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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『ベン・トー another Ripper's night』感想 

ベン・トー another Ripper\'s night (愛蔵版コミックス)ベン・トー another Ripper\'s night (愛蔵版コミックス)
(2012/10/25)
柴乃 櫂人

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漫画版「ベン・トー」第2弾を購入しました。
発売日に読んでいたのですが、話題にするのがちょっと遅れてしまいましたね。

どうやら1冊ごとに異なるサブタイトルとエピソードが用意されるようですね。
前回の『ベン・トー zero Road to witch』は、槍水仙の一年生の頃の話。
今回の『ベン・トー another Ripper's night』は、時代も主人公も変更されています。
表紙で一目瞭然の通り、奢莪あやめを主軸に置いた未だ語られたことのない新しい話となっています。

面白かったです。
「ZERO」も悪くはなかったのですが、漫画という媒体に不慣れな印象を抱かせるものでしたからね。
それがこの「another」では、漫画的なコマ割りに改善が見られ、背景も描き込み率が上がり、キャラクターの見せ方も格段に巧くなりました。
もちろん、まだ微妙な部分もあるにはあるんですが、二冊目ながら驚くほどに進化を果たしているので、今後にも期待が持てますね。

やはり一番人気のヒロインだけあって、奢莪は魅力的な表情を見せますねー。
サッパリした性格が気持ち良さを与えてくれます。
何と言うか仙と比べると、漫画映えしますね。

奢莪に負けず劣らず出番が用意されているのが、オルトロスの名を持つ沢桔姉妹。
というか、ストーリー的には美味しいところを独り占め、もとい二人占めした感じさえありますね。
カゴで狼たちを吹っ飛ばす彼女らの戦闘シーンは、卑怯なくらい格好良い。
沢桔梗のニッコリ笑顔と狂気的な笑みの両方が見られて嬉しかったです。
強いて言えば、エロ暴走が少なかったのだけが残念かな。
まぁ、ピストン運動だけでも噴き出してしまいましたがw

ジャック・ザ・リッパーの正体は、思っていたよりも小さくまとまっちゃったなー。
原作3巻予定の話を担当者が嫌がったのは、何となく分かる気がします。
確かに、鋭い武器は凶器をイメージさせてしまいますからね。

佐藤にとっての白粉的なポジションの新キャラ・蒲よう子は、深く掘り下げたら化けそうな感じはしますね。
軽く百合思考な一面があるので、是非とも白梅梅と接触して欲しいw
今回の話では、中心から外れたサブキャラとなってしまいましたが、いつか狼として参戦してくれるのかな。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー  ベン・トー(巻感想)  柴乃櫂人 

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ベン・トー9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円 

ベン・トー 9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2012/06/22)
アサウラ

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読書期間:2012/6/27~2012/6/29

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ
ギャグ
変態
ラブコメ
燃え
ロリ
 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9

 半額弁当争奪バトルに青春を賭けるHP同好会は正月明け、冬の合宿へ向かう。槍水仙の愛妹・茉莉花も同行し、佐藤の心は密かに躍る。しかしその合宿地では元HP部の《大厄の闘牛士》と呼ばれる狼が待ち受けていた。彼は槍水と深い因縁があるのだと言うのだが…。さらに佐藤たちは《ギリー・ドゥー》こと禊萩真希乃とも再会を果たし、田舎のスーパーは激闘の最前線と化す!そんな中、茉莉花と佐藤がゲレンデでアクシデントに遭ってしまい、そして…!?
 雪山に響く狼たちの咆哮!香辛料が青春にピリッと効く、庶民派シリアスギャグアクション、第9巻!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額弁当を求めて遥か北へ。
雪をも溶かさんとする情熱で行われる半額弁当争奪戦、シリーズ通算第11冊です。

変態は、レベル上がった!(ぱららぱっぱっぱ~)
……いやいやいや、犯罪じゃねえか、オイ!
この男、やるときはやると思っていましたが、ヤるときもヤりやがる……!

そんなわけで、佐藤の毒牙にかかったのは、表紙を飾る中学生と小学生。
禊萩真希乃槍水茉莉花が再登場した今回は、以前から何度も作中で話題に上がっていた冬の合宿編となります。
HP部が離散したキッカケが、遂に明かされる……と思ったいたのですが、進んでいるようで進んでいないなぁ。

合宿地のスーパーで現れたのは、かつてのHP部の一員である秋鹿雅
とある思惑で槍水に最接近した秋鹿との争奪戦がメインの回となります。

終わって欲しくないシリーズとはいえ、引き伸ばし感も尋常ではないですね。
1巻の頃からの謎が、未だに本題に突入していないんですから。
そろそろ一度決着をつけて、2年に進級した佐藤達の新章を始めてもいいんじゃないでしょうか。
語られていない秘密が、それほど凄いことだと予感させませんしね。

秋鹿サイドの描写も結構な割合を占めているため、早めの段階で何となく彼の考えて読めてしまいました。
それでもなお物語を熱く展開させてくれるところは、さすがというべきですか。
くだらないのに燃えてしまうのが、悔しいどころか嬉しいんですよね。

それにしても、キャラが濃いのなんの。
中でも特筆すべきなのは、やはり幼女・茉莉花でしょうね。
10歳という年齢にして、作中の誰よりもフェロモンを撒き散らしていますよ、この娘。
これを天然でやっているんだから、末恐ろしい。
健気で無防備な幼女を、変態の傍に置いておいたら、そりゃあ間違いの一つや二つ起きても不思議じゃないです。

白粉も佐藤に負けじと成長してますね……変態として。
これまでも女版佐藤とも言うべき行動力でしたが、一歩抜け出した感があります。
果たして佐藤は卒業まで貞操を守り抜くことができるんだろうか……いや、無理そうだなw
佐藤が絡む事象を全てアッチ系に変換できる能力は、防ぎようがないもんなぁ……w
ああ、あと久しぶりに狼としての見せ場があったのが嬉しかったです。
勝率的にも佐藤より上なんだし、そろそろ彼女にも二つ名が欲しいところですね。

ロリルートは犯罪臭が半端ないこともあって、ラブコメ的にはイマイチ萌えられませんでした。
個人的に最もグラリと来たのは、白梅様でした。
ひたすらツンしか見せてこなかっただけに、僅かな隙でもギャップが凄まじいことになります。
佐藤は、もっと彼女との妄想に励むべきだと思うんだ、うん。

真希乃の再登場は嬉しかったですね。
ただのゲストキャラで終わらせず、しっかりと《ギリー・ドゥー》としての活躍を見せてくれました。
彼女は、尽くす女というイメージが強いですね。
男にとっては都合が良過ぎるほどに、イイ女の子ですよ。

再登場が嬉しかったといえば、彼は色んな意味で美味しかったですね。
ネタバレになるので直接的には触れられませんが、彼特有の空気が大好きです。
ギャグ要因としても、燃え要素としても、作品の味を決定付けるスパイスとして見事な配役でした。

他にも遠征先で登場した狼の面々を掘り下げてくれたりと、丁寧な仕事が光ります。
《東北のカナリア》の正体は意外でしたね。
アニメ化されていないエピソードだったので、絵的には確かに見たこと無かったわけですけど。
一本取られたなと思いました。

相変わらず年長者なのにが一番幼く見えますね。
他が分かっていながら黙っているところを変に大人ぶったり、逆に落ち着きがなかったり。
おかげさまで、奢莪の本妻っぷりを見せつけるカマセ犬になりつつあるような気さえしますよ。
過保護なまでに守られる彼女が抱える過去とはなんなんでしょうね。

弁当に限らず食事のシーンは、本当にウマそうだなぁ。
今回は、いつも以上に身近な食べ物が多くて、味を想像しやすかった分、更に胃が刺激されました。
舞台が冬の東北ということもあって、温かい食べ物が非常に美味しそうで、涎が出てきます。
あー、夏バテ解消法として、この本を読むのはいいかもしれませんねw

遠征先キャラ総出演によるハードなギャグと熱い物語が堪能できます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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「ベン・トー」個人的好きな女性キャラランキング 

ベン・トー」原作者であるアサウラさんのブログにて女性キャラ人気投票がありました。
結果がまとめブログなどにも取り上げられましたので、知っている人も多いのではないでしょうか。
詳細な結果はそちらを見てもらうとして、少々意外な順位のキャラがいましたね。
1位は順当だと思いますけど。

では、もしも、個人的にベン・トーの女性キャラを好きな順で並べるとどうなるか?
せっかくの機会なので考えてみました。

▼ 1位 沢桔梗
ぶっちぎりで1位だと言いきれるくらいに好きです。
言動が不安定で、残念なエロトークに繋がる癖が大好きです。
格好良く狼らしさを見せる時もあるので、そのギャップが凄まじい。
作中の女性キャラでは珍しく、佐藤に対して素直な好意を寄せているところもポイントが高いですね。

▼ 2位 茶髪
初登場時は、ただのモブキャラかと思いきや、いまや二つ名持ちの狼。
地味に出番が多く、なおかつ佐藤との絡みが多いのが嬉しい。
年上のお姉さんが実践で色々と教えてくれるなんて素晴らしいに決まっているじゃないですか。
佐藤が変態的な行動をしても、引くことはなく窘めてくれるところが素敵。

▼ 3位 白梅梅
白粉を異常なまでに愛する彼女ですが、スペックは非常に高いんですよね。
意外と家庭的な一面を見せてくれたり、佐藤にも親切にしてくれたり。
もちろん、高圧的な言葉使いも惹かれます。
Mじゃないですけど。

▼ 4位 白粉花
クリーチャー?だがそれがいい!だけどそれがいい!
ギャグ的な意味合いでは、他の追随を許さず、トップレベルで面白い娘です。
たまに見せる女の子的な面は、背伸びをしていない彼女らしさが感じ取れ、ほっこりとなります。

▼ 5位 奢莪あやめ
どう考えても、明らかに贔屓されている女の子。
佐藤と一緒にいるのが自然すぎて、付き合う付き合わないという次元を超えています。
豪快さと可憐さを併せ持ち、ある種の理想的な存在だと言えますね。

▼ 6位 山木柚子
▼ 7位 烏頭みこと
▼ 8位 禊萩真希乃
▼ 9位 沢桔鏡


こんなところでしょうか。
槍水仙、茉莉花、井ノ上あせび、広部蘭などは、嫌いではないですけど、上位には入りません。
結構分かりやすい好みをしている方だと思います。
まぁ、まだシリーズ途中ですし、今後大幅に順位が入れ替わる可能性もありますし、あくまで現時点での個人的なランキングだと思ってください。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー 

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「ベン・トー」8巻までの狼別半額弁当奪取率をまとめてみた 

お待たせしました。
原作「ベン・トー」本編8冊、短編2冊分の狼別弁当奪取率を集計しました。
細かくデータ収集していたら、思いのほか時間がかかってしまいましたが、その分、興味深い数字を算出することが出来たと思います。

以下、データの仕様上、原作8巻までのネタバレ満載ですので、ご注意ください。

▼ 「ベン・トー」狼別勝率 原作8巻まで暫定版

本名/呼称 ≪二つ名/肩書き≫参戦獲得不明勝率
佐藤洋 ≪変態≫≪カペルスウェイト≫5517332.7% (30.9~36.4%)
槍水仙 ≪氷結の魔女≫4435589.7% (79.5~90.9%)
白粉花2512252.2% (48.0~56.0%)
奢莪あやめ ≪湖の麗人≫119081.1%
茶髪 ≪シーリーコート≫2312566.7% (52.2~73.9%)
顎鬚225631.3% (22.7~50.0%)
坊主204730.8% (20.0~55.0%)
二階堂連 ≪ガブリエル・ラチェット≫頭目2121120.0% (9.5~61.9%)
沢桔梗 ≪オルトロス≫2113476.5% (61.9~81.0%)
沢桔鏡 ≪オルトロス≫2114482.4% (66.7~85.7%)
金城優 ≪魔導士≫871100% (87.5~100%)
壇堂健治 ≪ダンドーと猟犬群≫31033.3%
山原知昭 ≪ダンドーと猟犬群≫リーダー格93242.9% (33.3~55.6%)
遠藤忠明 ≪パッドフット≫≪帝王≫21050.0%
松葉菊 ≪オオカバマダラ≫≪女王蝶≫1000%
禊萩真希乃 ≪ギリー・ドゥー≫65083.3% (83.3~83.3%)
淡雪えりか54080.0% (80.0~80.0%)
森丘太蔵 ≪ナックラヴィー≫2000%
アン21050.0%
響鉄平 ≪サラマンダー≫117387.5% (63.9~90.9%)
≪毛玉≫413100% (25.0~100%)
≪東北のカナリア≫1010% (0~100%)
≪天井の蜘蛛≫1000%
≪大顎≫1000%
大谷昌義 ≪ホブヤー≫2010% (0~50.0%)
110100%
山木柚子 ≪ガリー・トロット≫53060.0%
槍水茉莉花2000%
烏頭みこと ≪ウルフズベイン≫107177.8% (70.0~80.0%)
ウルフヘア92440.0% (22.2~66.7%)
巨漢92450.0%(22.2~77.8%)
ジョニー/ジャージ5040% (0~80.0%)

※8巻ラストのクリスマス戦は、佐藤の勝利、他キャラの敗戦で計算しています。

◆ 佐藤洋

・月桂冠6個獲得
・アブラ神の店【17戦3勝1不明……勝率18.8%】
・ジジ様の店【21戦10勝1不明……勝率50.0%】

原作3巻の時点で22戦7勝の勝率31.8%から、ほぼ変わらず。
争奪戦数は30戦以上増えているにも関わらず、データには成長らしいものが見当たりません。
強敵と対戦し、最初は負けて、最後には勝つという流れがパターン化しているためでしょう。

また、その物語的な性質上、半値印証時刻が先にくるアブラ神での勝率が酷く悪い。
実は、アブラ神の店での初勝利は、なんと7巻(31~44P)になってからです。
もちろん、作品内で記述される前に獲得したケースはあるでしょうが、それを考慮に入れたとしても佐藤の奪取率にはムラがあることが分かります。

◆ 槍水仙

・月桂冠6個獲得

作品内で最も半額弁当を奪取している狼。
HP同好会で入手した弁当は、彼女の分だけで半数を超えています。
完全に負けを喫したのは、たった4回。
3巻のオルトロス戦(141~160P)は体調不良、5巻のダンドーと猟犬群戦(296~328P)は壇堂を打倒し佐藤が代わりに奪取、6巻のガリー・トロット戦(45,78P)は腰巾着時代と、ガチで負けた勝負が極めて少ない。
それだけに最新刊8巻で、アラシが出たとはいえ茶髪との争いに負けた(197~207P)のは、貴重でした。

