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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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正捕手の篠原さん3 

正捕手の篠原さん3 (MF文庫J)正捕手の篠原さん3 (MF文庫J)
(2012/05/24)
千羽カモメ

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読書期間:2012/9/15~2012/9/18

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
コメディ
ラブコメ
スポコン
構成


 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 「希望ポジションは……“正捕手”です!」
 激動の夏休み合宿も終わり、今日から新学期。秋と言えば、文化祭、クラスマッチとお楽しみイベント盛りだくさん。浮かれ気分の篠原たち明学野球部員だったが、忘れてはいけない重大イベント・秋期県大会が迫っていた!エース綾坂真琴を軸に必勝の作戦を練るがそこには大きな落とし穴が……!?
 一方、永らく仮入部員だった篠原の妹・杏は、愛理にソフトボールの才能を見出され、ソフト部への体験入部を奨められて……!?果たして篠原さんたちは試合に勝利し、無事に文化祭を迎えることが出来るのか!?
 フィナーレの第3弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


見開き野球部コメディ、最終巻。

打ち切りなんでしょうね、きっと。
2ページで収める形式が困難になって終わらせた……というわけでは決してないかと思います。
第1巻を読んだ時から、長く続けるのは難しいだろうとは薄々気付いていましたけどね。

2巻がちょっと微妙だったので、果たして今回はどうかなと訝しがっていたのですが……うん、悪くないじゃないですか。
新人作家らしく、作者の成長具合がハッキリ見て取れる内容で好感触でした。

野球関連の設定が曖昧だったのが、大幅に改善されていますね。
主人公たちの高校の強さや、球児たちの身体能力など、ようやく説明が追加されました。
具体的に掘り下げたことで、試合展開も熱が入るようになり、ストーリーそのものも楽しめます。
球の回転数など細かい話に一体どれだけの読者がついてこれるのか怪しいのは確かですが、個人的に求めていたのは、こういった野球の駆け引きが見られるラノベだったので、非常に満足です。
コントロールや選球眼が現実離れしてしまうのは、野球作品の宿命なのかな。
ボールカウントがボール・ストライクの順番で表記されていたのは、あえて訂正しなかったのでしょうかね。

ラブコメ的には、綾坂真琴の怒濤の追い上げで、深見さまとの三角関係が出来上がりました。
とはいっても、シリアス要素は薄く、いじらしい女の子の可愛さが売りなのは変わらず。
深見さまも真琴も、基本的に照れやすい性格なのが良いですね。
サクサクと進む掌編のメリットと相まって、コロコロと変化する表情が魅力的でした。

表紙を飾った妹の杏にクローズアップさせた方法に、感服させられました。
ショートショートの中に大筋の起承転結を巧く取り込んでいる見事な構成でした。
2ページという括りに拘らない方が、もしかすると良い作品を書けるかもしれませんね。

ともあれ、新感覚を味わえるゆる~い良作でした。
作者の次回作も一度読んでみたいなと思います。

最終巻にして野球要素が増量したテンポの良いラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  正捕手の篠原さん  千羽カモメ  八重樫南  評価B- 

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僕は友達が少ない⑧ 

僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)
(2012/06/22)
平坂 読

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読書期間:2012/6/30

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春
リア充
友情


 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。
 自主制作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っていく隣人部。互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。
 そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――。
 残念系コメディ、ついに終幕……!?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


アニメ第二期が発表された残念系青春ラブコメ、第8弾。
これまで3~6ヶ月ペースで刊行していたので、9ヶ月振りの新刊は久しぶりに感じました。

前回から引き続き、理科の甲斐甲斐しさが目を瞠る物語ですね。
決して得意なわけでもないのに、立ち回れるのが自分しかいないからという理由で、献身的な行動に出られる彼女は、尊敬に値します。

夜空は自分のことで手一杯だし、星奈はそもそも良い意味で自己中心的な考え。
幸村は献身的というよりも異常なまでに従順であるだけで、小鷹を導くわけではなく、やはりあくまで自分主体なんですよね。
そう考えると、自分を押し殺してまで小鷹を引っ張り上げようとする理科は、頭が回る分、損をしてしまう性格といえるもので、隣人部の誰よりも人の心に敏感な娘なんだと思います。
自由気ままに振る舞っていますけど、本当は泣きたくなるくらい健気で可愛い女の子ですよ。
初期から雰囲気だけは感じ取れていましたが、ここまで広げてくれるとは思ってもみませんでした。

作品テーマ的には、理科こそが正ヒロインといってもいいくらいです。
哀しいかな、それは「友達」という意味になってしまうんですよね。
既に友達同士になっている事実から目を逸らす小鷹を向き合わせるために、文字通り実力行使で正そうとする理科とのやり取りは、どこまでいっても熱い友情物語にしかなりません。
それはそれで大切なことなんですけど、女の子としては非常に可哀想なポジショニングですね。

それもこれも、小鷹がヘタレすぎるせいです。
彼の言い分もわからないでもないんですが、それを踏まえたとしても酷い。
時には、逃げるという選択肢が必要なことだったあるので、そこは追及しません。
しかし、投げ掛けられた言葉をなかったことにする無神経さは、責められて当然ですね。
「え?なんだって?」じゃねえよ、まったく。

でも、彼が主人公だったからこそ成り立つ作品なんですよね、これは。
青春ラブコメのアンチテーゼともいうべきプロローグが、ようやく終わりました。
メッセージ性としては、本質を捉えていて良かったと思います。
ただ、その表現方法が突飛だったり、台詞回しが些か強引だったのは引っ掛かりましたがね。

そして始まる本格的なラブコメディ。
理科が「友達」としての正ヒロインであるならば、「恋人」役はやっぱり星奈
夜空の立場がないぐらいに星奈のヒロイン力が圧倒的過ぎる。
恵まれた環境に加えて、天性のお嬢様気質が何とも輝かしい。
一見すると、ドSな夜空がしっかり者で、ドMな星奈が打たれ弱いように見えますが、中身は逆。
意外と脆い夜空に対して、星奈の揺ぎ無さは感心するレベルです。
躊躇いなく想いを言葉に出来る星奈は、素直に凄いなと思いますね。

幸村もまた芯の強い人間だなぁ。
この娘の行動原理は、どこから湧いてくるんだろう。
これだけ小鷹がヘタレていると、そこまで信頼する幸村が不思議に見えてきますね。

停滞していた……いや、小鷹が停滞させていた物語が、ようやく動く時が来ました。
本来であれば、ここからが本番なのですが、作品的には今回がクライマックスかもしれません。
踏み出せなかった一歩を友達が背中を押してくれて、進むことができたのですから。

現状維持に固執していた臆病な男を前へ進ませようとする女友達の言葉が熱い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価B+ 

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変態王子と笑わない猫。4 

変態王子と笑わない猫。4 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。4 (MF文庫J)
(2011/09/21)
さがら総

商品詳細を見る
読書期間:2012/6/16~2012/6/18

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
変態




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 横寺陽人は頭の中身が煩悩まみれな高校一年生。ある日、陸上部の練習をサボって保育園に潜入したところ、鬼の仮面をつけた小さな女の子に見つかってしまい――?
 1巻発売前のモバイル立ち読みで大きな反響を呼んだ「第0話」の加筆修正版のほか、あの娘の夏休みのバカンスを描いた「沖縄ハッピーエンド」、神聖なる教会の裏庭でちびっこ悪魔と戦う「教会シンドバッド」、遊園地で破滅のラブラブデート(!?)な「幻想メリーゴーランド」など計5編!
 女の子のキュートな魅力をぎゅーっと濃縮、ちょっぴりノスタルジックな雰囲気でおくる『変態王子』初の短編集!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


鈍感な変態に惚れた女の子が数多く登場するラブコメ、シリーズ第4巻。
初めての短編集となります。

これまで表紙を飾ってきた月子、梓、エミ、つくしの4人のエピソード1本ずつと、第3巻ラストから繋がる話が1本の計5本の短編が収録されています。
1巻より前の話などもあり、補足的な意味合いが強い印象を受けました。
ここまで親密な関係を持っているにもかかわらず、横寺が覚えていないのは不自然ですね。
忘れっぽいというレベルでは済みません。
おそらく、ここに隠された何かがあるんでしょうね。

ただ、理由があるとはいえ、ここまで横寺に振り回されるヒロインズは可哀想に感じてしまいます。
いざという時は頼りになるんですけど、普段のボケボケな言動はフォローできない域ですからねぇ。

ヒロイン勢の中で小豆梓が最も好きなので、第5章の遊園地デートは楽しかった。
見栄っ張りの超奥手少女が、顔を赤らめながら焦る模様が何とも可愛らしい。
幸せに浸る彼女を見ているだけで、こちらまで癒される想いです。
順調であればある程、今後のフラグにしか見えないのは気のせいだと思いたい。

鋼鉄さんという名が剥離されたのようにアホの子となってしまったつくしも魅力的でした。
一人脳内お花畑となっている彼女は、先輩なのに誰よりも年下の女の子に見えます。
ギャップ萌え、恐るべし。

第3章のエミ回は、本来であれば3巻で説明すべきくだりだったなと思います。
なるほど、エミが大暴れするだけの理由はあったんですね。

短編だからなのか、ギャグ方面にぶっ飛んだ内容が多くを占めていました。
より正確にいえば、変態度が急激にアップしています。
横寺はもちろん、登場する女の子達もどこかフェチ要素を持っており、笑えばいいのか引くべきなのか微妙なラインを辿っています。

表紙絵は、ようやく登場の鋼鉄さん。
指でポニーテールを隠すと驚くほど月子に似ていて、意識して描いているのが窺えます。
手抜きのイラストなどなく、クオリティの高さを維持出来るところが、さすがのカントクさんですね。

お話的には目新しさは見当たらないものの、平均的に楽しめるラブコメ模様が展開されていました。

SF設定を取り除いた純粋なラブコメが繰り広げられるベタな短編集

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  変態王子と笑わない猫。  さがら総  カントク  評価B- 

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豚は飛んでもただの豚?2 

豚は飛んでもただの豚?2 (MF文庫J)豚は飛んでもただの豚?2 (MF文庫J)
(2012/03/22)
涼木行

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読書期間:2012/5/14

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
青春
恋愛
ラブコメ



 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6




 元不良の高校1年生・真宮逢人はちょんなことがきっかけで、クラスメイトでポニーテールの美少女・藤室綾に初恋中だ。バイト先の同僚で、綾の妹・瑞姫の協力があるにもかかわらず、真宮の初恋は少しも前に進まない。
 夏――それは恋の季節。少しでも綾とお近づきになるために努力しなければいけない真宮であったが、超バカな彼の前に大きな壁が立ちふさがる。青春を謳歌する高校生にとって最大の敵――「中間試験」である。
 「綾姉に教えてもらえばいいじゃん?」
 赤点必至の真宮は、このピンチをチャンスに変えることができるのか!?
 第7回新人賞<最優秀賞>受賞作・元不良の少年と美少女三姉妹が織り成す、青春×初恋×ぽんこつストーリー第2弾!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


それぞれの高校生活に精一杯な学生たちの青春群像劇、第2巻。

何気ない日常に一喜一憂する少年少女のお話の詰め合わせが、実に面白い。
わー、これは好みだ。

本当にこれはMF文庫のライトノベルなのでしょうか?
1巻の時点でも、エロ系ラブコメとは一線を画する内容に驚きましたが、2巻でもその路線を継続しつつ、ラブコメよりも青春に重きを置いた作品となっています。
感覚的に言えば、メディアワークス文庫の内容を登場人物たちの年齢を下げて書いてみました、という感じ。

三姉妹との恋愛模様が混迷し始めるのだと思いきや、物語が全然始まりません。
それどころか恋にかまけているほどの余裕はないと言わんばかり。
いやー、ラブコメ一色のレーベルで異彩を放ってますね。

これは、青春が遠い日々となった人が懐かしんで愉しむ本の類かもしれません。
文体は柔らかいのですが、対象年齢層は20代後半以降だと思われます。
今現在青春真っ盛りな10代が読んでも魅力を感じ辛いのではないでしょうか。
中間テストで苦しみ、バイトに励み、趣味に没頭する。
いずれも過ぎ去ったからこそ如何に輝かしい瞬間だったのかを思い知っているんですよね。
ああ、あの頃に戻りたい。

ピンで表紙を飾っていることからも分かる通り、瑞姫がメインのエピソードがあります。
前回はヒロイン役でしたけど、今回は主人公でしたね。
三姉妹の中でも優遇され過ぎなぐらい、丁寧に掘り下げられています。
彼女の揺れ動く機微を逃すことなく描写されており、物事を深く考えないタチの真宮よりも主役っぽい。

