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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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めたもる。 

めたもる。 (メディアワークス文庫)めたもる。 (メディアワークス文庫)
(2010/11/25)
日比生 典成

商品詳細を見る
読書期間:2010/12/15~2010/12/16
月間マイベスト作品

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
青春
和み
ほのぼの
メルヘン


 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9



 たとえば、すれ違いばかりの彼と彼女がいたとする。本当にちょっとしたボタンのかけ違い、ささいなことだ。でも、きっかけがなくて――。
 そんな時、彼/彼女はふと善行をする。弱っている猫にエサをあげたりといった些細なことだ。だが、枕元に神様が立って、何にでもなれるお札をくれるという。え?そんなおとぎ話を信じられない?いやいや、嘘じゃない。実際彼らはお札を手に入れ、それがきっかけとなり二人の関係は変わっていくのだ。
 大人のメルヘンをどうぞ。

【感想】


優しい心を持った人達が、大切な人のために行動を起こす、とても素敵な短編連作。

うわー、これはいいなぁー。
ものすごく和ませてもらいました。
優しい空気に満たされ、まさに心が洗われるような、幸せな気分に浸ることができました。

基本は、4章+αからなるボーイミーツガール。
心の綺麗な人達が、何にでも変身できるお札を手に入れたところから物語は始まります。
打算的な人間だと、ここで悪事を想像してしまうものですが、根っからの善人たちは考えもしません。
理由はそれぞれ。しかし、ただひたすら純粋な気持ちで、誰かのためにお札を使用します。

どれもこれもちょっぴり切ないけれど、最後にはじんわりと温かくなれました。
言葉に棘がなく、柔らかい文体は、まるで童話のようでもありましたね。
人肌のような温もりを感じ取ることができ、読了感が素晴らしく心地良かったです。

ストーリーラインが見事なまでに真っ直ぐで、余分な要素がほぼありません。
研ぎ澄まされたというよりは、シンプルな作りになっているといった方が合っている気がします。
教科書的な内容なのかもしれませんが、設定が凝りがちなラノベ作品が多い中で、こういった作品は、逆に新鮮に感じますね。

全ての章において完成度が高くて、良かったものを一つ挙げろと言われても選びきれないです。
第1章「真実の鑑」のキャラに憧れ、第2章「ランナー」で元気をもらい、第3章「月の猫」では切ない愛に涙し、第4章「SPRING COMES IN LIKE A LION」の不器用な二人の青春にニヤニヤさせられました。
そして、終章「after……」があるおかげで、各章がグッと引き立ちます。

あらすじが分かり辛くて、イマイチ興味を持てなかったのですが、買って正解でした。
作者の「海をみあげて」が面白いと感じた人ならば、こちらも楽しめるのではないでしょうか。
個人的には、作者買いして良かったと思いましたね。
次もこの路線で読んでみたいなぁ。

優しさが沁み込んであたたかい「大人のメルヘン」

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  めたもる。  日比生典成  尾谷おさむ  評価B+ 

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海をみあげて 

海をみあげて (電撃文庫 ひ 4-2)海をみあげて (電撃文庫 ひ 4-2)
(2007/07)
日比生 典成

商品詳細を見る

【評価……B
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7

鯨が空を飛んでいるちょっと不思議なこの町で今日も真琴は元気です。部活も三年生は引退で大好きだった剣道もしばらくお休み。あまり実感のわかない受験も憂鬱だけど、気にしない気にしない!
お節介でまっすぐな彼女は何にでも首を突っ込みます。クラスメイトの洋介はそんな彼女に対して冷ややかです。「クールでかっこいいってみんな言うけど、ただ冷たいだけなんじゃないの(真琴評)」と言われた洋介も、いつのまにか彼女のペースに引き込まれ……。また二人で厄介事を引き受けてしまうのです。
ちょっとノスタルジックな普通の少女と少年の物語。

非常にベタベタなお話で、だけどだからこそ安心して読める良作。
淡い青春モノの王道で、人に勧めやすい本ですね。

僕がこの本を購入するキッカケの一つとして、いつものようにアマゾンのレビューを参考にしました。
そこにはこの作品を端的に表す、実に分かりやすい表現が書かれていました。

それは、ジブリという一言。
そう、この物語、ジブリっぽいんですよ。
もっと具体的にいえば、「耳をすませば」に似ています。キャラも物語も雰囲気も。
あんな青春物語が好きな人には、文句なしでお勧めできます。

ジブリ作品の中では比較的地味な方である「耳をすませば」のように、この本も地味な方に分類されます。
鯨が空を泳いでいること以外は、突飛な設定も展開もありませんし、物語もよくあるもので驚きはありませんね。
普通と言われたら、そうですねとしか答えようがないです。
しかし、普通というのは捉えようによっては、読みやすく分かりやすい内容とも言えます。
僕はこういう王道も好きなので、展開に飽き飽きしたと思うことはなく、面白く読めました。

主人公の真琴は、あどけなさを残しながらも、思春期特有の感情に揺れ動かされている可愛らしい中学生の女の子です。
元気はつらつとした姿は、心地よさを感じさせてくれますね。
それに対して、クラスメイトの洋介のツンデレっぷりは……これまた王道ですなw
一昔前の作品の香りがしましたw

イラストは、七姫物語でお馴染みの尾谷おさむさんです。
特徴的なアニメ調のカラーイラストのみで、本文中に挿絵はありません。
真琴の容姿がイメージピッタリだったので、挿絵がなくても表情が見て取れるようでした。

青春には、甘さ、切なさ、ほろ苦さなど色々な要素がありますが、この作品に詰め込まれているのは『爽やかさ』ですね。
まったりしたいときには、どうぞ。
すっきりした読後感と、ちょっぴり心が温まることができるかと思います。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  海をみあげて  日比生典成  尾谷おさむ  評価B 

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