◆ 白粉花

・アブラ神の店【10戦3勝1不明……勝率33.3%】
・ジジ様の店【8戦4勝1不明……勝率57.1%】


佐藤ほどではないにしろ、やはりアブラ神の店での勝率は悪く、ジジ様の店では勝率が上がる。
これは最終半値印証時刻に至るまでに、名のある狼は半額弁当を入手できるからなのかもしれない。
ちなみに、HP同好会員同士では争ってはいけないというルールがあるため、基本的に佐藤・槍水・白粉の3人が同じ店に集まることは少ないのだけれど、佐藤や白粉の犬時代を除くと3回だけ機会がある。
結果は全て、佐藤負け、槍水&白粉勝利。
更にいえば、白粉が佐藤と同じ店で戦った回数は17度ありますが、佐藤だけが奪取したことは一度もありません。

◆ 奢莪あやめ

・vs佐藤【8戦4勝1敗、両者勝利2戦、両者敗北1戦】

主要メンバーでありながらも、地区が違うため争奪戦描写は少なめ。
敗戦は、2巻のvs槍水(58~74P)と、マっちゃんの店に向かうため手を抜いた時(203~208,211~218P)だけ。
初登場時は名前負けしているように言われていた二つ名ですが、3巻以降負けなしというのは凄い。

◆ 茶髪

・月桂冠1個獲得
・vs佐藤【17戦4勝1敗3不明、両者勝利5戦、両者敗北4戦】


脇役ながらも地味に強いキャラというイメージ通りの勝率。
余程の強敵でないと負けることはなく、入手順も佐藤よりも先であることが多いです。
敗戦は、大猪、アラシ、オルトロス、烏頭、去年の「国産うなぎ弁当」戦、そしてクリスマス戦の5度。
茶髪が獲得できなかったときに、坊主と顎鬚が獲った時は一度もありません。

◆顎鬚

・vs佐藤【17戦3勝3敗4不明、両者勝利2戦、両者敗北5戦】
・vs坊主【18戦2勝1敗6不明、両者勝利3戦、両者敗北6戦】


佐藤とほぼ互角の勝負をしていますね。
8巻ラストの勝負もそうですが、意外と勝ち残っていることが多めです。

◆ 坊主

・vs佐藤【16戦1勝2敗5不明、両者勝利3戦、両者敗北5戦】
・vs顎鬚【18戦1勝2敗6不明、両者勝利3戦、両者敗北6戦】


顎鬚とセットで考えられがちですが、坊主の方が分が悪い。
佐藤に初勝利したのは6巻(191~207P)に入ってからで、なおかつ茉莉花のデビュー戦同伴時ですから、実力だけの勝ったとは言い辛い。

◆ 沢桔梗

・vs佐藤【10戦5勝3敗2不明】

◆ 沢桔鏡

・vs佐藤【10戦5勝2敗2不明、両者勝利1戦】

常に2人組で参加、例外はなし。
3巻の「国産うなぎ弁当」戦(247~285P)でのみ、勝敗が分かれています。
二人揃っての敗北は、大猪、vs魔術師、クリスマス戦の3戦。
サラマンダー相手に先に獲ることは叶わなかったものの、弁当が獲れなかった場合はありませんでした。
5巻のダンドーと猟犬群+大猪戦(173~193P)は、佐藤と槍水を助ける形で参戦し、身を挺して時間を稼いだため、実質的には負けカウントに入らないといえます。

◆ 二階堂連

・vs佐藤【12戦1勝3敗3不明、両者勝利1戦、両者敗北4戦】
・vs沢桔梗【17戦1勝5敗10不明、両者敗北1戦】
・vs沢桔梗【17戦0勝5敗10不明、両者勝利1戦、両者敗北1戦】


一応相方兼ライバルのはずなんですが、実は戦績で見るとかなり悪い。
もっと勝って良さそうなのに、まだ2勝しか出来ていません。
その最大の理由は、オルトロス登場以降、二階堂が参戦する時は常に彼女達がいるからでしょう。

◆ ウルフヘア

・vs佐藤【8戦1勝0敗3不明、両者勝利1戦、両者敗北3戦】

7巻初登場にしながら、既に9戦も挑んでいる注目株。
ただ、まだ端役なため、結果が描写されていない場合が多く、データは不十分です。
佐藤vsウルフヘアは、計8戦ありますが、そのうち佐藤が弁当を獲得できたのは2度あります。
その際のウルフヘアの勝敗が不明なため、確実に佐藤だけが勝利したケースというのは存在していません。

◆ 巨漢

・vs佐藤【9戦2勝2敗5不明】

台詞らしきものは皆無なものの、何気に登場頻度があるキャラ。
佐藤、槍水、サラマンダー辺りからその巨体をいい様に扱われているモブキャラかと思いきや、2回(二階堂と同じ回数)も弁当を獲得しています。
ただし、顎鬚と坊主が修学旅行で不在中、なおかつ佐藤と白粉が烏頭の毒に侵されていた時にしか獲れていないので、実力的にはやはり彼らよりは下のようです。


これらのデータを作成するにあたって、反映していない記録もいくつかあります。
以下は、その一例です。

・沢桔梗、二階堂とメアド交換後に毎日行き先のスーパーを教える(3巻128P)
・沢桔鏡「もう両手で数えられるほどに私たちは半額弁当を腹に入れてきました」(同上)

ちなみに、二階堂は梗とメアド好感する前に、7戦連続でオルトロスに敗北中です。
弁当が獲れなかったとは限らないとはいえ、更に勝率が落ちる可能性が高いでしょう。

・氷結の魔女&魔術師のコンビで、ダンドーと猟犬群を打倒(5巻205P)

打倒の意味合いが不鮮明なので、集計はしませんでした。
せめて一人でも弁当が獲れたことが確定的に記述していたら良かったのですが。

・二度三度猟犬群にやられている白粉(5巻251P)

白粉が弁当を獲れなかったという記述なし。
また、遭遇回数も曖昧だったため、カウント対象外となりました。

・槍水、サラマンダーに幾度か負け、幾度か勝つ(8巻198P)
・烏頭、対サラマンダー戦において最後まで無敗を誇った(8巻199P)
・鉄平、松葉菊と複数回にわたってぶつかっている(8巻215P)

いずれも弁当の獲得に関しては不明。
このように弁当を獲れた、もしくは獲れなかったという一文があった場合のみを集計しました。
他にも対象外とした数字もありますが、それは省略とさせていただきます。

あくまで個人でチェックしたものなので、間違いもあるかと思われます。
宜しければ指摘いただけると幸いです。
このデータは、狼の弁当獲得率を算出したもので、率が高ければ狼として強いと断定できるものではないです。
このまま強さ議論に移行するのは安易でしょう。
参考記録として見るぐらいのつもりの方が吉だと思います。

また、狼の参戦数、半額弁当の個数、戦場などのデータも拾っていますので、狼の強さを表す数字を出せたらいいなと思っています。

▼おまけ企画 『アブラ神のメニューで過去最高の弁当は?』

2巻で東区の狼がアブラ神の店で狙うべき弁当に「一番長い名前の弁当」との記述(204P)があります。
もしも、文字数が長ければ長いほどアブラ神の弁当は美味いのだとしたら、一体どれになるのか。
というわけで、文字数でランキングにしてみました。
アブラ神の場合、「!」や「……」などの記号も表現する上で重要だと思われますので、1文字に含むとします。

順位巻数ページ半額弁当文字数
13巻87~94
104~106
……時は満ちた。今こそ頂点に至ろうではないか。めくるめく豚ロースの輪舞、その先に待つものにあなたは驚愕を隠せない……豚ロース輪舞チーズカツ弁当!!73
28巻204~206
212~213
まさに今、俺はここに人々が仰ぎ見んばかりの歴史的建造物を構築せん……!チキン、ビーフ、ポークそれぞれの挽肉だけで作ったハンバーグ三重の塔弁当!!72
37巻291~328熟成させて甘みを引き出した今が喰い時!!栄養満点カロリー最高得点!!(注:本日製作した弁当中)ホックホクなサツマイモ&カボチャコロッケ弁当!!71
47巻148~161重くて何が悪い!?重さは満足感の証なり!コロッケ・串カツ・エビフライ・メンチカツ・野菜チップスによる夢の共演!スーパーミックスフライ弁当!!70
56巻191~207カロリーのことばかり気にする人生で何が楽しい?食べたい物はたっぷり食べればいいじゃないか。さぁ食おうぜ!ダブルチーズハンバーグ弁当!!67
63巻141~160それは昔祖母の家で食べた温かで優しい味わい。心にも体にも優しい和の料理。梅とちりめんじゃこご飯と季節の野菜たっぷりの煮物弁当62

6位に入った弁当は、アニメのサブタイにもなり、長さで話題になったものですね。
これが一番長いのかなと思いきや、それ以上の弁当が5つもありました。
この中で1位の弁当のみ月桂冠ということを考えると、アブラ神の弁当の中で最上位のものと言っていいんじゃないでしょうか?w

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テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

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ベン・トー8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 

ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)(集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)(集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/12/22)
アサウラ

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読書期間:2011/12/24~2011/12/26

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ
ギャグ
変態
ラブコメ
燃え
完成度
 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9

 半額弁当争奪バトルに青春を賭けるHP同好会ではメンバーの白粉に元気がないことを気に掛けていた。佐藤達は彼女を元に戻そうと奔走する一方、クリスマスに合わせるかのように『最も最強に近い狼』と呼ばれる猛者、サラマンダーが徐々に街へと近づきつつあるのを警戒していた。そんな中、槍水はHP同好会のメンバーと伝統である聖夜のパーティをしようとしていたのだが、白粉、そして佐藤も奢莪と別の予定を立ててしまっていて大変なことに――!?
 トナカイより多忙な「狼」たちの聖夜!庶民派シリアスギャグアクション、全国の同志へ贈るクリスマス・ギフト!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額弁当を求めし狼たちの熱き闘いの記録、通算10冊目。
一発ネタかと思われたこのシリーズも遂に大台に乗りましたね。

素晴らしい完成度。
集大成といえる出来にテンションがあがります。

8巻の発売が、ちょうどアニメ最終回の放送タイミングと重なったのは偶然じゃないでしょう。
アニメ効果を期待して仕上げたんだろうなと思いますが、内容もまたお見事でした。
いつの間にか増えた登場人物を総動員させ、かつ一人一人の見せ場も作りつつ、ストーリーも原点回帰させたシンプルながらも力強いものとなっています。
更には、アニメ化されたエピソードから伏線を拾ってくる視野の広さ、構成力の高さは驚きを禁じ得ません。

サブタイトルにある今回の目玉弁当「超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円」のインパクト、涙を浮かべる表紙の槍水先輩、『最も最強に近い狼』ことサラマンダーとの争奪戦を予感させるあらすじ――と、読む前から期待の高まる要素ばかりがこれでもかと並べられています。
作中の季節と発売の季節も合致していて、まさに作者からのクリスマスプレゼントですね、これは。
読んで楽しいセガネタも相変わらずで、ぎゅうぎゅうに詰まった文章の隅々まで美味しく戴けます。
このサービス精神てんこ盛りとなった8巻は、一種の完成形と呼べると思います。

とまぁ、大絶賛しておいてなんですが、欠点もいくつか。
まず第1章のエロ要素について。
詳しい内容はネタバレになるので触れませんが、佐藤の白梅様へのセクハラは度を越していたかなと。
白梅様のキャラは好きですし、佐藤とのやり取りも毎回楽しんでいますが、あれはなぁ……。
正直なところ、興奮しなかったわけではないんですけど、何か違うなーと感じました。

次に、物語の本筋ともいえるの性格について。
先輩ぶって偉そうにしているけれど、実のところ誰よりも子供なのが彼女ですね。
話題に入れないと怒ったり、拗ねたりする精神面は、幼いと言わざるを得ません。
これまではギャップ萌えが効果的で、可愛らしい一面しか見せてこなかった彼女の我が儘っぷりが、逆方向に働いてしまったのが、今回の衝突に繋がりました。
烏頭が腹を立てるのも仕方がない部分はあると思いますね。
佐藤の先輩像は思慕が入り過ぎてて甘く、私情込みの烏頭の方が客観的に仙のことを捉えています。

佐藤や白粉がメキメキと成長をしていっているのに対して、仙はHP部の想い出を引きずったまま。
結局言葉が足りなかったばかりに面倒事になったというのに、最後の最後まで変わらないんですよねぇ。
ラストで感謝でも謝罪でも言葉にして伝えていれば、だいぶ印象は変化したはずなんですが。
まぁ、キャラ的な意味合いでいえば、そんな面倒臭い性格なところが可愛いとも言えるのかもしれませんがね。
賛否両論を生んでしまうような態度だったのは否めません。

佐藤との結び付きでいえば、圧倒的に奢莪に軍配が上がりますね。
そこら辺のカップル以上にベッタリと深部でくっ付いているからなぁ……。
高段位桜桃少年団≪ハイクラスチェリーボーイズ≫が妬むのも致し方がないでしょうw

何気に白粉と仲良くやっているシーンがあるのも面白い。
普段はクリーチャーだと蔑んでいるにも関わらず、油断して女子扱いすると手痛いしっぺ返しを受けるのも定番ですね。
白梅との絡みも含めて、この三角関係はどこを切り取ってもニヤニヤさせられます。

魅力的な女の子は数多くいますが、その中でも一番は何と言っても沢桔梗ですね。
ずっと言い続けていますけど、アホの子+エロ言動で自虐に走る彼女は愛おし過ぎる。
茉莉花を除くと、あんなに好意全開なコミュニケーションを取ってくれる娘は、梗ぐらいなんですよね。
久しぶりにオルトロスの出番が満載で嬉しかったなぁ。
個人的には、梗×佐藤、鏡×二階堂という組み合わせが最高のカップリングです。

茶髪の格上げについては、やっと来たかという感じ。
弁当奪取率からすると、とうに二つ名クラスとしての実力は持ち合わせていましたからね。
気品溢れる立ち振る舞いで、もっと活躍して欲しいような脇役のまま輝いて欲しいような、悩ましいキャラですね。

ガンコナーこと山乃守烏頭のカップルも大好きです。
佐藤は苦手意識を持っているようですが、烏頭って凄くイイ女だと思うんですよね。
山乃守の人心掌握術は、更に磨きをかけていて、一杯喰わされました。

サラマンダーとの熱い争奪戦にも燃え上がりましたし、本当に隙間なく詰め込んだ一冊ですね。
主人公が活躍する王道的な展開も熱さに拍車をかけました。
魔術師、毛玉、坊主、顎鬚、ウルフヘア、柚子、ビッグ・マム、レッド……ああもう良キャラが多すぎて、書きたいことを全部綴っていてはキリがないw
とにもかくにも大満足な内容だったことは、間違いなかったです。

クリスマスだよ全員集合!とばかりにオールスターによる夢の共演が繰り広げられています

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?15」  

ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さん主催の「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?15」に参加させていただきます。

▼ Fate/Zero

『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box ?『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box ?
(2012/03/07)
小山力也、川澄綾子 他

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ストーリー★★★★☆4
キャラクター性★★★★☆4
★★★★★5
演出★★★★★5
音楽★★★☆☆3
総合的な評価★★★★☆4

・世間的な人気でいえばシーズン№1アニメ
・実際、評判通りの面白さで、作画枚数の多さには目を瞠りました
・ただ、分割2クールの前半という都合上、物語が本格的に動く前に終わったのは残念
・おそらく本当に面白いのは、春から放送される2クール目からだと思います

▼ WORKING´!!

