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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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2011年9月読書記録 

一年で一番好きな季節が近づいてきました。

▼月間マイベストライトノベル
 『二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない
二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/10/22)
朝田 雅康

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問題児ばかりが集う二年四組で巻き起こる騒動を交換日記から垣間見る形式が面白い。
青春ドラマの裏で、本名とあだ名をパズル感覚で当てはめていくゲーム仕様が新鮮。
度が過ぎるところや浮いているところもありますが、奇作かつ良作だと思います。

▼読了済み………17冊 (前月比 +3冊)
▼積み本…………47冊 (前月比 -2冊)
▼感想記事数…5冊分

▼9月の読書数……9冊
 『この部室は帰宅しない部が占拠しました。』
 『とある飛空士への恋歌5』
 『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8』
 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない9』
 『東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN』
 『ゴールデンタイム3 仮面舞踏会』
 『僕は友達が少ない7』
 『電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版』
 『二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない』

今月は面白い本ばかりで読書が進んだ進んだ……と思ってたのに、冊数としては微妙ですね。
うーん?特に時間を要した本があったわけでもないはずなんですが。

クライマックスを見事に飾った「とある飛空士への恋歌」「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」。
新たな局面が展開された「東京レイヴンズ」「ゴールデンタイム」。
良質なラブコメとして安定している「俺妹」「はがない」。

どれもこれも非常に面白かったです。
読む前から当たりだろうなと感じる作品は、あえて連続で読まないようにしているのですが、今月は一気に消化してしまいました。
上記の作品全て一級品なのは間違いありません。

そんな並みいる有名作品を抑えて月間マイベストに選出したのは新人作品「二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない」でした。
文章力やキャラの魅力など、人気シリーズに比べると、確かに良くは出来ていても見劣りはするかもしれません。
しかし、それ以上に発想と仕組みが素晴らしく、インパクトがありました。
今後応援したい気持ちにさせてくれる作品ですね。
荒っぽいところが洗練してくれば、将来化けるのではないかなーと仄かに期待しています。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 読書記録 

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「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?13」  

3ヶ月毎の恒例行事。
「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さん主催の「今期(6月終了アニメ)を評価してみないかい?13」に参加させていただきます。

▼ あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
(2011/06/29)
入野自由、茅野愛衣 他

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ストーリー★★★★☆4
キャラクター性★★★★☆4
★★★★☆4
演出★★★☆☆3
音楽★★★★★5
総合的な評価★★★★☆4

・思春期の男女を描いたハートフルストーリー
・1話の掴みは弱かったものの、中盤から終盤にかけて怒濤の展開は素晴らしかった
・「まどか」で芽吹いたオリジナルアニメの流れを開花させた作品だと思う
・次が気になる構成が良かった

▼ 電波女と青春男

電波女と青春男 1(完全生産限定版) [Blu-ray]電波女と青春男 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
(2011/06/22)
大亀あすか、入野自由 他

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ストーリー★★★☆☆3
キャラクター性★★★★☆4
★★★★☆4
演出★★★★☆4
音楽★★★☆☆3
総合的な評価★★★★☆4

・入間人間氏原作の初アニメ作品
・原作既読者としては不満点もありましたが、それなりのレベルで収まってくれて一安心
・再現が難しいブリキさんの絵の特徴がよく出ていて、女の子みんな可愛かった
・独特の言い回しがアニメに不向きだったのが難点でした

▼ 神のみぞ知るセカイII

神のみぞ知るセカイII ROUTE 1.0 〈初回限定版〉 [Blu-ray]神のみぞ知るセカイII ROUTE 1.0 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
(2011/07/27)
下野紘、伊藤かな恵 他

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ストーリー★★★☆☆3
キャラクター性★★★☆☆3
★★★★☆4
演出★★★☆☆3
音楽★★★☆☆3
総合的な評価★★★☆☆3

・一期同様にテンポが遅い回や場面が惜しい
・それ以外は良いラブコメでした
・ヒロインは一期の方が好きなキャラが多かった

▼ もし高校野球の女子マネージャーが ドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もしドラ page:1 [Blu-ray]もしドラ page:1 [Blu-ray]
(2011/05/27)
日笠陽子、花澤香菜 他

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ストーリー★★☆☆☆2
キャラクター性★★☆☆☆2
★☆☆☆☆1
演出★★☆☆☆2
音楽★★☆☆☆2
総合的な評価★★☆☆☆2

・知名度だけは抜群の野球風アニメ
・一応最後まで観ましたが、別に観なくても良かったかな……
・野球もマネジメントも面白いとは思えませんでした

ベストキャラクター賞
・前川さん(電波女と青春男)

ベストOP賞
・「青い栞」(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 OP)

ベストED賞
・「secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)」
 (あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 ED)

ベスト声優賞・男性
・櫻井孝宏 さん (あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。松雪集役 OP)

ベスト声優賞・女性
・戸松遥 さん(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。安城 鳴子役)


春は視聴切りしたアニメが多いというイメージはなかったのですが、評価できるのは4つしかありませんでした。
「日常」「花咲くいろは」「シュタインズゲート」「カイジ」など良作アニメが2クールだったので、結果的に少なくなってしまったのかもしれません。

春アニメは「あの花」一強だったなと思いますね。
実際BDの売り上げを見てもそうだったようですし。
1クールに一作でも名作があれば十分満足です。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ評価  あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。  電波女と青春男  神のみぞ知るセカイII  もしドラ 

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「ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・Ⅱ・Ⅲ」を買いました 

Wii専用ソフト「ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・Ⅱ・Ⅲ」を購入しました。
いや、購入していましたというのが正しいかも。
実は、発売日に買っていたんですけど、プレイする時間がなかなか取れなかったので、あえて話題に出していませんでした。

元々欲しいなぁと思っていたものの、リメイクでもない移植作品に5000円弱もかけるのは如何なものかと悩んでいたんです。
しかし、いざ店頭まで足を運んでみたら、3500円で売っており、しかも予約していなくても小さなメダル同梱の初回限定版が売っていたので、思わず買っちゃいました。
ネットで買うよりも何故か随分と安く買えてラッキーでしたね。

さて、惹かれた理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、追加されたOPアニメムービー。
PVの紹介が上手くて、どうしても大画面で見たいという欲に駆られました。
期待通りのぬるぬると動くアニメーションに、ゾクゾクしましたね。
全てのシーンが、ゲーム内のどの場面かすぐ分かってテンション上がりまくりです。

2の3人が風のマントで飛び降りるところは、予想外に落下スピードが速かった。
あれじゃあ、地面に激突して死ぬと思うんだけどw

欲を言えば、もっとガッツリ戦闘するところがあれば良かったかな。
色んな場面が見られて嬉しい半面、切り替えが早くて、じっくりと見たい気持ちも芽生えました。

2つ目の理由は、セーブデータが消える心配をせずにプレイしたかったから。
特にFC版3にいえることですが、ファミコン実機だと簡単にデータが飛んじゃうんですよね。
安心してプレイできる環境というのは、当時を知っていると、どれだけ貴重か分かります。

あと1や2の「ふっかつのじゅもん」は懐かしいのは良いんですが、やっぱり結構面倒臭いw
なので、中断セーブも兼ねて利用できるのは有難い仕様でした。
それにしても、昔は必死にメモに書いた記憶がありますけど、いまやケータイで写真撮ったり、録画すればいいだけですから、楽になりましたねぇ。
メモを間違えて書き残してしまい、泣く羽目になった人間からすると便利すぎる。

FC版の1,2,3とSFC版の1・2、3の5本が収録されている訳ですが、まずFC版2から始めています。
一番難易度が高い作品として有名なものですね。
既に何度か全滅してますよ。