逆に真宮の片想い相手である綾の内面が、なかなか語られません。
真宮を中心に三姉妹とのラブコメが展開されるんだろうなーと安易に考えていましたが、もしかすると作品の方向性はまるで違うところを向いているのかもしれませんね。
真宮と瑞希を主軸に青春が綴られるのか、それとも綾や雲雀の視点も加えるのか、はたまた真宮視点のラブストーリーに戻るのか。
どの方向に進んでも面白そうなので、期待するしかないですね。
まぁ、やっぱり真宮と瑞希がお似合いだと思うので、最終的にはカップル成立して欲しいなー。

真宮がボクシング以外、全く無頓着だったというのが改めて分かる内容でしたね。
勉強が大の苦手で、恋心に疎く、思考も短絡的。
ただ、彼ほど成長が楽しみな主人公はいないでしょう。
ぶっきらぼうながらも人の声に耳を貸し、馬鹿ながら必死に正しい道を選ぼうとする真面目な考え方が、将来性を感じさせます。
父親との会話シーンからもイイ奴さ加減が存分に出ていました。

恋一つとってみても捉え方は様々。
切ない甘酸っぱさもあれば、胸いっぱいに広がる苦しみもあります。
心が新鮮であるがゆえにもがく少年少女たちの若さが、何と瑞々しいことか。

会話文の砕け方がリアルらしさを含んでいて心地良く読めます。
ただ、地の文だけ、又は会話文だけが連続する傾向があり、些か平坦に感じられます。
物語が進展しないこともあって、若干クドさを覚えてしまう場面もありました。

白身魚さんのイラスト効果は絶大ですね。
瑞姫が可愛すぎて何度ページを遡って見返したことやら。
それに対して、真宮の不安定さはもう少し何とかして欲しいw

おそらく、流行からは外れた作品でしょうね。
短い巻数で打ち切りにはなって欲しくないので、是非とも売れて欲しい作品です。

何もないところにある日常という名の高校生物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  豚は飛んでもただの豚?  涼木行  白身魚  評価B+ 

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正捕手の篠原さん2 

正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)
(2012/01/23)
千羽カモメ

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読書期間:2012/3/22~2012/3/23

【評価……C+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
 … 3
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
コメディ
ラブコメ
スポコン



 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2




 「あたしが今度の合宿を通して、先輩の根性を徹底的にたたき直してあげます!」
 綾坂が女の子だということを知っても、相変わらずマイペースな日々を過ごす守たち明学ナイン。しかし、合宿を目前に控えたある日、野球部に熱血ソフトボール少女の愛理がやってきて部の雰囲気が一変!?
 ようやく野球が出来るのかと思った矢先、深見の画策により合宿地が南の島(無人島)に変更!そして遭難!無くなっていく食料、ばれそうになる綾坂の正体、そしていつにも増してアプローチしてくる深見の真意とは……?
 果たして生き残る(野球をする)ことは出来るのか!?波乱の第2弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


1話2ページの野球部コメディ、第2巻。

まず、内容以前に突っ込まなければならない点が一つ。
誤字脱字が多過ぎ。
同人小説ならまだしも、これでお金を貰っているんですから、最低限のラインはキッチリ守らないといけません。
あとがきにて締め切り直前に原稿データが消し飛んだとありますが、これは延期すべきでした。
間に合ってよかったと言ってますけど、果たして本当にそうだったんでしょうか。
スパプロをパワプロと間違えたところは、呆れつつも笑えましたけど、それ以外は萎えました。

更には2ページで抑えようとするためか、慢性的に説明不足です。
テンポを重要視するのは大切なことですが、必要最低限の言葉を足さないと誰が何処で喋っているのか分かりません。

では、肝心の内容はといえば、ラブコメとしてはあり、スポコンとしてはなしってところ。
野球部の設定が崩壊してて、スポーツ物としては、ちっとも楽しめませんね。
こんなお気楽野球部が強いわけないですし、野球を舐め過ぎです。
野球のルールも理解しているのか、それとも単なる書き間違いなのか、ミスが目立ちます。
ランナーやアウトカウント、打順などツッコミどころが山ほどありました。

二軍がいるという話も唐突で、あまりにも不自然。
MF文庫の場合、主人公以外の男キャラに出番が用意されないため、必然的にハーレム状態となるのは仕方がない……という話で済ませていいレベルじゃないでしょう。
50人以上いる野球部でも、対抗馬となる存在は排除され、男キャラに出番が回ってこないのはおかしい。
フィクションにリアリティを求める必要性はないですが、野球に関してはコメディ要素を混入させていない作風なので、作中内で説得力を持たせてくれないと困ります。

とまぁ、ガッカリした部分は多数ありました。
しかし、だからといって全てが酷かったというわけではありません。

特に、表紙にも陣取っている深見さまのキャラの立ち具合は半端じゃなく良かった。
篠原の気を引こうと可愛いイタズラを仕掛け、反応を楽しむ彼女が微笑ましいのなんの。
悪巧みをしている深見さまが口角を吊り上げてニヤニヤ笑う姿が、容易に想像できます。
篠原に急接近した綾坂が気になり始めているのに、表情に出さず、篠原の関心を得ようと奔走するのが健気で可愛すぎました。
もうこの娘だけでも、シリーズを買い続けたくなるぐらい好きです。

相変わらずオチていない時もあるものの、コメディとしても面白く読めました。
2ページ縛りが苦しそうだなと読者に伝わってこないように頑張ってもらいたいもんです。

野球とラブコメの割合が逆のラノベだったら、個人的にはもっと好きになったんだけどなぁ。

深見さまの愛のあるちょっかいがラブコメ的に美味しく頂けます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  正捕手の篠原さん  千羽カモメ  八重樫南  評価C+ 

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豚は飛んでもただの豚? 

豚は飛んでもただの豚? (MF文庫J)豚は飛んでもただの豚? (MF文庫J)
(2011/12/21)
涼木行

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読書期間:2012/2/4~2012/2/6

【評価……B+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
恋愛
青春




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 元不良でこの春から高校生になる真宮逢人は、バイト先から逃走する食い逃げ犯を追いかけていた。逃げられそうになったところを、ポニーテールの美少女・藤室綾の純白の……――ではなく、ハイキックに助けられる。真宮はその日から、綾のことをなぜか忘れられずにいた。高校の入学式当日、真宮の席の目の前には、見覚えのあるポニーテールが揺れていて、思わぬ再会を果たす。さらに、バイト先には綾の妹・瑞姫までやってきて、新しい日々が始まる予感。そんなある日、真宮は瑞姫から「綾姉のこと気になるんでしょ?」と言われて――。
 第7回新人賞〈最優秀賞〉受賞作・元不良の少年と美少女三姉妹が織り成す、青春×初恋×ぽんこつストーリー堂々開幕!!

【感想】


恋心に疎い男子高校生が、初恋に戸惑いながらも己の気持ちに正面から向き合う青春物語。
「まよチキ!」「変態王子と笑わない猫。」に続いて、第7回MF文庫Jライトノベル新人賞の<最優秀賞>に輝いた受賞作品となります。

MF文庫Jらしからぬ清々しさ。
隙あらばエロハプニングを挿入する風潮のあるレーベルにおいて、ここまでサービスシーンを排除しているのは珍しい。
穏やかな日常の中で、ほんのちょっぴりほろ苦さが入り混じる青春模様に惹かれました。

主人公・真宮逢人は、物事の関心が薄いために親しい友人もおらず、バイトとボクシングに明け暮れる日々。
ある日、バイト先から逃亡した食い逃げ犯をハイキックで仕留めた藤室綾と出会う。
高校入学後に綾と再開した真宮は、フランクな彼女の性格に心地良さを覚え、次第に惹かれていく。
そんなおり、綾の妹でバイトの同僚である藤室瑞姫に綾への恋心を指摘された真宮は、初めての恋に困惑し、瑞姫に教えを請う――というラブコメの王道的な展開です。

ストーリーは、今更言うまでもなく有り触れたもので、目新しさはないと思います。
協力者である立場の瑞姫と真宮が親しくなるのも当然の流れと言えるでしょう。
でも、こういう三角関係は大好物なので、何度似たような作品を読んでも楽しめてしまいますね。
まだ当事者たちは意識していないんでしょうが、着実に火種を蒔いていっており、将来的な波乱が末恐ろしくなります。

あとは物語的に、どこまで話を展開させて見せるのかの違いなんですけど、投稿作品だったとは思えないぐらい進行がジックリで、長編の1巻にしか見えません。
単作だと思って読むと、オチの弱さが気になるかもしれませんね。
まだ本格的な物語は、始まってさえいませんから。

現時点で、明確なメインヒロインを確立していないのも、どちらに転ぶか分からないので面白い。
綾のざっくばらんな人柄は、親しみやすさと頼もしさを感じます。
瑞姫もまた、くだけた言葉使いに優しさが包容されていてるのが非常に魅力的です。
個人的な好みでいえば、ポニテ姿の綾はポイント高いんですが、内面的には瑞姫に軍配が上がります。

藤室三姉妹の長女・綾と三女・瑞姫と比べると、次女・藤室雲雀の出番は少ないですね。
三つ子という設定は、今のところ必要性皆無ですが、これは後々活かされてくると思います。
雲雀だけは、三つ子の幼馴染みである神指風太郎に惚れられているので、カップリング的には外部になりそうですがね。
ところで、動けるデブこと風太郎が「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の平野コータに見えて仕方なかったのは、自分だけでしょうか。

白身魚さんのイラストに釣られて購入しましたが、正解でしたね。
絵の雰囲気と作風が一致していて、甘酸っぱさが増幅されていました。

ラノベ的な色付けは希薄で、味気ないという人もいるとは思います。
派手な展開を望み、萌えを願う人にとっては、地味な話だと感じたかもしれません。
しかし、一見すると平たい話に見えるからこそ、心の機微を感じ取ることが出来るんだと思います。

面白かったです。
ただ一つ苦言を呈するのであれば、タイトルが微妙だということ。
作品の核となる部分が遠過ぎるのではないかなと思うのですが……いつか伏線回収するんでしょうか。

無愛想な男子高校生が初恋と男女の友情の間で揺れる青春物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  豚は飛んでもただの豚?  涼木行  白身魚  評価B+ 

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正捕手の篠原さん 

正捕手の篠原さん (MF文庫J)正捕手の篠原さん (MF文庫J)
(2011/10/22)
千羽カモメ

商品詳細を見る
読書期間:2011/12/1~2011/12/2

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
コメディ
ラブコメ




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 「青春の日々は短い。どれだけ短いかというと、文庫本で2ページぐらいだね。」
 明神学園2年生の篠原守は野球バカの優等生。今日も今日とて、仲間たちと一緒に青春の汗を流しながら栄光の甲子園を目指す……ということはなく、お嬢様マネージャー・深見月夜にイタズラされ、全然野球をしらない顧問の涼子先生をからかったり、突然、妹の篠原杏が選手志望で入部してきたり、エース投手の綾坂真琴が、実は女の子だったり(!?)と、あまり野球ができない日々を過ごしているのだった……。
第7回新人賞【審査員特別賞】受賞、史上初(!?)2ページ青春ショート!全95話収録!!

【感想】


一風変わった1話2ページの青春ショートショート。
MF文庫にしては珍しい作風ですね。

小刻みかつ一定のリズムで訪れるオチが、四コマ漫画を彷彿とさせます。
イメージとしては、一口で食べられる小袋菓子の詰め合わせみたいな感じ。
満足感は得られにくいけど、気が付いたら何個も口に運んでしまっているような要素があります。

ライトノベルと呼ぶぐらいですから、1話2ページ形式自体は大いにありだと思います。
軽快なテンポで綴られるためか、どこでも区切りがつけられるはずが、逆にサクサクと読み進めてしまいます。
オチっぱなしでツッコミが不足気味ですが、これは好みの問題でしょう。
ただ前半は頑張っていたんですけど、後半は2ページで区切る必要性が薄く、形に嵌めこんでいるだけのように見えましたね。
明らかに物語としてのボリュームが足りていませんし、この形式の難しさを実感しました。

題材が野球ということで興味を引きました。
でもこれ、野球ラノベではなく、野球部ラノベですね。
ガッツリと試合をやることは一切なく、ゆるい野球部の日常を描いた作品です。
野球の知識がなくても大体分かるようになっているので、単純に部活モノの一種として楽しむこともできます。
とはいえ、単語の説明などが全くないのは、少々不親切かなと思いました。

甲子園を目指す硬式野球部のはずなのに、何故か男の出番は主人公以外ほとんどありません。
口絵を見たら女の子ばっかりだったので、女子野球部の話かと思いましたが、ちゃんと男子野球部の話でした。
あくまで野球部を舞台として用意しただけで、女の子を可愛く見せることに神経を注いだってことなんでしょう。

ちなみに、紛らわしいことに表紙絵の女の子は篠原さんではなく、主人公の名前です。
表紙絵の女の子でエース投手の綾坂真琴がメインヒロインなのかというと、それまた微妙なライン。
少なくとも序盤は圧倒的にお嬢様兼幼馴染み・深見月夜の方が、主役を張っています。
周囲にバレないよう男装する真琴さんも可愛いんだけど、好きな相手の気を引きたくてイタズラする中学生みたいな深見さまは微笑ましくてたまりません。
いつも楽しそうにニコニコとしていて、照れる様子をあえて見せないのが逆に良かったですね。

イラストは、3DSソフト「閃乱カグラ」で有名となった八重樫南さん。
柔らかいフォルムと丸みを帯びた線が、作風にもマッチしていて溶け込んでいました。
ただ、画力は高いのに、ラフっぽい絵がちらほら見られたのは勿体無い
労力を惜しまなければ、絶対もっと完成度が高まっただろうに。

気軽に読める一冊ではありましたね。
それこそ四コマ漫画が好きな人なら楽しめるのではないかなと思います。

練習がぬるめの野球部を舞台とした青春ショートコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  正捕手の篠原さん  千羽カモメ  八重樫南  評価B- 

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変態王子と笑わない猫。3 

変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)
(2011/05/25)
さがら 総

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読書期間:2011/10/20~2011/10/22

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
変態




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 体育祭が迫る九月の朝。のどかな二人乗りの最中、ちっちゃな宇宙怪獣ツインテールが降ってきた。『完璧』な笑い方をするその女の子は、ぼくにロケットダイブして、「にひー。だーれだ!」「え?」「よーとおにーちゃん、だいすき!」「えええ!?」「どういうことですか」「え?」「どういうことですかロリペドさん」「ええええ!?」――そして平穏だった学校に『笑わない猫』の笑う声がする。校舎はイタリア、水着が制服、横寺王子は今日もみんなの人気者!……いやいや待てよ、なにがどうしてこうなった。もしかして、ぼくを悩ませ続ける『小豆梓問題』と関係が――?
 大人気爽やか系変態ラブコメ第3弾!今度は妹王座決定戦だ!(逆襲?う、うん!)