WORKING´!! 1【完全生産限定版】 [Blu-ray]WORKING´!! 1【完全生産限定版】 [Blu-ray]
(2011/11/02)
福山潤、阿澄佳奈 他

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ストーリー★★★☆☆3
キャラクター性★★★★★5
★★★★☆4
演出★★★★☆4
音楽★★★★☆4
総合的な評価★★★★☆4

・アニメ第一期が物凄く気に入り、原作ではなくアニメでの二期を待望していた作品
・期待通り、濃いキャラたちのコメディに毎週笑わせてもらいました
・主要キャラの声優さんが好きな人たちばかりで、声を聴いているだけで幸せな気分になれます
・キャラ命だと理解しているのか、作画の安定感は素晴らしかったです

▼ ましろ色シンフォニー-The color of lovers-

ましろ色シンフォニー Vol.1 [Blu-ray]ましろ色シンフォニー Vol.1 [Blu-ray]
(2012/01/25)
水島大宙、小野涼子 他

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ストーリー★★★★☆4
キャラクター性★★★★★5
★★★★★5
演出★★★☆☆3
音楽★★★★☆4
総合的な評価★★★★☆4

・ただのエロゲーのよくある安易なアニメ化だと思っていたら、ダークホース的存在でした
・ストーリーの舵の取り方は、近年稀にみる大胆さ
・賛否両論があるでしょうけど、個人的には支持します
・あざといと分かっていも、みう先輩の可愛さはヤバかった

▼ ベン・トー

ベン・トー ? [DVD]ベン・トー 1 [DVD]
(2011/12/21)
下野紘、伊瀬茉莉也 他

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ストーリー★★☆☆☆2
キャラクター性★★★★☆4
★★★☆☆3
演出★★★★☆4
音楽★★★★★5
総合的な評価★★★☆☆3

・原作信者にとっては評価が厳しくならざるを得ない完成度
・ストーリーを改変し、設定の根底を揺るがすような所業は見過ごせません
・一番の不安点だった作画に関しては、頑張って動いていたので評価出来るんですけどねぇ
・音楽も思わずサントラを買ってしまうほどに良かったです

▼ 僕は友達が少ない

僕は友達が少ない 第1巻 [Blu-ray]僕は友達が少ない 第1巻 [Blu-ray]
(2012/01/13)
木村良平、井上麻里奈 他

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ストーリー★★☆☆☆2
キャラクター性★★★★☆4
★★☆☆☆2
演出★★★☆☆3
音楽★★★☆☆3
総合的な評価★★★☆☆3

・やはり原作と見比べると残念だった部分が目立つ結果となりました
・萌え系アニメでは、絵の不安定さが致命的になりますね
・作り方次第では、もっと上を目指せたはずだと今もなお思います

▼ 侵略!?イカ娘

侵略!? イカ娘 1 (初回限定特典(侵略者ステッカー/クリアシートコレクション)付き) [Blu-ray]侵略!? イカ娘 1 (初回限定特典(侵略者ステッカー/クリアシートコレクション)付き) [Blu-ray]
(2011/12/21)
金元寿子、藤村歩 他

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ストーリー★★★☆☆3
キャラクター性★★★★☆4
★★★★☆4
演出★★★☆☆3
音楽★★★☆☆3
総合的な評価★★★☆☆3

・1期の時ほどのインパクトはないにせよ、安定した話作りが好印象でした
・相変わらずイカ娘の無邪気さに心が洗われます
・極一部に過激枠が存在するものの、夕方に放送していても問題ないでしょう
・BDの売り上げよりも、時間帯を変えてキャラ人気でグッズ販売するべきじゃないかな

▼ 輪るピングドラム

輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray]輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray]
(2011/10/26)
高倉冠葉(木村昴)、高倉晶馬(木村良平) 他

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ストーリー★★★☆☆3
キャラクター性★★★☆☆3
★★★☆☆3
演出★★★☆☆3
音楽★★★☆☆3
総合的な評価★★★☆☆3

・盛り上がりという波の高低差が激しいアニメ
・意外な展開を見せるため、意図的に説明不足とされた箇所が多すぎますね
・何というか全体的にモヤモヤっとしたまま終わってしまった感があります
・オチが微妙


ベストキャラクター賞
・天羽 みう(ましろ色シンフォニー-The color of lovers-)

ベストOP賞
・「LIVE for LIFE 〜狼たちの夜〜」(ベン・トー OP)

ベストED賞
・「水彩キャンディー」(ましろ色シンフォニー-The color of lovers- ED)

ベスト声優賞・男性
・下野紘 さん (ベン・トー 佐藤洋役)

ベスト声優賞・女性
・藤田咲 さん(WORKING´!! 伊波まひる役)


というわけで、9~12月の秋アニメの投票でした。

こうして振り返ってみると、2011秋アニメは豊作だったなと思いますね。
期待以上だったもの、期待通りだったもの、期待を下回ったものと様々ですが、総じて言えることは、期待するだけ好きだったということです。
そういう意味では、「ましろ色シンフォニー」が最も予想外だったといえそうですね。

各ベスト部門が、結構簡単に決まったのは珍しいことかもしれません。
強いて言えば、男性声優を迷ったくらいでしょうか。
ぶっちゃけると、佐藤洋のイメージに下野さんの声は合致していないのですが、下野さんの佐藤洋としては満点だったと思うので、選出させていただきました。

「たまゆら~hitotose~」「C3-シーキューブ-」は途中で切りました。
「境界線上のホライゾン」は、まだ1話も観ていません。
「THE IDOLM@STER」は、一応12話ぐらいまでは観たのですが、正直あまり肌に合いませんね。

9月開始アニメで、現在も観ているのは「ペルソナ4」「未来日記」くらいかな。
こちらは次の機会に投票出来そうです。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ評価  Fate/Zero  WORKING´!!  ましろ色シンフォニー  ベン・トー  僕は友達が少ない  侵略!?イカ娘  輪るピングドラム 

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TVアニメ「ベン・トー」サウンドトラック 

TVアニメ「ベン・トー」サウンドトラックTVアニメ「ベン・トー」
サウンドトラック

(2011/12/21)
岩崎琢

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TVアニメ「ベン・トー」オリジナルサウンドトラック』を購入しました。

印象深いBGMが多いアニメでしたね。
アニメの内容に関しては一喜一憂しましたが、音楽だけは文句なしに良かったと断言できます。
かなり初期の時点で、サントラを買おうと心に決めましたよ。

作曲者の岩崎琢さんは、「天元突破グレンラガン」の音楽担当としても著名な方です。
熱い楽曲はお手の物なのか、半額弁当を奪い合うシュールな設定が吹き飛ぶような燃える音楽が秀逸でした。

中でもTrack14「M20 I gotta turn it on」は本当に痺れましたね。
槍水vs奢莪、佐藤vs二階堂の初衝突となった4話の半値印証時刻のBGMです。
半額神がシールを貼る最中から流れ出す壮大な導入、開戦と同時に駆け出す打音、ノンストップでヒートアップしていき、場面が切り替わる絶妙なタイミングで転調するこの曲は、まさに神曲といえるでしょう。
BGMを聴くだけで、魔女が巨漢を蹴っ飛ばし、ドレスアップした麗人が舞い、佐藤と二階堂がパンチの応酬を繰り出す絵を容易に思い出せます。
このシーンの完成度は飛び抜けていましたが、それも音楽のハマり具合が抜群だったからですね。

これに限らず、争奪戦時は燃える曲が多くてテンションが上がりました。
曲単体で聴いても、まさか争っているモノが、半額弁当だとは思えないでしょうね。

逆に、全く合っていないのが、白梅のテーマ・Track4「M14 コミカル 4 いらつき」。
何故かお仕置きタイムが、民族系の音楽というチョイスで、キャラ的にかすりもしていません。
しかし、このミスマッチな組み合わせが、妙に面白味がある要素となっているんですよね。
インパクト絶大で、一度聴いたら忘れられません。
センスがないと生み出せない曲でしょうね。

ジャケットがキャラ弁のイラストというのは、面白い試みでした。
欲を言えば、実写で挑戦して欲しかったなー。
ちなみに、CDにもラベルが貼ってあるような仕掛けがあり、凝っていましたね。

いざ聴いてみると、曲のバリエーションこそ少なめですが、買って良かったと思える一枚でした。
楽しい気分になれますね。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー 

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「ベン・トー」原作とアニメで狼たちの勝率を比較してみた 

アニメ版「ベン・トー」を観ていて、常に疑問を感じていたことがあります。
最終回の感想でも少し触れましたが、佐藤が異様に強くないか?ってことです。
原作では、もっと頻繁に負けているので、獲得率が凄く高いように見えるんですよね。
おそらく、アニメのみの視聴者の方も、新人の癖に妙に強いなと感じられたのではないでしょうか。

主人公補正と言ってしまえばそれまでなんですけど、何となく気になったので集計してみました。
あくまで数字を比較したいだけで、良し悪しを指摘したいわけではありませんので、あしからず。

▼ 「ベン・トー」狼別勝率、原作とアニメによる比較表
本名/呼称
≪二つ名/肩書き≫
参戦数獲得数不明勝率
佐藤洋
≪変態≫
227(3)032%
189(4)153%(50~56%)
槍水仙
≪氷結の魔女≫
1412(2)192%(86~93%)
119190%(82~91%)
白粉花

147154%(50~57%)
146146%(43~50%)
奢莪あやめ
≪湖の麗人≫
75071%
106275%(60~80%)
茶髪

104357%(40~70%)
114567%(36~82%)
顎鬚

82340%(25~63%)
81533%(13~75%)
坊主

81320%(13~50%)
91525%(11~67%)
二階堂連
≪ガブリエル・ラチェット≫頭目
152725%(13~60%)
71117%(14~25%)
沢桔梗
≪オルトロス≫
1110091%
86186%(75~88%)
沢桔鏡
≪オルトロス≫
11110100%
76086%(75~88%)
金城優
≪魔導士≫
44(1)0100%
21(1)1100%(50~100%)
遠藤忠明
≪パッドフット≫≪帝王≫
21050%
3010%(0~33%)
山原知昭
≪ダンドーと猟犬群≫リーダー格
43075%
54080%

 ……原作データ
 ……アニメデータ
参戦数…半値印証時刻に至り争奪戦に挑んだ数
獲得数…半額弁当を獲得した数。()内は月桂冠。
不明……獲得または未獲得が不明の場合。
勝率……確定した数字で計算。()内は不明の結果が最低と最高の場合による差。


やはり、アニメ版で佐藤の獲得率が高く感じたのは気のせいではありませんでした。
主要キャラの中で、一人だけ勝率が2割以上も上がっています。
その他のキャラは数%程度の違いしかないため、とりわけ顕著ですね。
アニメ版で佐藤が失敗したのは犬時代が3回、大猪戦が1回、モナーク戦1回、オルトロス戦が3回の計9回。
必要最低限の負けしか見せておらず、なおかつ4回も月桂冠を獲っています。
そりゃあ強く感じてしまうのも仕方がないでしょう。

槍水先輩の月桂冠取得は、アニメでは2回ともカットでしたか。
それでも実質オルトロスに一度負けただけなので、作品内でも屈指の狼であるという印象にはブレがありませんでした。

白粉は、数字こそ非常に似ていますが、実は中身は相当違います。
アニメ版では初獲得が猟犬群で、更に原作よりも猟犬群での参加数が多くなっています。
さらに最終回の「国産うなぎ弁当」は、途中から参戦していたのにちゃっかり獲っていますが、これはアニメで改変された部分です。
実際に入手した時も、ギャグ調のテケテケ走りとなっており、狼としての強さは感じられません。
実は、佐藤よりも獲得率が高いという話が原作2巻で判明し、奪い方も華麗だったりするんですが、残念ながら腐女子キャラとしてのプッシュのみで終わってしまいましたね。

二階堂は、オルトロスにボッコボコにやられてしまっているため、勝率が極端に下がっています。
逆に、出番が終盤のみだったはずの沢桔姉妹は、流石の勝ちっぷりですね。
アニメ最終回の争奪戦にて姉の梗だけでなく、妹の鏡も獲り逃しているため、差が生まれませんでした。

ただでさえ出番の少なかった魔導士は、見せ場がカットされて可哀想な結果に。
一応OPにも大々的に出ていたのになぁ……w

東区の狼の中で、茶髪は少し抜けている実力を持っていますね。
その一方で、坊主や顎鬚は、良いやられ役というポジションになってしまっているなー。

参戦数の少ない狼も多く、あくまで参考程度のデータですね。
狼の実力をもう少し掘り下げて比較したいと思っているので、原作8巻までのデータも鋭意集計中です。
こちらも近日中に更新予定ですので、ご期待下さい。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー 

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ベン・トー 第12話「国産うなぎ弁当 790kcal」 

ベン・トー12話アイキャッチ

原作既読者による「ベン・トー」最終回を視聴した感想です。
小言が多くて申し訳ないんですが、原作厨の駄文だと思ってください。

うーん、最後まで結局改変だらけなのか。
11話を見た限りでは、良いクッションになっていると思ったのですがねぇ……。
中途半端に原作の台詞を使用しているため、余計に辻褄が合わなかったりするのは如何なものか。

原作と切り離して評価するにしても、最終回は微妙だったかなと思います。
何故最も盛り上がるべきオルトロス戦を描写しないのか。
視聴者に想像させる見せ方も存在はしていますが、このタイミングでそれはない。
せめてもう少し戦いを見せて、最後に伸ばした手がどちらが掴むのかといったところでフェードアウトするべきです。
最終決戦を丸々カットするなんて、意味が分かりません。

そもそもヘラクレスの棍棒は、原作では争奪戦に参加しません。
話を持ちかけられたものの、狼たちはそんな提案を無視してバトルを開始しちゃいます。
狼全員が迷う素振りなど一切なく、誇りを持って戦う様が格好良いんですよ。
茶髪や坊主が落ちぶれたように見えるこの改変は、狼の根底を否定するものです。
アニメは、狼と犬と豚の違いを説明できていないというのが、終始引っかかってしまいました。
だから、あえて偉そうに言いますけど、分かってないなーって思ってしまうんですよね。

別にヘラクレスの棍棒が参加することぐらいだったらいいんですが、それで肝心のオルトロスとの争奪戦の模様を描けないのであれば、何をやっているんだと言わざるを得ません。
槍水先輩を含む狼たちに対して、圧倒的な強さを見せて弁当を勝ち取ったオルトロスが、カットされている間に負けているなんて投げやり過ぎるでしょう。
一応、佐藤たちがオルトロス相手に優位に戦闘を運べた理由や背景はあったはずなんですけどね。

最終回なのに手が行き届いていない作画も一部あったりしましたが、概ね動きは悪くありませんでした。
キャラデザは、どうしても見劣りしてしまうものの、その分アクションで魅せてくれましたね。
最初にキービジュアルが発表された時点で、ヤバそうだと思っていました。
ですので、作画は正直期待していた以上の出来で、喜ばしい点だったと思います。

