FC2ブログ

明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

05«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»07

空ろの箱と零のマリア5 

空ろの箱と零のマリア〈5〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈5〉 (電撃文庫)
(2012/07/10)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2012/7/17

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
構成
緊張感
狂気



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 大嶺醍哉が手にした箱は、“罪と罰と罪の影”。
 人々の罪を可視化、それを取り込むことによって対象を傀儡化する“箱”を使い、彼は人間を『選別』していく。
 自身の信念に基づき邁進する醍哉。
 そんな彼を“敵”とみなす星野一輝は、醍哉を止めるため、箱“願い潰しの銀幕”の使用を決断する。
 そして醍哉は、気づけば無人の映画館の中に閉じ込められていた。ここが一輝が展開した“箱”の中だと気づいた醍哉は、対抗するための手段を模索する。
 “箱”VS“箱”。衝突する二人。
 果たして勝者は――?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


2年振りに発売された待望「はこマリっ!」シリーズ、第5巻。
合間に別作品を挟んだことで、打ち切りかと危惧されましたが、無事に刊行されて本当に良かった。
今現在追いかけているシリーズ作品でも、指折りのお気に入り作品です。

さすがに忘れていることも多く、ややこしい設定などに思い出すのに苦労しました。
もしも期間を置いて読むのであれば、軽くおさらいしておくことをお薦めします。

物語は佳境に入り、遂に正面衝突となった一輝と醍哉。
互いの願いを遂げるために、互いの願望を潰さねばならない。
“箱”の使用者同士の争いは、苛烈を極めていく……。

そう、これを待っていました!
じっくりと読みこみたくなる面白さは、他では早々味わうことが出来ません。

醜悪な人間模様と突き抜けた爽快感が混在した作風は変わらず。
娯楽性の濃かった「怠惰なる遊戯」編と比べると、“箱”自体のギミックよりも、軸のしっかりしたストーリーに興味をそそられます。
タイトルに結びつけた構成力には、驚愕を覚えます。

えげつない話を書かせたら、著者の右に出るラノベ作家は存在しないのではないでしょうか。
残虐かつ非道な人間を描く際に、読者層を想定してオブラートに包まれるどころか、容赦のない表現で徹底的に虐め抜いています。
この手の残酷さが好きな人にとっては、堪らなくゾクゾクとするでしょうね。

抽象的な事象を具体的表現で置換する手法に長けているのが特徴ですね。
少し曖昧すぎてボカしている部分は見受けられますが、本筋には影響ありません。
“箱”という認識し辛い現象を的確に書き表しており、読者が想像しやすい配慮がなされています。
特に今回の場合、醍哉が手にした箱“罪と罰と罪の影”は、名称通り、人間の罪や罰を具現化しているので、描写のキツさが跳ね上がっているように感じられます。

醍哉をダブル主人公の片割れとして書いたというだけあって、5巻の主役は紛れもなく彼です。
ばら撒かれていたヒントを繋ぎ合わした解答編ともいうべき構成となっており、中学時代から大きく変化した醍哉の背景に迫るものとなっていました。
その一方で、従来の主人公であった星野一輝は、もはやラスボス化していますね。
いや、ダークヒーローと言った方が適正かな。

醍哉の思考には共感を覚えるところが多数あります。
どちらかといえば、一輝の方が異常だと感じるから、醍哉の方に寄りついた……というわけではなく、常日頃から醍哉のような考え方が根底にあるからです。
現実は、不条理で不平等だと痛感し、理解しているからこその願望でしょうね。
実現可能な方法が存在しないために諦めていたのが、突如“箱”という形で転がりこんできたら、賭けたくなるのも心情的に仕方がないことです。

3,4巻で登場した新藤色葉と柳悠里にも積極的な介入があるのが嬉しい。
両者ともに、ゲストキャラとするにはあまりに惜しい人材でしたからね。
清純派ビッチというワケのわからないキャラ設定が妙にしっくりくる柳悠里。
己の力量を正しく把握して如何無く発揮出来る強さを持つ新藤色葉。
どちらも非常に魅力的かつ刺激的で、ゲームを盛り上げてくれます。

