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明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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僕は友達が少ない8 

僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)
(2012/06/22)
平坂 読

商品詳細を見る
読書期間:2012/6/30

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春
リア充
友情


 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。
 自主制作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っていく隣人部。互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。
 そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――。
 残念系コメディ、ついに終幕……!?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


アニメ第二期が発表された残念系青春ラブコメ、第8弾。
これまで3~6ヶ月ペースで刊行していたので、9ヶ月振りの新刊は久しぶりに感じました。

前回から引き続き、理科の甲斐甲斐しさが目を瞠る物語ですね。
決して得意なわけでもないのに、立ち回れるのが自分しかいないからという理由で、献身的な行動に出られる彼女は、尊敬に値します。

夜空は自分のことで手一杯だし、星奈はそもそも良い意味で自己中心的な考え。
幸村は献身的というよりも異常なまでに従順であるだけで、小鷹を導くわけではなく、やはりあくまで自分主体なんですよね。
そう考えると、自分を押し殺してまで小鷹を引っ張り上げようとする理科は、頭が回る分、損をしてしまう性格といえるもので、隣人部の誰よりも人の心に敏感な娘なんだと思います。
自由気ままに振る舞っていますけど、本当は泣きたくなるくらい健気で可愛い女の子ですよ。
初期から雰囲気だけは感じ取れていましたが、ここまで広げてくれるとは思ってもみませんでした。

作品テーマ的には、理科こそが正ヒロインといってもいいくらいです。
哀しいかな、それは「友達」という意味になってしまうんですよね。
既に友達同士になっている事実から目を逸らす小鷹を向き合わせるために、文字通り実力行使で正そうとする理科とのやり取りは、どこまでいっても熱い友情物語にしかなりません。
それはそれで大切なことなんですけど、女の子としては非常に可哀想なポジショニングですね。

それもこれも、小鷹がヘタレすぎるせいです。
彼の言い分もわからないでもないんですが、それを踏まえたとしても酷い。
時には、逃げるという選択肢が必要なことだったあるので、そこは追及しません。
しかし、投げ掛けられた言葉をなかったことにする無神経さは、責められて当然ですね。
「え?なんだって?」じゃねえよ、まったく。

でも、彼が主人公だったからこそ成り立つ作品なんですよね、これは。
青春ラブコメのアンチテーゼともいうべきプロローグが、ようやく終わりました。
メッセージ性としては、本質を捉えていて良かったと思います。
ただ、その表現方法が突飛だったり、台詞回しが些か強引だったのは引っ掛かりましたがね。

そして始まる本格的なラブコメディ。
理科が「友達」としての正ヒロインであるならば、「恋人」役はやっぱり星奈
夜空の立場がないぐらいに星奈のヒロイン力が圧倒的過ぎる。
恵まれた環境に加えて、天性のお嬢様気質が何とも輝かしい。
一見すると、ドSな夜空がしっかり者で、ドMな星奈が打たれ弱いように見えますが、中身は逆。
意外と脆い夜空に対して、星奈の揺ぎ無さは感心するレベルです。
躊躇いなく想いを言葉に出来る星奈は、素直に凄いなと思いますね。

幸村もまた芯の強い人間だなぁ。
この娘の行動原理は、どこから湧いてくるんだろう。
これだけ小鷹がヘタレていると、そこまで信頼する幸村が不思議に見えてきますね。

停滞していた……いや、小鷹が停滞させていた物語が、ようやく動く時が来ました。
本来であれば、ここからが本番なのですが、作品的には今回がクライマックスかもしれません。
踏み出せなかった一歩を友達が背中を押してくれて、進むことができたのですから。

現状維持に固執していた臆病な男を前へ進ませようとする女友達の言葉が熱い

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テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価B+ 

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トカゲの王Ⅰ ―SDC、覚醒― 

トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)
(2011/07/08)
入間 人間

商品詳細を見る
読書期間:2011/12/9~2011/12/23

【評価……C+
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
構成





 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4






 俺はこんな所で終わる人間じゃない。その他大勢が強いられる『普通の人生』から逸脱した、選ばれし者なんだ。
 俺に与えられた能力『リペイント』は、インチキめいたまがい物。でも、俺には世界を“塗り替える”資格がある。このインチキこそ、俺の力なんだ。
 どこまでもなにもかも騙し抜く。
 まず手始めに、俺自身も騙す。
 そして、目の前に立ちはだかる不気味な殺し屋どもから必ず逃げ延びてやる。
 だって、俺は。
 『最強』なんだから。

【感想】


入間人間氏の新境地となる異能系バトル、開幕。
一冊丸々かけてのプロローグとなっています。

これまで著者の本は刊行順に全て購読してきました。
独特の文体ながらも安定したクオリティを生み出す作家さんだと思います。
しかし、今作は残念ながら微妙だったと言わざるを得ません。

瞳の色を変化させられる能力を持った主人公・五十川石竜子
異能の力を持った彼は、非現実的な出来事に憧れを持っていた。
己の力に未知なる可能性があると信じる思春期真っ盛りの彼だったが、実際に本物の異能者たちの騒動に巻き込まれることで、大きく心境が変化していく……といった内容です。

印象としては、入間人間版『とある魔術の禁書目録』。
元来ラノベや漫画において異能系バトルは人気ジャンルの一つで、ここ10年で急激に需要と供給が高まった分野だと思われます。
その多くは、主人公の成長や覚醒を起点として物語が始まりますが、そんな過去の異能系バトル作品のアンチテーゼともいえるモノを書きたかったのかなと感じました。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』を執筆した作者らしい、生々しく厭らしい描写がふんだんに盛り込まれたものとなっていて、作風としてはアリだと思います。

ただし、相変わらずエグい書き方をしますから、お世辞にも万人に薦められる文章ではありません。
状況的に緊迫した状態が続くため、合間に挟まれるパロネタやギャグも少なめなのが一層読み辛い。
また、叙述トリックは、面白さよりもシコリが残るだけで、読み難さの方が上回ってしまいました。

それ以上に問題なのが、物語が単純につまらないという小説における致命的な弱点です。
厨二病を発症した主人公が痛い目をみる発想は良いと思うんですけど、そこから先が何もなかった。
次巻以降で盛り上げていく算段なのかもしれませんが、惹かれる要素が少な過ぎます。
みーくんみたいに嘘やハッタリで騙ることが出来れば、ガラッと見方も変わったんですけどね。

ヒロインの巣鴨涼もまた癖のあるキャラで、好感は正直抱き辛いです。
インパクトを与えたという意味では成功していますから、こちらはまだ今後に期待できますがね。

作家買いならともかく、ブリキさんの肉つきのエロい絵で釣られた人には、厳しい内容だったかなと思います。

中途半端な能力を持つが故に調子に乗った少年が酷い目に遭う話

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  トカゲの王  入間人間  ブリキ  評価C+ 

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電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 