音楽も素晴らしいの一言。
昨日の記事でOP曲のCDを購入したと書きましたが、実はサントラも同時に買っています。
そちらは最終回を見てから聴こうと思っていたので、まだ聴いていませんが、作中の曲はインパクトが強く、良曲が揃っています。
OPを途中で2番に変更する工夫も評価したいですね。

声優さんの演技は、実力派が多くて何の心配もありませんでした。
中には合っていないキャラもいるものですが、この作品では一人も見当たりませんでしたね。
そういえば、ドラマCDで佐藤の親父を若本さんが担当していましたけど、アニメでは出てこなかったような……。
1話で、佐藤役の下野さんが真似の演技をしていましたが、それぐらいでしたね。

そうなると、やっぱり設定と脚本なんだよなぁ。
全てを原作通りに表現するなんて無理だというのは百も承知です。
多少のオリジナルや改変が入るのは、仕方がないことだし、それはそれで面白いことだってあります。
でも、作品の軸となる部分を変えてしまっては、それは別の作品のアニメになってしまいます。

アニメ組が面白いと感じてくれるのは、嬉しい反面もどかしい気持ちを覚えてしまいます。
原作を知っていると、アニメは食材の美味な部分の多くを捨ててしまっている料理のようです。
本来もっと美味しい料理だと知っている人間からすれば、たとえ同じ食材を使用していても、料理人の腕の差に嘆きたくなります。
食材のおかげで、マズいどころか美味しいと感じられても、これで評価されるのは何か違うような気がするんですよね。
もちろん、この独自の味付けが好きだという人がいることも理解は出来ます。
黒歴史だと言いきれるほど酷いわけでもないですし、アニメならではの良さもあるんですが、下手に味を覚えてしまっているだけに無視することができませんでした。


▼キャラ別感想

・佐藤洋
色々と改変が多い中で、一番好意的な変更が多かったのが佐藤でしたね。
まぁ、主人公ですから見せ場を多く作らせたいという意図があったんでしょう。
それにしても、半額弁当の獲得率が高過ぎです。

・槍水仙 ≪氷結の魔女≫
クールビューティーな立ち振る舞いは、想像通りで一番ブレのないキャラだったかなと思います。
意外と世間知らずな一面があり、そのギャップが可愛らしかったりするんですよね。
先輩の太ももの描写に力が入りまくりだったのは、GJでした。
柴乃櫂人さんのイラストに最も近いヒロインでもありました。

・奢莪あやめ ≪湖の麗人≫
仙とは反対で、絵的に大きく見劣りしてしまったのが奢莪。
割箸を武器として使用するのは、最初は格好良いと思いましたけど、乱発されたのには萎えました。
変なキャラ付けされるのは、嫌なんですよねぇ。
ちなみに、アニメオンリーの方には驚かれるかもしれませんが、原作では一度も割箸を使用していません。

・白粉花
筋肉刑事ネタを拾い、腐女子的発言に塗れていたのはキャラとしては正しい。
ただ、その度合いが極端過ぎました。
狼としてほとんど出番がなく、表面的にしか捉えられていませんでしたね。
距離を測り、隙を縫って狙うスタイルをギャグ調でしか見せられたなかったのは、スタッフの力不足かなと思いました。

・白梅梅
白粉と同様、見せ方に悪意があるほど偏りがありました。
理不尽なまでに佐藤に大して暴力を振るうレズビアンになっちゃってました。
元々は、佐藤が余計な一言を付け加えるから殴られたりするんですが、それをカットしているため、佐藤が無害に見え、反動で白梅が酷い性格に見えてしまいます。
ガチ百合な点も、ちょっとズレがあるように感じられましたね。

・井ノ上あせび ≪死神≫
狼たちと関係が遠過ぎて、キャラ的に不要な存在になっていたのは否めません。
一応3巻のストーリーには絡められる要素もあったはずなんですが。
不幸体質の特性が、イマイチ伝わっていないような気がします。

・沢桔梗、沢桔鏡 ≪オルトロス≫
8話から本格的に登場した割に出番が多かったですね。
姉の梗は、分かりやすいボケキャラにされてしまいまいました。
さすがに淫語は、テレビ的にNGだったようですねw

・二階堂連 ≪ガブリエル・ラチェット≫
原作ではイラストがなかったので、アニメで初お披露目だったのですが、イケメン過ぎやしませんか。
佐藤はピアスと呼んでおり、それ以外の見た目的な特徴を一切挙げていなかったので、想像でしかなかったんですけどね。
魔導士に似過ぎているので、もう少し容姿を考えるべきじゃなかったかなー。
若干口調が変わっていたり、美味しい場面をカットされたりと不遇な立場でした。

・金城優 ≪魔導士≫
モナーク戦で出番がカットされたため、最強の狼(笑)になってしまいました。
本来であれば、重要な立ち位置にいるキャラのはずなんですけどね。

・茶髪、顎鬚、坊主
何かとトリオで数えられる三人組。
茶髪の顔出しがなかったのが、やっぱり残念だったなぁと思ってしまいます。
ラノベならまだしも、アニメでは不自然なカットが増えすぎました。
バストアップは性的な意味ではなく、ネタ的に面白かったですけどね。
顎鬚と坊主は、もうちょっと出番があっても良かったかな。

総評としては、それなりに面白いけれど、納得はできないって感じ。
頭では理解しているんですけど、感情はセーブできません。
粗探しをしたいわけじゃないのに、一々突っ込んでしまう自分が嫌になりました。
それだけ、個人的に特別な作品の一つだということなんでしょうけどね。
4話まではBD買っちゃおうかなと考えるぐらい良質な作品だったのに、惜しいなぁ。

アニメを面白いと感じ、活字が苦にならない人であれば、是非原作ラノベを読んで欲しいです。
まず間違いなく楽しめるかと思います。

二期は……どうなんだろう。
観てみたいような、もうコリゴリなような、複雑な気分。
いっそのことオリジナル展開のみだったら、もっと割り切って視聴出来たのかもしれませんね。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー  ベン・トー(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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LIVE for LIVE ~狼たちの夜~ 

TVアニメ「ベン・トー」オープニングテーマ LIVE for LIFE ~狼たちの夜~TVアニメ「ベン・トー」オープニングテーマ LIVE for LIFE ~狼たちの夜~
(2011/11/02)
愛美

商品詳細を見る

ベン・トー」OPテーマ曲『LIVE for LIVE ~狼たちの夜~』を買いました。

気が付いたら最終回目前を控えた今まで一度もOPを飛ばすことなく聴いていました。
初めて聴いたときからいいなとは思っていましたが、聴き込むごとに良さが発見できる良曲ですね。
リズミカルかつ勢いのある熱い曲で、半額弁当争奪戦のアクションに合っているのが素敵です。

おそらく一般人が聴いてもオタくさいとは感じないのではないでしょうか。
ノリのいい格好イイ曲にしか聴こえません。
実は、詩は作品を反映させている立派なアニソンなんですよね。
タイトルからして「狼の夜」ですし、「アラシだって恐れはしない」とか、ベン・トー好きがニヤリと出来るフレーズもあります。

その他2曲が収録されていますが、そのうちの1つ『このまま、ずっと』は、伸びやかで清涼感のある曲ですね。
PSPソフト『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』のEDテーマらしいですが、こんな曲も歌うんだなぁと新鮮な気持ちにさせてくれました。

歌手の愛美さんは、アニメ『アスタロッテのおもちゃ!』のOPテーマでデビューし、これがセカンドシングルだそうですが、良い声で歌いますね。
今後この路線でアニソンを歌ってくれるならば、CDを買う機会も増えそうです。
これからの活躍に注目ですね。

テーマ: アニソン・キャラソン

ジャンル: 音楽

タグ: ベン・トー  LIVE_for_LIVE_~狼たちの夜~  愛美 

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ベン・トー 第11話「ポカリスエット 125kcal」 

ベン・トー11話アイキャッチ

最終回一歩手前で、ようやく茶髪弁当が来た!
結局このままアニメでも顔出しなしで終わりそうだなぁ。
ある意味、茶髪の顔がアニメ化で一番楽しみだったんですが。

どん兵衛を食いながら視聴した「ベン・トー」11話感想です。

前回と打って変わってサブタイトルは短めですね。
ひょっとして、アニメのサブタイに商品名が使用されたのって史上初じゃないですか?
自分が知らないだけなんだろうか。

ラストへ向けての、最後の説明回といったところでしたね。
争奪戦もあったんですけど、省略されていたので描写はありませんでした。
本来ならツードックスvsオルトロスは、バトルと夕餉のシーンがあったはずなんですけどね。

相変わらずちょこちょこ改変が入りますが、主要なところは原作通りの流れが多くて、一安心。
二階堂のハブられ方からして、ツードックスの相棒が変わるんじゃないかと心配してたんですよね。
ちゃんとオルトロスを追っかけてくれて良かったです。
佐藤と二階堂だからこそ、あの燃える展開に繋がったわけですから。

ただ、今までの積み重ねが薄いから説得力に欠けたり、不自然に感じる部分があるのは残念。
槍水先輩が風邪をひくくだりも何故変える必要性があったのか、と。
あせびちゃんから佐藤が風邪をうつされたり、槍水先輩がテスト勉強を必死になった訳がカットされているので、ストーリーがぶつぶつ切れているように感じられます。
アニメは尺が限られるのに、シーンの取捨選択が微妙なのが煮え切らない評価となってしまっているんだと思います。
良質な原作があるということを無視すれば、面白い方に分類されるアニメなんですがねぇ。
つくづく損をしているなぁと思ってしまいます。

そういえば、毛玉の登場が丸々カットされちゃってましたね。
まぁ、3巻でアニメが終わるのであれば、出番がなくなってもさほど問題はないですけど。
単純に毛玉のボリュームのある頭を映像として見たかったなー。

沢桔梗のボケボケな性格は好きなんですが、少々過剰なような気がする。
4巻以降であれば正しい姿なんですけど、3巻のメインシナリオではシリアス要素もあるので、こんなにお馬鹿キャラを作っていてはカタルシスも半減してしまうのではないかと、ちょっと心配。
まぁでも、妙にエロい被害妄想を連発するボケは見たかったのも確か。

白粉と白梅の扱いに困っているように見受けられました。
キャラが増えてきたから、色々と拾えないところも出てきましたね。

さて、次回の最終回は、どう締めくくるのか。
熱いバトルを期待します。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー  ベン・トー(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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ベン・トー 第10話「それは昔祖母の家で食べた温かで優しい味わい。心にも体にも優しい和の料理。梅とちりめんじゃこご飯と季節の野菜たっぷりの煮物弁当 480kcal」 

ベン・トー10話アイキャッチ

誰もが突っ込むでしょうけど、サブタイ長過ぎるわw
原作通りなんだけどさw

さて。
終わりが近づいてきた「ベン・トー」10話のネタバレ感想です。

また随分と構成を変えてきましたね。
ここ数話が酷過ぎたせいで、この程度の改変ならまだいいやと思える時点で、アニメの期待度が激減してしまっているのを自覚します。
部分的に密度の濃いところもあるんですが、尺の取り方を間違っているような気がするなぁ。
ファミ部の流れは、必要ないだろうと思うんだ、うん。

不満点を挙げればキリがありませんが、久しぶりに楽しんで観れました。
全部を再現出来ていたとは到底いえませんが、ある程度は燃え要素を取り入れられていたかな。
バトル描写が、凄く頑張っていましたね。
他の作画を犠牲にしてまで力を注いだであろうと見て取れましたが、その甲斐があったと思います。
オルトロスのラスボス感が際立っていて、アニメ最終話に向けての盛り上がりを感じられました。

オルトロスの武器といえば、買い物カゴ。
ふんだんに使用していたのは嬉しかったですが、解説や説明がほとんどなかったですね。
弾力のあるしなやかさや、包容力のある形状、取っ手の引っかかり等、色々なテクニックが存在するはずなんですが、一度アニメ見ただけではさすがに分からないだろうなー。
争奪戦時に長々と語られても興醒めしてしまうので、下手に挿入するよりかはマシですけど。
それにしても、あの黒いブラックホールみたいな演出は邪悪すぎるだろw
せっかくのインパクトなのに頻度が多過ぎたので、それが惜しかったかな。

モナークさん、なんですぐやられてしまうん?
ただでさえメイン回が改変でショボくなっていたうえ、更に噛ませにされちゃってますよ。
スタッフは、モナークに恨みがあるのかと言いたくなるくらい酷い扱いようですね。

槍水先輩の風邪フラグはどこいったんだろうか。
その辺りも原作から変えていくのかなぁー。

二階堂に出番があったのが何よりも嬉しかったことかも。
てっきりお役御免かと思っていただけに、普通に登場してくれて安心しました。
それだけに、オルトロスとの絡みが大きく改変してしまったのが残念なんですけどね。

一番の見どころはOPだったと思います。
歌がまさかの2番で、さらにオルトロスや二階堂を加えたマイナーチェンジをしていました。
こういう細かい仕事は、評価したいですね。

それにしても、やっぱり立ち振る舞いが犬なんだよなぁ。
慣れ合いを避ける傾向のある狼の矜持は、あくまで半額弁当の奪取にあるはずなんだけどな。
まるでバトルがメインのような見せ方に違和感を覚えてなりません。

オルトロスの過去は、アニメではやらないんだろうか。
原作と違って二つ名もどこからきたのか謎ですし、今後もストーリーに大幅な改変がありそうだなぁ。

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ベン・トー 第9話「西洋和風幕の内詰め合わせ重 2910kcalとほっこりおかゆ弁当 340kcal」  

ベン・トー9話アイキャッチ

まさかの未開封。
このフェイントは全く予想してなかった。

「ベン・トー」第9話を視聴しました。
いつも通り、原作既読者としての率直な感想を書き連ねます。

8話の感想で思い切りぶった切ったことに関して、色々と考えました。
確かに、原作好きの人間からすると許せない部分が多かったのは事実といえども、もう少しオブラートに包んだ方が良かったかなぁと。
いくら個人ブログとはいえ、アニメはアニメで楽しんでいる人がいるわけですし、否定を強め過ぎないように心掛けるべきじゃないかと。
それに、さすがに8話以上の改悪はないだろう……と、9話を見る前までは、そう思っていました。

うーん、ないわー。
ある意味吹っ切れているから怒りを覚えるってことはないですけどね。

ただのエロ回じゃないですか。
燃え作品なのに、萌えに傾倒させている節が見えるのが一番辛い。
ここまで変化させると、メディアミックスというよりも二次創作に近い気がしますよ。

9割がオリジナル展開で、間延びしちゃってますね。
尺が足りないからネタを削っていたのではなかったんでしょうか。
父親や石岡君を始めとした過去エピソードが軒並みカットなのは、ストーリーを追うだけで精一杯だから仕方がないんだと思っていたのに、こんなにオリジナル要素を入れられるのであれば、もっと詰め込めたはずですよね。
たとえそれがなかったとしても、モナーク戦の激闘をたっぷりと表現するとか、時間の使い方はいくらでもあったはずです。

