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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『愛してるゲームを終わらせたい』4巻 感想 



愛してるゲームを終わらせたい」4巻のネタバレ感想です。

好きが溢れて尊い。
ラブコメジャンルに限らず、連載中作品で最も推している漫画だと断言できるほど大好きです。
この漫画に出会えたことが何よりも嬉しい。

ポッキーゲームでファーストキスというお約束破りで終えた前回の続きから。
衝撃の展開が実は終わりではなく、始まりだったというのが更なる驚きを与えてくれます。

第24話「幼なじみは止められない」はラブコメ史上でも有数の尊さが滲み出るエピソードだったと思います。
思わぬ形で初めてのキスをした二人が、なおもポッキーゲームを続け、言葉もなく止まるつもりはなくただただ唇を重ねる姿に目が離せません。
愛おしさと歓びと哀しみが同時に襲ってきて感情の整理がままならない。
こんなの思春期の高校生では処理できるはずがないですよ。
読者視点だというのに、体の奥底からゾクゾクと震え立つものが抑えきれずに全身をねじりまくってしまう有り様ですから。

幼少の頃にもらった可愛いという言葉。
物凄く嬉しかったはずなのに、みくにとってまるで呪いのように縛られていました。
欲望に負けてキスしたことに嬉しがる自分を嫌悪して号泣するみくは居たたまれないことこの上ないです。

いつも違う雰囲気だったみくを止められず反省する優希也は、さすが幼馴染みに関して察しがいいですね。
好きな女のから結果的にキスを数え切れないほどされたら、普通幸せな気持ちで満たされてしまいそうなものですよ。
しっかり相手を見えていますし、大事な時に行動に移せるので、高校生にしては立派過ぎます。

泣いて枯らした声に気付いて即座に走り出す優希也が格好良い。
まさにヒーローのようで、みくが惚れるのも納得です。

心身弱っている時に優しくされちゃうと、自然と涙は流れてしまいますよね。
独りで鬱々とネガティブに落ち込んでいたみくを解放させるかのように、カーテンを開けて光を取り込み、テレビを点けて賑やかにさせるシーンが素晴らしいの一言。
台所から聞こえてくる音が独りじゃないよと教えてくれるみたいで安心感を与えてくれます。
陰っていた心に優しさが染み込む素敵な場面でした。

好きと言えない、愛してると語りかけられない不器用な二人。
だからこそ尊くて、苦しくて、眩しい。
青臭さ全開でいいじゃないか。
言葉にできない想いを行動で移すことは決して悪いことじゃない。
優希也の腕に抱きしめられたみくが「ありがとうっ」と口にした瞬間、二人の笑顔が最高でした。

物語の尊さだけでなく、とにかく女の子が可愛く描かれているのも素晴らしい。
時折、優希也が性的な視線を送るのも男子高校生らしくて良い。
エロいというか、生々しい艶めかしさにドキドキさせられます。
こんな距離感の近い女の子が傍にいながら、よく我慢できているなと思いますよ。

本来であれば、終始この青春真っ盛りの幼馴染みだけで語る尽くせるぐらい内容の濃さなんですが、どうしても語りたいことが一つ。
そう、なっちゃんさんです。
素朴で可愛いみくに対して、美少女って感じが強くスタイルも良くて目を引きます。
天然気味でケーキを「洋のものじゃん」と敵視する和菓子屋の娘で大変楽しい存在となっています。
登場頻度こそあまりないですが、彼女の外伝エピソードも読んでみたいなと思わせてくれますね。

神回ラッシュで実に濃い一冊でした。
第24話はもちろんインパクト絶大でしたが、それ同じくらい第27話「幼なじみは優しすぎる」第28話「幼なじみは抱きしめる」がお気に入りですね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 愛してるゲームを終わらせたい  愛してるゲームを終わらせたい(巻感想)  堂本裕貴 

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『愛してるゲームを終わらせたい』3巻 感想 



愛してるゲームを終わらせたい」3巻のネタバレ感想です。

ああもう、悶え殺す気か!
常に相手のことを考えて、夢中にさせることに夢中な幼馴染みの尊さ、たまりません。

今、最も心動かされる青春ラブコメ漫画といったら、間違いなくこの作品と断言します。
ラブコメ好きでこの漫画を読んでいないのは損してますよ。

知名度がさほど高くなく打ち切りが怖いので、もっともっと広まって欲しいと切に願います。

家の鍵を持たずに出掛けたことで自宅に帰れなくなり、急遽発生したお泊りイベントの続きから。
普段以上に意識しまくりで心臓の音が煩いぐらいにドキドキする二人の心情にシンクロします。
外野から見ていたらお互い好きなのが丸分かりなのにどんだけ自信がないんだ。

愛してるゲームのおかげで、己を磨くことが出来た優希也。
愛してるゲームのおかげで、自分を可愛いと言えるようになったみく。
恋は人を変える力があると実感しつつも、まだ相応しくないと思い告白を躊躇してしまう二人がもどかしい。
早く付き合っちゃえよと思う気持ちとまだしばらく見守りたい心が入り交じります。

