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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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2012年1月読書記録 

2012年も毎月ラノベの読書記録をまとめていきたいと思います。

▼月間マイベストライトノベル
 『サクラダリセット6 BOY,GIRL and ――
サクラダリセット6  BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)
(2011/11/30)
河野 裕

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不思議な能力を使用することができる人間が住む街、咲良田。
己を捨ててまで叶えたかった少女の願いが、遂に明かされる。
クライマックス突入のシリーズ最終章前編。

▼読了済み………14冊 (前月比 -4冊)
▼積み本…………54冊 (前月比 ±0冊)
▼感想記事数…9冊分

▼1月の読書数……5冊
 『円環少女 ①バベル再臨』
 『人見知り部は健全です2』
 『バカとテストと召喚獣10』
 『サクラダリセット6 BOY,GIRL and ――』
 『ギャルゲエの世界よ、ようこそ! Extradisc』

今年の一冊目として選んだ「円環少女」が誤算でした。
読破するのに半月もかかりましたよ。
そういえば、文章に難がある作家さんだと聞いたことがありました。
読むまですっかり忘れていましたけど。

おかげで、いきなり読書ペースが乱される結果となってしまいました。
その他、期待度の高い作品を読んだのですが、これまたイマイチぱっとしなかったです。
本当に心から良かったと思えたのは、サクラダリセット6だけかもしれません。
積み本が多すぎるので、もっとコンスタントに読んでいきたいんですがねぇ。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 読書記録 

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妄想ジョナさん。 

妄想ジョナさん。 (メディアワークス文庫)妄想ジョナさん。 (メディアワークス文庫)
(2011/09/23)
西村 悠

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読書期間:2011/11/16~2011/11/18

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
恋愛
青春




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 大学一年生の春、恋する僕は確かに幸せだった。憧れの人が、自分の妄想の産物だと気付くまでは。大学二年の秋、傷心から立ち直れない僕の前にひとりの女性が現れる。その名はジョナさん。彼女もまた僕の妄想の産物だ。驚いたことに彼女は、僕を妄想から解放すると宣言した。
 自らの妄想に導かれ、壮大な脱妄想計画が幕を開ける!大学キャンパスがロンドンに変じ、ラブホテルが魔王の城と化す、妄想にまみれた東京多摩市で展開する、騒々しくも切なく、悲しくも情けない恋の物語。

【感想】


自ら生み出した妄想の女性とともに現実と立ち向かおうとする青春恋愛モノ。
MW文庫からの出版ですが、電撃文庫で発売されても違和感ないぐらいラノベ色が強い作品でした。

大学2年生の主人公は、現実が妄想に浸食される奇妙な現象を患っていた。
妄想はあくまで妄想でしかなく、他の人間からは一切視認されることがない。
妄想だと気が付かず行動したことで、周囲からは奇異の目で見られるようになる失敗も数多く重ねてきた彼は、他者との距離をはかれず、コミュ障に陥っていた。
そんな折、彼の前に新たな妄想の女性・ジョナさんが現れる。
妄想から脱却する助力をしようという彼女に導かれるまま動き出す、青春ストーリーです。

冴えない引き籠りがちな男が、突然現れた美少女によって、精神的に成長を果たしリア充になっていく展開は、小説等に限らず創作では定番中の定番ですね。
ご多分に漏れず、徐々にコミュニケーション能力が上昇していき、逆説的に妄想であるジョナさんの存在が危うくなっていくのも予想通りです。
それを踏まえた上での特徴を期待したのですが、普通に終わってしまいましたねぇ。
妄想の設定を絡めたどんでん返しがあると思っていたんですが……。

各章の話と本筋の密接度が薄いのが惜しいかな。
それぞれ面白く読めましたが、伏線が仕込まれている訳でもなく、必要性が感じにくかったです。

感覚としては、「さようならドラえもん」のエピソードに似ています。
あれよりは感動することは出来ませんでしたが、切なさは滲み出ていました。

積極的に引っ張ろうとするジョナさんは献身的だなぁ。
しかし、妄想なんだから、男が望む女性を体現化したような存在にしても良かったかも。
ツンデレ要素もあって可愛くないわけじゃないんですが、描写不足だと感じました。
恋愛よりも主人公の成長物語として読む作品なんでしょうね。

イラスト担当は、ふゆの春秋さん。
表紙やカラーページで使用される派手過ぎない色合いが好みです。
章題にある絵も見応えありました。
そう思うと、挿絵のあるラノベとして読んでみたかった気持ちが高まりますね。

己の妄想である美女に一緒にコミュ障から脱しようとする青春小説

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  妄想ジョナさん。  西村悠  ふゆの春秋  評価B- 

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「RPGツクールVX Ace」を買いました 

RPGツクールVX AceRPGツクールVX Ace
(2011/12/15)
Windows

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RPGツクールVX ace」を購入しました。
情報収集を怠っていただけかもしれませんが、あまり話題になっていないような気がします。
同日発売された「RPGツクールDS+」は、出来の悪さが耳に入ってきましたけど。

ぶっちゃけますと、惹かれたのは公式の通信販売で貰える特典です。
SFC版「RPGツクール SUPER DANTE」と「RPGツクール2」の楽曲データが収録されたCDが付いてくると知り、一気に欲しくなりました。
まぁ、ちょうど作ってみたいなと思う考案もありましたしね。
ここ3週間ほど体験版を触って確かめ、購入を決めました。

とりあえず、届いてから2日ほどしか経っていないので、まだ手探りの状態です。
昔と比べると、出来ることは多くなっていますが、敷居も高くなりましたね。
スクリプトとか打てる気がしないからなぁ。
素材に頼るしかなさそうです。

サンプル素材は、質よりも量に物足りなさを感じます。
「ちびキャラツクール」でキャラクター生成も出来るとはいえ、これまたしょっぱい。
これよりも凝れるキャラメイクなんて、最近のゲームにはいくらでもあるでしょうね。
自作で描いた方がいいかもしれません。

長所は、システム的な面ですね。
装備類やスキル、敵の行動パターンなど、データベースを弄るのが楽しい。
スクリプトを組まずとも、ある程度やりたいことが実現できるのは体験版で確認済みです。
バランス調整等が苦にならず、むしろやりがいを感じる身としては、作っていて一番面白いところでもありますね。

音楽は、なかなか良好。
それに加えて1と2の楽曲も使用できるので、選択の幅は非常に広いといえます。
3の音楽も使えれば最高だったのにと思ったりもしましたが、実際1と2の曲を聴いてみたら、充分満足できました。

後は、作り上げる根性さえあれば完璧なんですがw
ひとまず自分の実力で実現可能な範囲を把握するところから始めたいと思います。

テーマ: RPGツクール

ジャンル: ゲーム

タグ: RPGツクール  RPGツクールVX_Ace 

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青春ラリアット!!2 

青春ラリアット!! 2 (電撃文庫 せ 3-2)青春ラリアット!! 2 (電撃文庫 せ 3-2)
(2011/07/08)
蝉川 タカマル

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読書期間:2011/11/10~2011/11/14

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春
友情



 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6




 全治一ヵ月のはずが、一週間で退院してきた月島。バカの超回復力に宮本は眩暈を覚え、長瀬は大喜びする。
 こいつらが揃えばロクなことはない。今度は月島を仇と狙う少女が現れ、大騒ぎに!?少女が可愛かったせいか、色々なことにキレて青筋を立てる長瀬だった。
 揉め事を嫌う宮本と、とにかく女性を月島に近づけたくない長瀬。二人はあの手この手で、月島に気づかれぬ内に事態を収めようとするのだが、話はこじれにこじれ!?
 話題沸騰の青春ストーリーだ、コノヤローッ!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


年下の女の子に恋の手助けを強制される男子高校生の青春ラブコメ、第2巻。

んー、ぼちぼち。
面白くないわけではないけれど……。
感想を書くと、良いところよりも悪いところが挙がってしまうタイプの作品ですね。

基本的な流れは1巻同様で、親友の月島のために宮本と長瀬が奔走するという展開。
ただ、内容が似ているというよりも変わり映えしないと感じられるため、少々退屈でした。
進展らしきものも見られないので、もう少し捻りが欲しいかなぁ。

一方的に長瀬が宮本を口撃するのも既にパターン化していますね。
笑えるシーンもありますが、逆に横暴過ぎて引く場面もあります。
理不尽系ヒロインは、あまり好きじゃないんですよねぇ。
宮本に対するデレが圧倒的に足りません。

一応主人公である宮本に小学生の彼女がいるのは、目新しい設定でいいと思うんですが、随分と出し惜しみをしているのが気になるところ。
2巻でも出なかったということは、シリーズ終盤まで都子は出てこないんだろうなぁ。

それにしても、格闘技ネタが続いていますが、これを売りにしていくのだろうか。
作品名がラリアットだからといって、縛られなくてもいいと思いますがね。
月島が超人すぎたり、バトルが日常場面と比べて浮いていたりしますし。

あと、相変わらずキャラの名前が覚え辛いというか、視点が分かり辛い。
この作品、三人称よりも一人称の方が合っていたんじゃないかな。

ちょっと芝居ががっているけれど、宮本と月島の友情は熱くて良かった。
惜しむらくは、物語が1巻と比べてパワーダウンしてしまっている点。
ストーリーの説得力が薄い部分があって、ご都合主義を感じるところがありました。

今すぐシリーズの購読を打ち切るとまではいきませんが、微妙なラインにはなりました。
ずっと同じ調子なら飽きてしまいそうです。

親友のことが好きな少女のために罵倒されながらも裏で奮闘する青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  青春ラリアット!!  蝉川タカマル  すみ兵  評価C+ 

