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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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音楽知識ゼロでも何とかなります 

何故か半日かけて合唱動画を作ってました。
衝動的にも程がありますね。
嗚呼、目と耳が痛い。

題材はニコニコ動画流星群
好きな歌い手を組み合わせただけのものなんですが、意外と簡単に作れますね。
といっても曲が長いので、まだ半分程度の完成度ですが。

作り方の参考にしたのは、こちらの動画。



こういうことに疎い人間なので、一から解説してくれていて有難かったです。
これなら初心者でも安心して作れると思います。

ちなみに完成してもニコニコにうpするかどうかは分かりません。
もともと自分用に聴きたかったという理由だけで作りはじめましたから。

テーマ: ニコニコ動画

ジャンル: その他

タグ: ニコニコ動画 

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とらドラ・スピンオフ2! 虎、肥ゆる秋 

とらドラ・スピンオフ〈2!〉虎、肥ゆる秋 (電撃文庫)とらドラ・スピンオフ〈2!〉虎、肥ゆる秋 (電撃文庫)
(2009/01/07)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る
読書期間:2009/1/10~2009/1/14

【評価……B
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

食欲の秋。秋刀魚、栗、きのこ……おいしいもの、たくさん……かくして虎は、太った。実乃梨考案の不思議ダイエット法を早々に断念した大河は、不倶戴天の敵、亜美とジムに行くことにするが、そこで彼らを待っていたものとは!?
春田浩次、十七歳。女子との理想の出会いは、川で溺れているところを助けて人工呼吸、そのまま彼女の部屋へ、その後は……フヒヒ!そんな妄想がなんと現実のものに。はたしてその顛末は?
などなど「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編を詰め合わせました。注目の書きおろしは独身話です!
超弩級ラブコメ、待望の番外編!

【感想】


「とらドラ!」番外編、第2弾。
スピンオフ第1弾「幸福のトルネード」と異なり、短編集の色が濃い本となってます。

無難に面白かったです。
最終巻である本編10巻の前に刊行されましたが、9巻と10巻の間に読む意味はほぼないですね。
本編読み終わってから、気になる人だけ買って読めばいいかなって内容でした。

全部で5編の短編が収録されています。
メインとなるスピンオフ作品「春になったら群馬に行こう!」は春田が主人公の話です。
9巻を読んだ方なら何の話かは見当がつくかと思われますが、春田の色恋沙汰の話ですね。
竜児視点だと脳の可哀想な子にしか見えない春田ですが、意外にも人の心には敏感なのが分かってビックリ。
まぁ、本能的に指摘してるだけなのかもしれませんけどw
バカだと自覚しつつも大事なところで選択を誤らないのは、好感アップになりましたね。

書きおろしである「先生のお気に入り」は、独身こと恋ヶ窪ゆりが教師になったばかりの頃のエピソード。
若い時から苦労してるなぁーとしみじみ感じてしまいました。
今回の短編の中では20代前半のはずなのに、三十路臭を醸し出しているのはキャラが立っていると言えるんだろうかw

残り3編は、いつもの面々のラブコメ。
シリアス分のない初期のラブコメが展開されていて、懐かしかったですね。
竜児と大河が周りを巻き込みつつワイワイと騒いでいるだけの日常ですが、それゆえ単純に楽しいです。

アニメしか観ていない人でも、この番外編だけ読むことは可能ですので、最終回を見終わって燻っている方は手を取ってみてもいいかもしれません。

「とらドラ!」1~4巻(別荘編)までのラブコメが好きな人なら楽しめます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  とらドラ!  竹宮ゆゆこ  ヤス  評価B 

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他人の作ったRPGツクールをやってみた 

自分好みの新しい実況動画を発掘しました。
その名も「他人の作ったRPGツクールをやってみた」。



タイトルそのままの企画ですが、よくあるPC版ツクール作品のゲーム動画ではありません。
何とSFC版であるRPGツクール1と2のユーザーゲームのデータで遊ぶ企画です。

わざわざ中古でデータが生きているか死んでいるかも分からないRPGツクールを買い漁ってきて、他人の黒歴史を見ちゃおうという話です。

これは企画の段階で成功してますね。
まぁ、中古で売っているツクールを見てデータが入っていたら面白そうと考えたことくらいならあるかもしれません。
僕も昔そう考えたことありましたし。
しかし、実際に行動に移そうなんて思ったことはなかったですね。
この実行力は素直に凄いと思いました。

現在、実況者さん達が所持しているツクール本数は1が176本、2が104本というデタラメな数字。
その中にはやっちゃった感しかないゲームや、ツクールとは思えないほどの完成度を誇るゲームが文字通り山ほどあります。
個人的には「ファイナルファンタジー8?」が今のところ一番のお気に入り。
敵キャラのネーミングセンスがツボに入りまくりでしたw

それにしても、出来ることは限られますが、1と2は良い素材が揃ってますよね。
システム面でも、2のお店で攻撃力・防御力を表示させることが出来るのは重宝しました。
作りやすさは3が一番だと思いますが、3発売後も素材に惹かれて時々1や2で作っていましたよ。

最初の方は聞こえづらいこともあり、実況の意味があまりありませんが、徐々にいい味を出していきますので、多少我慢して見てもらうといいかもしれません。
ツクーラー必見です。

テーマ: RPGツクール

ジャンル: ゲーム

タグ: RPGツクール  ニコニコ動画 

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とらドラ! 第25話「とらドラ!」 

アニメ「とらドラ!」最終回観終わりました。
まずは一言で感想。

素晴らしい。
これはいい最終回でした。

正直、前回の24話がかなり酷かったので、どうなることかと心配していましたが、蓋を開けて見れば予想外の出来に驚かされました。
30分という短い尺の中で、物凄い濃い内容なのに無理に詰め込んでいないところが良かったです。
これだけのものをアニメでやってくれれば、一ファンとしては本望ですね。

終わりよければすべてよし、というわけではないですが、アニメ版の印象が急激に良くなりましたね。
視聴後は余韻に浸りたい気持ちにさせてくれました。

▼原作とは異なる締め方

方向性はほぼ一緒なんですが、話の展開はかなり違っていました。
原作の最終巻はそれまで以上に地の文満載だったので、とてもそのままアニメ化できる内容ではありませんでした。
順番的にどちらの脚本が先に出来上がったのかは分かりませんが、アニメとしてはこれで正解だったと思います。

冒頭のやっちゃんが実家に帰るシーンは、原作を読んでいる人じゃないと分からなかったでしょうね。
いきなりカットから始まって不安が募りましたが、その後に竜児と泰子の対話シーンで一気にもやもや感が吹き飛びました。
原作では語られなかった竜児の出生の秘密や、泰子の頑張りが伝わってきて、思わずジーンとさせられましたよ。
無理に高須家の話を挿入する必要性はなかったんじゃないのかと思ったこともありましたが、その考えは改めました。

24話の河原のシーンでは、重要な場面が大幅にカットされていました。
どこに持ってくるかなーと思ってましたが、やはり夜のシーンに持ってきましたか。
あのキスシーンは、直視できませんね。
無性に叫びまわりたくなる感じになったのは僕だけでしょうかw
大河派もしくは釘宮病患者はたまらんかったでしょうね。

