DOORS Ⅱ新たなる敵を修繕せよ!
2008/08/20 Wed 02:34:17 [edit]
![]() | DOORS II 新たなる敵を修繕せよ! (角川スニーカー文庫 46-19) (2008/04/01) 神坂 一 商品詳細を見る |
【評価……C+】
舞台 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
物語 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ … 2
人物 ★★★☆☆☆☆☆☆☆ … 3
文章 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
バカ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ギャグ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
「おまえは、奈落の公爵アスモデウス・ミヤ!」って言われたって、何のことかわからないわよっ!!わたしはフツーの女子高生のミヤなんだから!おかしくなった世界をなおすためにドアをくぐり飛び込んだ異世界で、いきなり現れたおじいちゃんに、そんなこと言われてびっくり。おまけに世界修繕の必需品レンチも奪われちゃって、世界は本当になおせるの!?仲良し姉妹のパラレル・コメディ、驚愕の完結編!! |
<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>
妹がリスや触手になってしまった世界を直そうと異世界へ乗り込む姉の話、第2巻にして完結。
1巻同様に脈絡もなく変なことが常識として定着しており、唯一本物の現実を知るミヤの気苦労たるやはかりしれません。
前回のカウンセリングに通うミヤの姿には笑いを越える痛々しささえありましたね。
今回のストーリーは、ちょっぴりシリアスな展開に。
真面目な話なんてこの作品には合わないなと思っていましたし、実際にミスマッチしてますねぇ。
結局、シリアス要素は全く必要なかったんじゃないかなと読み終えてから思いました。
まぁ、基本はおふざけ全開の話なので、同じような感覚で読むこともできますけど。
最終話が予想外にしんみりとしたものだったので、読了感は微妙かなぁ。
しかしながら、触手のインパクトは絶大でしたね。
さすがにそれを越えるようなものは残念というか当然というかありませんでした。
おかげでインパクトはかなり薄れてしまいましたね。
このままダラダラ続けていても似たような話しか書けないと思って、あっさり2巻で終了したのかもしれませんね。
悪くはないけど、普通の作品になってしまったなぁという印象です。
2巻で完結したので、ライトノベル読者の新規開拓には向いていそうですね。
頭を使わずに気楽にライト感覚で本を読みたいのであれば、選択肢の1つとしてありだと思います。
うーん、基本的に1巻と同じ流れなので改めて感想を書くようなことがないなw
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 DOORS 神坂一 岸和田ロビン 評価C+DOORS Ⅰまぜこぜ修繕屋
2008/07/14 Mon 03:55:05 [edit]
![]() | ドアーズ 1 (1) (角川スニーカー文庫 46-18) (2007/08/31) 神坂 一 商品詳細を見る |
【評価……B-】
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
物語 ★★★☆☆☆☆☆☆☆ … 3
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4
文章 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
バカ ★★★★★★★★★☆ … 9
ギャグ ★★★★★★★☆☆☆ … 7
ふつーの女子高生ミヤが、目を覚ましたら、なぜか家中がドアだらけになっていた!しかも妹のチサはリスになるし、テレビからウニョウニョは飛び出すし、ハチは巨大化するし、もうめちゃくちゃ!?幸せな日常を取り戻すために、ミヤはドアをくぐり世界修繕の旅に出る。だけどたどり着いたのは、“妹”が全人類を支配している世界だったり、魔王が地獄から蘇っている世界だったりで……!? 仲良し姉妹の超常的パラレル・コメディ!! |
「スレイヤーズ!」シリーズで有名な神坂一氏のコメディ作品。
アニメの「スレイヤーズ!」を観る前に読んだので、これが著者の作品に触れた初めての作品となりました。
世界の常識が歪んでしまったことに唯一気づいている女子高生ミヤが、突如現れた家中に張り巡らされているドアから別世界に行き正しい姿に戻そうというお話。
妹のリサは何故かリスになっちゃってるし、リサ以外の妹もリスになっちゃってるし、それが当然だと思っている世界の中で、正常(たぶん)な意識を保ち続けているミヤの笑いと涙の奮闘記です。
この作品だけなのか、それとも著者の特徴的な文体なのか、文章を終りまで言い切らないところがあります。
「~していて。」とか「~で。」みたいにぶつ切り満載です。
これがどうにも引っかかってしまい、最後まで馴染めず仕舞いでした。
正直、読み辛かったんですが、僕だけなのかな。
物語は、とんでもないカオス。
ここまで何でもありなラノベは初めてです。
何だろうこの馬鹿馬鹿しさはw
作者が思いついたネタを片っ端から投入して、後から話になるように適当に調理したような感じ。
あとがきで作者が「成分の半分は作者のいいかげんさでできています」といっていますが、まさにそんな感じ。
これ、読者よりも作者の方が絶対に楽しんでるよ。間違いないw
そもそも僕がこの本を手に取ったキッカケは「このライトノベルがすごい!2008」の『心が震えた名セリフ!』コーナーで、この作品の中から選ばれた文章を読んだことでした。
某月某日。 妹が触手になった。 だめです。 これはだめだと思います。 |
このくだりのインパクトは絶大。
何といっても触手ですよ?あのウニョウニョと形を変形させるアレになる妹って、一体どういうことだっ。どれだけ妄想したやら!
ああ、誤解の内容に言っておきますが、やましいことなんて考えていませんよ。どちらかといえば、触手は苦手な方なくらいです。ええ、ホントです。
しかし、こんな奇想天外な話、興味がそそられないわけにはいかないでしょう!
それで注目するようになり、ちらほらとコメディとしての評判がいいのを耳にしたので、買うことに至ったわけでした。
でも、第1章を読み始めて予想外のつまらなさで久々に失敗したか?という思いがよぎりました。
ごめんなさい。僕が間違っていました。それはあまりにも早急な感想でした。
第2章からは、笑いのキレが格段にレベルアップしますね。
畳み掛けるような笑いではなく、一撃必殺の笑いで声を出して笑ってしまいました。
特に触手のくだりは、想像以上の
これは吹かざるを得ないですw
来るぞ来るぞと身構えていても、その防御を貫くほどの笑いがあるんですよ、これがw
薄めの本で頭を使わずに勢いで読めてしまいますので、ちょっと息抜きしたい時にお勧め。
逆に、2ちゃんねるのノリが苦手とか、軽すぎる話は抵抗があるという人にはお勧めできません。
点数では表わしにく面白さがあり、ハマった人ならべた褒めしてもおかしくないなと思いますね。
深く考えず、笑ったもん勝ちの本です。
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 DOORS 神坂一 岸和田ロビン 評価B-| h o m e |