唯一原作をなぞっていたのは、白梅と沢桔姉妹の生徒会長同士の交流ぐらい。
といっても、これまた佐藤と一緒に行くはずが、白梅一人で乗り込んでいますが。
真の意味で白梅が輝いていたのは、強気でタダでは終わらない性格を垣間見ることができた、あの討論の瞬間だけですね。

白梅様の魅力は、アニメで伝え辛い……というよりも、そもそも見せ方が悪いように感じられます。
暴力的なキャラではありますが、本当はあんなに理不尽なまでに手を上げるキャラじゃないんですよ。
佐藤がしつこいくらいフザけたり、煽ったりするから反撃を食らうんですが、その描写を悉く省いているため暴走しているように見えてしまうんですよね。
スタッフは、白梅が嫌いなんだろうか。

レズ回を作りたかっただけの話でしたね。
作画は酷かったけど、白粉と白梅様の可愛い姿はいくつかありました。
でも、この話を「ベン・トー」でやる必要性は皆無ですよね。
エロいというだけで、面白いかと言われると、正直微妙だったし……。
一番の売りであるはずの半額弁当争奪戦を2週連続でスルーとか何を考えているのやら。

あせびの料理の設定も何故か変わってました。
サブキャラにスポットを当てたかったんでしょうけど、構成や脚本にセンスがないなーと思いました。
BGMだけで笑わせてくれるぐらい、演出は頑張っているんですけどねぇ。

Cパートで急に仙の風邪フラグが立っていますが、何だかまた随分と嫌な予感がします。
きっと当たるんだろうなぁ……悪いことに関しては。

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ベン・トー 第8話「たっぷりニラハンバーグ弁当 765kcal」  

ベン・トー8話アイキャッチ

予想通りの百合弁当。
白梅様が幸せそうで何よりです。

原作信者による「ベン・トー」8話の感想です。
今回から3巻の内容に突入……だったんですが……。

5,6話でガッカリしたしたので、もう割り切ったつもりでした。
アニメはアニメ、原作とは別物だとは重々承知です。
それでもあえて言いたいと思います。

これはひどい。
改変なんてレベルじゃないよ!
原作通りの部分なんて2割あるかどうかて、もはやほとんどオリジナル回じゃねーか!

槍水先輩がセガサターンを放り投げて、白粉が鳥羽藤雄を生み出すところぐらいしか一致しません。
奢莪がヒロインをやっているシーンを根こそぎ奪ってしまっているのは、何だかなぁ。
半額弁当争奪戦が何戦かあったはずなのに、それもカット。

その代わりが沢桔姉妹のコスプレコント。一体何がしたいの……。
看護婦として潜入する意味が解らない。
確かに姉はボケキャラですけど、妹まで気が付かないのはおかしいよなぁ。
それに今回初登場なんですから、もう少し意義のあるキャラ紹介をすべきでしょう。
可愛い女の子のエロいイベントを入れておけばいいだろみたいな浅はかさが見え隠れしますね。

姉の沢桔梗は、最初からこんなに頭の弱い娘って訳ではなかったはずなんだけどなぁ。
徐々に仮面が外れていく過程に悶えたのに、勿体無い見せ方。
魔導士を退場させて、沢桔姉妹に氷結の魔女を追い求めるよう改変したのは、野郎よりも女の子の登場を増やそうとした結果なんだろうか。
目先だけで変えてしまっているから、どんどん辻褄が合わなくなっていきます。

全く駄目駄目でつまらなかったわけではなく、声優さんが頑張っていることもあって、馬鹿馬鹿しいやり取りに笑ったりするところもありますよ。
例えば、佐藤が全身に包帯を巻きつけ、半裸の状態で女の子を追いかける変態行為に出た時は、吹き出してしまいました。
しかし、より良い脚本があるのに、あえて改変する必要があるんだろうかと思うわけです。
アニメ的に表現し辛い父親ネタや、石岡君を始めとした回想ネタはこの際仕方がないでしょう。
でも、ヒロイン役の美味しい場面や、狼たちの格好良いシーンを何故差し替えるのか。
二階堂の出番もなかったしねぇ。

おそらくアニメのみの視聴者からすると、邪魔臭い、ウザったいと思うかもしれません。
それでも、こういう声もあるべきだと思い、感じたことを包み隠さず書いてみました。
一つの意見だと思っていただければ幸いです。

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ベン・トー 第7話「オムっぱい弁当 752kcalとロコもっこり弁当 1100kcal」 

ベン・トー7話アイキャッチ

女の子だけで回すとなると数が足りないと思っていたら、セットで来ましたか。
原作の表紙と同じパターンですね。

さて「ベン・トー」7話の感想です。
予告通りのオリジナル回でした。

水着を見せたいから無理やり捻じ込みました!という話。
「ベン・トー」は萌えオタ向けの作品とは、違うと思うんですけどねぇ。
作者がラブコメでもハーレムでもなく、コメディだとインタビューで受け答えしているくらいですから。

まぁでもそこまで悪くなかったと思います。
前回、痛い目に遭ったので、意識的に原作とアニメを切り離して考えようとしたのが大きいかも。
バカだなぁと思いながら笑ってしまった箇所もいくつかありましたし。
変に原作を意識しないでいい分、オリジナルの方が素直に見ることができました。

とにかく話の筋として強引であっても、ヒロインを全員出しきりましたね。
白梅様の登場なんて全く説明付いてなかったなぁ……w
競泳水着を着用していた仙が健康的にエロかった。
準備体操のシーンは狙い過ぎだったけど、好きな人も多数いるでしょう、きっと。

ポロリもあるよ!の餌食となったのは、作品内で最も豊満と思われる茶髪。
うん、いいおっぱいでした。
争奪戦の時の動きもダイナミックで、色々と見応えありました。
しかし、ここまで来るとさすがに顔を見てみたくなりますなー。

まさかマっちゃんにまだ出番があるとは思いませんでした。
キツネ目よりも見開いていた方が断然可愛いですね。
二階堂が必死になるのも分からないでもなかったです。

3巻から登場するオルトロスの水着姿を見せたかったから、ここに挟んだんでしょうね。
台詞は一切なかったので、ゆかりんとほっちゃんの声は来週に持ち越しでした。

それにしても、一番肌色が多かったのが男の佐藤とは、ある意味分かっていると言えるんだろうか。
惜しげもなく全裸を公開してる様は、さすが変態。
クリーチャー白粉が、もっと食い付いてくるとなお良かったと思います。

ああそういえば、二つ名「変態」の定着の流れは改変がありましたね。
原作のようなじわじわとした広がり方をアニメでは表現しにくいでしょうから、仕方がないか。
「氷結の魔女」や「湖の麗人」は挿入する場面が違うだけで、由来は原作通りでした。

個人的に気になったのは、弁当をプールに放流するところ。
半額弁当はあくまで素朴かつ純粋に追い求めるのであって、ゲーム的な面白さを追求するものではないはずなんですが……豚のような行動を取る狼が多いアニメで突っ込んでも不毛ですかね。

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ベン・トー 第6話「特製ザンギ弁当 795kcal」 

ベン・トー6話アイキャッチ

順番的に、マっちゃんぐらいしかいないよなぁとは思ってましたが、本当に来るとは。
茶髪のターンが来る時はあるんだろうか。

「ベン・トー」6話の感想です。
原作との比較をしているので、多少ネタバレを醸し出しているのはご了承ください。

あー……うん、不安的中。
大幅な原作改変で、内容が半分以上変わっていました。

アニメと原作は別物だと分かっていますし、これでも面白いという声が多いのは分からないでもない。
アニメ単体として見れば、まぁまぁ良かったと思います。
でも、原作厨としては、今回の話は評価を下げざるを得ませんねぇ。
改変して面白くなるならまだしも、そうではなかったからなぁ。

◆ 西区襲撃作戦の変更点

説明を入れると時間が足りないというのが最大の理由なんでしょうね。
内容はあながち間違いでもないのですが、物凄く簡略化されていました。
霧中の狼集会は、見た目的なシュールさで笑いを誘っただけで、格好良さは9割減だったなぁ。
縄張りを持つ実力ある狼が姿を隠しながら議論を交わすのが、無駄に格好良かったのに。
東西の抗争開始からくる祭り的な盛り上がりが全くなく、熱さも半減しちゃってました。

◆ 帝王の狙い

前回ラストにて仙の写真を睨んでいるモナークの描写から嫌な予感がありました。
これが最大の改変であり、残念なところです。
今後の展開や、1クールしかないことを考えると、仙を活躍させたい気持ちは分かります。
ですが、ここの出番は、やっぱり本来のキャラ達に譲って欲しかった。
アラブ神のスーパーを主戦場としている茶髪・顎鬚・坊主に加えて白粉にも魅せてくれるシーンがあったのになぁ。
あせびちゃんの出番は、影も形もなくなっているし。
何よりも魔導士、そして二階堂と佐藤の熱いライバル戦がなくなってしまったのが痛い。

モナークが見せ場なくフルボッコされていたのは物足りない。
手口は卑劣でも、本当は結構強いんはずなんですよ。
だからこそ争奪戦が燃えるのに、哀しいぐらい弱かった。

買い物用カートを使っていることが卑怯みたいに描かれていましたが、これまで改変ですね。
カートは、通称≪タンク≫と呼ばれる立派な狼の装備の一つです。
ただし≪大猪≫レベルでないと使いこなせないため、下手な狼が扱っても逆効果になるだけという設定なんですが、さすがにそこまでは伝わらないよなぁ。

遠藤の以前の二つ名は出てきませんでしたが、マっちゃんの二つ名は出てきましたね。
髪色についてや、名前の由来そのものは全てカットでしたけど。
なーんか中途半端。

◆ 演出面

まぁ、上記の事柄を意図的に改悪ではなく改変としているのは、アニメならではの変化として理解が出来なくもないからです。
それに、それはそれで面白い部分もありましたしね。
仙が襲われた結果、黒ストが大変エロいぐらいに破れてたところとか。
魔導士が争奪戦後に力尽きて、路上で半額弁当だけ食って倒れるところは、文章だけでは凄い戦いだったんだなと感じる部分もあったのが、ビジュアル的には酷い馬鹿っぷりでヤバかった。

問題はそれよりも、半額弁当の棚の前で悠長に待ち構えていたり、話し込んでいる部分。
狼の矜持をのたまっているけれど、行動で表して欲しいなぁ。
あれじゃあ、ただの豚ですよ。
こればっかりは、テンポも死んでいましたし、改悪と言いたいです。

次回はどうやらオリジナル回のようで。
尺があるなら、どうしてもう少しストーリー構成を練らなかったのかと突っ込みたくなりますね。

以上、原作信者の戯言でした。

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ベン・トー7.5 箸休め ~Wolves,be ambitious!~ 

ベン・トー 7.5 箸休め ~Wolves, be ambitious!~ (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 7.5 箸休め ~Wolves, be ambitious!~ (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/07/22)
アサウラ

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読書期間:2011/8/25~2011/8/29

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ
ギャグ
変態
ラブコメ
燃え

 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7


 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋たちHP同好会は、槍水の妹・茉莉花のおねだりを端を発した一泊二日の旅行に行くことに!
 季節外れの観光地に向かう一行だったが、途中で予期せぬアクシデントに遭ってしまう。そこへかつて出会ったあいつが現れ…!?
 その他に、佐藤たちの旅行のウラで静かに起きた奢莪とその友人たちの日常編や、ウェブ掲載された短編、雑誌連載で大反響をよんだ「間食版」も書き下ろし分を加えて収録!
 もはや短編集ではないボリューム感満点でお届けする、メガ盛りの箸休め、庶民派シリアスギャグアクション、狼が大志を抱く7.5巻!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額弁当を追い求めし狼たちの休息、シリーズ2回目の番外編です。
書き下ろし中編1本、短編1本、公式サイトや付録等が初出の短編が7本の全9章。
箸休めというサブタイトルに相応しくない、ボリューミーな短編集となっています。

お腹いっぱいの幸福感が得られる良作です。
本編ではないのに、これほど面白いとは。素晴らしい。

最も大きな違いは、熱さよりもラブコメに比重を置いたところ。
通常の争奪戦は少なめの代わりに、ヒロイン達の乙女チックな一面が見れたり見れなかったりします。
というのも、男はその気になっていても、気付かない娘もいますからね。
ニヤニヤしたり、逆にコメディ色が強くて笑ったりと、いろんな味が楽しめます。

中でも、第9章「ある日の奢莪あやめ」は、言葉に言い表せにくい気持ちを抱かせてくれる話でした。
恋愛に対して深い捉え方をしてこなかった奢莪が、とある経緯により少し真面目に考え始めた結果、悶々としてしまうんですけど、これが何とも初々しい。
佐藤と会話する時だけに見せる自然な笑顔が、台詞の端々から想像できます。
物理的には近過ぎるぐらいのコミュニケーションを取るのに、恋愛的にはある意味遠い二人の距離感が絶妙ですね。

佐藤は鈍感というよりも、ほぼ無意識的に奢莪のことを恋愛事情から遠ざけている節があるように見えます。
本人も言っている通り、双子のような存在ですから、愛はあっても恋の対象にはなり辛いでしょうね。
しかし他の男子高校生からすると、あれだけ親しくしている可愛い従姉がいれば、やっかみの一つでも言いたくなる心境は理解できます。

単純に一番面白かったといえるのは、第1章の中編「3.5倍」。
漫画やラノベで定番の温泉回で、もちろんエロいサービスシーンも良かったのですが、それ以上に前半の電車のくだりが楽し過ぎましたね。
遠征での電車移動というと、そう、アイツの登場です。
無駄に暑苦しく自分に酔う彼は、妙にカッコイイのだけれど締まりが悪いんですよね。
何とも運が悪い可哀想な人ですが、盛大に笑わせてもらいましたw
無茶しやがって……。

今回の弁当獲得作戦は、これまでと趣きが異なっており、新たな面白味がありました。
マンネリするとまでは行きませんが、普段の半額弁当争奪戦に読者も慣れてきたのは事実。
まるでクエストのような戦いは、フレッシュな味わいを楽しめました。

そういう意味では、槍水仙が一年の頃、魔導士・金城優烏頭みことと一緒にスーパーを駆けていた過去話も興味をそそられましたね。
噂だけではとても高校生とは思えない魔導士が、思っていたよりも庶民的で驚きました。
ちなみに、個人的にはエビフライの尻尾の処理については、仙派です。
美味しすぎる場合のみ、烏頭と同じようなスタイルになるかな。中途半端でスミマセンw

他にも、多くのキャラに見せ場が用意されていて、語り尽くせません。
家庭的かつ献身的な白梅様は、大変お美しゅうございました。
とてつもない茉莉花のロリ・エネルギーには、霧島君が暴徒と化すのも頷けます。
仙の友人である紫華蔓は、ストーカー気質が入っているけど根は良い娘だと思うんですよ。

