fc2ブログ

明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

01«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.»03

『花は咲く、修羅の如く』4巻 感想 



花は咲く、修羅の如く」4巻のネタバレ感想です。

丁寧な構成で練られた物語。
少なくとも短期打ち切りは想定していない作りになっていると感じられます。
長編作品になる予感がしてきましたね。

てっきり表紙は順番的に冬賀の番だと思ったら、二度目の夏江含む女の子3人組でした。
確かにエピソード的に冬賀の内容よりも夏江関連の方が厚みがありましたけどね。

冬賀の拘りが音楽にあるとは予想外でした。
放送部である意味が薄く感じるけど、だからと云って他に適切な部活も見当たらないか。

登場順的にくっつくとしたら春冬&夏秋の組み合わせだと思っていたけど、春秋&夏冬のカップリングもあり得るのかな。
夏江と冬賀は喧嘩するほど仲が良いパターンで推せるかもしれない。
秋山が意外に早く打ち解けた姿を見せてくれているので、読者的に好感持てます。

恋物語に発展するかどうかの問題は花奈にかかっていそう。
他校の生徒から抱き付かれる瑞希に対して最初の反応でガーンとショックを受けてる花奈が男に意識する日が来るのか、怪しいものです。

合同練習会により他校の生徒が一挙に登場しました。
可愛い女の子いっぱいで目の保養になりますね。
名前が独特なキャラが多いのは意図してのことでしょうか。
そのうちの一人「ぼたんぽこぽここ」は奇抜すぎて、もはや早口言葉レベルです。
特徴的で覚えやすいかと思いきや、同じく難解な読み方のキャラが多数登場するので混乱します。

花奈はまたしても演技に没頭するタイプだと指摘されています。
演劇モノの作品はいくつも読んだことがありますが、基本的に主人公は憑依するタイプが多いですよね。
そのパターンだと強みになるんですが、朗読だと我を出し過ぎてはいけないので逆効果になるのが興味深い。

朗読の出来を周囲のリアクションで見せるだけでなく、吹き出しやトーンで工夫されていますね。
ぽここ先輩の生み出す音はさぞかし綺麗なんだろうなと推測出来ました。

夏江にとって因縁のある幼馴染み、曇美咲も登場。
美咲は想像していたよりも無邪気で素直に感情を表に出すキャラですね。
だからこそ、夏江の抱える闇がリアルに浮き彫りになっています。
友達相手に嫉妬してしまう自分が嫌いになる気持ちは共感してしまいますね。

もっとネチネチとした厭らしい展開になるのかと思っていたら、あっさりと仲直りできたのは良かった。
夏江視点しか見えていなかったので、美咲の純真さには救われましたね。
もちろん花奈の存在も大きかったと思います。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 花は咲く、修羅の如く  花は咲く、修羅の如く(巻感想)  武田綾乃  むっしゅ 

△page top

『花は咲く、修羅の如く』3巻 感想 



花は咲く、修羅の如く」3巻のネタバレ感想です。

隙の無い完成度の高さで実に面白いなぁ。
不満点は特に思い浮かばず、語りたくなる長所ばかりが並んでいます。

まず可愛らしい絵柄が非常に魅力的。
デフォルメキャラはずっと見てても飽きないし、決めゴマの表情にはハッとさせられます。
むっしゅさんのお仕事が素晴らしい。

内容についてはアナウンス部門と朗読部門の詳細説明がありました。
朗読時間1分半から2分間って思っていたよりかなり短めですね。
確かにそれだと切り取りする文面選択はかなり重要です。
指示語の意味が伝わる原稿であれというのは言われてみれば当然ですけど、読む箇所を決めるのは大変で被ることも多くなりそう。

朗読と演技の使い分けって難しいな。
感情込めすぎると朗読にならないし、かといって平坦だと無機質になっちゃうし。
抑揚の付け方一つで大きく変化する言葉を文字だけで表現する難解さを実感させられました。

