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明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ハーレムはイヤッ!! 

ハーレムはイヤッ!! (電撃文庫 み 13-3)ハーレムはイヤッ!! (電撃文庫 み 13-3)
(2010/10)
水鏡 希人

商品詳細を見る
読書期間:2010/11/5~2010/11/11

【評価……C-
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2
人物 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2
文章 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ





 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ … 2






 鷹野原学園に入学して半月、上月慧はある理由から同じクラスの初穂詩織と仲良くなりたいと思いながら、なかなかうまくいかない日々が続いていた。
 ある朝、慧は、生徒会役員で学園の才媛とも呼ばれる先輩・響徳寺綾乃に校門で服装の乱れを直され、周りから妙な感違いをされてしまう。さらに、モデルをしていて学年の中でも可愛いと評判の幼馴染・有坂美柚と仲良くしていることを妬まれ、いつしか「ハーレム王」と噂されるようになってしまった。
 そんな慧だが、実はみんなに言えない秘密があって……。
 第14回電撃小説大賞<金賞>受賞者・水鏡希人が贈る期待の新作登場!

【感想】


デビュー作「君のための物語」で絶賛された水鏡希人さんの久しぶりの電撃作品。

学園内で注目を浴びている女の子たちと親しくしている姿を見られてしまい、周囲から嫉妬という名のイジメを受ける主人公を描いたお話。
……うん、説明は間違っていないと思う。

実力のある作家さんだと信じたいのは山々なんですが……。
はっきり言います。
無茶苦茶ストレスがたまる内容でした。
どうしようもないですよ、これは。

主人公・上月慧は、確かにヘタレ気味のところはありますが、そこまで攻められません。
学園一の才女・響徳寺綾乃、モデルの幼馴染・有坂美柚の二人との関係は、ある程度仕方のない事情というものがあります。
秘密にしている事が多すぎて、もう少し関係者に説明しろよと言いたくものなりますがね。
説得力には欠けますが、この設定は非常に面白いと思います。
中盤で秘密が明かされたときは、後半の展開に期待が持てました。

それだけに、残念なところが目立ち過ぎていて、勿体無かった。

まず1つ目に、キャラクターが致命的にウザったい。
特に主人公の友人ポジションにいる男二人が、糞すぎる。
ハーレムの誤解を助長させるような言動、口を開けば「羨ましい」「女を紹介しろ」と煩く、人の言葉には全く耳を貸さない。
一人でも邪魔臭いのに、二人もいる意味なんて理解ができません。
慧が嫌がったり苦しんでいるのを見て、贅沢なことを言うなとほざくコイツらは最悪です。

話を聞かないという点は、ヒロインも同様というのが更に頭痛くなる。
綾乃はまだいいとしても、美柚は駄目だ。
自分勝手というレベルを通り過ぎていて、周囲の目が見えていません。
慧に及ぼす影響を考えて行動しろよと何度思ったことやら。
慧が想いを寄せる初穂詩織は、口数の少ない眼鏡の文学少女で良かったんだけどなぁ。

2つ目は、文章と作風の相性が悪い点。
的確で堅実な文章は素晴らしいと思うんですが、ラブコメチックな本作には合いません。
360Pを超えるボリュームになっている理由の大半が、丁寧過ぎる描写にあります。
やっぱり、軽いノリにはテンポも重視する必要性があると思います。

物語も大きな動きはなく、ひたすら溜め込んだストレスは一切解消されません。
終始イライラとさせられて、腹が立って仕方がありませんでした。

小説の体裁は整っているので、好みの問題なのかもしれません。
でも、酷評が多いのも然るべき内容だったのは、否定できないでしょう。
ある意味これだけ感情を動かされたのは凄いことなのかもしれませんけど、わざわざ娯楽でストレスを溜めたくはないです。

作者には、読者に楽しませようという意図があるんでしょうか。
「君のための物語」を読んで惚れて以来、追いかけ続けてきましたけど、限界かもしれません。
少なくとも新作は評判を待ってから判断したいと思います。

周囲からハーレムだと誤解されて妬まれる主人公の苦難が可哀想で笑えない

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テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ハーレムはイヤッ!!  水鏡希人  ピロ水  評価C- 

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静野さんとこの蒼緋 

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)
(2009/01/07)
水鏡 希人

商品詳細を見る
読書期間:2009/1/18~2009/1/21

【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

「お前に紹介したい人がいる」
――そう父に言われ、蒼介が引き会わされたのは、可愛くも凶暴なひとりの少女だった……というか、今まで存在すら知らなかった双子の妹・緋美子だった!!?
押しかけ的に同居することになった緋美子に終始やられっぱなしの蒼介。家だけでなく同じ学校に通うことにもなってしまっていよいよ息つく場所もなくなり……。そうまで蒼介をやり込める緋美子の真意とは?そして双子ともども巻き込まれてしまった、学校で起こる妙な事件の真相とは!?
口も達者、腕っぷしも強くて、でもとってもかわいい双子の妹の登場から始まる、ドタバタ学園コメディ登場!!

