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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『銀のニーナ』15巻 感想 



銀のニーナ」15巻のネタバレ感想です。

結局、形としては出戻りになった修太郎。
東京へ行って気付いたようですが、さすがに遅すぎますね。
もちろん実際その状況になって初めて思い知ることもあるとは思うんですよ。
巴のことが一番大事だったと気付くキッカケとなったのはいいんです。
個人的に引っ掛かるのは、東京へ行く目的が曖昧過ぎたこと。
14巻の感想でも言いましたけど、気持ちを整理のためという理由で巴や吉岡を振り回すのはアラサーがすることではないでしょう。
巴の両親も納得したんだろうか。

とまぁ小言はこれぐらいにして、二人が共に歩むことになってくれて嬉しいです。
プロポーズがキャベツ畑の中心で愛を叫ぶことになったのも、この二人らしくて良かった。
巴がツッコミ入れたように、半袖短パンの男が農作業服の女性に告白するのは何とかならなかったのかと思わないでもないですけどね。

最終巻の半分は修のホームシックを描いた内容で、最終回に向けての溜めになっています。
その割には最終回があっさりしすぎているので、若干物足りなさはありますね。
後日談がなければ味気ないところでした。

特別編その1は中学2年生になったニーナの話。
妊婦になった巴と畑で働く修の姿も垣間見れて、やっと幸せな二人が見れて良かった。
アリサやマコトとも仲良さそうで、最終回後も地続きの物語が綴られているので安心しました。

ラストエピソードとなる特別編その2は高1になったニーナが夢を掴もうという話。
165センチまで伸びたニーナはモデルっぽく綺麗になりましたね。
でも中身は小学生の時のままで、良い意味で純真。
結局この作品の雰囲気は、ニーナのピュアな心で成り立っていたんだなというのが分かります。

北軽井沢のスローライフ、面白かったです。
真似できるものならしてみたい平和で羨ましい世界が詰まっていました。

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『銀のニーナ』14巻 感想 



銀のニーナ」14巻のネタバレ感想です。

修太郎、決断の時。

一年前の修太郎なら元同僚である吉岡からの誘いに考えるまでもなく即決していたでしょうね。
悩む時間の長さはイコール今の環境の居心地の良さなのでしょう。
比較対象が似たものであれば悩まずとも済みましたが、全く別のものと比べないといけないので苦悩するのも仕方がない。

最初に東京へ行くことを話したのがニーナだったのは打ち明けやすかったから。
逆に大切だからこそ裏切るような形になる巴には話辛かったのでしょう。
巴のショックを受けた顔は可哀想で見ていられませんね。
でも、ずっと思わせ振りな態度を取っていた修太郎の心の揺れ動きに全然気付いていなかったんですね。
うーん、あの距離感だと良い方にしか捉えられないか。

気持ち整理のためにもう一度東京へ行かないといけないっていう理由はあまりピンときませんでした。
それならアラサーの今、ラストチャンスの意気込みで夢を追いかけたいと言ってくれた方がスッキリしたと思います。
帰ってくるかどうかも分からないから巴に待ってて欲しいとは言えません。
巴自身の夢もあるだろうけど一緒に東京へ行かないかと打診するとか、いつかまた迎えにきたいと思っているとか気持ちを伝えてもよかったんじゃないかなぁ。
でもそれで巴が縛られるのも本望ではないか。

もしもまた修太郎が北軽井沢に戻ってきたとしても、巴はともかく巴の両親は複雑だろうなぁ。

次巻で完結となるので、最後はハッピーな締めくくりを期待しています。
モデルスカウトはフラグっぽいけど、ニーナと二人で上京するような方向には進んで欲しくないな。

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『銀のニーナ』13巻 感想 



銀のニーナ」13巻のネタバレ感想です。

季節が一巡りして、去年と同じ経験を重ねる日々。
夏から始まった物語ですが、夏休みは去年と違って友達がいたから新鮮でした。
秋からは既視感が強まりますけど、だからこそニーナの成長を感じさせますね。

ニーナのおかげで本当にアリサとマコトは仲良くなりましたね。
前回ニーナがボイコットしかけたお祭りだって二人だけで先に行って笑っていましたし。

脇道を歩いていたら少しずつ道路と高低差が生まれて降りられなくなってしまい修太郎に抱えながら下ろしてもらうシーンにこの作品の真髄を見た気がします。
子供の頃に経験したことがある何気ないことを4ページも費やして描く。
毒にも薬にもならない話で、日常会話ですら取り上げない些細な出来事を丁寧に描写してくれるのが記憶の底をすくうかのような懐かしさを与えてくれます。

キャベチューってリアルに存在するイベントだったんですね。
作中のパロネタだと思っていました。
実際叫ぶ側よりも見てる方が照れてしまいそう。

いよいよ修太郎の人生の岐路が来たみたいですね。
東京行きの夢に飛び乗るのか。
地元に残って巴の手を取るのか。
ここまで穏やかな田舎暮らしを楽しくみてきた読者にとっては、後者を選んで欲しいなと思いつつも夢を諦めるのも後味が悪い。
修太郎の選択を見守りたいと思います。

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『銀のニーナ』12巻 感想 



銀のニーナ」12巻のネタバレ感想です。

11巻を読んだのが4年以上前。
セールを待っていたらこんなに期間を空けることになってしまいました。

改めて1巻から読み直しましたが、平和なお話に心が洗われますね。
少女を中心に優しさが溢れた世界が大好きです。

冒頭のエピソード、マコトがゴシック衣装をニーナに着させたことで、そっち方面に目覚めてしまった気持ちは分からないでもない。
こんな西欧美少女が身近にいたら愛でたくもなるもんです。

いくら巴の母に言われたからとはいえ、直球でデートに誘える修太郎を見直しました。
幼馴染みだと今更言葉にはし辛いところもあるでしょうが、ちゃんと濁さず伝えられるのは尊敬します。
まぁ二人の関係については曖昧なままなわけですが、こればっかりはね。
巴の手を取るということは夢を諦めて地元に残るということになりますし、年齢的にも遠距離恋愛ではなく結婚を意識せざるを得ない。
都合が良いですけど、慎重になって仕方がない側面もありますね。

ニーナが母親に買ってもらった浴衣を泥だらけに汚してしまったのには驚いた。
ひたすらほのぼのライフが続くこの作品で、ニーナがガチで落ち込む展開は珍しいですからね。
凹むような出来事はおそらく初めてじゃないかな。
もちろん最後にはにっこり笑える内容になっているので安心して読めますけどね。

ニーナの成長物語。
修太郎と巴の今後。
二つの軸が緩やかに、でも着実に進行しているので飽きさせませんね。

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