電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫)電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版
(電撃文庫)

(2011/04/08)
入間 人間

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読書期間:2011/9/23~2011/9/28

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 「地球は狙われている」らしい。
 布団ぐーるぐる電波女・藤和エリオは俺にそう言った。心機一転、都会で夢の高校ライフを過ごそうとしていた俺の青春って、一体どーなんの…………って、あれ?
 これなんか、前にも一回説明した気がするな……。こほん。あー。どもども丹羽真です。仕切り直して。
 さて今回のお話は、叔母である藤和家に居候することになった俺が、高校二年から転校した都会の学校、天然系健康少女やモデル系美人さんと出会い、そして我が家には布団ぐーるぐるな電波女がいて、俺の青春どーなんの……ってやっぱり同じじゃん!
 SF(すこしふしぎ)版。その意味はこれを読めば明らかに……なるといいなぁ。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「電波女と青春男」シリーズ、謎の番外編。
本来の最終巻である8巻と同時に発売されました。
タイトルやあらすじを読んでも内容がよく分からず、読んでみて初めて理解できました。

一言で表すと、要するに1巻の再構築版ですね。
シリーズを継続していくと、初期の構想からは想定していない方へ進んだり、設定に矛盾が生じたりしますが、それらを踏まえた上で、改めて一つの作品としてまとめてみましたという体裁です。
作者の云う劇場版的な感覚というのも何となく伝わってきますね。

ストーリーの流れは、1巻をベースにしているため、当然ながらほぼ同じです。
ただ、1巻では登場しなかった星中、ヤシロが登場していたり、主要キャラとの出会いに違いが見えたりするので、新鮮さが皆無というわけでもありません。
提示された選択肢を別のモノしてみたらどうなるのか?というギャルゲーっぽい面白味がありました。
次の展開が読めるというか知っているので、驚きはなかったですがね。

最も大きく印象を変えたのは、真の一人称から三人称への変化です。
入間さんの文章というと、パロディと比喩表現を巧みに使う独特の雰囲気が良くも悪くも人を選びます。
しかし、それは一人称の場合においてであって、三人称は正直微妙だと思っていました。
おそらく著者にも苦手意識があったのではないかなーと思っていますが、今回のSF版は格段に進歩を見せていますね。
入間節を残しつつ、文章は奇をてらい過ぎることもなく、読みやすく仕上がっていました。

キャラに変化はないと言いたいところですが、最初から一貫しているのは前川さんくらいですね。
初期のリュウシさんは、基本的には地味子さん(自称)で時々ボケる人だったはずなのに、いつの間にやら常時ぼけぼけ~とした性格と変わっちゃったし。
エリオと女々さんのマザコン&親バカ仕様は、2巻からの急激な変化でした。
リメイクするにあたって、本編8巻までの内容で整合性を取ったことで、こちらの方が「らしいなー」と感じられました。

挑戦的な試みとしては、評価したいところ。
でも、この本を出す必要性はあったのかという疑問は残ります。
それなりに面白いし、8巻とのリンクもありといえばありなんですけどね。

挿絵は、半分は1巻のものを流用しています。
描き下ろしの絵と混ざっているため、ちょっとゴチャゴチャしている感じ。
今のブリキさんの絵も嫌いじゃないんですけど、多忙のためか軽く描いている線が多いんですよね。
絵の上手さは別にして、描き込み量は1巻の時の方が上なので、新規絵が少々雑に見えちゃうのは残念だったかもしれません。

これは1巻の代わりに読むというよりも、最終巻を読んだ人が補完的に読む作品かな。
少々特殊ですが、あくまで番外編だと感じましたね。

パラレルワールド風の本編1巻リメイク作品

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B- 

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僕は友達が少ない7 

僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 (MF文庫J)僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 (MF文庫J)
(2011/09/21)
平坂 読

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読書期間:2011/9/22

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9




 羽瀬川小鳩の誕生日パーディーも無事に(?)終わり、ふたたび学園祭に備えての活動を開始する隣人部のメンバーたち。紆余曲折の末、文化祭の出し物の内容は映画作りに決定し、脚本は夜空が担当することに。だが、やたらと小鷹との過去の関係を強調する夜空と他の女子部員たちとの間に不穏な空気が流れ始める。
 そんなおり、小鷹と星奈との間にも実は『特別な関係』があったことが発覚し、さらには隣人部のジョーカー、志熊理科までもが動き出す。
 大人気残念系ラブコメディ第7弾、リア充たちの祭典を前にして物語はついに佳境を迎える……かも。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


只今アニメ放送真っ最中の残念系青春ラブコメディ、第7弾。
出来については手放しに誉められるものではありませんが、原作の売り上げが伸びているようなので、ひとまずは成功と言えるのかな。

通常版と特装版が発売された第7巻。
DVD付き特装版を購入しました。
アニメ0話の感想については、こちら

今回の内容は、文化祭の出し物選びの続きから。
急に時間の経過がゆっくりになったのは、好調な売り上げから引き伸ばそうという魂胆なのでしょうかね。
小鷹たちが3年に進級してしまうと、受験や進路の話を無視するわけにはいかなくなりますから、2年生で話を畳みたいんだろうなーと思います。
それでも面白く書けるのであれば、読者としては文句なんてありませんがね。

普段通りに賑やかなラブコメに終始するのかと思いきや、ラストは意外な展開に。
はがないは今まで引きを強めるために、最後に爆弾を投下する傾向がありましたが、それはいずれも恋愛的なネタばかりでした。
夜空との邂逅や、星奈の結婚話など、小鷹を引っ張りあうような話で、ラブコメ的に正しいストーリーラインだったとは思います。

しかし、ここでまさかの「僕は友達が少ない」というタイトルに触れるような原点回帰
コメディとは思えないような鋭い切り返しは、今後の物語に大きく影響を与えそうです。
もちろん急激な変化はないでしょうが、最終的な決着は思っていたよりシリアス風になりそう。
今までが気楽に読めるラブコメだっただけに、評価が割れるかもしれませんね。
個人的には舵取りが難しいだろうなと思う反面、どのような構成にしてくるのかより一層楽しみになりました。

BLやエロに走るキャラも見せるけれど、やっぱり理科が一番真摯だよなぁと思いますね。
隣人部メンバーの内面をしっかりと観察し、考慮し、配慮する。
部内では後輩組なのに、誰よりも大人の考えをしています。
他のみんなは誰がどう見てもリア充ですが、理科だけは正真正銘のぼっちな気がしますね。
だからこそ、隣人部を大切にしているように感じられました。
ギャグっぽく振る舞わず、小鷹にはもっと理科に対して優しくしてやって欲しいなぁー。

何気に相手に合わせるところがある理科に対して、唯我独尊なのが星奈ですね。
いやまぁ、事実優れているところは多々あるんで、あながち自惚れでもなかったりするんですが。
特に今回は、性格がブレないことが格好良く見えました。
自分が正しいものを愚直なまでに信じる姿は、眩しくて尊敬さえしてしまいます。
ここにきてメインヒロインの風格さえ感じられますよ。
単なるギャルゲーを貪る肉というわけではないですね。

