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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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12DEMONSⅡ 

12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))
(2005/11/10)
御堂 彰彦

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

「同じ時 同じ場所 奪われた我が部位集えば 我復活を果たさん」
その宣言と共に始まった呪われた儀式。昨日までは顔も知らなかった相手が、仇敵のように自分を付け狙う。生徒たちは精神を磨耗し疲れ果て次々と倒れていく。
だが、凄惨な争いを回避するために動こうとする者たちもいた。12人の中にいるという全ての黒幕――悪魔の魂の所持者。望みがあるとすれば、その者を見つけ出すしかない。だが、生徒たちの確執は最悪の方向へと転がり落ちていく。終末の午前零時には何が起きる!?
俊英・御堂彰彦が描く、サイコ・ラビリンス、完結!!

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

12人の生徒たちで繰り広げられる能力系バトルロワイヤル、後編です。

悪魔の部位の争奪戦も、いよいよ佳境に入ってきました。
軽くネタバレになったので1巻のときには触れませんでしたが、この争奪戦の仕組み自体が面白いですね。
それぞれに各種部位の能力があるだけじゃなく、その部位が弱点にもなるというのが新しく感じます。
能力の不平等さがあるからこそ、頭脳と能力を駆使しての戦いに味が出ますね。

1巻の智事加の言葉にもありましたけど、能力は付加的なものであって、人間的な力で戦っているので単純にバトルを行っているわけではないんですよねー。
相手を屈服させるのは、何も暴力だけじゃなく、言葉や思想でも可能だというのがよく分かります。

どちらが勝つか分からない緊迫感のある勝負は、見応えありますね。
それに、言葉通り相手の能力を奪うことができることで、悪魔の能力が使い捨てで終わっていないのも◎です。
この設定に綻びを感じる部分がなくはないですが、個人的に許容範囲内で済んで、このありそうで見かけなかった設定のおかげでどっぷりと世界に浸れました。

キャラクターは、やっぱりサブキャラの方が魅力的。
生徒会メンバーのシビアな思考に対して、主人公側の椎矢と琴葉の甘さを通り越してヘタレ気味な考え方は、ある意味リアルっぽいんだけど、少しイライラとさせられました。
こんな命のかかっている場面で躊躇っていいのは、物語上1回だけだよなぁと思ったり。
特に椎矢は、もう一皮むけて欲しかったですね。

主人公とヒロインの甘さは飛び抜けてますが、それ以外のメンツも1巻の頃からあっさりと自分の部位を告白したりする場面が目につきますね。
馬鹿正直というか何というか……。
自分だったら、もっと嘘や騙しを巧みに使うんだろうなぁ。

ストーリーは、無難に終わっちゃったなぁという印象。
悪魔の魂の所持者が誰なのかを1巻読了後に予想できてしまうのが、盛り上がりに欠けてしまった要因でしょうね。
サスペンス要素はあまりないため、そこに期待してしまうとガッカリすることうけあいです。
クライマックスとか結末とか、悪くはないんですが……捻りを加えてもらいたかったというのが素直な感想かな。
アマゾンや各所のレビューで2巻の評価が低いのは、仕方のないことだと思います。

登場人物をあと5人くらい増やして、もう1,2冊分あれば、物語としてもかなり良くなったんじゃないかなぁって思えてなりません。
ちょっと話をたたむのを急ぎすぎた感がありますね。
まぁ、それでも僕はかなり楽しんで読めました。
だからこそ、惜しいとか勿体ないという声も出さずにはいられないんですけどねw

最後に一つだけ言いたいこと。
芙未と擁子の2人を見ていると、マリみてを彷彿とさせるのは僕だけでじゃない・・・よね?w

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  12DEMONS  御堂彰彦  タケシマサトシ  評価B+ 

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12DEMONS 

12DEMONS (電撃文庫)12DEMONS (電撃文庫)
(2005/09)
御堂 彰彦

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

学園祭の日、12人は学校へと向かった。いつも通りであり、いつも通りでなく。悪魔のそれを継承する彼らがそこに集う時――、呪われた儀式が再開される条件はすべて揃った。
「生きたい者は奪うべし。死にたい者は捧ぐべし。最後の一人になるまで奪い合え」
その言葉を合図に、ある者は追い、ある者は逃げ、ある者は傍観する。誰を信じ誰を疑い――そして自分は何をすればいいのか?制限時間は今夜零時。一夜の狂想曲は始まった!!
俊英・御堂彰彦が描く、サイコ・ラビリンス、登場。

簡単にいえば、流行りの能力バトルが加味されたバトルロワイヤル。
閉じ込められた世界で、12人の生徒たちがそれぞれの目的をもって命のやり取りをするお話。

こういった話、大好物です。
バトロワ系が好きな人なら読んでみてもいいかもしれません。
本家バトロワ程の深みはありませんが、それでも十分閉鎖的な空気を感じることができます。

タイトルにもあるように、主な登場人物は12人です。
一見多く感じられますが、読んでいる間は思いのほか少なく感じました。
一人一人ちゃんと背景が個性が描かれているのが大きいですね。
特に生徒会メンバーは素敵です。
真のカッコよさと智事加のキツい性格にはカリスマ性を感じられます。

しかし、人数が少なく感じられるということには、デメリットもあります。
こういうバトロワ系では、意外性というものが重要なスパイスとなります。
漁夫の利を狙う者がいることで、死の連鎖が生み出されて、心休まる暇などなく、猜疑心と恐怖に包まれた世界観が出来上がります。
そういう意味では、意外性は少なくなってしまってると言えますね。
あと、単純に甘い考えを持っている人物が多いなという印象も抱きました。
だからこそ、僕は冷酷で冷静な真に惹かれましたね。

前後編の2巻構成の作品ですが、この1巻の締め方も良かったかと思います。
もしリアルタイムで読んでいたら、次が出るまで待ち遠しかったでしょうね。

そして、何気にポイントが高いのがイラストですね。
イラストを描かれているタケシマサトシさんを、この作品で初めて知りました。
人物の描き方も好きですが、水彩っぽい塗り方が個人的にツボですね。
黒くて淡い色使いが作品の雰囲気に合ってて、非常にグッドです。

誰でも楽しめるというタイプの本ではないので、あまりお勧めすることはできませんが、僕は好きだと言える作品ですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  12DEMONS  御堂彰彦  タケシマサトシ  評価B+ 

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