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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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薬屋のひとりごと アニメ第9話「自殺か他殺か」 

薬屋のひとりごと」アニメ第9話のネタバレ感想です。

翡翠宮で働く日常に戻った猫猫がまたしても死亡事件に巻き込まれる小話2本立て。
壬氏が何かと呼び出すものですから、もはや探偵のようになっています。
薬屋と呼ぶ割りに本職の仕事を任せることが少なく見えますよ。

前半は真面目な官僚であった浩然が亡くなった話。
珍しく落ち込んでいる壬氏をみて無茶なお願いをしているからかと解釈する猫猫ですが、普通だったら壬氏にとって大事な人だったと考えが回りそうなもんですけどね。
いかに猫猫が壬氏を変人扱いしているか、透けて見えてきそうです。

事件そのものは味覚障害だった浩然が酒に大量の塩が混入されていることに気付かず過剰摂取したことが原因というオチ。
猫猫は犯人を教えたも同然と言っていましたけど、絞り込むのは結構骨が折れそうです。

後半はとある女官が水死体で発見された事件。
園遊会での毒殺未遂事件に関与されたと噂されており、ようやく本筋に戻ってきたと感じます。

命の尊さを理解しているものの平民の地位が低いことも痛感している猫猫。
自殺願望はなくとも何かしらの理由で死が間近に訪れることもあるのでしょう。
猫猫が処刑されるなら毒殺にして欲しいと壬氏に頼むシーンは、さりげないながらも考え方と身分の違いを考えさせられる場面でしたね。
アニメではこれまでに亡くなった人物の回想を挟み、更に重みを増す演出に仕上がっています。
夕陽が照らす中で平然としている猫猫に対して、怒りと困惑の表情を隠せない壬氏が非常に印象的でした。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 薬屋のひとりごと  薬屋のひとりごと(アニメ話感想)  2023年放送開始アニメ 

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薬屋のひとりごと アニメ第8話「麦稈」 

薬屋のひとりごと」アニメ第8話のネタバレ感想です。

里帰りした実家でも事件に巻き込まれる猫猫。
ミステリー作品の宿命ですが、主人公は異常な頻度で事件に遭遇しますね。
薬屋といえども、こんなに頻繁に毒殺未遂が起きていたら命がいくつあっても足りませんよ。

とある娼館で起きた心中事件。
散りばめられたヒントから真実を見抜く姿は、まさに名探偵そのもの。
普段気を抜いている時との温度差が激しく、鋭い目つきとクールな声色はまるで別人のようです。

薬の知識はもちろんのこと、観察眼と推理力が優れていることも養父の英才教育による賜物というのが分かる話でしたね。
事あるごとに自省するように憶測で語ってはいけないという教えも、どうやら父の教えのようです。
猫猫が周囲と一風変わった少女になっているのは、明らかに養父の影響が大きいですね。

トリック自体はさほど目新しいものではなく、どちらかといえば定番や王道にあたる類のもの。
それでも面白く感じるのは、構成だったりストーリーの見せ方が巧いからでしょうか。

梅梅とのお風呂シーンは漫画ではなかった気がするのでアニメならではのサービスシーンですね。
何がとは言わないですが、さすがのデカさ。
時代背景的に体をタオルで隠すのは若干違和感がありました。
いや別に全裸を見たいと言っているのではなく、不自然だという話ですよ。

翡翠宮に戻り、不貞腐れている壬氏とすれ違いコントをする猫猫はいっつも主語が足りないな。
玉葉妃が笑い、紅娘が怒り、高順は難しい顔をするってところまで含めて完璧なオチで面白かったです。

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薬屋のひとりごと アニメ第7話「里帰り」 

薬屋のひとりごと」アニメ第7話のネタバレ感想です。

園遊会での上級妃毒殺未遂事件から一夜明け、割り出される犯人像。
指紋という単語は存在しないであろう時代に食器の手形から手掛かりの採取を試みる猫猫の博識ぶりは飛び抜けていますね。
異世界モノで現代社会の知識を駆使して無双するなろう系作品みたいな感覚を覚えます。

毒見役を庇おうとする猫猫。
侍女の命が軽いことを嘆くというよりかは、諦めているように見えます。
実際問題そうなんでしょうけど、一方で己の命を雑に扱っているようにも感じられるので、猫猫の真意が読み取り辛いんですよね。
上下関係を強く意識している割には、上司たちに結構舐めた態度取ってますし。
高順に対して猫が威嚇するように毛と尻尾を立たせて睨む姿はデフォルメされてて可愛かったけど、本来猫猫の身分では一刀両断されても文句は言えまい。
まぁそこは信頼関係であったり、猫猫の愛嬌で許されていたり、高順の有能さが故のものなんでしょうね。

このまま事件解決へ進むのかと思いきや、小蘭から簪の意味を部分的に教えられて里帰りを企てる猫猫。
幅広い知識を持っていて勘も鋭いのに、異性からの贈与に対して理解の乏しいの何故なんだ。
おかげで、ただ実家に帰って親父の顔を見たかった猫猫に対して、周囲の反応が過激で面白いことになっています。
我がことのように喜んでくれる翡翠宮の侍女仲間、ショックを受ける壬氏、リアクションを楽しんでプスプスと笑いが漏れる玉葉妃。
きっかけは人攫いだったとはいえ、平和な職場に連れてこられて結果的に良かったですね。

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薬屋のひとりごと アニメ第6話「園遊会」 

薬屋のひとりごと」アニメ第6話のネタバレ感想です。

帝や上級妃などが一堂に会する、園遊会の時がやってきました。
ここから本格的に物語が始まります。

注目される中で玉葉妃の毒見役を任された猫猫。
怯えながら意を決して食事を口に運ぶ他の侍女たちとは違い、まるで極上の料理を食するかのように恍惚とした表情を浮かべる猫猫が魅惑的すぎて見惚れてしまいます。
そして、即座に発せられる「これ、毒です」という衝撃的な告白。
アニメPVでも取り上げられた通り、ここが序章の幕開けとして大きな転換期になりましたね。