初々しい関係なのに度を越したアクションを起こすので破壊力がヤバイ。
朝まで布団の上で抱き合う関係で付き合っていないとか、どう考えてもおかしいですよ。

可愛い女の子を描くのが上手い作者さんなので、脇役も含めて目を奪われてしまいます。
誰も突っ込まなかったけど、なっちゃんさんの和傘にレインコートってキャラ濃いな。

新キャラの生徒会長、白百合先輩も美人なツンデレで好きです。
クールな割にはちょろいところも含めて愛おしい先輩ですね。

22話からの新章は4巻に持ち越しだと思っていたので、今巻に収録されるのは予想外でした。
連載追いかけているので今後の展開が神回連発であることを知っています。
しかし、単行本派の人にとっては23話でポッキーゲームからのファーストキスでおあずけ食らうのは拷問じゃなかろうか。
よくあるラブコメだと何だかんだで実際にはキスしないのが定番ですからね。

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『愛してるゲームを終わらせたい』2巻 感想 



愛してるゲームを終わらせたい」2巻のネタバレ感想です。

両片思いが好きな人にとってはたまらないラブコメ。
今回も実に素晴らしい内容でした。

甘酸っぱい青春に胸が苦しくなりました。
ああー、若々しくてなんて眩しいんだ。
こんな恋をしたかったなーという気持ちと、こんな恥ずかしいこと絶対したくねえなって気持ちが入り混ざります。

主要人物が少ないこともあって、二人の濃厚な時間をたっぷりと堪能できます。
まるでチョコレートケーキのような甘ったるさが売りで、人によってはクドいと感じるかもしれませんが、個人的には大好きです。

最初に惚れたのはみくだったようですね。
家族を亡くして傷心中の幼少期にあんなに優しくしてくれたら惚れてしまいますよ。
愛してるゲームを始めたのだって、照れ隠ししつつも好意を伝えたかったからでしょうしね。
優希也が恋を自覚した瞬間のことをみくも気付いていたようで、リアクションがあった時のみくの喜びようはこちらまで嬉しくなりました。

相手を照れさせるため自爆気味の特攻する様子を見ていたら、読者の方が照れてしまって顔が崩れてしまいます。
少女漫画顔負けのラブシチュエーションの連続で破壊力がヤバい。
1巻では優希也が恥ずかしい攻め方をしていましたが、今回はみくの積極さにやられてしまいます。
妹のわかなが呆れ顔してしまうのも、ずっとこの二人をそばで見続けいたら仕方ないでしょうね。

登場シーンこそ少ないけれど、同級生のなっちゃんさんも好きです。
同い年なのにお姉さんぶって失敗するのが可愛い。
休日ならともかく学校来るのに髪を編み込むのは大変でしょうに、拘りでもあるのかな。
実家が和菓子屋だったり、みくと比べて発育が良かったりと気になるところてんこ盛りです。

自宅に泊めることを誘うラストシーンが意味深な描き方過ぎる。
玄関のドアを閉じるコマが大人の階段上るようにしか見えません。
二人とも心中ドッキドキでしょうね。

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『愛してるゲームを終わらせたい』1巻 感想 



愛してるゲームを終わらせたい」1巻のネタバレ感想です。

サンデーうぇぶりにて連載されている堂本裕貴先生によるラブコメ最新作。

うわー、こういうの大好物です!

「愛してる」と言葉にして相手を照れさせたら勝ちというゲーム。
実は両想いなのに負けを認められない男女が意地を張るというラブコメで、まさしく題名通りの内容です。

必死で隠しているつもりの主人公・優希也ヒロイン・みくが愛おしく、そしてもどかしい。
歯が浮く台詞を連発する二人に読者側もカラダがよじきれる勢い。
もうね、ウズウズしてたまりませんよ。
幼馴染みの甘酸っぱい青春が現在進行形で埋め尽くされています。
これ、将来思い出して悶え死ぬやつですね。

相手を屈服させたいという構図は「かぐや様は告らせたい」に似てます。
大きな違いとしては、年がら年中、愛の言葉を囁き合う関係でお互いの攻撃力が強過ぎて常にノックダウン寸前ということ。
個人的には大好きな作品ですけど、鳥肌が立って読めないという人がいてもおかしくありません。

優希也が陰キャから見た目だけ高校デビューしたのに対して、みくは陽キャなので基本的に男が劣勢の構図となっています。
っていうか、入学前からSNSで交流を深めて友達を作るなんて本当にするの?
怖い時代だなぁ。

とにもかくにも、みくが可愛い。
みくを天使だと錯覚する優希也の瞳とシンクロせざるえません。
こんなに可愛い女の子がいたら、周りの男子は放っておかないぞ。
照れたりハニかんだり、全部のコマが可愛いくてついつい目が止まってしまいます。

一方で優希也の空回りはイタ面白い。
少女漫画を参考にしたデートプランが色々と酷い。
ドキドキではなく羞恥心という意味で恥ずかしがるみくは結構頑張ったと思いますよ。
とはいえ、優希也はみくのためにコストをかけて必死になったわけで、決して嫌いにはなれませんね。

巻末おまけ漫画は中学卒業式の帰り道エピソード。
後輩から贈られた花やプレゼントを両手に抱えた状態で、汗だくになって優希也を追いかけるみくが見所です。

同じ流れが続いているだけのにずっと楽しい。
できるだけこのまま近距離ラブコメが続いてくれることを願います。

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