正直、思い出補正の何物でもないと思います。
おっさんホイホイに引っかかってしまいました。
でもたまにはありだと思いますね、こうやって振り返ってみるのも。

ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III(復刻版攻略本「ファミコン神拳」(書籍全130ページ)他同梱) 初回生産特典 実物大! ちいさなメダル同梱ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III(復刻版攻略本「ファミコン神拳」(書籍全130ページ)他同梱) 初回生産特典 実物大! ちいさなメダル同梱
(2011/09/15)
Nintendo Wii

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テーマ: ドラゴンクエスト

ジャンル: ゲーム

タグ: ドラゴンクエスト  ドラクエ1  ドラクエ2  ドラクエ3 

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僕は友達が少ない 第0話「闇鍋は美少女が残念な臭い(;´ ∀`)」 

僕は友達が少ない7 DVD付き特装版」を買いました。
値段も張りますし、そこまでしてアニメの特別版が観たかったわけでもないんですけどね。
前回6巻でドラマCD付き特装版が出た際に、入手困難に陥っていたので、買わずに後悔するぐらいならと思い、今回は予約していました。

7巻の感想についてはまた後日に回すとして、とりあえずアニメだけの感想です。
ネタバレになりますので、ご了承ください。

▼ 僕は友達が少ない 0話「闇鍋は美少女が残念な臭い(;´ ∀`)」

特装版でアニメ化されたのは、原作1巻の1話目にあたる闇鍋エピソードでした。
キャラ紹介の回で、「隣人部」の残念さを説明するには十分過ぎる内容です。
主要キャラは全員登場していますし、「はがない」らしさも出ていて、特典の0話としてはベストな選択だったであろうとは思います。

しかし、これだけでは短すぎるなぁ。
PVを除けば、10分もありませんよ。
アニメ1話分もないのに、これで2980円は高い。
コストパフォーマンスを考えると、余程のファンでない限りは手を出す必要はないと思われます。

肝心のアニメの質は……微妙ですね。
やっぱりブリキさんの絵があってこその作品なんだということを痛感しました。
版権絵が公開されるたびに積もっていった不安そのままの内容で、正直ガックリ。
そりゃあまぁブリキさんのタッチを再現するのは難しいでしょうけど、「電波女と青春男」は頑張ってましたからねぇ。
同じMF文庫の今夏アニメ「まよチキ!」の作画の方が上だと思います。

動きは一応及第点届いているかなといったところ。
無駄にゲロに気合が入ってましたけど、力の入れどころを間違っているような気がする。
星奈のおっぱいは揺れまくっていたから、まぁいっかw
さすが肉だぜ。

キャストは、ドラマCDと同様ですね。
感想は良くも悪くも変わりありません。
小鳩の花澤香奈さんだけは、やっぱり違和感が残っています。
厨二病笑いが演技し過ぎなんですよねー。

あとこれは脚本的な意味合いが強いのですが、夜空のイイ子ちゃんっぷりが気持ち悪くて仕方がなかったw
お前そんなキャラじゃねーだろと何度突っ込んだことやら。
星奈は、無邪気な一面も持ち合わせていますから、まだ拒否反応は薄かったのですが、夜空は普段の性格を知っているからこそ、ありえなさすぎて引きました。
ドラマCDの時と比べて合っていないように聞えても致し方がないでしょうね。

とまぁ、映像特典レベルであって、単品で満足できるほどのものではありませんでした。
本番はテレビアニメ1話からってことなんでしょうかね。
東海地方では、関東の放送から2週間遅れなのでネタバレには気をつけないとなー。
ニコニコ動画で配信があると良かったんですが……。
ま、観られる地域というだけマシと思っておきます。

テーマ: 僕は友達が少ない

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 僕は友達が少ない  僕は友達が少ない(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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日常 ♯26「日常の第二十六話」 

アニメ「日常」が最終回を迎えました。
2クール全26話もやっていたはずなのに、振り返ってみるとあっという間だった気がします。
それだけ楽しんで観ていたという証でしょうね。

京アニ制作ということで、放送前から随分と注目を浴びていました。
その反動で、色々と言われたりもしましたが、良いアニメだったと思います。

女子高生のシュールなギャグアニメというと「あずまんが大王」を思い出します。
または京アニが制作した「らき☆すた」も似たようなところがありますね。
共に良作で録画した物を残しているくらい好きですが、アニメーションとして観るならば、上記2作品を越える代物だったのではないかなと思っています。

アニメは動いてナンボだなと改めて教えてくれる作品でした。
バトル系でもないのに派手なアクションが多く、動きを観るだけでも本当に楽しい。
作画は常に安定しており、絵的には文句の欠片もありません。

キャラも非常に魅力的。
いわゆる萌えとは離れるんですが、好感の持てるキャラが多かったです。
一番のお気に入りは、みお。次点でゆっこ
二人のボケとツッコミの応酬に毎度笑わせてもらいました。

あとは教師陣が良かった。
桜井先生は可愛すぎるし、高崎先生は漢だし、理科の中村はどこか抜けてるしw
3人とも焦る姿が妙に可愛かったです。

更には声優さんの演技も素晴らしい。
特に、みお役の相沢舞さんのダミ声には驚かされました。
ガラガラとした声なのに可愛くて、ずっと聞いていたくなる心地良さがあります。
久々に名前を覚えたくなる声優さんに出会えました。

他の声優さんもいい仕事振りで、その多くがキャリアの浅い人というのが凄い。
無駄にお金をかけて、モブキャラが豪華声優となっているにも関わらず、メインキャラクターは流行りの方々から一歩離れた位置にいる人達ばかりです。
しかし、だからこそ固定概念がなく、キャラにハマった演技が出来ていたんだと思います。
「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん!」などからも分かりますが、京アニは声優発掘が上手いですねぇ。

シュールすぎて笑えない回もたまにありましたけど、それはそれでまた悪くなかったと思います。
ニコニコ動画でコメントつきで見るのが楽しいアニメでした。

二期は残念ながらなさそうかなぁ。
漫画原作買ってもいいんですが、アニメの動きや声優さんに魅力を感じた作品だったからなー。
どちらかというとBDのが欲しいけど、高くて買えませんね。
HDDに残してあるので、またそのうち見てみようかな。

テーマ: 日常

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 日常  日常(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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バカとテストと召喚獣にっ! 第11問「雄二と翔子と幼い思い出」  

バカテス二期11話を観ました。

原作6.5巻収録の「雄二と翔子と幼い思い出」の話でした。
ギャグ成分抑えめのイイ話であることが多い短編集最終話らしいエピソードですね。

良かったと思います。
アニメの出来は上質でしたし、原作をそのままアニメ化してくれたことに関しても感謝しています。
雄二の葛藤するシーンを、高校生の雄二と小学生の雄二で演出したのは上手い改変でした。

ただ、二期でシリアス回が多過ぎなのが少々気になりますね。
やっぱりバカがバカなことをするのが面白い作品なので、たまにだったら効果的なんですが、こうも立て続けにシリアス回が来るとお腹いっぱいに感じてしまいます。
シリーズ構成が悪いとまでは言いませんが、もう一工夫欲しかったのは本音です。

雄二と翔子しか出番がないため、微笑ましい反面、退屈なところもありました。
イイ話なんですけど、内容を知っていると単にそれだけで、何て言うか感想が書き辛い。
雄二は文句なしに主人公で、翔子は間違いなくヒロインなんですが、物足りなさを感じてしまうのはバカ路線を期待しているからなんだろうなー。

あ、雄二の母親は出てきましたね。
アニメでは初登場でしたかね?
一期でも顔見せはなかったような気がしますが、あまり覚えていません。
しかし、姉でも通じるくらいに若々しくて、ちょっと意外。
雄二が事ある毎にババアと言っていたので、イメージが先行していたのが原因かも。

