明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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2011年5月読書記録  

暑過ぎず、心地良い気温の日々が続きますね。
秋と並び、読書がしやすい季節です。

▼月間マイベストライトノベル
 『涼宮ハルヒの驚愕(後)
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
(2011/05/25)
谷川 流

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4年の時を経て発売された待望の「涼宮ハルヒ」シリーズ、最新作。
面白い云々の前に、読むことが出来ただけでも嬉しくなりますね。
初回限定版は前後巻セットとなっていますが、ここでの評価は分けて行います。

▼読了済み………3冊 (前月比 -9冊)
▼積み本…………57冊 (前月比 +11冊)
▼感想記事数…19冊分

▼5月の読書数……10冊
 『涼宮ハルヒの消失』
 『涼宮ハルヒの暴走』
 『涼宮ハルヒの動揺』
 『涼宮ハルヒの陰謀』
 『涼宮ハルヒの憤慨』
 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない8』
 『涼宮ハルヒの分裂』
 『涼宮ハルヒの驚愕(前)』
 『涼宮ハルヒの驚愕(後)』
 『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル⑤<下>』

御覧の通り、ハルヒ漬けの一ヶ月でした。
「涼宮ハルヒの驚愕」の発売に合わせて、一気に再読をしたわけですが、やっぱり自分はこのシリーズが好きだなと再確認しましたね。
面白さだけでいえば、他にも名作は数多くありますけど、好きだと言える本というのは貴重だと思います。

そんな「驚愕」が今月のマイベスト作品です。
評価的には「消失」の方が圧倒的に上なのですが、再読本に関しては対象外にしておきます。

今年の目標として、「驚愕」発売日に感想を書くというものがありました。
残念ながら発売間近で力尽きてしまい、当日に更新することはできませんでした。
それでも、この5ヶ月で今まで溜め込んできた感想待ちの本を消化することができたので、自分にしては珍しく継続的に頑張ったと思います。
これでようやくリアルタイムに最新刊の感想を書くことができますね。

今度は、積本の消化に取りかからねば。
どんどん面白そうな本が出るから、大変です。
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テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 読書記録 

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電波女と青春男 第4章「右腕骨折全治一箇月」  

ちょっと遅れましたが、「電波女と青春男」4話視聴しました。

4話かけて1巻を描いたわけですが、あまり丁寧さを感じないのは文章量が多いからですかね。
時々巻き戻しながらでないと、なかなか把握できないぐらい忙しない。
実際は、30ページちょっとの内容を余すことなくアニメ化しているんですけどね。

エリオは、好みから外れますけど、素直に可愛いと思いました。
声に特徴があって、何だか最終回まで洗脳されてしまいそうです。

こうしてみると、本当にリューシさんが真に惚れた理由が分かりませんなw
初期からデレデレすぎる。
髪の手入れに命を賭けてるのはいいんですが、帽子はない方が素敵だと思うんだ。

前川さんは、現状ではただのコスプレマニアだなぁ……w
シュールで面白いけれど、早くデレ期が来てほしいぜ。

女々さんの「すわすわ」発言はワロタw
それにしても、声も容姿も若々し過ぎて、普通にアリっぽく見えるから困る。
叔母に迫られるのが恐怖を伴うギャグシーンではなく、ただのラブコメじゃないかw

さすがに作画が崩れてきましたね。
まぁ、ずっと安定した絵ってのは難しいんですが、リューシさんと前川さんばかりが崩れているのは残念。
エリオだけは力入れているのか、どの角度もバッチリでした。
SDは、個人的にはちょっと微妙だったかな。
あまり可愛いとは思えませんでした。

さて、2巻は構成的にちょっと異質となってましたが、アニメではどういう演出になるのか。
5話以降が、気になりますね。

テーマ: 電波女と青春男

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 電波女と青春男 

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涼宮ハルヒの分裂 

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)
(2007/03/31)
谷川 流

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読書期間:2011/5/20~2011/5/24

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
構成
期待感

 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★
 … 9


 桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。
 だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれているんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。
 大人気シリーズ第9弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ、第9弾。

まず読み始める際に、ページ上部の余白が大きいことに気付くと思います。
違和感バリバリですけど、一応意味はありますので、ご安心ください。
初めて読んだ時は、印刷設定ミスかと疑ったものですw

「消失」までを第一部とするならば、それ以降に語られた伏線を集結させた第二部完結編の序章となるのが、今回の「分裂」の内容ですね。
「雪山症候群」にてSOS団を窮地に追いやった敵対宇宙人、「陰謀」でみくる誘拐を企てた機関とは異なる組織と気に食わない未来人が顔を揃えて登場し、キョンを突飛な展開に巻き込んでいきます。
あくまで前半部分なので、今巻だけでは感想が難しいものの、今後の展開は期待が持てる内容となっていますね。

タイトル通りの「分裂」を起こしているため、構成が非常にややこしいことになっています。
このギミックが面白かどうかと問われると、微妙なところですね。
アリといえばアリなんですけど、解決していないこともあってスッキリしないのが何とも言えません。
まぁ、当時とは違い、解答編である「驚愕」がすぐ読める環境になったので、これから読み始める人にとっては特に問題ないかもしれませんね。

仕掛けからして、「涼宮ハルヒ」というよりも「学校を出よう!」に近い印象を受けました。
著者が表現する時間移動論や並行世界原理などは、感覚的に納得させられる説明が上手いんですよね。
叙述トリックも多用していて、この時点では、気が付いていない要素もありそうです。
SF理論が、なかなか興味深くて、先が非常に気になります。

新キャラが何名か登場していますが、中でも一押しは佐々木でしょうか。
あらすじにもある通り、キョンの顔馴染みである存在で、SOS団の面子にも負けず劣らずユニークです。
登場の仕方には、少々驚かされました。
理知的なイメージというと既に古泉がいますが、この手のキャラは大好きですね。

キャラクターが多く登場している反面、SOS団の面子は若干割を食う立場となってます。
出番が全体的に少なめの中で、ハルヒは要所で輝いていました。
もはや、傍若無人な態度がツンデレにしか見えなくなりましたねw

これにて「涼宮ハルヒ」シリーズの再読が完了です。
シリーズ初の複数巻にまたがる長編で、まさか4年待たされることになるとは思いもしませんでした。
いよいよ「驚愕」の物語を再スタートすることができます。

伏線大放出となる長大な物語の幕開けを予感させます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B+ 

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない8 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)
(2011/05/10)
伏見 つかさ

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読書期間:2011/5/18~2011/5/19

【評価……B
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
リア充




 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 「私と付き合って下さい」新たな局面を迎えた恋愛模様そして――
 「きょうちゃん。――――おこるよ?」
 「貴様等、そこに並んで正座しろ!」
 「恋人ができたそうですね。お兄さん」
 俺の全方位土下座外交が幕を開けた。
 幼馴染みに三年振りのマジギレ予告をされたり、あやせに火あぶりにされかけたり――「五更日向です。――こっちは末っ子の珠希」新たな登場人物も加わって高校生活最後の夏休みは毎日が大騒動だ。
 そんなある日、黒猫が『運命の記述』と題された予言書を見せてきて……?
 予言書に秘められた少女の“願い”とは!?兄妹の関係に一大転機が訪れる、シリーズ第8弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


電撃文庫看板タイトルの一つにまで成長した、俺妹シリーズ第8弾。
アニメ効果もあってか、売り上げが相当伸びたらしいですね。

黒猫が可愛すぎる……!
痛々しいまでの厨二病のくせに、極度の恥ずかしがり屋という二面性がギャップを生み出しています。
京介の軽いちょっかいに、顔を真っ赤にする彼女は破壊力抜群でした。
これは萌える。

ドヤ顔で攻撃的な台詞を吐くこともあっても、素顔がボロボロ出すところがいいんですよね。
京介と目を合わせられず、そっぽを向いてしまったり、俯いてしまったり、照れる様子が分かりやすくて何ともいじらしい。
桐乃のようなウザったいツンデレが好きな人もいるでしょうが、個人的には黒猫派ですね。

まぁ、今回の桐乃は悪くなかったと思いますがね。
これまでがアレだったので、違和感は覚えましたが、良い立ち回りでした。

衝撃のラストだった前回。
7巻の感想でも書きましたが、初めから嫌な予感はしていました。
どう見てもフリにしか見えませんでしたからね。
そして迎えた8巻、ストーリーは概ね予想通りで、正直に言って結果には落胆しました。
コンテンツとして捉えた場合、この手法を選ばざるを得ないのかなとは理解はできますが、心情的には納得し辛いものがあります。
ご都合主義な展開で、読了感は微妙でした。

ただ、過程を見るならば、ラブコメとしてシリーズ随一の質の良さだったと思います。
以前は、コメディとして読んではいても、恋愛要素はさほど重要視していませんでした。
今までとは趣が異なる内容となっていて、なるほど、恋愛編と銘打っただけのものはあります。

今回の京介は、終始ヘタレてるなぁ。
ハッキリ言って客観的に見れば、キモイぐらいのシスコンで、彼氏としても情けない奴でした。
オタク色に染まっておらず、知識はなくとも情熱は理解してくれる頼れる兄貴の姿は、見る影もないですね。

初期の頃は、兄と妹のリアルっぽさに、たびたび共感したものですが、今ではありえません。
好き嫌い以前に家族であるという絆を描いた物語が良かっただけに、いわゆる二次元的なツンデレ同士の兄妹になってしまって残念です。

あと、黒猫の好意に対して、受け身体質なのもいかがなものか。
本当に恋愛感情を持っているのかと、問い質したく気分になりました。

そういえば、久々に麻奈美の登場シーンが多かったですね。
作者が語りたいがためのメッセンジャーみたいと感じたのは、自分だけでしょうか。
もっと良い意味で、どこか抜けている女の子のイメージだったんですけど。

文法的には、強調点や引用を多く見られるのが気になりました。
好意的な目で見れば、普段ラノベを読まないアニメ視聴者に対して分かりやすく強調したともいえますけど、何だかレベルを落とした書き方と感じてしまいましたね。

シリーズ内で、一番面白くもあり、一番期待外れだった回でもありました。
凄く楽しく読めたんですけど、しこりが残っているような感じと言いましょうか。
評価が難しい巻ですね。

付き合い始めたばかりの初々しいカップル模様に悶えます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  俺の妹がこんなに可愛いわけがない  伏見つかさ  かんざきひろ  評価B 

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涼宮ハルヒの憤慨 

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)
(2006/04/28)
谷川 流

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読書期間:2011/5/16~2011/5/17

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
青春


 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。
 それというのも生徒会長なるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、意外な強敵の出現にやおら腕章を付け替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺たちSOS団の面々はなぜか文集の原稿執筆などという苦行の真っ最中なわけだ。
 天上天下唯我独占「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾。
中編2本収録されており、長編ほどではないにしろ充足感を得られる内容となっています。

