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明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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クイックセーブ&ロード2 

クイックセーブ&ロード 2 (ガガガ文庫)クイックセーブ&ロード 2 (ガガガ文庫)
(2009/10/20)
鮎川 歩

商品詳細を見る
読書期間:2010/1/21~2010/1/24

【評価……C+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ミステリー





 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6






 「拳銃自殺……」背後で警官らしき男が呟いた。かび臭いその部屋の中央に、常盤先輩が倒れている。どこかいつもと様子が違うと思ったら、そういえばこれが僕の初めて見る彼女の私服姿だった。清楚可憐な白いカーディガン。だが、何かに汚れている。どす黒い何かが、彼女のこめかみからだくだくと流れている。力なく落とされた左手に銀色の小型拳銃。人差し指はその引き金にかけられたまま……。僕はその光景をぼんやりと数秒間眺め、そして――唐突に、死ぬことを決意する。
 「セーブ&ロード」機能を持つ自殺常習少年の推理ロマン第二弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


任意で設定したセーブ地点に死ぬことでいつでも時間を遡ることができる少年の青春ミステリー。

惜しいなぁ。
この題材であれば、もっと面白い話ができそうなのに、設定の甘さと登場人物の感情の不自然さが引っかかってしまい、今一つな出来になっています。
1巻の内容をそのまま薄味にした感じで、少々物足りませんでした。

またしても身近なところで発生した殺人事件を食い止めようと奮闘するキョートに成長が見られないのが何より痛い。
何度だってやり直すことができるのに、物事を簡単に諦めすぎ。
前回のような詰み状態に陥ったのならともかく、数回上手くいかなかっただけで凹むのは打たれ弱いにもほどがあるでしょう。

死に恐れを抱く気持ちがあるのならまだしも、結構簡単に死んでしまいますしねぇ。
相変わらず無意味なセーブをする癖もありますし、もう少し頭を働かせて欲しいと思ってしまいます。
ストーリー展開を重視するために、未熟な主人公にしたみたいで嫌ですね。

優秀すぎる能力を持ったキャラを主人公にしたために、作者も困っているんですかね。
やりようによっては、それこそ何でもアリになってしまうからなぁ。

ミステリー要素は、無難な内容で、割とすぐに予想がつきました。
ループするたびに異なる事件が起こるのは、なかなか面白かったと思います。
タイムリープならではの一種の優越感も味わえたので、この点は悪くはなかったですね。

素材はいいと思うんです。
だからこそ、あともう一歩練り込んで欲しかったと思わざるを得ない作品でした。

時間を巻き戻す能力者が精神的に幼いことを念頭に読むことをお勧めします

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  クイックセーブ&ロード  鮎川歩  染谷  評価C+ 

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ごくペン! 

ごくペン! (MF文庫J)ごくペン! (MF文庫J)
(2009/10/23)
三原 みつき

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読書期間:2009/12/6~2009/12/7

【評価……C+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
設定 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
バカ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

偏差値70オーバーのぼくこと五十嵐真太郎がバカの殿堂として名を馳せる毒マムシ学園に転校したのは重大な理由がある!
一緒に東大に入ろうと約束した幼馴染みの権田原凛子がこの学園に通っているという噂を聞いたからだ!
想像以上に古風で脳天気なヤンキーの吹きだまりだが、ツッコミどころ満載のおかしな彼らに思わずツッコミを入れまくっているうちに、ぼくはヤンキーたちから崇められるようになってしまった。
そして再会した凛子は――なぜか私設極道の女親分になっているぅ!?
明朗にして軽快に魅せる第5回新人賞審査員特別賞受賞作!!お披露目にござんす!!

【感想】


第5回MF文庫Jライトノベル新人賞、賞審査員特別賞受賞作。
おバカな仁侠ラブコメディを期待して購入してみました。

エリート街道まっしぐらだった主人公・五十嵐真太郎が、昔に離れ離れになってしまった幼馴染みの権田原凛子を追いかけてヤンキー高に転校したら、彼女は極道の女親分になっていた……というメチャクチャなお話。
まず、唯一の常識人であるはずの真太郎が、事前に情報収集をろくにせずに転校を決めてしまう時点でおかしいのだけれど、この作品においてその程度は些細なことです。

ボケまくるヤンキーに片っ端からツッコミを入れる展開かと思いきや、ボケ倒しでツッコミが間に合ってねえw
これはこれで面白いけれど、読んでいると徐々に社会の常識を忘れていってしまいそうになります。

バカにも色々な種類があります。
たとえば野球バカといえば、年中野球のことばかり考えている人のことを指し、見下しているわけではなく呆れを通り越して感心するといった褒め言葉です。
昨今バカ小説が増えましたが、方向性が馬鹿馬鹿しいだけで愛のあるお馬鹿キャラ達が登場するものがほとんどだと思います。

しかし、この本に出てくるキャラは違います。
非常に残念なことに知能的な意味でバカです。
公立毒マムシ学園という名前からも明らかにアウトだし、通う学生はヤンキーとレディースとヤクザしかいません。
というか、この作品内で生徒とか学生という表記は果たしてあっただろうか。
全てヤンキーかヤクザでまとめられてしまっていた気がします。

無茶苦茶さに振り落とされずに勢いで楽しめたら勝ち。
設定を気にしたり深く考えては負けです。
カオスや超展開が好きなら、この強引さは笑いを誘われるのではないでしょうか。
個人的には、ここまで突き抜けていると清々しいと感じましたw

意外にもテーマはしっかりと練られているので、物語の根幹はへし折られることはありません。
ただ、如何せん設定やストーリー展開がぶっ飛んでいるので、途中からどうでもよくなってきたりしますw

「魁!!クロマティ高校」のようなヤンキーたちのシュールなコメディ、または「瀬戸の花嫁」のテンポ抜群の極道コメディのようなものを期待していましたが、さすがにそこまでの域には達していませんでしたね。
そこそこ楽しめたけど、ラストの超展開のおかげで設定が崩壊しまくっているので、続きが読みたいとはあまり思えないなぁ……w

ヤンキーとヤクザのおバカな学園抗争にラブコメ要素が融合された物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ごくペン!  三原みつき  相音うしお  評価C+ 

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土属性はダテじゃない! 