あんなに嬉しそうに毒を食べていたら、大臣が疑って口に入れてしまうのも仕方がないかもしれません。
とはいえ、無警戒にもほどがありますが。

そばかすを落として化粧をした猫猫が美人になっていることもあり、一つ一つの所作に目を奪われます。
だからというわけではないですが、至る所から簪を贈られるモテモテっぷり。
玉葉妃の牽制を気にする素振りもなく、猫猫のためだけに近付く梨花妃の豪胆さにニヤケてしまいますね。
当事者は己への好意に無頓着でよく分かっていない感じなのも面白い。

里樹姫の様子がおかしいことに気付く観察眼はさすが。
青魚で蕁麻疹出るのは辛いですよね。
個人的にも一部の魚で同様の症状が出るので気持ちは分かります。

皇太后の顔見せ早いな。
確かに園遊会の場に居ないと不自然な方なんですけどね。
ただ順番に描くのではなく、全体的に物語を一通りリファインしている印象を受けます。
監督の分かってる感が頼もしいですね。

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薬屋のひとりごと アニメ第5話「暗躍」 

薬屋のひとりごと」アニメ第5話のネタバレ感想です。

前半、見覚えのない話で始まってあれ?と思いました。
宦官と思わしき人物が手のかぶれを呪いだと思い込んでやぶ医者に駆け込んでくる展開なのですが、漫画版の2作品ともに見たことがないものだったんですよね。
アニメオリジナルなのか、それとも原作小説ではある小話なのか判断はつきません。
壬氏が何か知っている風でしたけど、今後の本筋に繋がるのかな。

馬閃の登場が随分と早いですね。
壬氏と共に上半身裸で剣の稽古をつけるシーンも漫画では見ることはありませんでした。
いくら木刀で寸止めとはいえ半裸だと万が一当たった場合、怪我する未来しか見えませんね。

猫猫とやぶ医者の仲が良さは傍から見ていても和むものがあります。
ただ、薬の調合まで任せるのは信頼するのが早すぎやしないか。
それだけ猫猫が有能で、やぶ医者が無能ってことなのかもしれませんけども。

後半は、園遊会に向けての準備のお話。
実は特徴的な猫猫のそばかすが暴漢から狙われないための自己防衛策だというのが判明。
淡々と語る猫猫に対して、庶民の実情を知ってショックを受ける壬氏の対比が印象的ですね。

理由は喜ばしいことではないものの、そばかすと落としてアイラインを引いた猫猫は美人なのは間違いありません。
玉葉妃も含めて翡翠宮の面々と並んでいる場面でも、主人公らしい華がありました。

照れながら簪を贈る壬氏と己の侍女がマーキングされたことにむくれる玉葉妃が楽しい。
そして、いつも察しのいい猫猫がここに限って全く理解が追いついていないのも面白い。

次回、ついに園遊会ですね。
楽しみです。

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薬屋のひとりごと アニメ第4話「恫喝」 

薬屋のひとりごと」アニメ第4話のネタバレ感想です。

子を亡くし白粉の毒に今も苦しむ梨花妃を看てくれと帝から直々に頼まられた猫猫。
普段、壬氏に対しては不敬極まりない態度ばかりとっていますが、さすがに帝相手だと二つ返事ですね。

しかし、侍女たちに阻まれてまともな看病が出来ない状態。
帝の命令で来ている者を排除するのは頭足りてなさすぎじゃなかろうか。
猫猫目線で見ているとイラッとしてしまうところですが、部屋から追い出されるシーンをコミカルに3回も描くことで多少緩和しているので、本気で腹が立つほどではありませんでした。

壬氏の助けでようやく水晶宮に入れたのは猫猫にとっては不本意だったでしょうか
別の場面ですが「使えるものは何でも使う」発言をするぐらいですから、あまり気にしていないかもしれません。

快復どころから悪化している原因は、侍女が未だに禁止されていた白粉で梨花妃を化粧していたことでした。
いくらなんでもアホすぎると思うけど、時代的にありえるってことなんでしょうかね。
猫猫の言う通り、子供の命を失う要因を好き好んで使う馬鹿がどこにいるんだよって話ですが。

ブチギレしている悠木碧さんの演技は素晴らしかった。
ドスの利いた低音ボイスが心に訴えかけていて、迫力がマシマシになっていましたね。
いつもの飄々としたトーンも含めてキャラにマッチしており、見事なキャスティングだと実感させられました。

か細い声をふるわせえる梨花妃の演技も良かったです。
元気になった梨花妃のシーンは少なかったので、石川由依さんの実力を発揮できる今後に期待ですね。

何気ないシーンで細かくアニメーションが動くので、絵が飽きず楽しい。
本筋になんら関係ないのに、三姫たちに髪の毛を弄られる猫猫が可愛くて、一番リピート再生してしまいました。
この丁寧さはありがたいなー。

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薬屋のひとりごと アニメ第1~3話 感想 

薬屋のひとりごと」アニメ第1~3話のネタバレ感想です。

満を持して始まりました、大人気後宮ミステリー作品。
アニメ開始時点でシリーズ累計2400万部突破の化け物的な記録を残しているので期待していた人も多いのではないでしょうか。
放送局との兼ね合いなのか、初回から一挙3話放送という異例の開始となりました。
結果としては物語の本筋が分かりやすくなって正解だったと思います。

以下、原作小説は未読、2種類ある漫画版はともに既読済みの感想だと思って下さい。

期待以上の丁寧さに大満足。
漫画版よりも掘り下げられていて、物語の展開が非常にスムーズ。
アニメから入った人でも分かりやすく、そして面白く作られていて素晴らしい。
もしかすると小説ではこれぐらい緻密に記述があるのかもしれません。

