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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ライトノベルの楽しい書き方8 

ライトノベルの楽しい書き方 8 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 8 (GA文庫)
(2011/03/15)
本田 透

商品詳細を見る
読書期間:2011/11/5~2011/11/9

【評価……C
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
ツンデレ




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5





 学園最強少女であり、ライトノベル作家の顔も持つ流鏑馬剣。そして彼女のボーイフレンドの与八雲や、イラストレーターで二人の友人でもある市古ゆうなの周囲はいつも賑やかで何かが起きている。
 剣と市古がなぜか名探偵になる!?八雲と剣は夜の水族館でデートをすることに!?そして八雲の従姉で編集者の与八雲が部署から飛ばされてしまうことになり、大慌ての一同は関係各所を飛び回ることに。次々と生じる騒動は剣や八雲たちをどこへ導くのか……。
 「ライトノベルの楽しい書き方」シリーズ初めての短編集は笑えるものからちょっといい話まで、豊富なバリエーションが楽しめる!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


妄想の果てに暴走するツンデレ系美少女ラノベ作家のラブコメディ、第8弾。
ここにきて初の短編集です。

かなりあっさりとした20~30Pのショートショート詰め合わせですね。
計11本もあるため、それぞれの内容は薄味となっています。
アンソロジーを読んでいるような感覚で、文章を目で追っているだけで引っかかるものがありませんね。
何だか番外編というよりも、おまけ的なエピソードを読み続けている感じ。

結局、剣が勝手にあらぬ方向へ暴走し、八雲と市古が振り回される展開なんだよなぁ。
執筆時期が異なる上、雑誌に掲載された作品も混じっているため、仕方がない部分もあるんですが、さすがに飽きが来てしまいます。
正直なところ、つまらないと思った話もいくつありました。

でも、短編ならではの脇役にスポットを当てた話は良かったかな。
オレら、今日からリア充になるから……」は、オタクコンビのお茄子とふとしのブレない友情が描かれており、二次元のドップリと漬かっている彼ららしくていいなと思いました。
桐野霞さんのイラストでは美形すぎて、ちっとも底辺のオタクに見えませんでしたけどもw

ココナツが倉庫番に飛ばされた!剣、廃業危機!」は、短編らしからぬシビアな話。
イラスト効果もあって、心夏の編集者としての真摯な想いが伝わってきました。
キッカケは軽くてもギャグで済ませるには重いし、雰囲気的に異色ではあったんですが、だからこそ新鮮さが楽しめましたね。

ラストの「夕立」で見せた剣の落ち着いた心情は、優しさにほんのりと包まれているようでした。
掌編でありながら、最も八雲と剣の微笑ましさを感じ取ることができる内容だっと思います。

とりあえず、伏線らしきものはないようなので、飛ばしても問題なさそうです。
7巻の続きが気になる人は、先に9巻を読んでもいいかと。

雑多ながらも基本はカップルがイチャラブする短編集

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価C 

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ライトノベルの楽しい書き方7 

ライトノベルの楽しい書き方 7 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 7 (GA文庫)
(2010/11/15)
本田 透

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読書期間:2011/6/1~2011/6/3

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
ツンデレ




 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 学園最強少女にしてライトノベル作家の流鏑馬剣。彼女がついに長らく暫定彼氏であった与八雲と正式交際を始めることになった。
 初めての正式交際に慌て、八雲が隠している属性について調べたい剣は、周囲にいる担当編集者で八雲の従姉・与八雲やイラストレーターで友人の市古ゆうなに対してヒアリングをスタートしつつ悶々とし続ける。
 そんなドタバタを繰り広げているうちに、八雲が大好きなクラゲの一大イベントが開催されることに。しかし、そこは女性二人組でないと参加できないという問題が!弱った二人は奇策に出る!?そして二人きりのお泊り旅行に待ち受けるものは――。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


暴走するツンデレ少女の青春ラブコメディ、第7弾。

やっと正式に交際することになった八雲と剣。
しかし、以前とあまり変わりがないことに不満を持った剣は、八雲が隠している属性を突き止めようと妄想全開で奔走する……という恒例のラブコメ展開が繰り広げられています。

うーん、シリーズをここまで長引かせてしまったのは失敗だったような気がします。
似たような流れが続くため、何だかグダグダしているように感じてしまうんですよね。
せっかく付き合うことになったのに、既にマンネリ化が起きているのは如何なものか。
最初から勝負は決まっていたとはいえ、三角関係の形式が崩れたことにより、剣や市古の揺れる乙女心が見られなくなってしまったのは痛手でした。