土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)
(2009/11/20)
葉原 鉄

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読書期間:2009/12/2~2009/12/3

【評価……C+
発想 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

そこは《四方平》。精霊と人間が霊術を通して共存し、社会を形成する大都市。
ある春の夜。土属性の霊術使い「埴本麒一郎」は街の片隅で行き倒れていた。
夢をかなえるためと《四方平》の高校への進学を勝手に決めていたことで、先立つものもないまま実家から勘当されたのだ。
腹を空かせた彼の前に現れたのは火属性の霊術を使う同級生「雪乃」という美少女。
雪乃の厚意で一緒に新聞配達の住みこみバイトしながら高校へ通う麒一郎だが、地味で派手な術のない土属性の悲しさか留年の危機に。
こうなったら、一大イベント「異種精霊障害乱走」で勝って一発逆転するしかない。
そんな最中、大親友でもある雪乃と大喧嘩したあげく、意外な騒動に巻き込まれてしまうのだが……。
誰も地味すぎて考えなかった「土属性ラブコメディ」、堂々の登場?!

【感想】


ゲームや漫画でよくある火水風地の四大属性。
その中で、どの作品においても大抵地味な存在である地属性のキャラが、舐めるんじゃないぞと言わんばかりに奮闘するお話。

発想は面白い。
確かに地属性キャラって常に脇役なんですよね。
無駄に体がゴツかったり、野太い声だったりして、重量感のある武器を扱うイメージが強いのは自分だけではないはず。
この作品内においても、やっぱり他属性の面子から馬鹿にされたりしています。
そういった地味になりがちな土属性キャラの頑張る姿を描こうとしたコンセプトは素晴らしいですね。
購入に至った理由の9割が、この設定です。

物語は精霊の力を借りて奇跡を起こす霊術を学ぶ学校生活がメインかと思いきや、描写はほぼなし。
「異種精霊障害乱走」と呼ばれる精霊によるレースを主軸とした展開になっています。

これが何とも微妙。
ストーリーは理解できても、文章の繋がりが希薄で時々ついていけなくなります。
抜きつ抜かれつといったレース物は大好きなのですが、実況による説明的な文章では燃えません。

主人公の埴本麒一郎や、表紙を飾るヒロインの赤井雪乃などキャラクターは悪くはないんですけどね。
不器用な性格をしているけど大地の優しさを感じるかのような埴本の心遣いや、カーッと頭に上りやすい熱血系の雪乃が意外にも照れ屋なところなど魅力を感じる場面はいくつかありました。
ただこれも描写不足を感じずにはいられません。
230ページという薄めの本なのは、カットされたからなのかなぁ。

この厚さでラブコメもスポ根も捻りのある学園生活も描ききるってのは無理がありますね。
あっさりと読めるのはいいけど、発想だけで設定が甘すぎるためツッコミどころの多い内容でした。

一番の見どころは、絵かな。
八坂ミナトさんのエロ可愛い絵は枚数も多くて楽しめました。
表紙のパンモロ絵は購入したときは帯に隠れていて見えなかったので、恥ずかしくもなかったぜ。

もっと広げられそうな設定なのに中途半端になっているのが惜しいラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  土属性はダテじゃない!  葉原鉄  八坂ミナト  評価C+ 

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二人で始める世界征服4 

二人で始める世界征服4 (MF文庫J)二人で始める世界征服4 (MF文庫J)
(2009/08/21)
おかざき 登

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読書期間:2009/9/8

【評価……C+
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ほのぼの ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

どこにでもいる高校生の赤尾竜太は、実は悪の秘密結社デーモンテイルで活躍するドラゴン・リンドヴルム。
もちろん学校のみんなには秘密……なんだけど、最近、龍造寺八都子さんがリンドヴルムの正体を疑い始めた!
リンドヴルムの家族や年齢を訊いてきたりする龍造寺さんに、妙に危機感をつのらせたのは千紗とありす。
「大変です。ドラゴン大好きなヤトさんが正体を知ったら、竜太さんを誘惑しちゃうかもしれません!」
そこ、心配するとこですか?
そんなある日、僕と千紗は前から約束していたデートにでかけることに。
――混戦する恋模様の世界征服コメディ第4弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ゆるゆる悪の秘密結社ラブコメディ、第4巻。

表紙とあらすじにもあるように今回は八都子の回です。
これまで恋愛模様に関して若干距離のあった八都子ですが、いよいよ本格参戦となります。

個人的には、女の子としてはともかく、キャラクターとしては千紗やありすよりも見ていて楽しいので、応援したいなーと思っていました……が、うーん、今回の八都子は微妙。
八都子らしさは爆発しているんだけれど、主人公サイドから見るとウザく見えてしまう描き方なんですよねぇ。
コメディとしての面白さの前に、度が過ぎている行動に竜太と同じく引いてしまいました。
好きなキャラなだけに、これは残念。

千紗とありすは、今まで同様に鈍感というレベルじゃ片付けられない竜太にアプローチをかけています。
突っ込む気も失せるぐらいの鈍感さについては、4巻にもなると、さすがに厳しくなってきますね。
これで女の子たちの好意に気付かないのは無理があるだろう、とw

ストーリーもまた大半を同じことの繰り返しで占めていて、少し退屈。
かといって、バトル要素は大して盛り上がらないしなぁ。

次が最終巻ということですが、果たしてどのように完結するのか。
願わくば、初期の頃のデーモンテイルの活動をもう一度見てみたいんだけど……尺的に難しそうだなぁ。

加減を知らないお嬢様のアタックに色んな意味でタジタジ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  二人で始める世界征服  おかざき登  高階聖人  評価C+ 