芙蓉妃が幼馴染みの武官と一緒になるエピソードまで描くことで方向性が分かりやすく提示できたと感じられます。
原作にはない二人が抱き合うシーンで挿入歌が流れるのは物凄く良かったです。

主人公の猫猫が人攫いに遭うまでの事前段階まで描いてくれるとは思わなかった。
高級娼婦である緑青館のお披露目までしていて、今後のストーリーの理解を深めさせてくれます。
三姫はもちろん、やり手婆も含めて顔見せで登場しただけでも再登場に期待したくなりました。

元々発表されていた映像からも察していましたが、ビッグガンガンコミックス版を踏襲しているようですね。
デフォルメキャラや猫耳モード猫猫などが可愛くて、アニメとして映えます。
薬剤室に入って歓喜の踊りを舞う姿には笑わせてもらいました。

声優陣は見事な演技で誰一人違和感なくピッタリの配役でした。
心配だった猫猫役の悠木碧さんはテンションの上下が激しい役柄を演じきっていて、おみそれしました。
壬氏役の大塚剛央さんはセクシャルな声色を良い意味で気持ち悪く表現してくれていましたね。
脇役も含めて隙がなく、ここまでイメージ通りだとは驚きです。

アニメ3話分でビッグガンガンコミックス版の4話分、つまり1巻分を描いたことになりました。
2クールで放送されるのは、予想通り8巻あたりまでになりそうですね。

間違いなく最後まで楽しめるだろうと予感できる仕上がりにでした。

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『薬屋のひとりごと』12巻 感想 



薬屋のひとりごと」12巻のネタバレ感想です。

猫猫、壬氏が宦官ではないことを知るの巻き。
てっきり壬氏自身が告白する流れなのかと思いきや、思いっきり玉を握るハプニングで発覚するというね。
男装している女の子の胸をタッチして柔らかい感触で気付く王道パターンの男女逆転現象なんですが、エッチというよりもギャグっぽくなっちゃうのは対象がタマタマだからでしょうか。

咄嗟に壬氏のアレを蛙で例えたせいで、さすがに逆襲される猫猫。
普段妙に奥手な壬氏が猫猫を抑え込んで襲い掛かるのは予想外で驚きました。
あのまま唇や肌を重ねるようなことがなくて良かったです。
こんな形で結ばれても誰も喜びません。

それにしても、ガチで猫猫は壬氏の正体に気付いていなかったんですね。
猫猫の推理力なら出揃っている材料だけである程度想像は付くはず。
とにかく巻き込まれることを嫌っているのは、彼女が生まれた経緯が大きく影響しているように感じられます。

楼蘭妃の父親である子昌から狩りを誘われた避暑地にて襲撃に遭った理由は何なんだろう。
一体どれだけの人に正体がバレているのか定かではありませんが、暗殺まで企てられるわけですから穏やかではありません。
計画を立てた人物は戦争でもしたいのかしら。

李白はフレンドリーすぎるところもあるけど優秀な武官ですね。
犬っぽいと思ったら本物のワンコを懐かせてて可愛らしい一面もあります。
個人的には、男としては壬氏よりも李白を推したいぐらいです。

大きな出来事があった物語の割には、それ以外あまり語ることがないような。
上記のインパクトがデカすぎたのかもしれません。

アニメ放送前の刊行としてはここまで。
原作小説の内容でいえば3割程度の進み具合みたいなので、もしかするとアニメの方が先に進んでしまうかもしれませんね。

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『薬屋のひとりごと』11巻 感想 



薬屋のひとりごと」11巻のネタバレ感想です。

ほぼ状況証拠が出揃っていたとはいえ遂に壬氏が皇帝の弟、つまり皇弟であることが明言されました。
驚きはないもののやっと答え合わせが出来て少しスッキリした思いです。
とはいえ、阿多妃の子と交換されたかどうか、そして壬氏が気付いているのかどうかは分かりません。
あと、何故身分を隠して壬氏として宦官の振りをしているかまでは判明せず。
全てが明らかになるのはまだ先のことになりそうで、まだウズウズし続けることになりそうです。

皇帝が猫猫を妃に迎え入れようとした言動に壬氏は心中穏やかではなかったでしょうね。
冗談めかしていると分かっていても、立場上誰も止められはしないでしょうから。
随分フレンドリーに話しているけど、皇帝も猫猫のことを多少なりとも気に入っているんでしょうかね。
まぁ、巨乳好きだから守備範囲外だったようですが。

位だけは幾度も作中に出てきましたが、本格的な登場は初となる先帝と皇太后。
漫画担当のねこクラゲさんは美形を描き分ける術に優れている人だと何度思わされたことか。
ついつい似通った顔になりやすいところをしっかり別人として描きつつ、なおかつ美しさを表現するので凄いというかもはや恐ろしい。

ロリコンの先帝が現皇太后の幼い頃に子を孕ませたという表面上の出来事の裏に起きていた物語が綴られています。
皇太后の心境は一言では表せられないぐらい複雑なものだったのでしょうね。
それでも少なくとも壬氏に対して否定的な感情を抱いているわけではなさそうなのは救いだったと思います。

名探偵・猫猫の噂はどこまで広がっているのだろう。
すっかり侍女の領域では仕事ばかりしているので、役職を与えてやってもいいのに。

何気ないページなのに何故かカラーだった子翠とのやり取り。
未だに謎多き存在で、絶対にただの侍女ではないと思うんですよね。
今のところ虫に夢中になってビョンビョン飛び跳ねたり、ニコニコしながら猫猫の手を引いたりと可愛い姿しか見せません。
裏の顔なんてあって欲しくないなぁ。

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『薬屋のひとりごと』10巻 感想 



薬屋のひとりごと」10巻のネタバレ感想です。

特使の要望に応える形で用意したのは女装した壬氏でした。
いつかはやってくれると思っていましたよ、ええ。

男性でありながら美形に性差などないと言わんばかりの蠱惑的な容姿。
されど骨格は男であると表現する画力の高さに屈服します。
大ゴマ連発が衝撃の度合いを表しており、幻想的な舞はお見事でした。