作画は完璧でした。
ロリ属性はないので悶えるようなことはありませんでしたが、それでも可愛く描けていることは一目瞭然でした。
葉賀ユイさんの絵柄を意識しているのも伝わってくる素晴らしい仕事振りだったと思います。

テーマ: バカとテストと召喚獣

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: バカとテストと召喚獣  バカとテストと召喚獣にっ!  バカとテストと召喚獣にっ!(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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中日・落合監督退任 

昨日、中日・落合監督の退任が発表されました。
今季が3年契約の最終年で、幾度も去就が噂されてきただけに、遂にこの時が来たかという思いです。

正直、凄く残念です。
信者と言われても仕方がないくらいに、落合監督の掲げる野球スタイルが好きでした。
地味であっても決して詰まらない野球をやっているわけではなく、むしろ奥の深い玄人向けな内容が実に楽しかったです。

「勝利こそが最大のファンサービス」という信念が揺らぐことはなかったですね。
もちろんファンによって考え方も違うでしょうが、個人的には物凄く共感することができました。
負けて嬉しいファンなんていません。
応援している選手の成長を見守ることも魅力の一つでしょうが、やっぱり勝つからこそ楽しいんです。

無愛想で敵を作りがちな態度にはヤキモキさせられましたけど、勝負に徹する姿には惹かれました。
一方でマスコミの報道により勝手な像を作り上げられてしまった一面もあり、悔しくもあります。
温情采配とは異なる気配りの出来た采配に人情を感じました。

8年間ずっとAクラスを維持し続け、なおかつほとんどのシーズンで優勝争いを繰り広げることができたのは、間違いなく落合監督の手腕があってこそでしょう。
実績は球団史上№1であり、球界を見渡しても、落合監督と並べる名監督なんて数えるほどしかいません。
外国人選手の見切りをつけるのに時間を要するところ以外、欠点は見当たりませんでした。

他球団ファンからアホだと言われても、言い返せません。
「新しい風を入れたい」気持ちは全く分からないでもないですが、あまりにも分が悪い博打ですよ。
既に気の早い他球団ファンは、落合監督の招聘を望んでいたり、次期球団を予想していたりします。
そりゃあこれだけ実績のある監督、野放しにしたりしないでしょうねぇ……。

観客動員数が減少していることを理由に落合監督を叩く人もいますが、それは間違っていると思います。
監督を変えれば増えるなんてことはないでしょう。
球団は、もっと別のところでファンサービスに力を入れるべきです。

勝手な意見ですが、しばらく落合監督には休養してもらって、数年後にまた中日で監督をしてもらいたいです。
中日がBクラスに落ち込んだりしたら、絶対に待望論は出てくると思います。
高木守道氏が嫌いというわけじゃないですけど、落合監督の野球が好きですから。

でもその前に、今シーズン有終の美を飾ってもらわないといけないですね。
昨夜勝利してヤクルトに3.5ゲーム差まで詰め寄りましたが、まだまだ厳しい状況には変わりありません。
見事逆転をしリーグ優勝を掻っ攫って、フロントに後悔させてやってください。

最後の最後まで信じていますから、労いの言葉は勇退となるその日まで取っておきたい思います。
頑張れドラゴンズ!

テーマ: 中日ドラゴンズ

ジャンル: スポーツ

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人類は衰退しました6 

人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)
(2011/02/18)
田中 ロミオ

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読書期間:2011/7/30~2011/8/1

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ほのぼの
ダーク
パロディ



 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7




 わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。
 季節は冬。祖父の趣味サークル「大砲倶楽部」の一員として南に向かったわたしは、「鳥人間コンテスト」の安全対策係として、岬に集まった各チームの機体をチェックすることに。思うに……みなさん、死にそうです。
 クスノキの里を同類誌のイベント会場にしてしまった友人Yと、白い部屋に密室監禁!
 さて、どちらが危ない!?――記録、それは儚い。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


約1年振りとなる人退シリーズ、第6弾。
帯にてアニメ化が発表されました。

薄っ!
久々だというのに200ページしかありません。
背表紙の一番上にあるレーベル名が見切れて「AGAG」になっちゃってますよ。
量的には満足には程遠く、無理矢理刊行した感がありありと出ていますね。

内容も同じことがいえます。
一定水準の面白さはあるんですが、表面的な話ばかりで作りが雑な印象を受けました。
パロディがアクセントになって面白可笑しい展開が起こるのが売りの一つですけど、今回のは少々安直かな。

確かに、アイデア自体は悪くありません。
「鳥人間コンテスト」と「同人誌」に関するエピソードは、楽しく読めました。
シュールかつブラックなネタが満載で、底意地の悪い作者だなぁと思いつつも、ニヤリとさせられます。

しかしこれは「人退」でやる必要性があったのかと疑問符が浮かびました。
人類が衰退していく退廃的な世界で、不思議な生き物である妖精さんの癒される挙動と、その結果生まれる恐ろしいギャップが良かっただけに、作品の売りを感じることができませんでした。
人間サイドの黒さや醜さが目立ち、それはそれで悪くないのですが、ほのぼのとした妖精さんの出番が少なくて残念です。
妖精さんを便利ツールとして利用しているのは作者も「わたし」も同じで引っかかりを覚えますね。

体全体を脱力させたくなるようなゆるさと、気の抜けた炭酸飲料水のようなゆるさは別物です。
今回は、どちからというと後者のような物でした。

絵師の交代ニュースが入ってきたばかりですが、今巻に挿絵がほぼなかったことに関係あるのかな。
口絵もはっきりいって手抜きで、既巻とは仕上がりがまるで違います。

某鍵ゲーのシナリオ担当していたことで、ラノベの執筆活動は停滞気味だったようですね。
今年はこちら方面にも力を入れるそうなので、今後の踏ん張りに期待します。

妖精さん成分少なめのブラックユーモアたっぷりなパロディコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  人類は衰退しました  田中ロミオ  山崎透  評価B- 

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル6<上> 

終わりのクロニクル (6上) (電撃文庫―AHEADシリーズ (1175))終わりのクロニクル (6上) (電撃文庫―AHEADシリーズ (1175))
(2005/11)
川上 稔

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読書期間:2011/7/20~2011/7/29

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
世界観





 ★★★★★★☆☆☆ … 7






 マイナス概念の活性化により、世界が崩壊するまで、あと5日――。
 だが、“軍”の元9th-G将軍ハジが糾弾したLow-Gの罪とTop-Gの存在が、思わぬ波紋を呼んでいた。そして、Top-Gの存在を秘していたLow-Gに対し、各Gは疑念を抱き、全竜交渉は最大の危機を迎えることに。
 そんななか、佐山と新庄は一つの答えを求め、再び出雲と堺へ向かう……。
 果たして、全ての謎は解き明かされることになるのか!?各Gの疑念はどんな結論を導くのか!?
 シリーズ完結に向け、物語はいよいよクライマックスを迎える!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


終わりのクロニクル第6章、開始。

今巻あわせて残り3巻となりましたが、クライマックスが近いとは感じられませんでした。
なーんかイマイチ盛り上がりに欠けるんですよねぇ。
タイムリミットが迫っているのに、緊迫感はありません。
軍の襲撃という山場を乗り越えて、のんびりしているようにさえ感じます。

派手な展開から一転して、地味な内容に移ったのも大きな理由でしょうか。
責任追求する材料を得て喜ぶ他国UCATがウザったい。
まさに現実の政治を見ているかのようです。
関係のない外野が、でしゃばってくると腹立たしいのは、フィクションでも共通ですね。
ま、そういう輩を正論で捻り伏せられると実に爽快ですが。
京かっけーっす。