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渚フォルテッシモ5 

渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)
(2009/05)
城崎 火也

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読書期間:2009/6/21~2009/6/22

【評価……C+
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

山ノ上大地には秘密がある。クラスメイトの美少女で正体は伝説の人魚――麻生渚と共に、浜森の町を魔物から守っているのだ!
人形師事件が無事に解決した夏の終わり、学校祭の準備に盛り上がる大地と渚。空美や朱里、UMA研究会の面々と共に、発表会に向けて画期的(危ない?)企画も動きだす!?
……そんな大地のもとに、ずっと行方不明だった大地の従兄・土志紀が姿をあらわした。
なんと土志紀は、浜森に開く魔物の通り道・通路で拾った魔物を身の内に飼ってしまったのだ!
暴走を始める強敵を前にとまどう大地と渚。ふたりの絆が試される戦いが始まる――。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ツンデレヒロインが素晴らしいラブコメ、第5弾。
どうやら打ち切りっぽい……。

うーん、残念です。
文章がいい意味で軽くて、サクッと読めるラブコメが面白かっただけに、この終わり方はなぁ。
急いでまとめたストーリーが、あまりにも打ち切り臭が漂っていて素直に楽しめませんでした。

まぁ、もともと魔物関連のシナリオにはそんなに期待していたわけではなかったんですよね。
ベタといえば聞こえはいいけど、これは既に知っている脚本を読むぐらいのレベルですよ。
おかげで、肝心のラブコメも中途半端なまま終わってしまったし、何とも勿体無さすぎる。

せっかく、キャラクターがいいのになぁー。
ヒロインの渚は相変わらずラーメンラーメンと叫んでいて、ツンデレの鏡というべき存在です。
もっとデレる渚を見続けていたかったです。

一応、あとがきには、土志紀編が完結とありますが、第二部はないんだろうね……。
好きなシリーズだっただけに、ただただ惜しい。

ヒロイン・渚の喜怒哀楽が詰まったシリーズ集大成

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  bomi  評価C+ 

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パララバ -Parallel lovers- 

パララバ―Parallel lovers (電撃文庫)パララバ―Parallel lovers (電撃文庫)
(2009/02)
静月 遠火

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読書期間:2009/2/10~2009/2/13

【評価……C+
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ミステリー ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
切なさ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

遠野綾は高校二年生。平凡な日々を送る彼女の一番の幸せは、部活を通して知り合った他校の男子生徒、村瀬一哉と毎日電話で話すことだった。何度も電話をするうちに、互いを友人以上の存在として意識し始めた二人だったが、夏休みの終わりに一哉は事故死してしまう。本来であれば、二人の物語はそれで終わったはずだった。しかし一哉の通夜の晩、綾のもとに一本の電話がかかる。電話の主は死んだはずの一哉。そして戸惑う彼女にその声は告げた。死んだのはお前の方ではないのかと……。
二人が行き着く真実とは!?出会えぬ二人の運命は!?携帯電話が繋ぐパラレル・ラブストーリー。切なさともどかしさが堪らない、第15回電撃小説大賞<金賞>受賞作。

【感想】


第15回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
受賞作品の中で一番あらすじの設定に惹かれて、迷わず手に取った一冊です。
そんなわけで、期待大だったんですが……。

うぅーん……、なんと微妙な……w
評価に困りますねぇ、これ。

事故死したはずの想い人から電話がかかってくるという設定は非常に興味が沸きます。
しかも、その内容が「死んだのはお前なんだ」という宣告で、どのように物語が展開していくのか気になって仕方ありません。

設定だけをみたら、凄く面白そうなんですよ。
これは当たりだと信じ切っていたら、痛い目とまでは言わずとも、予想してなかったぬるま湯で「あれ?」と首を傾げてしまいました。

一番の原因はストーリーの方向性の問題でしょうかね。
すれ違いを描いたラブ・ストーリーなのかと思いきや、ミステリー風味の作品で驚きました。
携帯電話で繋がっていても、実際にはもう二度と会うことのできない悲愴感や切なさをもっと文面に出して欲しかった。

もちろん、それだけであれば勝手に自分が期待したものと違って裏切られただけです。
しかし、ミステリー作品としてもお粗末な点がチラホラとあるんですよねぇ。

キャラクターが薄いのもマイナス点。
無駄に登場キャラが多く、しかもそのどれもがキャラ付けが甘いため頭の中に全然入ってきません。
ここまで名前を覚えられなかったライトノベルは初めてかも。

主人公の遠野綾が、考えの足らない子なのも痛恨でしたね。
物事を軽く捉え過ぎで、呆れてしまう場面すらありました。
また、パラレル・ワールドという設定なのに綾の視点からの一人称で話が進むため、ズレていく世界が説明的な形でしか変化を感じられないのも痛い。

切ない恋物語としては中途半端でした。
エピローグの余韻は良かったんですけどねぇー。
地味な作風も含めて、個人的にかなり好みな作風だっただけに、惜しかったです。
設定を生かしきれなかったのが勿体無い。

もどかしいプラトニック・ラブストーリーではなく、ミステリー寄りの内容

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  パララバ  静月遠火  越島はぐ  評価C+ 

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静野さんとこの蒼緋 

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)
(2009/01/07)
水鏡 希人

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読書期間:2009/1/18~2009/1/21

【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

「お前に紹介したい人がいる」
――そう父に言われ、蒼介が引き会わされたのは、可愛くも凶暴なひとりの少女だった……というか、今まで存在すら知らなかった双子の妹・緋美子だった!!?
押しかけ的に同居することになった緋美子に終始やられっぱなしの蒼介。家だけでなく同じ学校に通うことにもなってしまっていよいよ息つく場所もなくなり……。そうまで蒼介をやり込める緋美子の真意とは?そして双子ともども巻き込まれてしまった、学校で起こる妙な事件の真相とは!?
口も達者、腕っぷしも強くて、でもとってもかわいい双子の妹の登場から始まる、ドタバタ学園コメディ登場!!