それにしても結局特使たちの狙いはなんだったのか。
上級妃を牽制して皇帝や皇弟の寵愛を受けるつもりだったのでしょうかね。

相変わらず壬氏に対して失礼な態度を取り続ける猫猫。
許しているというか、何故猫猫に真実を告げないのかが読み取れません。
読者は壬氏の正体を薄々勘付いているので、気になるポイントとしては理由の方になりますね。

本筋が見えず、中篇を繰り返している印象。
今回でいえば3話かけて描かれた「みたび、水晶宮」がメインになっています。

とにかく、梨花妃の格好良さに尽きます。
姉妹のように思っていた侍女頭の杏の非道に対して、凛とした表情で頬を叩くシーンは痺れました。
さらに拳を振り上げて解雇することで、命だけは助けたということですよね。
以前我が子を亡くし、再び妊娠したと思われる状況でよく冷静な判断ができたものです。
初登場時の衰弱した姿以降、再登場するたびに評価を上げる女性ですね。

それにしても、この国の侍女頭にはまともな人間がいないのだろうか。
時々怖い一面を見せるものの紅娘が唯一まともで、ホッとします。
これまで何度も思いましたが、猫猫は本当にいい方に選んでもらいましたね。

そういえば、普段だと怒りの感情を出さない猫猫なのに珍しく腹を立てていますね。
これまで幾度となく下女の命は軽いと猫猫の口から発せられているのには、何か大きな理由が他にあるのでしょうか。

箱に砂を敷き詰めて文字を書く土台にする方法はなるほどと思わされました。
これって紙や筆が貴重だった時代だとありふれた手法だったのかな。

説得力の塊である作画の力で唯一不可解なのは、猫猫が化粧をすると周囲に気付かれないこと。
確かに普段と比べても美少女度が格段にアップしますけど、一発でバレるだろうと突っ込みたい。
猫猫ほど人相が変わる人はいない時代ということなのかな。

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『薬屋のひとりごと』9巻 感想 



薬屋のひとりごと」9巻のネタバレ感想です。

前回の後半から新たな章に突入していますが、今のところ話が散らばっているように見受けられます。
原作小説2巻の内容を描いた漫画5~8巻と同様に、小さな事件の重なりが大きな事柄に繋がっていくのでしょうか。

気になるキーワードはいくつかあります。
そのうちの一つが、交易を司る他国から来た特使の存在。
まだ顔見せには至っていませんが、雰囲気から察するに西欧っぽい美女たちのようですね。
数十年も前にいたという月の精のような美女に会いたいなんて無理難題を吹っ掛けるぐらいですから、何か意図があるのでしょう。

先行隊としてやってきたキャラバンが、妊婦に悪影響を及ぼす商品を多数取り扱っていたというのもきな臭い。
上級妃に等身大の姿見を献上したのも怪しく感じてしまいます。

子猫を拾った時に出逢った侍女の子翠。
ツインテールとお団子の中間みたいな髪型が可愛いですね。
昆虫好きという変わった趣味の持ち主で、どこか猫猫と似ている感じがあります。
幼虫を掴む胆力は、たとえ幼少期であっても真似できたかどうか。
意味ありげに登場してきたので、ついつい身構えてしまいますね。

伏線らしきものは散見されますが、決定的な話には繋がらずに日常が過ぎていきます。
暗躍している姿形がハッキリとせず、気持ち悪いとまではいきませんが少々焦れったいですね。

そんな中で、相変わらず薬にしか目がない主人公。
材料となるなら茸や虫など見境なく飛び込む悪癖は身を滅ぼしそうで心配になります。
包帯で隠された傷痕が自傷による人体実験によるものだと知った壬氏の反応は最もだと思いますよ。
だから物で釣ると操りやすいとバレているんだろうなぁ。

猫猫からの蔑視に慣れ過ぎてしまった壬氏は重症ですね。
珍しく感心したリアクションをする猫猫に慌て、蔑まれてホッとするなんてもはや手遅れでしょう。
学びの場を提供しようとしたり、一見玉葉妃を優遇していると見せかけて色眼鏡をせずに翡翠宮の面々を窺ったりと仕事しているはずなのに有能とは思えないのは性格故か。

認めている裏返しなのかもしれませんが、猫猫はやり手婆や壬氏に対して心の中でボロクソに言ってますね。
時代的に目上の人物に横柄なやり取りしていたら、打ち首にされても仕方がないはずでしょうに。
呆れられつつも愛されている猫猫だから、不遜な態度も許されるのでしょう。

毎度のことならが魅力的な絵が多くて見応えがあります。
老いの変化が上手い漫画家は本当に画力の高い人だと思いますよ。
若かりし頃のやり手婆の見た目が現在の姿に繋がっていると感じられて説得力が素晴らしい。
美女の種類も豊富で、いわゆるハンコ絵にならないところもお見事です。

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『薬屋のひとりごと』8巻 感想 



薬屋のひとりごと」8巻のネタバレ感想です。

偶数巻の表紙は派手な格好にするルールでもあるのでしょうか。
可憐な衣装を纏い舞を踊る猫猫に目を奪われます。

原作小説2巻の締め括りとなる猫猫の生い立ちが描かれるエピソード。
明かされる内容は予想通りなのに衝撃を受けるもの、予想外で驚かされるものなど。
話のまとめ方が秀逸で読了感が良いのは、作者の手腕によるものなのでしょうね。

羅漢の妻、つまり猫猫の母である鳳仙の美しさは作中でも随一ではないでしょうか。
華やかな女性が多く登場する本作でも一際輝くほどの美人。
カラーの画力が半端なくて惹き込まれます。