一方で、全竜交渉を終えたはずのGとの再衝突が避けられなくなってしまった問題は、各Gの体裁もあって面倒臭いことに。
プライドを賭けた戦いは、バトルそのものよりも組み合わせや場外戦が面白かったですね。
貧乳ならまだしも枯胸は酷過ぎる……w

登場人物が多い中、今回一番輝いていたのは飛場竜司だったと思います。
ややエロだった彼が、もはやエロい本質を隠すことなく晒すまでに……って、それは前からかw
竜司も十分力を持っているはずなんですが、強力な仲間に囲まれ、対峙する相手が化け物クラスばかりということもあり、どうしてもヘタレなイメージが付きがちです。
しかし、だからこそ超人的なキャラとは異なり、劣等感に共感し、成長が嬉しく感じられます。

軍の再始動も垣間見られる中で、果たしてどのように締めにかかるのか。
盛り上がりに期待したいと思います。

各々が再び歩み出すための整理を行う回

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  終わりのクロニクル  川上稔  さとやす  評価B- 

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ラノベ絵師変更のリスク 

▼ 田中ロミオ「人類は衰退しました」のイラスト担当交代について
 http://www.mmv.co.jp/special/jintai/


ネット上で噂になっていましたが、どうやら確定したようですね。
山崎透さんから戸部淑さんに変更されるそうです。
戸部淑さんのHPにも仕事を受けたという記述がありました。

うーん、長期シリーズとなったラノベの絵師変更は辛いなぁ。
絵の良し悪しの問題ではなく、既にキャラクター像が脳内で完成しているため違和感があるんですよね。
特に山崎透さんの絵は独特で、印象強く残っているので、余計にそう思います。

デフォルメされた絵本チックなイラストは、作風にマッチしていただけに残念極まりない。
「わたし」のくるくるっとした丸みのある髪とか、妖精さんのあどけない表情がもう見られないのかぁ。

そもそも原因が何かまだ判明していないんですよね。
健康上の理由なら仕方がないですが、大人の事情であればガッカリですよ。
せっかくのアニメの話も、これでは喜び半減です。

戸部淑さんの絵自体が悪いといっているわけじゃないですけどね。
電撃PSの小冊子「電撃4コマ」の表紙を担当されている方で、味のある絵を描かれますし。

▼ 壁井ユカコ「クロノ×セクス×コンプレックス」が打ち切り?
 http://ykoolong.tea-nifty.com/blog/2011/09/post-d271-2.html


ソースは、作者である壁井ユカコさんのブログにて。
ちょっと間は空いていたけれど、そのうち出るだろうと思っていただけにショック大。
そんなに売れていないとは思ってもみませんでした。

伏線を張るだけ張って、全部放置なんてそんなご無体な……。
電撃文庫の中でも、指折りの期待作品だけに無念すぎます。
分かりやすい中二病モノや、肌色の多いラブコメは質が低くても売れてて、これが売れないのは納得がいかない。

この作品も2巻から絵師変更がありましたが、それが原因の一つだったんでしょうかねぇ。
「このライトノベルがすごい!2011」では、「IS<インフィニット・ストラトス>」と同順位の54位、新作限定だと8位と結構評判も良かったはずなのになぁ。

もしも、仮にお情けで出ることがあったとしても、次が最終巻になるんでしょうね。
無理矢理まとめられるものであっても、出ないよりマシなので、是非お願いしたい。
たとえ値段が5倍になったとしても読んでみたいです。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 人類は衰退しました  クロノ×セクス×コンプレックス 

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バカとテストと召喚獣にっ! 第10問「僕と恋路と恋愛術っ!」  

バカテス二期10話視聴。

あら、4巻終わっちゃいましたね。
道理で前回の進み具合が早かったわけだ。
原作3巻のお風呂覗き回が3話かけていたので、てっきり4巻も3話分なのだと思ってましたね。

そのおかげで、カットされてしまったシーンが多くて少々残念でした。
翔子の出番や、玉野さんとの絡み、雄二と姫路さんの会話など、美味しい場面も多くあったのに。
まぁ、3話かけてやるとテンポが崩れると判断したのは、あながち間違いではないと思いますが……。

姫路さんの料理教室は、まだ食える材料ばかりなので平和に聞こえると感じる時点でおかしいw
塩酸や硫酸が混ざっていないだけマシだよなぁ……うん。

クラス対抗戦が代表戦にしたのは、オリジナル展開の一期の弊害でしょうかねぇ。
試召戦争の意味合いを考えると1vs1でクラスの設備に影響を与えてしまうってのはどうなんだろうか。
FFF団の乱入が無茶苦茶すぎてて、違和感が残る結果となってしまいました。

美波の心情がシーソーのように、あっちこっちと変動が激しい。
最初の険悪な「馬鹿」という台詞と、最後の愛情たっぷり詰まった「馬鹿」という掛け声の違いは、相対的で良かったです。
ED直前の胸に手を置いた美波の絵は、原作通りで可愛かったなぁ。
「どうしようもないくらい人を好きになっちゃったかも……」の台詞は、惚れちゃいますね。

次回は、雄二と翔子の過去編のようですね。
シリアス成分多めの回が続きますが、最終回はどうやって締めるんだろう。
最後はバカ笑い出来る内容がいいなー。

テーマ: バカとテストと召喚獣

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: バカとテストと召喚獣  バカとテストと召喚獣にっ!  バカとテストと召喚獣にっ!(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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シュタインズ・ゲート 第24話「終わりと始まりのプロローグ -Achievement Point-」 

アニメ「シュタインズ・ゲート」最終回まで観終わりました。
ストーリーが重要な作品だということは分かっていたので、原作ゲームのネタバレを食らわないよう避けるのが苦労しましたね。

以下、アニメ版ネタバレ感想です。

率直な感想として、面白かったです。
毎回続きが気になる締め方で、最後まで楽しく観ることができました。

ただ、世間では感動した!とか神アニメだとか絶賛されていますが、そこまでではなかったかなぁ。
いや、欠点らしい欠点は、ほとんど見当たらないんですよ。
原作プレイ済みの方なら、比較してどうこうという意見もあるでしょうけど、未プレイの人間からすると、分かりませんしね。
強いて言うと、最終回があっさりしすぎだったくらい。
もっと、あざといぐらいでも良かった。
尺を考えると、あれが限界なのかな。

衝撃的な展開が売りだと思うんですが、多少先が読めてしまいました。
FBの正体を始め、何か世界が狭過ぎて予想が付いてしまいます。
意外ではあっても、予想の範疇なんですよね。
情報量の差は、圧倒的にゲーム>アニメとなってしまうため、伏線の見せ方が単調になってしまうのかもしれません。

独特なタッチの原作絵と比べると、取っ付きやすくなっているとはいえ、癖のある作画でした。
最初はどうかなーと不安でしたが、途中から慣れましたね。
単純に作画が崩れている回が多かったのは惜しかった。

一番好きなキャラは牧瀬紅莉栖
中二病を患っているオカリンに対して最も精神的被害を被っているにも関わらず、優しくされると頬を赤らめるツンデレなところがツボです。
ダルと共にネラー用語を連発する日常パートも楽しいキャラですね。
紅莉栖ENDが見れて本望でした。

まゆしぃはヒロイン的な魅力は紅莉栖より劣るものの、マスコット的な愛らしさがあります。
挨拶代わりの「トゥットゥルー♪」は、花澤さんの声質もあって、心地良く耳に残りました。
しかし、まゆしぃの死を回避するために何度も過去に遡っていたのに、当の本人が置いてけぼり状態なのは、仕方がないとはいえ寂しかったですね。
まゆしぃルートだと、ガラリとシナリオ変更があるのかな。