【感想】

君のための物語」から1年の期間をおいて発刊された、水鏡稀人さんの第2作目。

これはまた前作とガラリと作風を変えてきましたね。
本屋で探した時、タイトルしか知らなかったので視界に入っていたにも関わらず見つけるのに時間がかかりましたよ。
前回はラノベらしからぬ硬派で儚い雰囲気が好印象でしたが、今回はベタベタな学園コメディです。

父親とともに二人で暮らしてきた静野蒼介には、実は双子の妹・静野緋美子がいた。
そんな記憶は全く持ち合わせていない兄の蒼介は、戸惑いながらも緋美子を加えた家族3人での生活を余儀なくされるのだが……という展開。
双子のぎこちない関係が徐々に絆となっていく家族愛をテーマにした話かなと思いきや、物語は中盤から意外にもミステリアスな方向に動き出します。
これは予想外でした。

確かに前作よりライトノベルらしさは出ていますが……うーん、この方向転換はいかがなものかと。
少なくとも、「君のための物語」の雰囲気が好きだという方にオススメできるものではありません。
せっかく、大賞並みかそれ以上に評判の良かった作風だったので、わざわざ変えるメリットはなかったと思うんですけど。

それでも、地力のある作者さんですので、要所は抑えているなぁーという印象。
手堅い文章で読ませてくれますし、兄妹を中心とする学園どたばたコメディもぼちぼち笑わせてくれます。
好きな人にはたまらなさそうな素直になれないツンデレ妹も拝めます。
兄に対してついそっけない態度を見せてしまうものの、本心では嫌っていないというのが見え隠れしていてむず痒いものがあります。

しかし、全体を通してみると、中途半端かなぁと言わざるを得ません。
登場する意味の薄すぎる脇役、軸が分かり辛い物語、消化しきれていない設定などなど。
アマゾンのレビューにもある通り、ちぐはぐな印象は拭えませんでした。
前作からの期待度が高すぎたのかなぁ。

著者の新作が出たら絶対に買うでしょうが、このシリーズの続巻だと迷ってしまいそうな微妙なラインですね。

長年会っていなかった兄と妹の絆が育まれていく過程が見どころ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  静野さんとこの蒼緋  水鏡希人  夕仁  評価C+ 

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りっぱな部員になる方法。 1) 紙ヒコーキと四次元黒板 

りっぱな部員になる方法。〈1〉紙ヒコーキと四次元黒板 (集英社スーパーダッシュ文庫)りっぱな部員になる方法。〈1〉紙ヒコーキと四次元黒板 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2007/10)
午前三時五分

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【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4

この世の謎を追い求め、解き明かすのがミステリー研究部――のハズが、尽夜野学園1年、久瀬守が入ってしまったのは、怪奇現象を否定しまくる部長や、自称・幽霊な先輩達&クラスメイトの小春ちゃん(妹にしたい?)で構成された……なんかヘンだぞ、この部活!?「ていうか、この研究部の存在がそもそもミステリーですよ!!」守のツッコミが、今日も部室にこだまする!
そんなある日、学園七不思議の1つ“四次元黒板”にまつわる事件がミス研に舞い込んで――!?
基礎からはじめる、七不思議♪学園ラブコメ・ミステリー味――ここに開演!!

【感想】

学園内で巻き起こる怪奇事件にミステリー研究部が立ち向かっていくお話。

学園ラブコメを期待して買いましたが、1巻だからかもしれませんが恋愛要素は薄いですね。
コメディもさほど重視してるわけでもなく、何が売りなのかと問われると……うーん?と唸ってしまいます。

ミステリー・ホラー・ファンタジーの要素を少しずつ盛り合わせた学園ドラマ、といえば近いかなぁ。
でも、基本的にファンタジーとミステリーって相性悪いんですよね。
例えば密室殺人事件などがあったとしても、ファンタジー作品であればいくらでも密室トリックを崩せてしまいますから。
何でもありになってしまうんですよね。

まぁ、そんなの関係なくストーリーが分かりやす過ぎるってのも問題ですが。
冒頭こそ、途中から始まったように感じて、まさか2巻から読んでしまったのかと表紙を確認したほどですが、中盤からは一切引っかかることがありませんでした。
捻りが「足りない」のではなく、ほぼ「ない」んですよ。
微妙かなーと思いつつも読む速度が落ちずにそのまま読みきってしまえたほど、非常に読みやすかったです。
読書の習慣がない人だったら、これくらいでちょうどいいかもしれません。
ただ、意外性は皆無のため、読書家の人にとっては退屈に感じてしまいそうですね。

キャラクターはミステリー研究部に楽しいメンバーが揃っているので、そこが一番の魅力かな。
おっとりとした性格の小春ちゃんは、「妹にしたい子ランキング」第1位(作中内での話)の呼び声通り可愛らしい。
主人公・久瀬守とのやり取りも微笑ましくて、個人的にはもっとこの部分を見たかったと思いましたね。

今回はそんなヒロインの小春ちゃんを差し置いて、部長の玉露園先輩が強烈にインパクトを残してます。
一人だけキャラ濃度が間違っている気さえしますw
オカルトの類をことごとく否定し、思考や発言が変人の域に達していますね。
腹が立つけど憎めないってタイプで、見ている分には楽しめますw

その他のキャラは出番が少なかったので判断し辛いですが、悪くはないかと。
きっと1巻につき1人のペースで掘り下げていく形式なんでしょうね。

まー、一言でいってしまえば「普通」の作品です。
嫌いではないけど特別好きでもなく、大きな短所がないところが長所ですかね。
続きを読んでもそれなりの楽しめるとは分かりますが、かといって積極的に読むことはないかなぁという際どいラインです。
んー、つまらなかったわけでもないし、買うかなぁ。

