが気になります。
▼成田良悟 |
『バッカーノ!』 | 『Fate/strange Fake』 |
既刊22巻 | 既刊6巻 |
2003年2月~2016年8月(1935-D) | 2015年1月~2020年1月 |
『バッカーノ!』を始めとした多くのシリーズを抱えたまま、ほとんど完結していないようですね。
人間模様が複雑すぎるので完結後に読むとしても続巻から挑むのは無謀でしょう。
最近は漫画原作やコラボ作品をメインに執筆しているイメージ。
▼野村美月 |
『文学少女』シリーズ | 『ヒカルが地球にいたころ……』 |
全16巻 | 全10巻 |
2006年4月~2011年4月 | 2011年5月~2014年4月 |
『文学少女』シリーズに続いて『ヒカルが地球にいたころ……』も無事完結。
その後も『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』を始めシリーズ作品を多数発表しています。
直近でも『むすぶと本。』でイラスト担当の竹岡美穂さんとタッグを組んでいるようですね。
▼平坂読 |
『僕は友達が少ない』 | 『妹さえいればいい。』 |
全12巻 | 全14巻 |
2009年8月~2015年8月 | 2015年3月~2020年2月 |
はがないラスト3巻は急に刊行ペースが落ちたこともあって勢いを失った感がありましたね。
ガガガ文庫に移り出版された『妹さえいればいい。』は今年完結した長編シリーズ。
アニメ化もされていましたが、名前くらいしか知らず、著者の作品だと知ったのはつい最近です。
▼伏見つかさ |
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 | 『エロマンガ先生』 |
既刊14巻 | 既刊12巻 |
2008年8月~2013年6月 2019年8月~2020年9月(13~15巻) | 013年12月~2019年11月 |
完結したはずの俺妹が6年の時を経てifルートという形で復活。
『エロマンガ先生』も俺妹同様長く続いていますがまだ完結はしていないようですね。
さすがに発行部数は負けていますけど、アニメ化もしていますし順調と言えるのではないでしょうか。
▼三上延 |
『偽りのドラグーン』 | 『ビブリア古書堂の事件手帖』 |
全5巻 | 既刊9巻 |
2009年8月~2011年7月 | 2011年3月~2020年7月(シーズン2 2巻) |
『ビブリア古書堂の事件手帖』2017年2月にシーズン1が完結。
あまり間を空けずにシーズン2を執筆しており、安定して好評なようです。
一方であれだけ多く出版していた電撃文庫では全く書いていないみたいですが、売れ行きを考えると当然か。
▼和ヶ原聡司 |
『はたらく魔王さま!』 | 『勇者のセガレ』 |
全27巻 | 全4巻 |
2011年2月~2020年8月 | 2017年1月~2019年11月 |
デビュー作の『はたらく魔王さま!』が完結したばかり。
毎年2巻前後書き上げる安定っぷりで全部で27巻で積み重ねたのは素晴らしいですね。
タイトルからして似たような題材である『勇者のセガレ』は評価が芳しくないようです。
▼渡航 |
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 | 『ガーリッシュナンバー』 |
全17巻 | 全3巻 |
2011年3月~2019年11月 | 2016年7月~2017年6月 |
現在完結編のアニメ放送真っ最中の俺ガイル。
終盤刊行ペースが落ちたことも影響しているのか、いまいち今期のアニメは話題になっていないように感じます。
代わりに執筆されていた『ガーリッシュナンバー』を始め、メディアミックス作品を手掛けることが多いようですね。
以上、24名。
情報が古かったり間違っていたらごめんなさい。
全体的な傾向として、00年代後半の執筆速度と比較すると多くの方が遅くなっていることが挙げられます。
理由は様々でしょうが、単純にそれだけ継続することの難しさを表しているともいえるでしょう。
そして、それは作家側だけでは読者側も同様です。
どれだけ熱中していた趣味でも時が流れて環境が変化すると勢いは失われるものです。
定着には限界があり、だからこそ新規開拓が重要で、次の世代に興味を抱かせることができるかどうかがあらゆる業界で求められているものなのでしょうね。
ファンタジー、セカイ系、ラブコメ、異世界モノ。
10年ぐらいのスパンでトレンドに変化が見られるので、そろそろ新しい流行が出始めてもおかしくない時期に来てますね。
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
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