元々安定していなかったイラストは、2年の時で更に変貌を遂げましたね。
口絵の一輝や醍哉を見て、誰だこれ?と思いましたよ。
個人的には、1~3巻頃の絵柄が好きですね。

さて、明確に埋められた伏線が、明かされるまま終わりました。
全てが引っくり返る可能性を秘めた仕掛けは、果たしてどのように動き出すのか。
次巻も目が離せませんね。

登場人物達の駆け引きが逆転の応酬でワクワクが止まりません

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  鉄雄  評価A- 

△page top

あなたが踏むまで泣くのをやめない!! 

あなたが踏むまで泣くのをやめない!! (電撃文庫 み)あなたが踏むまで泣くのをやめない!!
(電撃文庫 み)

(2012/01/07)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2012/3/3~2012/3/5

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ロリ
ギャグ
ラブコメ
構成


 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 ある日、クラスメイト(で可愛くて俺の女神でそして巨乳)のチョコちゃんに、一緒に部活見学をして欲しいと誘われた。
 なぜか我が家に居候し続けるドS幼女も連れて向かった先は『ポジティ部』。
 ゴクリ……。
 嫌な予感しかしねぇ。
 案の定、その部活はポジティブどころか、頭のネジが外れたネガティブなやつらの集まりで……。しかも『リア充耐性』をつける活動だとか言ってる。
 残念系乙女なチョコちゃんのトラウマを克服するため、亭主関白系男子の俺が立ちあがる……!波瀾万丈の第二弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


残念系少女たちと繰り広げる痛快ラブコメディ、シリーズ第2巻。
タイトルでシリーズ物と判断できないのは、不親切だと思いますね。

意外と良かったというのが率直な感想です。
前巻が好みから外れていたため、過度な期待をしなかったのが良かったのかもしれません。
買おうか悩んでいましたけど、読んで正解だったなと思いました。

1巻と比べて楽しむことが出来た最大の要因は、まず間違いなくヒロイン役の交代にあります。
ひたすらネガティブ思想に走るチョコちゃんこと黛千代子のおかげで、ラブコメが数段面白くなりました。
この娘の逆走は、あまりにも全力疾走なので、ギャグとして笑えるのがいいですね。
帯にある「わたし、ほぼ生ゴミですもんね」という台詞を始め、どこからそんな発想が出てくるんだと感心してしまうほどです。

そんな彼女がネガティブな性格を直すため、ポジティ部と呼ばれる同好会に入部するという話。
レイ部長ニーナ先輩マスクと個性的なメンバーと共に、人見知り体質な彼女たちが勇気を出して人並みの活動を行う様は、シュールな笑いと微笑ましさが生み出されています。
特定層のトラウマを掘り返すようなネタが多いのですが、しっかり笑いに繋げられているところは素晴らしいですね。

後半は、チョコちゃんの過去を知った寿也の行動が焦点となるのですが、シリアスな展開もまた面白かったです。
ラブコメであろうと人間の負の部分を曝け出させるところが、ザ・御影瑛路と感じました。
堕ちるところまで墜ちても、チョコちゃんは可愛かったです。

それにしても、サドな幼女に支配されて喜ぶなんて趣味はないので、アリスには好感を抱けませんね。
ぶっちゃけ、邪魔臭いと思っているぐらいです。
社会的に寿也を追い込もうとする白波瀬の面々が気に入りません。
大した説明もせずに何でもかんでも寿也に任せるのはおかしいでしょう。
家庭の問題に首を突っ込んだのは寿也自身ですが、たかが一高校生の彼にそこまで責任を負わせる理由があるんでしょうか?
あくまで一例ですが、アリスに残された時間が少ないといった理由のように、重大であればあるほど、なおさら所詮他人の寿也に任せる理由が希薄となるんですよね。
ここから、納得できるようなどんでん返しを見せてくれるのであれば嬉しいんですけどねぇ。