魅力的なキャラが多いのと、短編だからといって妥協しない物語が、満足感を底上げしてくれています。
本編ももちろん読みたいたいですが、これからも定期的に短編集を挟んで欲しいですね。

濃厚な食材という名のキャラクターを普段と異なる調理で仕上げた料理(ラブコメ風味)

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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ベン・トー 第5話「北海道の鮭を使ったあら汁 326kcal」 

ベン・トー5話アイキャッチ

あせびちゃん初登場。
この弁当を食べたら、不幸どころじゃ済まなさそうだ。

ベン・トー第5話目の感想です。
原作信者なので、アニメはアニメで良いとは思っていても辛口になります。

今回は、ちょっと残念な改変が多い回だったなぁ。
もともとアニメには大きな期待はしないでおこうと思っていたのが、4話まで思わぬ良作で出来が良かっただけに、無意識にハードルを上げていたんでしょうね。
原作未読の人からすると、おそらくあまり気にならないレベルだとは思われるのが幸いですが……。

まず全体的な話として、作画が崩れてしまっていました。
前回は専用OPを作り、バトルも滅茶苦茶動いていたので、その反動が来てしまったようですね。
中盤の繋ぎ回ですから、手を緩めるならばココしかないでしょうが……理解は出来ても感情としては残念だなという思いを抱いてしまいます。
まぁでも争奪戦は、他のパートに比べて作画はマシだったので良かったです。
シリアスなギャグに流血が必要かどうかという話もありますけど、個人的にはアリで正解だったと思いますね。

次に、話の改変について。
「ベン・トー」はラノベでは珍しいほどに文章が濃縮された作品です。
尺の関係上、カットは多くなるのは避けられないことですし、こればっかりは仕方がありません。
また、ストーリーの流れを自然に見せる為の変更も必要なことでしょう。
しかし、不必要だと思われる改変には、納得が出来ませんねぇ。

ピアスが佐藤をライバル視する描写が圧倒的に足りません。
モナークの一撃を受ける直前の佐藤を横から掌底で吹っ飛ばして、代わりに喰らうシーンがカットされてしまったのが痛いなぁ。
この伏線が熱い展開に繋がるのに、現状ピアスがただの犬にしか見えませんもんね。
無駄にイケメンとしてしまったのも、キャラに合っておらず、違和感を覚えます。

奢莪とのやり取りも大きく変更がありました。
やっぱりアニメで微妙な心情を描くには、無理があるのかなぁ。
あと、割箸を武器に用いるのが、奢莪の特徴するのは止めて欲しい。
前回は様になっていたのでイイなーと思いましたが、原作では一度も使ってませんからね、あれ。

白粉もいい加減、真面目な争奪戦描写が欲しいところ。
ギャグ調のトコトコ走りで獲得するシーンばかりで、気迫が感じられません。
腐ってはいても、立派な狼というところを見たいんだけどなぁ。
筋肉刑事ネタはそのままでいいですw

警備員のオっちゃんは、想像通りで良かった。
脇役の中でも、随一の濃さを誇るからなー。
キャラがブレるもなにも、あれしかないって感じでした。
サバゲー含めたやり取りが省略されていたのは、惜しかったです。

同じく出番が簡略化されていた、初登場の井上あせび
ドラマCDの感想でも書きましたが、竹達彩奈さんの声がハマってましたね。
この娘の恐ろしさをアニメでは、どこまで表現できるのかなー。

さらに半額神・松葉菊、マっちゃんも登場。
髪色が単色の黒系になっていたところを見ると、二つ名の下りはカットになるのかな。
佐藤が人妻と一線を越えたと勘違いした揚句、暴走したナニを奢莪に感付かれる流れは笑ったw
さすがに、奢莪が握ることはなかったですがw

最後にモナークが何故か槍水先輩の写真を睨んでいましたけど、どういう意味なんだろうか。
まさかストーリーそのものを大きく変えてしまうのではないかと、ちょっと心配になります。
杞憂だといいんですがね。

テーマ: ベン・トー

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ベン・トー 第4話「豚肉生姜焼き弁当 852kcal」 

ベン・トー4話アイキャッチ

黄色いおかずって見た目が映えて美味しそうですよね。
コロッケとか天ぷらとか。
誰も健康的な太もものことを言及しているわけではありませんよ。

「ベン・トー」4話目視聴しました。
今回から原作2巻に突入です。

うん、面白かった!
実質的な奢莪の初登場回ということで、スタッフも気合入れまくりだったようで見応えばかりでしたね。
ここにきてようやく安心できるようになってきました。
このクオリティを引き出せるなら、今後の失敗は想像できませんし、少なくとも黒歴史になることはないでしょう。

とにもかくにも奢莪がメインヒロインすぎるw
佐藤を半額弁当の世界に引き込んだ憧れの槍水先輩や、腐ってはいるものの同級生で近いポジションを維持していた白粉をぶっちぎって、完全に主役を奪っています。
まさかの専用OPとか、優遇され過ぎてるぞw

正直アニメ絵の奢莪はあまり可愛くないなと思っていましたが、いやいや充分可愛いじゃないか。
勝気な性格な割に時々佐藤に照れるところとか、ドレス姿が似合っているところとか、見所満載です。
えみりんの声も合っていました。

原作では白梅様と奢莪のガチレズシーンは、あと2話くらい先の話のはずなんですが、大きく構成を変えてきましたね。
何となく理由は察せますので、そのぐらいのことに毛嫌いしたりはしません。
ちょっと尺が足らないかなぁと感じましたが。

そういえば、そのドレス姿のまま争奪戦を行っていましたが、作画が凄かったですね。
あえて着替えないという改変をするなんて、アニメーターも大変だなぁw

1話だけかと思いきや、4話になっても未だ派手に動き回っています。
氷結の魔女vs湖の麗人のバトルは、力の差があっても熱く燃えました。
アニメでは基本的に足技主体の槍水先輩ですが、遂に必殺の掌底が気持ちいぐらいに深く決まりましたね。
平常心を失わずクールに振る舞う先輩の格好良さも引き出されています。
相乗効果が素晴らしいなぁ。

佐藤が毎回弁当を奪取しているのに違和感がありますね。
失敗パターンがカットされまくっているので、凄く強くなっているように見えます。
茶髪はそこそこ出番がありますけど、顎鬚や坊主がもう少しモブでいいから出て欲しいなぁ。

ピアスこと二階堂がイケメンすぎてワロタw
確かに格好良いとは思っていましたが、ウィザードレベルの容姿とは思わなかった。

筋肉刑事がとうとう出てきたのも嬉しかった……っていうと語弊がありそうで嫌だなw
まぁでもあのネタがあってこその白粉ですからね。
今後もサイトウ刑事の穴に注目……しないでいいな、うんw

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タグ: ベン・トー  ベン・トー(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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SD&GO!創刊号 特別付録ドラマCD「ベン・トー」 

スーパーダッシュ&ゴー!スーパーダッシュ&ゴー!
(2011/10/25)
不明

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3連続でベン・トーの記事です。

集英社が新たに創刊した漫画雑誌「スーパーダッシュ&ゴー!」を買ってきました。
冠にある通りライトノベルレーベル「集英社スーパーダッシュ文庫」の作品をコミック化したものが取り揃えられている雑誌です。

はっきりいって、これは厳しいと思うんですよねぇ。
隔月刊行とはいえ、数字を残せるのか怪しいと思うんですよ。
読めば面白いという作品は多かったんですけど、次回以降はおそらく買わないだろうなぁ。
「ベン・トー」だけは読みたいので、是非頑張ってもらいたいんですけどね。

では何故この創刊号だけ買ったのかというと、付録のドラマCDが目当てです。
「ベン・トー」「オワ・ランデ!」の2作品が収録されたドラマCD付きで500円ですから、これは買いだと判断しました。
まぁ「オワ・ランデ!」は原作未読なので、実質「ベン・トー」のドラマCDのためですけど。
情報不足だったので、中身がどれぐらいの物なのか分からず博打でしたが、当たりだったと思います。

▼ 「ベン・トー」ドラマCD あらすじ
ドラマ1『父、襲来』
 高校に親父が乗り込んで来る!!
 それを聞いて焦る佐藤は、不幸体質のあせびを使ってなんとか阻止しようと考えるのだが……!?
ドラマ2『うめうめうめ』
 部室で半額弁当を食べていた佐藤、槍水、白粉の元に、梅干しを持った白梅梅がやってきた。
 しかし、その梅干しが尋常ではない酸っぱさだったからさあ大変!
『キャスト座談会』
 ※座談会はアニメ収録前に開始前に行われたものです。

雑誌の付録かつ、1枚のCDに2作品扱っているので、大したことないだろうなと思いきや、なかなかのボリュームで満足できました。
ドラマ1が12分31秒、ドラマ2が13分25秒、座談会が10分2秒のトータル約36分もあります。
ちなみに「オワ・ランデ!」も計32分もあるので、どちらの原作も読んでいる人ならば、より一層お薦めできます。

ドラマ1では、アニメに先駆けて、あせびちゃんが登場。
竹達彩奈さんの声は合っているのかな不安でしたが、イメージ通りで驚きました。
ふにゃ~とした柔らかい声質が上手くマッチしていて、映像がなくても想像しやすかったです。

作品内で最もキャラが濃いといっても過言ではない佐藤父は、若本規夫さんが担当。
アニメでも1話にほんの少しだけ出番がありましたね。
声色は良いと思うんですが、ちょっと独特の巻き舌での遊びが多過ぎるかなぁ。
台詞のテンポが遅くて違和感がありました。

脚本は、2本とも原作者のアサウラさんによる書き下ろし。
おかげでキャラ造形にブレはなく、安心して聴いていられました。
ドラマ1は、ドラマCD向けとは言い辛いもので、スピーディーな展開に説明が追い付いていないかなと感じました。
馬鹿騒ぎは楽しかったんですけどね。
逆にドラマ2は、声優さんの演技フル活用となった妙にエロい話。
原作者が何をやりたかったのかが明確に伝わってきますねw

内容がアニメよりも先行しているため、原作既読者用のドラマCDでした。
なおかつアニメ版をそれなりに楽しめている人向けですね。
面白かったです。
個人的には買って正解でした。

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ベン・トー 第3話「大盛りチーズカツカレー 1080kcal」 

ベン・トー3話アイキャッチ

何故白梅入りの弁当なのに、梅干しが入っていないんだ。
確かに梅肉は丸々入っているんだけどさ。

さて、3話感想です。
原作1巻の第3章「ダンドーと猟犬群」が1話でまとめられていました。
実はこの第3章が1巻の半分近いページ数を占める内容だったので、結構バッサリとカットが入っています。

それでも残念さを感じる前に面白いと思えるのは、構成のおかげなのかな。
若干の説明不足はあっても、ある程度分かる流れとなっており、アニメ視聴者も付いていくことが出来るテンポで作られていると思います。
物語の重厚さは物足りないと感じても、それ以外の面で作品の魅力を引き出そうとしているのが垣間見ることができます。

例えば、SEGAネタ。
ここまで堂々と仕込んで来るとは期待以上ですよ。
「バーチャ2」のプレイ動画をそのままアニメで放送するとか、観たことがありません。
しかも当時の有名プレイヤーの名前を出したりとか、マニアックすぎるだろうw
3話を観る直前に「スーパーダッシュ&ゴー」にて掲載された原作者アサウラさんとSEGAの担当者との座談会を読んでいたため、名前が出てきた瞬間に理解できてしまったよw

弁当作画も乱れることなく、気合入りまくりで涎が出てきそうです。
槍水先輩の食べる豚の角煮弁当はマジで美味そうだった。
アニメでは説明ありませんでしたが、これ月桂冠ですからね。

そういえば、どん兵衛のそばvsうどん戦争はカットされてましたね。
そこまでは許可が下りなかったんだろうかw

山原のナルシストっぽいイケメンは、やり過ぎかと思いきや、声も含めて似合っていました。
ただの犬ではない、でも狼になりきれない群れる猟犬、まさにその通りでしたね。
争奪戦時のスピードが気持ちいぐらいの速さで、戦いに見応えがあって良かったです。

日常パートの佐藤の変態馬鹿行動も面白く、ずっと楽しんで観ていられる30分ですね。
これもあれもと言い出したらキリがありませんし、このぐらいで満足しておくべきなんだと思ってます。

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『ベン・トー zero Road to witch』感想 

ベン・トー zero Road to witch (愛蔵版コミックス)ベン・トー zero Road to witch (愛蔵版コミックス)
(2011/10/25)
柴乃 櫂人

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柴乃櫂人さんが描く「ベン・トー」の漫画を買ってきました。

原作ライトノベルの絵師さんが、そのまま漫画版も描くってのはかなり珍しいですね。
そんな前例ありましたっけ?
もしかすると、初めてのことなんじゃないでしょうか。

ラノベの漫画版を購入することが少ない最大の理由は、絵柄の違いに抵抗を感じるからです。
その心配をしないで済むってのは、嬉しいですねー。
世界観が壊れることなく広がるのは、とても貴重です。

内容は、タイトル通り、原作1巻よりも過去となる槍水仙の一年の頃の話。
金城優と出会い、狼となるエピソードが語られています。
一応原作を読まずとも理解は出来る配慮はされていますが、やっぱり半値印証時刻の知識を得てからの方が楽しめるかな。

主な登場キャラは、主人公となる槍水仙、ウィザードこと金城優、そして烏頭みこと
原作では7巻にて初登場した烏頭がいることを考えると、せめてそこまでは先に読んでおきたいところです。

HP部だった時の三人を描いた短編が原作7.5巻に収録されていますが、仲良さそうに見えたので、出会いが思ったよりも険悪だったことに驚き。
烏頭は、槍水と会う時には既にこんな状態だったのか。
イヤラシイ性格が、キャラ的に結構好きだったりします。

作者紹介で漫画を描くのが初めてと公言している通り、やや描き慣れていない部分は見受けられます。
まぁ、この辺りにラノベと漫画で絵師を変更する理由があるんでしょうね。
やっぱり、どちらかというと柴乃櫂人さんは一枚の絵を綺麗に仕上げる仕事の方が合っていますね。
アクションシーンやコマ割りなどがイマ一つだったりしました。

その一方で、気合の入れた絵はさすがでしたね。
表紙の冬服姿の槍水仙は、カッコ可愛い。
少し幼げな表情も多くあって、新鮮さも味わうことができました。

紫華蔓が妙に出番多かったのは俺得。
濃いキャラが多い「ベン・トー」では地味な方ですけど、友達想いな良キャラです。
ニコニコと陽気な笑顔が似合う女の子ですね。

金城優は、佐藤にセガと変態成分を引いて、二枚目要素を足した感じ。
作中で何度か言われていましたが、確かにこれは似ている気がする。
ちなみに、原作者のアサウラさんの裏話の中に、低い声のイメージをしていたとありますが、やっぱりね。
アニメ2話の感想でも書きましたが、あの声は違和感ありましたよ。

ギャグシーンのデフォルメキャラなど、原作では見られない絵もいっぱいあって良かった。
察するに前日談はこの一冊だけなんでしょうね。
明日創刊される「スーパーダッシュ&ゴー」にて1巻以降の話が漫画化されるのかな。
そうだとしたら、そちらも単行本を買い揃えたいですね。

テーマ: ベン・トー

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ベン・トー    ベン・トー(巻感想)  柴乃櫂人 

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ベン・トー 第2話「サバの味噌煮弁当 674kcal」 

ベン・トー2話アイキャッチ

シューマイ弁当よりも唐揚げ弁当の方が食べたいなぁ。
イヤ、深い意味はナイデスヨ?