ゲーム版をプレイするかどうかは微妙なところですね。
ある意味一番気になっていた紅莉栖ルートをアニメでやったので、もう結構満足してしまっているんですよね。
ストーリーの大筋を知ってて、その上で楽しめるのかどうか次第なんですが……。
劇場版は情報が出てきてから判断したいと思います。

テーマ: Steins;Gate/シュタインズゲート

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: シュタインズ・ゲート 

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東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest Ⅰ 

東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest I (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest I (富士見ファンタジア文庫)
(2011/05/20)
あざの 耕平

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読書期間:2011/7/16~2011/7/19

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
ツンデレ
期待感



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 土御門夏目――芯が強くて楚々とした、春虎自慢の幼なじみ。……のはずだった。半年前までは。
 しかし現在。「このバカ虎!」。半年ぶりに再会した幼なじみは、陰陽塾きっての秀才で口が悪くて素直じゃなくて、とある理由で男装女子となっていた!?そして、その男装女子に日々振り回されている、日本一ツイていない少年、土御門春虎。「夏目君とデキてる……ホモなんでしょ?」「いや実は幼女好きだって」。クラスメイト曰く『ホモだと思ったらロリコンだった』。心ない噂と運の悪さに苦しむ春虎。しかも二年になった二人を襲ったのは、あの夏の日の「嵐」!大騒動の学園生活を経て波乱の新学期がいまはじまる!?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


陰陽師を育てる塾にて繰り広げられる現代ファンタジー、第4巻。
「ドラゴンマガジン」にて掲載された短編を含む挿話集となっています。

サブタイトル「GIRL RETURN」の冠の通り、あの少女が帰ってきました。
あの夏の日、春虎が夏目の式神となるキッカケを作った張本人・大連寺鈴鹿です。
彼女の登場により、春虎たちの日常が大きく動き出します。
まさに波乱の幕開けといった内容でした。

絶対にまた戻ってくるだろうなとは思っていましたけど、こんなに早い再登場となるとは予想外でしたね。
どうやら人気の高さもあって、予定を繰り上げたそうですが、キャラが活き活きしてて良いですね。
ラブコメ的にも、夏目の対抗馬として面白い立ち位置にいます。

ぼっちは異性から優しくされると、コロッと惚れちゃいますよね。
鈴鹿の場合、遺恨もあるため簡単な関係ではないところが、なお複雑化させています。
サドスティックな鈴鹿を投入しただけで、舞台が荒れまくってて楽しいなぁ。

今回収録されている短編の中にもありますが、基本的に夏目は耐性がなさすぎるので、他の女の子が春虎と少しでも仲の良い素振りを見せると、嫉妬に狂う鬼と化します。
春虎に対してツンツンした態度を取りつつ、第三者から見るとボロボロと好意をこぼしていく彼女は、可愛いというよりもやれやれって感じw
ギャップ萌えを狙ったようですが、やりすぎてて別の意味で面白いキャラになっちゃってますよ。
ああ、これが流行りの残念系ヒロインなのか。
多分、読者としてはニヤニヤ半分、呆れ半分であろう冬児と一番共感しているでしょうね。

春虎も春虎で、超絶的な鈍感野郎なので、既に痛い目に遭っています。
そんな過去エピソードが全4話の短編という形で語られているのですが、これがどれもこれも酷いw
BBBの時もそうでしたけど、長編シリアスと同じ世界観とは思えないぐらい、砕けたまくった話で良くも悪くも雰囲気がガラリと変わります。
今作はナンバリングタイトルとして挟まれているために飛ばすこともできませんし、人を結構選びそうな気がしますね。

短編の夏目無双も良かったけれど、個人的には中編の鈴鹿の絡みが楽しかったです。
これから発展に期待大ですね。

不幸体質の主人公が女の子に振り回され続けるラブコメ成分多めの短編集+α

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  東京レイヴンズ  あざの耕平  すみ兵  評価B 

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ゴールデンタイム2 答えはYES 

ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)
(2011/03/10)
竹宮 ゆゆこ

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読書期間:2011/7/13~2011/7/15

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春
期待感



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 圧倒的なオーラを放ち、自称完璧、その実ちょっと残念なお嬢様、加賀香子。彼女は独自のシナリオによって定めし幼馴染との運命の結婚が破綻して傷心気味。
 一方、同じサークルの気さくないい先輩、リンダ。彼女は実は万里の高校の同級生で、しかもどうやら浅からぬ仲だったようで、それをひた隠しにしていた。
 記憶喪失男、多田万里の心はそんな二人の狭間に立たされて千々に乱れる。万里が二人に向けた問いかけの、その答えははたして――?
 竹宮ゆゆこ&駒都えーじが贈る青春ラブコメ、待望の第2弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


大学生のキャンパスライフを描くリアル系ラブコメ、第2巻。
ラノベとしては新機軸と言ってもいいぐらい珍しい舞台設定ですね。

感嘆させられるほどに面白い。
本当にこの作者のラブコメは質が良くて素晴らしい。

1巻を土台作りとすると、2巻は物語の流れを作る重要な回といえます。
どのように展開させるのかワクワクしながら読みましたが、思いのほか進み具合が早いですね。
この辺りが、青臭い高校生と大人としては未熟な大学生の違いか。

昨今のラブコメブームのおかげで、テンプレ化が激しいため、ストーリーの楽しみが減っている中、こんなにも先が読めない恋物語は貴重です。
いや、おそらく最終的には万里と香子はくっ付くと思うんですよ。
しかし、そこに至るまでに荒れ狂う模様が繰り広げられるのは、確定的でしょう。
今はまだ大人しい人間関係が、いかにして亀裂が入り崩れていくのか、はたまた絆を結び直すのか、期待に胸が高まります。

大学生の生々しい生活スタイルを見事なまでに表現できており、想像が容易いです。
履修登録や飲み会の会話は、たとえ経験がない人であってもリアルっぽく感じるでしょう。
もちろん、大学に通ったことがある人ならば、あるあると共感できることは間違いないはずです。

設定もさることながら、文章の効果が絶大ですね。
口語と文語のミックスが新しい文章を生み出しています。
知識を身につけても書けるものとは思えませんし、きっと天性のものでしょうね。
合う合わないは人によって異なるでしょうし、文章力が突出しているわけでもありませんが、ラノベ作家の中でもセンスは抜群ですよ。

妙に賢い割に恋愛関係には鈍感な主人公ばかりのラブコメ作品において、多田万里のようなキャラは珍しい。
必要最低限に相手を思いやることはできていても、やっぱり何だかんだいって自分が一番大事で、自己中心的な考えを持っているところや、微妙に頭の弱いところなど、まさによく見かける大学生そのままです。
正直、恋愛観に関しては、香子は言うまでもなく、万里もまだまだ子供っぽいところがあります。
堪え性がないところが、今後多大な影響を与えそうな気がします。

1巻ではカラーイラストのみだったのに、2巻では挿絵も描かれていますね。
マッチしてはいないんですけど、絵のレベルは高いので、挿入されているだけでも嬉しいです。
表紙絵の香子の服の質感は目を奪われました。

癖の強い作品なので、万人にお薦めできるわけではありません。
ただ、ハマれば「とらドラ!」の時のような破壊力もあります。
続きが非常に気になりますね。

大学生活が始まって間もない頃の人間関係が絶妙な距離感で描かれています

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ゴールデンタイム  竹宮ゆゆこ  駒都えーじ  評価A- 

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ライトノベル購入リスト2011年9月中旬~2011年11月上旬  