ストーリーに意外性がなく、ただ淡々と追っているような感覚。
ベタな話が悪いわけではないんですけど、驚きがなさすぎます。
もう少し捻りが欲しかったかな。

そういう意味では、雰囲気的に唐突で異物感はありましたが、ライトノベルの作家論のくだりは良かったと思います。
作者がキャラを通して語りたかっただけという疑惑は拭えないものの、内容は結構感心させられるもので、読者のことを理解していてくれるんだなと安心させてくれました。
その割には、作品にフィードバック出来ていませんけど……。

まぁ、後半の展開を見る限り、クライマックスも近いみたいなので、最後まで読もうと思います。
何となく豪快なオチが待っていそうな予感。

ここにきてバトル要素が過剰気味なドタバタハイテンションコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価C+ 

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ライトノベルの楽しい書き方6 

ライトノベルの楽しい書き方 6 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 6 (GA文庫)
(2010/06/15)
本田 透

商品詳細を見る
読書期間:2010/8/29~2010/9/1

【評価……B-
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
ツンデレ




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 学園最強少女として恐れられているが、実はあまあまラブコメ専門ライトノベル作家の流鏑馬剣。
 なんと、その彼女の作品が映画化決定!?暫定彼氏の与八雲、剣の担当編集にして八雲の従姉・与心夏、イラストレーターの市古ゆうなたちは、映画の撮影現場を見学することに。
 そこには個性があまりにも強すぎる監督や出演者たちが待ち受けていた。八雲に恋のライバル出現?さらに、髪が伸びる生き人形にとりつかれた市古が八雲の正式彼女に立候補?次から次へと新しい事態が生じて……。
 はたして映画は無事に完成するのか、そして急展開を見せる剣たちの恋の行方は――。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


某電波女より相当妄想が激しい女子高生ラノベ作家のラブコメディ、第6弾。
実写映画化される話を作中でもやっちゃいました。

いつも通りの雨降って地固まるパターンです。
剣の暴走勘違いによる八雲との喧嘩を周囲がなだめて元の鞘に戻る展開。
何だか作中の人物すら、剣の行動に呆れているんですけど。

毎回最後に進展はするのですが、次巻の早々に後退するため、前回のあれはなんだったのか?と首を傾げてしまいます。
感覚としては、2歩戻って2.5歩進むといったところ。
たまには構成をガラッと変化させて欲しいなぁ。

しかし、今回こそは大きく物語が動いたはず。
次巻を読まないと、またリセットされましたという不安は解消させませんが、おそらく大丈夫でしょう。
それよりも引っ張りすぎたために、いまいち盛り上がりに欠けてしまったのは残念。

楽しくないわけではないんですけどね。
5巻のような劇中小説キャラが登場することはなかったので、抵抗なく読めましたし。
でも、ちょっとキャラが無駄に多くて、ゴチャゴチャしすぎてたように感じます。
もっと焦点を絞って、剣はともかく八雲の心情を描写してもらいたかった。

初期は剣の逆走っぷりに萌えていましたが、いつの間にやら市古さんの方が好きになっている自分がいます。
剣と八雲の痴話喧嘩に巻き込まれて、不憫すぎる。
優しい女の子なのに、報われなさすぎて哀しい。

次から新展開というかクライマックスになるのかな?
gdgdになりすぎる前に、きっちりと完結を希望したい。

長く続いた暫定交際に一つの区切りがついた回

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価B- 

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ライトノベルの楽しい書き方5 

ライトノベルの楽しい書き方 5 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 5 (GA文庫)
(2010/01/15)
本田 透

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読書期間:2010/1/30~2010/1/31

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
ツンデレ




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 12月のビッグイベント、クリスマスパーティが近づく中、南堂学園高等部の男女は浮き足立っていた。
 最強少女と恐れられつつも、その正体はあまあまラブコメ作家・姫宮美桜の流鏑馬剣と、その暫定彼氏・与八雲は、あまりに互いの趣味が異なるので相手に何をプレゼントすればいいか悩み中。
 それは、学園最萌えキャラの市古や最近すっかり家電作家の多々湖、戦国マニアの清麿、剣の従弟・涼牙といった面々も同じこと。
 刻々と迫るクリスマスを前にして追いつめられた剣の気持ちは、彼女の描くライトノベルの世界にまで影響し始め……。「ラノたの」第5弾も目が離せない!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ライトノベル作家が作品そっちのけでラブコメするお話、第5弾。

うーん、今シリーズで初めて微妙だと感じてしまいました。
コメディとしてはそこそこ面白いのだけれど……。

ストーリーの流れは、いつも通り剣が勝手に暴走して、八雲とすれ違いを起こし、周囲が気を遣うパターン。
ぶっちゃけ、前回の学園祭が、クリスマスパーティになっただけです。
テンプレ化しすぎているため、ちょっと飽き気味ですかね。