どちらもSOS団の日常がベースのエピソードで、非常に楽しかったです。
何でもない日々がこんなにも面白く感じられるのは、キャラが立っているのと文章に中毒性があるからでしょうね。
キョンの一人称による語りは、独特のテンポで病み付きになります。
筆力が高いというよりも、センスを感じる文体で、個人的な好みの差が大きいだろうなと感じますね。

挿絵も豊富で、見応えありました。
ただ、相変わらず本文の描写と合っていない箇所もあるのが、勿体無い。
イラスト指定は、しっかりして欲しいですね。

【編集長★一直線!】

SOS団が不法に占拠している文芸部室を生徒会の圧力で撤去されないために、文芸活動をする羽目になったSOS団メンバーたちによる執筆記録。
ハルヒの中では、SOS団vs生徒会という構図がバチバチと火花を散らしているんだろうなと想像容易いですね。
まぁ、実際のところは生徒会の方が至極正論であるのですが。
それをハルヒもキョンも無意識で理解しているため、生徒会長の会誌作りの条件を飲んだのでしょう。
ハルヒの場合、単純に面白そうだからと考えた可能性も否めませんけどねw
実際、みんなで何かを作るという共同作業は楽しそうで、執筆自体を苦労はしても、制作に躍起になるSOS団員たちは決して嫌そうに見えませんでしたし。

団員たちの書いた中では、みくるや長門もいいけど、キョンの小説モドキが一番面白かった。
オチは何となく読めても、先が気になりました。

努力家で真面目なみくるが健気で可愛いなぁ。
うーん、うーんと唸りながらも頑張って文章を綴ろうとする姿は、とても上級生に見えない愛らしさ。
マスコット的な意味で獲ってきたハルヒの慧眼は認めざるを得ませんね。

【ワンダリング・シャドウ】

春休みも間近に迫った学年末にSOS団に調査の依頼が舞い込んだ話。
何とも懐かしさを感じる展開ですね。

こうしてみると、いかにハルヒが成長したかが分かります。
古泉が冬休み辺りから言っている通り、ハルヒの精神状態はどんどん安定していってますね。
「溜息」の時からは考えられないぐらい仲間想いになっていて、とても好感を持てます。
キョンへの恋心が見え隠れする頻度が高まってきているのも、ニヤリとしちゃいますね。

初期と比べると落ち着き過ぎていて、勢いが萎んだように感じる人もいるかもしれませんが、短編はほのぼの路線で良いと思います。
シリアスなSF展開は、長編で期待することにしますよ。

青春の1ページを着々と増やすSOS団員たちの日常と非日常の両側面が楽しめます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B+ 

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遂に発売「涼宮ハルヒの驚愕」と入手困難な「僕は友達が少ない6特装版」 

今日は有難いことに休みだったので、朝から本屋巡りをしてきました。
その戦果が、こちら。

遂に発売された涼宮ハルヒの驚愕

遂に出た「涼宮ハルヒの驚愕」。
これのために朝一から出回ったようなものです。
いやー、購入して初めて本当に発売したんだなという実感が湧いてきました。
既に読み始めていて、今は前巻の途中ですが、読み終わったらすぐに感想を書くつもりです。

あとは概ね予定通り。
購入リストに書いてあった本は、ほとんど入手してきました。

唯一の例外が「僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版」。
マジで参りましたよ。
市内にある本屋6店舗を回ってみたんですが、どこにも見当たらないんですよ。
夜空が表紙の通常版は大量入荷してますし、ハルヒの初回限定版だってどの本屋にも置いてあったんですが、はがない特装版だけは全く置いてありません。
果たして元々入荷していたのかどうかすら怪しい。

最近本屋に寄らなかったので知らなかったんですが、どうやらはがないは、随分前から店頭に並んでいたようですね。
噂ではハルヒ驚愕とバッティングしないよう売りに出したとか言われていますが、噂の域を出ません。
何はともあれ、かなり数が少ないのは間違いないようです。
2chのスレを見ていても、難民が出ているのが分かります。

そんなこんなで、諦めかけていました。
外で昼飯を食いながら、市外も見て回ろうかと検討していたとき、スマホで情報集めしていたら、いつの間にかamazonの在庫が復活しているじゃないですか!
キャンセルが出たのかどうなのか知りませんけど、これは救いだと思い速攻で注文しました。
再受付していたのは、どうやら13~19時ぐらいの間だけだったみたいですね。
気が付いて良かったです。

もし、近場の本屋で特装版が売り切れで、それでも探している人がいましたら、ネットで在庫復活するところを狙ってみるのはいかがでしょうか。
転売品は倍近い値がしますし、すぐに手を出す必要はないかなと思いますよ。
もちろん責任はとれませんがね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

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涼宮ハルヒの陰謀 

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)
(2005/08/31)
谷川 流

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読書期間:2011/5/13~2011/5/15

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
構成


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 年末から気にしていた懸案イベントも無事こなし、残りわずかな高一生活をのんびりと楽しめるかと思いきや、ハルヒがやけにおとなしいのが気に入らない。
 こんなときには必ず何かが起こる予感のそのままに、俺の前には現れたのは8日後の未来から来たという朝比奈さんだった。しかも、事情を全く知らない彼女をこの時間に送り出したのは、なんと俺だというのだ。未来の俺よ、いったい何を企んでいるんだ!?
 大人気シリーズ怒濤の第7弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ第7弾。
「消失」以来の長編であり、420ページを越える過去最厚の本でもあります。
色んな人物の陰謀が渦巻き、風向きが変わりつつある伏線が張り巡らされた回でした。

導入部が素晴らしい。
巻数にして2冊分棚上げされていた世界改変時の解決編は、まさに待望の話でした。
「消失」で最後まで語られずにヤキモキしていたので、やっとスッキリしましたよ。

そして、ようやく落ちついたと思ったのも束の間、近未来からみくるが時間移動してきて一騒動が巻き起こります。
8日後の未来からキョンに言われるがままにタイムリープしてきたみくるは、何も知らないという。
この展開には、期待の高まりを抑えられませんでしたね。
同じ時間軸上に同一人物がいる世界は、ドキドキハラハラする緊張感があって楽しいなぁ。
中盤以降、若干グダグダするところは惜しいものの、忙しない展開が面白かったです。

表紙を飾っているみくるが、今回の主役のはずなんですが、相変わらず何も分かってないので、中心に居るのに無知という可哀想なことになっています。
彼女は、キョン以上に巻き込まれ型ですね。
作者のあざとさを感じるほどに、純真で可愛かったです。
個人的には、恋人にしたいというよりも娘に欲しいタイプですね。

キョンは、みくるに対して紳士すぎる。
内心では過剰なまでに崇拝し、計り知れないほど好意を抱いているというのに、全然手を出そうとしないからもどかしい。
実際に抱きしめたり、押し倒すぐらいのことをやって欲しいもんです。
萌えキャラとしてSOS団に入団したみくるなのに、ラブコメ要素は意外と少ないですからねぇ。

長門は、人間味のある言葉を発するようになったなぁ。
感情的な台詞を吐くたびに、ハッとさせられます。
能力の縮小化に繋がるのかもしれませんが、長門個人としては良い傾向だなって思いますね。

何気に一番可愛かったのは、古泉かもしれません。
時間旅行をおねだりしたり、体験したキョンに聞きたがったり、喜々として解説したりと妙に萌えポイントが豊富でしたw
キョンと古泉の会話は、本当に楽しいなぁ。

タイトルにもなっているハルヒの陰謀は、途中で気付きました。
巧妙に隠してはいますが、ヒントも多かったので予想がついちゃいましたね。

やっぱり、未来は知らないからこそ楽しいんだろうなぁ。
物語上仕方がないとはいえ、規定事項をなぞるような構成は、作業のように感じられましたし。
未来人が絡む話は好きなんですが、作り方は難儀してそうですね。

カラーページのハルヒ、みくる、長門の三人娘が無茶苦茶可愛かったです。
他の絵師さんと比べ、飛び抜けた画力があるというわけではないはずなんですが、キャラクターの魅せ方が上手いのかな。

なるほど、この頃から「分裂」以降の伏線も張られていたんですね。
再読でなければ気付きませんでした。
これは、今後の大きなうねりを感じさせますね。

新たなる局面を予感させる伏線が盛り込まれた転換期の前段階

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価A- 

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涼宮ハルヒの動揺 

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)
(2005/03/31)
谷川 流

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読書期間:2011/5/11~2011/5/12

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観



 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 幻にしておきたかった自主映画だとか突然のヒトメボレ告白、雪山で上演された古泉渾身の推理劇や朝比奈さんとの秘密のデート。
 SOS団を巻き込んで起こる面白イベントを気持ちいいくらいに楽しんでいる涼宮ハルヒが動揺なぞしてる姿は想像できないだろうが、文化祭のハプニングであいつが心を揺らめかせていたのは確かなことで、それは俺だけが知っているハルヒの顔だったのかもな――。
 お待ちかね「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾。
前巻に引き続き短編集です。
本当にこの作品は、短編の割合が多いですね。

いとうのいぢさんのイラストが、安定し出したのはこの頃からでしょうかね。
表紙のハルヒや口絵のみくるが可愛くて目の保養になります。

【ライブアライブ】

文化祭当日の話。
「溜息」では、映画製作だけに一冊を費やした結果、肝心の文化祭模様がほとんど描かれず仕舞いだったので、不完全燃焼なところがありました。
確かに、イベント当日よりも前日までの準備の方が楽しいとよく言われますが、やっぱり祭りの賑わいがないと、メインディッシュを抜いたディナーみたいな印象を受けます。
そういう意味では、念願のエピソードだったとも言えます。

しかし、この話に限っては、アニメ版のインパクトが強すぎますね。
神懸かっていた音楽の演出と比べるのは、可哀想ですけど。
戸惑った表情をするハルヒは、可愛げがあって大変よろしいです。

【朝比奈ミクルの冒険 Episode 00】

「溜息」にて撮影された映画本編。
支離滅裂もいいところな無茶苦茶な内容なのは、見るまでもなく分かっていましたよ、ええ。
何だか「溜息」をカメラのレンズを通して再構成された感じ。
おかげで、新鮮味はありませんでした。

【ヒトメボレLOVER】

キョンの中学時代のクラスメイトが、キョンの身近にいる女の子に一目惚れした話。
それが誰なのかは読んでからのお楽しみですが、反応が非常に可愛かったということだけは言及しておきます。
嫉妬するキョンにニヤニヤさせられるラブコメの王道的な展開が面白かった。
オチが意外で驚きましたね。

【猫はどこに行った?】

「雪山症候群」直後の話。
古泉主催によるSOS団ミステリーツアー第2弾です。
推理劇については、古泉の苦労が垣間見れて面白かったです。
いつものハンサムスマイルを崩して、不安な表情を浮かべる古泉は新鮮でした
夏合宿の時と比べると結構単純だったのは、ネタが尽きたんでしょうかねw