初登場時から不穏な空気を醸し出していた羅漢は、結局はただの一途な男でした。
鳳仙を愛し、猫猫を大事にしている家族想いな男です。
悲しいすれ違いにより失った時間は決して少なくないけれど、再び愛する女性と触れ合うことが出来たのは彼にとって何よりの幸福だったはず。

絶世の美女相手でも関係ないんですよね。
顔の区別のつかない羅漢にとって大事なのは外見ではなくそこに存在することなのですから。
生きている鳳仙と再会した羅漢の号泣につられてしまいそうになりました。

記憶をなくし碁石を並べることしかできない彼女の寿命はあとどれだけ残っているのだろう。
願わくば一日でも長く一緒に過ごせることを祈ります。

羅漢の叔父が猫猫の養父、羅門とは直前まで全く気付きませんでした。
猫猫にとっては多少なりとも血の繋がりがあるということは喜ばしいことですね。
実の父母との関係性が複雑なので、頼れる存在が親類なのは良いことに違いありません。

梅梅が羅漢に想いを寄せていたことも驚きました。
鳳仙と猫猫に対して複雑な感情抱いてもおかしくないのにそんな素振りもなく。
今回は報われませんでしたが、彼女なら羅漢よりもいい人が見つかりますよね、きっと。

父母の情緒溢れる物語と対比するかのように主役たちの進展のなさよ。
壬氏対してロマンスの欠片さえ持ち合わせていない猫猫の態度が面白い。
お姫様抱っこされて照れるどころか居心地が悪いとまで宣う始末。
牛黄をせびる猫猫のハニカミに頭突きをお見舞いする壬氏も大概ですよ。

面倒臭い性格をしている上に、嫌われるようなことばかりするから仕方がない。
子猫のお世話を「子育ては順調か?」と尋ねるとか、デリカシーという概念なさそうですし。
まぁ、猫猫も父親相手に「うまく当ててくれたおかげでここにいる」なんて台詞を吐いて壬氏を引かせていたし、どっちもどっちか。

猫猫が猫を好きでないのがただの同族嫌悪で笑った。
気分屋なところなんか、そのまんまだからなぁ。

素知らぬ振りを装う猫目の猫猫や、お転婆な鈴麗公主など相変わらず可愛い絵が満載で楽しいですね。
今回も非常に面白かったです。

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2023年秋アニメ新番組注目PV 

今年の秋アニメは観たい作品が多くて困ります。
ピックアップした7作品は必ずチェックするとして、余裕があればもう少し観たいところ。
特に「葬送のフリーレン」は原作を少し読んで面白いのは分かっているので、本来であれば視聴候補なんだけどなー。
「ゴブリンスレイヤーⅡ」「豚のレバーは加熱しろ」は1話だけでも観てみたい。

▼[1] 君のことが大大大大大好きな100人の彼女


狂気の100人同時攻略ラブコメディが満を持してアニメ化。
コメディに振り切った作風は痛快で非常にアニメ向きだと思います。
是非人気が出て原作が最終回を迎えるその日までアニメが続くことを今から祈っています。


▼[2] SPY×FAMILY Season2


早くも第2期となるスパイ×ファミリー。
劇場版も今年の12月に封を切る予定ですし、さすがの人気っぷりのおかげでクオリティーの不安は一切ありません。
唯一心配なのは元々原作刊行ペースが遅めなのに原作者の仕事が増える一方なので、ストックが切れそうなことかな。


▼[3] 薬屋のひとりごと


アニメ化前でシリーズ累計売上2400万部突破している化け物作品。
既に2クール放送が確定しており、制作側の期待度の高さも窺えます。
PVで結構ネタバレしていると感じるのは内容を知っているからでしょうか。


▼[4] キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編


4年半振りとなるキャプ翼アニメ第4作の続編。
テレビシリーズとしては初めての国際ジュニアユース大会を描いたもの。
PVで既に結構後半の試合が描かれているので制作準備は万端のようですね。


▼[5] 聖女の魔力は万能です Season2


2年半ぶりの第2期。
アニメの方が追い抜き、漫画版ではほぼ描かれていない部分になるので、未知の内容となります。
好きな作品なのでありがたいことですけど、なぜこんなにアニメプッシュされているのか不思議でもあります。


▼[6] カノジョも彼女 Season 2


アホなガールたちのラブコメ第2期。
とにかく気楽に楽しめるのがいいですね。
原作は完結しているので最後まで描かれえるといいな。


▼[7] Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)


分割2クールの後編となる第3期。
前半は俺たちの戦いはこれからだ!で終わってしまっていたのでモヤモヤしていました。
ストックに余裕があっても駆け足にならずに丁寧にストーリーを追ってくれるのは助かります。

テーマ: アニメ

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『薬屋のひとりごと』7巻 感想 



薬屋のひとりごと」7巻のネタバレ感想です。

一連の犯行を企てたと思われる官女の翠苓が死体で発見される……と、前回の次巻予告でバラしてしまったのはいただけない。
驚きが一つ減ってしまって残念でした。
幸い偽装だったので、完全なネタバレではなかったのですが、偽装だという予想は付いてしまいましたね。

しかし、猫猫の推理は合っているのかどうかは少々疑わしい。
ここまで緻密に練られた計画で、自分の命をチップにして博打をするものだろうか。
動機が不明なため、執心が量りかねますね。

事件の真相も気になりますが、それ以上に驚きの事実がいくつも判明しました。
20代だと思っていた高順が37歳で子供どころか孫がいたこと。
馬閃が高順の末子だったこと。
そして、壬氏が宦官と偽り、実際の年齢が19歳であること。
壬氏の正体は大体予想は付いていましたが、今回でなおのこと仮説が深まりました。

玉葉妃の懐妊で再び後宮の仕事を任された猫猫。
後宮の面々は魅力的なキャラが多いので、予想外に早い出戻りは嬉しい限り。

白鈴が身請けされる噂のエピソードが面白い。
色欲魔の白鈴がとびきりエロいのなんの。
豊満なバストに妖艶な唇、煌びやかな長髪に母乳が出る特別体質。
妓女として非の打ち所がなく、多くの男が虜にされてしまうのも無理はない。