そこで、登場するのが姫宮美桜・作「蒼色海月党」のキャラクターが存在する異次元空間。
作者である剣の内面を、作中キャラで何が起こっているのか表現する仕組みです。
このパートが、個人的に激しく肌に合いませんでした。
マンネリを打破しようとする試みは買いますが、シチュエーションが好みではないですね。
こんな説明的な文章を入れるくらいなら、もっと直接的に登場人物の心情を掘り下げて欲しかったです。

強引というか都合の良すぎる展開も目立ち、物語の繋ぎが雑だと感じました。
後半は確かに楽しいのだけれど、面白いと感じる部分が少なすぎましたね。

面倒臭い女の子しか登場しない作品において、なお突出して我が道を行く存在である流鏑馬剣ですが、一歩間違えると単にウザいだけの女になるので、作者も舵取りが大変でしょうなぁ。
今回、バランス調整も含めあと一歩だったので、次回までに修正してもらいたいところ。

作者が難産だったと振り返っている作品は、読者にとってもイマイチだと思うことがほとんどじゃないですかねぇ。
そろそろ物語的に動きがあってもいいと思うので、勢いが戻ることを願っています。

良くも悪くもいつも通り過ぎるすれ違い系ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価C+ 

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ライトノベルの楽しい書き方4 

ライトノベルの楽しい書き方 4 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 4 (GA文庫)
(2009/09/15)
本田 透

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読書期間:2009/10/27~2009/10/28

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

季節は秋。学園祭のシーズンがやってきた。
最強少女にしてライトノベル作家・姫宮美桜の顔も持つ流鏑馬剣、その暫定彼氏である与八雲、学園一かわいいと評判の市古ゆうなといった面々も、学園祭の準備であわただしい日々を過ごしていた。
学校でも忙しく、一方で自身のライトノベルの執筆に苦しむ剣の前になぜか突然フィアンセ(!?)が登場する。その存在を知ってしまった八雲はあせりまくるが……。
数多くの出し物はもちろんのこと、ヒロインコンテストまでが開催される学園祭当日に何かが起きる!?
急展開を見せる、人気シリーズ「ラノたの」第4弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


現役女子高生ライトノベル作家と暫定彼氏のラブコメ模様を描いた、シリーズ第4弾。

ライトノベル関係ねえーw
元々1巻を除いて深くは関わってこなかった設定ですが、もはや今巻では空気のような状態です。
さすがに、もう少しラノベ書けよと突っ込みたくもなるってもんですよ。
内容は確かに楽しいので、不満点というほどでもないけどさ。

今回は、ラブコメにとってテンプレ通りの学園祭エピソード。
妄想ツンデレ作家である剣が、またもや暴走する話です。
剣のフィアンセ登場で動揺しまくる八雲が面白く、ニヤニヤさせられます。
そして、マイナス方向に突っ走る剣の姿は、毎回斜め上過ぎる。
ラブコメの王道というべきすれ違いコメディに、ついつい笑ってしまいますね。

新キャラの涼牙も、なかなか面白味のあるキャラで悪くないです。
最後のアレは、アホすぎて残念だったけどw

この巻の帯にて、実写映画化が発表されたわけですが、未だに信じられません。
しかもキャストの一部に、声優の竹達彩奈さんや國府田マリ子さんを起用するんだ。
ほぼ間違いなく黒歴史になるぞ、これ……。

コメディとシリアスの割合が8:2のハチャメチャ系ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価B 

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渚フォルテッシモ5 

渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)
(2009/05)
城崎 火也

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読書期間:2009/6/21~2009/6/22

【評価……C+
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

山ノ上大地には秘密がある。クラスメイトの美少女で正体は伝説の人魚――麻生渚と共に、浜森の町を魔物から守っているのだ!
人形師事件が無事に解決した夏の終わり、学校祭の準備に盛り上がる大地と渚。空美や朱里、UMA研究会の面々と共に、発表会に向けて画期的(危ない?)企画も動きだす!?
……そんな大地のもとに、ずっと行方不明だった大地の従兄・土志紀が姿をあらわした。
なんと土志紀は、浜森に開く魔物の通り道・通路で拾った魔物を身の内に飼ってしまったのだ!
暴走を始める強敵を前にとまどう大地と渚。ふたりの絆が試される戦いが始まる――。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ツンデレヒロインが素晴らしいラブコメ、第5弾。
どうやら打ち切りっぽい……。

うーん、残念です。
文章がいい意味で軽くて、サクッと読めるラブコメが面白かっただけに、この終わり方はなぁ。
急いでまとめたストーリーが、あまりにも打ち切り臭が漂っていて素直に楽しめませんでした。