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化物語 第壱話「ひたぎクラブ 其ノ壹」 

化物語 Blu-ray Disc Box化物語 Blu-ray Disc Box
(2011/12/21)
斎藤千和、 他

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物凄く今更なのですが『化物語』のアニメ第1話を視聴しました。

地上波で放送されたのが2009年7月ですから、もう2年半前になるんですね。
当時、話題になる前から西尾維新さんの作品が気になっていたため、個人的にかなり期待度の高いタイトルでした。
それ故に、中途半端な心構えでは見られないと思い、録画だけして機会をうかがっていたのですが、次々に放送される新番組を抑えるので必死で手をつけることが出来ず、結局これだけの時間を要してしまいました。
今期『偽物語』が放送されなければ、キッカケを見つけられずにズルズルと先延ばしにしていたんだろうなと思われます。

さて、満を持してというには眠らせ過ぎましたが、ようやく1話を見た感想を綴りたいと思います。

最初のシーンから、パンチラってどういうことですか!?
いや、これはもはやパンモロか?
もう少し硬派なイメージがあったんですが、早々にぶっ壊れましたよ。
多少えちぃシーンがあることは噂に聞いていましたが、いきなりだったので驚きました。
それにしても下着のディティールが、アニメとは思えないほどのキメ細かさ。
これはエロい。

しかし、冒頭のシーンの意味が良く分かりませんね。
これは視聴を継続していけば、自ずと理解できるんでしょうか。

事前情報全く仕入れずに観たとしても、アニメの知識がある程度持っている人間なら制作がシャフトだと一発で分かりますね。
それぐらいシャフトらしい、正確に言えば新房監督らしい演出満載でした。
「ぱにぽにだっしゅ!」「さよなら絶望先生」「ひだまりスケッチ」「荒川アンダーザブリッジ」「それでも町は廻っている」「電波女と青春男」辺りを想像してもらえれば大体あっているかと。
シャフ度と呼ばれる首の傾け方から始まり、文字演出の多用、背景やアイテムの実写素材、独特の引き構図と体の部位のドアップなど、西尾維新さんの作品というよりもシャフトのアニメという印象が強く感じられました。
原作既読者にとっては、これらの演出どう映ったんでしょうね。

前半の委員長・羽川翼との会話は面白かった。
堀江由衣さんの声の素晴らしさを再認識されられましたね。
教室でただ喋るだけのシーンなのに、構図の良さで惹き込まれました。
まだ表面上しか分かっていませんが、見た目も含めて好感度高いキャラです。

後半は、主人公・阿良々木暦とヒロイン・戦場ヶ原ひたぎのコンタクト。
設定が色々あるんだなーとは何となく感じ取れましたが、理解出来たとまではいかないなぁ。
文章で読むのならともかく、アニメでは一度で把握するのは難しい。
2話以降見ていけば、そのうち問題なくなるとは思うんですけどね。

とにかく丁寧に作られているなぁ、というのが率直な感想。
さすがにこれだけで大ヒットしたわけでもないし、どこからでブレイクポイントがあるのかな。
「魔法少女まどか☆マギカ」の3話目みたいに。

面白いというよりも、興味を湧かせるような1話でした。


テーマ: 化物語

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 物語シリーズ  化物語  化物語(アニメ話感想)  2009年放送開始アニメ  ニコニコ動画 

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ライトノベルの楽しい書き方8 

ライトノベルの楽しい書き方 8 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 8 (GA文庫)
(2011/03/15)
本田 透

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読書期間:2011/11/5~2011/11/9

【評価……C
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
ツンデレ




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5





 学園最強少女であり、ライトノベル作家の顔も持つ流鏑馬剣。そして彼女のボーイフレンドの与八雲や、イラストレーターで二人の友人でもある市古ゆうなの周囲はいつも賑やかで何かが起きている。
 剣と市古がなぜか名探偵になる!?八雲と剣は夜の水族館でデートをすることに!?そして八雲の従姉で編集者の与八雲が部署から飛ばされてしまうことになり、大慌ての一同は関係各所を飛び回ることに。次々と生じる騒動は剣や八雲たちをどこへ導くのか……。
 「ライトノベルの楽しい書き方」シリーズ初めての短編集は笑えるものからちょっといい話まで、豊富なバリエーションが楽しめる!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


妄想の果てに暴走するツンデレ系美少女ラノベ作家のラブコメディ、第8弾。
ここにきて初の短編集です。

かなりあっさりとした20~30Pのショートショート詰め合わせですね。
計11本もあるため、それぞれの内容は薄味となっています。
アンソロジーを読んでいるような感覚で、文章を目で追っているだけで引っかかるものがありませんね。
何だか番外編というよりも、おまけ的なエピソードを読み続けている感じ。

結局、剣が勝手にあらぬ方向へ暴走し、八雲と市古が振り回される展開なんだよなぁ。
執筆時期が異なる上、雑誌に掲載された作品も混じっているため、仕方がない部分もあるんですが、さすがに飽きが来てしまいます。
正直なところ、つまらないと思った話もいくつありました。

でも、短編ならではの脇役にスポットを当てた話は良かったかな。
オレら、今日からリア充になるから……」は、オタクコンビのお茄子とふとしのブレない友情が描かれており、二次元のドップリと漬かっている彼ららしくていいなと思いました。
桐野霞さんのイラストでは美形すぎて、ちっとも底辺のオタクに見えませんでしたけどもw

ココナツが倉庫番に飛ばされた!剣、廃業危機!」は、短編らしからぬシビアな話。
イラスト効果もあって、心夏の編集者としての真摯な想いが伝わってきました。
キッカケは軽くてもギャグで済ませるには重いし、雰囲気的に異色ではあったんですが、だからこそ新鮮さが楽しめましたね。

ラストの「夕立」で見せた剣の落ち着いた心情は、優しさにほんのりと包まれているようでした。
掌編でありながら、最も八雲と剣の微笑ましさを感じ取ることができる内容だっと思います。

とりあえず、伏線らしきものはないようなので、飛ばしても問題なさそうです。
7巻の続きが気になる人は、先に9巻を読んでもいいかと。

雑多ながらも基本はカップルがイチャラブする短編集

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価C 

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生徒会の金蘭 碧陽学園生徒会黙示録6 

生徒会の金蘭  碧陽学園生徒会黙示録6 (富士見ファンタジア文庫)生徒会の金蘭 碧陽学園生徒会黙示録6 (富士見ファンタジア文庫)
(2011/10/20)
葵 せきな

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読書期間:2011/11/3~2011/11/4

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ギャグ
パロディ
ラブコメ
青春


 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6



 「私達は今、とても大切な時期にあります」
 私立碧陽学園生徒会――そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、変革を求められる時期が訪れていた。シリーズも終盤へ突入した今だから、出来ることがきっとあるはずだ。さあ「生徒会の一存」の新たな可能性を見つけ出そうじゃないか。失敗を恐れてはいけない、挑戦し続ける勇気が人を成長させる!
 だから……許して欲しい。中目黒善樹の女装姿を。一瞬「あれ、新キャラ、美少女!?」って思ったあなたも、怒らないで欲しい。そして逃げずに、この本をレジまで。ねっ、お願いします!だって彼、本当にいい奴なんですよ。2年B組編も、ついに決着!?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


生存シリーズ通算15冊目かつ外伝の第6弾。
文学系の眼鏡美少女が表紙です。
……男の娘が嫌いってわけじゃないけど、中目黒は趣味じゃないから萌えないなぁ。

さて、宇宙姉弟の恋の行方が気になる前回からの続き。
二年B組の進級~決意の章~」がメインの物語となります。
いつも通りのドラマガ連載短編もあるにはあるんですが、上記のエピソードだけで200p越えしているので、もはや中編どころか長編を読んだような感覚です。

普段がギャグ満載で偶にシリアスを挟むものだとすると、今回は逆の構成ですね。
シリアスに傾倒した展開の中にギャグを仕込ませるものとなっています。

前々からこのシリーズのシリアスが苦手だと宣言している自分には、ちょっと厳しい内容でした。
転校する前の中目黒が受けたイジメの実態が明かされているのですが、これがモヤッとする。
偽善とか善人面とか説教臭かったりとか、とにかく相性が悪い。

正直、杉崎や深夏を始めとした生徒会役員の上から目線や話の聞かなさ加減が嫌いです。
これらの特徴は、ギャグであれば面白く捉えられるのですが、真面目な場面では笑いどころか嫌悪感を抱いてしまいます。
杉崎に対する巡の想いや、深夏に対する守の想いは、ゲストキャラであれば問題なかっただろうと思うんですけど、いつしか準レギュラーとなった今では苛立たしく感じていました。
鈍感キャラにも種類はあって、天然だったりバカだったりで好意に気付かないキャラならともかく、好意を踏み躙るタイプはギャグであっても酷いという心情になってしまい、好きにはなれません。
そういう意味では、これまでの杉崎や「木陰」「金蘭」の深夏は、ないなーと思ってました。

それがようやく向き合い、スタート地点に立ったというのが今回の話だったと思います。
宇宙姉弟の勇気や判断や信条は、メインキャラよりも断然好感が持てますね。
確かに地味だけど、守は本当にいい男だと思う。
自分が深夏の立場だったら、杉崎より守を選びますね。