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


恥を捨てた少年と、その変態に何故か惚れる女の子達の可笑しなラブコメディ、第3巻。
売り上げ的にMF文庫の次世代エースといったところでしょうか。

表紙に登場したのは、新キャラである謎の幼女・エミ
初っ端から立ち位置が怪しい彼女が、横寺の周囲を大きく掻き乱すストーリーとなっています。
順番的に考えれば、表紙は鋼鉄さんだと思うんですけどね。
まぁ、2巻も表紙を飾った小豆梓が不遇なポジションだったので、このシリーズにおいてはあまり関係ないのかもしれません。

ギミックに凝ろうとした結果、物語が壊れてしまったような……。
理解力が乏しいと言われるとそれまでなのかもしれませんが、これはややこしいという問題ではなく、状況を説明する気がない類の文章に感じられました。
元々、主人公の一人称が妄想寄りなこともあって、実際に起きていることなのか、空想上の出来事なのかが分かり辛いという特徴はありましたが、更に拍車が掛っていますねぇ。

もう少し視野を広げて欲しいかなぁ。
一文そのものは面白味があるけれど、段落としては前後の繋がりが弱くて読み辛い。
シーン毎の見所もハッキリしているのは長所だけれど、構成に難があります。

ラブコメにシリアス要素を注入した賭けについては、微妙な成否ですね。
個人的には嫌いではないんですが、その割に横寺が軽いノリを継続しているので、アンバランスさに妙な歯がゆさを感じてしまいます。
まぁ、この辺りは賛否両論が激しいでしょうね。

2巻で空気化していた小豆梓のヒロイン的イベントがあってホッとしました。
サブヒロインが増えていき、このまま埋もれてしまわないかと心配でしたから。
新キャラのエミに出番が奪われ気味で、物足りなさはありますけどね。
クーデレ月子よりも、ツンデレ梓の方が好きという人は少ないのかなぁ。

この作品の最も魅力的なところは、カントクさんのイラストであることは間違いありません。
月子を剥かせたり、スク水着せたりというシチュエーション作りは無理矢理でモヤッとしてしまいますが、カントクさんの絵が見たいのなら仕方がないなw
ラストシーンの絵は、構図バランスも含めて素晴らしい一枚だったと思います。

猫神という何でもありな存在がいるため、如何様にも話を広げられますね。
正直、ちょっと予想が付きません。
横寺が全裸姿の月子を目撃するラッキースケベな展開だけはあるんでしょうね、きっと。

水着の女の子達から持て囃される主人公が変態的な行動を繰り返すラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  変態王子と笑わない猫。  さがら総  カントク  評価B- 

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僕は友達が少ない⑦ 

僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 (MF文庫J)僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 (MF文庫J)
(2011/09/21)
平坂 読

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読書期間:2011/9/22

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9




 羽瀬川小鳩の誕生日パーディーも無事に(?)終わり、ふたたび学園祭に備えての活動を開始する隣人部のメンバーたち。紆余曲折の末、文化祭の出し物の内容は映画作りに決定し、脚本は夜空が担当することに。だが、やたらと小鷹との過去の関係を強調する夜空と他の女子部員たちとの間に不穏な空気が流れ始める。
 そんなおり、小鷹と星奈との間にも実は『特別な関係』があったことが発覚し、さらには隣人部のジョーカー、志熊理科までもが動き出す。
 大人気残念系ラブコメディ第7弾、リア充たちの祭典を前にして物語はついに佳境を迎える……かも。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


只今アニメ放送真っ最中の残念系青春ラブコメディ、第7弾。
出来については手放しに誉められるものではありませんが、原作の売り上げが伸びているようなので、ひとまずは成功と言えるのかな。

通常版と特装版が発売された第7巻。
DVD付き特装版を購入しました。
アニメ0話の感想については、こちら

今回の内容は、文化祭の出し物選びの続きから。
急に時間の経過がゆっくりになったのは、好調な売り上げから引き伸ばそうという魂胆なのでしょうかね。
小鷹たちが3年に進級してしまうと、受験や進路の話を無視するわけにはいかなくなりますから、2年生で話を畳みたいんだろうなーと思います。
それでも面白く書けるのであれば、読者としては文句なんてありませんがね。

普段通りに賑やかなラブコメに終始するのかと思いきや、ラストは意外な展開に。
はがないは今まで引きを強めるために、最後に爆弾を投下する傾向がありましたが、それはいずれも恋愛的なネタばかりでした。
夜空との邂逅や、星奈の結婚話など、小鷹を引っ張りあうような話で、ラブコメ的に正しいストーリーラインだったとは思います。

しかし、ここでまさかの「僕は友達が少ない」というタイトルに触れるような原点回帰
コメディとは思えないような鋭い切り返しは、今後の物語に大きく影響を与えそうです。
もちろん急激な変化はないでしょうが、最終的な決着は思っていたよりシリアス風になりそう。
今までが気楽に読めるラブコメだっただけに、評価が割れるかもしれませんね。
個人的には舵取りが難しいだろうなと思う反面、どのような構成にしてくるのかより一層楽しみになりました。

BLやエロに走るキャラも見せるけれど、やっぱり理科が一番真摯だよなぁと思いますね。
隣人部メンバーの内面をしっかりと観察し、考慮し、配慮する。
部内では後輩組なのに、誰よりも大人の考えをしています。
他のみんなは誰がどう見てもリア充ですが、理科だけは正真正銘のぼっちな気がしますね。
だからこそ、隣人部を大切にしているように感じられました。
ギャグっぽく振る舞わず、小鷹にはもっと理科に対して優しくしてやって欲しいなぁー。

何気に相手に合わせるところがある理科に対して、唯我独尊なのが星奈ですね。
いやまぁ、事実優れているところは多々あるんで、あながち自惚れでもなかったりするんですが。
特に今回は、性格がブレないことが格好良く見えました。
自分が正しいものを愚直なまでに信じる姿は、眩しくて尊敬さえしてしまいます。
ここにきてメインヒロインの風格さえ感じられますよ。
単なるギャルゲーを貪る肉というわけではないですね。

その一方で、今まで築き上げてきたクールビューティーの座をボロボロと音を立てて崩したのが夜空でした。
性格のキツさを残念所として取り上げていたのが、まるで肉と役柄が交代になったかのように、失敗やミスを繰り返すドジっ娘系に変貌していました。
溜め込んできただけあって、このギャップの破壊力はすげぇ……。
口絵のとろけそうな笑顔を浮かべる夜空を見たら、こちらまで頬が緩くなっちゃいます。
他にも泣き顔や、照れた顔、悔しそうな顔など、色んな表情を見ることができ、女の子としての魅力度が一段と上がりました。
ラブコメ的には、間違いなく夜空回だったといえると思います。

小鳩&マリアのロリっ子ペアや、表情が柔らかくなってきた幸村にも見所はあります。
次に繋がるような新キャラも顔見せ程度に出てきています。
それでもやっぱり小鷹を真剣に恋慕する夜空・星奈・理科の3人が、物語を大きく動かしていくんでしょうね。
星奈または理科エンドだと歓喜なのですが、無難に落ち着いちゃうのかなぁ。

訪れた転機を受け止めるのか避けるのか、ラブコメとシリアスの傾く先が気になります

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価B+ 

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この部室は帰宅しない部が占拠しました。 

この部室は帰宅しない部が占拠しました。 (MF文庫J)この部室は帰宅しない部が占拠しました。 (MF文庫J)
(2011/05/25)
おかざき登

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読書期間:2011/9/1~2011/9/5

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ





 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6






 人畜無害な普通の高校生(だがシスコン)・柊夕也。彼は、携帯電話を教室に置き忘れたため、夜の学校に忍び込む。そこで出会ったのは2人の美少女だった!!
 「……がう……なわばり」(美少女その1)
 「ふははははは、見せてあげましょう、ネクロマンサーの秘密を!」(美少女その2)
 び、美少女……だった!?事情を聞くと、どうやら2人は学校に寝泊まりしているらしい。流されるがままに夕也も学校に泊まることになり……?至って普通(シスコンだけど)な高校生とちょっと非日常的な美少女たちが贈る、部室で同居な学園ラブコメディ開室!!
 「耶宵(妹)がいない生活なんて……くっ」(byシスコン高校生)

【感想】


「二人で始める世界征服 」でデビューしたおかざき登さんによる新シリーズ。
2作目「図書館迷宮と断章の姫君」は買わなかったので、久しぶりに読んだ著者の作品になります。
「帰宅しない部」というタイトルに釣られました。

そこそこ面白かった……かな。
よくあるラノベ以外の何物でもないので、目新しさはありません。
この作品ならではの特色が少ない代わりに、致命的な欠点も見当たりませんでした。

帰宅しない部の土台となる部分が、思っていたよりも弱かったなぁ。
シリアスな笑いを期待したのですが、ただの舞台設定で片付いてしまったのは惜しい。
もっと掘り下げられる題材だと思ったんですけどねぇ。

日常系の学園ラブコメにファンタジー要素が少し加わったMF文庫のテンプレ的な内容です。
メインヒロインは、野性的な狼少女・桜江ゆすら、一つ年下の幼なじみ・木滝恋子
とある事情にて学園に住みつく二人の少女のために立ちあげた帰宅しない部だったが、それに絡むようにして従姉である生徒会長・秋月琴音が権力を用いて妨害してくるというストーリー展開です。
あまり物騒な方向に持っていかなくても良かったと思うんですがねー。
まぁ、ハッキリ言ってストーリーよりも、シチュエーションに萌えられるかどうかが焦点でしょう。

ゆすらのキャラは、昔からパターン化されている無垢な動物系ヒロインですね。
それよりも、ネクロマンサーを自称する恋子の方が魅力的に感じられました。
このぶっ飛んだ設定は、明らかに世界観から浮いてましたし、必要性があるのかどうか怪しいのですが、死霊を操るくせにして怖がりの性格というのが面白かったです。
年下なので基本的に敬語なのに、親しみの籠った喋り口調は可愛く見えました。

主人公の柊木夕也は、度量の大きいタイプで嫌味がないキャラですね。
重度のシスコンという設定ですが、妹の出番が次巻への顔見せ程度しかないので、そこまで病的には見えません。
前々作の主人公同様に料理スキルが高いのは、この作者の譲れない点なんでしょうか。

イラストレーターは、ぺこさん。
「迷い猫オーバーラン!」で初代イラスト担当だった方ですね。
さすがに有名な人だけあって、女の子の表情を中心に可愛く描かれていました。

2巻以降は、今のところ様子見かなぁ。
悪くはないと思うんですけど、これといった強みがないので、購入欲を刺激され辛いです。
おそらく今後、典型的なハーレム展開へと続くでしょうしね。

学園お泊りイベントを継続的に楽しめるラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  この部室は帰宅しない部が占拠しました。  おかざき登  ぺこ  評価C+ 