まぁ、もともと魔物関連のシナリオにはそんなに期待していたわけではなかったんですよね。
ベタといえば聞こえはいいけど、これは既に知っている脚本を読むぐらいのレベルですよ。
おかげで、肝心のラブコメも中途半端なまま終わってしまったし、何とも勿体無さすぎる。

せっかく、キャラクターがいいのになぁー。
ヒロインの渚は相変わらずラーメンラーメンと叫んでいて、ツンデレの鏡というべき存在です。
もっとデレる渚を見続けていたかったです。

一応、あとがきには、土志紀編が完結とありますが、第二部はないんだろうね……。
好きなシリーズだっただけに、ただただ惜しい。

ヒロイン・渚の喜怒哀楽が詰まったシリーズ集大成

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  bomi  評価C+ 

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ライトノベルの楽しい書き方3 

ライトノベルの楽しい書き方 3 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 3 (GA文庫)
(2009/02/14)
本田 透

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読書期間:2009/2/23

【評価……B
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

学園最強少女にして作家の流鏑馬剣は、仮の恋人である与八雲や学園一かわいい女の子・市古ゆうななどとともに、波乱万丈の夏の合宿をどうにか乗り切った。
しかし、夏はまだまだ終わらない。剣の担当編集・与心夏が、執筆活動が進まぬ剣の前に、ひょんなことから連れてきたのは、ライトノベル界の天才作家・鷹峰多々湖であった。
二人のそれぞれの恋の行方は絡まりつつ、夏祭りの夜へと突き進んでいく。
浴衣、花火、金魚すくい、と祭りの醍醐味を堪能しまくる一行は、その後に……。
人気シリーズ「ラノたの」の第三弾は波乱の予感!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ライトノベル作家のラブコメ作品、第3弾。

タイトル通り、楽しく読めました。
ラブコメはこうでなくっちゃ!という見本のような作品ですね。

妄想系ヒロインこと流鏑馬剣が可愛すぎるっ。
八雲との仲は、端から見ると完璧にバカップルですね。
物語の展開上、今まで以上に二人の“いちゃいちゃらぶらぶ”っぷりが多く、ニヤけて仕方ありませんでした。

ツンツンしていた剣の性格も随分と氷解して、八雲の前でもボロボロと大胆なセリフを口走っちゃってます。
ここまで、ベタ惚れしていることがダダ漏れしているヒロインは珍しい。
もう「ご馳走様」以外に何と言えとw

ストーリーの軸はあまり変化はなく、八雲とイチャつきながらラノベを書く話です。
中盤に「転」となる場面がやってきたとき、パターン化されたすれ違いが始まるんだろうなぁと思っていたら、予想外のまとめ方に驚き。
うわあぁ、これは悶えるっ!
思わず布団にくるまってゴロゴロと二転三転してしまう程の破壊力。
挿絵のタイミングも絶妙で、このシーンだけで3巻は大満足でした。

一方、新キャラクターの鷹峰多々湖も非常に可愛らしく物語に華を添えています。
表紙の剣も良かったけど、カラーページ1枚目の多々湖の可愛さにはやられました。
個人的に、超ド真ん中ストレート。
ぶっちゃけ、その絵を見たことで他の積み本を飛ばして、この本を読もうと思ったくらいです。

面白かったです。
そろそろ切ない展開に入りそうな伏線が見え隠れしてますが、このままラブコメ街道まっしぐらでも構わないかもなー。

普段はツンデレだけど大事な場面で素直になれる剣が魅力的

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価B 

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渚フォルテッシモ4 

渚フォルテッシモ〈4〉 (MF文庫J)渚フォルテッシモ〈4〉 (MF文庫J)
(2008/10)
城崎 火也

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【評価……B
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ツンデレ ★★★★★★★★☆☆
 … 8

麻生渚は人魚と人間のハーフの女子高生。華やかな容姿の裏に怪力を隠す彼女は、浜森の町に現れる魔物を退治する正義の味方であるとともに、顔出しNGの覆面アーティストとして人気沸騰中のLILA(リラ)でもある。渚の秘密を全てしっているのは同級生の山ノ上大地だけ――。そんな渚のもとに、芸能界デビューの話が舞い込んできた!あまり乗り気ではない渚は、なんとかロケ地に大地を付き合わせるのだが……。「お前、目立つの大好きじゃん」「なんですって!」時を同じくして、因縁の占い師の影も二人に迫る――!急展開の人魚姫コメディ、第4弾登場!