会話の応酬は、それだけで笑ってしまうぐらいセンスを感じます。
ただ、テンポを重視しすぎているのか、その場に複数人いても個々の対話となっています。
何故横から話に入ってこないんだろうかという不自然さが隠せませんでした。

最終章の展開は衝撃的でしたね。
しかし、これだけでは何とも判断が付きませんね。
果たしてどう続くんでしょうか、これは。

自虐系少女と急接近するラブコメ模様にニヤニヤさせられます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  あなたが泣くまで踏むのをやめない!  御影瑛路  nyanya  評価B 

△page top

あなたが泣くまで踏むのをやめない! 

あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)
(2011/07/08)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2011/7/9~2011/7/12

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
ロリ
ギャグ
ラブコメ



 ★★★★☆☆☆☆☆ … 5
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5




 『このあたしにせーてきこーふんを抱くのはやめてもらえる?』

 現状を報告しよう。
 俺は自分の部屋で、四つん這いになり、小学生女子(9歳、名前はアリス。ちなみに胸は皆無)の人間椅子になっていた。しかも、あろうことかお尻をペンペンされていた。ガツンと言うつもりが、むしろ俺がしつけられていた。
 何この現実?
 高飛車小学生の馬乗りプレイのせいで、俺は自己紹介すらままならない。亭主関白系男子であるはずの俺が、なぜこんな捕食系ドS幼女と一緒に住むことなった?
 詳しくは、本編を読んでくれ。

【感想】


背徳的な人間描写に定評のある御影瑛路氏の新境地。
まさかの萌え系ラブコメシリーズ開幕です。

あー……、予想通りの微妙さ。

違う作者が描いたのであれば、タイトルと表紙で判断して買うことはなかったでしょう。
最初から過度な期待はしていませんでしたが、それでもやっぱり残念だと感じてしまいました。
それは、作者の筆力を知っているからこそ、平凡な萌え系に走った内容に落胆してしまうんでしょうね。
ダークで緻密な深層心理を描く作風からファンになったがゆえに、特にそう思うんだと思います。

逆に読者の新規開拓という意味合いでは、ありなのかもしれません……が、果たしてこの本を購入した人が既存シリーズを買ってくれる可能性はあるんでしょうかね。
作品の雰囲気がまるで異なるので、逆サイドから見ても手に取り辛いような気がします。

内容は、悪い意味であらすじ通りです。
ツンツンとしたドS幼女・アリスの要求する命令を主人公・岩下寿也がこなしていくという、極一部の性癖を持つ人には受けはいいでしょうが、その他多くの人にとってはドン引きしてしまうようなものでした。
生意気な小娘ほど可愛いと感じる人がいるのも分かりますけど、基本的にロリにもドSキャラにも興味がない自分には辛い。

後半のシリアス展開は、重い題材の割に中身が軽過ぎる。
ラノベとしては正しいのかもしれませんが、これじゃあ心に響きません。
一昔のドラマのようにベタベタで、今更感が拭いきれませんでした。

ぶっちゃけ、アリスやその家族以外のキャラは面白くて良かったんですけどねぇ。
例えば、サブヒロイン的な位置付けにいる自虐系少女・黛千代子、通称チョコちゃん。
可愛い容姿を持ちながら破滅的なまでに逆走する姿は、嫌味を覚えるどころか好感を持てます。
もっと自分に自信を持てよと内心突っ込みながら、軽快な会話に笑ってしまうシーンは少なくありませんでした。