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僕は友達が少ない⑥ 

僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)
(2011/05/25)
平坂読

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読書期間:6/7

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9




 理科の発明品がきっかけで、夜空と小鷹の秘密が他の部員たちにもバレてしまった。『元友達』という(友達がいない人にとっては)極めて特別な関係を前にして、隣人部の人間関係にも変化が……!?
 一方そのころ、学園の他の生徒たちは一ヶ月後に迫った学校生活最大のイベント、学園祭に向けて盛り上がっていた。いつかリア充になったときのため、隣人部も学園祭に向けて動き出――そうとするのだが……。例によって迷走を繰り広げる彼らは、果たして学園祭を成功させることができるのか!?
 学園祭だけではなくリア充には不可避の「あのイベント」にまで果敢に挑戦する、大人気残念系青春ラブコメ第六弾、どこまでも残念に登場!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


アニメ化も決定し、更なるブレイクを予感させる大人気残念系ラブコメ、第6弾。
今回は、ドラマCD付きの特装版も合わせて発売されました。
余裕ぶっていたら予想外の入手困難さに焦りましたが、何とか買うことが出来てホッとしています。

各ヒロインをメインとした話が一回りし、落ち着いた印象のある回でした。
物語的にもキャラ的にも突出しておらず、全員足並みを揃えている感じ。
公平に出番があったといえますが、おかげでインパクトに欠ける内容になっています。
面白いのは確かなんですけど、萌えの破壊力は一段階減少していますね。

幸村の性別が女だと発覚し、本格的にハーレム系ラブコメへと突入しています。
立ち振る舞いが男の娘から、女の子側へとシフトしているのが見てとれます。
おかげで、当初の友達が出来ないという共通の懸案事項は一人歩きして、少々残念な一面のある美少女たちとキャッキャウフフしている定番のラノベになってしまいましたね。
それはそれで良いのかもしれませんが、初期の設定を考えると惜しいなぁという気はします。

あと、肝心のラブコメ模様は、主人公の小鷹が朴念仁すぎて空回りしているのが痛い。
せっかく可愛い女の子たちが、文字通り体当たりで好意を示してくれているだけに、小鷹の鈍感さは本当の意味で残念です。
何が言いたいかというと、もうちょっと理科のアクションにドキドキしてもいいと思うんだ。

一方で、女子部員たちは、みんな恋する乙女モードになりつつありますね。
ぶっきらぼうだった夜空は、特に分かりやすい。
ポロポロと感情を零すようになっており、クールな仮面が取れる場面も少なくなってきました。
このギャップこそ、クーデレの魅力だなぁ。

理科も同様に、変態的要素を抑えて小鷹にアピールをしているんですが……。
親しくなっていく過程で羽目を外し過ぎたことが、ここにきて悪影響を与えてしまっていますね。
まぁ、自業自得といえばそれまでなんでしょうけど、小鷹の態度が他部員と違いすぎます。
弄られキャラとはいえ、ずっとこの調子では可哀想ですよ。

星奈の残念さは、多少持ち直していますね。
客観的に見れば、まだまだ酷いんですけど、人間的に残念ではなくて、ただのアホの子って感じなので、逆に愛らしい気持ちになっちゃいます。
それだけ何でも一生懸命で、真っ直ぐだという証でもありますしね。
小鳩のような厨二病的なものとは異なる痛々しいところが、大好きです。

▼ドラマCD付き特装版

6巻のラストにあるエピソード「禁じられた遊び」がドラマCDとしてセットで付いています。
通常版にも同じ話が収録されているため、話が知りたいだけであれば、どちらでも問題ありません。
個人的には、ドラマCDを聴きたかったこともありますが、表紙絵の星奈にやられたという理由も大きかったりします。

50分近い内容にも関わらず、これで本書と合わせて1500円は安いなぁ。
今ではプレミア付いていて、amazonでは倍近い値になっているのも納得です。

さて、一番の注目は、やはり声優さんでしょう。
名の売れている方が多いだけあって、演技は文句なしです。
ただ、キャラと合っているかどうかは、話が別。

星奈役の伊藤かな恵さんは、ハマリ役でした。
夜空役の井上麻里奈さん、小鷹役の木村良平さんは、悪くなかった気がします。
理科役の福圓美里さん、マリア役の井口裕香さんも聴いていたら慣れてきました。

問題は、幸村役の山本希望さん、小鳩役の花澤香菜さん。
この二人は違和感が半端無かったです。
特に小鳩の口癖である「ククク……」の喋り方が微妙過ぎる。
アニメも同様のキャストで行うらしいけれど、絵があると印象も変わるのかなぁ。

話自体はエロくて、はがないらしかったです。
作者やりたい放題だな……w

鈍感な主人公がモテまくるエロ度の高いハーレム系ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価B+ 

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変態王子と笑わない猫。2 

変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)
(2011/01/21)
さがら 総

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読書期間:2011/4/11~2011/4/12

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
変態




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 夏が終わる。十六歳のたった一度きりの夏が。いったいぼくは何をして過ごしたというのだろう?大いに焦る横寺陽人は、今日も今日とて空回り。月子に振られ、小豆に振られ、ポン太に振られ――自宅までも消滅した!
 なんで?どうして?どういうこと!?霧雨のなかにひとり、なにもかも喪って、どこに行くあてすらもない。
 「それなら先輩。今夜は、わたしの家に泊まるですか」「あ、うん。うん?」
 ……夏の終わりの台風日和。最後の最後に、最高のホームランイベントが待っていた!風呂場の裸。縛られる布団。落ちる手錠。破られる衣服。そして――土蔵に潜む猫?
 早くも人気沸騰の爽やか系変態青春ラブコメ第二弾!バイバイ、ぼくの初めて――

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


恥知らずの変態と表情が喪われた少女の青春ラブコメディ、第2弾。

夏休みも終わりに近づいたある日、何故か唐突に自宅が消滅した。
雨露を凌ぐ場を失った横寺は、月子の提案により筒隠家に転がり込む――という無茶苦茶な流れで始まります。
豪快というべきか強引というべきか、まぁ深くは考えない方がいいのかな。

んー、面白いんだけど楽しみきれないという、何ともややこしい心境。
ラブコメにおいて、作品の8割はキャラクターで決まるといっても過言ではないと思うわけですが、この作品の登場人物には良いところと悪いところがハッキリ分かれていて、一言では判断しづらいことになっています。

相変わらず、月子が横寺に対して惚れる理由がさっぱり分からない。
確かに、この手の作品では、無条件に女の子から好かれることは多いんですけど、理不尽なまでにセクハラに遭っているにも関わらず好意を抱くのは、寂しがり屋という説明だけでは不十分ではないでしょうか。
場面だけ見れば可愛いのに、どうしてそこまで想いやれるんだろうと首を傾げてしまいます。

そもそも横寺は、主人公としてイマイチ好きになれません。
鈍感な男主人公はまだいいとして、女の子の気持ちを踏み躙るのが許せないと思ってしまいます。
月子もそうですが、何よりも梓への態度が酷過ぎる。
ギャグで済ませるには、梓が可哀想すぎて笑えませんよ。
不憫属性を植え付けることでキャラを立たせる狙いなのかもしれませんが、成功しているとは言い難い。
せっかくの表紙も、出番は筒隠姉妹に奪われてしまっているし、良いとこなしだなぁ……。

ということで、各々の恋愛感情については、引っかかりを覚えてしまう結果に。
その一方で、ラブコメのコメディ部分は、なかなか良質でクスリと笑えるシーンも幾つかありました。
アホの子である鋼鉄の王こと筒隠つくしが、暴走しテンパる姿は、見ていて楽しかった。
1巻の時点ではウザったいだけだったので、この変貌ぶりは凄く良かった。
まぁ、攻略対象キャラになるのは、予想通りでしたけどね。
なにせMF文庫だし。

カントクさんの仕事は、今回も素晴らしかった。
巻末にラフギャラリーが収録されていることもあって、質だけではなく量にも満足させられました。
無表情の月子を巧みに描き分けが出来ているところから、レベルの高さをうかがうことができます。

総評としては、十分ありの部類に入る良作だったと思います。
次巻では小豆梓が報われるような展開を願いたいところです。

鈍感な主人公が、デレデレの女の子たちからモテまくる典型的なハーレム系ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  変態王子と笑わない猫。  さがら総  カントク  評価B 

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ラノベ部3 

ラノベ部 3 (MF文庫J ひ 2-18)ラノベ部 3 (MF文庫J ひ 2-18)
(2009/07/25)
平坂 読

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読書期間:2011/2/8~2011/2/9

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
パロディ
ラブコメ
青春



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7




 留学生のリアも加わりますます賑やかになりつつも、やっぱり基本的にはまったりとした読書生活を送る軽小説部――通称ラノベ部の部員たち。
 本屋で偶然出会ったり、部室で何でもない話をしたり、勉強したり、家に遊びにいったり――。文香もまた、のんびりと、でも確実に暦やリア、美咲たちとの絆を深めていく。
 そんなある日、部室で龍之介と二人になった文香は、自分が抱く初めての気持ちを抑えきれなくなり――?
 リレー小説ももちろん収録、大好評の日常系スクールライフノベル待望の第三弾。微妙に波乱の予感をさせつつも、やっぱりまったり登場です。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ライトノベルを愛する高校生達がまったりと語り過ごす日常を描いた青春コメディ。
シリーズ最終巻です。

とても面白い良作でした。
あるあるネタで共感したり、分かる人には分かるパロディネタで笑わされたり、とにかく楽しい。
元ネタを把握している人ほどニヤリと出来るのは間違いないでしょうね。

個人的には、この最終巻では3割ほど分からないものが混ざっていました。
それでも詰まることなく読めるので問題はないのですが、興味はそそられますね。
購読意欲を高めさせられて、見事に作者の術中にハマっている気がしますよ。

ラブコメ要素が増して、恋模様が激しく吹き荒れています。
いやー、青春してるねー。
竹田と美咲の関係がツボすぎて、あーもどかしいわぁー。
文香もリアも可愛いと思うんですが、竹田の嫁は美咲しかいないでしょう。

コメディシーンとしては、やはりリレー小説が鉄板。
書き分けが巧みで、それぞれの文章にらしさが練り込まれており、感覚で誰が書いたのか伝わってきます。
二転三転どころじゃ済まない引っくり返される展開が面白かったです。

時事ネタや流行ネタが多いため、今読んでこそ楽しめる作品となっています。
既に完結から1年半経っていますが、3年後ぐらいには鮮度もすっかり落ちてしまっているんだろうなぁと感じます。
もし手をつけようか悩んでいる人がいれば、早めに読むことをお薦めします。

こうしてみると、「僕は友達が少ない」の前作にして雛型というのが随所に表れていますね。
人気が出始めていたにも関わらず3巻で打ち切った理由は、ネタ切れだったのか。
確かに、ラノベネタも苦しくなっていたようで、この巻では軸がブレつつありました。
あとがきで仰ってる通り、テーマに縛られない作りが成功したってことなんでしょうね。

ラノベ系パロコメディからラブコメにシフトした展開を見せる完結編

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ラノベ部  平坂読  よう太  評価B+ 

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変態王子と笑わない猫。 

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)
(2010/10/21)
さがら総

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読書期間:2011/1/14~2011/1/16

【評価……B
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
クーデレ
ツンデレ
変態


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 横寺陽人は頭の中身が煩悩まみれな高校二年生。ひょんなことで“笑わない猫像”に祈ったら、心で思ったことがいつまでどこでも垂れ流しになってしまった!
 人生の大ピンチを救ってくれたのは、クールでキュートな無表情娘、筒隠月子――
 「頭の先から尻尾の終わりまで撫でまわしたくなる感じの子だなあ」
 「変態さんですね」
 「ち、違っ、褒め言葉の一種だよ!?」
 「裁判沙汰の多そうな変態さんですね」
 「!!??」
 とにもかくにも猫像のせいで喪われた本音と建前を奪還しようと、ふたりは協力してアニマル喫茶に行ったり水着を買いに行ったりお嬢様のペットになったり――ん?
 第6回新人賞<最優秀賞>受賞、爽やか変態×冷ややか少女の青春迷走ラブコメ!