個人的に生徒会役員達の気に入らなかった部分に関しての言及があったのは良かったかな。
感情の種別は違えど、中目黒の転校前の学校の生徒達とやっていることは一緒でしたからね。
当事者のことを考えて発言していることは理解できるんですが、押し付けがましい。
宇宙姉弟と中目黒の関係こそ、本当の友情だと思いました。
まぁどちらか正解かというのはないんですが、自分は宇宙姉弟のスタンスの方に惹かれましたね。

巡、守、中目黒が一つの区切りとなる決心をつける2年B組編最終回

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  生徒会の一存  葵せきな  狗神煌  評価B- 

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前田亜季 パーフェクト・ベスト 

前田亜季 パーフェクト・ベスト前田亜季 パーフェクト・ベスト
(2011/06/08)
前田亜季

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前田亜季さんのアルバム「パーフェクト・ベスト」を購入しました。

前田亜季さんといえば?という質問の答えは、世代で変わるような気がします。
おそらく答えは2つに大別されると思うんですよ。
1つは、「天才てれびくん」の天てれ戦士時代を筆頭とした子役。
もう1つは、映画「バトルロワイヤル」のヒロイン役を始めとした女優。

しかし、個人的には、前田亜季=歌手という位置付けだったりします。

最も有名な曲は、「遊戯王デュエルモンスターズ」の第1期EDテーマ曲『元気のシャワー』でしょう。
遊戯王ブームが到来したときに1年間も同じED曲だったので、覚えている人も多いはず。
少なくとも聴いたら思い出せるのではないでしょうか。
ただ、これは以前購入した「遊戯王デュエルモンスターズ デュエルヴォーカルベスト」にも収録されていたので、そちらのCDで何度も聴きました。

では、一体何の目的でアルバムを買ったのか。
それは、アニメ「BOYS BE…」のOP曲『だいじょうぶ』とED曲『みんながいいね』の2曲のためです。

もうあれは10年以上前のアニメになるんですね。
当時、深夜アニメを見始めた時期でした。
「BOYS BE…」のアニメそのものはあまり記憶に残っていないんですが、このOP&ED曲は大好きで、ビデオに録画して何度も繰り返し聴いていました。
CDが欲しかったんですけど、近場では見つからなかったんですよね。
ネット環境が整ってから探してみたら、廃盤となっていたために高値になっていたような記憶があります。
それが去年、嬉しいことにベスト盤が発売され、無事入手することができました。

どちらも澄んだ声が伸びやかに広がり、耳に心地よく響く名曲です。
個人的に好きなアニソンランキングをつけるとすると、上位に食い込むのが確定している曲ですね。
落ち込んでいるときに前向きになれたり、寂しい時に少しだけ心が暖まったりと、優しいメロディが沁み込んできます。

残念ながら知名度は低いんですよね。
これぞまさしく隠れた名曲だと思いますよ。


テーマ: アニソン・キャラソン

ジャンル: 音楽

タグ: BOYS_BE…  前田亜季  だいじょうぶ  みんながいいね  ニコニコ動画 

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僕は友達が少ない 第12話「僕達は友達が少ない(`・ω・´)」 

僕は友達が少ない12話エンドカード

ラストのエンドカードは、予想通り原作イラスト担当のブリキさん。
やっぱりこの絵はいいなぁー。

さて、ようやくアニメ版「僕は友達が少ない」最終回を視聴しました。
1クールだと、あっさり終わってしまいますね。

さて、最終回の内容は何だろうかと思っていたら、前半はまさかの総集編。
基本的に一人称で語られる作品なので、夜空視点での振り返りは多少新鮮ではあったものの、さすがに退屈でした。
うーん、この構成は難がありと言わざるを得ないかなぁ。

そもそもアニメ通しての話として、演出と構成が微妙過ぎました。
馬鹿馬鹿しいラブコメ作品に、シリアス成分を注入し過ぎて雰囲気を壊したり、笑えるシーンを減らしたりと意味が分かりません。
話を盛り上げたいのであれば、もう少し起伏を作るべきだったと思います。
展開のさせ方や、音楽との連動など、方法はいくらでもあったはずです。
原作の台詞再現度の高さは良かったんですが、なぞっているだけに見えてしまいました。

後半も最終回でやるような話なのかと疑問符を浮かべるような内容。
そして、オチは「俺たちの隣人部の活動はこれからだ!」で終了。
苦笑いするしかない酷い出来でしたねぇ。

キービジュアルが発表されてからずーっと感じていたことなんですが、この制作は良い物を作ろうという気持ちがないんじゃないでしょうか。
いや、もちろん頑張っているところもあるんですよ。
ただ、大ヒットアニメを生み出して一大ムーブメントを巻き起こしてやるぜ!みたいな意気込みは残念ながら欠片も感じ取ることができませんでした。
労力の投資を抑え、無難に作ろうと考えた結果で生み出されたようなアニメに見えました。

ブリキさんの絵を再現しろとまでは言いません。
最終回でさえ崩れてしまうような作画では、せっかくのキャラも魅力を活かせませんよ。
幼少時代のソラやタカの絵は終始安定していたんですけどねぇ。
最終回のスカート姿のロリ夜空は可愛かったです。

そういえば、OPに何故かSEが追加されていました。
そんなところに力を入れるくらいなら、OPの夜空を全てショートに描き直すぐらいの根性を示して欲しかった。

原作の売り上げは、近年のラノベ業界でもトップクラス。
覇権がどうこうと話題になったのは、それだけ期待度と注目度があった証でしょう。
それを中途半端に片付けちゃって、勿体無いなぁ。

まぁ、動き回る肉が見れただけでも良しとするかな。
出来が悪かったというだけであって、改変してしまうようなことはありませんでしたし。

1巻のBDの売り上げから察するに、2期ラインは達成していると思います。
今度やる時は、もっとテンションの上がるような楽しいアニメにして欲しいですね。

テーマ: 僕は友達が少ない

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 僕は友達が少ない  僕は友達が少ない(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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【実況】いい大人達がサマーカーニバル'92烈火を本気で遊んでみた。part1 

サマーカーニバル\'92 烈火サマーカーニバル\'92 烈火
()
不明

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以前紹介した実況グループ・いい大人達さんの動画を毎日見ています。
その中にある「サマーカーニバル'92 烈火」というファミコンゲームを初めて知ったのですが、これが凄い。

ゲームタイトルにもあるようにファミコンソフトながら、1992年の7月に発売されたゲームです。
既に90年にスーパーファミコンが発売されていたため、ファミコン末期のゲームの一つといえます。
世代的には知っていてもおかしくないはずなんですが、当時はもうSFCに移行していたので、こんなゲームがあるとは全然知りませんでした。
実際、発売当初はさほど話題にもならなかったそうなんですがね。

しかし、このソフト、とんでもないプレミア価格となっています。
amazonの中古市場で、今日現在の最安価格が19,480円もします。
箱や説明書なしでもこの価格では、買いたくてもさすがにそう簡単には手が出せません。

ジャンルは、ファミコン時代らしいオーソドックスな縦STG。
ファミコンだとは思えない綺麗なグラフィック、洗練された格好良いBGM、プレイヤーを楽しませてくれる様々な仕掛けが施されており、動画を見ているだけでも滅茶苦茶やりたくなりました。

販売元はナグザット。
そしてこれまた知らなかった事実なのですが、開発はKIDが行っています。
自社でメモオフを立ち上げる前は、エロゲーのコンシューマーへの移植を携わっていたメーカーという認識だったので、この繋がりは意外でしたねー。

東方を否定するわけじゃないんですが、個人的に弾幕STGは意欲の沸かないジャンルでした。
でも、これは楽しそうですね。
スターソルジャーを無邪気にプレイしていた昔を思い出しますよ。
バーチャルコンソールで発売してくれると嬉しいんだけどなぁー。


テーマ: ファミコン

ジャンル: ゲーム

タグ: サマーカーニバル'92烈火  FC  いい大人達  ニコニコ動画 

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はたらく魔王さま!3 

はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫)はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫)
(2011/10/08)
和ヶ原 聡司

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読書期間:2011/11/1~2011/11/2

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
コメディ
安定感
ラブコメ
ツンデレ
家族愛

 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6


 魔王城(築60年の六畳一間)の庭に、異世界からのゲートが開く。そこから現れた小さな少女は、魔王を“パパ”、勇者を“ママ”と呼んだ!まさか二人がそんな関係だったなんて……とショックを受ける芦屋や千穂。だが、一番混乱しているのは魔王と勇者だった。
 少女は魔王城で預かられることになり、真の意味で大黒柱になった魔王は、子育てに挑戦!さらに、親子(?)三人でのおでかけもあったりで、恋する女子高生・千穂は、やっぱりヤキモキしてしまうワケで――?
 フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱必至の第3弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


庶民的な生活で日々を暮らす魔王と勇者のファンタジーコメディ、第3弾。
毎度のことながら生活感が半端ないです。

うわー、面白いなぁ……と思わず唸ってしまうほどの出来でした。
元々新人に似つかわしくない安定感を持ち合わせていましたが、ワンランク上がりましたね。
着実に作品の質を高めた作家さんは勿論のこと、伸びしろがあると見抜いた電撃小説大賞の選考委員もさすがだと思います。

異世界からやって来た謎の幼児が、魔王と勇者とパパとママと呼び、一同大混乱するというラブコメにありがちなベタな話。
いきなり子育てをすることになってしまった魔王たちは、当然ながら大苦戦。
しかも、犬猿の仲である魔王と勇者に子供が入ることで、擬似的な夫婦のようなシチュエーションが生まれ、嫉妬に駆られる千穂や、苦悩する芦屋が入り乱れるドタバタ劇へと繋がっていきます。