一見完璧に見える委員長・河内亮の趣味も面白可笑しくて、寿也とのやり取りは楽しかったです。
出番が少なかったのは残念でした。

もともと特殊な性格のキャラを描くのには長けている方ですので、ラブコメに合わないってことはないと思うんですよ。
だからこそアリスのようなテンプレキャラは、避けて欲しかったですね。

nyanyaさんのイラストは、作品としては合っているんじゃないでしょうか。
表紙のパンチラどころか、パンモロの挿絵ばかりなのは、どうかと思いますけど。

作者らしいエッセンスが混ざっていなくもないですが、現在刊行しまくっている量産型ラノベの一つでしかありませんね。
土台が引っくり返るような大どんでん返しもありませんし、良くも悪くも普通です。
他の作家では書けない「空ろの箱と零のマリア」のような話を期待したいので、こちらの道に進んで欲しくない。
なので、続巻も約束されているようですが、次は買いたくないというのが本音です。

ところで、俺妹作者である伏見つかささんが帯にコメントを寄せています。
その関係で伏見さんのブログにて記事があるんですが、そこに主人公が作者そっくりだという話が……。
まさかパクメン(亭主関白系男子)を目指す野望をお持ちだったとは。

亭主関白を夢見る男子高校生が、幼女に好き勝手に弄ばれる話

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  あなたが泣くまで踏むのをやめない!  御影瑛路  nyanya  評価C+ 

△page top

空ろの箱と零のマリア4 

空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)
(2010/06/10)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2010/6/11
月間マイベスト作品

【評価……A
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★★
 … 9
物語 ★★★★★★★★★
 … 9
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
構成
ミステリー
緊張感
完成度


 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 「ああ……分かったよ。僕が――僕が、『王』になってやる」
 クローズド・サークル『王降ろしの国』。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること――。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。
 その“騙し合い”のゲームから、未だ抜け出せない星野一輝。彼はついに、事態打開のため自ら“王”となるべく動き出す。カギとなるのは、トリックスターである大嶺醍哉。この空間を作り上げた“箱の所有者”はいったい誰なのか、一輝はついにその真実へとたどり着くが……。
 『王降ろしの国』完結編、登場!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


略称の可愛らしさと裏腹に、シビアな展開の連続である「はこマリっ!」第4巻。

これは凄かった。

作者の発想には、いつも予想を超えられるわけですが、今回は数えられないぐらい裏を突かれました。

しかし、少しでも語ってしまうと、ネタバレに繋がりそうなので難しい。
人数や空間が限定され、さらには縛れたルールの中で、どうしてこんなにも二転三転する物語を綴れるのか。
毎度のことながら、作者の腕には脱帽しますね。

このシリーズの感想を書くたびに言っていますが、ミスリードが自然すぎて全く気付けない。
いや、正確にいうと、予想をしたつもりが、作者に気付かされているだけなんですよ。
まさに作者の掌の上で転がされているかのように、右へ左へと揺さぶられます。
だから、いきなり死角から殴られたかのような衝撃を受けるわけなんですよね。
しかも、後から振り返ってみると、ちゃんと伏線を残していて、それが悔しさを倍増させます。
読者としては、当然騙されるたびにハードルを上げて、疑り深くなっているにもかかわらず、その上を行くのが凄すぎる。

醍哉が1つの策略に複数の意味を持たせる手腕見せていますが、これってそのまま作者への褒め言葉にも当てはまりますね。
幾重にも伏線を張ることで、物語に厚みをもたせています。

ここまで騙される理由には、文章の巧さがあるんでしょうね。
設定やストーリーだけで目先を変えても、そうは上手く行かないはずですから。
ライトノベルらしい読みやすさを残しつつ、強調点で文章の面白さを抽出してくれています。
言葉選びのセンスが抜群なので、ある種爽快な気分さえも味わえます。

たった6人しかいない世界で、生死をかけたゲームに挑む関係図が状況に応じて刻々と移り変わっていくのは、見応えありますね。
このメンバーの中では、一輝は決して頭脳では優位には立てないのだけれど、負けてもいないんですよね。
何というか、一人だけ別次元で戦っているかのような印象を受けます。
さすが“○”に興味を持つだけのことはあります。