【朝比奈みくるの憂鬱】

時系列的には、最新となる三学期の話。
アンニュイな面持ちのみくるからデートのお誘いを受けたキョンがホイホイと付いていく話です。
次回以降の伏線を匂わせる内容で、種を蒔いたって感じ。
キョンとみくるが、互いの心を理解する流れが秀逸でした。

いつもと異なる方向へ揺れ動くSOS団員達の心情が新鮮

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B+ 

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涼宮ハルヒの暴走 

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
(2004/10/01)
谷川 流

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読書期間:2011/5/6~2011/5/10

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
青春


 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 夏休みに山ほど遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無理無茶無謀な対決に挑もうとも、ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わずしてなんと言おう。
こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!?
 非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ第5弾。
短編集のため時系列はまちまちですが、「消失」の続きの話もあります。
発刊順に読まないとネタバレを食らいますので、飛ばさずに順番に読むことをお薦めします。

【エンドレスエイト】

SOS団の長い夏休みを描いた短編。
もはやアニメ版の方が有名になってしまったエピソードでもありますね。

純粋に好みです、この話。
堪能していた夏季休暇に思わぬ落とし穴が待っていたというか、既に迷宮に入り込んでいたという事実に気付く流れは、実にワクワクさせられます。
時間概念のトリックは、シリーズでも見ていて一番楽しいです。
それにしても、一応専門分野であろう話なのに、みくるは活躍しないなぁ……w

【射手座の日】

文化祭もつつがなく閉幕し、日常の落ち着きを取り戻した秋の日を描いた短編。
コンピ研とゲームで対戦することになる話。

今までの中で、一番平和なお話なのではないでしょうか。
SOS団員の反応が、みんながみんな、らしくてニヤニヤしちゃいます。
ハルヒの暴走が騒がしくて面白く、みくるの鈍重さに微笑ましい気持ちになり、長門のスーパーテクに爽快感を覚え、古泉とキョンの信頼感の厚い会話が楽しい。
他の話に比べると、特別と呼べるような出来事はないのですが、だからこそSOS団という仲の良いグループに嫉妬してしまいますね。

【雪山症候群】

冬休みにやってきた雪山で遭難したSOS団が、クローズドサークルに陥る中編。
「消失」直後の話で、文章量から見ても今回のメインとなるエピソードといえます。
今巻では、2011年現時点で唯一アニメで放送されていない話でもあります。

作中でもキョンや古泉が気付いている通り、ハルヒの変化が見て取れますね。
ツンデレで素直に受け取れないところがありますが、団員をちゃんと友人として大事に想っているのが節々から伝わってきて、キョンならずとも嬉しくなります。
長門もまた自律進化の兆しが見られ、成長を感じさせます。

それに対して、みくるの頼りにならなさが浮きまくっています。
危機感が不自然なぐらい足りない。
天然で済ませるには、ちょっと異質な何かを感じました。
ただの勘違いなのか、それとも将来的な伏線なのか、少々気になります。

見所が多く話も面白かったです。
長門の脱落で緊迫した事態に陥ったSOS団で、古泉の頼もしさが光りました。
理知的で偽悪的なスマイルを浮かべる古泉と、それを平然と流すキョンのコンビは大好きです。
しかし、話の畳み方が、唐突かつ乱暴なところがあり、それだけが残念でしたね。

非日常的な状況に巻き込まれつつも、充実した高校生活を送るキョン達が羨ましくなります

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価A- 

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涼宮ハルヒの消失 

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
(2004/07)
谷川 流

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読書期間:2011/5/1~2011/5/5

【評価……A+
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★★
 … 9
物語 ★★★★★★★★★
 … 9
人物 ★★★★★★★★★★
 … 10
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
SF
ラブコメ
世界観
完成度
構成

 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8


 「涼宮ハルヒ?それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった!
 どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。
 大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「涼宮ハルヒ」シリーズ第4弾。

これを名作と言わずとして何という。
シリーズ内最高傑作と呼び声の高い作品は伊達ではありません。
紛れもなく傑作です。

クリスマスも近づいた冬のある日、それは唐突に訪れる。
キョンが異変に気付いたときには、既にハルヒやSOS団の存在が消失していた。
全てがなかったことにされた世界に恐怖し足掻くが、活路を見出せない。
果たしてキョンは何を選択するのか。
ハルヒは何処へ消えてしまったのか。
謎に満ちた導入から展開されるSF要素満載のストーリーです。

初めて読んだ時のインパクトは絶大でした。
それまでのハルヒの長編は、物語の始動が遅く、ダラダラとしているのが欠点でしたが、「消失」は開始早々から強烈な牽引力で引き込んでくれます。

怪しげな組織をバックにつける古泉、未来を知る朝比奈さん(大) 、そして何より絶対的な能力を有し数々の問題を解決へと導いてきた長門の存在は、如何様な事態も収束へ向けてくれる安心感がありました。
だからこそでしょう。
過剰なまでの長門のスーパーマンっぷりを見てきただけに、絶望感は底知れないものとなっています。
頼りになる仲間たちが消失し、孤立に陥ったキョンの焦燥っぷりは、仕方がないでしょう。
心細いというレベルではなく、あまりの喪失感と八方塞がりな状況に諦観せざるを得ません。
いやはや、まんまと作者にやられてしまいました。

まず、ストーリーラインが秀逸。
このために「憂鬱」「溜息」「退屈」の物語を積み重ねてきたと言われても信じるほど。
250ページ程度という、どちらかといえば薄い本にも関わらず、濃厚さは他の長編の遥か上をいきます。

緩急の付け方が素晴らしい。
停滞させるところは重々しく、希望は神々しく見せ、かと思いきや急転直下する状況に目を離すどころか、息をつく暇すらありません。
初読した数年前は、夢中を飛び越えて没頭するように読み耽った記憶があります。

ネタバレになるため多くは語れませんが、「消失」で使用されている設定には鳥肌が立ちました。
個人的な好みを抜きにしても、これでテンションが上がらなければ嘘だろうってもんです。
さりげない話が伏線となっており、ただの情報に過ぎなかった点が繋がった時の爽快さは、思わず声を出してしまいそうになります。
SF展開もギミック、ロジックともに素晴らしく、何より面白い。

キャラクターは、立ち位置まで精密に計算されているかのように完璧。
これまで斜に構えていたキョンが、己を直視して本心を自覚する展開は痺れるほどに熱い。
主体性がなく、ハルヒや他のSOS団員達に流されるまま過ごし、たまに口を出すポジションという傍観者の立場を捨て、自ら飛び込む意志を見せる様は、まさにこれぞ主人公といった姿でした。
キョンにとっては、まさしくここが本当の意味でのスタートラインになるんでしょうね。

各ヒロインたちは、さらにそれを上回ります見せ場が用意をされています。
中でも長門は、消失長門という言葉でカテゴライズされるほど人気が出ました。
今巻で長門派が大幅増となったのは、疑いようがないでしょうね。
事実、自分も転んだうちの一人です。
小動物系の女の子はたまりません。

出番こそ少なめのハルヒですが、存在感は抜きん出ていますね。
時系列でいえば、「溜息」の文化祭以降のハルヒは結構好きだったりします。
明らかに彼女の中に変化をもたらしているのが見てとれるのが嬉しい。
長門とは別の意味で、頼もしさを覚えます。
行動力のある彼女の魅力が存分に出ていました。

再登場を果たした朝倉を始めとした脇役も光りますね。
谷口、国木田もイイ味出しています。

「涼宮ハルヒ」シリーズ……というか、昔のラノベにありがちなことに、イラストの指定が間違っていますね。
まぁ、ある意味ネタバレを避けた形になっているため、ありといえばありですが。
この当時のいとうのいぢさんは、まだ描き慣れていないように感じられますね。
ハルヒが、シャナっぽくも見えました。

完成度が非常に高い作品です。
唯一惜しい点は、結末が締めきっていないところかな。
これは、先が気になり過ぎますよ。
出来ることならば、全てを今巻で片づけて欲しかった思いは残りました。

思い出補正がないとは言い切れません。
しかし、名作であるのは間違いないでしょう。
1~3巻をツマラナイと思った人はともかく、微妙だと感じた程度ならば、是非とも「消失」までは読んで判断して欲しいですね。
このカタルシスを体験しないのは、損しますよ。

⇒ <劇場版『涼宮ハルヒの消失』感想

葛藤する主人公が決意するまでの心理を丹念に描いた渾身の一作

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価A+ 

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「僕は友達が少ない」アニメ化決定 

遂にというべきか、やっとというべきか。
僕は友達が少ない」のアニメ化が発表されました。

▼ 公式サイト
 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/rinjinbu/subtop.html


前々から6巻発売日の帯にて何やら告知があるとか、新聞に重大発表を載せるという話で騒がれていたので、まず間違いないなと思っていました。
ドラマCD付きの特装版の次のメディアミックスといえば、アニメ化以外考え辛いですからね。

1巻の感想でも書きましたが、絶対にこれは一大ブームが来る作品だとは思っていました。
予想通り売れに売れて、とうとう未アニメ化作品で200万部に到達したそうですが、それも納得です。
単純に笑えるラブコメ、ブリキさんが手掛ける可愛いキャラクター、それとは裏腹に残念すぎる性格である面々。
ライトノベルとして、完成度が非常に高いんですよね。
映像化すれば、確実に画面映えするだろうなと容易に思いつきます。

ライトノベルの最終兵器とも呼ばれるコンテンツなので、是非とも成功を収めて欲しい。
原作の発行部数に対して、バカテスは明らかに失敗してしまいましたからねぇ。
はがないの制作がどこになるのかまだ不明ですけど、信頼のおける会社が請け負ってくれることを願って止みません。
上手くやれば、「涼宮ハルヒ」シリーズや「けいおん!」ぐらいのヒットは見込めますよ。

しかし、これでラノベの弾不足は深刻な事態となってしまいましたね。
「このライトノベルがすごい!2011」のTOP10にランクインした作品のうち9作が、アニメ化されることになります。
残るは「ソードアート・オンライン」だけ。
禁書が元気なうちは急いでアニメ化する必要性はないかなと思いますが、次弾装填が間に合うのかどうか。
そこだけは、今後ちょっと心配です。

まぁ、今はとりあえず、はがないのアニメに期待ですね。
キャストは、ドラマCDと同じみたいですし、6巻が楽しみです。

テーマ: 僕は友達が少ない

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 僕は友達が少ない 

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わたしと思春期男子と妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? 