卒業式後で教室で再開するところも良かった。
セーラー服の大河が可愛かった。
竜児が大河に比べて達観しすぎているような気がしないでもなかったですが、まぁその代わりに大河がデレデレでしたね。

そして、個人的に嬉しかったのは、まさかの亜美のターン。
ほんのちょっとだけ、救われた気分です。
逆に、みのりんのあのビンタはないかなーと思ったり。
竜児は竜児でなよなよしているところもあるけど、一拍置いて欲しかったですね。

最終回が良かっただけに、駆け足だった24話が勿体無かったですね。

原作の補完的な意味合いとしても、一つの結末の提示としても、アニメの最終回として相応しい内容だったと思います。
比較するのは無粋だと思いますが、アニメの方が終わり方は好きだったくらいです。
いろいろとありましたが、2クールの間ずっと楽しめた良いアニメでした。

テーマ: とらドラ!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(アニメ話感想)  2008年放送開始アニメ 

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スプリングキャンペーン2009が始まったらしい 

ROで、いきなり経験値1.5倍週間が始まりました。 公式サイト
みんなのログイン率が高くなるのは当然だよね!

ってことで、スミレさん・やちると時計4Fで狩りをしてきました。

生まれ変わった時計4F

この間の配置転換により、オウルバロンが20匹、ベアドールが5匹即沸きするようになり、さらに高レベルMAPとして生まれ変わりました。
最初はスミレさんが合流するまでは、支援プリのやちるとペア狩りをしていたのですが、これがなかなか狩り応えがあって楽しい。
経験値もおいしくて、僕ら以外でも、転生プリ&WIZペアが多く見られました。

ペアだと紙装甲のビアンカが何度も死んでましたが、3人になると安定して狩れましたね。
最後はちょっと沸きが凄すぎてスミレさんが死んじゃいましたけど。
通ってみたいと思わせてくれる狩場ですね。

テーマ: ラグナロクオンライン

ジャンル: オンラインゲーム

タグ: ラグナロクオンライン 

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世界一の栄冠、再び 

昨日は運よく休みだったので、朝からWBC決勝戦を食い入るように見てました。

いやー、凄かった!
あんなに緊迫して面白い試合はシーズンでもなかなか見れませんよ。
それがこの世界一を決める時にリアルタイムで見られるなんて、ラッキーでした。

意外と日本人選手は緊張しすぎていないようで、浮足立っていたのは韓国の方でしたね。
しかし、日本の方もランナーは毎回出すのに一向にタイムリーが出ず、フラストレーションがたまりまくりましたよ。
友達と一緒にTV観戦してましたが、叫んだりため息をついたりと、見ている側も疲れた試合でしたw

それでも終始日本ペースだったのは、紛れもなく岩隈のおかげでしょうね。
松坂がMVPになって「岩隈くんに悪いな」と言ってましたが、それぐらい素晴らしい出来でした。
決勝の試合や第2Rの敗者復活のキューバ戦での好投の印象が残っていたので、絶対にMVPは岩隈だと思ってましたよ。
最後でダルビッシュが打たれて追いつかれたために岩隈の勝ちが消えたのが、痛かったのかもしれませんね。
あの時、ダルビッシュに変えずに杉内続投にしておけば追いつかれることはなかったでしょうが、結果的にあれがあったから10回のドラマがあったわけで、原監督もイチローもやっぱり何か持ってますね。

脚本があるんじゃないのかと疑ってしまったくらい10回表の展開は神懸かってましたねw
芸術的と呼ばざるを得ない世界一を決めたセンター前ヒットは、きっと一生忘れません。
それにしても、あれだけ打てていなかったのが決勝戦だけは4安打ですからねぇー……スーパースターは違いますねw

今回のWBCで一つ心残りがあるとするならば、ほとんど同じチームとの試合しかしなかったことかな。
ベネズエラとかオランダとかメキシコとも戦いたかったです。
次の大会では対戦システムを改善するという話があるそうなので、それに期待かな。

なにはともあれ面白い試合でした。
優勝おめでとう!

テーマ: WBC

ジャンル: スポーツ

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル1<上> 

終わりのクロニクル1〈上〉   電撃文庫 AHEADシリーズ終わりのクロニクル1〈上〉 電撃文庫 AHEADシリーズ
(2003/06)
川上 稔

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読書期間:2009/1/1~2009/1/9

【評価……B+
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
世界観 ★★★★★★★★
 … 9
期待感 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

かつて世界は、平行して存在する10個の異世界と戦闘を繰り広げていた。概念戦争と呼ばれるその戦争に勝利してから60年。全てが隠蔽され、一般の人々に知られることなく時が過ぎた現在……。
高校生の佐山御言は祖父の死後、突然巨大企業IAIより呼び出しを受ける。そして、この世界がマイナス概念の加速により滅びの方向へ進みつつあること。それを防ぐには、各異世界の生き残り達と交渉し、彼らが持つ10個の概念を解放しなければならないことを伝えられる。
かくして、佐山は多くの遺恨を残した概念戦争の戦後処理として、最後の闘いに巻き込まれていくが……。
川上稔が放つ新シリーズ、遂に始動!

【感想】


川上稔氏の超特大長編。
個人的には2009年に読んだライトノベル1冊目であり、再読となります。
当時は4巻下でドロップアウトしましたが、今度こそ最後まで読み切って見せますとも。

最終巻がとんでもない厚さで有名な今シリーズ。
比較すると大したことがないように思えますが、実際は1巻からして圧倒的なまでのボリューム、384ページ。
シリーズを通して見ると、この量が最低ラインとなっているんですから、ちっともライト感覚で読むことができませんね。
再読のはずなのに、年始で忙しかったという点を省いても、読むのに滅茶苦茶時間がかかりました。

しかも、これだけ使ってもまだ序章が終わっていません。
ライトノベルとしては途方もない文章量なので、根気のある人じゃないと読めませんね。
見ての通り、ハードルはかなり高いです。

しかし、これがまた困ったことに、今後を期待させてくれる面白さが凝縮されているんです。
膨大かつ緻密な設定は驚愕の一言。
著者の凄いところは、この時点で既に最終話までのプロットが完成していること。
以前に途中まで読み進めたからこそ分かるネタもありました。
これだけ文章を書いていれば種を仕込ませるのも楽だろうという見方もあるかもしれませんが、設定を矛盾させずに書ききるのは相当大変なはずですよ。

▼見どころ
舞台は戦後60年の現代の日本。
現実は確固たるものだと信じて疑わなかった主人公・佐山御言
そんな彼が、人知れず繰り広げられていた異世界との戦争の過去を知るところから始まります。

戦争そのものではなく、戦後交渉に巻き込まれていくという観点が新しい。
まぁ、巻き込まれていく上で、実際には戦いは避けられないものにはなるんですがね。
しかし、戦いそのものよりも、このシリーズの見どころは交渉シーンです。
言葉を巧みに操る駆け引きがたまらなく面白い。

佐山の頭の回転の早さに惚れ惚れします。
いやぁ、軍師系キャラって大好きなんですよ。
どんな苦難もすぐさま冷静に分析して突破する姿がカッコイイんですよね~。

▼全体的な完成度はラノベトップクラス
さとやすさんの絵はいいですねぇ。
文中だけでは尖がっているようにしか見えないキャラを、上手い具合に柔らかい雰囲気にしてくれています。
川上さんとのコンビ相性は抜群です。