その一方で、今まで築き上げてきたクールビューティーの座をボロボロと音を立てて崩したのが夜空でした。
性格のキツさを残念所として取り上げていたのが、まるで肉と役柄が交代になったかのように、失敗やミスを繰り返すドジっ娘系に変貌していました。
溜め込んできただけあって、このギャップの破壊力はすげぇ……。
口絵のとろけそうな笑顔を浮かべる夜空を見たら、こちらまで頬が緩くなっちゃいます。
他にも泣き顔や、照れた顔、悔しそうな顔など、色んな表情を見ることができ、女の子としての魅力度が一段と上がりました。
ラブコメ的には、間違いなく夜空回だったといえると思います。

小鳩&マリアのロリっ子ペアや、表情が柔らかくなってきた幸村にも見所はあります。
次に繋がるような新キャラも顔見せ程度に出てきています。
それでもやっぱり小鷹を真剣に恋慕する夜空・星奈・理科の3人が、物語を大きく動かしていくんでしょうね。
星奈または理科エンドだと歓喜なのですが、無難に落ち着いちゃうのかなぁ。

訪れた転機を受け止めるのか避けるのか、ラブコメとシリアスの傾く先が気になります

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価B+ 

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僕は友達が少ない⑥ 

僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)僕は友達が少ない6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)
(2011/05/25)
平坂読

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読書期間:6/7

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9




 理科の発明品がきっかけで、夜空と小鷹の秘密が他の部員たちにもバレてしまった。『元友達』という(友達がいない人にとっては)極めて特別な関係を前にして、隣人部の人間関係にも変化が……!?
 一方そのころ、学園の他の生徒たちは一ヶ月後に迫った学校生活最大のイベント、学園祭に向けて盛り上がっていた。いつかリア充になったときのため、隣人部も学園祭に向けて動き出――そうとするのだが……。例によって迷走を繰り広げる彼らは、果たして学園祭を成功させることができるのか!?
 学園祭だけではなくリア充には不可避の「あのイベント」にまで果敢に挑戦する、大人気残念系青春ラブコメ第六弾、どこまでも残念に登場!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


アニメ化も決定し、更なるブレイクを予感させる大人気残念系ラブコメ、第6弾。
今回は、ドラマCD付きの特装版も合わせて発売されました。
余裕ぶっていたら予想外の入手困難さに焦りましたが、何とか買うことが出来てホッとしています。

各ヒロインをメインとした話が一回りし、落ち着いた印象のある回でした。
物語的にもキャラ的にも突出しておらず、全員足並みを揃えている感じ。
公平に出番があったといえますが、おかげでインパクトに欠ける内容になっています。
面白いのは確かなんですけど、萌えの破壊力は一段階減少していますね。

幸村の性別が女だと発覚し、本格的にハーレム系ラブコメへと突入しています。
立ち振る舞いが男の娘から、女の子側へとシフトしているのが見てとれます。
おかげで、当初の友達が出来ないという共通の懸案事項は一人歩きして、少々残念な一面のある美少女たちとキャッキャウフフしている定番のラノベになってしまいましたね。
それはそれで良いのかもしれませんが、初期の設定を考えると惜しいなぁという気はします。

あと、肝心のラブコメ模様は、主人公の小鷹が朴念仁すぎて空回りしているのが痛い。
せっかく可愛い女の子たちが、文字通り体当たりで好意を示してくれているだけに、小鷹の鈍感さは本当の意味で残念です。
何が言いたいかというと、もうちょっと理科のアクションにドキドキしてもいいと思うんだ。

一方で、女子部員たちは、みんな恋する乙女モードになりつつありますね。
ぶっきらぼうだった夜空は、特に分かりやすい。
ポロポロと感情を零すようになっており、クールな仮面が取れる場面も少なくなってきました。
このギャップこそ、クーデレの魅力だなぁ。

理科も同様に、変態的要素を抑えて小鷹にアピールをしているんですが……。
親しくなっていく過程で羽目を外し過ぎたことが、ここにきて悪影響を与えてしまっていますね。
まぁ、自業自得といえばそれまでなんでしょうけど、小鷹の態度が他部員と違いすぎます。
弄られキャラとはいえ、ずっとこの調子では可哀想ですよ。

星奈の残念さは、多少持ち直していますね。
客観的に見れば、まだまだ酷いんですけど、人間的に残念ではなくて、ただのアホの子って感じなので、逆に愛らしい気持ちになっちゃいます。
それだけ何でも一生懸命で、真っ直ぐだという証でもありますしね。
小鳩のような厨二病的なものとは異なる痛々しいところが、大好きです。

▼ドラマCD付き特装版

6巻のラストにあるエピソード「禁じられた遊び」がドラマCDとしてセットで付いています。
通常版にも同じ話が収録されているため、話が知りたいだけであれば、どちらでも問題ありません。
個人的には、ドラマCDを聴きたかったこともありますが、表紙絵の星奈にやられたという理由も大きかったりします。

50分近い内容にも関わらず、これで本書と合わせて1500円は安いなぁ。
今ではプレミア付いていて、amazonでは倍近い値になっているのも納得です。

さて、一番の注目は、やはり声優さんでしょう。
名の売れている方が多いだけあって、演技は文句なしです。
ただ、キャラと合っているかどうかは、話が別。

星奈役の伊藤かな恵さんは、ハマリ役でした。
夜空役の井上麻里奈さん、小鷹役の木村良平さんは、悪くなかった気がします。
理科役の福圓美里さん、マリア役の井口裕香さんも聴いていたら慣れてきました。

問題は、幸村役の山本希望さん、小鳩役の花澤香菜さん。
この二人は違和感が半端無かったです。
特に小鳩の口癖である「ククク……」の喋り方が微妙過ぎる。
アニメも同様のキャストで行うらしいけれど、絵があると印象も変わるのかなぁ。

話自体はエロくて、はがないらしかったです。
作者やりたい放題だな……w

鈍感な主人公がモテまくるエロ度の高いハーレム系ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価B+ 

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電波女と青春男8 

電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫)
(2011/04/08)
入間 人間

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読書期間:2011/4/13~2011/4/15

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 リトルスマキンが襲来した。
 具体的には、ミニマムサイズの布団ぐーるぐるな存在が、俺と藤和エリオの前に現れた。
 うん、この展開。本来だったら「この地球外生命体みたいなやつの目的とは!?」なんて気張るところなんだろうが、このリトルスマキンにそんな期待(?)をしても意味がなさそうだった。
 しかし、俺はこいつと出会って思い知ったことがある。青春ポイントの低下要因であったはずの藤和エリオ。俺は彼女に、どれだけ依存していたかってことを。
 今回のお話で、俺は宇宙人たちに終わりをコールする。
 なんだかんだあっても。
 俺たちは、相変わらず青い空を眺めて、遥か宇宙を目指すんだ。
 だって、地球人だから。
 以上。丹羽真でした。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