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? (ファミ通文庫)わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? (ファミ通文庫)
(2011/01/29)
やのゆい

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読書期間:2011/4/26~2011/4/30

【評価……C
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ
青春




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 日々愛欲に悶える中学生・峰倉あすみ。
 ある朝、怪しい虚無僧に渡されたコンタクトレンズを通して彼女が見たものは、水着やブルマ、メイド服を纏って教室を占拠する≪妄想少女≫たちだった!彼女のいない男子なら誰もが望む妄想の彼女。だが、あすみの愛する高柳君にはいない!?学校一の≪妄想少女≫リサたちと、奪・高柳君に燃えるあすみの恋はどうなる!?
 第12回えんため大賞優秀賞、学校では教えてくれない愛欲まみれの超いまどきリア中ラブコメ!!

【感想】


思春期の男が理想とする妄想の少女が見えるようになってしまった女の子の恋に生きる物語。

うーん、個人的に駄目でしたねぇ。
肌に合わないといいますか、主人公のバカさ加減にイライラが募ってしまい、楽しめませんでした。

そこまで珍しい設定というわけではないにしろ、惹きつけられる内容だとは思うんですよ。
あえて主人公を女子中学生として、男子中学生の妄想を垣間見ることになるってのは、いかにもドタバタコメディが繰り広げられそうで期待できました。
しかし、予想に反して、妄想少女たちは大して面白味に化けることはなく、せっかくの設定は活かしきれていません。

中学生らしさという観点からすると、確かにこれはリアルっぽい。
創作物のキャラにありがちな大人びた人物は登場せず、誰も彼も若いというか幼い。

周りの見えなさっぷりや、短絡的な思考、安い涙……。
大人の視点からすると実にくだらないことでも、当の本人にとっては天国と地獄の境目にいるかのような心持ちになる。
今でこそ冷静に振り返ることができても、そんな身に覚えが誰しもあるのではないでしょうか?

主人公の峰倉あすみは、はっきり言ってバカです。
この女の子を愛嬌のあるアホの子と捉えるか、考えナシの馬鹿と見るかで、評価が割れるんでしょうね。
言うまでもないですが、自分は後者でした。
理解はできますし、狙いは悪くないと思いますが、ストライクゾーンからは大幅に外れたわけです。

暴言キャラというのは、今ではヒロインの確立したポジションとも言えますけど、あすみの場合、性格の悪さが口に出ているといった印象で、どうしても好きになれませんでした。
それにもかかわらず、みんながみんな、あすみをマンセーしているのが納得できませんでしたね。
恋に真剣と言えば聞こえはいいですが、他人の心を蔑ろにしすぎです。

キャラもストーリーも勢いで突っ走っていて、設定はボロボロと落としていっている感じ。
一口目は変わった味だなと思っていたら、口に運ぶごとに段階的に微妙になっていくスイーツみたい。
きっと、これだけでは終わらない、凄い展開が待っているんだと淡い期待を持ちましたが、残念ながらそんなこともなく。
結局、途中から想像していた通りのオチで、意外性もなく終わってしまいました。

良いところもあるんだけどなぁ。
ザクザクと豪快に進むあすみは、テンポが良く痛快です。
笑えるシーンもあるんですが……総合的にはマイナスに傾いてしまいました。

何だか世間的には絶賛の嵐で肩身が狭いですが、一意見として読んでいただけたらなと思います。

恋が全ての女子中学生が、妄想少女たちとの交流で心を育む成長物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  わたしと男子と思春期妄想の彼女たち  やのゆい  みやびあきの  評価C 

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ベン・トー7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 

ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/02/25)
アサウラ

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読書期間:2011/4/23~2011/4/25

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ
ギャグ
変態
燃え


 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、ひょんんあことから未曾有の経済危機に陥り、『変態』の二つ名を体現する日々を送っていた。
 そんなある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。
 しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。
 烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが――。
 毒を食わば皿まで!「狼」の誇りを持って落とし前はきっちりつけろ!庶民派シリアスギャグアクション第8作!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額弁当にプライドを賭ける若者たちの庶民派シリアスギャグアクション、本編第7巻。
今巻の帯にて、遂に待望のアニメ化が発表されました。

美味しかった!じゃなくて、面白かった!
でもまぁ、この作品においてはあながち大間違いというわけでもないですがね。
食事中に読むと、ご飯が一層おいしくなるフリカケのような本です。

半額弁当の夕餉シーンはもちろん、口に入れるものならばジャンクフードや菓子類でも、涎が出てくるぐらいウマそうに描写されています。
テレビ番組で高級料理をレポーターが解説している姿よりも、鮮明に味が伝わってくるんですよね。
視覚的要素がなくとも、文章の表現力が凄まじく、擬音が傍で聞こえてきそうな感じすらあります。
佐藤は争奪戦に敗れると、飽きもせずどん兵衛を食べますけど、味の感想の言い回しに読者も飽きずに読めるというのが、何気に凄いことだと思います。

ギャグセンスも素晴らしく、腹を抱えるほど笑えます。
マラソン大会を開催する真の理由に気付くなんて、天才でしょう。変態と言う名の。
ガチムチネタは、基本そこまで好んでいないはずなのに、この作品ではドンドン出して欲しいとさえ思ってしまいます。
クリーチャー白粉の恐ろしさが、日に日にレベルアップしていることに恐怖を覚えますね。

全3章構成のうち、第1章がギャグ成分多めの短編気味の話で、2章以降に本筋が開始となるシリーズでは恒例になりつつの展開は、この7巻でも同様でした。
ひとしきり笑った後に待ち構えていたのは、ド直球の燃えるストーリー。
7巻に来て、ようやくHP部の崩壊について暴かれようとしています。

あらすじにもある通り、槍水先輩は修学旅行のため不在、奢莪もまた出番は少なめです。
だからといって物足りないかと言われると、そんなことはありません。

個人的にお気に入りキャラである沢桔姉妹は、狼としても女の子としても見せ場があって良かった。
特に姉の梗の妄想エロ暴走は、ニヤケ顔が止まらずに困ります。
二つ名襲名が近い茶髪の活躍も見逃せません。
佐藤よりも勝率は断然高いんじゃなかろうか。
日常場面においては、白粉白梅様のコンビによる佐藤への精神的&肉体的攻撃が強烈です。
魅力的な女の子が多い作品なので、たまには正ヒロイン以外の女の子たちが活躍する今回のような話があった方が嬉しいですね。

追い込まれた佐藤に手を差し伸べるライバルたちが熱い。
アクションバトルの基本であり真髄でもある戦が見ることが出来た気がします。
久しぶりに争奪戦が主題といった感じで、充足感もたっぷりありました。

表紙を飾っている元HP部員・烏頭みことは、意外な性格でしたね。
見た目からクールビューティーなタイプなのかと思いきや、暗いなオイ。
女の子としては個人的な好みから外れるものの、良いキャラしています。
裏設定がバレバレなのに引っ張り過ぎな点だけは、惜しかったかな。

ちなみに、奢莪の出番が物足りない!という方には、こちらをお薦め。

▼ベン・トー7巻特設ページ WEB特別書き下ろしあり
 http://dash.shueisha.co.jp/feature/1102/index.html

本編でも言えることですが、佐藤が男連中と全力で馬鹿な事をするくだりは最高ですねw

佐藤が狼として一皮剥ける少年漫画的な熱血成長物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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涼宮ハルヒの退屈 

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
(2003/12)
谷川 流

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読書期間:2011/4/20~2011/4/22

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
SF
ラブコメ
世界観
青春


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。
 その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。
 まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね……。
 非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


涼宮ハルヒシリーズ第3弾。
「ザ・スニーカー」で掲載されたエピソードが多く含まれた、初の短編集です。

「憂鬱」と「溜息」の間の半年間で巻き起こったSOS団の活動記録といえば分かりやすいかな。
収録されている4話とも、基本的には似たような構成となっています。
身も蓋もない言い方をすれば、ハルヒの思いつきで振り回されるSOS団員の苦労話ですね。
全てアニメ化されている内容なので、原作未読の人でも知っている話は多いと思われます。

どれもこれもキャラの魅力を存分に引き出した話で、とても楽しく読めました。
巻数を重ねるごとに肉付けされていくキャラが、独り立ちしたかのように動き回るため、見ていて飽きません。
「溜息」では不快だったハルヒの横暴さは鳴りを潜め、良い意味でアクティブな面が目立ちました。

【涼宮ハルヒの退屈】

表題作にもなっている短編が第1章。
タイトルとは裏腹に、ハルヒが草野球大会で大暴れする話。
どうやら「憂鬱」よりも先に発表された、シリーズ最古の物語だそうです。
確かに言われてみれば、本編の縮図ともいえるようなバランス構成となっていて、SOS団員みんなの良さが万遍なく出ていますね。

【笹の葉ラプソディ】

ギミックの面白い超重要なエピソード。
宇宙人や超能力者も悪くはないですが、個人的には時間移動が最もドキドキさせられる設定ですね。
ヒロイン三人娘のちょっと変わった姿が見ることができるのは、ポイント高し。
何気にハルヒとの出会いの伏線を回収していたりと、緻密な設定が光ります。
今巻の中で、一番のお気に入り。

【ミステリックサイン】

SOS団結成以来初の外部からの依頼により、とある調査を行うことになったハルヒ達。
いつも通り、ハルヒだけが気付かないところで事態は急転しているというテンプレ的なお話。
長門が活躍する話……と言いたいところですが、あの万能宇宙人の出番がない話なんてほぼないよなぁw

【孤島症候群】

夏休みのバカンスが思わぬ展開となる書き下ろしの中編ミステリー。
他とは毛色が違うサスペンス風味なんですが、こんな場面の古泉は活き活きとしていますね。
爽やかな二枚目スマイルを浮かべながら、止め処なく語り続けるスタイルは癖になります。
アニメ版で大きく脚本が書きかえられましたが、こればっかりは正解だったと思いますね。

仲間と過ごす青春的な日常の裏で繰り広げられる非日常展開という仕組みが面白い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B+ 

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生贄のジレンマ<中> 

生贄のジレンマ〈中〉 (メディアワークス文庫)生贄のジレンマ〈中〉 (メディアワークス文庫)
(2010/10/23)
土橋 真二郎

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読書期間:2011/4/16~2011/4/19

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 なし
ミステリー
サスペンス




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。それとも自ら生贄に志願し、他者を救うか――
 残酷な選択を前に、生徒たちが思考を停止させる中、やがてルールにある変化が起こる。生贄志願者の“価値の低下”――それは投票による生贄の選出を促すものであり、やがて起こるクラス間での凌ぎ合いを意味していた!
 そんな中、篠原純一は、些細な誤解やすれ違いによって徐々にクラスから孤立していき……。
 ジレンマゲーム第2弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


悪質なゲームに強制参加させられた高校生たちが追い詰められていくサスペンスストーリー。
三部作の中巻になります。

いよいよゲーム本編の開始……と言いたいところですが、展開が遅い。
上巻は土台作りのためだと理解できますが、中盤でもなかなか話が進まないのは、どうしたものか。
これが全10巻となる長編作品ならさして問題でもないですが、次巻でラストなのに、のんびりとしすぎじゃないかなぁ。