肌に合わないという方もいるでしょうが、内容の濃さは感じられるんじゃないでしょうか。
電撃文庫にとどまらず、業界で見てもこの作者以上に設定の鬼と呼べる人はいるかどうか。

読み応えは文句なし。
時間がないと辛いかもしれませんけど、お勧めのシリーズです。

設定が細かければ細かいほど嬉しいという方向け

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  終わりのクロニクル  川上稔  さとやす  評価B+ 

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とらドラ! 第24話「告白」 

ラスト2話。
いよいよ原作最終巻に突入のアニメ「とらドラ!」24話の感想です。
いつも以上に原作との比較感想となっちゃってます。
辛口感想なので、アニメファンはご注意を。

あー、うん、予想通りというかなんというか。
見事なまでに、内容がスカスカってか無茶苦茶になっちゃってますね。
一言で言うなら……ひでえなw

濃密な最終巻を残り2話でやろうとすること自体が間違いだったと言わざるを得ないでしょう。
早すぎる展開についていけません。
個人的には10巻にそこまで思い入れはないのでまだいいですが、最終巻の締め方が気に入っている原作ファンにとっては喧嘩を売っているかのような構成でした。

ほぼ同じ舞台で同じ流れのはずなのに、ストーリー展開がいつの間にか変な方向にズレていて、何故か先が読めません。
アニメならではの展開が楽しみではあるんですがー……うーん、これはちょっと擁護し辛いかなぁ。

そもそも物語が破綻しているのが問題。
何故みのりんは、あれだけ大事なお金を駆け落ちに反対しつつ渡すのか。
そして、竜児たちはためらいなく受け取るのか。
仲間だから?
うーん、それだけでは納得できないなぁ。

他にもツッコミどころが満載過ぎて、いちいち指摘するのも嫌になる量です。
良くも悪くも、語ることができるということは、それだけ作品に対して思い入れを持っているということなんでしょうけど、何か書くのも面倒くさいと思ってしまったくらい冷めてしまいましたね。

確かに原作でも、ぶっちゃけ竜児も大河もガキでしたが、ひたすら悩んで考えることはしました。
しかし、アニメでは全く考えている様子がないんですよねぇ。
何もかもが、あまりにも浅はか。
地の文がないことが、致命的なまでに物語を軽くさせてしまっています。

亜美とみのりんの二人の会話シーンが追加されたことは、非常に嬉しかったんですけどね。
原作では伏線を張るだけ張ってないがしろにされてましたから。
でも、アニメでは伏線そのものがカットされていたんですけどね……。

まぁ、あーみんはやっぱり最高ってことですよ!
この作品の良心的なキャラだなぁーと思います。
アニメでのツンと澄ました性格がたまらなく好きです。

みのりんもまた原作とは別キャラのようになっていますが、これはこれでいいと思いますね。
堀江由衣さんのおかげなのか、男勝りな性格の中にも女の子らしさが見え隠れしていて良かったです。

興味深かったのは、初見となる大河母と竜児の祖父母のキャラデザイン。
大河母はイメージとちょっと違いましたね。
もうちょっと見た目も大河に似ているのかなと思っていました。
逆に、竜児の祖母は泰子と似てましたね。
この辺りはアニメならではの楽しみ方でしょうね。

正直、原作と比較をしなければ、これまではそれなりに良質なアニメだと言って良かったと思います。
でも、今回の話は、アニメ単体で見ても視聴者置いてけぼりの展開で、首を捻るしかありませんでした。

はてさて、来週の最終回はどうなることやら。
ある意味自分は既に覚悟できているので、どういう結末でも構わないと思っていますが、アニメを楽しんでいる人の期待は裏切らないで欲しいですね。

テーマ: とらドラ!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(アニメ話感想)  2008年放送開始アニメ 

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TOP絵:夕暮れの山脈 

暫定的にブログTOP画像を変更しました。
さすがに準備中の画像をこれ以上飾るのはどうかと思いましたので、とりあえずの処置です。

もっと凝ったものを作りたいと思ってはいるんですが、スタイルシートなどがよく分からないので、とにかく時間がかかります。
テンプレート自体を変更した方がお手軽なのは分かっているんですが、個人的にはこの形式が気に入っているんですよねー。
まぁ、暇を見つけては勉強するしかないですね。

ちなみに、今回の画像はケータイで撮った写真をPCでテキトーに加工したものになります。
カメラの画素数が低めなので、誤魔化してます。

テーマ: お知らせ

ジャンル: ブログ

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ワンポイントチェックの導入 

一昨日書いた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない2」をもって、ようやく2008年分の感想文を書き終わりました。
明日からは今年読んだ本の感想を書きますが、それに伴いマイナーチェンジをします。

・ワンポイントチェックの導入
感想を書くとき、つい長文になってしまう傾向があります。
しかし、いくら書き手が熱く語ったところで、長いというだけで読んでもらえないことが多々あります。
実際、自分自身、他所のラノベ感想サイトで未読の作品の感想を読む際、よほど文章が面白い方でない限りは最初から最後までしっかりと読むということはありません。
もちろん、個人的な交流がある方は別ですが。

そこで、お勧めポイントやキーワードを挙げる項目を設置することにしました。
長文なんて読む気がないという方にも、流し読みで興味を惹きつけられれば良いなと思います。

<例>
壮大な物語を求めている方にオススメ!


・評価項目【舞台】を【設定】へ変更
名称変更するだけで、評価内容は変わりません。
【舞台】は、もともと世界観や設定などに関する項目でしたが、少々分かり辛いと思い【設定】とすることにします。
当然、舞台設定がイイと思ったときにも評価に繋がります。

・読書期間の設置
いかに感想を書くのが遅れているのかを公表したい……というわけではありません。
さっくりと読めた本と、時間がかかった本を区別するのが狙いです。
ただし、読書中の環境が大きく影響するため、あまり参考にはならないかもしれません。

テーマ: 更新報告・お知らせ

ジャンル: 小説・文学

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない2 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
(2008/12/05)
伏見 つかさ

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
コメディ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
パロディ ★★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

冷戦関係にあった妹・桐乃からとんでもない秘密をカミングアウトされ、ガラにもなく相談に乗ってやる――という思い出したくもない出来事からしばらく経つが、俺たち兄妹の冷めた関係は変わりゃしなかった。
ところが、“人生相談”はまだ続くらしく、「エロゲー速効クリアしろ」だの「不快にした責任とりなさい」(どうしろと?)だの見下し態度全開で言ってくるからマジで勘弁して欲しい。
誰だこんな女を「可愛い」なんて言う奴は?でまあ今回俺に下った指令は「夏の想い出」作り(?)。どうも都内某所で開催される、なんたらとかいう祭りに連れてけってことらしいんだが……。

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


タイトルに反して、本当に可愛くないオタク妹が描かれるシリーズ、第2巻。
1巻からのページ大増量が売り上げ好調さを表していますね。
その割にはサクサク読めるので、お手軽さも失われていません。

ストーリーの流れは前作とほぼ同様。
妹・桐乃の無茶苦茶な命令を渋々と従う兄・京介の苦労話です。
あらすじを読んで分かる通り、メインイベントは夏のアレです。
都内某所で開かれる祭りと言ったら、アレしかありませんよね?