あ、短所がないといったばかりですが、太字を多用するところはいただけないかな。
小説は文字サイズを弄らない方が好みという人は少なくないんじゃないでしょうか。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  りっぱな部員になる方法。  午前三時五分  すまき俊吾  評価C+ 

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ヒトクイ 

ヒトクイ (電撃文庫)ヒトクイ (電撃文庫)
(2004/11)
御堂 彰彦

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【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

ヒトクイ――人に似、人に紛れ、人を喰らう生物の総称。柴崎倖一はそんなヒトクイの一人である。ある晩、ヒトクイが人間を捕食するところを偶然見てしまった倖一と人間の少女、瞳。二人は口封じのためかヒトクイたちに執拗に狙われる。二人を護衛する「組織」のエージェント双葉は、この一件が単なる目撃者の口封じでないと睨む。それに気付いた倖一は真実を知ろうと決意するのだが……。
人間の捕食事件、まったく接点のない倖一と瞳。このミッシングリンクが繋がる時、思いもかけぬ真実が明らかとなる!!息をつかせぬフルアクションで贈るダーク・ミステリーが登場!

付喪堂骨董店』シリーズの御堂彰彦さんのデビュー作。
第7回電撃ゲーム小説大賞で選考委員奨励賞するもなかなかデビューすることができず、受賞から数年経ってようやくこの『ヒトクイ』でプロ作家としてスタートラインに立つことができたそうです。

12DEMONS』や『付喪堂骨董店』を読んで、この作者とは波長が合うなぁとしみじみ感じました。
好きな作家さんだけど、執筆ペースが早いタイプではないので、『付喪堂骨董店』の新作が出るまでの間の繋ぎとして手に取ってみたというのが購入動機です。

作者の作品全てに通じる点として、ダークな雰囲気を醸し出している点を挙げられると思います。
このデビュー作品にも、しっかりとその影が見て取れますね。

設定はなかなか面白く、導入で引き込まれます。
見た目は人間となんら変わりのない存在でありながら人を食べてしまうヒトクイ。
基本的に人として生きるために捕食を禁じられているけれど、それは本能から逆らう行為であるため、当然ながら我慢できないヒトクイもいます。
そんな人を喰うヒトクイと、人を喰うことに規制をかけるヒトクイの争いに、一人のヒトクイと一人の少女が巻き込まれるお話です。

キャラクターが微妙なのは否定できそうにないかなぁ。
過去に恋人を喰ったことのあるヒトクイの主人公・柴崎倖一は心情を丁寧に描かれているものの、もう1つパンチが足りない。
その他のキャラも軒並み印象が薄めで、もう少しキャラ設定を文章に出して欲しかったですね。

ストーリーも構成はそこまで悪くないはずなんだけど、先が気になるというものではないかな。
最後の展開があまりにもご都合主義でどうかと思いました。

全体を通してみて、さすがにまだまだ荒っぽさの残る内容ですね。
しかし、作者の良い所が随所に見られて、素質は十分にあったんだなぁと思わせてくれます。
筆力は確かですしね。
後の作品がいい方向に成長しているのをみると、担当の編集さんが良かったんだろうなぁと思いました。

『12DEMONS』→『付喪堂骨董店』→『ヒトクイ』という順番で読んだのは良かったかもしれません。
『ヒトクイ』から読んでいた場合、他作品を読んでいたかどうか怪しかったですから。
もし『ヒトクイ』だけを読んで面白くなかったという方がいたら、『付喪堂骨董店』をお勧めしておきますよ。
確実に作家としてレベルアップしてますからね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ヒトクイ  御堂彰彦  もりそばん  評価C+ 

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さよならピアノソナタ2 

さよならピアノソナタ (2) (電撃文庫 (1570))さよならピアノソナタ (2) (電撃文庫 (1570))
(2008/03/10)
杉井 光

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【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

天才ピアニストにしてピアノを弾かず、人を寄せ付けない蛯沢真冬をギタリストとして迎えた民族音楽研究部は、自称革命家の部長・神楽坂響子の独断と独走により海へ合宿にいくことになる。
海といえば海水浴!と妙にはりきる幼なじみ・千昌、珍しく思い悩んでいる様子の神楽坂、そしてやっぱり部活に馴染み切れない真冬。そんな三人との合宿で波乱がないわけはなく、ナオはすっかり翻弄されるが――。
おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、第2弾。

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

恋と音楽と革命の青春ラブストーリー第2弾。
まぁ、革命というのは言いすぎというかあまり関係ないような気がします。

1巻のラストが結構思い切ったところで終わっていましたが、青春の甘酸っぱさを残す綺麗なものだったので、意外にも早く続巻が出たことに驚きました。
どうしたって1巻に比べてボーイ・ミーツ・ガール的要素は薄れてしまうし、恋愛方面にしろ音楽方面にしろこれ以上突っ込んで描かれていても蛇足と感じるんじゃないかな、と。
その予想は半分当たり、半分はある意味外れていました。

ストーリーは、まぁまぁといったところ。
中盤にだるいところもあるけど、一致団結する後半の盛り上がりとか好きですよ。
肝心のシーンの描写が少なめだったことに関しては残念でしたが、構成としてはそんな間違っていないと思います。
1巻と違い、主にバンドと恋愛要素で物語が進むので、多少視野が狭まっているような気がしました。

問題はそこではなく、キャラクターにあります。

主人公のナオの鈍感っぷりが酷過ぎる。

ホントねー、これは駄目っしょw
このレベルは、僕の許容範囲を超えていました。
若いなーと思えればよかったんですけど、正直ムカついて仕方がなかったです。
真冬や千昌の想いをどうしたらここまで気付かずにいられるのか……。ホトホト呆れ果てました。