絶賛アニメ放送中の不思議系青春ラブコメディ、完結。

最終巻にして、最も微妙な内容でした。
いやぁ、これで終わりはねーよといった感じ。
みーまーの時もそうでしたけど、長期作品の締め方が雑過ぎませんかね、この作者。
嫌々とは言い過ぎかもしれませんが、無理矢理続けましたという印象の受けるあとがきもあって、何だかすごく残念でした。

謎のリトルスマキンの襲来。
青春ラブコメとして落ち着きつつあった世界でしたが、またもや電波に満ちることに。
1巻を彷彿とさせる展開ですね。

伏線が多く取り残されたのが、読了感をスッキリさせてくれない原因となっています。
あえてボカすことで、不思議な空気を表現するのは良いんですけど、明かされない謎が多すぎます。
生温かい日常で物語を締めること自体は、むしろ賛成派なぐらいなんだけどなぁ。

しかも、その青春模様も文章量が半減しちゃっていて、全然物足りない。
新キャラのリトルスマキンとの絡みばかりで、肝心のリュウシさんや前川さんの出番が少ないのは致命的。
前川さんが照れる姿は、そりゃもう破壊力抜群なんですが、さすがにそれだけではねぇ。

エリオの成長という観点でいえば、なかなか興味深いものはあります。
まさに過去の自分ともいうべき存在が現れたわけですが、もう道を踏み外す気配は見えません。
真でなくとも、父親的な目で見守りたくなる女の子ですね。

こうしてみると、6巻の大掛かりなエピソードは、最終巻に相応しかった気がします。
7巻のifストーリーは、オマケ的な後日談としてピッタリですしね。

商業的に走り過ぎるのも困りものですが、それでもアニメ化と同時に終わらなくてもいいのに。
捻くれたところが作者らしいといえばらしいのですけどね。

初期と比べると、各キャラの成長や変化を実感できるあっさりとした終幕

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B- 

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電波女と青春男⑦ 

電波女と青春男(7) (電撃文庫)電波女と青春男(7) (電撃文庫)
(2010/12/10)
入間 人間

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読書期間:2010/12/12~2010/12/13

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 どもども丹羽真です。近況としては、ちょっとした事情で貯めていた青春ポイントを使い切ってしまったので、最近干からびそう……という感じ。
 突然ですが、どうやら今回は、その青春ポイントにまつわるお話じゃなくて、『妄想ポイント』が主軸となるみたいだ。
 宇宙って途方もなく広いわけだし、俺たちが辿り着けないほど遠くにもう一つぐらい地球があって、そこではやっぱり俺やエリオたちがいて、似たような毎日を送っていて……とか妄想することがあるんだけど。今回はそんな話。
 でもどうせ空想奇譚なら。夢がある方がいい。
 そう、例えば。
 もしリュウシさんや前川さんやエリオと、人生を共に歩むことになったら、とか。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


アニメ放送が迫ってきた、高校生達の青春ストーリー第7弾。

真が妄想する、各ヒロインと結ばれた場合の短編集+αという珍しい形式となっています。
ギャルゲーのルート別シナリオを読んでいるかのような感覚ですね。
メインヒロインよりもサブヒロイン好きとしては、嬉しい内容でした。

つまり何が言いたいのかというと、前たんが可愛すぎてヤバイ。
あらすじを読んで、すぐに読まねばと思ったのも、何を隠そう、前川さんエンドがあると知ったからです。
いやー、恋する前川さんの照れっぷりに、ニヤけ顔が止まりません。
相思相愛となって、ようやく気持ちを真に伝えられるようになった前たんの恋に臆病なところが大好きです。
嫉妬深いところなんか、逆にたまらんわー。

リュウシさんENDも、大人っぽく成長した二人の姿が見られて良かった。
しかしながらこの作者は、バカップルしか書けないんだろうかw
周囲からすると、いちゃいちゃしすぎていて、どう見てもウザったいですよ、これw

妄想なのに甘い関係で終わることなく、切なさも想像するところは、このシリーズらしいと感じました。
真を取り巻く環境は、絶妙なバランスで成り立っているということなんだなぁ。

まぁ、真の考え方は、都合がよすぎるなーと思わないでもないんですがね。
女の子たちの好意を感じながらも正面から受け止めもせず、鈍感な振りをしてチヤホヤされたいと言っているように聞こえますから。
それで、青春ポイントがなくなったとか言っているんだから、全国の男子高校生に恨まれても仕方ないですよ。

媒体が本である以上、どうしてもエンディングの表現が一つに固定しがちなので、このように妄想でも可能性を見せてくれるのは凄く嬉しい配慮ですね。
人気作品の中には、ゲームでフォローするパターンもありますが、やっぱり原作者の文章で読みたいですし。

それにしても、似たような表紙になるくらいなら、エリオ以外の女の子も表紙に出して欲しいなと思う自分は、やはり贔屓の目があるんでしょうかね。
リュウシさんや前川さんの表紙も見たいよなぁ。
挿絵がエロ素晴らしいだけにね。

唯一不満だったのは、星中ルートがなかったこと。
真的には、妄想する余地すらないってことなのか?
切ない関係なだけに、ラブラブな二人が見たかったなぁ。

ギャルゲー風マルチエンディング方式の実験作

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B+ 

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僕は友達が少ない⑤ 

僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)
(2010/11/20)
平坂 読

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読書期間:2010/11/28~2010/11/29

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
ロリ
リア充
衝撃度

 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★★★
 … 10
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8


 ある日父・隼人から電話でよくわからない話を聞かされて驚く羽瀬川小鷹だったが、星奈にそれとなく確認してみたところ、彼女のほうは特に変わった様子もない。一応気になりはつつも、隣人部ではいつものように残念な部員たちとの騒がしい日々が続いていく。遊園地に行ったり温泉に行ったり理科が作ったタイムマシンで過去に行ったり(!?)、いろんなところにGO(5巻だけに)!
 隣人部の人間関係にも変化がおとずれる、はいてもいるしはいてなくもあり、ついているようでついてない、大人気残念系青春ラブコメディ、変化と原点回帰の二学期編突入!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


友達が欲しいと思っている思春期の少年少女が友達と送る学園ライフ、通称「はがない」第5弾。

なん……だと……?
うわー、物凄いサプライズが隠されていましたよ。
いやいや、考えてみれば至極当然のことなのかもしれませんが、完全に想定外でした。
これは上手く読者の思考の死角を突いてきたなぁ。
固定観念とは恐ろしい。