合間に課題図書である小説の一小節が丸々計20P掲載されています。
作者が同じだからこそできる荒業ですね。
漫画を読んでて途中小説を読まされるのは面倒臭いと感じましたが、読めば確実に作中の理解度は倍増します。
小説読み終わった後に改めて春山の読みを聞くと情感たっぷりで深みが増しました。

ドラマ製作が秋山メインの話が展開されるのは予想外でしたね。
てっきり冬賀のターンだと思っていましたから。
何を考えているのか分からなかった彼の心情が語られており、ようやく人間味を感じました。
家を出て微妙な関係になった姉と話し合いを経て、素の笑顔がこぼれるようになったのは良かったですね。

夏江が気難しかったのは結局2巻だけだったようです。
花奈や秋山に対してツンデレ発動しまくりで、ニヨニヨする花奈の気持ちとシンクロしました。

ちょいちょい秋山にアピールする夏江が照れてて可愛い。
ただ恋の進展は雲行き怪しいなと感じています。
冬賀が指摘した通り、秋山は常日頃から胡散臭い芝居めいた笑顔を浮かべているので響いているようには見えないんですよね。
むしろ花奈の演技に触発されてアドリブしちゃうところをみると、部内で三角関係が勃発しそうで怖い。
無垢な花奈にはそのまま楽しく部活動できる環境であって欲しいなぁ。

甲子園司会がNコン兵庫県大会のアナウンス上位者から選ばれるとは知りませんでした。
思わず「へえー」と口に出しちゃいましたよ。

同じくトリビア的に目から鱗だったのは、瑞希先輩が敵だと罵るJASRACについて。
ネット上では目の敵のように悪口を叩かれる存在ですが、権利関係が一極集中していることは制作側からすると非常に有難いと今更ながらに気付かされました。
そうだよなー、別々で許可をもらうなんて骨が折れるどころの話じゃないですもんね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 花は咲く、修羅の如く  花は咲く、修羅の如く(巻感想)  武田綾乃  むっしゅ 

△page top

『花は咲く、修羅の如く』2巻 感想 



花は咲く、修羅の如く」2巻のネタバレ感想です。

朗読の基礎をなぞりながら、学友と交流を深めていく展開。
主人公含めて部員が7人いるので、掘り下げには時間を要することになりそうですね。
まず今回は表紙にもある夏江杏と友達になりたい花奈が頑張るお話でした。

課題図書選びで悩む花奈。
そんな彼女に声をかける整井先輩と夏江は、手段と目的がまるで逆。
一番自分の声に合っているべきだと豪語する夏江、好きなものを読まないと意味がない断言する整井先輩。
評価されることが唯一の目的でないのなら、好きなもので上手くなるのが一番良いと思います。

部活の先輩や同級生の意見を聞きつつそんな結論に至った花奈の考え方には共感できます。
しかしその一方で夏江が間違っているとは思いません。
秋山がフォローしたように、努力の対価で見返りを求めることはいたって当然ですから。
ただ、1巻では秋山に一目惚れの勢いでデレたこともあって可愛く見えた夏江ですが、2巻では非常に嫌な感じ。
プライドの高さが悪い方に出てしまっており、部活の先輩含めて見下しているように見受けられます。
負けることが大嫌い、勝利が渇きを満たすという台詞は格好良いけど、幼馴染みに負けを認めて逃げ出したようなものなのは格好悪いなと思いました。

花奈と夏江の衝突は結局どっちも押しつけがましかったってことかな。
友達でなくても人間同士の付き合いの上で相手を尊重することは大事です。
思春期真っ盛りの中高生は、世界が狭くて目の前のことが全てだと思いがちですよね。
初々しく不器用だけど、本音でぶつかり合うことで生まれる友情は眩しく映りました。
まだすぐに仲良くなるなんてことはないでしょうけど、きっと部活を続けていく上で認め合っていくんでしょうね。