2話目も面白かったです。
ノリで突っ走っているのが功を奏しているのか、アニメからの視聴者にも好評のようですね。
今季は期待作が多いので埋もれてしまう心配もありましたが、心配なかったようです。
ダークホース的な位置付けとして注目を浴びていますね。

ふともも回の次は、おっぱい回とは。
けしからん、けしからんぞ!
半額弁当争奪戦は、崇高なる戦いの場であって、エロに走るなどもってのほか。
粛清されるべきですね、ええ。
……何でこんな嘘っぽく聞こえるんだろうかw

まぁでも下品なエロさではなく、芸術的なセックスアピールって感じで良かった。
作品としてはともかく、佐藤とエロは切り離せませんしね。
ただ、茶髪の胸は柔らか過ぎやしないかとも思いましたが。

新キャラが何人か出てきてましたが、違和感を覚えることが多かったかな。
特に魔導師≪ウィザード≫こと金城優の声。
宮野守さんは好きな声優さんですけど、あんな高い声のキャラとは思ってなかった。
もっと渋いというか、二枚目ボイスを想像してたんですがねー。

次に半額神のジジ様も初登場。
あんなにおじいちゃんと呼べるような年齢だったとは。
原作からカットされた魔導師との会話を読み返す限りでは、もっと若々しいイメージでしたね。

大猪は、想像通りというか、ああいうオバちゃんいるよねって感じ。
どうでもいいけどオバタリアンってもう死語だよね。

原作ファンとしては、説明不足というか尺が足りてないところが多くて、争奪戦におけるルールが伝わりきっていないのがもどかしいと思ってしまいます。
佐藤の横道にズレるボケが丸々ボツとなっているため、両親ネタや石岡君を代表とする中学時代の友達のエピソードが削られているのは勿体無い。
アニメの場合、最初の数話で視聴者の心を掴まないといけないので、仕方がないところがあるんですがね。

音楽は基本的に良好。
争奪戦時の無駄に熱いBGMや、スーパーで流れる曲など楽しめるものが多くていいですね。
白梅のテーマだけが、浮いているような気がしますがw

日清の協力は得られなかったと思っていたら、どん兵衛の実名表記来ましたね。
あんなに美味しそうな食事シーンをアニメで見たのは、初めてかもしれません。
半額弁当の夕餉も絵的には素晴らしかった。
さすが、弁当作画担当がいるだけのことはあります。

だからこそ、料理番組のレポーターよりも美味しそうに聞こえる佐藤の心の声が聞けなかったのが残念。
尺の問題で難しいとは思いますが、じっくりと語ってもらいたいなぁ。

テーマ: ベン・トー

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タグ: ベン・トー  ベン・トー(アニメ話感想)  2011年放送開始アニメ 

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ベン・トー 第1話「ネバれ、納豆オクラ丼ぶっかけチーズトッピング弁当 440kcal」 

ベン・トー1話アイキャッチ

今秋は期待のアニメが数多く開始されています。
その中でもとびきり注目していたのがラノベ原作の「ベン・トー」です。

2008年より刊行が始まり、口コミで評判が伝わったシリアス・ギャグアクション作品。
ラノベ好きの中では、同じく今秋アニメ化された「僕は友達が少ない」のような大ブレイクしているわけではなく、コアな人気を誇っている良作です。
発行部数が少なくて、ようやく最近1冊1万部を超えるようになってきたばかりですが、面白さはラノベでも指折りだと確信しています。
今更言うまでもないのですが、本当に「ベン・トー」が大好きです。

しかし、ぶっちゃけアニメに期待はあまりしていませんでした。
キャラデザやPVなどを見て過度な期待は禁物だなと感じていましたから。
監督、スタッフの過去に携わったアニメ一覧から怪しい気配も漂っています。
それに、隙間なく埋める地の文が特徴の作品なので、どうしてもアニメでは表現に限界があるだろうなと始まる前から分かっていました。
無難にこなしてくれれば、原作ファンとしてはそれでいいかなと思っていたんです、が……。

あれ?結構良い出来じゃない?
ハードルを下げていたこともあってか、思ってた以上に満足できました。

良い具合にアニメ的な作り替えがされているじゃないですか。
元々導入に難のあるシリーズですが、随分とシンプルな構成となっていました。
まぁ、それでもアニメから入る視聴者に優しかったかと言われると、NOと答えますけどw
時間的に、どうしても端折らざるを得ないので、1話でどこまでストーリーを進めるか悩んだでしょうね。
正直、これだけでは視聴者置いてけぼりだと言われても仕方がありませんよ。
でも、これが精一杯だったと思います。

半額弁当を争奪する謎の集団がいる、というところまでしか分かっていませんね。
次回の説明回を経て、ようやく動き出すって感じかな。

作画は、やっぱり微妙だけど決して悪いわけではありません。
動きに関しては、90点以上をつけてもいいぐらいにド派手に動き回っていました。
これが1話だけではなく、継続的に演出できるなら相当凄いんですが……それは高望みし過ぎか。

目を引いたのは、色使い。
濃い色合いを多用しており、妥協しない強い意志を感じることができました。
打撃の効果や、流血の表現なども手を抜いていません。
弁当は美味しそうでしたが、夕餉シーンになってからが本番ですね。

佐藤洋役の下野紘さんは、少年役が多過ぎる為、飽きが心配でしたが杞憂でしたね。
モノローグを上手くモノマネで処理しており、アニメならではの醍醐味だなと思いました。

白粉が初っ端から飛ばし過ぎなのは如何なものか。
もちろんこんな生温いわけないんだけど、最初はもっとおどおどした性格がフィーチャーされた方が、今後面白いと思うんですよね。
潔癖症の説明がないため、白粉の反応が理解し辛いのではないかなぁ。

氷結の魔女こと槍水仙は、1話だとこんなにもクールビューティーだったのね。
いやー、パンストを履いた太ももが素晴らしかった!
下品ではなく至高のエロスとは、かくも芸術的なのか。
白梅梅のニーソも含め、脚の見せ方が最高でした。

脇役の茶髪&坊主&顎鬚も登場。
坊主がまんまクリリンで吹いたw
茶髪は、アニメ化しても顔見せなしなのね。
にしても、おっぱいデカ過ぎだろう……巨乳が嫌いなわけではないですが。

他にも石岡君や内本君などの端役にも出番があって嬉しかった。
脱線して回想する流れをアニメでもやってくれると、もっと嬉しいんだけど、テンポは崩れそうだな……w

モブがこんなにしっかりと描かれているアニメは、ここ最近見たことがないかも。
不自然なほど人が少なかったり、適当な記号で済ませたりすることが多い中で、しっかりと描き分けもされていて、好感が持てました。
学校の喧騒がイイ感じに騒がしくて良かったです。
一方で、争奪戦時のスーパーにあんな人がいるとは思ってもみませんでしたが。

バーチャ、ソイジョイ、おさかな天国など小ネタも散りばめられており、至るところで楽しめます。
心残りはどん兵衛だけか……。日清は惜しいことをした。
更にはカットインの割りばしなど、地味に上手くて全体的な完成度を高めています。

期待し過ぎると反動が怖いけど、出足は悪くないと思います。
あとは、このクオリティを維持できるかどうかが焦点になりそうですね。


テーマ: ベン・トー

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ベン・トー7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 

ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2011/02/25)
アサウラ

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読書期間:2011/4/23~2011/4/25

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ
ギャグ
変態
燃え


 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、ひょんんあことから未曾有の経済危機に陥り、『変態』の二つ名を体現する日々を送っていた。
 そんなある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。
 しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。
 烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが――。
 毒を食わば皿まで!「狼」の誇りを持って落とし前はきっちりつけろ!庶民派シリアスギャグアクション第8作!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額弁当にプライドを賭ける若者たちの庶民派シリアスギャグアクション、本編第7巻。
今巻の帯にて、遂に待望のアニメ化が発表されました。

美味しかった!じゃなくて、面白かった!
でもまぁ、この作品においてはあながち大間違いというわけでもないですがね。
食事中に読むと、ご飯が一層おいしくなるフリカケのような本です。

半額弁当の夕餉シーンはもちろん、口に入れるものならばジャンクフードや菓子類でも、涎が出てくるぐらいウマそうに描写されています。
テレビ番組で高級料理をレポーターが解説している姿よりも、鮮明に味が伝わってくるんですよね。
視覚的要素がなくとも、文章の表現力が凄まじく、擬音が傍で聞こえてきそうな感じすらあります。
佐藤は争奪戦に敗れると、飽きもせずどん兵衛を食べますけど、味の感想の言い回しに読者も飽きずに読めるというのが、何気に凄いことだと思います。

ギャグセンスも素晴らしく、腹を抱えるほど笑えます。
マラソン大会を開催する真の理由に気付くなんて、天才でしょう。変態と言う名の。
ガチムチネタは、基本そこまで好んでいないはずなのに、この作品ではドンドン出して欲しいとさえ思ってしまいます。
クリーチャー白粉の恐ろしさが、日に日にレベルアップしていることに恐怖を覚えますね。

全3章構成のうち、第1章がギャグ成分多めの短編気味の話で、2章以降に本筋が開始となるシリーズでは恒例になりつつの展開は、この7巻でも同様でした。
ひとしきり笑った後に待ち構えていたのは、ド直球の燃えるストーリー。
7巻に来て、ようやくHP部の崩壊について暴かれようとしています。

あらすじにもある通り、槍水先輩は修学旅行のため不在、奢莪もまた出番は少なめです。
だからといって物足りないかと言われると、そんなことはありません。

個人的にお気に入りキャラである沢桔姉妹は、狼としても女の子としても見せ場があって良かった。
特に姉の梗の妄想エロ暴走は、ニヤケ顔が止まらずに困ります。
二つ名襲名が近い茶髪の活躍も見逃せません。
佐藤よりも勝率は断然高いんじゃなかろうか。
日常場面においては、白粉白梅様のコンビによる佐藤への精神的&肉体的攻撃が強烈です。
魅力的な女の子が多い作品なので、たまには正ヒロイン以外の女の子たちが活躍する今回のような話があった方が嬉しいですね。

追い込まれた佐藤に手を差し伸べるライバルたちが熱い。
アクションバトルの基本であり真髄でもある戦が見ることが出来た気がします。
久しぶりに争奪戦が主題といった感じで、充足感もたっぷりありました。

表紙を飾っている元HP部員・烏頭みことは、意外な性格でしたね。
見た目からクールビューティーなタイプなのかと思いきや、暗いなオイ。
女の子としては個人的な好みから外れるものの、良いキャラしています。
裏設定がバレバレなのに引っ張り過ぎな点だけは、惜しかったかな。

ちなみに、奢莪の出番が物足りない!という方には、こちらをお薦め。

▼ベン・トー7巻特設ページ WEB特別書き下ろしあり
 http://dash.shueisha.co.jp/feature/1102/index.html

本編でも言えることですが、佐藤が男連中と全力で馬鹿な事をするくだりは最高ですねw

佐藤が狼として一皮剥ける少年漫画的な熱血成長物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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ベン・トー6 和栗おこわ弁当310円 

ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/08/25)
アサウラ

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読書期間:2010/9/22~2010/9/25

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
バカ
ギャグ
変態
燃え


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、新たに開拓したスーパーで、存在感溢れる半額神・ビッグ・マムと、そこを主戦場とする厄介な「狼」山木柚子と出逢う。ある目的のために佐藤の苦難の食生活が始まる一方、槍水は彼女が溺愛する妹・茉莉花が文化祭に見学に来るため、心配で落ち着かない日々。そしていよいよ文化祭当日、友人のイベントに駆り出された槍水の代わりに佐藤が茉莉花の面倒をみることになるのだが――。
 甘美な罠を退け、誇り高く戦い、喰え!「狼」としての底力がいま試される!
 庶民派シリアスギャグアクション、禁断の第七弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額弁当に魅入られし物たちの熱血バカバトル。

地元にありながら、これまで踏み入れたことのないスーパーで新たな敵と出逢う佐藤洋
それと同じくして、姉を訪ねてきた槍水の妹・茉莉花と一緒に文化祭を巡っていると、思わぬ方向に話が進み……という流れで始まる本編第6巻になります。

いやはや、ご馳走様でした。 
毎度のことながら、腹いっぱいに美味しいものを食べた時のような満足感が得られる良作だなぁ。
実際には、食事シーンを読むと、空腹を刺激されてお腹が空きますけどね。

ボリュームたっぷりで、同じページ数の一般的なラノベを2冊分ほど読んでいる感覚になります。
みっちりと敷き詰められた文章を初めて見た時は、胸焼けしそうだと感じましたが、今ではこの量でないと物足りないぐらい完全に虜になってしまいました。
短編も入れると7冊目になるというのに、飽きるどころか面白くなる一方ってのは凄いなぁ。

ハーレムではないけれど、女の子が非常に多く登場する回ですね。
茉莉花は、姉と似て素朴なところが可愛い少女で、槍水先輩が溺愛するのも納得。
姉妹揃って見どころが多く、槍水先輩好きの人にとっては嬉しい話だったのではないでしょうか。

個人的には、ロリータ少女よりも年上のお姉さん好きなので、山木柚子に惚れました。
サマードレスの似合うボクっ娘女子大生なんて狙いすぎ。大好きです。
ボーイッシュな女性が見せる女の子っぽい仕草とか、たまりませんよ。
しかも、彼女のあの秘密には佐藤でなくとも反応してしまいます。

さらに、今回は槍水先輩の友人も本格的に登場しています。
紫華蔓木之下桃という二人の女の子で、今まで絡みはありませんでしたからね。
実は、この二人と佐藤の出会いを描いた短編が、5.5巻発売の際に特集としてweb公開されています。
これを読んでいるかどうかによって、印象がガラリと変わるので、まだ見ていない方は是非一読をお薦めします。

▼ベン・トー5.5巻特設ページ WEB特別書き下ろしあり
 http://dash.shueisha.co.jp/feature/1004/index.html

しかし、これだけの人数の新キャラが出ているにも関わらず、レギュラー化は皆難しそうですね。
まぁ、あまり増えすぎてもまとまりを欠くので、ゲスト扱いで構いませんが。
柚子だけは再登場をお願いしたいけど、無理かなぁ。

白粉、奢莪、あせびちゃん、白梅様などの既存メンバーのエピソードも豊富で楽しかったです。
特に、白粉は佐藤とのやり取りがガチムチ過ぎて何度も笑わせてもらいました。
佐藤のセガネタと並んで鉄板ネタですね。