唯一にして最大の欠点は、プレイヤーキャラ以外はNPCだと認識してしまうことで緊張感が削がれてしまうこと。
前回のラストで醍哉が告げたゲームルールとクリア方法のおかげで、リセット前提で読んでしまうんですよね。
クローズド・サークルとループ物の相性の悪さが出てしまったかなーという印象は拭えませんでした。
そういう意味では、ゲームの面白さは、前回の方が上でしたね。

解決後の「日常」シーンは、色んな意味で反則的な女の子たちばかりだった。
姑息だと思っていても、惹かれずにはいられない男心を弄びやがって……!
もっともっと積極的に誘惑してください、よろしくお願いしますっ。

無から創造し、未だ誰もが思いつかないような発想をもって話を作ることができたなら、もちろん評価されるべきです。
しかし、想像可能なはずなのに、巧みに答えを隠して予想を外させる技もまた同様に、凄い技術だと称賛されていいのではないかなと思います。
このシリーズおよび作者は、もっと評価されて欲しいですね。

幾重にも張り巡らされた伏線と登場人物の行動理由に驚かされます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  鉄雄  評価A 

△page top

空ろの箱と零のマリア3 

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)
(2010/01/10)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2010/1/20
月間マイベスト作品

【評価……A
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★★
 … 9
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー
狂気




 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 「お前、“O”と関わっているだろ?」
 クラスメイト・大峰醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。
 気付けば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲーム――『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること――。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。
 “箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは……?緊迫の第三巻!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


キャラクター同士の駆け引きが魅力的な「はこマリっ!」第3弾。
この略称はありだと思う。

いやはや、これは素晴らしい。
……って、この褒め言葉は倫理的にマズイ気がする。
とにかくまぁ、凄かったです、はい。

2巻ラストの引きが強烈で、待ち遠しかった今巻。
序盤は意外にもヌルい日常シーンが続き、それはそれで面白いラブコメ風でしたが、肩透かしを食らいました。
しかし、それも新たな“箱”である“怠惰なる遊戯”に一輝たちが取り込まれてからは、物語は急転。
強制的に参加させられた一輝たちに待っていたのは、殺し合いゲームという過酷なものでした。

密室の中に放り込まれた男女がゲームという体裁で殺し合いをする……というのは、よくある題材です。
かなり好みの設定なんですが、この作品には他ではあまり見られない特徴があります。

それは、登場人物全員が切れ者だという点です。
危機感の足りない人物がやられ役になるのが、この手のタイプではパターンとなっていますが、それがありません。
最初から油断を見せず、隙あらば生き残るために相手を陥れようとするものたちばかり。
レベルの高い駆け引きが、緊張感を伴って非常に面白い。

中盤からは、のめり込むようにして読んでいました。
必死に推理しながらページをめくる様は、まさに没頭中という言葉がピッタリだったかと思われます。
それでも裏をかかれて騙されたのは、1,2回では済みませんでした。
作者のリードの巧さには、惚れ惚れしますね。

キャラの思考を読者に理解させる独特のアクセントのある文章もやみつきになります。
たとえ共感ができずとも、別の考え方を持った人間がいるということを明確に教えてくれるのは何気に凄いことだと思うんですよね。

今回、閉じ込められた6人は全員キャラが立っていて好感が持てますが、その中でもお気に入りは生徒会長の新藤色葉かな。
いち早く特異な状況を判断して行動に移す姿は、個人的には物凄いシンパシーを感じられました。
普段はきっと明るくみんなから好かれる性格なんだろうなぁ。

大満足の一冊でした。
これまた気になるところで終わってしまっているので、続きが待ち遠しくてたまりません。

閉ざされた空間で、己の命を賭けた心理戦が熱い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  鉄雄  評価A 

△page top

空ろの箱と零のマリア2 

空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)
(2009/09/10)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2009/9/27~2009/9/28
月間マイベスト作品