ストーリーの大部分は、予想通りなのにも関わらず、キャラの反応が楽しくて仕方がありません。
子はかすがいを地で行く展開で、いがみ合っている真奥と恵美のやり取りが物凄く好みです。
勇者という立場的な問題から安易に魔王に心を許そうとしない恵美の葛藤が、ツン成分多めのツンデレにしか見えなくてニヤニヤ。
普通だったらウザったいと思うレベルでも、勇者の特権なのか、言い訳が正論にも聞こえるため、恵美が頭を痛めれば痛めるほどに楽しい気分になってしまいます。
ラブコメよりコメディとして読んでいるため、恋愛的に特別くっついて欲しいとは思わないんですけどね。
この絶妙な関係は維持して欲しいなぁ。

千穂も魅力的な女の子になってきましたしね。
これまでは、女の子的な可愛さよりも、物語中の都合の良さが微妙だなと感じていました。
ラブコメ的には一番美味しい存在で、喜怒哀楽の表情が簡単に想像付きます。
真奥を翻弄させたり、恵美を羨ましがったりする彼女の存在が、物語を充実させてくれました。
ただの脇役だと思っていた恵美の同僚である梨香も良い感じに絡んできましたし、登場人物たちの関係図の変化にも目が離せなくなりそうです。

騒動の中心にいる幼女アラス・ラムスは、素直に可愛いと思いました。
萌えとかそういうのではなく、純粋に子供の愛らしさが伝わってきましたね。
見た目的にも中身的にも『To LOVEる』のセリーヌに見えてしょうがなかったですw

そのアラス・ラムスの育児をすることになった真奥や芦屋の奮闘っぷりが面白可笑しい。
1巻から貫徹していることですが、現代日本で生活する描写に手を抜かないところが特徴ですね。
急に赤ちゃんの世話をすることになったという作品なら数え切れないほどありますが、省いても本筋には何ら影響のないところで妙に詳細な説明に入る作品は少ないと思います。
わざわざ保険や経口補水液のくだりを綴るラノベなんて、他に見たことがありませんよ。
こういった丁寧な切り口があるからこそ、庶民的でギャップが面白くなるんでしょうね。

悪魔だとは全く見えない真奥の過去が少し垣間見ることができ、ストーリーも進展がありました。
あえて見せつけるかのような伏線の張り方も上手く、先が気になります。
これだけ面白いと次巻のハードルが上がってしまうのも致し方がないですね。

029さんのイラストも良かった。
ラストの挿絵は何度も見たくなるカットでしたね。

育児に挑戦することになった魔王と勇者の庶民派コメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  はたらく魔王さま!  和ヶ原聡司  029  評価B+ 

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ココロコネクト ニセランダム 

ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫)
(2011/10/29)
庵田 定夏

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読書期間:2011/10/31

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
青春
構成




 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 新メンバーの千尋と紫乃が加わり、来るべく体育祭に向けて盛り上がる太一たち文研部。だがそんな一大イベントを前に一年生の二人はどこか浮かない顔をしていた。
 そんなある日、太一は伊織から「未練」があると告げられる。さらに周囲の言動から立ち上る強烈な違和感――信頼しているからこそ相手の言葉を疑いなく受け入れてしまう五人、そんなメンバーを陰で嘲笑うのは太一たちが予想もしない人物で……。
 愛と青春の五角形コメディ、絆を貫く第5巻!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


少年少女たちの愛と青春の成長物語、シリーズ通算6冊目。
帯にてアニメ化が発表され、ますます勢いの乗る本作。
今回も青臭過ぎて、痛々しさを通り越した清々しさが詰まっています。

一筋縄ではいかないからこその面白さがあるシリーズですね。
ライトノベルという言語通り、さらりと軽く流す物語が多い中で、キャラの掘り下げが素晴らしい。
表面だけでは留まらず、どんどん踏み込む容赦のなさは、なかなか見られません。

普段がリア充全開の和気藹々とした雰囲気だけに、追い込まれた時のギャップが凄まじい。
読んでいるこちらのココロまでもがズタズタになりますよ。
大人しく読むことが出来ず、呻いたり喚いたりしながらベッドの上でゴロゴロしまくってました。

心臓までに届く皮膚を一枚一枚剥いでいくような構成は、何度体験しても慣れません。
余計なものを取っ払い、文字通り心を裸にする追い詰め方には、躊躇いを感じさせませんね。
もちろん一切手加減ナシとまでは言いませんし、ぬるいなと思う場面も中にはあるんですけど、他多数のラブコメであるような安易で優しい解決は見当たらないです。
ホラーサスペンスならまだしも、青春系小説でここまでシビアなのは珍しい。

それにしても、今回の話は卑しい……もっと直接的に言えば、ゲスいものだったなぁ。
作品のテイストから考えると、境界線を越えた先の外道さだと感じました。
これまでの現象と比較すると、厭らしさが一際異質です。

主観をどこに置くかによって、大きく評価が割れるでしょうね。
個人的には、作品としてはありだと思うものの、文研部メンバーは聞き分けが良過ぎるなーとも思いました。
大人びた思考とか、成熟しているとか、そんなレベルじゃないですよこれは。
絆が強固すぎて隙がなく、人間が出来た考えばかりで、聖人君子にしか見えない。
2年生5人組のリア充オーラが圧倒的すぎて、2人の後輩が気後れしてしまうのも致し方がないかな。

紫乃は、初顔見せだった前回で察した通り、臆病な性格をしたキャラでしたね。
憧れの先輩達に羨望の眼差しで向けて、自分も変わることが出来たらと願う姿は年相応でした。
彼女の視点から見ることで、2年生組の異常さを痛感しました。

千尋の性格を受け入れられる人は、あまり多くはないかもしれません。
でも、太一たちが成長し過ぎているだけで、高校生になったばかりの男子としては、最もリアリティのある姿だったのではないかなと思います。
彼の心境の変化と行動に移れない情けなさは、嫌になるくらい共感を覚えました。
駄目だと頭で理解出来ていても直面する問題から逃げてしまい、より一層状況が悪くなるなんてことは誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
酷いことをしてしまったのは事実でしょうけど、嫌いにはなれません。
むしろ、紫乃よりも好きなくらいです。厨二病要素とかw

難しいなー、この回は。
読者の倫理観や感情で、ガラリと見方が変わってしまいます。
千尋の心理描写を上辺だけではなく詳細まで浮き彫りにしたことは、長所であるといえます。
ただし、それを踏まえた上でも、好意的な解釈は出来ないという人の気持ちもよく分かります。
オチを考えたら、もう少しスカッとした罰が与えられても良かったかなと思いますね。

どうしても後輩をクローズアップした巻だったので、既存の文研部メンバーの描写は少なめでした。
デレばんと太一の絡みをもっと読んでみたかったなー。
短編集と比べると、壊れっぷりにセーブがかかっているように見えましたし。

白身魚さんの挿絵が、若干少なく、あっさりしすぎだったのが少々残念。
あとがき絵は滅茶苦茶良かったんですが、力の入れどころが違う気がしますよw
髪を下ろした伊織の絵も、ようやく見慣れてきました。

これだけ結びつきの強い絆を崩壊させるような事件がまだ起こるんでしょうかね。
依存が強いほど、失った時のショックも大きなものとなるんでしょうが……はてさて。

最後にふと思ったこと。
太一の妹と千尋の弟って、もしかしてアレだったりするのかな……?

己が欲するものを持っている文研部メンバーに憧れて入部した後輩達の試練と成長を描いた物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ココロコネクト  庵田定夏  白身魚  評価A- 

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米長永世棋聖vsボンクラーズ 

米長永世棋聖と将棋コンピュータソフト・ボンクラーズの対局を動画で見ました。
週末にニコニコ生放送で配信がありましたが、当日リアルタイムでは見れなかったので、一度だけ出来るというタイムシフト視聴で観戦しました。
ニュースでも取り上げられていたので、結果は知っている人が多数だと思います。
実際、自分も対局を観戦する前から勝敗は知っていました。

人間同士ではありえないような棋譜が面白かったですね。
持ち時間3時間は動画で見ると長丁場でしたが、渡辺竜王の解説も分かりやすくて楽しめました。
やはり中盤から終盤にかけてミスが考えられないコンピュータは強いですねぇ。

来年にも現役プロ棋士5名と将棋コンピュータソフト5台による団体戦が行われるそうで、ワクワクします。
将来的にはコンピュータが勝つんでしょうが、まだ人間側が勝って欲しいなぁ。
特にタイトル保持者は、負けて欲しくないという思いが強いです。

まぁでも人間同士の方が味があると言うか、思考が基盤に表れていて好きですね。
この対局から、人間の脳が創り出す筋の美しさは別格なんだなと感じましたよ。


テーマ: 将棋

ジャンル: ゲーム

タグ: 将棋  ニコニコ動画 

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僕は友達が少ない 第11話「女子は浴衣姿がな、超可愛い(゜∀゜)」 

僕は友達が少ない11話エンドカード

みつみ美里さんによるエンドカード。
さすがというべきか、素晴らしいイラストですね。

やっと東海地方でも11話が放送されました。
2週ほどズレて開始した上、年末年始の特番のため、大きく後れをとりました。
今更と感じる人も多数いらっしゃると思いますが、感想を書きたいと思います。

夏祭りの浴衣回。
水着回とは別の意味で、目の保養となりました。
ポニテを解いた理科よりも、ポニテにした星奈の方が魅力度アップしましたね。
やっぱりね、浴衣はうなじの色気が最強だと思うのですよ!