【感想】


MF文庫J史上初動売り上げ№1という人気がうなぎ登りの注目作。

このレーベルらしい、楽しめるラブコメで面白かったです。
大ハマりする人がいてもおかしくない雰囲気はありましたね。
さすがに評判になるだけのことはあります。

巷で願いを叶えてくれると噂になっている“笑わない猫像”に、建前を言わないように願った少年と、本心の表情が出ないよう祈った少女の青春ラブコメディとなっています。
基本はコメディ路線なんですが、ストーリーは意外な程にしっかりしていて、シリアス要素のバランスは悪くありません。

文章は、近年のラノベの流れを汲む、パロディを散ばせて回りくどい説明をする一人称スタイル。
個人的に好きな手法なんですが、本作品とは文章の波長が合わなかった、かな。
一文の面白さは優れていると思うんですが、通して読むとテンポが乱されたところがあります。
評価がもう一つ上のランクに届かなかったのは、この点が大きいですね。

キャラは、いかにも萌え系ラノベらしい、特化した女の子が多く登場します。
軽いお祈りのつもりが融通の利かないぐらい表情を消すことになったしまった少女・筒隠月子のクーデレっぷりは、明らかに狙いを定めてきていますね。
ですます調を多用する女の子は、あざとすぎると感じてしまいます。
ギャップ萌えは、さほど得られなかったかなぁ。

月子よりも、サブヒロインの小豆梓の方が好みでしたね。
防御力の低いツンデレは大好きです。
ちょこっと突くだけで、デレた言動をぽろぽろと零す彼女は愛らしかった。

梓は理由があるのでともかくとして、月子の好感度の推移が読めないと思ったのは自分だけでしょうか。
酷い目に遭っているのに、何故主人公に好意を寄せるのかが理解不明でした。
うーん、どこか見落としあったかなぁ。

そんな二人の女の子と絡むことになる主人公・横寺陽人は、言うほど変態じゃなかったように見えました。
これはもう、他のラノベの変態キャラを見過ぎた結果、自分が毒されているためでしょうね。
横寺の場合、むっつりスケベが、誤魔化しができないようになったという程度です。
煩悩を語ってしまう自爆が面白いものの、あっさりしていて濃厚さはありませんでした。
変態よりも鈍感さを何とかした方がいいね、うん。

喪われた本音と建前を取り戻す展開に文句はありませんし、テーマが明確なのも良いと思います。
ただ、設定の裏付けが弱すぎる気がします。
解決への糸口が曖昧だし、そもそも嘘を全くつけないってわけでもないみたいだし。
細かい点は、目を瞑るべき作品と考えるべきですかね。

イラスト担当は、カントクさん。
まず間違いなくヒットした理由の大半を占めるのが、可愛らしいイラストでしょうね。
初動が凄い新人作品なんて、絵師買い以外に考え辛いですから。
確かにどれも素晴らしく堪能させてもらいました。
梓はロリっぽくない絵が好きなので、月子と対比する意味でも童顔にしすぎないよう描き分けてもらえると嬉しいなぁー。

煩悩が止まらない少年にセクハラされて、表情を顔に出せない少女が苦労するラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  変態王子と笑わない猫。  さがら総  カントク  評価B 

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ラノベ部2 

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)
(2009/01)
平坂 読

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読書期間:2010/11/30~2010/12/1

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
コメディ
パロディ
ラブコメ



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7




 軽小説部……通称『ラノベ部』。そんな不思議な部に入部した物部文香。クラスメイト・藤倉暦や部長・浅羽美咲らとともに、本を読んだりお喋りしたり、たまには勉強もしてみたりといつまでも続きそうな毎日を過ごしていた。
 そんなある日、文香達のクラスに留学生・リアがやってきた。リアは幼い頃から日本の漫画や小説が大好きだったらしく、それがきっかけで文香と仲良くなっていく。でも、ラノベ部の日常は変わりなく過ぎていき――。
 美咲&竹田のラノベ部説リスのエピソードも収録した、大好評の日常系ライトノベル第2弾、読むといいことある、かも?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ライトノベル好きが集ってのんびりと雑談をして過ごす、日常系パロコメディ。

面白いなぁ。
意図的に柔らかい文章で構成されていて、とても読みやすいです。
1巻が楽しめた人なら、間違いなく買いだとお薦めできます。

色んな切り口からキャラの言葉を通して語られるラノベ論が楽しい作品ですね。
ラノベの定義から始まり、メタ論であるとか、一般文学との比較とか、非常に興味をそそられました。
メッセージ性が強いようで、ラノベ独特の自由さも謳っているので、キツイ印象は全くありません。
人の数だけ考えがあるというのは、素敵なことだと思います。
だからこそ、共感できる時に喜びを感じるわけですからね。

この2巻においては、竹田と堂島に共感を覚えました。
特に堂島は、個人的な好感度がウナギ登りでしたね。
登場時はキャラポジが微妙だなーと思っていたんですが、毒舌の正論ってのはスカッとして気分がイイ。
アンチの大半は、自分の品格や好きな作品を貶めていることに気付いていないんですよね。
批判することは大事だし、感情論も大いに結構だけど、やり方を間違えちゃいけないよなー。

話としては、ラノベ部設立エピソードである「ラノベ部はじめて物語」が良かったです。
竹田と美咲の幼馴染の関係が、思っていたよりも踏み込んだもので驚いた。
お互いのことを知り過ぎているというのは、切ないもんだなぁ……。
文香も健気だとは思うけど、竹田を応援せずにはいられません。

もちろん、ラノベあるあるネタも面白かったです。
ラノベが好きな人ほど元ネタが分かって楽しめる仕様には違いありませんが、単純に部員同士のやり取りも朗らかに笑えるので、コメディ小説としてもレベルは高いです。
本棚の二重置きは基本だよね、うん。

唯一突っ込むところがあるとしたら、表紙のパンチラ。
ラノベらしいといえばらしいけど、不自然なパンチラはいらないわー。

ラノベに関する濃いトークを繰り広げる部活動が参加したくなるほど羨ましい

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ラノベ部  平坂読  よう太  評価B+ 

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僕は友達が少ない⑤ 

僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)
(2010/11/20)
平坂 読

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読書期間:2010/11/28~2010/11/29

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
ロリ
リア充
衝撃度

 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★★★
 … 10
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8


 ある日父・隼人から電話でよくわからない話を聞かされて驚く羽瀬川小鷹だったが、星奈にそれとなく確認してみたところ、彼女のほうは特に変わった様子もない。一応気になりはつつも、隣人部ではいつものように残念な部員たちとの騒がしい日々が続いていく。遊園地に行ったり温泉に行ったり理科が作ったタイムマシンで過去に行ったり(!?)、いろんなところにGO(5巻だけに)!
 隣人部の人間関係にも変化がおとずれる、はいてもいるしはいてなくもあり、ついているようでついてない、大人気残念系青春ラブコメディ、変化と原点回帰の二学期編突入!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


友達が欲しいと思っている思春期の少年少女が友達と送る学園ライフ、通称「はがない」第5弾。

なん……だと……?
うわー、物凄いサプライズが隠されていましたよ。
いやいや、考えてみれば至極当然のことなのかもしれませんが、完全に想定外でした。
これは上手く読者の思考の死角を突いてきたなぁ。
固定観念とは恐ろしい。

この件で、ある事に対して驚きと同時に印象がまるで変わったわけですけど、意外にも賛否両論のようですね。
否定派の心情も理解はできますが、個人的には大いに支持したい。
自分でも現金だと思うんですが、湧き立つドキドキ感が止まりません。
既刊も読み直してみたら、おそらく全然別物のように感じ取ることができるんだろうなぁ。

そんな衝撃的な事実が判明した今巻ですが、相変わらず面白かったです。
若干、同じネタやオチが多いのが気になるものの、隣人部員たちのやり取りを見ているだけでも楽しいもんです。
今まで通り、表紙のキャラがメインとなる話が多く、幸村と理科のエピソードが豊富でした。

幸村も輝いていましたが、やっぱり取り上げるべきなのは理科でしょう。
前々から言っていますが、小鷹に積極的にアピールする姿は、本当に可愛いと思います。
変態というか下品な言葉を頻繁に口にするので誤解されやすいですが、彼女も年頃の女の子なんですよ!
世間的に、5巻で「理科が可愛く見える」という感想が多くて絶望しました。
理科は最初から可愛いってば!
小鷹の反応に一喜一憂している恋する少女らしい一面に、ときめいてしまいます。

それにしても、だ。
それぞれに友達のできない残念な理由があるけれど、小鷹は女の子の気持ちに無頓着すぎるのが原因だなぁ。
これだけ周囲から浴びるように好意を得ているのに、気付く素振りが一切ない。
さすがに、理科を筆頭に女の子たちが可哀想に見えました。

お気に入りキャラである星奈は、残念さが巻を追うごとに酷くなっているような気がします。
美少女な外見に反して性格の酷さが面白可笑しいところであったとはいえ、小鷹や夜空に対して照れるところや、中身は純真なところが可愛かったのに、今回は負の面ばかりが表に出ていました。
この娘は、分かりやすいツンデレを見せてくれた方が魅力的だと思うんですよね。

逆に夜空は、残念さが鳴りを潜めつつあり、小鷹に対する好意が顔や声に出ていましたね。
非道な罠に嵌めたり、暴言を吐いたりしてこそ夜空ですが、こういう彼女も悪くないかな。
まぁ、肉に対しては相変わらずでしたがw

ストーリーは、予想通り進展がなくて少々ガッカリ。
前回の引きで、星奈との結婚話が浮上しましたが、ほとんどスルーして終わりました。
いやまぁ、きっとシリーズ終盤でまたこの話が関わってくるんでしょうがねぇ。
引きが強くても、肩透かしばかりだと、どうせ大した進展はないんだろうなと読者に悟られてしまうので、演出だとしてもやりすぎないようにして欲しいなぁ。

ブリキさんのイラストは、いつにも増してR指定が入っちゃうようなギリギリなものが多かったですね。
単純にエロティックなものから、ヤバそうな描写なまで、見所満載でした。

余談。
作中で出てきた遊園地のモデルが、地元三重県のナガシマスパーランドまんまでニヤリとしました。
ジェットコースターは、完全にスチールドラゴンだったもんなぁw
ここの温泉は、何回も行ったことがあるので、間取りが頭の中にあって滅茶苦茶想像しやすかったです。

友達作りのはずが、周囲は彼女候補ばかりの鈍感な主人公の青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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僕は友達が少ない④ 

僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)
(2010/07/21)
平坂 読

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読書期間:2010/7/23

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
ロリ
リア充


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9



 夏休み明けに衝撃的な出来事があったものの、羽瀬川小鷹は相変わらず友達のいない学校生活を送っていた。
 一方隣人部では、夜空に触発されて他の部員たちまでイメチェンに挑戦したり、手つかずだった小鳩の夏休みの宿題をみんなで手伝ったり、BLアニメを鑑賞したりと、これまでどおりの残念で賑やかな日常が繰り広げられるのだった。
 しかし、一見前と変わらない様子の夜空が、たまに可愛い素振りを見せることが……。これはもしかして――デレ期?一方星奈の父・天馬と小鷹の仲も深まったり――。
 大人気残念系青春ラブコメ第四弾、僕たちの熱く残念な季節は終わらない!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


リア充ライフを自覚せずに満喫する残念系青春ラブコメ、第4弾。

面白かったなー。
キャラが頭の中で勝手に動き回る作品は、楽しいし読みやすい。

予感はしていたけれど、やっぱり夜空との過去話は大きく進展しませんでしたね。
こんなに人気を集めている作品を、そう簡単に収束させる方向に持っていくわけがないか。
小鷹が、幼馴染のソラが夜空であると気付いた後も、変わらない日常が続いていました。

前回はネタバレになるので言及は避けましたけど、ショート姿の夜空も似合っていて可愛いですね。
黒髪ロングの方が好きだという人は多そうですが、これはこれでありだと思う。
まぁ、黒髪ロング成分については理科が引き継いでくれますよ……たぶん。

内容は、部室内で残念さを競う恒例のパターン。
初期の頃から、このシリーズはギャグのキレではなくキャラで売っている作品なんですよねー。
一見するとステータスの高い美少女なのに、性格が歪んでいたりするギャップに面白さを感じるので、似たようなシチュエーションが多くても楽しむことができます。
全体的に、星奈の残念っぷりが酷かったw
女の子として超えてはいけないラインを、ろくに考えずに飛び込んでしまうから大怪我に繋がるんだよw

ただまぁ、そろそろ読者に喧嘩売っているのかと言いたくなってきました。
恵まれている環境を認識せずに、不幸ぶる小鷹にイラッとしたり。
どれだけリア充か分かってるのかテメー……w

表紙のマリアに関するエピソードが多く含まれていたのも特徴の一つ。
純真なアホの子は、穏やかで幸せな気分にさせてくれるなぁ。
うんこうんこ言ってるだけなのに、微笑ましい気分になるのが不思議。
年少組では、小鳩よりもマリア派だなぁ。

ブリキさんの仕事ぶりは、ホント素晴らしいの一言。
たまに瞳が大きすぎる時もあるけれど、基本的にどれもこれも可愛い。
表紙絵のマリアの衣服のピッチリ具合は犯罪臭がしますね。

最後にまたしても爆弾が投下されましたが……まぁ予想通りかな。
そろそろ「僕には残念な友達が多い」にタイトル変更していい気がするw

ラブ要素増し増しのリア充青春ストーリー(ロリ回)

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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ラノベ部 

ラノベ部 (MF文庫J)ラノベ部 (MF文庫J)
(2008/09)
平坂 読

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読書期間:2010/4/5

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
コメディ
パロディ
メタ



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





物部文香はごくごく普通の高校一年生。高校に入学して一週間、今まで通りさして特徴のないごくごく普通の毎日を送ってきた文香だが、ある時ふと気がつくと軽小説部、通称『ラノベ部』に所属することになっていた……!
かといってたいそうな事件が起こることはなく、ライトノベルを読んだりちょっとだけ変わった友達と友情を育んだり、一風変わった先輩に絡まれたりと、楽しく日常を過ごしたり過ごさなかったりしていた。
そんな、どこにでもありそうな、でもどこにもなさそうな日々が繰り広げられる新感覚ライトノベルのはじまりはじまり。