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
構成 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
クーデレ ★★★★★★☆☆☆
 … 7

繰り返しの日々の果てに、再び星野一輝の前に現れた音無麻理亜。しかし、ふたりで過ごす穏やかな時間は長くは続かない。一輝の周辺で不思議な事が起き始めたのだ。
送った記憶のない告白メール、断絶する記憶、「自分ではない自分」が引き起こす事件、死体。そして、携帯電話に残された宣戦布告――

『ボクはアンタを壊す。アンタが大切にしているものを全部壊す。“箱”を手にしたボクは、アンタから全てを奪える』

“所有者”が一輝に向ける<悪意の理由>と<願い>とは……? 緊迫の第二巻。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


御影氏による独特の世界観が売りのシリーズ第2巻。
著者の作品の中で、初めてナンバリングされたものになります。
1巻で綺麗に締めていたので、本当に続きが出るのか疑心暗鬼でしたが、なるほど、こう繋げますか。

ループする日々を抜け出した一輝と麻理亜の前に立ち塞がるものは、またしても“箱”でした。
浸食されていく日常を取り返すために、もがく一輝が恐怖感をかき立てます。

トリックは、前回とまるで違うのに作品から漂う雰囲気が変わらないのは、さすがというべきでしょうか。
やり直しのきかないことが緊張感を生む結果となり、非常にドキドキしながら読めました。
巧みに読者をリードする手腕はお見事で、作者の思うツボだと理解しつつも引っかかってしまいます。
でもそれが決して嫌ではなく、むしろすがすがしいぐらいの気分なんですよね。
オチが弱かったところだけは惜しいものの、極めて良質な物語だったと思います。

それにしても、変な言い方ですが、随分とライトノベルらしくなりましたね。
1巻の感想でも似たようなことを書きましたけど、今回はさらにラノベ色が濃くなっています。
ラブコメ要素も上手く溶け込んでいて、思わずニヤニヤしてしますね。

イラスト効果の大きさも実感します。
口絵にある麻理亜と心音が可愛すぎて悶えそうです。
しかし、誰が一番好きかといわれると、茂木さんですけどね!

やっぱり、御影瑛路の作品は好みに合うなぁと思いますね。

二転三転するストーリーの切り返しが秀逸

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  鉄雄  評価B+ 

△page top

空ろの箱と零のマリア 

空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)
(2009/01/07)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2009/1/22~2009/1/23
月間マイベスト作品

【評価……A-
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
構成 ★★★★★★★★
 … 9
ミステリー ★★★★★★★★☆☆
 … 8

3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。そのあまりの美しさに息を呑む教室の中で、彼女は教壇に立ち、無愛想にただ自分の名前だけを告げた。教室全体が次の言葉を待っていた、その時――。

「星野一輝」

――呼んだのは、何故か僕の名前。

「私はお前を壊すために、ここにいる」

そして、突然の宣戦布告。
ただ超然と、毅然と言い放ち、静かに微笑む彼女の真意は……!?
御影瑛路が贈る新作登場!!

【感想】


御影瑛路氏の3年振りの新作。
これまでの作品と異なり、初めてイラストが付きました。

これは良い!
期待していた以上に面白かったです。
やっぱり、著者の作品は興味深いですね。

時間がループする空間からの脱出を描いた作品。
この題材は、他でも何度か見たことありますが、大好きな設定です。

同じ時間軸を何度もなぞりつつ、しかしながら少しずつ差異が露わになっていく過程が面白い。
5桁を超える繰り返し回数を順番に追うのではなく、前後しながら読ませる構成が素晴らしいですね。

主人公・星野一輝は、全ての記憶を引き継いでいるわけではなく、ループの日々を断片的にしか覚えていません。
その設定の活かし方が非常に巧く、ピースの散ばせ方が実に秀逸です。