誤解のないように言っておきますが、相変わらず桐乃には腹が立ちますね。
妹じゃなければ、絶対に相手にしたくない人種です。
しかし、血の分けた妹であることは変えようがない事実なわけで。
京介の苦労が窺い知れます。
リアルに妹を持つ身としては、共感せざるを得ませんよ。
まぁ、桐乃ほどウザくはない反面、可愛いと勘違いする一面もありませんが。

桐乃にはイライラさせられっぱなしですが、地味子こと幼馴染みの麻奈美が与えてくれる安らぎのおかげで、ストレスはすぐに解消されます。
おばあちゃんキャラには和まされるわぁ。

オタク知識がある程度ないと楽しめないですが、分かる人にはハマってしまう楽しさがあります。
好みの多様化が激しい昨今において、購買層を狙いすました本があってもいいんじゃないかなって思いますね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  俺の妹がこんなに可愛いわけがない  伏見つかさ  かんざきひろ  評価B 

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惨敗とはまさにこのこと 

3/4深夜に行われた仁義さん主催の第4回マリカー大会に参加してきました。
全レースうpされてますので、こちらでもペタペタ。

▼第4回:仁義さん主催グランプリ個人戦第1レース




▼第4回:仁義さん主催グランプリチーム戦




▼第4回:仁義さん主催グランプリ個人戦第2レース




▼第4回:仁義さん主催グランプリ個人戦第3レース



「かけっこ」というのが自分です。

えー、見てもらえれば分かりますが……いやー、酷い。
あまりの無残っぷりに、笑うしかないですなw

最近は、やればやるほど下手になっているような気がします。
これまではベビーマリオを持ちキャラとして選んでいたのですが、試行錯誤の一環として今回はMiiキャラで走ってみました。
いまいちしっくりと来なかったですねぇ。
ドリフト後のミニターボの感覚にズレを感じました。

まぁ、今回に限っては、そんなレベルじゃなかったですけどね!
ふらふら運転で、まっすぐに走るのもままらなかったです。
勝つためには、もっと練習しておかないと駄目だなーと思い知らされました。
それでも楽しかったから、良かったかな。

テーマ: マリオカートWii

ジャンル: ゲーム

タグ: マリオカートWii  マリカーフレンド対戦  Wii  ニコニコ動画 

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要するに次元移動 

14日に、来年度のROアップデート予定が発表されました。
その中に非常に興味深いものが一つあります。

●ワールドエクスチェンジサービス

略称はWES。
内容は、キャラやアイテムを丸ごと鯖缶移動させるというもの。
正確には特定の鯖の情報を交換しあうもののようです。

これは停滞しつつあるROにおいて、なかなか大きな転換期になりそうな気がします。
実際に自分が移れば、あっという間にパラレルワールドの気分が味わえますしね。
昔は、知り合いがいっぱいいてマイグレが来たらどうしようなんて無駄な心配をしていましたが、今となっては継続的に交流がある人は片手で数えられる程度ですから、抵抗もあまりありません。
それに年に何度も実施されるそうなんで、戻ってくることもできますしね。

また、自分が移動しなくても新しい出会いがあるかもしれません。
それに、相場がかなり変動しそうなので、その変化も楽しみ。
最終的には全鯖同じぐらいの値になっていくのかなー。

リアルマネーが3000円かかってしまうのがネックですが……ちょっと検討してみたいですね。
旅行気分でやってみるのもいいかも。
こういうとき、二垢あると気軽ですね。

・詳細はこちら。
http://www.onlinegamer.jp/news/9223/

テーマ: ラグナロクオンライン

ジャンル: オンラインゲーム

タグ: ラグナロクオンライン 

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人類は衰退しました4 

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)
(2008/12/19)
田中 ロミオ

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★★★
 … 9
ほのぼの ★★★★★★★★
 … 9

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。里の娘さんがたからは、先生と呼ばれたりもしてます(恥ずい)。「妖精社」製の妙な品々が里に出回るのと前後して、走るチキンを目撃してしまったわたしは、祖父と助手さんとともに「妖精社」の工場視察に向かったのですが……。数か月でクスノキの里を、世界一の妖精人口過密地帯にしてしまったわたしの出張報告とともに、クニクニどうぞ。

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


少しだけ間が空いた「人類は衰退しました」シリーズ第4弾。
AURAが発表された当初は、もう出ないのかと思って焦ったりもしましたが、続いていて良かった。

あぁ、やっぱり妖精さんは和むわぁ~。
楽しい!

これを待っていたんだ、って感じです。
巻を追うごとに妖精さん成分が減少していた本シリーズでしたが、今回は1巻の頃の密度が戻ってきてます。
助手さんやP子&O太郎も悪くはないけど、この作品の最大の魅力はやはり妖精さんなんですよ!

今回は中篇が2つ収録されています。
妖精さんがまた何やら新しいことを始めたので調査することになった話、「妖精さんの、ひみつこうじょう」。
弄られたがりやのマゾ気質な妖精さんたちが、ドSの「わたし」にいいように扱き使われる話、「妖精さんの、ひょうりゅうきょうしつ」。

どちらも面白かったですが、後者は特に良かったです。
妖精さんのセリフがいつも以上にダークサイドに堕ちているのに、ほのぼのとしてしまうのは無邪気で可愛らしい存在だからでしょうかね。
シュールさが病みつきになります。

しかし、巻を追うごとに「わたし」が駄目な方向に成長してしまっているような気がする。
妖精さんに巻き込まれてサバイバル体質になっていくのはいいとしても、性格が黒過ぎるよw

ストーリーがないと飽きてしまうという方もいるかもしれませんが、個人的には今回のような方向性で進んで欲しいな。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  人類は衰退しました  田中ロミオ  山崎透  評価B+ 

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とらドラ! 第23話「進むべき道」 

今回を含めて、アニメも残り3話。
原作9巻後半を描いた23話「進むべき道」の感想です。

展開早いですな、本当に。
今に始まったことじゃないけど味気なかった。

原作を読んでいても思ったことだけど、みのりんの主張は少々理不尽に見えるなぁ。
言いたいことは分かるけど、みのりんも散々迷ってきたわけで、そんな怒鳴りつけるようにして大河を責めなくとも、二人きりになったときにしっかりと話し合っても良かったんじゃないかなと思います。
そんな正論を言っていたら、お話にならないけどさw
説明不足のアニメだと、その傾向はなおさら顕著ですね。
ってか、怖い。

「う、そ、つ、き」

感情を押し殺したような声だと思っていたら、マジギレじゃないっすか、実乃梨さん。
しかも、みのりんの本当の見せ場が来る直前で終わっちゃってるもんだから、みのりんの考えが分からずにただ単にキレているだけのように見えてしまいますね。
一連の流れを通して放送すべきだったと思います。後味悪いよw
まぁ、次回の冒頭のシーンに期待かな。

それと、大河があれは夢ではなかったんだと気づくところは、時間かけて欲しかったなぁ。
超新星爆発とまで表現された驚きが見れなかったのは残念極まりない。
全体的に、カットというか省略化が目立った回でしたね。