上巻でも指摘した点が、悉く欠点となっており、改善は見られません。
主要キャラとモブキャラで描写量が異なるのは仕方がないにしても、だからこそ不自然さが浮き彫りになります。
こんな絶望的な状況に陥った高校生が、みんな大人しく縮こまっているとは思えません。
篠原を主体としたリアルな心理描写は素晴らしいんですけど、変に賢すぎますね。
頭脳派だけではなく、考えなしに暴走したり、パニックで壊れたりする人間が出ても不思議じゃない。
例えば、直接生贄の穴へ投げ込むような暴力的な輩がいて当然だと思うんですよ。
この作者さん、一見すると残虐なゲームを描いているので非道だと思われるかもしれませんが、結構優しいですよね。

そんな脇が甘い部分が見えてしまうのが惜しい。
デスゲームの突き詰めた設定により、極限状態における葛藤を生々しく表現できているだけに、なおさら。
教室の空気を重いままで構わないのですが、もう少し緩急をつけてテンポアップしても良かったのではないかなと思いました。

とはいえ、ゲームの設定や裏に潜む狙いが、少しずつ見えてきました。
ただし、それが正解なのかどうかは誰にも判断がつかず、刻一刻と変化する状況に振り回される彼らが、居た堪れなくなるほどに痛々しい。
集団の中に生きるために本音をひた隠し、建前で正義を振りかざす心情が卑怯に見えてしまうのは、基本的に善人のキャラから見た視点で描かれているからだろうか。
現状のままでは駄目だと理解していても、孤立を恐れる気持ちは苦々しくなるほどに分かります。
人間の心の美しさを醜さは、表裏一体なのかもしれませんね。

じれったいところは多々ありますが、面白いのは確か。
思わぬ人間関係の繋がりに驚いたり、遂に動き出した後半の展開が特に良かった。
解決編(?)となる下巻の締めくくりが、どうなるのか非常に気になりますね。
大どんでん返しがあると嬉しいけれど、さすがにそれは期待しすぎかな。

全貌が明らかになるにつれて、悪意に満ちた空気を吸い込んでいるような嫌な気分になります

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  生贄のジレンマ  土橋真二郎  評価B 

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電波女と青春男 第3章「地を這う少女の不思議な刹那」  

電波女と青春男」第3話を観ました。

んー。
これって面白いのかなぁ……?
至極純粋な意味で。

原作既読者が、映像化を楽しむことはできますけど、アニメそのものに魅力が感じにくい。
真の語りもさることながら、会話が長ったらしくて脳の理解が追い付かない。
問題はテンポにあるのか、構成にあるのか、それとも脚本にあるのか。
モノローグを延々と垂れ流すアニメは、ハルヒ以降のラノベ原作では珍しくなくなりましたが、何だかボタンをズレているような気持ち悪さがあるんですよねぇ。
同じ内容のはずなのに、笑えない。
どう考えてもアニメ化に向いていないよなぁ……。

面白いと感じる人が、一人でも多くいると良いんですけど、残念ながら訴求力は弱そうだ。
実際、同じく春アニメである「緋弾のアリア」が売り上げ伸ばしているのに対して、こちらは噂を聞きませんしね。

物語的には、序盤の最大の出来事である「I can't fly」だったわけですが、特に感慨はないかなぁ。
あー、絵は綺麗でしたね。
エリオが可愛かったです。

リュウシさんの電波度が、声付きだとよく分かる。
これで特徴のない普通の子とは、些か無理があるってもんだ。

前川さんのカットが、少なかったのは残念ですが序盤は仕方ないかな。
後半の巻き返しに期待。

早いところ、ラブコメ展開に突入した方が無難に楽しめそうな気配がしますね。

テーマ: 電波女と青春男

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 電波女と青春男 

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電波女と青春男8 

電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫)
(2011/04/08)
入間 人間

商品詳細を見る
読書期間:2011/4/13~2011/4/15

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 リトルスマキンが襲来した。
 具体的には、ミニマムサイズの布団ぐーるぐるな存在が、俺と藤和エリオの前に現れた。
 うん、この展開。本来だったら「この地球外生命体みたいなやつの目的とは!?」なんて気張るところなんだろうが、このリトルスマキンにそんな期待(?)をしても意味がなさそうだった。
 しかし、俺はこいつと出会って思い知ったことがある。青春ポイントの低下要因であったはずの藤和エリオ。俺は彼女に、どれだけ依存していたかってことを。
 今回のお話で、俺は宇宙人たちに終わりをコールする。
 なんだかんだあっても。
 俺たちは、相変わらず青い空を眺めて、遥か宇宙を目指すんだ。
 だって、地球人だから。
 以上。丹羽真でした。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


絶賛アニメ放送中の不思議系青春ラブコメディ、完結。

最終巻にして、最も微妙な内容でした。
いやぁ、これで終わりはねーよといった感じ。
みーまーの時もそうでしたけど、長期作品の締め方が雑過ぎませんかね、この作者。
嫌々とは言い過ぎかもしれませんが、無理矢理続けましたという印象の受けるあとがきもあって、何だかすごく残念でした。

謎のリトルスマキンの襲来。
青春ラブコメとして落ち着きつつあった世界でしたが、またもや電波に満ちることに。
1巻を彷彿とさせる展開ですね。

伏線が多く取り残されたのが、読了感をスッキリさせてくれない原因となっています。
あえてボカすことで、不思議な空気を表現するのは良いんですけど、明かされない謎が多すぎます。
生温かい日常で物語を締めること自体は、むしろ賛成派なぐらいなんだけどなぁ。

しかも、その青春模様も文章量が半減しちゃっていて、全然物足りない。
新キャラのリトルスマキンとの絡みばかりで、肝心のリュウシさんや前川さんの出番が少ないのは致命的。
前川さんが照れる姿は、そりゃもう破壊力抜群なんですが、さすがにそれだけではねぇ。

エリオの成長という観点でいえば、なかなか興味深いものはあります。
まさに過去の自分ともいうべき存在が現れたわけですが、もう道を踏み外す気配は見えません。
真でなくとも、父親的な目で見守りたくなる女の子ですね。

こうしてみると、6巻の大掛かりなエピソードは、最終巻に相応しかった気がします。
7巻のifストーリーは、オマケ的な後日談としてピッタリですしね。

商業的に走り過ぎるのも困りものですが、それでもアニメ化と同時に終わらなくてもいいのに。
捻くれたところが作者らしいといえばらしいのですけどね。

初期と比べると、各キャラの成長や変化を実感できるあっさりとした終幕

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B- 

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ライトノベル購入リスト2011年5月中旬~2011年7月上旬 

2ヶ月更新の自分用ラノベ購入リスト。
今回は、表形式にまとめてみました。

◆ガガガ文庫 2011年5月18日発売
作品タイトル著者イラスト
キミとは致命的なズレがある赤月カケヤ晩杯あきら
こうして彼は屋上を燃やすことにしたカミツキレイニー文倉十

どちらもガガガ文庫のライトノベル大賞受賞作品。
ラブコメばかりの昨今、シリアスでミステリアスな雰囲気が興味をそそられます。

◆富士見ファンタジア文庫 2011年5月20日発売
作品タイトル著者イラスト
東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest Iあざの耕平すみ兵

「東京レイヴンズ」は、また本編なのかな。
空白の期間を埋める日常編の短編集も早く読んでみたい。

◆角川スニーカー文庫 2011年5月25日発売
作品タイトル著者イラスト
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版谷川流いとうのいぢ

遂に来ました、「涼宮ハルヒ」シリーズ最新刊。
さすがに予約はしなくても入手できるだろうと高を括っていますが、大丈夫ですよね?

◆MF文庫J 2011年5月25日発売
作品タイトル著者イラスト
僕は友達が少ない6平坂読ブリキ
僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版平坂読ブリキ
この部室は帰宅しない部が占拠しました。おかざき登ぺこ

「はがない」は、ドラマCD付き特装版を購入するつもりでしたが、表紙を見て悩んでいます。
いやぁ、ブリキさんのイラストが素晴らしすぎて、両方揃えたいわぁ。

◆メディアワークス文庫 2011年5月25日発売
作品タイトル著者イラスト
僕の小規模な奇跡入間人間宇木敦哉

電撃単行本の文庫化。
既読済みなので買うことはないと思われますが、表紙が素敵なので、加筆があれば買っちゃうかも。

◆ファミ通文庫 2011年5月30日発売
作品タイトル著者イラスト
ココロコネクト クリップタイム庵田定夏白身魚
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc7田尾典丈有河サトル
"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)野村美月竹岡美穂

「ココロコネクト」は、初の短編集になるのかな?
「文学少女」シリーズのコンビによる新シリーズが、非常に気になります。

◆電撃文庫 2011年6月10日発売
作品タイトル著者イラスト
カミオロシ ~縁結びの儀~御堂彰彦さらちよみ
アクセル・ワールド8 ―運命の連星―川原礫HIMA
バッカーノ!1932-Summer man in the killer成田良悟エナミカツミ
はたらく魔王さま!2和ヶ原聡司029
七姫物語 第六章 ひとつの理想高野和尾谷おさむ
僕と彼女のゲーム戦争師走トオル八宝備仁

「付喪堂骨董店」の完結から1年以上、待っていました御堂彰彦さんの新作が最も期待大。
イラスト担当が、タケシマサトシさんではないのは、ちょっと残念。
「アクセル・ワールド」「バッカーノ!」辺りは、高水準でまとまっているはずと安心しています。
「七姫物語」は、まだ1巻すら読んでいないので、これを機に読み始める予定。
「僕と彼女のゲーム戦争」は、絵師買いです。

◆角川スニーカー文庫 2011年6月15日発売
作品タイトル著者イラスト
涼宮ハルヒの驚愕(前)谷川流いとうのいぢ
涼宮ハルヒの驚愕(後)谷川流いとうのいぢ

ファンとしては、コレクター魂が刺激される通常版。
そういえば、口絵が増えたりするってことはないのかな。

◆ガガガ文庫 2011年6月17日発売
作品タイトル著者イラスト
赤鬼はもう泣かない明坂つづり白身魚

ガガガ文庫ライトノベル大賞受賞作品のうちの一つ。
白身魚さんのイラスト次第で考えたいと思います。

◆富士見ファンタジア文庫 2011年6月20日発売
作品タイトル著者イラスト
生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5葵せきな狗神煌
中の下! ランク5.上の下から旅立つオレ長岡マキ子ごまえ