全体的にシリアスな雰囲気が強めでしたね。
んー、確かに場合によっては必要なんでしょうけど、もう少し笑いが欲しかったかも。
空気が重めで、ラブコメアニメを観ているという感覚が薄かったです。

夜空の髪が燃えるシーンをどう演出するのかなーと見ていたんですが、何だか予想外にショボかった。
そりゃあ燃え盛るような火だとギャグっぽくなりすぎるのかもしれませんけど、あの程度の火力では焦ることもなかったのではないかと思ってしまいます。
バケツの水を使用すること自体は、良い判断だったと褒めるべきなんでしょうけどね。

ショートの夜空をアニメで初めて見た人ってどれぐらいいるんだろう。
情報が溢れ過ぎて、事前に知ってしまった人は多いんだろうなー。
原作表紙とか版権絵で公開されていましたし。
感動的な場面だと思わせたかったんでしょうが、構成が悪いのか、イマイチ盛り上がりに欠けました。

ちなみに、個人的に夜空の髪型はロングでもショートでもアリ派。
星奈との対比という意味合いでは、ショートの方が映えるかなーってくらいですね。

色々と動きがあるはずなのに、物語に起伏を感じられないのはどこに原因があるのか。
作品内の雰囲気作りというのは大切だなと思い知らされますね。

テーマ: 僕は友達が少ない

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 僕は友達が少ない  僕は友達が少ない(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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ライトノベル購入リスト2012年1月中旬~2012年3月上旬  

電撃文庫やファミ通文庫など、多くのレーベルで新人作品が発売されるシーズンですね。
ワクワクしますよね、こういうの。

◆GA文庫 2012年1月15日発売
作品タイトル著者イラスト
ライトノベルの楽しい書き方10本田透桐野霞

ライたの最終巻。
まさかこの作品が10巻まで続くとは当初思ってもみませんでした。
綺麗な大団円期待。

◆ガガガ文庫 2012年1月18日発売
作品タイトル著者イラスト
人生川岸殴魚ななせめるち
ボンクラーズ、ドントクライ大樹連司白味噌

あらすじから気になる2冊をチョイス。
特に「ボンクラーズ、ドントクライ」の設定は何から何まで好み。
1999年、片田舎の高校にあるボンクラ映研を舞台に巻き起こる青春なんて期待するしかない。

◆富士見ファンタジア文庫 2012年1月20日発売
作品タイトル著者イラスト
生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10葵せきな狗神煌

遂に本編最終巻となる生徒会シリーズ。
卒業編ともいえるシナリオですが、下手にシリアスに偏らないことを願いたいところです。

◆一迅社文庫 2012年1月20日発売
作品タイトル著者イラスト
誰よりも優しいあなたのためにあきさかあさひだいん

珍しく一迅社文庫から様子見したい本が。
雰囲気的にイイハナシダナーの類っぽいのかな。

◆MF文庫J 2012年1月25日発売
作品タイトル著者イラスト
正捕手の篠原さん2千羽カモメ八重樫南

サクサク読めた野球部ラノベ第2巻。
四コマ感覚で楽しめるので、気分転換に最適ですね。

◆メディアワークス文庫 2012年1月25日発売
作品タイトル著者イラスト
時間の落とし物入間人間

著者の連続月刊の締めとなる作品。
タイトルから時間移動モノが期待できそうかな。

◆電撃文庫 2012年2月10日発売
作品タイトル著者イラスト
ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング川原礫abec
はたらく魔王さま!4和ヶ原聡司029
カミオロシ弐 ~人形供養の儀~御堂彰彦さらちよみ

どうやらネット公開時に最も評判の良かったエピソードに突入するらしいSAO最新刊が発売。
「はたらく魔王さま!」は、現在株が急上昇中のイチオシ作品ですね。
ちょっと間が空きましたが、「カミオロシ」が無事2巻目発売決まって良かったです。
電撃小説大賞受賞作の発売月ですが、ひとまずすぐ買いたくなるような本はナシ。
あとは店頭での直感で選びたいと思います。

◆富士見ファンタジア文庫 2012年2月20日発売
作品タイトル著者イラスト
鳩子さんとラブコメ鈴木大輔nauribon

財閥の息子とメイドによるラブコメという設定に惹かれました。
絵師のイラストが好きなのもポイント。

◆ファミ通文庫 2012年2月29日発売

作品タイトル著者イラスト
ココロコネクト ユメランダム庵田定夏白身魚
ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件野村美月karory

発売日に購入して即読みたいと思う数少ないシリーズであるココロコ最新刊。
野村美月さんの新作は、何故このタイミングなんだろう。

◆電撃文庫 2012年3月10日発売
作品タイトル著者イラスト
ゴールデンタイム4竹宮ゆゆこ駒都えーじ

着々と物語が進行している「ゴールデンタイム」の第4巻。
刊行ペースは早い方ではないんですが、内容にインパクトがあるため忘れることなく続きを読むことが出来ます。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 購入リスト 

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電撃文庫2012年1月購入作品 

今年初の電撃文庫回収。
発売日は昨日でしたが、個人的な都合で1日遅れで買ってきました。

電撃文庫12年1月

・『龍盤七朝 DRAGONBUSTER 02
3年8ヶ月振りに発売された秋山瑞人氏の新作。
1巻を読んだ当時から待たされるとは思っていましたが、本当に間が空きましたね。
おかげで忘れてしまっているところが多いので、改めて読み直す必要性がありそう。

・『トカゲの王Ⅱ ―復讐のパーソナリティ(上)―
入間人間氏が現在電撃文庫で継続して執筆しているシリーズ作品。
1巻は丸々使ってのプロローグで、正直微妙でした。
改善や進展が見られないようであれば、今後切るかもしれません。

・『あなたが踏むまで泣くのをやめない!!
御影瑛路氏による新境地となるラブコメ第2巻。
こちらの方向に進んで欲しくないので、買うかどうか非常に悩みました。
結局、作家として好きなので買ってしまいましたが。

・『人見知り部は健全です2
佐野しなの氏、初となる第2巻を発売した記念的な不健全系学園ラブコメ。
上記3作品に、いずれも悩みの種を抱え込んでいる中、唯一素直に読める作品です。
このまま刊行を続けて欲しいけれど、この2巻で終わっちゃうのかなぁ。

以上、4冊です。
新作で面白そうなものもいくつかあったのですが、積本が多くなり過ぎたので自重しました。
色んな人の感想を読んでからでも遅くはないですしね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 電撃文庫購入記録 

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人見知り部は健全です 

人見知り部は健全です (電撃文庫 さ 12-3)人見知り部は健全です (電撃文庫 さ 12-3)
(2011/09/10)
佐野 しなの

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読書期間:2011/10/29~2011/10/30

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春
エロ



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7




 高1の俺と幼なじみの明(♀)は、屋上へ続く階段でふたりぼっちなお弁当を食べる毎日。なぜかって?俺は“無表情すぎ”て、そして明は“あがり症すぎ”て、4月の自己紹介に失敗したからだ。
 そんな俺たちの前に現れたのは、超絶美人さんなのに“発言エロすぎ”という残念な人、乃花先輩だった。
 「ここらで人生を変えてみないかい?」
 そして俺と明は、ほぼ強制的に「人見知り部」なる謎の部に入部させられることになる。コミュニケーション能力向上が目的らしいけど、無表情にあがり症に下ネタ好きetc――って、この部もしかして、青春不適合者の集まりじゃねぇか!?不健全系学園ラブコメ登場!

【感想】


「リヴァースキス」「僕は彼女の9番目」を執筆した佐野しなのさんの新作ラブコメディ。
3年振りの新刊なので知らない人も多そうですが、個人的には毎回買うぐらい好きな作家さんの一人です。

おお、こりゃあ面白い。
買っておいてなんですが、パターン化されたラブコメが展開されるだけかもと思っていました。
作者独自の色がしっかりと出ていて非常に楽しんで読むことができましたね。

内容は「僕は友達が少ない」の系統に属する、いわゆる残念系ラブコメです。
とはいえ、種別が同タイプなだけで、作品の方向性は結構違いますね。
ぼっちだと喚くリア充達が青春を謳歌する作品ではなく、人見知りに悩む人間が集まって前向きに雑談するという作品です。

主人公やヒロインは洩れなくコミュニケーション能力に問題があり、それを改善するための部活動を行うもので、連作短編形式となっています。
ただし、極端に性格が破綻している訳ではないので、あるあるネタに共感できるところが特徴です。

主人公・寿藍人の抱える問題は、表情が作れないこと。
内心では喜んだり動揺したりしていても、顔に出ないので無表情キャラとして周囲から気持ち悪がられています。
結構切実な悩みですが、性格は歪んでおらず、暗くもないので、読者視点では凄くイイ奴に映ります。

そんな藍人が想いを寄せる相手が幼なじみの臼潮明
彼女は彼女で極度のあがり症のため、見知った人間以外とはまともな交流ができないことに頭を悩ませています。
こちらも外部との交流の描写が皆無のため、表情がコロコロと変わる素直で賑やかな可愛い女の子にしか見えません。

その二人を「人見知り部」に勧誘した張本人が、表紙の裾ノ花乃花という先輩。
見た目は誰もが見惚れるような美人なのに、口を開けば昨今のエロ親父でも言わなくなったようなセクハラ発言満載で、エロいというより下品といった方が近い。
これは人を選ぶと思いますが、下ネタの親父ギャグが好きな人ならばハマると思います。
個人的には、ツボに入るとまではいかなくとも、終始楽しい気分になれましたね。
エロティックなお姉さまはよく見かけるキャラですけど、周囲から浮くくらい堂々とした立ち振る舞いは何だか新鮮に感じました。