大河といえば、ツインテール姿は一瞬別人かと見間違えるかのような可愛さでしたね。
いや、別に普段の大河が可愛くないといっているわけではないですがw
だから、いくらモデルのあーみんがあの場にいたとしても、大河に注目しない客が不自然に映りましたよw

そして、あと気になったのがこれ。

「別に、みんなじゃなくてもよかったのにな……」

あーみんのこの台詞、どういう意図で入れたんだろう。
数少ない亜美の出番を大幅に削除&修正してるところをみると、ラストの締め方を原作を変えるつもりなのかな。
どちらにせよ、少しでもあーみんが報われてくれればいいのだけれど……。

来週、早くも最終巻の10巻に突入するみたいですが、一体どこまで描けるのか。
そればかりが気になります。

テーマ: とらドラ!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(アニメ話感想)  2008年放送開始アニメ 

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涼宮ハルヒの微笑 

涼宮ハルヒの微笑」という作品をご存知でしょうか。
今からもう2年以上前にネット上で発表された作者不明のSSです。

きっかけは、ニコニコでこのMADを見たことでした。



涼宮ハルヒの驚愕』が発売しない理由は、もしかしたらこれかもしれない。
その噂を信じてしまいそうになるほどの完成度。

これは凄い。
マジで感動してしまいました。

これを実際に出版して最終巻にしてもいいんじゃないのかとさえ思うクオリティです。
軽い気持ちで読み始めたら、止まらずに数時間かけて一気に読破してしまいましたよ。

何が凄いって、原作で未回収の伏線を見事なまでに綺麗に回収し切っている点です。
辻褄を合わせながら物語を畳む構成力に驚かされます。
全く矛盾がないわけではありませんが、ほとんど目立たずに、むしろ爽快感さえ感じられる種明かしになるほど!と思わされます。

作者はどれだけ原作を読みこんだんだろう。
きっとこの中には原作者が考えていたネタもあったんじゃないかな。
それぐらい良く出来ています。

ストーリーありきで書かれているため、キャラの魅力に関してはあと一歩だと感じなくはないですが、それでも十分。
ここまで、どっぷりとSSを夢中で読んだのは何年振りだろう。
二次創作の素晴らしさを思い出させてくれました。

ハルヒ好きの原作既読者には、是非お勧めしたいSSです。
あぁ、面白かった!

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 涼宮ハルヒの憂鬱  涼宮ハルヒの微笑  ニコニコ動画 

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春のライトノベル購入リスト 

忘れないように購入メモ。

▼電撃文庫 4月10日発売

・『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前
続巻があると信じてましたよ、ええ。
あらすじ読みましたが、どういった内容になるのかさっぱり分かりませんね。
短編集ではなく本編であることを願いたい。

・『ソードアートオンライン1
「アクセル・ワールド」が滅茶苦茶面白かったので、著者の名前買いをせざるを得ません。
今、一番の有望株ですね。

・『世界平和は一家団欒のあとに7 ラナウェイキャット
毎回安定したクオリティで楽しませてくれるセカダン。
売れ行き的に、もっと評価されるべき作品だと思いますね。

・『俺の妹がこんなに可愛いわけがない3
早くも3巻発売ですか。
そろそろ話題性だけで引っ張るのは難しくなってくる頃かな。


▼富士見ファンタジア文庫 4月20日発売

・『BLACK BLOOD BROTHERS 10-ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣-
これを待っていた!
発売日が決定した瞬間にテンションが上がるほどに待ちわびたBBB本編。
今からウズウズしてたら体が持たないと分かってはいるんですが、BBBのことを考えるとじっとしていられません。
あぁ、楽しみだなぁ。

・『生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5
まるでギャグ漫画のような感覚でするすると読めるので、気分転換にもってこいのシリーズ。
アニメ化も決まったことだし、勢いに乗ってどんどん発売されていって欲しいですね。


▼ファミ通文庫 4月30日発売

・『バカとテストと召喚獣6
ついこの間5巻を読んだと思っていましたが、5ヶ月も空く形になるんですね。
絶対に面白いだろうと安心しきってます。
BBBとバカテスはフラゲするのに労力を惜しみません。

・『“文学少女”見習いの、初戀。
タイトルを見る限り、短編集ではなく外伝っぽいですね。
ななせに出番を下さい。お願いします。


▼電撃文庫 5月10日発売

・『電波女と青春男2
本当に2巻が出るとは思わなかった。
このまま、みーまーと並行してこのシリーズも進行させていくのかな。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 購入リスト 

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ぴにおん! 

ぴにおん! (MF文庫J)ぴにおん! (MF文庫J)
(2008/11)
樋口 司

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【評価……B-
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
ラブコメ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

俺の名前は佐々木与四郎。何の変哲もない高校生だ。……すまん、何の変哲もないというのは嘘だ。
実は超能力が使える。その力を使って、俺は日夜仲間たちと共に悪の組織との戦いを繰り広げている。……やっぱり嘘だ。超能力が使えたからって良いことなんか何も起きないし、楽しくない。……そう思っていたんだけれど――
「木元二葉です。佐々木与四郎と3年後に結婚します」
高校入学式の日、自己紹介でこんな爆弾発言をしたヤツがいた!それからというもの可愛い女の子たちに次々に求婚されて――いったいなにが起きてるんだ!?
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞、独特のテンポで送る新感覚超能力コメディ、スタート!

【感想】

微妙な超能力を持った者たちの学園ラブコメ。
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作品。

使い古された言葉だけど、これほど的確にこの本を表すフレーズはないと思う。

これなんてエロゲ?

主人公・佐々木与四郎が複数の女性からいきなり求婚されます。
まずこの始まりからしていかにもって感じですが、さらに女性陣が求婚する理由がエロゲ過ぎる。
何というか、物凄く安直な上、都合が良すぎる設定。
ヒロインたちの目的は、佐々木与四郎のカラダだけ。
もしこれがR-指定の本ならば、まず間違いなく全キャラにエロシーンのあるハーレムエンドになってますね。

まぁでも、いくら設定がエロゲ臭ぷんぷんでもこれはライトノベル。
当然ながら、全年齢向けです。
18禁を免れている最大の理由は、なんだかんだ言いつつも主人公の与四郎が根は純情だという点ですね。

しかし、この主人公が最大のネックでもあります。

与四郎の語り口調で進むのですが、これが滅茶苦茶ウザイ。
読み手を意識した書き方で、たびたびこちらに向かって語りかけてきます。
嘘や妄想による脱線が多く、イラッとさせられることも少なくなかったです。

『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンの語り口を軽くした印象、もしくは『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』のみーくんを陽気な馬鹿にした感じと言えばいいでしょうか。
上記二人の語りは素直に好きだといえますが、与四郎は微妙です。

……と、かなり辛辣に書きましたが、後半になってくるとただウザイだけじゃなくなっているんですよ。
何故か癖になる文章で、ムカつくのに面白いという、妙な悔しさがあります。
この感覚はあまり味わったことがないものですね。