それにしても、花奈はリアクションで表情コロコロ変わるから見てて楽しい主人公だなぁ。
校内放送で失敗して目をぐるぐる回したり、しょんぼりと落ち込んだり。
瑞希に手を振ってもらうだけで嬉しくなったり、焼きマシュマロに喜んだり。
雨に濡れてどよーんとしたり、自己中と言われて動悸が激しくなったり、たこ焼きを頬張って目を丸くしたり、目が止まるコマはもう数え切れません。

LINEスタンプになったら使い勝手いいだろうなー。

一見すると整井先輩がまとめあげていると思いきや、瑞希もしっかり先輩として頼りになりますね。
花奈のように引っ込み思案なタイプは引っ張り上げてくれる原動力みたいな瑞希と相性が実にイイ。
初めてのお昼放送でアドリブを振って後輩を困惑させる一面もあるけど、嫌がらせとは感じさせないのはサッパリ系だからでしょうか。

そして、花奈をフォローする知的で真面目な副部長だと思っていた整井先輩が文学的変態だった件。
優しい先輩というのもいいけれど、クセがあった方がキャラが濃くなって面白いのでアリだと思います。
活字に目を輝かせて饒舌となるのはオタクそのものですね。

作中の本に自書の「青い春を数えて」を活用しているようです。
自分の本をキャラに褒めさせるのって自画自賛のようで恥ずかしくなっていそう。

録音した自分の声に拒否反応が出る気持ち、めっちゃ分かる。
長時間聞いていられず再生ストップする花奈と同じようなことを何度か経験した覚えがありますよ。

漫画としては素直に面白いです。
問題は朗読の良さを絵で表現する上で、どれだけ引き出しがあるかどうか。
期待しています。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 花は咲く、修羅の如く  花は咲く、修羅の如く(巻感想)  武田綾乃  むっしゅ 

△page top

『花は咲く、修羅の如く』1巻 感想 



花は咲く、修羅の如く」1巻のネタバレ感想です。

離島に住む春山花奈は朗読が好きな女の子。
島の外にある高校進学を機に初めて同世代の学友と交流を深めていきます。
その中の一人である先輩の薄頼瑞希に出会い世界が広がっていく、そんな思春期の物語。
ドラマでありそうな舞台設定が好みですね。

放送部の大会を題材として描いた珍しい部活動モノ。
放送部キャラは漫画ではありふれているけど、主体に据えることは少なかったので新鮮に映ります。
どの界隈でも真剣に挑んでいる人は凄く惹き付けられて青春を感じさせてくれますね。

ガールミーツガールだけど、百合展開って感じでもなさそう。
個人的に部活モノといえば友情と熱血に一定量の恋愛要素が混じるものを求めているので直球勝負で描いて欲しい。
まだまだ序盤のため放送部に関する薀蓄やキャラ紹介に留まっている段階ですが、期待できそうな雰囲気は漂っています。

演劇や音楽など漫画だとハンデがある題材はいくつか読んできましたが、朗読はさらに作者の力量が問われるであろうことは想像に難くないですね。
なにせ抑揚やアクセントを表現するのに音程を使えないジレンマが発生しますから。
キャラの表情やイメージ映像の背景などで引き込むことはよくある手法ですが、果たしてどこまで通用するか。
吹き出しの形状とフォントに気遣っているのは見て取れ、随所に丁寧さが仕込まれているので読みやすいのは確かです。
魅力的な絵も含めて安定して連載できるかどうかが見所の一つになるでしょうね。

春夏秋冬をなぞらえた苗字を持つ1年生カルテットがメインになっていくのかな。
夏江が秋山のことを一瞬で惚れたのはチョロすぎと思いつつも、夏江が可愛いと思ってしまう自分も相当チョロい。
ま、ベタは大事ということですね。

原作担当が「響け!ユーフォニアム」の作者である武田綾乃さんであることに気付いたのは1巻読了後でした。
おかげで今後に一層の期待感が膨らむと同時に安心感も増し増しです。
絶対にいい作品になるぞー、これ。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 花は咲く、修羅の如く  花は咲く、修羅の如く(巻感想)  武田綾乃  むっしゅ 

△page top