ハーレム系ラブコメと異なり、藍人が明を一途に想い続けているのが良いなぁ。
本人は至って真面目に想いを伝えても、真剣には受け取ってもらえないというのが寂し過ぎるけど、友達以上恋人未満な間柄なのでイチャイチャしているようにも見え、悲壮感は薄く済んでいますね。
そんなカップル未満な二人を弄繰り回す乃花と、ツッコミを欠かさないオネエ系男子・大和倫太郎の計4人で織りなす構図が目新しい。
ただひたすら部室でダベる話なのに、ニヤニヤできる箇所が多くて、非常に楽しかったです。

藍人の妹・平和もまた兄同様に無表情の持ち主なんですけど、ちょっと不思議系少女で可愛い。
作中でも取り上げられていますが、やはりギャップから生じる萌えの威力は凄まじいものがあります。

話のネタになりそうな雑学が多く含まれており、単純に聞き手としても興味をそそられました。
ギャグが安っぽくて頑張りましたという雰囲気が伝わってくる時もあるんですが、嫌いじゃないです。

このままダラダラと続くのかと思いきや、後半で一転した時は不覚にもやられたと思いました。
伏線の張り方が雑だったので、オチが来ることは分かっていたんですけどね。
ネタバレに繋がるので触れづらいんですが、軽く感動してしまいましたよ。

イラスト担当は、笹井さじさん。
無表情の藍人の内面と外面の差を上手く表現していて、漫画でも読みたいなと思わせてくれます。
挿絵にも手を抜いておらず、キャラ付けをしっかりしているところは評価されるべきですね。

綺麗に締めくくられているので終わりかなと思っていただけに、続巻が出たことが嬉しかった。
明日2巻買ってきます。

人見知り達が部室で駄弁る残念系青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  人見知り部は健全です  佐野しなの  笹井さじ  評価B+ 

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ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール 

ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)
(2011/07/30)
井上 堅二、ほか 他

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読書期間:2011/10/23~2011/10/28

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 “青春”の数だけ“出会い”がある――。
 “3分間”をキーワードに独自の世界観で描かれる珠玉のボーイ・ミーツ・ガール。
 人気作家・井上堅二の贈る、幼馴染みとの窓越しの恋模様『三分間のボーイ・ミーツ・ガール』、野村美月が描く、猫嫌いの女の子への一目惚れの顛末『こっちにおいで、子猫ちゃん。』、新鋭・庵田定夏の紡ぐ『ガチで人生が決まる面接に行ってくる』など、書き下ろし8篇を含めた全19篇!
 切なく甘くほろ苦いショートストーリー集。

【感想】


ファミ通文庫が誇る豪華作家によるショートストーリー集。
テーマは「3分間」と「ボーイミーツガール」。
プロの作家が特色を出した掌編が全部で19編収録されています。

ラノベ界全体で見ると微妙な位置付けにあるレーベルですが、個人的には好きな作品が多いので、評価は結構高かったりします。
昔はゲーム系ラノベばかりでしたけど、最近はだいぶ新人育成の芽が出てきていますしね。
実際この本を手に取るキッカケとなった作家として、井上堅二・野村美月・庵田定夏・本田誠・田尾典丈などの名前が挙げられます。
知っている作家が多ければ多いほど、楽しめるのは間違いないでしょうね。

各章で振り分けられた紙幅に差があり、10~30ページと人によってまちまちです。
お気に入りの作家さんが、何ページ書いているのか気になると思うので書いておきます。

【3min.30cm】 田口仙年堂 10p 評価……B
トップバッターとして相応しい王道的な学園青春モノ。
思春期の学生ならば一度は妄想したことがあるのではないかというシチュエーションが素敵。
心臓の音が聞こえそうな近距離具合がもどかしくてウズウズしてしまいますね。

【詰め込み教育の弊害と教室の片隅に彼女】 日日日 23p 評価……C-
テスト中に記憶喪失を起こしてしまった少年とそれをサポートする少女の学園モノ。
ショートストーリーに設定を詰め込み過ぎて、ゴチャゴチャとしてしまった例ですね
無茶がありすぎますて、楽しめませんでした。

【ガチで人生が決まる面接に行ってくる】 庵田定夏 21p 評価……B+
高校受験の面接前に待合室で出会った少年少女のショートストーリー。
全短編中最もテーマに沿った内容となっていて、なおかつ話も非常に面白い。
緊張している主人公とヒロインが可愛くて、続きも読んでみたくなる隙のない仕上がりです。

【ねこなぶり】 嬉野秋彦 11p 評価……C+
ボーイミーツガールに猫がプラスされた短編その1。
一発ネタすぎて感想を書き辛い。
もうちょっと膨らませることができたんじゃないかなぁ。

【三分間の神様】 榊一郎 32p 評価……B
毎晩3分間だけ繋がる電話の相手は異世界の少女だった――というSFチックな話。
オチの付け方が少々乱暴なことを除けば、見事な構成。
硬派な正統派作品で、基本を押さえた内容となっていました。

【七年前のマリッジブルー】 本田誠 27p 評価……B+
ウェディングドレスを着た女性が目の前に突如現れるというインパクトのある導入で始まる物語。
この限られた枚数で、起承転結をキッチリと書ききっているのが凄い。
タイムトラベルという設定も、著者ならではの調理の仕方がされていて好感が持てました。

【お湯を注いで】 櫂末高彰 8p 評価……B-
カップラーメンが出来上がるまでの僅かな時間のみ現れる精霊とお喋りする話。
3分間というテーマで、まず思いつく題材ですよね。
お手軽にほっこりとできる内容でした。

【こっちにおいで、子猫ちゃん】 野村美月 17p 評価……B-
ノリと勢いだけで突っ走る男が一目惚れした女の子を追っかける話。
複雑に練り過ぎるよりも、簡潔にまとめた方が読みやすいのは確かだけど、少々強引かなぁ。
女の子の可愛さよりも、男の猪突猛進な有り様が記憶に残ります。

【ネオンテトラのジレンマ】 綾里けいし 9p 評価……C+
「私を、食べて欲しいんです」の言葉から綴られるホラー系短編。
ボーイミーツガールのテーマから、甘くて淡い短編が多い中で、飛び抜けて異色。
完成度は高いんですが、ケーキの中に生肉が入っていたかのような感覚で何とも受け付け辛い。

【5400万キロメートル彼方のツグミ】 庄司卓 25p 評価……A-
自力で帰還できなくなった小惑星探索機に搭載されたAIに人格が芽生えた遠距離SFロマンス。
直球の感動系物語で、科学と浪漫のブレンドが絶妙です。
「はやぶさ」に心惹かれた人ほど響くであろう一遍だと思います。

【先輩にリモコンを向けてみた】 前書き 19p 評価……B+
軽い気持ちでイタズラしてみたら、ぶっ飛んだ事実が明るみとなったドタバタコメディ。
テンポのいい会話の応酬がまるでコントのように心地良く、何より単純に笑えます。
3分間の設定を上手く焦りへ繋げていて、刻一刻と迫るタイムリミットにヒートアップしました。

【トキとロボット】 羽根川牧人 17p 評価……B-
殺戮機械として生まれた女の子型ロボットが、戦場で男の子を拾ったところから始まる物語。
バッテリー寿命が尽きかけている彼女の行動が、人間味溢れるもので優しく温かい。
背景が世紀末にしか見えません。

【ロイヤルコーポあさひの真実】 竹岡葉月 24p 評価……B+
朝目覚めたら、昨夜の宴会で飲み潰れた女の子が部屋に残っていた大学生が主人公の話。
うわー、この伏線は全く気が付かなかった。
この状況は面白いなぁ……続きが読んでみたくなります。

【QとK】 築地俊彦 17p 評価……C
児童能力者が罪を犯すと収監される監獄から脱獄しようとする男と女のサスペンス風ドラマ。
後味が悪さは、それはそれで特徴的で構わないのですが、面白さに直結しないのはどうかと。
テーマの意味合いも弱く、微妙でした。

【3分間のABCD】 はせがわみやび 25p 評価……D
美術館で出逢った女の子は、美を栄養として見た目を変化させる人間とは異なる種族だった。
……意味不明。
うーん、頭に浮かんだ設定をただ並べてみただけにしか見えない。

【杉本遥は男前っ!】 新木伸 23p 評価……B
古今東西よく使われてきた親友が実はお嬢様でしたというパターンの王道ラブコメ。
物語の始まりしか描かれていませんが、短編ではこれが普通ともいえる。
最後の選択肢は悩ましくて、先がちょっと気になりました。

【call】 佐々原史緒 9p 評価……A-
卒業式に連絡先を受け取った女の子に会うため、勇気を出して田舎まで追いかける男の子の話。
期待と不安が入り混じる男の子の苦悩が描かれる、滅茶苦茶好みの青春モノでした。
3分間の使い方も秀逸で、情景が浮かび上がるシチュエーションが最高に素晴らしい。

【彼女に関する傾向と対策】 田尾典丈 8p 評価……B
好きな女の子に告白をしたら、何故か面接を受けることになった一風変わったラブコメ。
ネタ一本で勝負しているのですが、上手くハマっており、キャラが確立しています。
二人の掛け合いが甘々で微笑ましいのが何とも素敵。