ヒロインも典型的なキャラかと思いきや、一癖あります。
表紙に載っている木元二葉はラブコメ作品としては異例なほどデレる面がありません。
ひたすら主人公を嫌っています。
一般的な女の子としての魅力的なところが皆無という、恐るべきヒロインです。
同列のヒロインである表裏の激しい顔を持つ管崎ナナや、関西弁の金髪転校生のニーナ・ヴァレンティは、それぞれ可愛らしいと思えることもあるのに、一応メインヒロイン的ポジションにいる二葉はどうしてここまでツンツンしたキャラにしたんだろう。

ちなみに、お気に入りのヒロインはニーナ。
少々(?)おバカだけど素直な女の子で、優しさが染みます。

この本を手に取るキッカケの1つになったイラストですが、表紙と挿絵の差が激しいですね。
本当に同じ人が描いているのか?と疑うくらい粗くて、残念でした。
こういうことって少なくないですけど、ラノベの挿絵の締切ってそんなにキツイのかなぁ。

賞を取った作品の割に、アクの強いキャラが多くて万人には勧められません。
ツマラナイと感じる人がいても、不思議ではないですね。
面白いところもあるんだけれど……扱いの難しい本です。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ぴにおん!  樋口司  タカハル  評価B- 

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とらドラ! 第22話「君のいる景色」 

アニメ22話をようやく観ました。
9巻前半をベースとした話でした。

面白かったです。
前回はアニメの演出などに不満たらたらと書き連ねましたが、今回は真逆。
アニメオリジナルのエピソードや構成が素晴らしくて楽しめました。

原作と似て非なる展開となってきたことが、嬉しいとさえ感じますね。
もちろん原作9巻をなぞる形でもいいんですけど、アニメ版ならではの良さを引き出すためには、この選択はアリかと思う。

21話の感想の最後で書いた、原作8巻のラストの部分がアニメでは描かれていませんね。
重要シーンの一つであるはずなので意図的にカットしたんでしょうが、どう扱うのかな。

亜美と実乃梨の会話は原作になかった追加シーンでした。
二人が今何を考えているのかを補足するもので、非常に良かったと思う。
竜児視点に捕らわれる必要性もありませんしね。
別荘の時の幽霊話をここに持ってくるあたり、湾曲して伝えようとするみのりんらしかったです。

しかし、あの亜美のウザったそうな顔と声にゾクゾクしてしまう僕は下僕属性でもあるのだろうかw
不機嫌なあーみんをもっと見たいと思うのは、楽しみ方を間違えている気がする。

今後の展開を知っているはずなんだけど、大河や実乃梨の行動や言葉が意味深で先が気になりますね。
アニメの締め方に期待。

テーマ: とらドラ!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(アニメ話感想)  2008年放送開始アニメ 

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「とらドラ10!」簡易感想 

フラゲした「とらドラ10!」を読み終えました。
詳細はまた後日書き連ねるけど、他の本の順番待ちになるので、とりあえず簡単な感想。

うーーーん、何とも言い難い。
感慨深いという意味ではなく、評価しにくいという意味で。

世間的には大絶賛みたいですね。
否定的意見は皆無と言っていいでしょう。
しかし、個人的には良かった思ったところと悪かった思ったところがあって、全体的な感想が書きづらいんです。

結末には何の不満もありません。
竜児たちの到着点は、悩み抜いて決断したからこその価値があると思います。
少々甘すぎる考えだと思わなくもないですが、それは竜児も自覚しているので、きっと今後は大丈夫だろうと思うことができます。

親との対立、進路の問題が急浮上してきて、本来のラブストーリーとどっちつかずになってしまった印象でした。
いや、中身は物凄く濃いんですけどね……w
どちらも満足するほど描写する前に紙幅が尽きたのか、それとも締め切りが来てしまったのか。
特に大河の親関連の話は、消化不良の感が否めませんね。

また、亜美の不遇っぷりに泣けます。
もうちょっと見せ場らしい見せ場があって欲しかった……。
そりゃあ、竜児の物語ですので軸がブレてしまうのは理解できるんですがねぇ。

良かったところは、なにはともあれハッピーエンドで終わったところですね。
やっぱりラブコメ作品としては、こうでなくっちゃね。

もっといっぱい書きたいことがあるけど、それはまた通常の感想を書く時にします。


とらドラ10! (10) (電撃文庫)とらドラ10! (10) (電撃文庫)
(2009/03/10)
竹宮 ゆゆこ

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テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: とらドラ! 

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モーフィアスの教室3 パンタソスの刃 

モーフィアスの教室〈3〉 (電撃文庫)モーフィアスの教室〈3〉 (電撃文庫)
(2008/06/10)
三上 延

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

ささいな行き違いからケンカをしてしまった直人と綾乃。だが鈍感な直人は、綾乃が怒っている原因に気が付かない。
そんなある日、棗に誘われ二人きりでプールに出かけた直人は、そこでツグミと名乗る謎の女性からの呼び出しを受ける。町はずれの民家にツグミを訪ねた二人の前に現れたのは、「赤い目」を持つ夢神の女性だった――。
一方、ひとり別行動を取っていた綾乃は見知らぬ少年の襲撃を受ける。少年の手には――もう一つの《黒い鍵》パンタソスが!!
今回も口絵は椎名優描き下ろしのプレビューコミック仕様!!

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


夢神との戦いが本格化する「モーフィアスの教室」シリーズ第3弾。

既存2巻とは打って変わり、ミステリーよりもアクションメインの話でした。
テンポが良い展開で、非常に読みやすかったです。
ただ、ミステリー部分が甘く先の展開も読めやすかったのは、退屈とまではいかないまでも少々物足りませんでしたね。

メインキャラの三角関係は、棗がより直人を意識し始めたことで、混沌としてきました。
綾乃もツンデレ成分が前面に押し出されてきて、素直になれない自分を責めたりしてます。
この辺りの恋愛話だけなら平和的で和むところなんですが、そうはいかないのが直人と綾乃の事情なんですよね。

綾乃が怒っている理由が分からない直人の鈍感さは、1巻の頃から気になっていたところです。
ようやく直人も考えるようになってきましたが、綾乃の気持ちを理解するまでにはまだまだ遠いですねぇ。
棗の積極的なアピールも届いていないし、ううむ、もどかしいっ。

2巻は物語の本筋から外れた印象でしたが、この3巻では元に戻してきてます。
とうとう「赤い目」の正体が明らかになり、物語的にも盛り上がりを見せています。
1巻の頃にあったホラーの雰囲気がなくなり、よくある異能バトル系となってしまっていますので、この作品独特の魅力というものは薄れていますが、その分安定した面白さがありますね。

イラストは、さすがの椎名優さん。
カラーページの漫画や、雰囲気の描き分けた挿絵など、見惚れてしまう絵ばかりです。
表紙イラストの綾乃の身体バランスが気になるところ以外は、完璧でした。
特に棗のキャラデザはモロ好みなので、直人をデートに誘うシーンで照れているところなんかは最高でした。

最大の不満点は、妹の水穂の出番がほとんどなかったこと。
あれだけキャラが立っているんですから、もう少しくらい物語に関わらせてもいいと思うんだけどなぁ。
勿体無い。

覚悟はしていたけれど、最後のページでとんでもない事態となっているので、次巻は早めに読みたいところです。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  モーフィアスの教室  三上延  椎名優  評価B 

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『ONE PIECE』53巻 感想 

今回も良かった!
ここ数巻のワンピースは本当に面白くて嬉しい。

話の規模が大きくなってきて、wktkしまくりです。
エースの公開処刑の件はまたしばらくお預け状態になるのかなーと思っていたら、一直線に突入じゃないですか。
まぁ、多少の寄り道はあったにせよ、長編漫画にしてはスピーディーな展開でしょう。
テンションを持続できるのが有り難い。

前回と色が違った面白さでしたが、これはこれでイイね。
まさかワンピースで恋愛ネタを混ぜてくるとは思わなかったです。
しかも、何という分かりやすい展開。

あぁ……、蛇姫様、アナタ最高ですよ……!