【感想】

君のための物語」から1年の期間をおいて発刊された、水鏡稀人さんの第2作目。

これはまた前作とガラリと作風を変えてきましたね。
本屋で探した時、タイトルしか知らなかったので視界に入っていたにも関わらず見つけるのに時間がかかりましたよ。
前回はラノベらしからぬ硬派で儚い雰囲気が好印象でしたが、今回はベタベタな学園コメディです。

父親とともに二人で暮らしてきた静野蒼介には、実は双子の妹・静野緋美子がいた。
そんな記憶は全く持ち合わせていない兄の蒼介は、戸惑いながらも緋美子を加えた家族3人での生活を余儀なくされるのだが……という展開。
双子のぎこちない関係が徐々に絆となっていく家族愛をテーマにした話かなと思いきや、物語は中盤から意外にもミステリアスな方向に動き出します。
これは予想外でした。

確かに前作よりライトノベルらしさは出ていますが……うーん、この方向転換はいかがなものかと。
少なくとも、「君のための物語」の雰囲気が好きだという方にオススメできるものではありません。
せっかく、大賞並みかそれ以上に評判の良かった作風だったので、わざわざ変えるメリットはなかったと思うんですけど。

それでも、地力のある作者さんですので、要所は抑えているなぁーという印象。
手堅い文章で読ませてくれますし、兄妹を中心とする学園どたばたコメディもぼちぼち笑わせてくれます。
好きな人にはたまらなさそうな素直になれないツンデレ妹も拝めます。
兄に対してついそっけない態度を見せてしまうものの、本心では嫌っていないというのが見え隠れしていてむず痒いものがあります。

しかし、全体を通してみると、中途半端かなぁと言わざるを得ません。
登場する意味の薄すぎる脇役、軸が分かり辛い物語、消化しきれていない設定などなど。
アマゾンのレビューにもある通り、ちぐはぐな印象は拭えませんでした。
前作からの期待度が高すぎたのかなぁ。

著者の新作が出たら絶対に買うでしょうが、このシリーズの続巻だと迷ってしまいそうな微妙なラインですね。

長年会っていなかった兄と妹の絆が育まれていく過程が見どころ

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タグ: 書評  静野さんとこの蒼緋  水鏡希人  夕仁  評価C+ 

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君のための物語 

君のための物語 (電撃文庫 み 13-1)君のための物語 (電撃文庫 み 13-1)
(2008/02/10)
水鏡 希人

商品詳細を見る

【評価……A-
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
オススメ度 ★★★★★★★★
 … 9

華やかさとも成功とも無縁で、幸福や繁栄は手に入らない対岸のもののように感じられる、そんなひとりぼっちの冬の寒い夜。ひょんなことから死にそうな目に遭った私を救ったのは、奇妙で不思議で美しい「彼」……レーイだった。
出会いと喪失をいちどきに運んだ不思議な力、天使をも魅了する声を持つ女帝とも称された歌姫、そして「彼」を追う魔術師――私は彼にまつわる不思議な事件に巻き込まれ、そして――?

第14回電撃小説大賞<金賞>受賞。「彼」と「私」をめぐる数奇な運命を綴った物語。

第14回電撃小説大賞<金賞>受賞作品。
大賞も含めて他の受賞作品の中で、飛び抜けて評価が高い作品です。
萌えに媚びてない雰囲気から、読む前から好きになれそうだなと思っていました。

まず秀逸なのが文章力ですね。
ラノベ特有の文体の癖というのがなく、非常に読みやすい文章が好感。
新人とは思えない綺麗な文章を書く作家さんだなぁと感嘆しました。
良い意味でラノベらしさが薄くて、地味だけど万人に受ける良作です。
誰にでもお勧めできますね。

物語は、全5章+終章から成り立っています。
第1章のインパクトが強くて、これだけで一冊分じっくり書いて欲しいなと思ったくらいです。
全体的に優しく柔らかい、だけど少し哀しい雰囲気を漂わせているのだけど、1章はそれが際立っていました。
「私」と「彼」と「彼女」の穏やかな空気は、読者の気持ちをじわりと温めてくれます。
他の章も悪くないどころか良かったんですが、構成の問題か、1章で受けた感動がずっと残っていました。
思わずしんみりとさせられる第4章も好きなんですけどねー。

主に後半に、バトル要素が少し混じっていますが、正直いらなかったかなと感じました。
まぁ、その辺りの設定に文章を割いていないところからみても、形だけでしたね。

あっさり風味に描かれた人物設定も素晴らしい。
「彼」の浮世離れした性格が傲慢とは映らないのも不思議。厭味がないんだよね。
それは「私」も同様で、男同士なのに何故か微笑ましいくらい。
女性が好きそうな印象を受けました。

イラストの絵柄も、作風にピッタリ。
ここまで見事に文と絵がマッチしたラノベって稀少ですよ。
それでいて作品の雰囲気を壊さないように枚数が控えめなのも、編集者分かっているなぁと思いますね。

とても素敵な物語です。
読了感もホント良くて、冒頭を読み直したときにぬくもりを感じました。
10代でもいいけど20代の人にプッシュしたいライトノベルですね。

続巻は出ないでしょうし、出て欲しくありませんから、この作家さんの新作に期待しておきます。
オススメ。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  君のための物語  水鏡希人  すみ兵  評価A- 

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