【感想】


ライトノベルを好んで読む者たちが集う「ラノベ部」の他愛ない雑談を描いた、日常系コメディ。

予想していたよりも、かなり面白くて驚きました。
なるほど、これは評判が良いわけだ。

よくある文化系部活ラノベで、いわゆる日常系と呼ばれる雑談メインの作品ですね。
「生徒会の一存」シリーズのように部室内でほぼ完結しており、なおかつ1話が10~20ページの短編となっているため、テンポのいい四コマ漫画を読んでいるような気分になります。
似ている要素は多いものの、「生徒会の一存」が激しいボケとツッコミで漫才風のテイストになっているのに対し、「ラノベ部」はシュール&まったりとした他愛のない雑談が面白可笑しくて、受ける印象は大きく異なりますね。
ゆる~い雰囲気のおかげで、気を張って読む必要性が無く、気分転換にピッタリです。

ライトノベルという言葉すら知らない物部文香が、流れでラノベ部に入部するところから始まる導入は、正面から描ききっていて感心させられました。
そもそもが定義が曖昧ではっきりとしないライトノベルという分野を説明すること自体が難しいはずですからね。
ラノベがどういったものであるかを、感覚で伝えてくれており、共感できるところが多かったです。
作品自身がラノベを体現していて、初心者向けラノベとして名高い理由も読んでみて納得できました。

しかし、だからといって、普段からラノベを読んでいる人にとってはツマラナイのかというと、そうでもありません。
ラノベ読者にとってはニヤリとさせられるネタが随所に仕込まれており、これはこれで楽しませてくれます。
ラノベ部という部活動の雰囲気を表わすのに、実在のライトノベルを使ってパロネタやメタ要素を散りばめるのは非常に効果的だったと思います。

定番のキャラクターが多く占める中で、主人公の文香がキャラ的に際立って面白い。
ただの天然系ロリ娘かと思いきや、中身はダウナー系で、思ったことを包み隠さずぶちまける性格には常にシュールな笑いがくっついてきます。
良い意味でイラストとギャップがありましたね。
ホント、キャラの立て方が上手い作者さんだなぁー。

ライトノベルに限らず、本を読む楽しさを教えてくれる良作でした。
もっと媚びている作品かなと思っていましたが、とんだ勘違いでしたね。

ライトノベルが好きで良かったなと思わせてくれる日常系部活動コメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ラノベ部  平坂読  よう太  評価B+ 

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僕は友達が少ない③ 

僕は友達が少ない〈3〉 (MF文庫J)僕は友達が少ない〈3〉 (MF文庫J)
(2010/03/24)
平坂 読

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読書期間:2010/3/28

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★★
 … 10
ラブコメ
青春
ロリ
リア充


 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★★★
 … 10



 友達作りを目的とした残念な部『隣人部』が誕生して一ヶ月。努力の甲斐もなく、羽瀬川小鷹たち隣人部の面々は誰一人友達ができることなく夏休みを迎えてしまった。様々なイベントを経験し、友情が深まる――リア充たちがますます繁栄する季節、夏。来てしまったものは仕方がないということで、まだ見ぬ「友達と一緒に楽しく過ごす夏」の予行演習のためにプールに行ったり合宿をしたりする隣人部のメンバーたち。果たしてその成果はあるのか、そもそもそんな練習に意味はあるのか……!?
 露出度アップなのに残念度もアップの残念系青春ラブコメ第三弾、夏こそホットに残念!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


友達が少ないと思いこんでいるリア充達の青春ライフ、第3弾。
略称の「はがない」も随分と通じるようになりましたね。

何というサービス回。
肌色がいっぱいでした。ありがたやーありがたやー。

文句のつけようもなく面白いなぁ。
キャラ紹介も2巻までで一通り終えているので、ある意味今回からが本当の隣人部の活動が始まったと言えます。
ラブコメ度がアップしていて、ニヤけたり悶えたりと大変でしたw
エロさ増し増しは、下手をすると陳腐に見えて逆効果になりますが、それもまた心配いりません。
ブリキさんの絵との相乗効果は天井知らずで、まさに眼福でしたよ。

ラブコメはキャラ命といっても過言ではないですが、この作品はその点では満点に近い出来です。
ハーレムを形成しているのに、各自残念なところがあるため、単純な構図とならないところがイイ。
基本的に小鷹を慕っているんですが、ツンデレやら変態やら忠誠心やらと歪んだ感情が多いので、小鷹も素直に受け止められないんですよね。
鈍感の一言で済ませるには少々酷でしょう、これは。
まぁ、そもそも全員鈍すぎて、部員を友達だと認識していないわけですけどねw

どのキャラも好きで困るんですが、あえて選ぶとしたら一番好きなのは肉こと星奈かな。
容姿端麗のお嬢様でキツイ性格をしているのに、イジられてツンデレ風に喜んだり、暴走してドジったり、小鷹と親密になって嬉しがったりするのが可愛いのなんの。
つーか体張りすぎで、ごちそうさまでした可哀想すぎる。
高慢で男を虫けらのように扱うシーンが、隣人部の活動内では出てこないので、欠点がほぼないようにも見えるんですよね。
ああ、でもギャルゲー脳は残念か……w
何かにつけてゲーム内シチュと結び付ける癖は、もはや末期だもんなぁw

ロリキャラに抵抗がある自分が、マリアと小鳩に対しては全く拒絶感が芽生えません。
細かいことを抜きにして、とにかく愛でたい気持ちにさせてくれます。
マリアの危険すぎる純情っぷりには、頭を撫でて笑顔にさせたくなりますね。
アホの子+幼女がこれほど素晴らしいとは知りませんでした。
小鳩のイタ可愛さは、たまに見せる素とのギャップが激しく、つい萌えてしまいます。
あんちゃん」と呼ぶ小鳩は反則的に可愛くて、星奈が興奮するのも理解できますね。

部内で最も変態である理科が、唯一外的関わり合いがあるってのも可笑しな話だなぁw
歩くセクハラ状態で、小鷹を籠絡することしか頭にないのに、常識は持っているんですよね。
分かっていてやっているから、余計にたちが悪いとも言えますがw

周りのキャラが濃いせいで、男の娘という絶大な支持を受けやすい位置にいるはずの幸村が目立たない……と思っていたら、今回は頑張ってくれました。
ようやく背徳的なシーンを見せてくれていて、服装は誰よりも女の子っぽい。
しかもそれが似合っているもんですから、ついつい男であることを忘れてしまいます。

そして、部員に対して非道なことをするため人によっては評価の割れる夜空は、最後の最後に動きましたね。
イイとこ取りだなぁと思いつつも、ラストのページにやられた。
ちなみに、星奈派というだけであって、夜空も普通に好きです。どうでもいいですか。

それにしても、予想外に進展が早くて驚かされました。
もう少し日常系コメディをダラダラと続けるのかと思っていましたよ。
とはいっても、次巻で何食わぬ顔で普段通りの話が始まってもおかしくはないですが。
小鷹への感情が恋愛寄りの星奈と、友情寄りの夜空の対比は今後の展開を期待させて止まないですね。

夏を満喫しすぎていて、正直羨ましいです。
小鷹、頼むから代わってくれ。

既にMF文庫では、ゼロ魔に次ぐぐらいの看板タイトルになるぐらい売れているようですね。
十中八九、この勢いでアニメ化までするでしょうなー。

美少女たちの裸満載の残念系青春ラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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三流木萌花は名担当!2 

三流木萌花は名担当! 2 (MF文庫J た 5-9)三流木萌花は名担当! 2 (MF文庫J た 5-9)
(2009/12/22)
田口 一

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読書期間:2010/3/15~2010/3/16

【評価……C
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
エロ




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5





 夏休みが始まった。『ミライちゃん』の二巻執筆に行き詰った孝一。
 「担当命令よ!!孤島の別荘にカンヅメになって萌え萌えな原稿を執筆しなさい!」
 そんなわけで萌花とともにとある小島に到着した孝一。しかし不安でいっぱいだった。
 並行してイラストも進めることになったため、あとからやってきた輪廻姫ともディスコミュりまくり。風紀を乱してはいないかと追いかけてきた響もまざって、てんやわんやのカンヅメ合宿になるのだけど――!?
 実践型ラブコメラノベの革命児、ミツルギファイヤー文庫の明日はどっちだ!?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


新ラノベレーベル、ミツルギファイヤー文庫の作家と担当編集のラブコメ、第2弾。

うーん、正直なところ微妙。
あまり面白いと思えるところがなかったなぁ。

前回がラノベを作るお話であれば、今回は本を売る話。
アレンジが加えられているものの、流通分野について関わっている人たちとの交流を描いたものとなっています。
今まで取り上げられることが少なかった話で、発想は悪くなかったですね。
知らなかったことも多く、勉強になりましたし。

1巻の感想でも挙げましたが、萌花以外のヒロインが相変わらず魅力を感じられません。
キャラの特徴付けが表面的であったり、単にウザったいだけの配役であったりと、ぶっちゃけ邪魔です。
もっと萌花の出番を増やして欲しかったですね。

作家なのに感覚が鈍い主人公の一人称視点ということもあり、共感できないシーンが多くて困りました。
教えを請いながら本作りに励んだ前回はまだマシだったんですけどねぇ。

作中内で「萌え」とか「エッチ」の単語が飛び交っていますが、この作品そのものが内容の薄いエロコメになっていますね。
しかし、肝心の「萌え」と叫びたくなるようなキャラもいなければ、「エッチ」な展開も興奮したりすることはありません。
ラブコメはキャラとシチュエーションが命なんで、そこに惹かれる要素がないと辛いなぁ。

一番面白かったと感じたのは、章扉にある作中世界のラノベ紹介ですね。
むしろ、こちらのラノベの方が読みたかったw

打ち切りになったようで、次の3巻が最終巻らしいのですが、買わなくてもいいかなぁと思っています。

出版業界の流通の仕組みを観点にした発想は新しい

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  三流木萌花は名担当!  田口一  をん  評価C 

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二人で始める世界征服5 

二人で始める世界征服 5 (MF文庫J)二人で始める世界征服 5 (MF文庫J)
(2009/11/21)
おかざき登

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読書期間:2010/2/23~2010/2/24

【評価……C
発想 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4
設定 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ
ほのぼの




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4





 夏休み明けの学校では、文化祭の準備がはじまった。僕のクラスではカレー(千紗の希望)とケーキ(なぜか、魚住さんの希望)をセットで出すことに。そこまではまあいいんだけど、魚住さんが「リンドヴルムを招待したいのです」と言い出した!
 ちょ、待っ!何企んでるの!?
 ただでさえ龍造寺さんに猛アタックされてて頭が痛いんですけど、そのうえ千紗とありすまで――!?僕はいったい、どうすればいいんでしょうか。いままでどおり、みんなで一緒にいたいだけじゃダメなのかな?
 ――ついに多角関係に決着が!?辛口甘口とりまぜて、世界征服ラブコメディ第5弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


始まりは、たった二人だった世界征服計画、最終幕。

中途半端というかショボイというか……。
打ち切りを感じさせる終わり方は残念でした。
まぁ、徐々に微妙な内容となってきていただけに、この辺りで締めるのは正解だったとは思いますがね。

巻を追うごとに個人的に求めている方向性とズレを感じるようになっていましたが、最後は更に大きく外れました。
鈍感な主人公が異様にモテるハーレム系ラブコメは、あまり好きじゃないんですよねぇ。
それが許されるだけ魅力がある主人公ならいいけれど、赤尾の場合は、モテる理由が見つかりません。
料理スキルが凄いのも、モブの空気っぷりが逆にありえなさ過ぎて、引っかかってしまいましたし。

最終巻だからといって、時々設定をぶっ飛ばすのはいかがなものか。
これまで積み重ねてきたものを安易に崩しているようで、少し悲しくなりました。
ゆるい雰囲気がウリとはいえ、ストーリー展開が強引すぎて違和感が拭えませんでしたね。

今回の話を読んで、何となくセーラームーンを思い出しました。
特撮などにも通ずることですが、敵役の安直な思考や行動指針の我が侭さ加減が似ているなぁーと。
30分番組1話分ならまだしも、ラノベの最終巻でこれはないですね。
それならば、ラブコメに絞って話を作るべきだったと思います。

ラブコメとバトル要素を混ぜるのはまだいいとしても、バランス調整を誤った感が強く残りました。
キャラの掴みが弱かったのが原因なのかなぁ。
初期のほのぼのとしたノリが戻ってきて欲しかった。
いいところもあっただけに、惜しかったですね。

ある意味典型的なラノベ版ラブコメのエンディングで安心はできます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  二人で始める世界征服  おかざき登  高階聖人  評価C 

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ごくペン! 