美しければ全てが許される……なんてことをリアルで言ってる輩がいたらぶっ飛ばしたくなるけど、二次元は別w
それに、相手がルフィだからこそ良かったです。
鈍感というよりも、恋愛感情皆無だからギャグにしかならず作品の雰囲気を壊さないで済んでます。

ただ一方で、幅広い年代に読まれている漫画としては、この方向で進むのは避けるべきだろうなと思いますね。
そんな心配しなくても、次でインペルダウン編に入りそうですが。

やっぱりね、何だかんだ言ってワンピースには燃える展開が一番似合うんですよね。
53巻の最初に収録されている第513話「救えないっ!!!」は、前回の流れを引き継ぐ話で、ルフィの絶望感が印象に残る内容で、非常に良かったです。

個人的な話ですが、ワンピースの単行本を読むときは、いつも2回読むようにしています。
ストーリーが気になるので最初は流し気味で読み、次にじっくりと時間をかけて読みます。
小ネタが満載の漫画なので、一週目では気付かなかったことが発見できます。
一粒で二度おいしいとは、このことですね。

そういえば、今巻でドラゴンボールの話数を超えたそうです。
巻数では随分前に通り越していたので、ちょっと驚きました。

物語は加速度を上げていますが、天井はまだまだ見えません。
一体何巻まで行くんでしょうね。

ONE PIECE 巻53 (53) (ジャンプコミックス)ONE PIECE 巻53 (53) (ジャンプコミックス)
(2009/03/04)
尾田 栄一郎

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テーマ: ONEPIECE

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ONE_PIECE  ONE_PIECE(巻感想)  尾田栄一郎 

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「Ground March」体験版プレイ感想 

ニコニココラムで紹介されていた自主制作ゲーム「Ground March」のPVを見ました。



面白い面白くない以前に、これを数人で作れるのが凄い。
クオリティ高すぎて笑えますw

製作者さんのサイトにて体験版がプレイできるので、やってみました。(ブラウザで遊べます)
http://groundmarch.kakurezato.com/

面白い!難しい!悔しい!

何度コンテニューしたやら。
キーボードでアクションはキツイね。
将来、完成したときにはゲームパッドでプレイできるようにする予定らしいですが、本格的な作りなので是非コントローラーで遊びたい。

やられまくっても再挑戦したくなる難易度で、経験を重ねることで上達していることが実感できるバランス具合がいい感じ。
最初は絵に惚れてプレイしてみたけど、中身もしっかりとした2Dアクションで面白いですね。
羨ましくなるほどにセンスの良さが窺えます。
完成品もやってみたいなぁ。

テーマ: FLASHゲーム

ジャンル: ゲーム

タグ: Ground_March  ニコニコ動画 

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配置変更がやってきた 

たまにはラグナロクオンラインのネタ。
昨晩の話です。

久しぶりにいいものを拾ったんですよ。
これです、これ。

シャアcゲット

シャアcゲット!

エルすらろくに拾えてないなぁと思っていたら、監獄での最大級のレアが手に入りました。
高額レアなんていつ以来かなぁとウキウキしながら相場を調べてみたら……1.4Mだと……?
僕の認識が古いのは分かってはいましたが、昔は3~5Mくらいしたのに……。
嬉しかったはずが、何だかちょっと残念な気持ちになってしまったよ。

さて、約1ヵ月半振りぐらいに、スミレさんと遭遇したのでペア狩りに行ってきました。
2/24のパッチでmobの配置変更が行われたMAPのうちの2つに行くことに。

・ピラミッド地上4F

ダンジョン最上階MAPでかなり広々としたところだった割に温かったMAP。
そこにアヌビスが追加されています。

配置変更 in ピラ地上4F

SDに比べると、散策しやすいためアヌビスに遭いやすい印象。
ソロならSDでテレポ狩りできるから、どちらかというとここはPT向けMAPかな。
最後はアヌビス3体に囲まれて全滅してしまったけど、個人的にはまた行ってみたいなと思わせてくれるMAPでしたね。


・ゲフェンダンジョン3F

大幅に変更されたMAPのうちの1つであるGD3Fにも遊びに行ってきました。
ウィスパー、グール、ハンターフライの低級mob3種が消えてます。
そして、その代りにグレムリン、ホドレムリン、ナイトメアテラーの3種が追加され、難易度が大幅アップしてます。

配置変更 in GD3F

ホドレムリンと初遭遇

既存のマリオネット、デビルチ、ナイトメアもしっかり登場してくるため、非常に囲まれやすいです。
新種のナイトメアテラーがHP高いので火力がないと辛いですね。
もうモンクがソロで行くのは難しそう。

闇属性の敵が多いのでWIZでは役立たずなんじゃないかなとも思いましたが、SGで何とかなりました。
それもこれも、殴りプリのスミレさんが塩をかけて頑張って殴ってくれたおかげですね。
WIZにとっては、ここは支援プリよりも殴りプリとの組み合わせの方がいいと思いました。


今回狩りに行った2か所のMAPを見る限り、悪くない変更ですね。
どちらも過疎MAPになってしまっていたので、こういう形で再注目されるのはいいことかと。
変わってしまうことの寂しさはあるんですけどね。
炭鉱が大きく変わってしまったみたいなので、また見にいかねば。

テーマ: ラグナロクオンライン

ジャンル: オンラインゲーム

タグ: ラグナロクオンライン 

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二人で始める世界征服 

二人で始める世界征服 (MF文庫J)二人で始める世界征服 (MF文庫J)
(2008/11)
おかざき 登

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ほのぼの ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

僕こと赤尾竜太は、高校の入学式当日に、クラスメイトの女の子に声をかけられる。
「あの、覚えてませんか?幼稚園のときおもちゃの指輪を探してもらった、千紗です」
そう名乗った気弱そうな彼女は、地味だけど笑顔が可愛い、スタイル抜群の美少女だった。
声をかけられたことで仲良くなり、幼馴染みのありす、委員長の高槻もまじえて楽しい学園生活をスタートさせたが、ある日、千紗の両親が亡くなってしまう。
「僕にできることがあったらなんでも言って」とはげますと、千紗はとんでもない“お願い”をしてきて……!?
問答無用のぽややん世界征服、始動!