この件で、ある事に対して驚きと同時に印象がまるで変わったわけですけど、意外にも賛否両論のようですね。
否定派の心情も理解はできますが、個人的には大いに支持したい。
自分でも現金だと思うんですが、湧き立つドキドキ感が止まりません。
既刊も読み直してみたら、おそらく全然別物のように感じ取ることができるんだろうなぁ。

そんな衝撃的な事実が判明した今巻ですが、相変わらず面白かったです。
若干、同じネタやオチが多いのが気になるものの、隣人部員たちのやり取りを見ているだけでも楽しいもんです。
今まで通り、表紙のキャラがメインとなる話が多く、幸村と理科のエピソードが豊富でした。

幸村も輝いていましたが、やっぱり取り上げるべきなのは理科でしょう。
前々から言っていますが、小鷹に積極的にアピールする姿は、本当に可愛いと思います。
変態というか下品な言葉を頻繁に口にするので誤解されやすいですが、彼女も年頃の女の子なんですよ!
世間的に、5巻で「理科が可愛く見える」という感想が多くて絶望しました。
理科は最初から可愛いってば!
小鷹の反応に一喜一憂している恋する少女らしい一面に、ときめいてしまいます。

それにしても、だ。
それぞれに友達のできない残念な理由があるけれど、小鷹は女の子の気持ちに無頓着すぎるのが原因だなぁ。
これだけ周囲から浴びるように好意を得ているのに、気付く素振りが一切ない。
さすがに、理科を筆頭に女の子たちが可哀想に見えました。

お気に入りキャラである星奈は、残念さが巻を追うごとに酷くなっているような気がします。
美少女な外見に反して性格の酷さが面白可笑しいところであったとはいえ、小鷹や夜空に対して照れるところや、中身は純真なところが可愛かったのに、今回は負の面ばかりが表に出ていました。
この娘は、分かりやすいツンデレを見せてくれた方が魅力的だと思うんですよね。

逆に夜空は、残念さが鳴りを潜めつつあり、小鷹に対する好意が顔や声に出ていましたね。
非道な罠に嵌めたり、暴言を吐いたりしてこそ夜空ですが、こういう彼女も悪くないかな。
まぁ、肉に対しては相変わらずでしたがw

ストーリーは、予想通り進展がなくて少々ガッカリ。
前回の引きで、星奈との結婚話が浮上しましたが、ほとんどスルーして終わりました。
いやまぁ、きっとシリーズ終盤でまたこの話が関わってくるんでしょうがねぇ。
引きが強くても、肩透かしばかりだと、どうせ大した進展はないんだろうなと読者に悟られてしまうので、演出だとしてもやりすぎないようにして欲しいなぁ。

ブリキさんのイラストは、いつにも増してR指定が入っちゃうようなギリギリなものが多かったですね。
単純にエロティックなものから、ヤバそうな描写なまで、見所満載でした。

余談。
作中で出てきた遊園地のモデルが、地元三重県のナガシマスパーランドまんまでニヤリとしました。
ジェットコースターは、完全にスチールドラゴンだったもんなぁw
ここの温泉は、何回も行ったことがあるので、間取りが頭の中にあって滅茶苦茶想像しやすかったです。

友達作りのはずが、周囲は彼女候補ばかりの鈍感な主人公の青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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電波女と青春男⑥ 

電波女と青春男〈6〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈6〉 (電撃文庫)
(2010/09/10)
入間 人間

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読書期間:2010/10/29~2010/11/1

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春
構成
リア充


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9



 どもども丹羽真です。
 えー、俺は今、青春ポイントが浮遊しまくる魅惑のボーナスステージに立っているのだった……!
 そう。本日は我が母校の文化祭なのである。
 今年は『引力』をテーマとしているらしく、生徒も一般入場者も、全員その小指にはカラフルな糸がぷらぷら結ばれている。なんでも、同じ種類の糸を巻いている人を発見して結び合えば、『運命という引力で引き寄せられた者』同士ということで、めでたく文化祭のメインイベントである体育館ライブコンサートにアリーナ席で参加出来るらしい。さて。俺はその『引力』とやらでどんな相手を引き寄せるんだろうねぇ。
 ふと気づけば、見慣れた水色の粒子があたりをキラキラ散乱していた。
 この晴れ舞台で、ついにエリオは「せーしゅん女」になる。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


粒子を振りまく少女と鈍感なリア充少年の青春モノ、第6巻。
青春ポイントのボーナスステージである文化祭のお話です。

青春してるなぁ。
今回は真以外の視点も多く取り込んでいるため、文化祭の賑やかさが伝わってきますね。
各々の心情が甘酸っぱかったり、純粋で眩しかったりと、まさにこれぞ青春って感じ。

クロスオーバーと群像劇が好きな作家さんというのは百も承知のつもりでしたが、随分力を入れてきましたね。
入間ファンであれば、ニヤリするキャラが続々登場し、お祭り気分を味わえます。
構成も見事で、巧妙に隠された伏線に気付かず、後半で判明した際には一本取られたなと思いました。

そもそも文化祭テーマである「引力」ってところからして、仕掛けていますよね。
小指に括りつける糸を配布して、同じ柄の人を探し出すという試みは、実際の文化祭でやってみても結構面白いんじゃないかなー。
みーまーネタをこんなところで活かしてくるとはニクイっすね。

エリオの成長は、真じゃなくても父親の心境で見守りたくなりますな。
他のキャラと比べた場合、とても同い年には見えないぐらい幼いけれど、それでも少しずつ前進しているのが分かります。
もう電波女というレッテルは相応しくない、立派なせーしゅん女ですね。
もしくは、布団女かw

個人的イチオシである前川さんは、今日も今日とて可愛かったです。
初期の頃はコスプレで徘徊する変わった人という認識でしたけど、今では数少ない常識人として欠かせない存在となっています。
エリオやリュウシさんに遠慮して、一歩引いた立場に立ってしまう自分に対して、モヤモヤするところなんかは乙女チックすぎて悶えてしまいますよ。
真は、もっと前川さんの可愛さを感じ取るべきだよ、うん。

リュウシさんは、文化祭でテンションが上がっているのか、いつにも増してウザかったw
悪口ではなく、もちろん良い意味で騒がしかったってことです。
にわ君に取り巻く女はいかんですよー!と顔を膨らませる様が容易に想像できて楽しいわぁ。
自称普通っ子のはずが、どんどん頭が天然さんになっていく。あと胸も。天然万歳やっちゅーに。

ウザいといえば、多摩湖さんと黄鶏くんを忘れちゃいけません。
5巻で分かりやすい伏線が張ってあった上に、直前で文庫化されていたので当然出てくると思っていましたが、予想以上に出番が多くて驚きました。
てっきりチョイ役程度だと思っていたので、ガッツリと絡みがあって面白かったです。
まぁ、でも客観的にみると、バカップル以外の何物でもないですね、この二人w
ブリキさんの絵でも案外違和感なく受け入れることができたのは、何気に凄いことなんじゃないかな。