【感想】

ツンデレ人魚のラブコメディ、第4弾。

やっぱりこのシリーズは、ニヤニヤしてしまうなぁ。
渚のツンデレっぷりが進行していて、傍から見ればデレデレなのに当事者同士は気付いてなくてツンツンとしているのが何とも楽しませてくれます。
3巻では朱里に譲ったものの、今回はほぼ渚の回だったと言えますね。
朱里をはじめ他の女の子も別段悪いわけではないのですが、個人的には渚だけいればそれで万事OKです。
他は引き立て役で構いませんよ!(酷い)

ストーリーは、渚に芸能界デビューの話が舞い込んできて、大地との関係に溝が生まれる……という王道的なパターンかと思いきや、案外そうでもなかったという話w
もはや付き合っているようにしか見えない二人にとって、この程度の障害は苦としないようです。
渚はかなりのヤキモチ焼きなので、一喜一憂が激しいのですが、それがもう微笑ましいぐらいに心の距離は近いので安心して見ていられます。

もともと自分はツンデレに関して、好きか嫌いかと問われたら好きというぐらいの認識だったのですが、この「渚フォルテッシモ」シリーズを読み始めてから、自分はツンデレ大好きなんだなと考えを改めざるを得なくなりましたねw

一方、これまでおざなりにされていた本筋の敵役・占い師もとうとう本格的に登場……なんですが。
何だろう、この盛り上がりのなさは。
ここまで引っ張ってきた割に、ショボすぎやしませんかねぇ。
驚くほど軽い物語さえ修正してくれれば、もっと大っぴらにお勧めできるんだけどなー。

ところで、以前少しだけ触れたように4巻から絵師さんが変更されています。
これまでの桐野霞さんから、bomiさんという方に変わっています。
おそらくは、あまり名前を聞いたことがないという人ばかりだと思いますが、実は元KIDスタッフだったりします。
『12RIVEN』で滝川悠さんとともにキャラクターデザインを任されているほか、メモオフやEver17にも多少関わりがあったそうです。

基本的にシリーズ途中での絵師交代は嫌いなんですが、実際に絵を見てみると、これもありかなと思えました。
表紙の渚は綺麗で手に取ってみたくなる出来ですし、挿絵も既に描かれているキャラクターの雰囲気を壊さないようにしているのが伝わってきて、とても好感が持てました。
5巻以降はどうなるのか分かりませんが、桐野霞さんが復帰されても、このままbomiさんでいってもどちらでもありですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  bomi  評価B 

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ライトノベルの楽しい書き方2 

ライトノベルの楽しい書き方 2 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 2 (GA文庫)
(2008/05/15)
本田 透

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【評価……B
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

学園最強少女にしてライトノベル作家の流鏑馬剣は、あせっていた。学園一かわいい女の子・市古ゆうなが偶然にも始めた夏休みのアルバイトをきっかけに、剣の仮の(?)恋人である与八雲と急接近していたからだ。
その影響で、剣は創作に行き詰まり、担当編集・与心夏を困らせていた。一計を案じた心夏は、剣と自身の従弟でもある八雲、そして絵師・ぽんぽん先生を夏の合宿へと誘いだす。三角関係を体感させることで、剣に刺激を与えようとしたのだ。
こうして、夏の海での合宿がスタート。だが、水着での騒動や、次々と海の生物が出現したりと、予想外の展開に!果たしてスランプ脱却なるか、そして三人の関係は!?

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


ツンデレな現役女子高生作家の初々しい青春ライフ、第2弾。
ライトノベルの書き方?
そんなの一切載っていませんよ!

ラブコメ面が前面に押し出されていて、ヒロインがラノベ作家という設定はストーリー上ではあまり関係がないようになってきてます。
良くも悪くも、普通のラブコメですね。
この作品だけの特徴が消えかかっているのは残念ですが、ラブコメパートがそれなりに面白いからまぁいいかな。

今回のテーマは、ラブコメの定番中の定番である三角関係。
既に1巻の頃から妹・こゆりはブラコン全開で、兄・八雲を奪おうとする剣を敵視していましたが、ハッキリ言って役者不足でした。

そこで登場するのが、前回で思わせぶりな(見え見えともいう)伏線を残していた市古さんです。
自分の理想の女性像である市古と八雲が親しくなっていくのを横で見てヤキモチを焼き、妄想に走る剣の姿がベタだけど面白くも可愛い。
三角関係と言いつつも波乱はなさそうなんだけど、剣のヤキモチ焼きが尋常じゃなく、勝手に自滅していく様は可哀想だけど思わず笑っちゃいますね。

1巻の感想で剣が青山素子に似ていると言いましたが、市古さんもどこかで見たようなキャラですね。
幼くも純真で、その割に身体の発育はイイというテンプレ的な天然ドジっ子巨乳娘です。
分かりやすく具体例を出すならば、朝比奈みくるですね。
ただ、地味すぎて、みくるほどは魅力はないですが。