少しずつ買いたい本が減ってきているような気がします。
まぁ積本が大量にあるので、そちらを消化するという意味では良いんでしょうけど。

◆ガガガ文庫 2011年9月17日発売
作品タイトル著者イラスト
とある飛空士への夜想曲 下犬村小六森沢晴行
灼熱の小早川さん田中ロミオ西邑

「とある飛空士」シリーズの世界観がどんどん広がっていきますね。
「灼熱の小早川さん」は8月から延期したようです。

◆MF文庫J 2011年9月22日発売
作品タイトル著者イラスト
僕は友達が少ない7平坂読ブリキ
僕は友達が少ない7 DVD付き特装版平坂読ブリキ
変態王子と笑わない猫。4さがら総カントク

はがない最新刊は、特装版を予約しました。
ドラマCDはともかく、値段的にそこまでして欲しいかといわれると微妙なんですがね。
買えずに嘆くくらいなら、買って後悔しようかと。

◆メディアワークス文庫 2011年9月25日発売
作品タイトル著者イラスト
バカが全裸でやってくる Ver.2.0入間人間

入間人間さんの新作。
毎月出すのが当たり前のような感覚なってしまったので、2ヶ月空くと久しぶりに感じますね。

◆電撃文庫 2011年10月10日発売

作品タイトル著者イラスト
アクセル・ワールド9 ―七千年の祈り―川原礫HIMA
はたらく魔王さま!3和ヶ原聡司029

SAOと並行して発売していながらAWも9巻までやってきましたか。
「はたらく魔王さま!」も刊行早いし、ラノベ作家は執筆速度を求められますね。
ちなみにシャナの最終巻もここで発売です。

◆富士見ファンタジア文庫 2011年10月20日発売
作品タイトル著者イラスト
東京レイヴンズ6 Black Shaman ASSAULTあざの耕平すみ兵
生徒会の金蘭 碧陽学園生徒会黙示録6葵せきな狗神煌

BBBの時と比べると、随分刊行ペースが早い「東京レイヴンズ」。
生徒会は短編集も完結が見えてきましたね。

◆メディアワークス文庫 2011年10月25日発売
作品タイトル著者イラスト
ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~三上延越島はぐ

増刷ラッシュにより、レーベル内でもトップレベルの売り上げとなった「ビブリア古書堂」の新作。
三上延さんの代表作となるぐらい長期シリーズ化になるかもしれませんね。

◆ファミ通文庫 2011年10月30日発売
作品タイトル著者イラスト
ココロコネクト ニセランダム庵田定夏白身魚

待っていましたココロコ最新刊。
進級したことで新たな展開が期待されます。

◆電撃文庫 2011年11月10日発売
作品タイトル著者イラスト
ハーレムはイヤッ!!2水鏡希人ピロ水

まさかの「ハーレムはイヤッ!!」2巻目。
もしかすると、久々に電撃文庫で買う本がない月になるかもしれません。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 購入リスト 

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電撃文庫2011年9月購入作品 

つい習慣でフラゲしようとしてしまいますが、やっぱりもう売っていませんね。
このところ一日も早く買って読みたい本なんて残念ながらありませんが……。

電撃文庫11年9月

・『俺の妹がこんなに可愛いわけがない9
電撃文庫看板タイトルの一つとまでになった俺妹最新刊。
前回までのシンプルなら表紙から、急に派手な服装&アクションを起こした絵になりましたね。
妹との恋愛ルートは望んでいないのですが、果たして。

・『神様のメモ帳8
2ヶ月前に出たばかりなのに、もう新刊発売となる神メモ。
アニメ放送中を狙ったのでしょうが、あの出来では売り上げ増加は微妙だったみたいですねぇ。
あれはもうなかったことにして、原作を頑張ってもらいたいです。

・『人見知り部は健全です
久しぶりに出る佐野しなのさんの新作ラブコメ。
数年毎にしか出ませんが、結構好みの本を書いてくれるので注目しています。
シリーズ化できるくらいヒットするといいんですけどね。

今月は以上の3冊。
はじめてのクソゲー」は店頭で見て気になったんですが、様子見としました。
評判が良ければ買ってみようかなと思います。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 電撃文庫購入記録 

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バカとテストと召喚獣にっ! 第9問「僕と恋路と交渉術っ!」  

バカテス二期9話観終わりました。
原作4巻の序盤にあたる内容です。

ニヤケ顔が止まらねえw
美波も瑞希も秀吉も可愛すぎて悶死してしまいそうでした。
8話のシリアス展開も悪くないけれど、やっぱりバカテスはギャグ満載のラブコメとしての方が面白いなー。

明久の鈍感さに腹は立たず、むしろ笑いに変化させているのが素晴らしい。
冷静にならずとも、美波に酷いことをしているのは一目瞭然なんですが、明久が馬鹿なりに誠意を見せているので女の子達が可哀想だと思っても、明久の好感度は落ちずに済んでいます。
FFF団の過激な行動で痛い目にあっているのもラブコメ的に大正解でしょう。
この舵取りバランスは、お見事ですね。

今回に限らず、もはや二期は美波のためにあるようなもんですね。
ハートマークを乱れ咲かせながら真っ赤になっている美波がヤバイぐらいに可愛い。
教室で明久とくっ付いてイチャイチャするシーンは、もっと見たかった。
ポニテを弄る挿絵すらある場面をカット残念でした。

これに限らず、ちょっとペースが早かったですね。
姫路さんとのやり取りや、FFF団の攻撃、清水の来訪など、ほとんどの場面が短縮されていました。
まだ最終回まで余裕あると思うんですが、ここにきて急ぐ理由でもあるのかな。
十分面白かったんですが、アニメで観てみたかった部分がカットされるのは哀しいなぁ。

そんな限られた枠で、存分に出番を与えられたのが特別枠の秀吉。
告白の演技を伝説のキノシタとかけたのは、狙ったんでしょうかね。
さすがえみりん、普通に美少女からの告白シーンとなってましたw

ツンデレ風味の台詞で殺意を微塵も隠すつもりのないFFF団は、分かっていても笑ってしまいます。
ってか、最近のアニメで「殺す」と言葉を濁さずに発言するのは珍しいですよね。

告白が間違いだと訂正した後の美波のノリツッコミは、原作の挿絵よりアニメの方が良かった。
勢いのある漫画タッチの線が活き活きしてて見応えあります。
作画も終始安定していましたし、言うことなしですね。

試召戦争の動きが見え始め、そろそろクライマックスが見えてきました。
着地もしっかりと決めてもらいたいですね。

テーマ: バカとテストと召喚獣

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: バカとテストと召喚獣  バカとテストと召喚獣にっ!  バカとテストと召喚獣にっ!(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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ポイントラリーで貰ったカード帖を全部開封してみた 

RO。
せっせとポイントラリーに足しげく通ったおかげで、カード帖が7個手に入りました。
これを売るべきか否か、ずっと考えていたんですが、これがもう精神衛生上に良くない。
悩むくらいなら開けて後悔するか!と思い、7個一気に開封してしまいました。

その結果は、以下の通り。

ポイントラリー産その1

ポイントラリー産その2

ポイントラリー産その3

ポイントラリー産その4

ポイントラリー産その5

ポイントラリー産その6

ポイントラリー産その6

古いカード帖 2.7M×7個=18.9M

ペコペコの卵カード 10M
マミーカード 4M
ごっついミノタウロスカード 200k
ブリライトカード 30k
ウルフカード 30k
クリーミーフィアーカード 30k
スコグルカード 30k


ちょっと甘めにつけましたが、それでも約4Mの負けですね。
でも、正直もっと酷いカードばかりが出ると思っていたので、勝利した気分です。
現在のサクライJで行っているテスト関連でカードが値上がりする可能性もありそうですし、十分じゃないでしょうか。
2枚目でペコ卵cが出た時にやめていれば金額的にも完全勝利だったのですが、それよりもこれで大負けはなくなったと考えてしまいましたねw

それにしても、カード帖は夢があっていいなー。
ついカードを売ったお金で、もう一度買いたくなってしまいますよ。
典型的なギャンブルの負けパターンなので、やりませんけどねw