惚れてしまった男の一人である李白は初登場時の軽さが信じられないぐらいイイ漢ですね。
壬氏からの提案を断って己の稼ぎで迎えに行こうとする意気込みは立派です。
ムキムキの筋肉で体力にも自信のある彼なら夜の相手としてもピッタリなのでお似合いですね。

それにひきかえ、壬氏は余裕がなくて情けない面が目立ちますね。
半裸の李白と共にいた猫猫に対して尋問したり、勘違いと分かると李白相手にマウント取ったり、万が一でも恋敵にならないように金を工面しようとしたり。
なるほど、確かに精神的に幼い部分が多いですね。

羅漢の真意が読み辛い。
娘である猫猫を大切に想っているのは確かなんだろうけども。
象棋の勝負は切れ者の羅漢ならルールの時点で負けるしかないと分かっていたはず。
猫猫が極端に厭うので嫌な人物に映りますけど、実は悪人ではなさそう感じがしますね。

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『薬屋のひとりごと』6巻 感想 



薬屋のひとりごと」6巻のネタバレ感想です。

表紙の猫猫が見惚れるほどに麗しい。
こんな美少女姿を帝が知ったら、あっという間に囲まれてしまいそうだ。

事の発端は壬氏に変装を命じられたことに遡ります。
街に繰り出す際にバレないように化粧できないかと相談された猫猫。
紅をさしただけで周囲を誘惑してしまうほどの美貌である壬氏を野暮ったい格好にするのは、見た目を整える化粧とは逆の意味で大変でしたね。
庶民っぽくもありつつ、隠しきれない美形を表現するねこクラゲさんの画力が素晴らしい。

そして、その作画の真価を発揮するのは猫猫お嬢様バージョンです。
主従逆転のために見繕った姿をカラーで楽しめるのは最高でした。

ちなみに壬氏が何の目的で変装してまで街に出てきたかは描写されていません。
もう一つの漫画版では明かされていますが、原作でも秘密のようなのでこれでいいと思います。
そのせいで、猫猫からお忍びで愉しんでいると勘違いされる壬氏は可哀想になってますが。

予想通り、羅漢が猫猫の父親であることが判明。
緑青館で寝込んでいる梅毒の女性が母親なのだろうか。
養父に育てられた経緯も謎で、猫猫はただの下女ではありませんね。

壬氏経由で接触を図ろうとする存在が羅漢と知った時の猫猫の表情が暗黒過ぎる。
普段、負の感情を表に出さないだけに衝撃的で、どれだけ恨んでいるのかと想像しきれません。

猫猫の薬物中毒っぷりには困ったものです。
気乗りしない依頼であろうとも餌付けされれば、命懸けで取り組んでしまうのですから。
でも、数々の事件が一つの事柄に結び付いた時、走り出した理由が人助けではなく報酬の牛黄を貰うためっていうのが猫猫らしくて好きですよ。

迫力のあるダイナミック救出劇は見応えのあるカットでした。
棍棒で殴られ、足も抉れる怪我を負った猫猫が痛々しいのも絵の力が大きい。
本当に良い人に漫画を描きますね。

やんごとなき身の方が壬氏だったとは猫猫は予想外だったようですが、読者からすればやっぱりなって感じ。
羅漢には正体を見抜かれているようですが、宦官ではなく身分の高い者としか分かりません。
物語の続きが非常に楽しみです。

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『薬屋のひとりごと』5巻 感想 



薬屋のひとりごと」5巻のネタバレ感想です。

新章突入。
てっきり後宮に戻ると思ったら、解雇した手前すぐには復帰できないという理由から外廷勤務に。
玉葉妃や同僚の侍女が魅力的な最高の職場環境だっただけに少々残念。

壬士は猫猫が官女に絡まれているというのに助けもしないのか。
立場上、下手に関わる方が猫猫の今後に悪影響があると考えたのかもしれませんけど、あまりいい気はしませんね。

寒いからと猫猫に上着を羽織わせる高順のイイ男っぷりに対してヤキモチを焼く壬氏は器が小さいのう。
他の男から言い寄られないように猫猫にそばかすを入れろと言ったり、ベタ惚れじゃないか。
本人にはまるで伝わっていないところがピエロになってて、若干可哀相に思いつつもちょっとくらい痛い目みてちょうどいいとも思う。

猫猫が釣られた変な草は冬虫夏草だったようです。
貰った時の文字通り飛び上がるほど喜んだシーンはメッチャ面白かったけど、未だに思い出し笑いするほど嬉しかったのね。
毒が試せると思ったらやる気を出す現金な性格ですから、実は簡単に篭絡させられます。
高順はその辺上手いなと思いますね。

23話の上級妃勢揃いとなるカラーイラストは色鮮やかで素晴らしいの一言。
やはりツートップの玉葉妃と梨花妃が麗しいことこの上ない。
阿多妃の代わりとなる新しい淑妃・楼蘭妃はいかにも中華系っぽいビジュアルである意味一番正統派ですね。
今のところ謎多き女性で、猫猫にとって敵か味方が判断つきません。

そんな上級妃に性教育で秘術を伝授する猫猫。
娼館出身とは言え経験乏しいはずなのに指導する側に立つというのも面白い。
まんねり離脱と喜ぶ玉葉妃頬を染めながら手の動きがエロい梨花妃絶望する里樹妃素知らぬ顔の楼蘭妃
四者四様の反応が楽しかったです。

事件は推理モノの定番ばかりで目新しさは少ないですね。
粉塵爆発、長子を邪魔者として殺害する次子、形見に差のある三兄弟などどこかで見たことがあるようなものばかり。
それでも物語に引き込まれるのはキャラクターが魅力的なことが大きいのでしょう。