桐野霞さんの絵は個人的に好きですけど、表紙から受ける印象が1巻とはまるで違いますね。
どう考えても、水着も刀もラノベ作家には関係ないよなぁw

ライトノベルらしく気軽に読むことができました。
ずっと同じパターンだと飽きてしまいそうだと危惧している面もありますが、今のところは継続して買っていこうかなと思えるシリーズですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ライトノベルの楽しい書き方  本田透  桐野霞  評価B 

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渚フォルテッシモ3 

渚フォルテッシモ3 (MF文庫J)渚フォルテッシモ3 (MF文庫J)
(2008/02/21)
城崎火也

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【評価……B
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ツンデレ ★★★★★★★★☆☆
 … 8

UMA(未確認生物)大好きな高校生、山ノ上大地は、学校のアイドルであり人魚と人間のハーフ・麻生渚とともに浜森の町に出現する魔物と戦っている。夏の下着泥棒騒ぎののち、浜森高校に発足したUMA同好会。メンバーは大地と渚、美人生徒会長の空美と相棒の香流、大地の友達の光輝に高校生小説家・朱里。秋の文化祭に向けてさっそく活動開始するメンバーだったが、町外れの山奥にある祠について不思議な依頼が舞い込んだ。調査を兼ねた合宿がはじまる!女の子たちと一夜を過ごすなんて初めての大地はドキドキ……なんてことはなく、UMAのことしか考えていないけれど!?そんな大地に渚はヤキモチ!?大人気人魚姫ラブコメディ第三弾登場!

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

人魚の恋物語、第3弾。
今回は、表紙を見ての通り朱里がメインのお話です。

渚とは正反対でありながら、また違った意味で可愛いサブヒロインですね。
大人しい性格で、好意を寄せている大地と接する時には、少女らしい恥じらう姿を見せてくれます。
個人的に好きな要素をいくつも含んだキャラクターです。

ただ、少々淡白で独自性が薄すぎる点はありますね。
メインヒロインである渚の個性がガッシリと力強く、かつ魅力的に描かれているので、なおさらそう感じます。
結局のところ、朱里は嫉妬に駆られる渚の引き立て役にしかなっていませんしね。
渚が好きでこのシリーズを読んでいる身としては、それでもいいといえばいいんですが、やっぱりもうちょっと朱里には頑張ってもらった方がラブコメ的には面白いかな?と思いました。
もしくは、大地と渚のやり取りを延々とみているだけで幸せなので、渚に絞って話を書いてくれても嬉しいかな。

ストーリーは、UMA同好会初めての活動で、山奥に潜むというUMAを探しに合宿するお話。
まぁ、よくある話で、無難にまとまっているかと思います。

渚のツンデレっぷりと、ラーメン話が毎度ながら楽しい。
上記の通り、朱里をメインに据えたため、どちらの成分も控えめなのが物足りませんでしたが。

内容は薄めです。
短めの文章で改行が多いため、あっさりと読めます。
良くも悪くも、渚で成り立っている作品だなぁと再認識させられた3巻でした。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  評価B 

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ライトノベルの楽しい書き方 

ライトノベルの楽しい書き方 (GA文庫 (ほ-01-04))ライトノベルの楽しい書き方 (GA文庫 (ほ-01-04))
(2008/02/15)
本田 透

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ツンデレ ★★★★★★★★☆☆
 … 8

与八雲は、知ってしまった。クラスメイトのおっかない学園最強少女・流鏑馬剣が、実はらぶりぃふぁんしぃな作風の新人ライトノベル作家・姫宮美桜だったという恐ろしい秘密を……!
おかげで、正体を隠し通そうとする剣に「口外したら命はない」と脅される羽目に。そんな剣だが、実は大スランプで新作ラブコメの執筆がまるで進んでいなかった。
八雲の従姉にして剣の担当編集・心夏は何を思ったか剣に「八雲と彼氏彼女ごっこして恋愛経験を積め~!」と言いだす。はたして二人の運命は……。
〆切り破りから始まるラブコメディ、スタート!!

【感想】

タイトルと題材に惹かれていた時に「ライトノベルサイト杯」にて投票されているのを見て、買うのを決意した作品。 ⇒ 【関連記事
ライトノベルを扱うライトノベルが、一体どのようなものなのか興味津津でした。

読んでみて、まず驚いた……というか気付いた勘違い。
てっきりライトノベルを書き上げるまでの工程を描いた作品だと思っていました。
ライトノベル版「バクマン」みたいな感じで、業界裏話を交えながら美少女作家が奮闘する――というのを想像していたんですが、全く違いましたね。

これは、ヒロインがラノベ作家ということだけで、よく見かける普通のラブコメでした。
それを知らずに読むと、騙されたと思うかもしれません。
事実、僕も序盤は期待していたものと違うなぁと少し残念に思いましたよ。

しかし、その考えは途中から改めざるを得ませんでした。
これ、意外と普通に面白いラブコメ作品ですよ!