ごくペン! (MF文庫J)ごくペン! (MF文庫J)
(2009/10/23)
三原 みつき

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読書期間:2009/12/6~2009/12/7

【評価……C+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
設定 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
バカ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

偏差値70オーバーのぼくこと五十嵐真太郎がバカの殿堂として名を馳せる毒マムシ学園に転校したのは重大な理由がある!
一緒に東大に入ろうと約束した幼馴染みの権田原凛子がこの学園に通っているという噂を聞いたからだ!
想像以上に古風で脳天気なヤンキーの吹きだまりだが、ツッコミどころ満載のおかしな彼らに思わずツッコミを入れまくっているうちに、ぼくはヤンキーたちから崇められるようになってしまった。
そして再会した凛子は――なぜか私設極道の女親分になっているぅ!?
明朗にして軽快に魅せる第5回新人賞審査員特別賞受賞作!!お披露目にござんす!!

【感想】


第5回MF文庫Jライトノベル新人賞、賞審査員特別賞受賞作。
おバカな仁侠ラブコメディを期待して購入してみました。

エリート街道まっしぐらだった主人公・五十嵐真太郎が、昔に離れ離れになってしまった幼馴染みの権田原凛子を追いかけてヤンキー高に転校したら、彼女は極道の女親分になっていた……というメチャクチャなお話。
まず、唯一の常識人であるはずの真太郎が、事前に情報収集をろくにせずに転校を決めてしまう時点でおかしいのだけれど、この作品においてその程度は些細なことです。

ボケまくるヤンキーに片っ端からツッコミを入れる展開かと思いきや、ボケ倒しでツッコミが間に合ってねえw
これはこれで面白いけれど、読んでいると徐々に社会の常識を忘れていってしまいそうになります。

バカにも色々な種類があります。
たとえば野球バカといえば、年中野球のことばかり考えている人のことを指し、見下しているわけではなく呆れを通り越して感心するといった褒め言葉です。
昨今バカ小説が増えましたが、方向性が馬鹿馬鹿しいだけで愛のあるお馬鹿キャラ達が登場するものがほとんどだと思います。

しかし、この本に出てくるキャラは違います。
非常に残念なことに知能的な意味でバカです。
公立毒マムシ学園という名前からも明らかにアウトだし、通う学生はヤンキーとレディースとヤクザしかいません。
というか、この作品内で生徒とか学生という表記は果たしてあっただろうか。
全てヤンキーかヤクザでまとめられてしまっていた気がします。

無茶苦茶さに振り落とされずに勢いで楽しめたら勝ち。
設定を気にしたり深く考えては負けです。
カオスや超展開が好きなら、この強引さは笑いを誘われるのではないでしょうか。
個人的には、ここまで突き抜けていると清々しいと感じましたw

意外にもテーマはしっかりと練られているので、物語の根幹はへし折られることはありません。
ただ、如何せん設定やストーリー展開がぶっ飛んでいるので、途中からどうでもよくなってきたりしますw

「魁!!クロマティ高校」のようなヤンキーたちのシュールなコメディ、または「瀬戸の花嫁」のテンポ抜群の極道コメディのようなものを期待していましたが、さすがにそこまでの域には達していませんでしたね。
そこそこ楽しめたけど、ラストの超展開のおかげで設定が崩壊しまくっているので、続きが読みたいとはあまり思えないなぁ……w

ヤンキーとヤクザのおバカな学園抗争にラブコメ要素が融合された物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ごくペン!  三原みつき  相音うしお  評価C+ 

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僕は友達が少ない② 

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)
(2009/11/21)
平坂 読

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読書期間:2009/12/1
月間マイベスト作品

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★★
 … 10
ラブコメ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
青春 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ロリ ★★★★★★★★
 … 9
妹属性 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

隣人部――それは残念な連中が日夜友達作りのためにギャルゲーや演劇などどこか空回りな活動をしたり、ダベったりしている残念な部。
残念系美少女の三日月夜空や柏崎星奈、美少女メイド(ただし男子)の楠幸村に加え、幼女シスターで顧問のマリア先生やいろんな意味で常識を超えた天才少女の志熊理科も加わり、ますます騒がしくて取り返しのつかない状況になってしまった隣人部。
その中でただ一人の常識人(ただし友達は少ないというか、いない?)羽瀬川 小鷹はいったいどうなる!?
大人気の残念系青春ラブコメ第二弾、友達を募集しつつスタート!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


残念系青春ラブコメというフレーズが相応しすぎるリア充たちの部活モノ、第2弾。

これは素直に面白いという言葉が出てくるなぁ。
誰にでも楽しめる作風ではないけれど、1巻を面白いと感じた人であれば、ほぼ間違いなくハマれるのではないでしょうか。

相変わらず客観的にみると、小鷹が女の子たちに囲まれて充実した青春を送っているようにしか見えません。
憎らしくも羨ましい学校生活に、ニヤニヤさせられます。

1巻でも序章や口絵で登場していたキャラが登場し、遂に隣人部のメンバーが揃います。
マッドサイエンティストっぽい志熊理科は、序章で顔出ししたときとはまるで印象が異なりますね。
微妙なキャラだなーと思っていたら、予想外に可愛らしくてビックリ。
ポニテに眼鏡の容姿も好みのツボをついていて、かなり好きなキャラになりました。
多少(?)手遅れ感のある性格ではありますが、おかげで時折見え隠れする素直な女の子っぽい発言がギャップに感じられて可愛いなって思いますよ。
夜空や星奈が恋愛関係において、疎かったり回りくどかったりするのとは対照的に、不躾までに小鷹へ恋愛感情をぶつけてくるところが気持ちがいいものですね。

同じく幼女シスターのマリアもほぼ初登場。
ロリには興味がない……はずだったんですが、何だこの愛らしい生物はw
純真すぎるというか、何でも勢いで信じてしまう子供らしさには心がスカッとさせられますね。
夜空が苛めたくなる気持ちも分かるってもんです。
まぁ、夜空は黒いというか外道すぎるけれどw

そして、最後に厨二病全開の小鳩が隣人部に加入。
金髪碧眼のゴスロリ美少女なのはいいとしても、言動が痛すぎるw
その一方で、重度のブラコン気質があり動揺すると方言で地が出るところは保護欲をそそられます。
妹属性がない自分でも、小鳩には惹かれるものがありますね。
きっと将来、黒歴史になるんだろうなぁとほくそ笑みながら見守りたい娘だなぁw

ブリキさんのイラストは文句なしに素晴らしく、物語に華を添えます。
芸術的な肉つきですよ、これは。
どの娘も可愛くて、見ているだけでも幸せです。

1巻よりもラブ要素が増えてハーレム展開になっていますが、友達作りに勤しむことも忘れていませんのでブレはありませんね。
次も非常に楽しみです。

性格はアレなのに萌え心をくすぐられる女の子たちが多く登場する青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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僕は友達が少ない 

僕は友達が少ない (MF文庫J)僕は友達が少ない (MF文庫J)
(2009/08/21)
平坂 読

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読書期間:2009/10/30
月間マイベスト作品

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ギャグ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
青春 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

学校で浮いている羽瀬川 小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。
「もしかして幽霊とか見える人?」
「友達と話していただけだ。エア友達と!」
「(駄目だこいつ……)」小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて――。
みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?
アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生!/td>

【感想】


タイトルとイラストに惹かれて購入した作品。
よくある一発ネタの設定で読者の興味を誘うラブコメかなーと思っていましたが……。

何これ、予想以上に面白いよ!
これは思わぬところで当たりを引きました。
安っぽいコメディなんだろうなと勝手に想像していてゴメンナサイw

転校してきて以来、上手く友達を作ることが出来てない主人公・羽瀬川小鷹と、見た目は黒髪ロングの美少女なのにエア友達と会話しちゃってる残念なヒロイン・三日月夜空が出会うところから始まる青春ラブコメです。
友達作りのために、友達を作るための部活を作ればいいじゃないかという某団長と似たような発想から生まれた「隣人部」での部活動を短編集のような形で語られます。

まず、ネタそのものには新鮮さはありません。
ここ数年流行りの特殊な部活動の日常を綴った内容で、今やコメディの定番ともいえるものですね。

しかし、そこに「残念」というキーワードを盛り込むことで、面白さが飛躍的に上昇しています。
恵まれた容姿等を持ち合わせているからこそ、性格が酷さが際立って残念なことになっています。
このギャップがたまらなく面白い。

この作品の最大の魅力は、間違いなくキャラクターですね。
みんな素晴らしいのですが、その中でもヒロインの片割れである柏崎星奈がツボすぎて参りました。
スポーツ万能かつ成績優秀な金髪巨乳美少女でありながら、自分以外の人間(特に男)を下衆としか見ていない高慢なお嬢様で、口も悪ければ性格も悪くて手の施しようがない残念な性格です。
そんな自己中心的でナルシストな彼女が、時折見せる打たれ弱さに萌えて仕方ありません。
あだ名の話には、不覚にも悶えてしまいました。
もうね、あえて言いましょう。大好きだ!と。

夜空の暴言の数々も相当えげつない。
かつてないほどの口の汚さに、逆に清々しささえ覚えますw
友達がいないはずなのに妙に会話スキルが高く、人を嵌めるテクニックが非常に恐ろしい。
リアルにいたら、絶対に近づきたくないお相手だw

三次元の女性は二次元の女の子みたいに優しくない、という話をよく耳にしますが、このヒロイン達は負けていないと思う。
よくもまぁそうポンポンと罵倒する言葉を羅列することができるなと感心さえしてしまいますよw
喧嘩するほど仲がいいとは言いますが、そんなレベルでは済んでいませんね。
まぁ、どう見てもこいつら友達同士にしか見えませんがw
くそぅ、リア充めがっ!

そして、ブリキさんの絵が女の子たちの魅力を3割増しどころか、3倍ぐらいに引き上げています。
頬や太もものむちむち加減が素晴らしいすぎる。
眼福、眼福。

この衝撃度は、コメディ作品ではバカテス以来かもしれません。
クオリティを維持出来るのであれば、アニメ化も十分考えられます。
1巻を読んだ時点で将来性を見込める作品は、そうそうありませんよ。

ただし、人によっては引きかねない単語を連発したりもするので、安易に作品をお薦めは出来ません。
どちらかといえば男性向けで、かなり尖がった作品であることも否定できないと思います。
だからこそ、ハマると抜け出せないとも言えますね。

性格が最悪の美少女たちが口喧嘩を繰り広げる残念系青春ラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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三流木萌花は名担当! 

三流木萌花は名担当! (MF文庫J)三流木萌花は名担当! (MF文庫J)
(2009/09)
田口 一

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読書期間:2009/10/16~2009/10/17

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

「あなたが、時任零路?」
突然、学校の階段で女の子から名前を呼ばれ、僕は思わず立ち止った。時任零路は、僕が三流木出版からデビューしたとき、一度使ったきりのPNだ。今はもう封印している。まっっっっったく、売れなかったんだ。ところが久しぶりに編集部に顔を出すと、そこにいたのはあの階段の女の子三流木萌花だった。
「担当命令よ!萌えでエッチなラブコメを書きなさい!」
えええっ!?……も、“萌え”?文学、目指してるんだけどくぁwせdrftgyふじこ。
アグレッシブにラブってコメる“ラ界”の風雲児・ミツルギファイヤー文庫創刊!!