地の文が三人称だったらまだマシだったのかもしれませんね。
一人称で語られる「よくわからない」という言葉にイラッとさせられることが何度あったか。

確かにラブコメ作品では、ある程度鈍感でないと話がすくに完結してしまいます。
バカとテストと召喚獣」や「とらドラ!」などを見ても同じですね。
しかし、上記2作品の主人公は個人的に大好きです。
では何が決定的に違うのかというと、ナオは恋という事象を頭の中から排除しちゃってるんですよね。
音楽評論家の真似事をしている思春期真っ盛りの男子高校生が、恋心に疎いというのは違和感ありまくりでした。

続いて、メインヒロインの真冬も微妙。

前回も周囲を振り回してくれる存在でしたが、それが一回りパワーアップしてます。
1巻の頃は、巧い具合にツンデレのデレ部分が見え隠れしていたので腹が立つことも少なかったのですが、今回は殻に籠ることが多くて自分勝手なイメージがついてきてしまいがちでした。
まぁ、半分以上は鈍感なナオのせいではあるんですがね。
そのため、まだ真冬に対してはそこまでいうほどイライラさせられることはありませんでした。
それでもこれは人を選ぶ娘だなぁ。

超がつくほど鈍感なのに「何でそんなことも分からないの?」と勘違いをする主人公。
周りを振り回しておいて自分は逃げてしまうヒロイン。

こういうキャラが地雷という人は少なくないと思います。
そういう人は今シリーズに手を出さない方が無難でしょうね。

それに対して、前回は軽く空気だったサブヒロイン達が掘り下げられていますね。
神楽坂先輩の意外な一面が垣間見れるエピソードや、今回一番頑張っていた千昌の奮闘ぶりなどは良かったなと思います。

題材である音楽は、今回もやっぱり全然分かりませんでしたが、流れで読むことができました。
言葉で音楽の素晴らしさを伝えるのは難しいと作中でも似たようなことをいっていますが、まさにその通りだと思います。
それにも関わらず、自分のような音楽知識がゼロに近い人間にでも共感できる文章は見事ですね。

世間一般の評価は8割が絶賛、残り2割程度が僕みたいに引っかかった人のようですね。
神様のメモ帳2』でも感じましたが、作者と肌が合わないのかもしれないなぁ。
設定は好みだったりすることが多いのに、ちょっと残念。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  さよならピアノソナタ  杉井光  植田亮  評価C+ 

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DOORS Ⅱ新たなる敵を修繕せよ! 

DOORS  II 新たなる敵を修繕せよ! (角川スニーカー文庫 46-19)DOORS II 新たなる敵を修繕せよ! (角川スニーカー文庫 46-19)
(2008/04/01)
神坂 一

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【評価……C+
舞台 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2
人物 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
 … 3
文章 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
バカ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ギャグ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

「おまえは、奈落の公爵アスモデウス・ミヤ!」って言われたって、何のことかわからないわよっ!!わたしはフツーの女子高生のミヤなんだから!おかしくなった世界をなおすためにドアをくぐり飛び込んだ異世界で、いきなり現れたおじいちゃんに、そんなこと言われてびっくり。おまけに世界修繕の必需品レンチも奪われちゃって、世界は本当になおせるの!?仲良し姉妹のパラレル・コメディ、驚愕の完結編!!

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

妹がリスや触手になってしまった世界を直そうと異世界へ乗り込む姉の話、第2巻にして完結。

1巻同様に脈絡もなく変なことが常識として定着しており、唯一本物の現実を知るミヤの気苦労たるやはかりしれません。
前回のカウンセリングに通うミヤの姿には笑いを越える痛々しささえありましたね。

今回のストーリーは、ちょっぴりシリアスな展開に。
真面目な話なんてこの作品には合わないなと思っていましたし、実際にミスマッチしてますねぇ。
結局、シリアス要素は全く必要なかったんじゃないかなと読み終えてから思いました。
まぁ、基本はおふざけ全開の話なので、同じような感覚で読むこともできますけど。
最終話が予想外にしんみりとしたものだったので、読了感は微妙かなぁ。

しかしながら、触手のインパクトは絶大でしたね。
さすがにそれを越えるようなものは残念というか当然というかありませんでした。
おかげでインパクトはかなり薄れてしまいましたね。
このままダラダラ続けていても似たような話しか書けないと思って、あっさり2巻で終了したのかもしれませんね。

悪くはないけど、普通の作品になってしまったなぁという印象です。
2巻で完結したので、ライトノベル読者の新規開拓には向いていそうですね。
頭を使わずに気楽にライト感覚で本を読みたいのであれば、選択肢の1つとしてありだと思います。

うーん、基本的に1巻と同じ流れなので改めて感想を書くようなことがないなw

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  DOORS  神坂一  岸和田ロビン  評価C+ 

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リバーズ・エンド after days 

リバーズ・エンド after days (電撃文庫)リバーズ・エンド after days (電撃文庫)
(2004/06)
橋本 紡

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【評価……C+
舞台 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

一年が過ぎようとしていた。自らの足元を見つめ、戸惑い、けれど彼らはそうやって“何か”を見つけだしてゆく――。
二ノ宮直人は故郷にいた。家族との平穏な生活。当り前の日々。でもさ、と直人は思う。こんなんでいいのかよ……。
豊かな生活の中、紺野七海はスクールでの日々を思い続けていた。四方弥生が闇と向き合っていることに気づかぬまま。
そして瀬川拓己はスクールに残っていた。そばにはいつも、あの唯がいた。拓己は自らに問う。僕は誰と暮らしているんだろう。隣を歩いているのは誰なんだろう。
『リバーズ・エンド』スペシャル、八人のアフターデイズを綴った一冊が登場!