他にも語りたいキャラはいっぱいいますが、ネタバレになるので伏せておきます。
一つだけ言えることは、挿絵を見ると面白さが半減してしまうので、ちゃんと最初から読むことをお薦めしますってことだけですね。

後半の盛り上がりから、読了後の爽快感まで素敵な物語でした。
ページ数としては300P弱なのに、多くのキャラに見せ場があって読み応え抜群なのは素晴らしい。
シリーズ内では、1,2を争う面白さだったと思います。

綺麗に終わっているので、アニメ最終回はこの辺りになりそうですね。

一人の少女が過去を乗り越えて新たな一歩を踏み出す青春小説

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価A- 

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僕は友達が少ない④ 

僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)
(2010/07/21)
平坂 読

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読書期間:2010/7/23

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
ロリ
リア充


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9



 夏休み明けに衝撃的な出来事があったものの、羽瀬川小鷹は相変わらず友達のいない学校生活を送っていた。
 一方隣人部では、夜空に触発されて他の部員たちまでイメチェンに挑戦したり、手つかずだった小鳩の夏休みの宿題をみんなで手伝ったり、BLアニメを鑑賞したりと、これまでどおりの残念で賑やかな日常が繰り広げられるのだった。
 しかし、一見前と変わらない様子の夜空が、たまに可愛い素振りを見せることが……。これはもしかして――デレ期?一方星奈の父・天馬と小鷹の仲も深まったり――。
 大人気残念系青春ラブコメ第四弾、僕たちの熱く残念な季節は終わらない!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


リア充ライフを自覚せずに満喫する残念系青春ラブコメ、第4弾。

面白かったなー。
キャラが頭の中で勝手に動き回る作品は、楽しいし読みやすい。

予感はしていたけれど、やっぱり夜空との過去話は大きく進展しませんでしたね。
こんなに人気を集めている作品を、そう簡単に収束させる方向に持っていくわけがないか。
小鷹が、幼馴染のソラが夜空であると気付いた後も、変わらない日常が続いていました。

前回はネタバレになるので言及は避けましたけど、ショート姿の夜空も似合っていて可愛いですね。
黒髪ロングの方が好きだという人は多そうですが、これはこれでありだと思う。
まぁ、黒髪ロング成分については理科が引き継いでくれますよ……たぶん。

内容は、部室内で残念さを競う恒例のパターン。
初期の頃から、このシリーズはギャグのキレではなくキャラで売っている作品なんですよねー。
一見するとステータスの高い美少女なのに、性格が歪んでいたりするギャップに面白さを感じるので、似たようなシチュエーションが多くても楽しむことができます。
全体的に、星奈の残念っぷりが酷かったw
女の子として超えてはいけないラインを、ろくに考えずに飛び込んでしまうから大怪我に繋がるんだよw

ただまぁ、そろそろ読者に喧嘩売っているのかと言いたくなってきました。
恵まれている環境を認識せずに、不幸ぶる小鷹にイラッとしたり。
どれだけリア充か分かってるのかテメー……w

表紙のマリアに関するエピソードが多く含まれていたのも特徴の一つ。
純真なアホの子は、穏やかで幸せな気分にさせてくれるなぁ。
うんこうんこ言ってるだけなのに、微笑ましい気分になるのが不思議。
年少組では、小鳩よりもマリア派だなぁ。

ブリキさんの仕事ぶりは、ホント素晴らしいの一言。
たまに瞳が大きすぎる時もあるけれど、基本的にどれもこれも可愛い。
表紙絵のマリアの衣服のピッチリ具合は犯罪臭がしますね。

最後にまたしても爆弾が投下されましたが……まぁ予想通りかな。
そろそろ「僕には残念な友達が多い」にタイトル変更していい気がするw

ラブ要素増し増しのリア充青春ストーリー(ロリ回)

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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電波女と青春男⑤ 

電波女と青春男〈5〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈5〉 (電撃文庫)
(2010/06/10)
入間 人間

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読書期間:2010/7/13~2010/7/16

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 青春ってのがなんなのかは正直分からんけど、それがあると心が満たされるものらしい。
 あ、どうも。青春ポイントを求め彷徨う流浪の旅人、丹羽真です。ついに俺は、ぐるぐる布団に電波女な藤和エリオと一緒に海に来てしまった。
それだけじゃない。水着完備の天然健康系少女・リューシさんも、コスプレ長身美人・前川さんも一緒(女々さんもね一応)!
これは、青春ポイント大ブレイクの予感。
うーんやっぱり、夏は『海』で『水着』で『UFO』に『宇宙戦争』だな!……あれ?最後のほう、俺なんて言った?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


青春を求める男が、元・電波女や天然少女やコスプレ美人とラブでコメディするシリーズ、第5弾。

今回は、夏休みに同学年の女の子達と海に行く話。
リアルではほとんどないのに、二次元ではよくある定番の青春イベントですね!

面白かったというより、楽しかったです。
やっぱり、女の子の水着姿はいいのー。
ブリキさんの描くムチムチっぷりは、健康的にエロくて大変よろしいです。
これが着エロってやつなのか?

天然鈍感のマコト君は、女の子たちに囲まれてキャッキャウフフしているのに、好かれていることにイマイチ気付いていません。
青春青春と騒いでいるのに、今の自分がいかに贅沢な立場にいるのか分かっているのかこの野郎。
くそっ、リア充め……と妬んでしまうほど、恵まれた青春を過ごしています。

メインヒロイン3人衆の中で一番お気に入りの前川さんの話が好きでした。
絶対にリュウシさんよりも乙女チックだと思うのですよ。
たまに、真が天然で口説くようなセリフを放った時に、吹き出して慌てるところが可愛いんですよね。
普段は一歩距離を置いているだけに、素直になりきれずに接近してきた時の破壊力は他二名とは比較になりません。

リュウシさんの真に対する態度が、もう当人以外にはバレバレで、ごちそうさまでしたって感じ。
そして、豊満な胸を揺らすシーンは、別の意味でごうちそうさまでした。
やっちゅーにネタを繰り返すリュウシさんは、決して普通の女の子じゃないね。

この二人を見ていると、エリオが同年代とは思えませんね。
小学生に通ずる思考や行動ばかりで、ロリ娘にしか見えません。
この娘、身長が160cmあるそうだけど、アニメ化された際には縮むことになりそうだ。

1~3巻のように大きなストーリー展開はなく、ただひたすら夏休みの小旅行を満喫しただけの回でした。
まぁ、青春男としては、これが正しい姿なのかもね。

典型的な水着サービス回(一部特殊なコスプレあり)