「中の下!」は最終巻の模様。
まだ4巻読んでいませんが、間違いなく購入します。

◆ファミ通文庫 2011年6月30日発売
作品タイトル著者イラスト
バカとテストと召喚獣9.5井上堅二葉賀ユイ

「バカテス」は、本編よりも番外編の方が笑えることが多かったりするので、今回もそれに期待。
順番的には秀吉、または木下姉弟で表紙を飾ることになるんだろうか。

◆電撃文庫 2011年7月10日発売
作品タイトル著者イラスト
神様のメモ帳7杉井光岸田メル
偽りのドラグーンV三上延椎名優
あなたが泣くまで踏むのをやめない!御影瑛路nyanya
トカゲの王 I ~SDC、覚醒~入間人間ブリキ
青春ラリアット!!2蝉川タカマルすみ兵
ロウきゅーぶ!8蒼山サグてぃんくる

打ち切り臭が漂っていた「偽りのドラグーン」に新刊が出てくれて、本当に嬉しい。
一方で、御影瑛路さんは「空ろの箱と零のマリア」ではなく新作という……。
しかもタイトルからして地雷っぽくて絶望的な気分になる。
実力のある作家さんなんで、無難にポイントは押さえてくれるだろうけど、著者に求めているのは、ありふれたコメディ系ではないんだけどなぁ。
まぁ、これはこれで買いますけど、「箱マリっ!」も続きを……!
「神様のメモ帳」「ロウきゅーぶ!」は、アニメ化直前なんでしょうね、きっと。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 購入リスト 

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電撃文庫2011年5月購入作品 

今月の電撃文庫の回収分は1冊だけ。

電撃文庫11年5月

・『俺の妹がこんなに可愛いわけがない8
恋愛編クライマックスの俺妹最新刊。
世間ではネタバレ云々で騒がれていたらしいですが、何とか回避できました。
正直、不安ばかりが募りますが、はてさてどう転ぶやら。
黒猫がハッピーになれればそれでいいんですけど。

それにしても、こんなところにまでQBか。
アニプレというか俺妹は、何でもかんでもコラボしますなぁ。
桐乃が魔法少女なんかになったら、とんでもないことになってしまいそうだ。
黒猫は似合いすぎて、別の意味でやばそうだけどw

ネタバレの危険もあるし、アニメ版トゥルーエンドの最終回前には読んでおくべきかな。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 電撃文庫購入記録 

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変態王子と笑わない猫。2 

変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)
(2011/01/21)
さがら 総

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読書期間:2011/4/11~2011/4/12

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
変態




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 夏が終わる。十六歳のたった一度きりの夏が。いったいぼくは何をして過ごしたというのだろう?大いに焦る横寺陽人は、今日も今日とて空回り。月子に振られ、小豆に振られ、ポン太に振られ――自宅までも消滅した!
 なんで?どうして?どういうこと!?霧雨のなかにひとり、なにもかも喪って、どこに行くあてすらもない。
 「それなら先輩。今夜は、わたしの家に泊まるですか」「あ、うん。うん?」
 ……夏の終わりの台風日和。最後の最後に、最高のホームランイベントが待っていた!風呂場の裸。縛られる布団。落ちる手錠。破られる衣服。そして――土蔵に潜む猫?
 早くも人気沸騰の爽やか系変態青春ラブコメ第二弾!バイバイ、ぼくの初めて――

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


恥知らずの変態と表情が喪われた少女の青春ラブコメディ、第2弾。

夏休みも終わりに近づいたある日、何故か唐突に自宅が消滅した。
雨露を凌ぐ場を失った横寺は、月子の提案により筒隠家に転がり込む――という無茶苦茶な流れで始まります。
豪快というべきか強引というべきか、まぁ深くは考えない方がいいのかな。

んー、面白いんだけど楽しみきれないという、何ともややこしい心境。
ラブコメにおいて、作品の8割はキャラクターで決まるといっても過言ではないと思うわけですが、この作品の登場人物には良いところと悪いところがハッキリ分かれていて、一言では判断しづらいことになっています。

相変わらず、月子が横寺に対して惚れる理由がさっぱり分からない。
確かに、この手の作品では、無条件に女の子から好かれることは多いんですけど、理不尽なまでにセクハラに遭っているにも関わらず好意を抱くのは、寂しがり屋という説明だけでは不十分ではないでしょうか。
場面だけ見れば可愛いのに、どうしてそこまで想いやれるんだろうと首を傾げてしまいます。

そもそも横寺は、主人公としてイマイチ好きになれません。
鈍感な男主人公はまだいいとして、女の子の気持ちを踏み躙るのが許せないと思ってしまいます。
月子もそうですが、何よりも梓への態度が酷過ぎる。
ギャグで済ませるには、梓が可哀想すぎて笑えませんよ。
不憫属性を植え付けることでキャラを立たせる狙いなのかもしれませんが、成功しているとは言い難い。
せっかくの表紙も、出番は筒隠姉妹に奪われてしまっているし、良いとこなしだなぁ……。

ということで、各々の恋愛感情については、引っかかりを覚えてしまう結果に。
その一方で、ラブコメのコメディ部分は、なかなか良質でクスリと笑えるシーンも幾つかありました。
アホの子である鋼鉄の王こと筒隠つくしが、暴走しテンパる姿は、見ていて楽しかった。
1巻の時点ではウザったいだけだったので、この変貌ぶりは凄く良かった。
まぁ、攻略対象キャラになるのは、予想通りでしたけどね。
なにせMF文庫だし。

カントクさんの仕事は、今回も素晴らしかった。
巻末にラフギャラリーが収録されていることもあって、質だけではなく量にも満足させられました。
無表情の月子を巧みに描き分けが出来ているところから、レベルの高さをうかがうことができます。

総評としては、十分ありの部類に入る良作だったと思います。
次巻では小豆梓が報われるような展開を願いたいところです。

鈍感な主人公が、デレデレの女の子たちからモテまくる典型的なハーレム系ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  変態王子と笑わない猫。  さがら総  カントク  評価B 

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“文学少女”と恋する挿話集4 

“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)
(2010/12/25)
野村 美月

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読書期間:2011/4/5~2011/4/10

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
青春
ラブコメ
切なさ



 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6




 「心葉先輩、大発見です~~!」
 文芸部に飛び込んできた菜乃の“発見”とは?『“文学少女”見習いの、発見』、部室にいつの間にか置かれていた薔薇の模様の指輪。これは誰かから遠子へのプロポーズ!?謎を探る遠子とそれに振り回される心葉だったが……『“文学少女”と騒がしい恋人たち』ほか、甘くほろ苦いエピソードが満載!
 美羽、ななせ、遠子の“その後”を描いた書き下ろしも収録の、物語を食べちゃうくらい愛する“文学少女”の恋する挿話集第4弾!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


未来への希望に包まれた切なくも幸福なエピソード満載な文学少女の短編集、第4弾。
シリーズ通算15冊目にあたる本作をもって、短編集はラストとなります。

全部で13話も収録されており、短編というよりも掌編集と表した方が適切かもしれません。
主人公がコロコロと変わり、なおかつ本編より未来を描いた話が多くあるため、大団円の印象を受けました。
辛い過去も出来事も少なくなかった彼や彼女らの幸せなひと時が描かれており、暖かい気持ちになれます。

一つ一つの話は面白いと思えるものの、ちょっと蛇足だと感じてしまうのは、如何ともし難いかな。
さすがに本編に近い巻数分を外伝や短編集に費やしているだけあって、お腹いっぱいです。
好きな世界は、いつまでも閉じずに続きを読みたくなるものですが、多少物足りないくらいで丁度いいのかもしれませんね。
全てを描き切らず、物語の先を楽しむ余白みたいなものを残して欲しい気持ちもあって、複雑な心境でした。

最も印象に残ったのは「不機嫌な私と檸檬の君」。
中学二年生になった心葉の妹・井上舞花の甘酸っぱい物語なのですが、これが良かった。
恋と呼べるほど立派じゃなくて、だけど淡い心の移ろいが繊細で儚い。
まさしく青春の一ページといった具合で、いつまでも想い出に残りそうな切ないエピソードでした。

過去話の心葉を見ると、相当ヘタレだったんだなぁと再認識しますな。
それにしても、結構早い段階から心葉と遠子はお互いを意識していたように描かれていますが、後付け感しまくりですね。
トラウマを抱え込みつつも美羽を忘れられなかったり、ななせに心を許したりといった本編の流れを考えると、遠子への嫉妬が度を越しているように思えました。

さて、次巻で長かった文学少女シリーズも最終巻ですね。
成長した心葉と遠子の話が読めたらいいなー。

サブキャラクターにもスポットが当てられた幅広くツボを押さえた短編集

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  文学少女  野村美月  竹岡美穂  評価B 

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空色パンデミック Short Stories 

空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)
(2010/11/29)
本田 誠

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読書期間:2011/4/3~2011/4/4

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
世界観
ラブコメ
パロディ



 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 ①結衣、お下げ髪の純真文系少女になりきりロマンス編「空をあおげば」
 ②結衣、再び発作を起こしロボットアニメのヒロインになりきりツンデレ編「閉じた世界の片隅で、私に響くほしのおと」
 ③結衣、三度発作を起こし最強女エージェントになりきり戦場バトル編「そして伝説は引き継がれる」
 ④メアリー、自ら薬で幼児化して景にロ●コン疑惑発生のリベンジ編「バッド・メディスン」
 ――“空想病”をめぐる悲しくも可笑しい日常のドタバタ悲喜劇集。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


突発的な空想に囚われる少女に巻き込まれた苦労話が展開される、シリーズ初の短編集。
FBonlineで掲載されたエピソードに、書き下ろしが一つ追加されています。

ここまでパロディネタに走るとは思わなかった。
長編のシリアスさは皆無で、コミカルな話が多くて楽しかったです。

ただ、短編4話中3話が、自己完結型の頃の結衣が空想病の発作を起こし、景たちが付き合わされる日々を描いているんですが、展開がどれも同じで少々飽きました。
面白くないわけではないのですが、3話連続というのは構成上問題ありかと。
空想病の発作を起こさないラブコメ展開や、青井とのニヤニヤイベントをもっと見てみたかったな。

あと、いずれのエピソードも元ネタを理解していないと、面白さが半減してしまうのが難点でした。
そのまんまな展開に吹いたり、逆に結衣の勝気な性格の影響で本筋からズレていくことを感じ取ったりできないと、本来の意味で楽しむことができません。
比較的有名作品を扱ったとはいえ、個人的には2章と3章は、軽いネタしか分からなかったので、読み辛いところがありました。

・「空をあおげば」

元ネタは、スタジオジブリの「耳をすませば」。
ED曲であるカントリーロードが聴こえてきそうな古風な雰囲気を醸し出しているのは、空想病患者の結衣だけで、やはり景たちは痛い子を見る目で役者を演じているため、奇妙なラブコメ模様となっています。
空想上のヒロインである結衣に対抗心を燃やす青井が、色々と美味しいw