テーマ: ラグナロクオンライン

ジャンル: オンラインゲーム

タグ: ラグナロクオンライン 

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ワイルドアームズ初プレイ実況。part1 

久しぶりに実況動画の紹介です。
数多くあれど、なかなか自分好みの動画を見つけられないんですよね。

▼ ワイルドアームズ初プレイ実況。part1


実況者・ましゅまろさんによる「WILD ARMS」の実況プレイ動画です。
キャラの台詞に声を当てる方のため、苦手意識を持つ人もいるでしょうが、個人的には楽しめました。
「野生の声優」タグが付けられるぐらいに声色の変化に幅があって面白かったです。
雑な探索を行うプレイヤーが多い中で、キッチリと調べ回るプレイスタイルが自分と合っていて、ストレスなく見ることが出来たのが大きかったですね。

WAシリーズは、1~3、Fと発売順にプレイしていますが、全作品楽しむことが出来た好きなシリーズです。
1は友達から借りてプレイして、途中詰まったことで長い間放置してた苦い想い出もあります。
戦闘の難易度はそこまで高くありませんが、謎解きが結構難しいんですよね。
グッズを使ったギミックに振り回されたのは、何も自分だけではないはずです。

このゲーム、当時でさえちょっと古臭さを感じるほどの古典的RPGでした。
しかし、その内容は丁寧に練り込んで作られたのがプレイしてても分かるもので、王道の良さを体現していたソフトだったと思います。
特殊なダッシュは慣れてくると爽快感があったり、システム周りも不便さを感じず、ストーリーはぶつ切りになることなく惹き込んでくれました。
キャラも魅力的で、脇役も敵役も含めて粒揃いです。
一番お気に入りのキャラはゼットでしたね。

また、PS初の完全3D戦闘は正直粗い仕上がりでしたけど、味のあるポリゴンでした。
しかし、約1ヶ月後にFF7の発売が控えていたため、話題を奪われた感がありましたと記憶しています。
決して売れなかったわけではないんですけどね。

同じ実況者さんで、2や3の動画を見てみたいけど、やってくれないかなぁー。

テーマ: ニコニコ動画

ジャンル: サブカル

タグ: ワイルドアームズ  ニコニコ動画 

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あなたが泣くまで踏むのをやめない! 

あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)
(2011/07/08)
御影 瑛路

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読書期間:2011/7/9~2011/7/12

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ロリ
ギャグ
ラブコメ



 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5




 『このあたしにせーてきこーふんを抱くのはやめてもらえる?』

 現状を報告しよう。
 俺は自分の部屋で、四つん這いになり、小学生女子(9歳、名前はアリス。ちなみに胸は皆無)の人間椅子になっていた。しかも、あろうことかお尻をペンペンされていた。ガツンと言うつもりが、むしろ俺がしつけられていた。
 何この現実?
 高飛車小学生の馬乗りプレイのせいで、俺は自己紹介すらままならない。亭主関白系男子であるはずの俺が、なぜこんな捕食系ドS幼女と一緒に住むことなった?
 詳しくは、本編を読んでくれ。

【感想】


背徳的な人間描写に定評のある御影瑛路氏の新境地。
まさかの萌え系ラブコメシリーズ開幕です。

あー……、予想通りの微妙さ。

違う作者が描いたのであれば、タイトルと表紙で判断して買うことはなかったでしょう。
最初から過度な期待はしていませんでしたが、それでもやっぱり残念だと感じてしまいました。
それは、作者の筆力を知っているからこそ、平凡な萌え系に走った内容に落胆してしまうんでしょうね。
ダークで緻密な深層心理を描く作風からファンになったがゆえに、特にそう思うんだと思います。

逆に読者の新規開拓という意味合いでは、ありなのかもしれません……が、果たしてこの本を購入した人が既存シリーズを買ってくれる可能性はあるんでしょうかね。
作品の雰囲気がまるで異なるので、逆サイドから見ても手に取り辛いような気がします。

内容は、悪い意味であらすじ通りです。
ツンツンとしたドS幼女・アリスの要求する命令を主人公・岩下寿也がこなしていくという、極一部の性癖を持つ人には受けはいいでしょうが、その他多くの人にとってはドン引きしてしまうようなものでした。
生意気な小娘ほど可愛いと感じる人がいるのも分かりますけど、基本的にロリにもドSキャラにも興味がない自分には辛い。

後半のシリアス展開は、重い題材の割に中身が軽過ぎる。
ラノベとしては正しいのかもしれませんが、これじゃあ心に響きません。
一昔のドラマのようにベタベタで、今更感が拭いきれませんでした。

ぶっちゃけ、アリスやその家族以外のキャラは面白くて良かったんですけどねぇ。
例えば、サブヒロイン的な位置付けにいる自虐系少女・黛千代子、通称チョコちゃん。
可愛い容姿を持ちながら破滅的なまでに逆走する姿は、嫌味を覚えるどころか好感を持てます。
もっと自分に自信を持てよと内心突っ込みながら、軽快な会話に笑ってしまうシーンは少なくありませんでした。

一見完璧に見える委員長・河内亮の趣味も面白可笑しくて、寿也とのやり取りは楽しかったです。
出番が少なかったのは残念でした。

もともと特殊な性格のキャラを描くのには長けている方ですので、ラブコメに合わないってことはないと思うんですよ。
だからこそアリスのようなテンプレキャラは、避けて欲しかったですね。

nyanyaさんのイラストは、作品としては合っているんじゃないでしょうか。
表紙のパンチラどころか、パンモロの挿絵ばかりなのは、どうかと思いますけど。

作者らしいエッセンスが混ざっていなくもないですが、現在刊行しまくっている量産型ラノベの一つでしかありませんね。
土台が引っくり返るような大どんでん返しもありませんし、良くも悪くも普通です。
他の作家では書けない「空ろの箱と零のマリア」のような話を期待したいので、こちらの道に進んで欲しくない。
なので、続巻も約束されているようですが、次は買いたくないというのが本音です。

ところで、俺妹作者である伏見つかささんが帯にコメントを寄せています。
その関係で伏見さんのブログにて記事があるんですが、そこに主人公が作者そっくりだという話が……。
まさかパクメン(亭主関白系男子)を目指す野望をお持ちだったとは。

亭主関白を夢見る男子高校生が、幼女に好き勝手に弄ばれる話

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  あなたが泣くまで踏むのをやめない!  御影瑛路  nyanya  評価C+ 

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「ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族」発表会 

本日14時の新作発表会にて「ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族」が発表されました。
9発売当時に発表された通り、Wiiからの発売で、来年発売されるWiiU版も同時に出るそうです。

それよりも注目すべきはオンラインゲームということでしょう。
9とは異なり、完全なるMMORPGで、ネット環境が必須です。
FFを追うようにして、ようやくドラクエもネトゲになる時代が来ました。

世間的な評判は、非常に悪いですね。
喜んでいる人よりも不安がっている人の方が多数を占めます。
PS3ならまだしもWiiでオンラインは駄目だろうという声や、そもそもドラクエはオフラインでやりたいという声が多く、待ち望んでいたという人は少数のようです。

まぁ、気持ちは分からないでもないです。
ただ、個人的にはアリだと思っています。
いつか絶対にMMOになるであろうということは、堀井さんの言動などから大体の方が感じ取っていたはずです。
それがこのタイミングとなっただけでしょう。

正直、Wiiで成功するのかどうかなんて自分には分かりませんし、PVだけでは誰にも判断付きません。
映像は、8や9とあまり変化がありませんでした。
綺麗にすればいいというわけではありませんが、もう少し見た目的な変化も欲しかったところです。
戦闘が地味かなという印象を受けましたけど、その辺りも調整次第でしょうかね。