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B 

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僕は友達が少ない③ 

僕は友達が少ない〈3〉 (MF文庫J)僕は友達が少ない〈3〉 (MF文庫J)
(2010/03/24)
平坂 読

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読書期間:2010/3/28

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★★
 … 10
ラブコメ
青春
ロリ
リア充


 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★★★
 … 10



 友達作りを目的とした残念な部『隣人部』が誕生して一ヶ月。努力の甲斐もなく、羽瀬川小鷹たち隣人部の面々は誰一人友達ができることなく夏休みを迎えてしまった。様々なイベントを経験し、友情が深まる――リア充たちがますます繁栄する季節、夏。来てしまったものは仕方がないということで、まだ見ぬ「友達と一緒に楽しく過ごす夏」の予行演習のためにプールに行ったり合宿をしたりする隣人部のメンバーたち。果たしてその成果はあるのか、そもそもそんな練習に意味はあるのか……!?
 露出度アップなのに残念度もアップの残念系青春ラブコメ第三弾、夏こそホットに残念!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


友達が少ないと思いこんでいるリア充達の青春ライフ、第3弾。
略称の「はがない」も随分と通じるようになりましたね。

何というサービス回。
肌色がいっぱいでした。ありがたやーありがたやー。

文句のつけようもなく面白いなぁ。
キャラ紹介も2巻までで一通り終えているので、ある意味今回からが本当の隣人部の活動が始まったと言えます。
ラブコメ度がアップしていて、ニヤけたり悶えたりと大変でしたw
エロさ増し増しは、下手をすると陳腐に見えて逆効果になりますが、それもまた心配いりません。
ブリキさんの絵との相乗効果は天井知らずで、まさに眼福でしたよ。

ラブコメはキャラ命といっても過言ではないですが、この作品はその点では満点に近い出来です。
ハーレムを形成しているのに、各自残念なところがあるため、単純な構図とならないところがイイ。
基本的に小鷹を慕っているんですが、ツンデレやら変態やら忠誠心やらと歪んだ感情が多いので、小鷹も素直に受け止められないんですよね。
鈍感の一言で済ませるには少々酷でしょう、これは。
まぁ、そもそも全員鈍すぎて、部員を友達だと認識していないわけですけどねw

どのキャラも好きで困るんですが、あえて選ぶとしたら一番好きなのは肉こと星奈かな。
容姿端麗のお嬢様でキツイ性格をしているのに、イジられてツンデレ風に喜んだり、暴走してドジったり、小鷹と親密になって嬉しがったりするのが可愛いのなんの。
つーか体張りすぎで、ごちそうさまでした可哀想すぎる。
高慢で男を虫けらのように扱うシーンが、隣人部の活動内では出てこないので、欠点がほぼないようにも見えるんですよね。
ああ、でもギャルゲー脳は残念か……w
何かにつけてゲーム内シチュと結び付ける癖は、もはや末期だもんなぁw

ロリキャラに抵抗がある自分が、マリアと小鳩に対しては全く拒絶感が芽生えません。
細かいことを抜きにして、とにかく愛でたい気持ちにさせてくれます。
マリアの危険すぎる純情っぷりには、頭を撫でて笑顔にさせたくなりますね。
アホの子+幼女がこれほど素晴らしいとは知りませんでした。
小鳩のイタ可愛さは、たまに見せる素とのギャップが激しく、つい萌えてしまいます。
あんちゃん」と呼ぶ小鳩は反則的に可愛くて、星奈が興奮するのも理解できますね。

部内で最も変態である理科が、唯一外的関わり合いがあるってのも可笑しな話だなぁw
歩くセクハラ状態で、小鷹を籠絡することしか頭にないのに、常識は持っているんですよね。
分かっていてやっているから、余計にたちが悪いとも言えますがw

周りのキャラが濃いせいで、男の娘という絶大な支持を受けやすい位置にいるはずの幸村が目立たない……と思っていたら、今回は頑張ってくれました。
ようやく背徳的なシーンを見せてくれていて、服装は誰よりも女の子っぽい。
しかもそれが似合っているもんですから、ついつい男であることを忘れてしまいます。

そして、部員に対して非道なことをするため人によっては評価の割れる夜空は、最後の最後に動きましたね。
イイとこ取りだなぁと思いつつも、ラストのページにやられた。
ちなみに、星奈派というだけであって、夜空も普通に好きです。どうでもいいですか。

それにしても、予想外に進展が早くて驚かされました。
もう少し日常系コメディをダラダラと続けるのかと思っていましたよ。
とはいっても、次巻で何食わぬ顔で普段通りの話が始まってもおかしくはないですが。
小鷹への感情が恋愛寄りの星奈と、友情寄りの夜空の対比は今後の展開を期待させて止まないですね。

夏を満喫しすぎていて、正直羨ましいです。
小鷹、頼むから代わってくれ。

既にMF文庫では、ゼロ魔に次ぐぐらいの看板タイトルになるぐらい売れているようですね。
十中八九、この勢いでアニメ化までするでしょうなー。

美少女たちの裸満載の残念系青春ラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  僕は友達が少ない  平坂読  ブリキ  評価A- 

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電波女と青春男④ 

電波女と青春男〈4〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈4〉 (電撃文庫)
(2010/03)
入間 人間

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読書期間:2010/3/17~2010/2/25

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 電波女になる前の藤和エリオは、それでも宇宙を追っかける少女だった。布団のかわりに、赤いランドセルを背負っていたんだってさ。
 リューシさんと前川さんは、俺に出会う前に、なんと淡い初恋を経験しちゃったりしてた。
その結末は、ほろ苦い青春の味……だったりするのかな、やっぱり(すごく気になるけど訊けないし)。
 そして俺は、エリオと同居しているにもかかわらず、意を決してエロ本購入大作戦を決行して!?
 うー、俺たちの恥ずかしい過去を綴った短編集登場、らしい。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


宇宙に浪漫を抱く少女と青春を謳歌しようとする少年の電波系ラブコメ、第4弾。
シリーズ初の短編集となります。

全5編で中身は結構充実してるかな。
リューシさん、前川さん、エリオの順に過去エピソードが各ヒロインの主観で語られています。
残りは、中学時代のマコトの話と、男の生物本能を描いたエロ話です。

今後の展開次第であるのは当然ですが、おそらく全て飛ばしても影響がないであろう独立した短編ですね。
各キャラの過去を掘り下げられているものの、これが大きな伏線となっているということはなさそうです。

この作品の個人的な二大ヒロインであるリューシさんと前川さんの話は、ちょっと掴みづらい内容でしたね。
入間さんの独特の回りくどい文章が逆効果となっており、面白さよりも面倒臭く感じてしまいました。
特にリューシさんは、思考が定まらないので、振り回されて大変です。
女心は複雑とか、そんなレベルじゃないっすよ、これ。
前川さんは、現在の飄々とした雰囲気とは異なって、恋をしている様子が実に女の子らしかったです。
内面は意外と普通で、リューシさんよりもまともなんじゃないですかね。

エリオだけは、もう少し遡って、小学5年生の頃のエピソード。
表紙絵を見る限り、3年生ぐらいにしか見えませんが、まぁエリオだからなw
幼いけれど、今より何だか賢そうなエリオは新鮮で良かったですね。
女々さんがエリオを愛でる気持ちが、今回ばかりは共感できました。