でも、今回一番面白かったのは、文化祭の坊主。
あれは卑怯すぎるw
佐藤や奢莪がツボに入って笑い転げるのも仕方ないよw

半額弁当の表現力は相変わらず一級品で、自然と涎が分泌されてしまいます。
話の展開も熱い王道で盛り上がりましたし、言うことなしです。
あと、女の子が多く登場するのに主人公を妬むことなく読めるリア充小説ってのは珍しい。
ラブ方面に力を入れているわけではないからかな。

次回の伏線と思われる個所を読む限り、遂にHP部の話に踏み込みそうですね。
安定したクオリティを維持しているので、次巻も心配無用でしょう。

姉が大好きな妹と、妹のために頑張るお姉ちゃんの微笑ましくも熱い物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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ベン・トー5.5 箸休め~燃えよ狼~ 

ベン・トー  5.5 箸休め~燃えよ狼~ (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~
(集英社スーパーダッシュ文庫)

(2010/04/23)
アサウラ

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読書期間:2010/4/29~2010/5/2

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
バカ
ギャグ
変態



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、HP同好会の面々と共に、従姉の著莪あやめの高校の文化祭に繰り出す。高校生の一大イベントを楽しんでいたが、あの引きが強すぎる少女・あせびちゃんの手作り弁当が事件を巻き起こし事態は一変。佐藤は命懸けの弁当争奪戦に参戦することに…!?
 その他にベン・トーファンタジー編や、名もなき「狼」をフィーチャーした短編、そして禁断の「筋肉刑事」の一部ストーリーなどを収録!「狼」たちよ、考えるな、感じるんだ!
 箸休めにならない箸休め、庶民派シリアス・ギャグアクション、灼熱の5.5巻!MAYDAY MAYDAY。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


熱血半額弁当争奪バトル、シリーズ初の番外編です。

5巻直後となる文化祭エピソードの書き下ろし他、ウェブ上に公開されている各キャラの短編、そして筋肉刑事のあらすじを網羅したカオスな短編集となっています。
話の質や長さにバラつきがあるものの、基本的に面白さが先行している点はさすがですね。

その中でも、1章の「鳥になった男たち」は飛びぬけて面白かった。
ヒロインが勢揃いした豪華な文化祭が一転、いつの間にやら男臭い汗まみれの展開になっていて吹いたw
これはこれで興味深いと思ってしまう自分は、既に白粉菌に感染しているようです。
愚直で濃厚な漢たちと、可憐だけれど牙や毒を持つ女性陣の絡みが、面白さを何倍にも引き上げてくれますね。
ギャグ全開の回は、佐藤の脳内暴走が清々しいほどにおバカで、楽しすぎます。

笑いが止まらなかった1章に対して、2章の「首なしの白き巨人」は、個人的に合わず、正直つまらなかったです。
番外編だからこそできるパラレルの話で、意欲は買うけれど、如何せん中途半端でした。
ファンタジーを書きたいのなら、一から書くべきでしょうね。
「ベン・トー」では、良くも悪くもキャラが強すぎるんですよ。
やっぱり、このシリーズは、シュールなギャグがあってこそ熱血展開が引き立つのだと再認識ました。

3章以降は主にウェブ公開されている短編が収録されています(若干加筆&修正あり?っぽい)。
大半が既に読了済みということもあり、新鮮さはなかったですが、読み直してみても面白いと思えるものが多かったです。

お気に入りは4章の「名もなき狼たち」。
佐藤のホームでよく戦う坊主&顎鬚&茶髪のお話で、彼らの心境が垣間見ることができます。
坊主と顎鬚の初イラスト化されていましたが、どう見ても高校生に見えないw
茶髪の顔が描かれていないのが残念なような、想像できる余地を残してくれて嬉しいような微妙な気分。
胸だけはしっかりとデカデカ描いてるのは、まぁGJと言っておこうw

そして、章の合間に挿入される筋肉刑事のあらすじがガチムチすぎて笑えますw
BLネタは得意というわけではないのに、実際に読んでみたいなぁと思わせてくれるところが凄い。
言葉のチョイスに非凡なセンスを感じずにはいられません。

最近ようやく分かったのですが、他のバカコメディ作品と最も異なる点は、この変態さ加減なのではないでしょうか。
特に今回は、まともに争奪戦が行われているわけではないので、より変態度が磨きがかかっています。
この味付けの濃い文章はヤミツキになりますなぁ。

白粉とあせびちゃんが大活躍するガチムチ多めのシリーズ短編集

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価B+ 

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ベン・トー5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 

ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (ベン・トーシリーズ)ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (ベン・トーシリーズ)
(2010/01/22)
アサウラ

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読書期間:2010/1/26~2010/1/30

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
バカ
ギャグ
燃え
青春


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋たちHP同好会は合宿を終え、地元に戻って日常の争奪戦に精進していた。そんなある日、佐藤のかつての憧れのクラスメイト、現在芸能アイドルとして活躍する広部さんが転校性として現れる。傍若無人の振る舞いをする彼女に、案の定巻き込まれる佐藤は、徐々に弁当争奪戦から遠ざかってしまう。さらに、しばしの沈黙を破り、再び立ちはだかる猟犬群たちの乱入で戦闘は激化していき…!
 佐藤は「狼」としての誇りを失ってしまうのか!?
 それとも秋鮭のごとくスーパーに戻ることはできるのか――!?
 庶民派シリアスギャグアクション、原点回帰の第5弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


熱血半額弁当バトル第5章。
原点回帰」というテーマで描かれる今回は、狼の在り方や生き様を改めて見せつけてくれる内容となっています。

もはや安定して面白い。
ストーリーに大きな進展があるわけでもないのに、文句なしに楽しめます。
青春や恋愛要素が盛り込まれていますが、無駄に突っ走った熱さは健在です。

ラノベで文字がびっしりと詰まっていると、息苦しさを覚えることがありますが、このシリーズではそれがありませんね。
むしろ、ぎゅうぎゅうに詰め込まれたボリュームがお得感たっぷりの半額弁当みたいに感じます。
毎回大幅に書きすぎしまい、削られているそうですが、もっと量があってもいいくらいですよ。
特に今回は、過去最大のページ数だったにも関わらず、描写をカットしているなぁと感じる場面がいくつかあったので、余計にそう思いました。

「狼」とは何か――ということを、多角的に見せる構成が巧い。
主人公の佐藤洋、その先輩である槍水仙、猟犬群のリーダーの山原、そして新人アイドルであり佐藤の憧れの人でもある広部蘭
一見関わりがなさそうな人物を絡め、互いの思考を交差させつつ一本の物語を作り上げています。
半額弁当にポリシーがない一般人の観点を描くことにより、今更ながらこの熱血バカたちの特殊性が浮き彫りとなっていますね。
テーマ通り初心に帰っていて、なおかつ成長も感じさせてくれるわけですから、質が高さに驚かされます。

しかし、いつもより佐藤視点が少なかったため、合間に挟まれる脱線過去エピソードも控えめでした。
石岡君らの武勇伝は、テンションの高い弾けっぷりが色々と悲惨で笑えるので、大好きなんですよねー。
物足りない点はそのくらいで、概ね満足できる巻だったと思います。

キャラクターでいえば、おバカツンデレと冷静ツッコミの沢桔姉妹の再登場は嬉しかったなぁ。
口絵にある槍水先輩と背中を合わせるシーンは燃えました。
姉の梗がマジボケしてエロ単語を混入させ、その果てに暴走するのも楽しくてたまりません。

イラストは良質な反面、数が少なかったのは残念だったかな。
量より質を取ったということなら、正解だと思いますけど。

読書中はもちろん、感想を書いている時ですらお腹がすいてくる危険な本ですねw
エビチリ食べたいなぁ。

半額弁当に情熱を賭けるバカと新人アイドルの青春恋物語(熱血風味)

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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ベン・トー4 花火ちらし寿司305円 

ベン・トー〈4〉花火ちらし寿司305円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈4〉花火ちらし寿司305円
(集英社スーパーダッシュ文庫)

(2009/07)
アサウラ

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読書期間:2009/8/4~2009/8/8

【評価……B+
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
バカ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ギャグ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
燃え ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤をはじめとしたHP同好会は、夏休みを利用した強化合宿に向かう。
あえて途中下車し、有名な弁当を現地の社会人と奪いあいつつ、到着した合宿地。
そこではある悩みを抱える二人の少女、淡雪えりかと禊萩真希乃に出会うのだが事態はおかしなことに…!?
そして今回の合宿の最終目的である至高の半額弁当を手に入れようとする佐藤たちの前に、全国から規格外の力を持つ強敵・難敵が続々現れ…!?
花火と共に上がる『狼』たちの咆哮…人々が空を見上げる時、彼らの誇りと命を懸けた戦いが始まる!!
庶民派シリアス・ギャグアクション、百花繚乱の第4弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


旨い半額弁当を求め強敵に挑む青春バカコメディ、第4弾。

やっぱり面白い。
文章もキャラクターもどってりと濃くて、充足感の得られるシリーズだなぁ。

それにしても、腹が減っているときに読むと、もはや拷問に近い。
まるで、空腹時にテレビで美味しそうな料理を紹介されているのを見ている感覚……いや、むしろ下手な芸能人のコメントよりも想像力をかき立てられる分、それ以上に口の中が涎に溢れます。

今回は夏合宿の話。
普通に考えれば、弁当争奪戦に合宿も何もないだろうと思いますが、みんな普通じゃないから仕方ありません。
いつもとは違う戦場で繰り広げられる戦いは、独自のルールがあったり見慣れない強敵などもいて、新鮮な熱気を味わえます。

全3章からなる物語は、第1章だけやや独立した話になっています。
戦場がスーパーではなく、駅という特殊な場所で展開される争奪戦は、趣が異なっていて面白い。
バカバカらしさが増していて、笑いが止まりませんでした。
後半のちょっぴりシリアス風味な内容も悪くはないですが、個人的には前半の方が好きですね。

夏で浮かれている佐藤が、二つ名通りの変態さをこれでもかと見せつけてくれます。
ほとばしる若者エネルギーを熱血エロという形で表現する、ある意味高校生男子の見本のような存在ですね。
ここまで本能に忠実な人間は、そうそういませんがw

白粉の変態度も加速が止まりません。
はたして腐女子という言葉で済ませていいものなのかというレベルです。
引っ込み思案な性格は一体どこに行ってしまったのか、アグレッシブな行動にただただ唖然。
もう、戻ってこれないな……うん。
面白いから何の問題もないけどさw

奢莪との距離感が、相変わらず物理的に近いというか密着しまくりで健全にエロティックだなぁ。
幼馴染みという枠組みを越えちゃってますよ。
佐藤の変態的観察のおかげで描写の数は多い槍水先輩も、奢莪のインパクトの前には分が悪い。
無理に固定化する必要性はないけれど、ヒロイン役は奢莪でいいような気分になります。

セガネタ中心のギャグも相変わらず小刻みに挟まれ、痛快に笑いを誘ってくれます。
真面目にアホくさい技を使う狼たちもシュールで、笑いの切れ目がなかなかありません。
おかげで、ずっと楽しんで読むことができますね。
3巻と比べると、燃え要素が減ってしまいましたが、その分コメディに力が入っているので飽きません。

もっと売れていいシリーズだと思いますね。
間違いなく良作です。

争奪戦はともかく日常パートの変態さに磨きがかかる佐藤と白粉は手遅れだと思う

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価B+ 

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ベン・トー3 国産うなぎ弁当300円 

ベン・トー〈3〉国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈3〉国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2009/01/23)
アサウラ

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読書期間:2009/2/24~2009/2/26

【評価……A-
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ギャグ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
燃え ★★★★★★☆☆☆
 … 7

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける高校生・佐藤洋。ある日、佐藤は自分に凄腕の『狼』の証である二つ名がついていることを知る。しかし、その名は理想とはかけ離れた悲惨なものだった――!
同じ頃、戦場に圧倒的な力を持った双子の沢桔姉妹が現れ、次々と弁当を奪取していく。彼女らには訳ありの過去があり…!?
さらにHP同好会に迫る死神の魔の手に槍水が最大の危機を迎える!
――半額シールが舞う時、『狼』たちの咆哮が上がる!空腹を力にただ前へ!
庶民派学園シリアス・ギャグアクション、人気もうなぎ昇りの第3弾。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


半額でも300円とはさすが国産うなぎは高いなぁと、どうでもいいことを考えたり。

これは……面白かったなぁ~。
思わず唸ってしまう程に素晴らしい出来具合でした。
1,2巻も良かったですが、それを上回るクオリティに大満足。お腹一杯です。

単純に読んでいて楽しいんですよね。
本の評価をする上で、これ以上大切なことはないんじゃないでしょうか。

半額弁当の争奪戦を命懸けで挑むバカたちが、無性にカッコ良く見えてくるから不思議。
気が付いたら、手に汗握るバトルに夢中になっちゃってます。
ストーリーの展開が燃え一直線なのは変わらずで、後半の盛り上がりに胸が躍ります。

そして、争奪戦後の夕餉のシーンが、これまたイイ。
料理漫画の誇張表現はギャグ要素としての楽しみが強くて実際に食べたくなることはまずないんですが、この作品は違います。
口の中に涎が飲み込むぐらいに溜まってしまうほど、食欲を刺激してきます。

その理由はおそらく、登場人物たちが食べているものがB級グルメだからですね。
読者が想像できる味なので、おいしいことが明確に伝わってきます。
「どん兵衛」や「チキンラーメン」なんてその典型的な例ですね。
濃厚でねっちりした文章による味の再現度が半端じゃなく、食べたくて仕方がなくなってきます。
実際、我慢できずに「チキンラーメン」買いにいきましたもんw

ギャグの切れ味も絶好調。
佐藤にもついに付けられた二つ名に始まり、白粉のBL妄想、ネーミングセンス抜群の半額弁当など笑いどころ満載です。
白粉の書く「筋肉刑事(マッスルデカ)」がweb上にあがっていて、それを読んでまた笑いましたw

▼ベン・トー特設ページ WEB特別書き下ろしあり
http://dash.shueisha.co.jp/feature/0901/index.html

新キャラクターである双子の沢桔姉妹も魅力的で良かったですねー。
過激な言葉使っておきながら被害妄想の激しい姉と、突っ込み兼ブレーキ役の妹の組み合わせが漫才みたいで楽しいw
特に姉の梗の抜けっぷりが可愛かった。
これからもレギュラーとして登場し続けて欲しいなぁ。

あとがきによると、1/4ほど削ったそうですが(ページ数に換算すると約100ページ分相当)、きっとそれだけのボリュームでも苦ではなかっただろうなと思わせてくれる内容でした。
むしろ、今巻のラストバトルと、その後の余韻をもう少し感じていたかったかなーと思ったくらいです。

読了感は、美味しいものを食べ終わったかのような満腹感で幸せな心地になりました。
あー、うなぎ食いてえなぁw

ご飯を美味しく食べられるようになる本 (極一部下品なネタあり)

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価A- 

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