猫耳モードの猫猫がマシマシいいぞー。
可愛いリアクションが多くて愛でたくなります。

怪しげで曲者な高官・羅漢の登場で更に風呂敷が広がってきました。
ますます今後の展開が気になります。

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『薬屋のひとりごと』4巻 感想 



薬屋のひとりごと」4巻のネタバレ感想です。

原作小説1巻の終わりまでが描かれているためキリが良いですね。
アニメで最終回を迎えても何ら不思議ではありません。

平民の命が軽いことを一貫して頭に入れている猫猫。
貴族との格差が激しい時代なので当然なんでしょうがね。
猫猫が処刑されるなら毒殺にして欲しいと要望を出しましたが、フラグではなかろうな。

玉葉妃が19歳とは思えない貫禄の持ち主で惚れる。
逆に里樹妃は14歳にしてはリアクションが悉く幼いのでロリ趣向の人には好まれそうです。

指に絡めた蜂蜜をねぶらせようとする壬士はいくらイケメンでも引くわー。
変態呼ばわりするのも当然。
猫猫は立場上強く拒否できないのでパワハラかつセクハラですよ。

風明の過去は想像するだけでも辛い。
この世で最も大切な人の最も大切な子をこの手で殺めてしまったのですから。
赤ちゃんに蜂蜜が毒だというのは現代でこそ広く知れ渡っていますけど、作品内の文化レベルでは知らなくても仕方がない。
猫猫の残酷な提案で墓まで持っていけたと思えたのは彼女にとって多少の救いになったのかな。

下女が自殺した話が説明不足なのは惜しい。
サンデーGX版と並行して読んでいるので知っていますけど、ここはカットすべきではなかったと思いますね。

しかしながら、阿多妃はどこまで感付いていたのだろう。
立ち振る舞いからして、我が子の死因も把握していたのではないでしょうか。
「皆 莫迦だ」の言葉に自分や下女、風明を指しているように感じられます。
瓢箪から滴り落ちる酒が彼女の代わりに涙を溢しているようで印象に残りました。

阿多妃が子の取り違いをしたのではないかと邪推する猫猫の推理は遠からず当たっているような気がします。
設定の年齢的には一致しませんが、阿多妃の子こそが壬氏である可能性は大いにあります。
猫猫の言う通り、証拠も何もないので憶測どころか妄想の域を出ませんけどね。

でもそう考えると壬氏の謎めいた立場や成熟しきっていない幼さ加減が年相応とも思えてきます。
クールな装いで覚悟の決まっている猫猫悪戯好きの癖に打たれ弱くて女々しい壬士。
時代背景からしたら、男女逆のような関係ですね。

後宮を去る阿多妃が里樹妃の頬に手を添えるシーンは鳥肌が立つほど素晴らしかった。
男性のように凛々しい阿多妃の見せる母性溢れる表情に釘付けになりました。
ねこクラゲさんの描く絵の力は本当に偉大ですね。

緑青館の三姫に妹扱いされている表紙の猫猫が美人で可愛いなぁ。
壬氏が猫猫にちょっかいを出している様をニヤニヤしている三姫たちに読者がニヤニヤしてしまいます。

デフォルメされたキャラがコミカルに描かれる姿が楽しくて飽きませんね。
何度でも読める良作です。

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『薬屋のひとりごと』3巻 感想 



薬屋のひとりごと」3巻のネタバレ感想です。

園遊会の毒殺未遂事件は引き続き調査のまま、新たな事件があちこちで発生。
どこぞの名探偵少年顔負けの事件遭遇率ですね。
薬屋というポジションとはいえ頻繁に毒関連の出来事に引っ張られているので忙しない。

犯人捜しで指紋を検出しようとするとは、架空世界とはいえ猫猫の考えは先進的ですね。
もちろん特定できるまでには至っていませんけど、事件解決には大きな一歩になりました。

里樹妃は侍女からいじめられていることに気付いていないなんてことあるのだろうか。
嫌がらせを受けているのに実行犯が内部にいるとは信じたくないってことなのかな。
梨花妃もそうでしたけど、侍女が仲間ではないのは辛いですね。

食べられないものとすり替える虐めのおかげで命が救われたというのも皮肉な話。
ただその場合、救われたのは里樹妃ではなく毒見役の侍女の方ですよね。
あの様子からすると毒を混入した犯人ではなさそうですし。
結果的に毒入りスープを回してくれたお礼で、いじめていた侍女を助けるとは猫猫の奇特さが表れています。

それに比べて翡翠宮の侍女たちは仲が良くて微笑ましいなぁ。
猫猫が簪もらったことを妬むわけでもなく一緒に喜んでくれるのですから。
アットホームな雰囲気が大好きです。

簪を大量に配り歩いていた李白を頼り、実家への一時帰宅を認められた猫猫。
高級娼婦に一晩お相手して貰えるなんて、ラッキーな男です。
足りない分を請求していいだろうに、何故か猫猫が負担することになってて苦労が絶えませんね。

僅か3日間ばかりの里帰りですら事件に巻き込まれるのはミステリー作品の主人公体質だからでしょうか。
真相を語る時はいつも憶測であることを前置きにして話始めていたことが気になっていたので、親父からは憶測でものを言っちゃいけないと窘められたのは印象に残りました。
近い将来、間違った答えを出す日が来るのかもしれませんね。

後宮へ帰還後、猫猫と壬氏のすれ違いコントが面白い。
己の身を捧げたと勘違いしてショックを受ける壬氏に対して、上半身を震わせて涙すら浮かべながら笑い転げる玉葉妃が可愛すぎてたまりません。
壬氏をあの子呼びするぐらいですから、玩具扱いできて楽しいのでしょうね。