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

リバーズ・エンドの後日談を描いた作品。
第6巻と称してもいいような気もするけど、一応物語としては5巻で終止符が打たれているからこれでいいのかな。
もちろん、当然の如く先に5巻まで読んでおかないと半分くらいしか楽しめません。

SF要素がなければ、こうも違うのかと言いたく程の出来です。
ここまで読んできた人なら、5巻が楽しめた人もそうでなかった人も読むべきだと思います。
これこそリバーズ・エンドの締めに相応しい内容だと言えますね。
作者が書きたかったのは5巻の内容だったのかもしれないけど、読者が期待してたのはこういった日常シーンだったんじゃないかな。

あらすじを読んでの通り、3人のキャラクターをピックアップしています。
3人を主人公にした後日談が1話ずつあり、その合間にそれぞれの話を繋ぐ小話が挟み込まれています。
非現実的な閉鎖空間から解放され、元の日常または変化した日常の中に身を置く少年少女たちの揺れ動く心情が細かく書かれています。

個人的には、直人の話が一番面白かったかな。
直人のツンデレっぷりが、かわいらしかったw

会話中心で進む小刻みなテンポも復活して、非常に読みやすかったです。
毎度のことながらページ数の割に、あっさり読めてしまえます。

やっぱり、この作者は何気ない日常的なやり取りを読ませるのが上手いんだよね。
それに関しては、素直に楽しめます。
だから、リバーズ・エンドの結末には残念だったけれど、作風は嫌いではないですね。
長所と短所がこんなに分かりやすい作家って、あまりいないんじゃないかなって思います。

長いようで短かった気もするリバーズ・エンドもこれでおしまいです。
突っ込みたいところは山ほどあるけど、最後に一つだけどうしても気になったことがあります。
2巻に出てきた六川豊の存在ってなんだったんだろうか……と。
あの惨状もだけど、そのあと誰にも思い出されないというのが可哀そうすぎる。
しかも、文字通り体を張って示した共生体の設定は、いつの間にかに忘れられているしね。

さてと、半分の月がのぼる空に手を出すべきかどうか悩むなぁ……。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  リバーズ・エンド  橋本紡  高野音彦  評価C+ 

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リバーズ・エンド3 free the birds 

リバーズ・エンド〈3〉free the birds (電撃文庫)リバーズ・エンド〈3〉free the birds (電撃文庫)
(2002/09)
橋本 紡

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【評価……C+
舞台 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

■評価【B-】⇒【C+】 2008.6.17修正

スクールも、そこでの生活も、見せかけの現実にすぎない……。死が訪れるまでの、かりそめの生だった。
けれど、だからこそ、拓己たちはそこで本物のぬくもりを見いだすようになる。みんなと騒ぎながらのテスト勉強、夜の校舎を舞台にした肝試し――。そういった触れあいの中、拓己は確かな何かを掴んでゆくのだった。拓己は唯に告げる。僕は、ここで、この下らない場所で、それでも友達と生きてるんだ……。
だが、まさにその時、SIFMAによる『実験』が始まろうとしていた……!
第4回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞の橋本紡が贈るラブ・ファンタジー3弾。

面白くなってきました。
相変わらずの安定性なので、2巻が楽しめた人ならまず間違いなく楽しめるでしょう。

前半は、2巻から続いた脇役をピックアップする流れを今回も引き継ぐ形。
子供たちの中で、一番謎に包まれている遥の話も少し触れられています。
いくらなんでも特殊すぎな気がしないでもないですが、考えてみれば各所にオーバーテクノロジーが散りばめられている世界なんだから、ありえる範囲内なのかもしれません。
まぁ、遥に関しては、まだまだこれから暴かれていく秘密があるでしょうから、今の段階で突っ込むのも野暮でしょうかね。

肝心の物語は、3巻のラストになってようやく廻り始めたところで、それ以外の大部分は田舎の学校生活を見ているような気分になります。
しかし、それは悪いことではなく、子供たちの悲しい背景の上に成り立つ談笑は、重苦しい裏事情を忘れさせ、微笑ましくさえ感じられます。
あらすじの中にもある、テスト勉強や肝試しといったイベントは、今までで一番楽しく読めたシーンでしたね。
じっくりと一人一人を掘り下げて描写してきたので、大勢で話し合っていても、それぞれキャラの特徴がよく分かるんですよ。

ただ、苦言を呈すならば……。
いつになったら、話が進むんだろうか、と。
ここまで来るのに、ページ数を割きすぎのように思います。
一文が短いために、必然的に増えてしまうんでしょうけど、もう少しまとめて欲しい気がします。
2巻と3巻は、合わせて一冊でいいと思うんですけどね。

次こそは、物語の核心に入るといいなぁと思いつつ、早めに読もうと思ってます。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  リバーズ・エンド  橋本紡  高野音彦  評価C+ 

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学校を出よう! Escape from The School 

学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
(2003/06)
谷川 流蒼魚 真青

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【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4

超能力者ばかりが押し込まれた山奥の学校――第三EMP学園。僕は超能力を持っているわけでもないのに、なぜかここにいる。もう六年も。理由は明確。僕のすぐ後ろで今もひらひら回っている女の子の幽霊のせいである。彼女の名は春奈。僕の妹で、六年前に事故で死んだはずなのに、でも死んだ翌日には幽霊になって僕に付きまとい始めた。幽霊の癖に外見はちゃんと成長していまも年相応の姿をしているのだが、問題はその中身で……!兄想いというか、兄離れができていないというか、ブラザーコンプレックスというか……。
さらに第三EMP学園の面々ときたらまったく、超能力者とはどうして揃いも揃って妙な奴ばかりなんだろう――?
……こんな学校、早く出て行きたい!!