・「閉じた世界の片隅で、私に響くほしのおと」

元ネタは、「新世紀エヴァンゲリオン」。
森崎がガチ信者で、無駄に熱過ぎる。
話の内容がパロディ方面に濃すぎて、それこそ演劇を見ているかのような気分になります。

・「そして伝説は引き継がれる」

元ネタは、「メタルギア・ソリッド」。
まさかの木村さんの挿絵。しかも結構イケメンだし。
セーフガードたちのノリの良さのお陰で、空想病に対して神経質にならずに済んでいるのかもなぁ。

・「バッド・メディスン」

メアリーが開発した怪しげな薬を自ら服用して、幼女が幼女化するお話。
オチは丸見えでしたけど、この話が一番面白かった。
景は、もう少し学習能力を身につけてもいいと思うんだ。

それにしても、どう贔屓目なしに見ても青井が正ヒロインに見えてしまうのは、気のせいじゃないですよね。
いいぞいいぞー、もっとやれー。

空想病という免罪符でパロディネタを仕込みまくっているコメディ短編

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空色パンデミック  本田誠    評価B 

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電波女と青春男 第2章「失踪する思春期のレヴェリー」 

電波女と青春男」2話を視聴完了。
リュウシさんと前川さんのキャラ紹介の回でしたね。

原作を読んでいるから分かりますが、アニメからの人にとっては話の軸が分かり辛いでしょうなぁ。
単純に萌え系ラブコメなのか、シリアスな青春物語なのか掴みにくい。
みーまーの次に発表した作品ということもあって、自分も構えて読んだ記憶がありますよ。

エリオの言葉が全然頭に残らない。
痛いというか面倒臭いw
文字ならまだ読もうとする気力はあるんですが、声だと右から左に流れていっちゃうな。

リュウシさんの声が、QBにしか聞こえない件について。
我ながら毒されてるなぁ、ホントw
ただ、それを抜きにしても、若干声に違和感というか合っていない感じはしました。
ふにゃふにゃした演技は良かったと思うんですがね。

前川さんの声優さんである渕上舞さんは、個人的に聞き覚えのない方でした。
アニメのヒロイン勢は、経験豊かな方たちが務めることが多いので、何だかとても新鮮。
まだ判断が付きませんが、悪くはなかったと思います。
今後注目しておきたいポイントの一つですね。

そういえば、前川さんの身長話はカットされちゃいましたか。
思っていたよりも背が高いようには見えなかった。
あれで179.9センチなら、真も結構高いことになるような。
確か真は170センチぐらいだったはずなんだけど。

それにしても、今考えるとリュウシさんも前川さんも登場時は、随分と電波っぽいすなぁ。
エリオが飛び抜けているだけで、この二人も随分ずれているような気がします。
前川さんはコスプレ的な意味で、リュウシさんは言動的な意味でw
現時点で、一番まともな女性が女々さんというのはカオスだな。

意外と言えば、ミッキーが可愛くて驚きました。
何というか、もっとボーイッシュな感じな脇役かと思ってたのに。

作画は2話目も高水準で安定していて好印象。
あまり派手には動きませんが、一枚一枚の絵が綺麗で手が込んでいる感じ。
残る問題は、これを維持出来るのかどうかってところですね。

テーマ: 電波女と青春男

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 電波女と青春男 

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ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット 

ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット (電撃文庫)ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット (電撃文庫)
(2010/12/10)
川原 礫

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読書期間:2011/3/31~2011/4/2

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
SF
燃え
緊張感



 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 銃と鋼鉄のVRMMO≪ガンゲイル・オンライン≫で発生した≪死銃≫事件を調査するため、≪GGO≫へえとログインしたキリト。
 一見超美少女キャラと見間違えるアバターにコンバートされるトラブルに遭った彼だったが、スナイパーの少女・シノンのナビゲートにより、全ガンナーの頂点たる対人トーナメント≪BoB≫に無事参戦を果たす。
 キリトは、銃が支配するこのゲームで唯一≪光剣≫を駆使、≪BoB≫を勝ち進む。その奇抜な戦闘スタイルが話題となり、徐々にゲーム内での知名度は上がっていった。
 そして≪BoB≫決勝。数多の強敵がひしめく≪バトルロイヤル≫の中、ついに≪死銃≫が姿を現す。果たして≪死銃≫とは何者なのか。本当に≪仮想世界≫から≪現実世界≫へ影響を及ぼすことができるのか……キリトは単身、≪死銃≫へと挑む!!
 『ファントム・バレット』編、完結!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


近未来SF世界におけるMMOを舞台に繰り広げられるアクションバトル、第6弾。
≪ファントム・バレット編≫完結編です。

うん、これは面白かった。
巻数を重ねるごとに少しずつ微妙なところが増えていたため、不安な一面もあったのですが、久々に不満点よりも満足感が上回る読後でした。

やはりオンラインゲームの死がリアルの死に直結する状況は、緊迫感が半端ありませんね。
VRMMO≪ソードアート・オンライン≫の物語が描かれた1巻に惚れこんで追い続けることになった身としては、死銃による殺人事件の恐怖は、あのデスゲームを彷彿とさせる内容で手に汗握りました。
巧みな文章により一層に、命の重さを感じ取ることができる点も秀逸です。

≪ガンゲイル・オンライン≫のPv大会≪BoB≫の模様が熱くて良かった。
戦闘は、迫力あるシーンの連続で、見応え抜群です。
相変わらずキリトの強さが際立ちますが、今回は敵味方ともに見せ場がありました。
不自然なまでの一騎当千よりも、拮抗したバトルロイヤルの方が断然燃えるに決まっています。
まぁ、プレイし始めたばかりのキャラが、対人のスペシャリスト達の集う大会の本戦に出場している時点で、リアリティなんて皆無なんですけどね。

物語の展開は、良く言えば王道、悪く言えばテンプレ通りの同じパターン。
分かりやすい面白さを目指しているのかもしれませんが、勧善懲悪ばかり描かれても、またかと思うだけで心に響くものはありません。
死銃の正体なんかもう想像通りすぎますし、犯人のキャラ造形も一辺倒でつまらない。
主人公は最強に格好良くてはならないと考えているかのような、無双っぷりも苦手です。

こういうところが、きっと中高生には受けるんだろうなー。
自分が中学生の時に出会っていれば、きっと素直に称賛していたのではないかなと思いますよ。

死銃のトリックについては、ギミックとしては面白味がありますが、ちょっと拙い気がしますね。
オチを知ると、今まで気が付かなかったことに不自然さを感じます。
盲点というには反則的で、前巻より続いた謎の解明としては、何だか狐につままれた気分で、スッキリしません。
あれだけ実行不可能という難題として提示しておいて、これはないなーというのが正直な感想。
着眼点は素晴らしいだけに、もうひと捻り欲しかったなぁ。

エピローグは、丁寧過ぎると言うか冗長だったというか……。
ご都合主義なところも目に付きますし、何かと惜しいですねぇ。
面白いんだけど、気に食わない点が多々あるように感じるのは、相性なんだろうか。

とはいえ、過去最高の分厚さも気にすることなく、ガツガツと読み進めることができました。
質の高い良作であることは、間違いないでしょうね。

リアルとゲームが交差する状況で行われる命を賭けた戦いが熱く燃えます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ソードアート・オンライン  川原礫  abec  評価B+ 

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涼宮ハルヒの溜息 

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
(2003/09)
谷川 流

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読書期間:2011/3/26~2011/3/30

【評価……B-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
SF
ラブコメ
世界観
構成


 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6



 宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的という、正体不明な謎の団体SOS団を率いる涼宮ハルヒの目下の関心事は文化祭が楽しくないことらしい。行事を楽しくしたい心意気は大いに結構だが、なにも俺たちが映画を撮らなくてもいいんじゃないか?
 ハルヒが何か言い出すたびに、周りの宇宙人未来人超能力者が苦労するんだけどな――スニーカー大賞<大賞>を受賞したビミョーに非日常系学園ストーリー、圧倒的人気で第2弾登場!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


言わずと知れた「涼宮ハルヒ」シリーズ、第2弾。
再読感想です。

1巻の「憂鬱」から一気に時間が経過した半年後の秋。
ハルヒの突発的な提案という名の命令で、文化祭で発表する映画を撮ることになったSOS団メンバー達。
傍若無人なハルヒに振り回されながらも、撮影に勤しむキョン達だったが、もちろん平穏に事は終わりません。
嵐を呼び寄せる女・涼宮ハルヒによって降り注がれる難題の山々の前に、自称一般人であるキョンの苦悩する……という流れで始まります。
記念すべきアニメ第1話「朝比奈ミクルの冒険」のメイキングストーリーですね。

さて、2巻目にして、早くも問題作の登場です。
明らかに異色であり、意欲作でもあるが故に、賛否両論の激しい巻となっています。

はっきりいって、単独では限りなく厳しい評価になるのは避けられません。

確かに、一度は完結した作品を広げ直して再構築させ、伏線を散ばせることは成功しています。
しかし、その結果、「溜息」自体の面白さを損なうことになっていまいました。
土台作りや隠しネタを仕込むことは、もちろん今後のことを考えると重要なんですが、だからといって過程を蔑ろにしては駄目でしょう。
後々考えると感心できる内容であっても、それとこれとは話が別です。

問題その1・ハルヒの度が過ぎる横暴さ。
普段から我が儘ではありますが、今回のハルヒは酷すぎる。
目眩を覚えるほどの非道さに、読んでいてムカムカと苛立ちました。
人として、越えてはいけないラインを大幅に通り越していて、とてもじゃないですが許すことなんかできません。

物語の観点から捉えるのであれば、涼宮ハルヒにとっての転換期であり、必要不可欠だったのかもしれません。
ただ、見せ方があまりにも悪過ぎて、ハルヒ個人のイメージは最悪です。
友人に対するものとは思えない態度、支離滅裂で自分勝手すぎる行動、自己中心的で他者を寄せ付けない強引さなど、「憂鬱」の時ならば上手く長所となっていた面も、全てがマイナス側へと傾いてしまっています。
おかげで、瞬間的なデレを見せたところで、到底回復できない地点まで達しています。

問題その2・キョンの乱暴な独白。
表現の面白さは買うのですが、何故か今巻のキョンは、驚くほどに口が悪い。
半年間SOS団で活動を行い、多少なりとも信頼関係を築いたであろうにも関わらず、初期より辛辣です。
親しくなったことで軽口を叩くようになった、というのとは違うしなぁ。
再読の場合、長門への心情がなおのこと違和感ありました。

問題その3・古泉の説明のクドさ。
面倒臭く長ったらしい考察は、どちらかというと好きな方なんですが、さすがにしつこい。
しかも、話が同じところを回っているので、閉塞感があって不毛です。

問題その4・物語の起伏にムラがある。
グドグドな展開が続き、いつまで経っても盛り上がって来ずに、そのまま終局となってしまいました。
中盤に見せ場はありますが、終盤は尻すぼみしています。
オチは秀逸だと思う反面、あっさりとしすぎていて肩透かしを食らった気分になりますね。

