fc2ブログ

明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

12«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»02

リバーズ・エンド after days 

リバーズ・エンド after days (電撃文庫)リバーズ・エンド after days (電撃文庫)
(2004/06)
橋本 紡

商品詳細を見る

【評価……C+
舞台 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

一年が過ぎようとしていた。自らの足元を見つめ、戸惑い、けれど彼らはそうやって“何か”を見つけだしてゆく――。
二ノ宮直人は故郷にいた。家族との平穏な生活。当り前の日々。でもさ、と直人は思う。こんなんでいいのかよ……。
豊かな生活の中、紺野七海はスクールでの日々を思い続けていた。四方弥生が闇と向き合っていることに気づかぬまま。
そして瀬川拓己はスクールに残っていた。そばにはいつも、あの唯がいた。拓己は自らに問う。僕は誰と暮らしているんだろう。隣を歩いているのは誰なんだろう。
『リバーズ・エンド』スペシャル、八人のアフターデイズを綴った一冊が登場!

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

リバーズ・エンドの後日談を描いた作品。
第6巻と称してもいいような気もするけど、一応物語としては5巻で終止符が打たれているからこれでいいのかな。
もちろん、当然の如く先に5巻まで読んでおかないと半分くらいしか楽しめません。

SF要素がなければ、こうも違うのかと言いたく程の出来です。
ここまで読んできた人なら、5巻が楽しめた人もそうでなかった人も読むべきだと思います。
これこそリバーズ・エンドの締めに相応しい内容だと言えますね。
作者が書きたかったのは5巻の内容だったのかもしれないけど、読者が期待してたのはこういった日常シーンだったんじゃないかな。

あらすじを読んでの通り、3人のキャラクターをピックアップしています。
3人を主人公にした後日談が1話ずつあり、その合間にそれぞれの話を繋ぐ小話が挟み込まれています。
非現実的な閉鎖空間から解放され、元の日常または変化した日常の中に身を置く少年少女たちの揺れ動く心情が細かく書かれています。

個人的には、直人の話が一番面白かったかな。
直人のツンデレっぷりが、かわいらしかったw

会話中心で進む小刻みなテンポも復活して、非常に読みやすかったです。
毎度のことながらページ数の割に、あっさり読めてしまえます。

やっぱり、この作者は何気ない日常的なやり取りを読ませるのが上手いんだよね。
それに関しては、素直に楽しめます。
だから、リバーズ・エンドの結末には残念だったけれど、作風は嫌いではないですね。
長所と短所がこんなに分かりやすい作家って、あまりいないんじゃないかなって思います。

長いようで短かった気もするリバーズ・エンドもこれでおしまいです。
突っ込みたいところは山ほどあるけど、最後に一つだけどうしても気になったことがあります。
2巻に出てきた六川豊の存在ってなんだったんだろうか……と。
あの惨状もだけど、そのあと誰にも思い出されないというのが可哀そうすぎる。
しかも、文字通り体を張って示した共生体の設定は、いつの間にかに忘れられているしね。

さてと、半分の月がのぼる空に手を出すべきかどうか悩むなぁ……。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  リバーズ・エンド  橋本紡  高野音彦  評価C+ 

△page top