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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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暴走少女と妄想少年 

暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)
(2010/09/10)
木野 裕喜

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読書期間:2010/10/3~2010/10/5

【評価……B-
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
ラブコメ
青春
変態



 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6




 春。高校の入学式を迎えた沖田善一は、門の上から飛び降りてきた少女にいきなり鎖骨を折られてしまう。少女の名前は明華武瑠。才色兼備だが性格に激しく難アリの暴走少女。彼女の友達に(無理やり)なったことで、善一は彼女のさらなる友達作りの手伝いをさせられることに……。
 「まあでも、手伝ってるうちにあんなことやこんなことになったりして。うへへ」
 「……キショいぞ善一」
 暴走少女と妄想少年が贈る、青春ラブコメディ!

【感想】


このライトノベルが凄い!優秀賞受賞作品。

テンプレ通りのラブコメでした。
どこかで見た覚えがあるようなシーン満載で、既視感が拭えません。
暴走というよりも暴力少女である方が相応しい気がしますが、概ねタイトルから連想される内容そのままでしたね。

期待を大きく上回ることも下回ることもなく、無難な内容であったといえます。
この作品ならではの捻りがあれば、もう一歩上の完成度に到達したんでしょうが、新人作家に求めすぎるのは酷かもしれません。
まぁ、この手の作品は、楽しんで読めればOKですしね。
そういう意味では、悪くなかったと思います。

主人公の妄想少年こと沖田善一は、いきなり妄想世界へトリップするときもありますが、まぁ普通です。
この程度の変態、ラノベ界にはごまんといますしね。
男子高校生なら、程度の差はあれど多少エロいことを考える方が自然です。
ヒロインがボケ担当だったこともあり、はっちゃけきれなかったかなーと感じました。

そのヒロイン役である暴走少女・明華武瑠もまた、上記で述べたように暴走していません。
周囲の人間に対して関心が乏しく、面倒臭がり屋のキレやすい女の子でした。
暴走という単語から積極的なイメージが思い浮かびますが、実際は攻撃的なだけで受け身体質です。

この二人のラブコメがメインで描かれるわけですが、定番イベントばかりで新鮮味はなかったかな。
ベタなエロハプニングがあったり、邪な妄想したらふっ飛ばされたり、まさにザ・ラブコメという感じ。
暴力は結構過激なので、ギャグとして流さないと、登場人物の心理についていけなくなるので注意が必要です。
レーベル創刊の本として、一冊は無難なものを出したかったんでしょうかね。

妄想少年が意外とイイ奴で、ツン成分多めのツンデレ娘に友達がいることの喜びを教えようと奔走する展開は好みでした。
お節介だとは思わなかったのは、おそらく善一に同調したからなんだろうなぁ。
確かに人間関係ってのは面倒かもしれませんけど、友達ってのはいいものですよ、うん。
終盤はコメディから青春モノに移行して、ちょっとだけイイお話となっていたのも良かったです。

イラストは、カラーは良かったんですけど、挿絵はバランスが崩れているものが多くて少し残念な出来でした。
絵によって力の入れ具合が明らかに違うのを見るとなぁ……。

それなりに楽しんだわけですけど、2巻を買うかどうかってのはまた別の話。
んー、続きを読みたいって気持ちにはあまりならないんですよねぇ。

すぐに手を出す少女とちょっとおバカな少年の青春ラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  暴走少女と妄想少年  木野裕喜  コバシコ  評価B- 

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