PV内では、すぎやまこういち先生の新曲がいくつか使用されていました。
序曲は9と同じイントロでしたね。
フィールドや街の曲は落ち着いた音色で良かったです。
その一方で、戦闘曲が若干迫力不足だったかな。

こうすればよかったのにと思うことは、いくつかありますね。
ナンバリングタイトルから外して、素直に「ドラゴンクエストオンライン」として発売すれば、別物だということで一定の評価を受けたのではないかなと思います。
そうすると、ブランドで売れなくなるので難しいところだったんでしょうがね。
FF11も同じようなことをよく言われていましたし。

あと、いっそのこと「ドラクエモンスターズ」をオンライン化すれば良かったのにな、と。
やり込み要素もありますし、向いていると思うんですよ。
友達同士で配合とかオンラインで出来たら楽しいだろうなぁ。

近いうちにβテスター募集するそうなので、忘れずに応募したいと思います。

▼ 公式サイト
http://www.dqx.jp/

テーマ: ドラゴンクエスト

ジャンル: ゲーム

タグ: ドラゴンクエスト  ドラクエ10 

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バカとテストと召喚獣にっ! 第8問「ウチと日本と知らない言葉」  

バカテス二期8話を視聴しました。
予告から察していた通り、美波の過去編でしたね。

一言でまとめてしまえば、イイハナシダナー
美波が明久に好意を抱くことになるキッカケが語られる話で、原作でも人気エピソードですね。
原作7.5巻に収録されている内容そのままでした。
ただ、短編をアニメ化した割には尺が足りていないようで、場面の繋がりが弱いところがいくつかありましたね。

入学間もない頃、日本語に不慣れな美波がクラスメイトに対して間違えて罵倒してしまい、孤立してしまった状態の中で、明久から「私と友達になってくれませんか」と声をかけられるというシンプルなストーリー。
ドイツ育ちの帰国子女の美波に、何故かフランス語で声をかけるヘマをするところは、バカな明久らしいのですが、それすらも何だか魅力に感じてしまうぐらい明久の優しさが胸に沁み込んできます。
これは、美波じゃなくても惚れるのは分かりますね。

バカテスには珍しく、ギャグ少なめのシリアス成分多めで、二期の中では異色の回でした。
前回の衝撃のラストから過去編に飛んだわけですが、先の展開を知っていると、ここしかないというタイミングで挿入してきたなというのが分かります。
一期がどちらかといえば姫路よりだったので、二期の美波がプッシュされる流れはバランスがいいですね。

今回、ちょっと変わった演出が目を引きました。
efっぽいというか、一期の作風に近いというか、シャフトっぽいというか。
良かった部分もあれば、イマイチな部分もあったので、一概に素晴らしかったとは言えません。
無駄に顔を動かすと奇妙に見えるので、そこに力を入れるぐらいならアクションを派手にして欲しいですね。
個人的に「おっ!」と思ったのは、教室でぽつんと座る美波の周囲が、徐々に点灯しながら表示していくシーン。
あれは、寂しい雰囲気も伝わってきて、いいなと思いました。

絵的な話では、美波の私服が可愛いかったですね。
基本的に、学園内の話ばかりということもあって、新鮮でした。

そういえば、今日の話だけでは、教科書の名前が訂正されていた理由は分かりませんよね。
あれは、原作9.5巻に収録されている「俺と喧嘩と不思議なバカども」を読んで、初めて分かります。
男連中が、いかにして仲良くなったのかが描かれているので、興味を持った方は是非どうぞ。

テーマ: バカとテストと召喚獣

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: バカとテストと召喚獣  バカとテストと召喚獣にっ!  バカとテストと召喚獣にっ!(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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「みんなのリズム天国」を買いました 

久しぶりというか、今年初めてゲームを購入しました。
7月下旬に発売されたWiiの「みんなのリズム天国」です。
動画を見てたら面白そうだったので、接待用ゲームとして買ってみました。

このシリーズをプレイするのは初めてなんですが、これが思ってたよりも面白い。
ひたすらAボタンとBボタンを押すだけなので、本当に楽しめるのか心配でしたけど、夢中になってしまいました。

Wiiのゲームらしく、老若男女がプレイできるシンプルな作りでありながら、何度も挑戦したくなる絶妙なバランスとなっています。
タイミングが意外とシビアで、少しでもズレるとミスとなりますね。
とりあえずステージ3まで進みましたが、最終面の3rdリミックスが突破できません。
友達と一緒にずっとやっていたんですが、二人して詰まってしまいました。
リズム感がないってことなのかなぁ……w

二人で同時にプレイできるゲームも用意はされていますが、あまり多くはないようですね。
お互いのスコアが表示されるので、競い合ってもいいですし、協力してランク上を目指すのもありです。
一人用ステージをクリアしていくと、二人用ステージも増えていくようですが、おそらく50種のゲームのうち、10種類ぐらいしか対応していないと思われます。

難点は、一人用モードの時、クリア項目欄にスコアが出てこない点に尽きます。
どれぐらい成功していたのか分かれば、もっとモチベーションも上がるんですけどねぇ。
どのパートを間違えたのか、点数が足りないのか分かれば、もっとやりようがあるんですが。

まぁでも、これは長く遊べそうなので買って良かったと思っています。
パーティーゲームとしても使えますしね。

みんなのリズム天国みんなのリズム天国
(2011/07/21)
Nintendo Wii

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テーマ: リズム天国

ジャンル: ゲーム

タグ: みんなのリズム天国  Wii 

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井端選手のドーピング疑惑は球団の届け出不備が理由 

Yahoo!のトピックスで「中日・井端禁止薬物で処分」の文字を見た時は、目を疑いました。
せっかく1軍復帰し、昨日もタイムリーを打ったばかりなのに、ドーピングだったのか……とショックを受けました。
しかし、どうやらこれはそこまで重大な過失だったというわけではなかったみたいですね。

治療目的で使用した薬物であり、しっかりと届け出を提出していれば問題なかったものが、球団の管理ミスで有効期限が切れた状態のままになっていたのが今回の問題だったようです。
井端自身が、期限切れを把握する手段もなかったため、ほとんど被害者に近い状態ですね。
しかも、こんなに大々的に報道されてしまっては、どうしても悪いイメージが付いてしまいます。
井端に100%落ち度がなかったのかと問われると、そうではないかもしれませんが、これはさすがに可哀想ですねぇ。
何故ドーピングしていたのに試合に出ているの?と勘違いしている人だっているでしょう。
アンチに叩く材料を与えているようなもんです。

数年前から目が悪くなって苦労していたことは、ファンなら知っているはず。
レーシック手術を受けても、根本的な解決とまでは至らなかったようで、今年の成績は全盛期とは比べ物にならないくらい落ちてしまいました。
それでも人一倍努力し、お子さんも生まれ、気合が入っている中で、この仕打ちは酷い。
2年前にも吉見のニンニク注射の件で色々言われたことがあったんですから、球団はより一層気をつける必要性があったのに。

球団の説明等がある前に、一部局が見出しだけで釣った結果、ネットの速報では「井端がドーピング!」というニュースだけが先に流れました。
有名な選手であり、日本人初ということもあって、多くのサイトやブログで取り立たされました。
しかし、その実態は上記で説明した通りであり、井端選手に責任はほぼありません。
テレビ局を始め、ネット上でも改めて周知させるようお願いしたいところです。

そんな状況の中、井端選手はスタメン出場してマルチヒット&通算200犠打となる送りバントを成功させたりと、素晴らしい活躍を見せてくれました。
今回の件については、あまり気にせずに頑張って欲しいですね。

テーマ: 中日ドラゴンズ

ジャンル: スポーツ

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