最初に読んだときは、著者の作品に慣れていない方は戸惑われるかもしれません。
巧妙に隠された伏線が、再読すると、まるで違う本を読んでいるかのような気にさせてくれます。
2回読むことを推奨しますが、作者のいいように振り回されるのも醍醐味の一つかなと思います。

また、あまりにも自然すぎるミスリードに、見事に引っかかってしまうのは僕だけではないはずです。
作者のやり口は知っていたはずなのに、幾重にも張り巡らされたトリックに気持ちいいくらいにやられました。
二転三転する話に時には付いていくのさえ精一杯になったりしますが、それがいい意味で目が離せません。

印象的なセリフが非常に多いのも特徴。
繰り返し使われているからこそ、胸に痛みを伴うほどの切なさに襲われます。

「明日まで待って」

この言葉の真の重さは、最後まで読まないと理解できません。

そして、暗い陰を落とし続けてきた物語が、最終的に昇華される様は見事というしかありません。
この点だけは、著者の他作品と正反対ですね。
ダーク要素は随分と温くなってしまっていて、御影ファンとしては残念であるものの、おかげで人に勧めやすい内容になっています。
しかも、読了感が抜群によろしいので、本当に面白かったなぁと思い浸ることができます。

イラストは、ほぼ口絵のみで挿絵は章の切り替わる際に数枚ある程度で、作風に合っていると思いました。
お気に入りのキャラクターは、茂木霞
キャラ造形が、御影氏独特の無機質なものからラノベらしい色付けが多少加わっていて、読みやすくなりましたね。

綺麗に締めているので、続編を読みたい気持ちもありますがこのまま完結でもいいかな。
どちらにせよ、今度は3年とは言わずに早い周期で新作を読みたいですね。

膨大な時の滞留による人の心の移ろいに、儚さを抱かずにはいられません

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  415  評価A- 

△page top

神栖麗奈は此処に散る 

神栖麗奈は此処に散る (電撃文庫)神栖麗奈は此処に散る (電撃文庫)
(2006/01)
御影 瑛路

商品詳細を見る

【評価……B
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 なし
オススメ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2

純聖和学園の前生徒会長であり、おかしいくらい美しい存在。学園における「絶対」であり、指針、法律、目標、そして救いだった存在――――
――――神栖麗奈。

彼女は此処にいた。
そして、此処で散った。
それが全ての始まりだった――。

『神栖麗奈は此処にいる』続編登場。

他にも読む本が5冊ほどあったにも関わらず、どうしても続きが読みたくなってきたので先に買ってきました。
神栖麗奈は此処にいる』より過去のお話といったら、前作を読んだ人なら分かるかと思います。

内容に触れると即ネタバレになるのは相変わらず。
しかし、中身は前作とはガラリと変わった印象を受けます。
その理由は、女子高という閉鎖的な空間で物語が進むからだと思われます。

前作とは違い、今回は構成がイマイチ。
これまた作者のあとがきを読むと分かるんですが、この作品は相当の難産だったようです。
読み終わった後、道理でと思いました。

ちょっと話がズレますが、この著者のあとがきが好きです。
最近のラノベのあとがきは、どうでもいい作者の近況だけしか書いてないことが多々ありますが、この方はちゃんと作品について語ってくれています。
当然のことなのかもしれませんが、今では稀少と言っていいくらいですからね。
やっぱり、物語を読み終わって感慨耽っている直後に読むあとがきは、こうでなくっちゃと思います。

閑話休題。
前回の長所だった部分が、少々薄れている気がします。
構成力しかり、登場人物しかり、読みやすさしかり。
あとは、怖さがなくなってしまったのが一番残念だったかもしれない。
ああでも、“神栖麗奈”に限れば、好感度がちょっぴりアップしたかも。

今回も前回同様全四章仕立てになってて、プロローグとエピローグがついています。
「神栖麗奈」シリーズの締めとして用意されたであろう四章は、非常に期待の持てる入り方でした。
ですが、残念ながら、話の展開が強引すぎたおかげで、途中から勿体ないことになっています。
急がずに、もっとページ数を割いて書けばよかったのになぁって思う。