面白くないわけではありませんし、光る部分もあるのですが、欠点が目立つ内容になっているのが残念。
どうしても微妙に感じてしまいますね。
この「溜息」のせいで、続きを読まなくなった人がいるとすると、勿体無さすぎます。
時系列順に本を出せばよかったのにと思いますけど、今更ですね。

神に等しい能力を無自覚に発揮する女の子のフォローをする宇宙人や超能力者の話

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  涼宮ハルヒの憂鬱  谷川流  いとうのいぢ  評価B- 

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神様のメモ帳6 

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)
(2011/02/10)
杉井 光

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読書期間:2011/3/25

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ミステリー
世界観




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 高校の文化祭が押し迫る晩秋、ラーメンはなまるにやってきたのは、チャイナマフィアの後継者兄妹。なんとミンさんの親戚だという。ミン父・花田勝の引き起こした事件をきっかけに、なぜか持ち上がるミンさんの縁談。それに憤然と立ち上がったのは、ヒロさんだった。
 「おれからの依頼。この婚約、ぶっ壊してくれ」
 ヒモのくせして、ついにミンさんに本気!二転三転の結婚騒動を描いた「電撃MAGAZINE」掲載作に、ヒロさんの師匠初登場の書き下ろし短編『ジゴロ先生、最後の授業』を加えた、大ボリュームのニートティーン・ストーリー第6弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ニート探偵第6弾。
帯にてアニメ化が発表され、これから活気づくことが期待される人気シリーズです。

今回は、ニート探偵団のうちの一人であるヒロさん、そしてラーメンはなまるの現店主であるミンさんを主軸に置いたお話……であるのは間違いなのですが、それだけでは終わりませんでした。
冒頭やあとがきで語っている通り、これはある一人の男の物語でした。

熱い、切ない、楽しい……作品を評価する上で、色々な形容詞がありますが、この本の場合、面白いというシンプルな言葉が一番ピッタリときます。
どっぷりと漬かることのできる物語は、読了後の充実感が素晴らしく、とても良い時間の過ごし方をしたなぁという満足感を得られます。

ヘタレ気味のナルミが致命的なミスを犯し、終盤で起死回生の案を提示する流れは、もはや様式美。
今回はミステリー要素は少なめで、伏線が分かりやす過ぎたので、途中で作戦なども予想がついてしまいましたが、最後のオチは死角から殴られたようにガツンと来ました。
ううむ、これは何とも言葉にし辛い。

ニート探偵団を始めとしたキャラクターの立ち具合は、まさにお見事。
登場人物が纏う空気さえも感覚的に伝わってくるほどに、明確に色付けされた描写が凄い。
ナルミなんて、高校生活を送っていることに違和感すら覚えるほどニートが様になってきましたしw

アリスのデレ期がますます加速していて、ナルミに対する挙動が取り乱すことが多くなってますね。
相変わらず犯罪的なまでの鈍感っぷりを発揮しているナルミですが、彩夏推しの立場ということもあって、あまり腹が立ちません。
本人は無意識の天然系ジゴロになりつつありますが、果たしてこれは成長と呼べるんでしょうかw

彩夏をもっと絡めた青春模様が見てみたいなぁ。
今となっては、どちらもほとんど意識していないようで、寂しい気持ちになります。
アリスが妬くような展開になれば面白いんですがね。

書き下ろし短編である「ジゴロ先生、最後の授業」も良かったです。
ヒモも、ここまで来ると屑を通り越して立派に見えるというのが、よく分かりましたw

岸田メルさんのイラストは、塗りが丁寧で惹きこまれます。
微妙にリアルらしさも入り混じっていて、無二の絵師さんだなぁと思わされます。

さて、次は順番で行けば少佐の番なのかな?
アニメ直前に発売されるそうですが、待ち遠しいですね。

ミンさんの結婚騒動の裏で泥臭く躍動する男達の格好良さに惚れます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  神様のメモ帳  杉井光  岸田メル  評価A- 

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『ONE PIECE』62巻 感想  

ワンピース62巻を読みました。

第二部の冒険が、いよいよ開始された今巻。
見所は、やっぱりキャラクターの成長具合でしょうか。
戦闘能力を中心に、大幅にパワーアップしている面々の様子を見るだけでも楽しいものです。

ストーリーは、魚人島にて、麦わらの一味がまたしてもトラブルを撒き散らすという展開。
新設定や舞台の説明にページを割いていることもあって、大きな進展はありませんでした。

何だか、描き散らしている印象を受けましたね。
コマ割りの問題なのか分かりませんが、ちょっと読み辛かったです。
ごちゃごちゃと会話が数ヶ所で繰り広げられているのが、ワンピースの楽しい雰囲気作りを形成していて、面白いのは面白いんですが、やりすぎてテンポが崩れていたような気がします。

しかしながら、改めて思うのは、年齢層が上がったなぁという当たり前のことだったり。
大人になったというより、老けたって感じ。
少年漫画なのに、いいんですかね、これw

成長著しいのは、ウソップでしょうか。
化け物クラスには怯えてしまうところは変わりありませんが、頼もしさがまるで別人のようです。

ゾロの鬼のような表情が、あくどくてカッコイイ。
賞金額が、何気に上がっていましたが、一体2年間の間に何をやらかしているのやら。

逆に、サンジは格好悪くなった……w
鼻血の出し過ぎて、血が足りなくなるって馬鹿過ぎるw

モブの人魚たちが、美少女として描かれているのは伝わってくるんですが、イマイチ可愛くないw
主要キャラと区別をつけるため、意図的に可愛くしすぎないよう描いているのではないでしょうかね。

その一方で、人魚姫であるしらほし姫は可愛かったと思います。
少し古臭い少女漫画風ではありましたけどw
中身は面倒臭い性格で、泣き虫というのは、ワンピースの作品的に珍しかった。
どちらかといえば、心の強い女性が多い漫画ですし。

それにしても、ハンコックに続き、ルフィにロマンス絡みの相手が用意されているとは予想外もいいところです。
まぁ、まだ出会ったばかりなので、今後全然違う方向に進む可能性もありますがね。

カリブーはかませ役だと思っていたら、意外と面白い立ち位置にいますね。
悪魔の実の能力は、かなり優秀ですし、今度の展開に一波乱起こしてくれそうな予感。

アーロンの話を思い出すためにも、一度読み直した方が楽しめるかもしれませんね。

ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)
(2011/05/02)
尾田 栄一郎

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テーマ: ONE PIECE

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ワンピース  尾田栄一郎 

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生徒会の水際 碧陽学園生徒会黙示録4 

生徒会の水際   碧陽学園生徒会黙示録4   (富士見ファンタジア文庫)生徒会の水際   碧陽学園生徒会黙示録4  
(富士見ファンタジア文庫)

(2011/02/19)
葵 せきな

商品詳細を見る
読書期間:2011/3/23~2011/3/24

【評価……B+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ギャグ
パロディ
メタ
ラブコメ


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 早押し問題です。 Q この本のタイトルは? 正式名称で。
 《ピンポンッ》「生徒会の水際 碧陽学園生徒会黙示録4」 正解!
 私立碧陽学園生徒会――そこは、美少女四人が集う楽園だが、世界はここだけではなかった!今まで出てこなかったけど、個性的な面々が揃う椎名真冬の1年C組。そして生徒会メンバー唯一の男性である杉崎鍵が、楽園のチケット「優良枠」を手にする前の1年F組。ここにきてまさかの新ヒロインも登場だが、きっと許されるはず。 Q なぜですか?
 《ピンポンッ》なぜならこの本は「黙示録」だから!でもでも、表紙の知弦さん巫女服の話もちゃんとあるんだよッ。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


生徒会外伝4冊目、かつシリーズ通算13冊目。
コンスタントに発売されているので、相当数になってきました。

面白かったです。
本編と異なり、生徒会室に拘る必要性がない分、動きがあるところが外伝の良いところ。
ひたすらボケとツッコミを繰り返す雑談も悪くはないのですが、さすがに同じ流れが続くと飽きてしまいます。
そういう意味でも、外伝自体が、シリーズ内においてちょっとしたアクセントにもなっているとも言えるのかもしれません。

今巻は全4章に分類されますが、まるでバラバラの評価になるため、1つ1つ感想を書いてみたいと思います。

【フィギュア化する生徒会】

会長ウザっ!……って、あぁ、いつも通りか。
基本パターンでありながら、今回で一番腹が立った話でもありました。
この学園全生徒が会長を愛でていますけど、共感は全然できませんねぇ。
漫才のような応酬は面白い。だけどムカツクw

【一年C組の現状】【秋峰家の事情】【僕らの私情】

真冬のクラスメイト・秋峰葉露の視点から送られる、一年C組関連のエピソード。
うわぁ、このクラス、二年B組以上に濃いぞ。
ここまでキモさを突き抜けていると、清々しささえ感じますよw

ちょっと取っ付きにくい始まりでしたが、既存キャラとの絡みは新鮮で楽しかったです。
しかし、他の男の視点からすると、杉崎はヒデェ野郎だな……w

【すぎさきメモリアル】

恋愛SLG「ときめきメモリアル」に見立てて構成された、杉崎が1年の時のお話。
優良枠を手にするために学力を伸ばしていく過程を中心に描かれています。

あらすじにある新ヒロイン・水無瀬流南が、実に良キャラでした。
生徒会メンバーのようなツンデレではなく、杉崎を心底嫌悪している彼女の鋭いツッコミが痛快で楽しすぎるw
徹底的に叩くドSっぷりは、知弦とまた趣が異なっていて、何度も笑わされました。

ぶっちゃけますと、個人的に杉崎はあまり好きではないんですよね。
そりゃあ頑張っているとは思いますし、好感は持てますが、人間的な相性が悪いとでもいいますか。
何でもかんでも求めたり、偽善っぽいところが鼻につくけれど、凄さは認めている。
そういった微妙な心が、水無瀬にも垣間見えて、とても共感を覚えました。
杉崎からしても、水無瀬という目標がいたからこそ、努力できたわけですし、この二人のいがみ合う関係性は、物凄く好みでした。
頻繁に登場するわけにはいかない立ち位置とはいえ、再登場に期待せざるを得ませんね。

【盗聴知弦四変化】

そしてこのオチである。

いやぁ、普段はあまり生徒会メンバーに萌えたりしないのですが、この知弦は可愛かった。
クーデレキャラは、仮面が外れつつある時が、一番おいしいよなぁw

いつも通り、サクッと読めるラノベらしい良作でした。
次巻も番外編らしいので、巡や水無瀬が出てくることを期待したいところです。

杉崎がライバル兼ラスボス系ヒロインに振り回される様子がコントみたいで面白い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  生徒会の一存  葵せきな  狗神煌  評価B 

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