【感想】

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作品。
他所ブログで感想を見かけて興味を持ちました。

ヒロイン・久喜島千紗の頼みから世界征服を企む悪の秘密結社に勧誘される主人公・赤尾竜太
成り行きで彼が入った組織は、恐ろしいまでに……ゆるゆるだった。
果たして、本当に世界征服を叶えることができるのか!?――というストーリーです。

最近のライトノベルは、緻密な設定やら重厚なストーリーなどが増えてきていて、決してライト感覚では読めない本がいくつかありますよね。
確かに作品としての質は上がってきているんでしょうが、本来の「ライトノベル」という単語の語源を考えると、方向性が変わってきているように感じます。
そういう意味では、この本はライトノベルの正統派の作品だと言えますね。

王道的な三角関係に加え、世界征服という要素を作者なりのアレンジで味付けしたラブコメです。
竜太も千紗も善人すぎていて、悪事を働こうとしているのに逆に人助けしてばかり。
ほんわかとして暖かくなるストーリーが、とっても楽しい。
先の展開が丸見えなのも、逆に安心感を与えてくれる長所になっていますよ。

千紗の世間知らずでどこか抜けている一面があること以上に、竜太の良い人っぷりが際立ちますね。
オーバーテクノロジーに驚きツッコミを入れたりするものの、結構簡単に受け入れちゃってますし。
恋愛に関しては超がつくほど鈍感ですが、それ以外のことに関してはなかなかしっかりと考えているところも好感持てます。

犯罪結社「アンシーリーコート」の実行部隊であるレッドキャップ隊の面々はいい味出してますねー。
ロリコン集団という時点で犯罪じゃなかろうかw
能力は無駄に高いのに、ちょっとおバカなところが憎めないんですよ。
好きだなぁ、こういうキャラクター。

ライトノベルらしいジャンクフード的な一冊ですね。
お手軽にラブコメ分を補給できます。
文章力や設定の粗さなどを気にさせません。
ほのぼのした雰囲気を求めている人には、オススメできる作品ですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  二人で始める世界征服  おかざき登  高階聖人  評価B 

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学校を出よう!④ FinalDestination 

学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)
(2004/03)
谷川 流

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

真琴から宮野と茉衣子の“コンビ”に下された指令は――ある少女を拉致して第三EMPまで連れて来い!というもの。しかもどうやらその少女を拉致すべく、第一EMP及び第二EMPも動いているらしい。三つのEMP学園の中で最も新参者である第三EMP学園の名を知らしめるまたとない機会!と喜ぶ宮野とは対照的に、茉衣子は不吉な予感を覚えるのだが……。
超能力スラップスティックコメディ第4弾!

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

「学校を出よう!」シリーズ第4巻。
未だにこの本のジャンルを言い表す言葉が見当たりません。
現代SFというのが、一番しっくりくるかなぁ。

あらすじにある「スラップスティック」とは何か分からなかったのでググってみました。
wiki曰く、「どたばたギャグ」のことだそうです。
僕は初めて聞いた単語だったんですが、知っていて当然なんですかね?

とりあえず、このシリーズは、どたばたギャグというジャンルとはちょっと違うと思うんですけどねw
3巻は確かにコメディ要素が強かったと思いますけど、この4巻はまた方向修正がされてますし。

前回から引き続き、主人公は自称完璧人間の光明寺茉衣子
といっても、他キャラの視点も多いため、明確に主人公のポジションにいるということでもありません。

物語は、コンビの片割れである宮野と共に、とある一人の少女を保護するため学園を飛び出して奮闘する話です。
その少女・仲嶋数花は、ある秘密を持っていて、本人も「それ」が何なのか正確には分かってはいないものの、違和感だけは付きまとっている状態です。
物語が進むにつれて、その謎が暴かれていくんですが、これがなかなか面白いギミックなんですよ。
詳しく書くと重大なネタバレに即繋がりそうなんでぼんやりとしか言えないんですが、真相が判明した時にはなるほどなぁと思わされました。

谷川流さんが書く設定って、現実の裏側で起こっていても誰も否定できないものであることが多いような気がします。
超常現象なども論理的に思考していて、やけに倫理的であったりとか。
中盤、登場人物たちが真相を究明するところは、ミステリー小説とはまた違った考える楽しみがあります。

その分、終盤が急ぎ気味で、あっさりと終わってしまうのもシリーズを通して同じですね。
アクションシーンが目立った今作もそれは変わりませんでした。
もう少し熱血バトルを繰り広げても良さそうなもんですけどね。

第一EMP、第二EMP学園の生徒たちも新登場する中、一番輝いていたのは宮野ですね。
知的探求心の塊のようなキャラで、頭の回転の早さに惚れ惚れします。
変人ではあるけど、カッコイイわー。
茉衣子はもう少し宮野のことを見直すべきじゃかろうか。
新キャラは悪くはないけど、茉衣子や宮野や真琴など第三EMPの面子と比較すると地味すぎたかも。

ストーリーは少々味気ないけれど、魅力は十分ある作品だと思います。
ただそれが人を選ぶものになりつつありますね。
話が退屈だと感じるか、設定に興味が持てるか、そこが評価の分かれどころでしょうかね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  学校を出よう!  谷川流  蒼魚真青  評価B 

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とらドラ! 第21話「どうしたって」 

いつもより少し遅れましたが「とらドラ!」21話観ました。
原作でいうと8巻後半部分にあたる内容でした。

実乃梨と亜美の衝突で女のマジバトルに震えます。
16話の大河vsすみれのような間違ったバトル漫画のような闘いではなく、今回のは生々しいリアリティある喧嘩。
声と動きが入ると、殺伐として雰囲気がさらに重くなりますね。
特にみのりんはこれまで天然キャラを演じてきていたので、声色を変えるだけで怖さが引き立ちます。

まぁ、原作読んでいて、面白いのは分かっているんです。
それをどのようにアニメは見せてくれるかが最大の楽しみだったわけですが……。

詰め込み過ぎ。

ここ数話に関してはアニメ版ならではの面白さがあって特に気になるところはなかったんですが、今回の話はちょっと不満点がいくつかありましたねぇ。
例えば大河の告白シーン。
ED曲を被せるのはまだいいとして、曲が合ってなくてせっかくの名シーンが勿体なかった。
19話で挿入歌のクリスマスソングをED曲に抜擢したように、今回も特別にもっと切ない曲に変えて良かったと思いました。
今のED曲自体は好きなんですけどね。

あと、やっぱり1冊2話だと展開が急に早いなぁ。
5~7巻が3話分使って丁寧に描いていた分、余計に忙しく感じます。

大河たちが押入れから出てきたあとに、大河が「気まずすぎるわよ!」と叫ぶ一連の流れが大好きだっただけに丸ごとカットには泣いた。
以前みのりんが自分のことを傲慢だと称したセリフを、竜児の呟きでもいいし回想シーンでもいいから入れて欲しかった。
大河の告白の場面で竜児を北村と勘違いするときも、ゴーグルと眼鏡を見間違えたことを補足しなくては都合の良い展開だと思ってしまいます。

他にも挙げるとキリがありません。
ギャグシーンを大幅にカットしたのはいいとしても、重要なセリフやシーンも飛ばしているのが気になりました。
うーん、今回の修学旅行編は1話分足らなかったですねぇ。

そういや、原作8巻のラスト5ページ相当を切り離してますが、もちろん次の冒頭でやるのかな。
あの繋がりが良かったのになー。

話数さえあれば、このスタッフなら絶対にもっといいものを作れたと実感できるだけに非常に惜しい。

テーマ: とらドラ!

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(アニメ話感想)  2008年放送開始アニメ 

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