明日へと続く記憶

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人類は衰退しました

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
(2007/05/24)
田中 ロミオ

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★★★
 … 9
ほのぼの ★★★★★★★★
 … 9

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。
平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停員”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。
祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。
田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。

ほのぼの。ゆるゆる。のほほん。まったり。ほんわか。
こういった言葉がぴったりの優しい雰囲気を持っている本です。
絵本のような穏やかな世界に浸ることができる珍しい良作ラノベです。

著者は一部で有名な田中ロミオ氏。
まぁ、知っている人も多いので隠すこともないですが、エロゲのシナリオライターですね。
「家族計画」や「CROSS†CHANNEL」など、エロゲをやったことのない僕でもタイトル名を聞いたことのある名作に携わっているらしいです。
「CROSS†CHANNEL」といえばPS2版はKIDが出していたはずですよね。
まぁ、そんな人気のライターさんではありますが、僕にとってはこの本が初めての出会いとなりました。

読んでみてまず思ったのは、なるほど、確かに良い文章書きますなぁ。
独特のゆる〜い文章が癖になります。
一度味を知ってしまうと抜け出せない蜜のような魅力に溢れています。

タイトルの「人類は衰退しました」というネーミングは惹かれましたが、読み進めていくとそこは結構どうでもよくなってきますw
主人公の少女「わたし」とその祖父、そしてちびっこい妖精さんたちの会話がたまらなく面白い。
少女の面倒くさがり屋の性格には、人類が衰退に至った理由が見て取れるような気がしますね。
一見表紙のイラストではピュアに見えるこの娘、意外と神経図太い……というか腹黒いですw
時々見せるいじめっ子気質には、見た目とのギャップがありますが、それも仕方ないかなと思わされます。

だって、妖精さんたちが反則的に可愛すぎるんですよ!
何かね、1匹2匹くらいどこかから攫ってきて飼いたくなるくらい。(←危険発言)
小さな体がちょこまかと駆け回る姿が愛くるしい。

「にんげんさんだー」「うおー」「まじなのです」「ちかよってもへーき?」「おこられない?」「これからどーなってしまうのかー?」「あやー」「おおきいですー」「ごぼてんすきです?」「ひえー、ひえー」「のっけてくださいー」

妖精さんのセリフ全てがひらがなというのも、柔らかい印象を与えてくれます。
少女との会話で、とぼけた返答する妖精さんが愛くるしい。

イラストも可愛らしい絵で作風にピッタリですね。
上の画像ではほとんど見えないでしょうが、手のひらサイズの妖精さんたちが潜んでいるのが素敵。

紛れもなく癒し系の作品です。
ストーリーを必死に追いかける必要もないので、妖精さんたちとの会話にほくそ笑むのが正しい楽しみ方でしょう。
安心して読めますので、疲れたときに読むと心が洗われます。
万人にお勧めできますので、ライトノベルに抵抗がある方でも読みやすい内容になっているかと思います。
これはまた追いかけないといけないシリーズが増えてしまいましたね。

| ガガガ文庫 | 02:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
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