【感想】


ラノベを作品内で取り扱うラノベって増えましたよね。
この作品もまた、タイトルから察しが付く通り、作家である主人公と編集者である編集者のラブコメを描いた、よくあるパターンとなっています。

萌えどころかオタク知識がゼロに近い主人公・時任孝一
そんな彼にライトノベルを書かせるために、萌えを理解してもらおうと体当たりでエロいシチュエーションに挑むヒロインの三流木萌花が可愛い。
散々な目にばかり遭うのに、担当者だからと自分に言い聞かせる萌花が可哀想になるくらい健気です。
孝一がもう少し思春期の男子らしい発想を持っていれば、より面白かったんだろうなぁ。

まぁ、実にMF文庫らしい萌え系ラノベですね。
定番のイベントが目白押しで、新鮮さはありませんが、安定した面白さがあります。
この作品ならではの特徴が少なく、良くも悪くも普通のラブコメといえるでしょう。

強いて言えば、イラストによる補助効果の大きさを実感する本ですね。
をんさんの絵のおかげで、作品のクオリティが底上げされています。
イヤらしさを感じさせにくいエロさが妙にハマりました。
主線がハッキリとした絵柄も高ポイントです。

萌花以外のキャラが弱かったり、ストーリーが単調だったりもしますが、それなりに楽しめました。
ベタなラブコメが読みたい方にはいいかもしれません。

純情な主人公にエッチで萌えなラブコメを書かせるためにヒロインが奮闘するお話

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  三流木萌花は名担当!  田口一  をん  評価B- 

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二人で始める世界征服4 

二人で始める世界征服4 (MF文庫J)二人で始める世界征服4 (MF文庫J)
(2009/08/21)
おかざき 登

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読書期間:2009/9/8

【評価……C+
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ほのぼの ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

どこにでもいる高校生の赤尾竜太は、実は悪の秘密結社デーモンテイルで活躍するドラゴン・リンドヴルム。
もちろん学校のみんなには秘密……なんだけど、最近、龍造寺八都子さんがリンドヴルムの正体を疑い始めた!
リンドヴルムの家族や年齢を訊いてきたりする龍造寺さんに、妙に危機感をつのらせたのは千紗とありす。
「大変です。ドラゴン大好きなヤトさんが正体を知ったら、竜太さんを誘惑しちゃうかもしれません!」
そこ、心配するとこですか?
そんなある日、僕と千紗は前から約束していたデートにでかけることに。
――混戦する恋模様の世界征服コメディ第4弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ゆるゆる悪の秘密結社ラブコメディ、第4巻。

表紙とあらすじにもあるように今回は八都子の回です。
これまで恋愛模様に関して若干距離のあった八都子ですが、いよいよ本格参戦となります。

個人的には、女の子としてはともかく、キャラクターとしては千紗やありすよりも見ていて楽しいので、応援したいなーと思っていました……が、うーん、今回の八都子は微妙。
八都子らしさは爆発しているんだけれど、主人公サイドから見るとウザく見えてしまう描き方なんですよねぇ。
コメディとしての面白さの前に、度が過ぎている行動に竜太と同じく引いてしまいました。
好きなキャラなだけに、これは残念。

千紗とありすは、今まで同様に鈍感というレベルじゃ片付けられない竜太にアプローチをかけています。
突っ込む気も失せるぐらいの鈍感さについては、4巻にもなると、さすがに厳しくなってきますね。
これで女の子たちの好意に気付かないのは無理があるだろう、とw

ストーリーもまた大半を同じことの繰り返しで占めていて、少し退屈。
かといって、バトル要素は大して盛り上がらないしなぁ。

次が最終巻ということですが、果たしてどのように完結するのか。
願わくば、初期の頃のデーモンテイルの活動をもう一度見てみたいんだけど……尺的に難しそうだなぁ。

加減を知らないお嬢様のアタックに色んな意味でタジタジ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  二人で始める世界征服  おかざき登  高階聖人  評価C+ 

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二人で始める世界征服3 

二人で始める世界征服〈3〉 (MF文庫J)二人で始める世界征服〈3〉 (MF文庫J)
(2009/05)
おかざき 登

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読書期間:2009/7/1~2009/7/2

【評価……B-
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ほのぼの ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

千紗と、キスしてしまった……!
わけを話せば長いんだけど、デーモンテイルとしてご町内の統治をまかされ(実質ただのなんでも屋だけど)、千紗的には順調に世界征服が進んでいたある日のこと。ちょっとした事故で、唇と唇がぶつかってしまったのだ。それ以来千紗とはなんとなくぎくしゃくしてしまっている。デーモンテイルの活動もあるのに、なんだか微妙に避けられてるし……どうする、僕!
おまけに依頼のあった組織を調べているうちに、意外な事実が明らかになり……。マイペースなぽややん世界征服&ラブコメディ、パワーアップして第3弾だにゃん!猫も出るよ。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ちょっとおバカなほのぼのラブコメ、第3弾。

もはや、世界征服関係なくなってきました。
いや、もちろん千紗は精一杯悪の道を突き進もうとしているみたいですが、相変わらず感覚が平和的なので、どう転がっても悪いことはできません。
悪の秘密結社やめちまえよというツッコミはタブーなんでしょうかw

そんなデーモンテイルの慈善事業がこの作品の一番面白く特徴的なところだと信じて疑いませんが、今回も2巻同様にあまり触れられることはありません。
どうしてこの活動を重視した構成にしないのかなー。
ギャップの面白さと、ほのぼのとした温かさを感じるイイ要素だと思うんですけどね。

そのかわりに挿入されるストーリーは、シリーズの核となる部分に入ったみたい。
一応、敵役らしきものも出てきました。
予想外にもガチで熱血バトルしていて、基本を押さえているおかげで、それなりに楽しめました。

ラブコメパートは、ベタベタなイベントのオンパレードですね。
これでもかと言わんばかりに、積極的にアピールする千紗とありすは健気です。
それに対して、事故でキスしてしまい、千紗とギクシャクしてしまった思い込んでいる竜太は、救いようのない鈍感だなぁ。
個人的に、鈍感キャラに腹が立つことが多いのですが、竜太は不思議とそういう気分になりません。
ただ、毎回同じように女の子のセリフを聞き漏れるのは、ネタ的に限度があるかな。

サクサク読めるので、軽いモノを読みたいときにはオススメです。

敵も味方もバカばかりのコメディ路線が面白い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  二人で始める世界征服  おかざき登  高階聖人  評価B- 

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渚フォルテッシモ5 

渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)
(2009/05)
城崎 火也

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読書期間:2009/6/21~2009/6/22

【評価……C+
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

山ノ上大地には秘密がある。クラスメイトの美少女で正体は伝説の人魚――麻生渚と共に、浜森の町を魔物から守っているのだ!
人形師事件が無事に解決した夏の終わり、学校祭の準備に盛り上がる大地と渚。空美や朱里、UMA研究会の面々と共に、発表会に向けて画期的(危ない?)企画も動きだす!?
……そんな大地のもとに、ずっと行方不明だった大地の従兄・土志紀が姿をあらわした。
なんと土志紀は、浜森に開く魔物の通り道・通路で拾った魔物を身の内に飼ってしまったのだ!
暴走を始める強敵を前にとまどう大地と渚。ふたりの絆が試される戦いが始まる――。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ツンデレヒロインが素晴らしいラブコメ、第5弾。
どうやら打ち切りっぽい……。

うーん、残念です。
文章がいい意味で軽くて、サクッと読めるラブコメが面白かっただけに、この終わり方はなぁ。
急いでまとめたストーリーが、あまりにも打ち切り臭が漂っていて素直に楽しめませんでした。

まぁ、もともと魔物関連のシナリオにはそんなに期待していたわけではなかったんですよね。
ベタといえば聞こえはいいけど、これは既に知っている脚本を読むぐらいのレベルですよ。
おかげで、肝心のラブコメも中途半端なまま終わってしまったし、何とも勿体無さすぎる。

せっかく、キャラクターがいいのになぁー。
ヒロインの渚は相変わらずラーメンラーメンと叫んでいて、ツンデレの鏡というべき存在です。
もっとデレる渚を見続けていたかったです。

一応、あとがきには、土志紀編が完結とありますが、第二部はないんだろうね……。
好きなシリーズだっただけに、ただただ惜しい。

ヒロイン・渚の喜怒哀楽が詰まったシリーズ集大成

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  bomi  評価C+ 

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二人で始める世界征服2 

二人で始める世界征服 2 (MF文庫 J お 8-2)二人で始める世界征服 2 (MF文庫 J お 8-2)
(2009/02)
おかざき 登

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読書期間:2009/4/11~2009/4/12

【評価……B-
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ほのぼの ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

僕こと赤尾竜太は、どこにでもいる本好きの高校生……のはずだったんだけど、クラスメイトの千紗の「お願い」を受け入れたせいで、スイッチひとつで巨大なドラゴン・リンドブルムに変身できるようになってしまった。リンドブルムの姿でやることは、ずばり世界征服。千紗=ラプンツェルと一緒に日々励んでます。
そんなある日、僕たちのクラスに転校生がやってきた。
「わたくし、ドラゴンが大好きなんですの!」
人の話をまったく聞かない迷惑千万なそのお嬢様は、なんとリンドブルムのために転校してきたらしい……。僕の未来はどうなる!?世界征服ラブコメディ第2弾♪

【感想】


世界征服を企む悪の秘密結社の平和的活動記録、第2弾。

ありきたりなラブコメ作品になってしまったなぁ、というのが率直な感想。
鈍感過ぎる主人公をめぐり、天然娘とツンデレ暴力娘がアピール合戦をするラブコメの典型的なパターンに突入しています。
世界征服活動は、相変わらずゆるゆるで微笑ましいのですけど、すぐに物騒な展開となってしまってちょっと残念。
もっと、のほほんとした雰囲気を味わっていたかったな。
面白いのは確かなんですけど、この作品独自の色が薄れてしまったところが惜しいんですよね。

今回の話は、新キャラの龍造寺八都子が転校してくるところから始まります。
これまたテンプレ通りのお嬢様キャラで、世間知らずなボケ担当の娘です。
しかし、ただのアホの子というわけではなく、しっかりと自分の信念を持った女の子で好感が持てます。
1巻を読んだ時も思いましたが、作者はキャラを立たせるのが巧いですね。

それにしても、某夢の国を舞台とするとは、度胸があるというか怖いもの知らずというかw
あとがきで必死にフィクションであると弁解していて笑ったw

読んでいて、楽しかったです。
このシリーズでは、シリアスな展開は控えめしてもらって、、ゆる~いコメディを見続けたいですね。

実にライトノベルらしい王道のラブコメ展開と読みやすさが売り

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  二人で始める世界征服  おかざき登  高階聖人  評価B- 

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ぴにおん! 

ぴにおん! (MF文庫J)ぴにおん! (MF文庫J)
(2008/11)
樋口 司

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【評価……B-
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
ラブコメ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

俺の名前は佐々木与四郎。何の変哲もない高校生だ。……すまん、何の変哲もないというのは嘘だ。
実は超能力が使える。その力を使って、俺は日夜仲間たちと共に悪の組織との戦いを繰り広げている。……やっぱり嘘だ。超能力が使えたからって良いことなんか何も起きないし、楽しくない。……そう思っていたんだけれど――
「木元二葉です。佐々木与四郎と3年後に結婚します」
高校入学式の日、自己紹介でこんな爆弾発言をしたヤツがいた!それからというもの可愛い女の子たちに次々に求婚されて――いったいなにが起きてるんだ!?
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞、独特のテンポで送る新感覚超能力コメディ、スタート!

【感想】

微妙な超能力を持った者たちの学園ラブコメ。
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作品。

使い古された言葉だけど、これほど的確にこの本を表すフレーズはないと思う。

これなんてエロゲ?

主人公・佐々木与四郎が複数の女性からいきなり求婚されます。
まずこの始まりからしていかにもって感じですが、さらに女性陣が求婚する理由がエロゲ過ぎる。
何というか、物凄く安直な上、都合が良すぎる設定。
ヒロインたちの目的は、佐々木与四郎のカラダだけ。
もしこれがR-指定の本ならば、まず間違いなく全キャラにエロシーンのあるハーレムエンドになってますね。

まぁでも、いくら設定がエロゲ臭ぷんぷんでもこれはライトノベル。
当然ながら、全年齢向けです。
18禁を免れている最大の理由は、なんだかんだ言いつつも主人公の与四郎が根は純情だという点ですね。

しかし、この主人公が最大のネックでもあります。

与四郎の語り口調で進むのですが、これが滅茶苦茶ウザイ。
読み手を意識した書き方で、たびたびこちらに向かって語りかけてきます。
嘘や妄想による脱線が多く、イラッとさせられることも少なくなかったです。

『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンの語り口を軽くした印象、もしくは『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』のみーくんを陽気な馬鹿にした感じと言えばいいでしょうか。
上記二人の語りは素直に好きだといえますが、与四郎は微妙です。

……と、かなり辛辣に書きましたが、後半になってくるとただウザイだけじゃなくなっているんですよ。
何故か癖になる文章で、ムカつくのに面白いという、妙な悔しさがあります。
この感覚はあまり味わったことがないものですね。

ヒロインも典型的なキャラかと思いきや、一癖あります。
表紙に載っている木元二葉はラブコメ作品としては異例なほどデレる面がありません。
ひたすら主人公を嫌っています。
一般的な女の子としての魅力的なところが皆無という、恐るべきヒロインです。
同列のヒロインである表裏の激しい顔を持つ管崎ナナや、関西弁の金髪転校生のニーナ・ヴァレンティは、それぞれ可愛らしいと思えることもあるのに、一応メインヒロイン的ポジションにいる二葉はどうしてここまでツンツンしたキャラにしたんだろう。

ちなみに、お気に入りのヒロインはニーナ。
少々(?)おバカだけど素直な女の子で、優しさが染みます。

この本を手に取るキッカケの1つになったイラストですが、表紙と挿絵の差が激しいですね。
本当に同じ人が描いているのか?と疑うくらい粗くて、残念でした。
こういうことって少なくないですけど、ラノベの挿絵の締切ってそんなにキツイのかなぁ。

賞を取った作品の割に、アクの強いキャラが多くて万人には勧められません。
ツマラナイと感じる人がいても、不思議ではないですね。
面白いところもあるんだけれど……扱いの難しい本です。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ぴにおん!  樋口司  タカハル  評価B- 

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