前作とは若干ながら雰囲気が違うので、同じようなものだと思って読むことはできません。
前作を読んだからといって、どうしても読んでおいた方がいい!という程ではないかと。
それでも“神栖麗奈”のことを知りたければ、読んでみるのもありかと思います。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  神栖麗奈は此処にいる  御影瑛路  評価B 

△page top

神栖麗奈は此処にいる 

神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫)神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫)
(2005/12)
御影 瑛路

商品詳細を見る

【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 なし
オススメ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2

彼女は、【わたし】の親友。陸上部に所属していて、クラスは違うけどいつも一緒に下校している親友。彼女は、【僕】の家族を殺した憎い仇。僕は彼女を許さない。僕の家族を殺してなおのうのうと生きている彼女を許さない!
彼女は、【わたし】の仲間。人型エネルギーを消すため……世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。
彼女は、【俺】の……
彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。
彼女は、【あなた】にとっての、何……?

これは……面白い。うん。
間違っても「楽しい」ものではないけれど、ここ最近の中では、一番面白く読めました。
残念ながら惜しい部分もあったのでBランクにしましたが、最後までAランクを付けるべきか悩みました。

さっそく感想を述べたいところなんだけど、この本はネタバレなしでは語り難いんですよね。
物語は、決して先が読めないというものではなく、むしろほとんど予想通りの展開に進んでいきます。
それなのに、いつの間にか、ボタンをかけ間違えていて、作者に主導権を握られているような感覚を覚えます。
結末は予想どおりなのに、予想とは違う解釈の仕方を自分自身がしていることに、驚いたりもするんですよ。
いいように誘導されてます。

この人の文章は強調点を多用するのですが、これは人によっては邪魔臭く感じるかもしれません。
でも、僕は文章に深みを与えられているように感じて、徐々にその魅力に引き込まれていきました。

著者の御影瑛路氏のデビュー作『僕らはどこにも開かない』もそれなりに面白かったですが、これは確実に作家としてのレベルが上がってますね。
最も注目すべき点は、全四章とエピローグからなる構成でしょうか。
あとがきで著者が語っているように、しっかり考えられているなと感じられます。

キャラクターは人間味が溢れていて、感情移入はしにくくても、想像するのは容易かった。
この間読んだ『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の主人公が、精神破壊されている部分があって読みにくかったのと比べると、対照的でしたね。

読みやすさといえば、情景描写が少ないのも理由の一つでしょうか。
この作品には、あまり必要ないように感じますので、その選択は正解だったと思います。
その分、内面を深く書かれていますが、しつこさは感じさせません。

ちなみに、この著者の本は、ラノベにも関わらずイラストが一切ありません。
上記のデビュー作は、電撃文庫初のイラストなしの作品でした。
今回もそれを継承している形なのですが、それがより一層想像力をかきたてる結果に繋がっています。
正直なところ、前作はイラストなしにする意味が薄かったですが、今回は成功だったと思いますね。
まぁ、それはそれで、ラノベで出す意味がなくなっちゃうのかもしれませんが。

基本的に暗い話なので、好き嫌いが激しく分かれると思います。
危ない方向性へ傾く可能性がある以上、ある程度確固たる自分を持っている人にでないと、この本は勧められませんね。

ひぐらしやスクイズでは、怖いと思ったことない僕も、多少の恐怖を感じました。
久しぶりですよ。想像できる怖さを感じたのは。

理解できるがゆえに、僕にも“神栖麗奈”が感じられてしまう。
幸福の影に不幸があるように、それは誰の近くにも潜んでいる境界線。
もうこの本を読んでしまった僕は、手遅れなんだろうね。

なぜなら。

「――――神栖麗奈は此処にいる」

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  神栖麗奈は此処にいる  御影瑛路  評価B+ 

△page top

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

△page top