【三分間のボーイ・ミーツ・ガール】 井上堅二 11p 評価……B
女の子側の視点で語られる窓越し幼馴染み系ラブコメディ。
個人的にはアリの部類に入るけど、このオチは色々と酷いw
著者を知っている人なら薄々感づいていたでしょうけど、初読みの人は怒るんじゃなかろうかw

ラブコメ・青春・SFなど多種多様なボーイミーツガールが楽しめる全19篇

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  3分間のボーイ・ミーツ・ガール  ファミ通文庫作家陣  評価B 

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FB CollectDrama04「ココロコネクト デートと春と妹ごっこ」 

ココロコネクト 春とデートと妹ごっこココロコネクト 春とデートと妹ごっこ
(2012/01/06)
VARIOUS ARTISTS

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ココロコネクトのドラマCD第2弾を購入しましたので、感想をつらつらと。
第1弾「ココロコネクト 夏と水着と暴風雨」の時は台本が付いてきましたが、今回は特典なしだったのが少々残念でしたね。

うん、なかなか良かったですよ、これ。
原作が大好きで、漫画やドラマCDも買い漁っている人間だからかもしれませんが、凄く楽しんで聴くことが出来ましたね。
ドラマCDに値段的価値を見出せるファンならば、買って損はないと思います。

前作よりも脚本がドラマCD向きになっていますね。
容姿やアクションの表現を声だけで行おうとすると、どうしても説明的になり、テンポが崩れます。
原作の小説はもちろんのこと、視覚要素があるアニメや漫画では簡単に伝えられることでも、音だけで状況説明をしなければならないドラマCDという媒体では難易度が跳ね上がります。
水着やスポーツといった不向きな内容をドラマCDの話で書いてしまった前回は、ある意味最初から失敗していたようなもんです。

その教訓を生かした結果なのか、声優さんの演技を魅せようとした話作りはナイス判断でした。
説明口調な台詞も中にはありますが、それでも可能な限り削ったであろう苦労が垣間見れます。

太一たち5人が文研部員が2年生となり、新たな1年生の男女が入部した直後のエピソード。
「クリップタイム」と「ニセランダム」の間に挟まれる話ですね。
内容的には、「ニセランダム」が後でも先でも特に問題はないかと思われます。

<ふうせんかずら>の脅威に怯える2年生たちが、怪しげな気配に構えてしまい、ドタバタと激しく空回りする展開です。
設定もオチもベタすぎますが、ネタ拾いは面白可笑しくて、笑いが絶えることがありませんでした。

稲葉んが可愛すぎる……!
みゆきちの演技が素晴らし過ぎますね。
照れたり、怒ったり、たどたどしい言葉を並べたり、もうたまりませんね。
お姉さんキャラの殻を破りきれていないかなとも感じましたが、デレばんらしさは存分に現れており、堪能させていただきました。

円城寺紫乃役の東山奈央さんは、これまで数える程度しか聴いたことがありませんでした。
紫乃のキャラからして、ふわふわして定まっていない感じだったので、声に明確なイメージがあった訳ではなく、むしろ声をインプットしたような感覚になりましたね。
合う合わないという問題じゃなく、もうこの人が紫乃なんだなぁという感じ。

逆に宇和千尋には気だるそうなイメージがあったので、豊永利行さんの演技は想像通りでした。
淡々としていて、声に張りがないダラけた感じが目に浮かぶようです。
ただ、ちょっと声が渋すぎたかなぁ。
少なくとも後輩キャラにも関わらず、高校生らしい若さを感じられませんでしたね。

ラブコメらしい、聴いていてむず痒くなってしまうシーンが豊富で面白かったです。
このキャストならば、アニメへの期待も膨らんじゃいますね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: ココロコネクト 

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変態王子と笑わない猫。3 

変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)
(2011/05/25)
さがら 総

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読書期間:2011/10/20~2011/10/22

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
変態




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 体育祭が迫る九月の朝。のどかな二人乗りの最中、ちっちゃな宇宙怪獣ツインテールが降ってきた。『完璧』な笑い方をするその女の子は、ぼくにロケットダイブして、「にひー。だーれだ!」「え?」「よーとおにーちゃん、だいすき!」「えええ!?」「どういうことですか」「え?」「どういうことですかロリペドさん」「ええええ!?」――そして平穏だった学校に『笑わない猫』の笑う声がする。校舎はイタリア、水着が制服、横寺王子は今日もみんなの人気者!……いやいや待てよ、なにがどうしてこうなった。もしかして、ぼくを悩ませ続ける『小豆梓問題』と関係が――?
 大人気爽やか系変態ラブコメ第3弾!今度は妹王座決定戦だ!(逆襲?う、うん!)

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


恥を捨てた少年と、その変態に何故か惚れる女の子達の可笑しなラブコメディ、第3巻。
売り上げ的にMF文庫の次世代エースといったところでしょうか。

表紙に登場したのは、新キャラである謎の幼女・エミ
初っ端から立ち位置が怪しい彼女が、横寺の周囲を大きく掻き乱すストーリーとなっています。
順番的に考えれば、表紙は鋼鉄さんだと思うんですけどね。
まぁ、2巻も表紙を飾った小豆梓が不遇なポジションだったので、このシリーズにおいてはあまり関係ないのかもしれません。

ギミックに凝ろうとした結果、物語が壊れてしまったような……。
理解力が乏しいと言われるとそれまでなのかもしれませんが、これはややこしいという問題ではなく、状況を説明する気がない類の文章に感じられました。
元々、主人公の一人称が妄想寄りなこともあって、実際に起きていることなのか、空想上の出来事なのかが分かり辛いという特徴はありましたが、更に拍車が掛っていますねぇ。

もう少し視野を広げて欲しいかなぁ。
一文そのものは面白味があるけれど、段落としては前後の繋がりが弱くて読み辛い。
シーン毎の見所もハッキリしているのは長所だけれど、構成に難があります。

ラブコメにシリアス要素を注入した賭けについては、微妙な成否ですね。
個人的には嫌いではないんですが、その割に横寺が軽いノリを継続しているので、アンバランスさに妙な歯がゆさを感じてしまいます。
まぁ、この辺りは賛否両論が激しいでしょうね。

2巻で空気化していた小豆梓のヒロイン的イベントがあってホッとしました。
サブヒロインが増えていき、このまま埋もれてしまわないかと心配でしたから。
新キャラのエミに出番が奪われ気味で、物足りなさはありますけどね。
クーデレ月子よりも、ツンデレ梓の方が好きという人は少ないのかなぁ。

この作品の最も魅力的なところは、カントクさんのイラストであることは間違いありません。
月子を剥かせたり、スク水着せたりというシチュエーション作りは無理矢理でモヤッとしてしまいますが、カントクさんの絵が見たいのなら仕方がないなw
ラストシーンの絵は、構図バランスも含めて素晴らしい一枚だったと思います。

猫神という何でもありな存在がいるため、如何様にも話を広げられますね。
正直、ちょっと予想が付きません。
横寺が全裸姿の月子を目撃するラッキースケベな展開だけはあるんでしょうね、きっと。

水着の女の子達から持て囃される主人公が変態的な行動を繰り返すラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  変態王子と笑わない猫。  さがら総  カントク  評価B- 

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円環の理とは一切関係ありません 

多忙だった年始も一段落して、ようやく少し時間的余裕が生まれました。
最近は本を読む時間もなかったですのですが、そろそろ本格的に読書を再開しようかと思います。

毎年恒例の新年一発目は長編ライトノベルを読もう!という企画も今年で5回目。
「BLACK BLOOD BROTHERS」「終わりのクロニクル」「キーリ」「涼宮ハルヒの憂鬱」に続く新作を考えました。

何にしようかと毎年悩むのですが、今年はすぐに決められました。
こちらです。

円環少女 (角川スニーカー文庫)円環少女 (角川スニーカー文庫)
(2005/08/31)
長谷 敏司

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長谷敏司氏の円環少女(サークリットガール)です。

2011年3月に最終巻となる13巻が発売された本作。
もとよりコアな人気のあった作品でしたが、「このライトノベルがすごい!2012」にて協力者層の強いプッシュで総合4位となり、知名度が多少上がったように見受けられます。
質の高そうなファンタジー系作品だと思い、購入したのが2010年2月。
ほぼ丸2年積んでいましたが、この機会に挑戦してみようかと思いました。

月一冊+αのペースで読めば、ちょうど読み終えるわけですが、果たして予定通りに行くかどうか。
面白さに勢いづいて、あっという間絵に消化してしまうなんてことになれば嬉しいなぁ。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 年末年始まとめ  円環少女 

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2011年 年間読書記録 

昨年を振り返って。
2011年の読書記録データをまとめました。

▼年間ベストライトノベル

ココロコネクト ミチランダム

ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)
(2011/01/29)
庵田 定夏

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月間マイベスト作品読書数感想数
1とある飛空士への恋歌46冊18冊
2ココロコネクト ミチランダム8冊16冊
3神様のメモ帳66冊13冊
4ベン・トー7 真・和風ロールキャベツ280円9冊14冊
5涼宮ハルヒの驚愕(後)10冊19冊
6空色パンデミック④10冊6冊
7バカとテストと召喚獣9.59冊4冊
8ベン・トー7.5 箸休め ~Wolves,be ambitious!~7冊7冊
9二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない9冊5冊
10ココロコネクト ニセランダム8冊4冊
11東京レイヴンズ6 Black Shaman ASSAULT8冊10冊
12ベン・トー8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円6冊6冊
年間ココロコネクト ミチランダム96冊122冊