涼宮ハルヒシリーズで有名な谷川流さんの電撃文庫デビュー作。
『涼宮ハルヒの憂鬱』と同日に発売された今作ですが、今となっては知名度に大きな開きがありますね。

もちろん、それがイコール本の面白さの差ではありません。
……が。
一巻から強烈なインパクトを与えてくれた涼宮ハルヒシリーズとは違い、微妙と言わざるを得ません。

一番の要因はキャラクターでしょう。
濃いキャラが多く出てきますが、どれもこれも記号的なインパクトはあっても、内面は浅いんですよねぇ。
最初はこんなものでも、どんどん深く掘り下げていくんだろうなという期待は裏切られてしまいました。
おそらく続巻では、もっと魅力的に仕上がっているんでしょうけど、この一冊だけでの判断では、好感の持てるキャラはほぼ皆無だったと言えます。

惜しい素材はいるんですけどねぇ。
宮野とか茉衣子とか、もったいないなぁって思う。
まぁ、二巻以降では、もっと大暴れしてくれる(?)ようなのでそちらに期待かな。

登場人物に魅力を出し切れなかった要因は、主人公にあるような気がします。
話の根幹の事件に大きく関わっていくのに、いつまで経っても当事者の自覚がない。
誰に対しても無関心で、立ち位置や行動の何もかもが中途半端なんだよなぁ。
おかげで、終盤の展開も、流されっぱなしで盛り上がりに欠けてしまいます。
この本で、キョン(涼宮ハルヒシリーズの主人公)の偉大さを知りましたよ。

あと、著者は涼宮ハルヒシリーズでいう古泉にあたる、事象を推察して語る人間が好きなんだなというのが分かりました。
この作品にも、疑似古泉が出てきますよw
しかし、こちらも古泉に似ているはずなのに、つまらないキャラに成り下がっちゃってますね。
古泉は、案外人間味がありますからね、あれでもw

舞台設定はそんなに悪いわけでもないと思います。
涼宮ハルヒシリーズが「主人公が日常の裏で起こる非日常的出来事に巻き込まれる話」ならば、今作は「現実世界で非日常的生活を余儀なくされている主人公の話」ということで、似ている部分があります。

では、何が評価を下げているのかというと、もっとも重要なストーリーです。
きっと構成が悪いんでしょうね。
構成が抜群に上手かった『涼宮ハルヒの消失』が著者の最高傑作として名高いのは、これを読んでいると当然のことだと思えますね。

それでも、この本が微妙程度の評価にとどまっているのは、独特の文章のおかげです。
読み始めたときは、意外と普通だなと思ったのですが、中盤辺りから谷川節が出てきます。
やっぱり、この人の文章は面白いねー。
個人的には、好きな作家の五指に入るくらい程で、今作でも独特な言い回しの表現には楽しませてもらいました。
なので、読んでいる間は、結構楽しんで読めていました。
ただ、冷静に振り返ってみると、褒められる点は少ないので厳しい採点になってしまうんですよね。

イラストに関しては、正直なところ、内容とミスマッチしています。
絵自体は一昔の少女漫画チックで、上手くもあり、それなりに好きな絵柄なんですが、この本には合わないですね。
カラーページの漫画を読んで想起させるものと、実際の内容はかなりかけ離れています。
挿絵があるたび、違和感を抱いて、少し冷めてしまうのが残念でした。

ちなみに、二巻はもう買ってあります。
このシリーズも、よくある二巻目以降から面白い作品らしく、二巻目の題材が興味を惹かれたので、あまり迷うことなく買いました。
好きな作家だからというのも大きいですね。

涼宮ハルヒシリーズが好きな人なら、誰にでも勧められる内容ではないです。
まぁでも、こちらの方が人は選ばないと思いますね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  学校を出よう!  谷川流  蒼魚真青  評価C+ 

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世界平和は一家団欒のあとに② 拝啓、悪の大首領さま 

世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)
(2007/06)
橋本 和也

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【評価……C+
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
家族愛 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

家族愛 2008.7.11追加

家族全員、特殊なチカラを持ち、なぜか世界を危機から救う役割を押し付けられる星弓一家。
長男の軋人は、かつて自分が倒した悪の組織の首領一家と再会する。その一家、鶴見家の父の修平は無職でしょぼくれ、長女の銀子は父を見限り失踪、末っ子の正志はそんな中すっかり意気消沈しており、家族は崩壊の危機に瀕していた。
長男の啓吾に頼まれ、なんとなく後ろめたさも感じた軋人は、柚島や妹の美智乃とともに彼らの絆を取り戻す手助けをすることになるが――。
悪の組織の“その後”と正義の味方のアフターケアを描く物語。

もはや正義の味方が家業となっている家族の物語、第2弾。
今回も1巻と同様に、家族愛の話をテーマに持ってきていますが、その家族というのは主人公達ではありません。
何とまぁ、滅びた悪の組織の家族を救うという、主人公がお人よし過ぎるお話。

このシリーズは、これからもRPGのサブストーリー的な話を主体としていくのかな。
そこが魅力なのは十分分かっているんだけど、せっかくだからこの面子で正義vs悪のベタベタな展開が見てみたいなー。
今のままだと、緊迫感に欠けて、イマイチ燃えにくいんだよね。

1巻に比べると、マシにはなったヒロインの登場頻度ですが、それでもオマケ程度にしか見えないねw
きっと、このヒロインが活躍する話が、最後の話になるんだろうね。
それにしても、主人公である軋人が弱くて泣ける(TωT)
仮にも正義の味方で、能力的にも決して低いわけでもないのに……女性陣が強すぎるだけなんだろうかw
おかげさまで、軋人の女性陣からのあしらわれ方には同情を拭えませんぜ。
ツンが好きな人なら問題ないけれど、そうじゃない人にとっては頭にきてしまうかもしれないレベルですよw

相変わらず、文章は読みやすくて、結構文章量としてはあるのに、読後はすっきりとします。
重いものを読んだ後に、オススメ。
でも、個人的には、主人公の家庭である星弓家の話を見たかったなという思いがありましたね。
上手くまとまっているので完成度は前作よりも高いかもしれませんが、好みとしては1巻の方がよかったかなと思いました。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  世界平和は一家団欒のあとに  橋本和也  さめだ小判  評価C+ 

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