設定は「渚フォルテッシモ」と非常に似通っています。
どちらの主人公も人間以外の生物に興味が向いていて、恋愛感情にちょっと……いや、かなり鈍感。
どちらのヒロインも外から見たイメージと中身の性格に大きく開きがあって、高飛車で素直になれない女の子。
さらには、絵師も同じ桐野霞さんときてます。
ラブコメとしての面白さも共通する部分が多いので、片方の作品が気に入ったら、もう片方の作品も楽しめるはずです。

ラブコメのネタとしてはお約束の「彼氏彼女ごっこ」という偽りの関係から始まる二人が見ていて楽しいのなんの。
ベタベタな展開なのにあざとさを感じずに、初々しい二人の様子につい頬が緩んでしまいます。
いちいち照れるヒロインの剣が、これまた可愛いんですよ。

流鏑馬剣は「ラブひな」に出てくる青山素子に似てますね。
侍っぽい言動とか、男への耐性のなさとか、世間の流行に疎いところとか。あと小説書くところもw
素子スキーの自分には、懐かしさもあり、瞬く間に剣が好きになっていきました。

ラストの展開は、思わぬ伏線回収に驚きました。
すっかり忘れて読んでいましたよ。
この締め方には一杯食わされました。
そのおかげで、読了感がとても良かったですね。

あまりに定番のネタを踏襲しているため目新しさは非常に少ないです。
それは逆に捉えれば、安定して楽しめるという意味でもあります。
予想していたものとはまるで違いましたが、楽しめたので買って良かったと思いました。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

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渚フォルテッシモ2 

渚フォルテッシモ 2 (2) (MF文庫 J き 2-2)渚フォルテッシモ 2 (2) (MF文庫 J き 2-2)
(2007/10)
城崎 火也

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★★★
 … 9
ツンデレ ★★★★★★★★★★
 … 10

山ノ上大地は、UMA好きのちょっと変わった高校一年生。ある時大地は、学校中の人気者・麻生渚の秘密を知ってしまう。実は渚は、大地たちの住む浜森の町を守る人魚と人間のハーフで、“潮騒”とともにやってくる魔物と戦っているという。さらにみんなの前では清楚でか弱い美少女を演じている渚が、実は短気で怪力・キレると手がつけられない猫っかぶりであることが判明。大地は渚に踏みつけられつつも、異形の魔物を撃退するのを手伝うことになった。そんなある日、女子更衣室で下着が忽然と消えてしまう事件が発生。犯人は――大地!?強気で勝ち気、我がままで勝手な、とびきり可愛い人魚姫と大地の冒険ラブコメディ、第二弾登場!

【感想】
ラーメン大好きな半分人魚のツンデレっぷりを楽しむ爽快ラブコメ、第2弾。
大幅にラブコメ度が上昇していて、今回も面白かったです。

あぁ、渚かわいいよ渚!

このブログでラノベ感想を始めて以来、人物評価で星9個以上のつけた作品は数えるほどしかありません。(2008年11月13日現在、『渚フォルテッシモ』含めて6作品のみ)
しかし、同じ星9個でも他作品は登場人物の平均点が高いのに対し、この作品はほぼ渚一人だけでこの評価となっています。
それだけ渚に肩入れしちゃってます。

1巻に比べて渚視点で進むことが多く、より彼女の心情を楽しむことができるようになっています。
本人は認めはしないけど、見事なまでに恋する乙女ですね。
大地に対して暴力を振るっていても、内心は大地のことが気になるなんてレベルじゃ片付けられないぐらいに大好きなのが見て取れて、自分でも気持ち悪いくらいニヤニヤと顔を崩して読んじゃってますw
個人的には、外で読むのは危険な作品になりつつありますね。

魔物退治なんて、正直どうでもいい……という読者の思いが伝わったのか、ラブコメ街道へ方向修正がされています。
新たに女の子が2人追加され、渚は気が気でない様子なのが乙女らしくて可愛らしい。
そんな女の子たちに囲まれている大地ですが、ハーレムといった気配はなく、気になるのはやっぱりUMAのようで、鈍感さに磨きをかけてますね。
反撃が来ると分かっていても渚に暴言を吐ける大地を見ていると、喧嘩するほど仲がいいというのを体現してるなぁと思いますね。

真面目な青春物語だと減点になりますが、コメディだとこの程度の鈍感は許容範囲内ですね。
二人のすれ違いが最後には解消されるという安心感が大きいため、読んでいてイライラしません。
読了後の爽快感が抜群で、純粋に読んで楽しかったと思える楽品です。

