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BLACK BLOOD BROTHERS s3-ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集-

BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)
(2006/12)
あざの 耕平

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【評価……B
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

「ジローさん、株やってたんだー」
「……ギク」
「さっすが百年以上生きてる古血。ただの剣術バカじゃなくって、生活設計も考えてたのねー。株で大儲けしてビバ優雅な生活、のハズだったのよね……!?」
「ミミコさん、聞いて下さいっ。ケインが絶対に損はさせないというからっ」
「自分のお給料を全部つぎ込んだあげく、丸損した言い訳がソレ!?世の中そんなに甘いワケないでしょうがぁっ!この経済観念破綻吸血鬼tぅ!!」
人間と吸血鬼のトラブルを処理する調停員・葛城ミミコと、その護衛・望月ジロ―とコタロウの兄弟。生活密着型から大規模犯罪まで、色んな事件を扱う彼らに安息の日はないっ!?新感覚吸血鬼ストーリー、労働と努力の短編集第3弾!

<本編3巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

表紙絵のゼルマンとケインの顔色の悪さが気になるBBBシリーズ短編集第3弾です。
むしろジローの血色が良すぎるんでしょうか。

今回もまた脇役をメインにした話数本と、過去話である「BLACK BLOOD CHRONICLE」で構成されています。
ピックアップされているのは、ケイン・ゼルマン・サユカの3人。
ケインとゼルマンの話は結構シリアスですが、サユカはキャラ崩壊するくらいのギャグ短編です。

僕は先に第二部を読んでしまいましたが、できればこの短編集3巻までは事前に読んでおきたかったですね。
本編だけでは見られない一面が垣間見ることができるので、よりBBBの登場人物が好きになります。
ゼルマンとサユカのエピソードは、これを読んだ後に本編を読み直すと、感慨深いものがあります。

特に個人的に面白かったのは、あらすじにある場面。
第3話と第4話の間の挿話になるのですが、ジローとケインの仲の良さにニヤニヤw
なんだか、この二人も兄弟みたいだなぁと思いましたw
他のキャラの影に隠れがちなケインですが、彼がいるからこそ物語が盛り上がるんですよと強く言っておきたいです。

そして、締めくくるのはやはり良質な過去編。
BBCは、カーサが主人公と言って過言じゃないくらい、彼女の魅力がびっしりです。
コメディが苦手だから読んでいないというBBBファンがいたら、勿体なさすぎですよ。
カーサの心情が染みるように伝わってきて、これが本編へと繋がっていくんだなぁと思うと少し切なくなります。

世界情勢の描写の事細かさは、もはや世界史の教科書レベルを超えていますw
それなのに、読んでいて眠くなるどころか面白いなぁと感じるのは、何故なんでしょうか。
あざの耕平さんが監修する世界史の資料があれば、是非読んでみたいと思いますねw

総じて安定して楽しめる出来でした。
短編として見たら上々でしょう。

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