調査のために出された酒を舌舐めずりするまで飲んだり、報酬で貰った酒に目を輝かせたりする猫猫に見惚れます。
この娘は延々と見ていられますね。

それにしても、漫画の描き方が巧くてあっという間に読み終わっちゃいますね。
サンデーGX版と比較されることが多々ありますが、こちらも的確なストーリー構成のおかげで非常に読みやすい。
人気爆発するのも納得のクオリティーです。

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『薬屋のひとりごと』2巻 感想 



薬屋のひとりごと」2巻のネタバレ感想です。

面白さが着実に積み重ねられる感覚。
既に長編の名作である予感を漂わせています。

目覚ましい実績により後宮で一目置く存在となっていく猫猫。
貧民街の出でありながら識字や薬の知識など並みの侍女では持ち合わせない能力で様々な事柄を解決していきます。
本人的には目立つつもりは皆無のようですが、こんな優秀な人間を周囲は放っておいてくれませんよね。

帝が囲む正一品、上級妃である四夫人が招かれる園遊会が開催されることに。
いずれも美女揃いで帝でなくとも目の保養になります。

派手な衣に身を包む玉葉妃が麗しい。
普段はニコニコ笑って可愛い印象が強いだけに決める時の凛とした姿はギャップが生まれて格好良さに惚れてしまいます。
即座に猫猫をスカウトする分析力も含めて、有能さは妃の中でも頭一つ抜けているように見えます。
猫猫は良い人に目を付けてもらいましたね。

梨花妃が元気になって良かった。
子を亡くし生きる気力も潰えた彼女が衰弱死目前から快復したのは喜ばしい。
あんなに痩せ細っていたというのに胸元の弾力は猫猫の言う通り至宝ですね。
内緒話で伝授したテクニックは、おそらく二つの果実を挟み込むアレでしょうな。

里樹妃と阿多妃の関係は今の倫理観ではあり得ないものです。
先帝は重度なロリコンだったということですよね。
9歳の姑って想像つきませんよ。

一堂に会する催しの場で毒を盛られる事件が発生。
耐性のある猫猫のおかげで事なきを得ましたが、狙われたのは徳妃、つまり里樹妃のようです。
次巻以降明らかになるであろう真相に惹き付けられます。

今回最も印象的だったのは毒見のシーンでしょう。
うっとりと恍惚とした表情を浮かべる猫猫が艶やかで、お色気シーンかと錯覚するほどにセクシー。
情熱的に頬を紅潮させながら毒を食す姿に興奮する輩が続出するのも無理はないです。
唇を舌で舐めて、たっぷり間を置いたあとに一言「これ、毒です」のインパクトは凄い。
トーン処理で影を落としていることもあって、妖しさが増しているのも絵的に見事でした。

主人公として猫猫は魅力的ですね。
彼女のメンタルの強さ、物怖じせずに進言する胆力、賢く機転の回る知能。
自衛のためあえてそばかすを施す化粧をしているとは、なかなか気付けません。
見た目も中身もバッチリな女性がモテないわけがなく、作中内でも注目を浴びていますね。
命の恩人ということもあってか、梨花妃から気に入られて装飾品を贈られる場面はニヤニヤしちゃいます。
当の本人はキョトンとしてるのもこれまた面白いですね。

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『薬屋のひとりごと』1巻 感想 



薬屋のひとりごと」1巻のネタバレ感想です。

原作は「小説家になろう」発のライトノベル。
人気を博してコミカライズされた……というか、本格的に人気が出るキッカケとなったのがビッグガンガン版の本作です。

実はこの作品は何故か漫画版が2種類存在しています。
本作の約1年後にサンデーGX版の連載が開始されました。
理由は語られておらず謎のままですが、それぞれ特徴が色濃く出ています。

ビッグガンガン版は絵柄が美麗でキャラも可愛いので見惚れてしまうシーンが多いのが長所です。
一方で、サンデーGX版は丁寧な描写から物語の落とし込みが巧く、単純に話が分かりやすいのが売りですね。
両方ともWEB上で読んで面白いのは間違いなく、なかなか選ぶのが難しいのですが、今のところビッグガンガン版の方を購読しています。
最初にこちらから読み始めた影響と好みの問題であって、どちらを買っても良いぐらい良作であると思いますね。

さて、本題。
舞台は中世の中華を基盤にした架空の世界。
王宮内で起きる事件を解決していくミステリー風の作品です。

人攫いに誘拐され後宮下女となった主人公・猫猫のキャラクターが魅力的ですね。
時代背景からなのか、拐かされた割には前向きで淡々としています。
薬や毒に興味を持っており、好奇心旺盛な性格で事件に介入していくスタイルが楽しい。
ぱっつん前髪とそばかすがチャーミングで、漫画担当・ねこクラゲさんの画力もあって非常に可愛い容姿となっています。

そんな猫猫に目を付けた宦官・壬氏は中性的な印象を抱かせるイケメンですね。
蔑まれた視線を向けられて悦ぶマゾ気質と猫猫を追い詰めるサディスティックの両面を持ち合わせています。
攻守隙がないので猫猫にとっては厄介オタクみたい。
うざったいと嫌がる猫猫の心情に思わずシンクロしてしまいましたよ。

ところで宦官って性器がないのってホントなのですか。
確かに帝の妃を集めた後宮で過ちが起こさせないためには効率的なのでしょうが。
それでも壬氏とラブロマンス展開になるのかな。

白粉の毒について提言した人物を特定するために読み書きできる策を練ったところはよかった。
ただ、壬氏の掲げた紙が日本語で書いてあったのは少々雑でしたね。
別に中国が舞台と明言しているわけではないとはいえ、作品の雰囲気が崩れました。
ちなみに、サンデーGX版ではしっかり中文で書かれていました。

媚薬作りを任されてウキウキになったり、餌付けされて猫耳生やしたりと、とにかく猫猫が可愛い。
やっぱりこういうところは、ビッグガンガン版の良いところだなと思いますね。

今のところミステリー要素はあっさりしています。
それでもちゃんと面白くて読みやすいので、導入としては言うことありませんね。

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