前回の感想でも書いた通り、典型的なツンデレ娘の渚が全てといっても過言ではない本です。
他の女の子と楽しくお喋りするだけで、付き合ってもいないのに怒り狂う渚に理不尽だと感じる人もいるかも。
確かに嫉妬してすぐに手が出てしまう女の子ではあるんだけど、すぐにこれでは駄目だと反省するから変なわだかまりは残らないです。
逆にちょっとしたことですぐに喜ぶ渚が微笑ましくて、こちらまで嬉しくなっちゃいますね。

9割が渚の魅力で構築されている本だとすると、残り1割はラーメンですね。
この本を読むとラーメン食べたくなってきて困ります。
……ああ、またしてもこんな時間にラーメンを食べてしまった。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  評価B+ 

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渚フォルテッシモ 

渚フォルテッシモ (MF文庫 J き 2-1)渚フォルテッシモ (MF文庫 J き 2-1)
(2007/06)
城崎 火也

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ツンデレ ★★★★★★★★
 … 9

山ノ上大地はUMA大好きのちょっと変わった高校一年生。今日も、変な生き物が出るとの噂をたよりに、夜の学校に忍び込んだ。しかし、大地が教室でみつけたのはUMAではなく、学校中の生徒に人気の美少女・麻生渚だった。しかもなぜか裸で、びしょぬれで。彼女に悲鳴をあげられ慌てて逃げ出した大地だったが、翌日、渚につかまってしまう。いつもの清楚で優しい彼女から一転、鬼のような形相で「昨日のことは黙っていなさい」と脅した渚は、あげくに「私、半分人魚の血をひいているの」と打ち明けてきて……。強気で勝ち気、我がままで勝手な、とびきり可愛い人魚姫に振り回される大地の、ちょっと非日常な冒険ラブコメディ、開幕!

ツンデレ半人魚女子高生と未確認生物大好き男子高生の痛快ラブコメディ。
個人的には初めてのMF文庫になります。

軽い気持ちで読み始めたら、予想以上に面白かった!

キャラクターが非常に魅力的。
特にヒロインの麻生渚は見ていて楽しい娘で、読書中は自然と笑みを浮かべていました。

渚は周囲に対してはおしとやかな完璧超人を演じているけど、実は超が付くほど高飛車な性格な女の子。
人魚の怪力に物を言わせてすぐに拳を振るったりすることも珍しくありません。
そんな女の子が、主人公にだけは素顔を見せてくれてるところがたまらなく可愛らしい。
お嬢様の仮面をつけているときとのギャップもあり、コロコロと表情を変える渚は非常に活き活きしてて、こんな女の子が近くにいたら楽しいだろうなぁと感じさせてくれます。

プライドの高く、なかなか素直になれないツンデレ娘の割に、言動に嫌味がないのがポイント高いですね。
根は優しいというのが分かりやすく描かれているので、苦手だと感じる人は少ないんじゃないかな。
傲慢すぎるツンは苦手な人だと感じる人もいるでしょうから、このくらいでちょうどいいバランスだと思いますね。

主人公・山ノ上大地を振り回していたはずが、いつの間にかに振り回される側に立たされている渚が可愛くてニヤニヤせざるを得ませんw
ラブコメの王道的なベタベタなイベントもあり、お互いに惹かれていく様がとっても初々しい。
特に中盤のラーメンのエピソードは、読んでいるこちらも幸せな気分に浸れましたね。

渚のキャラだけで、この作品が良作だと言えるほどに素晴らしかった!
メインヒロインでこれだけ好きになれるキャラは、久しぶりですよ。
いつも自分はサブヒロインの方が好きになってしまう性質ですからw

ストーリーに関しては、学園に出没する魔物退治がメインになります。
推理要素もあって、個人的にはそちらも楽しめました。
ただ、特別何かが凄いってわけでもないので、ありきたりと感じるかもしれませんね。

ありきたりといえば、設定云々全てがそう言えます。
表裏の激しいヒロインだって、ラブコメのテンプレの一例だと言えますしね。
ネタバレになるので伏せますが、他にも古典的な設定も多く、「そんな馬鹿なw」と笑ってしまいました。
この作品でしか読むことできないモノというのは少ないかと思われますが、そんなことが些細な不満にもならないのは、1つのラブコメ作品として非常に良く出来ているからですね。

桐野霞さんのイラストも素敵でした。
楽しめる絵とでもいいましょうか、挿絵は漫画っぽさがいい味出していました。

とにもかくにもツンデレ最高!と思える作品でした。
渚が好きになれるかどうかで大きく評価が変わるでしょうが、ツンデレ好きは是非読んで欲しいですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  渚フォルテッシモ  城崎火也  桐野霞  評価B+ 

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