評価SA+AA-B+BB-C+CC-DE
0122033362152101

【評価……A+
 涼宮ハルヒの消失

【評価……A
 ココロコネクト カコランダム
 ココロコネクト ミチランダム

【評価……A-
 カスタム・チャイルド ―罪と罰―
 空色パンデミック③
 ベン・トー6 和栗おこわ弁当310円
 東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST
 電波女と青春男⑥
 僕は友達が少ない⑤
 涼宮ハルヒの憂鬱
 とある飛空士への恋歌4
 バカとテストと召喚獣9
 神様のメモ帳6
 ベン・トー7 真・和風ロールキャベツ弁当280円
 涼宮ハルヒの暴走
 涼宮ハルヒの陰謀
 涼宮ハルヒの驚愕(後)
 ゴールデンタイム2 答えはYES
 ベン・トー7.5 箸休め ~Wolves,be ambitious!~
 とある飛空士への恋歌5
 二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない
 偽りのドラグーンⅤ
 神様のメモ帳8

【評価……B+
 サクラダリセット2 WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL
 多摩湖さんと黄鶏くん
 偽りのドラグーンⅣ
 クロノ×セクス×コンプレックス②
 バカとテストと召喚獣8
 “文学少女”見習いの、卒業。
 サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN
 ラノベ部2
 アクセル・ワールド6 ―浄火の神子―
 電波女と青春男⑦
 僕と彼女とギャルゲーな戦い
 めたもる。
 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり
 ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト
 ラノベ部3
 東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE
 ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット
 涼宮ハルヒの退屈
 涼宮ハルヒの動揺
 涼宮ハルヒの憤慨
 涼宮ハルヒの分裂
 涼宮ハルヒの驚愕(前)
 僕は友達が少ない⑥
 アクセル・ワールド7 ―災禍の鎧―
 ココロコネクト クリップタイム
 空色パンデミック④
 バカとテストと召喚獣9.5
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!disc7
 神様のメモ帳7
 ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~
 東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN
 ゴールデンタイム3 仮面舞踏会
 僕は友達が少ない7

【評価……B
 ソードアート・オンライン5 ファントム・バレット
 中の下! ランク2.中の中を目指すオレたち
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! add on シルバーブレット1
 バカが全裸でやってくる
 MAMA
 生徒会の九重 碧陽学園生徒会議事録 9
 俺の妹がこんなに可愛いわけがない7
 バッカーノ!2002【B side】 Blood Sabbath
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! Fandisc
 キーリⅣ 長い夜は深淵のほとりで
 サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY
 クロノ×セクス×コンプレックス③
 変態王子と笑わない猫。
 はたらく魔王さま!
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!disc6
 生贄のジレンマ<上>
 バッカーノ!1931 臨時急行編 Another Junk Railroad
 ぼっちーズ
 生徒会の水際 碧陽学園生徒会黙示録4
 空色パンデミック Short Stories
 “文学少女”と恋する挿話集4
 変態王子と笑わない猫。2
 生贄のジレンマ<中>
 俺の妹がこんなに可愛いわけがない8
 AHEADシリーズ 終わりのクロニクル⑤<下>
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! add on シルバーブレット2
 生贄のジレンマ<下>
 バッカーノ!1710 Crack Flag
 サクラダリセット5 ONE HAND EDEN
 東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest Ⅰ
 ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ
 はたらく魔王さま!2
 半熟作家と“文学少女”な編集者
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!disc8
 俺の妹がこんなに可愛いわけがない9
 アクセル・ワールド8 ―運命の連星―

【評価……B-
 すてっち!
 ラ・のべつまくなし2
 ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!disc5
 テルミー きみがやろうとしている事は
 ライトノベルの楽しい書き方6
 終わる世界、終わらない夏休み ~芹沢和也の終末~
 暴走少女と妄想少年
 ロウきゅーぶ!⑤
 中の下! ランク3. 中の上に踊らされるオレ
 青春ラリアット!!
 ゼペットの娘たち2
 涼宮ハルヒの溜息
 電波女と青春男8
 カミオロシ ~縁結びの儀~
 生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5
 キミとは致命的なズレがある
 AHEADシリーズ 終わりのクロニクル⑥<上>
 人類は衰退しました6
 4 Girls
 電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版
 ユメオチル、アリス

【評価……C+
 B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる
 すてっち2!
 ライトノベルの楽しい書き方7
 あなたが泣くまで踏むのをやめない!
 この部室は帰宅しない部が占拠しました。

【評価……C
 会長の切り札 逆転プランの用意あり!
 わたしと思春期男子と妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?

【評価……C-
 ハーレムはイヤッ!!

【評価……E
 思い出したくもない人生最悪の96時間
 ※各評価の並びは感想を書いた順です。

2011年に読んだ個人的最優秀作品は、庵田定夏さんの「ココロコネクト ミチランダム」です。
ランク上「涼宮ハルヒの消失」の方が上にあるのですが、こちらは再読なので選考外としました。

「ココロコネクト」シリーズは、アニメ化も決まり、今最も注目している作品ですね。
優れた発想と、一発ネタで終わらない青春群像劇が素晴らしい。
若々しい青臭さが溢れ、悶えてしまうような可愛らしい女の子達が非常に魅力的です。

ココロコと肩を並べるほどに面白いのが「ベン・トー」ですね。
濃厚かつボリュームのある内容は、読了後を至福の時へと誘ってくれます。
この2作品だけで、月間マイベストの5ヶ月分を占拠するぐらいお気に入りのシリーズとなっています。

読書数が100冊下回ってしまったのは残念でした。
最低でも3ケタは読んでおきたいところですねぇ。
読書感想の記事は、上半期に頑張ったおかげで、過去最大数だったのは良かったのですが。

A-やB+の評価が増えていますので、平均評価は上がっています。
しかしその一方で、予想を大きく上回るような名作は、なかなか出てきませんでした。
もう少し新分野に手を出して、積極的に読んでみたほうがよさそうですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 年末年始まとめ  読書記録 

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2011年12月読書記録 

新年早々に年末のやり残し。
12月の読書記録のまとめです。

▼月間マイベストライトノベル
 『ベン・トー8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円
ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)
(2011/12/22)
アサウラ

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作品内の季節と発売時期が噛み合ったクリスマス仕様のベン・トー第8巻。
久々の長編は満足度の高い仕上がりとなっていました。
アニメ最終巻直前に発売だったこともあり、売り上げも上々だったようです。

▼読了済み………18冊 (前月比 ±0冊)
▼積み本…………54冊 (前月比 +9冊)
▼感想記事数…6冊分

▼12月の読書数……6冊
 『正捕手の篠原さん』
 『桜色の春をこえて』
 『こうして彼は屋上を燃やすことにした』
 『トカゲの王Ⅰ ―SDC、覚醒―』
 『ベン・トー8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円』
 『俺はまだ恋に落ちていない』

年末が多忙だったとはいえ、この読書数と感想数の少なさは酷いなぁ。
終わクロ最終巻も読もうと思っていたのに、読めず仕舞いだったし。

まぁ、いくら忙しくても、面白かったそれなりの速度で読めるんですけどね。
「トカゲの王」が個人的にネックでした。
大した厚さでもないのに、これだけで2週間もかかってしまいました。

結果的に、12月は4つの新人作品を読んだことになるんですね。
予想通りの玉石混淆で、荒削りながらも磨けば今後に期待できそうな作家もいました。

一番手は「こうして彼は屋上を燃やすことにした」のカミツキレイニーさんですね。
タイトルのインパクトだけではなく、中身がしっかりと練られた良作でした。
新作が出たら買ってみたいと思います。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 読書記録 

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充実したと思える一年を過ごすために今考えるべきこと 

新年あけましておめでとうございます。

昨年3月に起きた東日本大震災の影響で、この挨拶を自粛するべきだという話があります。
色々と考えたのですが、年を越したことで心機一転となることは、決して悪い事じゃないと思いましたので、気にせずこの定型句を使用することにしました。
心の傷が癒えていない人も多くいらっしゃるでしょうが、だからこそ元気な人間が前向きになるのは、大事なことなのではないかなと思います。

新年の瞬間が訪れる直前まで、ブログの記事作成に必死になっていました。
年越し9秒前って、我ながらギリギリすぎる。
追い詰められなければ動けない人間というのが、よく分かりますね、ええ。

ガキの使いは、録画してあったので、大晦日には見ませんでした。
長丁場なので、CMをカットしつつ見られる方が楽しめるんですよ。
まだ1時間分ぐらいしか観ていませんけど、マンネリ化しつつも何だかんだで笑える番組だなと思いますね。

さて、ちょうど1年前に漠然と立てた目標は、やはり何も達成することがありませんでした。
やってみたいなぁと考えること自体は結構な数があるんですが、なかなか結果に結び付きません。
頭の中では、面白そうな案がいくつも並んでいるのに、それを実現するために必要な時間や能力が足りていないんですよねぇ。
今年も具体的な抱負は難しいんですが、強いて言えば、企画モノをいくつか立ちあげたり、発表したりしてみたいなーと思っていたりします。
この間の『「ベン・トー」原作とアニメで狼たちの勝率を比較してみた』みたいなデータをまとめるのは、楽しかったりしますからね。

無理はせず、しかしダラケることなくマイペースに更新していくつもりです。
あまり肩肘張らずに読んで貰えるような記事を作りたいと思っていますので、お気軽にご覧くださいませ。
今年もよろしくお願い致します。

テーマ: 日記

ジャンル: 日記

タグ: 年末年始まとめ 

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