青春ポイントに情熱を懸ける前の中学時代のマコトの話は、甘酸っぱい恋愛未満の物語でした。
1巻冒頭で田舎の何にもないところから引っ越してきたとありましたが、嘘もいいところですね。
切ないけれど、青春してるじゃねーかこの野郎!と言いたくもなりますよ。
お互いが意識し合っているのに、踏み出せなかった初々しい関係が描かれていて、ほろ苦かったです。
個人的に、今回の短編で一番好きな話でした。
宇宙人が絡まない方が、やっぱり好みですね。

最後は、いわゆるバカ話で、漢・丹羽真がエロ本を買いに走る話。
本屋で知り合いの女の子と遭遇しても買おうとするなんて、勇者すぎる。
性欲により理性が制御できなかったわけでもないようだし、慎重なのか怖いもの知らずなのか、よく分かりませんねw
スリリングな冒険もまた、青春ってことか。

ブリキさんのイラストは、相変わらず身体のラインがエロエロで素晴らしいですな。
ただ、小5のエリオとおっさんのツーショットは犯罪臭がしましたけどw
中学生マコトの青春相手である星中のビジュアルは、ツボにきました。

評価にバラつきはありましたが、まぁそれなりに楽しめましたね。
リューシさんと前川さんは、マコトと絡んでこそ面白いので、次はこの面子で王道的なラブコメを読んでみたいなー。

メインキャラクターの失恋話を中心にまとめた短編集

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B 

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僕は友達が少ない② 

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)
(2009/11/21)
平坂 読

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読書期間:2009/12/1
月間マイベスト作品

【評価……A-
発想 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★★★
 … 10
ラブコメ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
青春 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ロリ ★★★★★★★★
 … 9
妹属性 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

隣人部――それは残念な連中が日夜友達作りのためにギャルゲーや演劇などどこか空回りな活動をしたり、ダベったりしている残念な部。
残念系美少女の三日月夜空や柏崎星奈、美少女メイド(ただし男子)の楠幸村に加え、幼女シスターで顧問のマリア先生やいろんな意味で常識を超えた天才少女の志熊理科も加わり、ますます騒がしくて取り返しのつかない状況になってしまった隣人部。
その中でただ一人の常識人(ただし友達は少ないというか、いない?)羽瀬川 小鷹はいったいどうなる!?
大人気の残念系青春ラブコメ第二弾、友達を募集しつつスタート!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


残念系青春ラブコメというフレーズが相応しすぎるリア充たちの部活モノ、第2弾。

これは素直に面白いという言葉が出てくるなぁ。
誰にでも楽しめる作風ではないけれど、1巻を面白いと感じた人であれば、ほぼ間違いなくハマれるのではないでしょうか。

相変わらず客観的にみると、小鷹が女の子たちに囲まれて充実した青春を送っているようにしか見えません。
憎らしくも羨ましい学校生活に、ニヤニヤさせられます。

1巻でも序章や口絵で登場していたキャラが登場し、遂に隣人部のメンバーが揃います。
マッドサイエンティストっぽい志熊理科は、序章で顔出ししたときとはまるで印象が異なりますね。
微妙なキャラだなーと思っていたら、予想外に可愛らしくてビックリ。
ポニテに眼鏡の容姿も好みのツボをついていて、かなり好きなキャラになりました。
多少(?)手遅れ感のある性格ではありますが、おかげで時折見え隠れする素直な女の子っぽい発言がギャップに感じられて可愛いなって思いますよ。
夜空や星奈が恋愛関係において、疎かったり回りくどかったりするのとは対照的に、不躾までに小鷹へ恋愛感情をぶつけてくるところが気持ちがいいものですね。

同じく幼女シスターのマリアもほぼ初登場。
ロリには興味がない……はずだったんですが、何だこの愛らしい生物はw
純真すぎるというか、何でも勢いで信じてしまう子供らしさには心がスカッとさせられますね。
夜空が苛めたくなる気持ちも分かるってもんです。
まぁ、夜空は黒いというか外道すぎるけれどw

そして、最後に厨二病全開の小鳩が隣人部に加入。
金髪碧眼のゴスロリ美少女なのはいいとしても、言動が痛すぎるw
その一方で、重度のブラコン気質があり動揺すると方言で地が出るところは保護欲をそそられます。
妹属性がない自分でも、小鳩には惹かれるものがありますね。
きっと将来、黒歴史になるんだろうなぁとほくそ笑みながら見守りたい娘だなぁw

ブリキさんのイラストは文句なしに素晴らしく、物語に華を添えます。
芸術的な肉つきですよ、これは。
どの娘も可愛くて、見ているだけでも幸せです。

1巻よりもラブ要素が増えてハーレム展開になっていますが、友達作りに勤しむことも忘れていませんのでブレはありませんね。
次も非常に楽しみです。

性格はアレなのに萌え心をくすぐられる女の子たちが多く登場する青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

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電波女と青春男③ 

電波女と青春男 3 (電撃文庫 い 9-12)電波女と青春男 3 (電撃文庫 い 9-12)
(2009/11/10)
入間 人間

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読書期間:2009/11/10~2009/11/14

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
青春 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
電波 ★★★★★★☆☆☆
 … 7

えーと今度はなんなんだろう。
とっても電波な女の子・藤和エリオの前に鎮座ましますは、宇宙服を着込んだ謎の少女(たぶん。声色で判断)。
ヤシロと名乗るその宇宙服女は、「この星には観光ではなくビジネスで来た」とかなんとか言って、俺たちの行く先々に登場してくる。まさか、宇宙人が見守る街で『未知との遭遇』をした……のか?えー、前川さんと野球したり、リュウシさんのバスケ観たり、いろいろやることあるのになぁ……。エリオと過ごす今年の夏は、退屈なんて感じなさそうだな。
……ささやかにお届けする青春ラブコメ、なのかなぁ、これ?

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


青春男、夏休み編。
リア充すぎるぞこの野郎。

もしも自分が主人公のマコトと同じ立場だったら、今回の話で青春ポイント+100は堅い。
毎回思っていましたけど、マコトは贅沢すぎる。
何を小説のキャラに向きになっているんだと言われそうですが……羨ましいんですよ、ホント。
いくら電波が混じっていようとも、可愛い子たちに囲まれた青春は見ていて眩しいわぁ。

というわけで、今回は夏休みに草野球やら天体観測やらお祭りやらと、イベント満載の回でした。
表紙を飾っているユニフォーム姿のエリオにちなんで野球で例えてみると、変化球投手が投げたストレートみたいな感じでしょうかね。
癖のある作家が、王道的な青春ラブコメを描いた結果、このようになりましたと言わんばかりの内容です。

まさかの叔母(40)が主役となった2巻より方向修正され、活きのイイ10代の女の子たちがヒロインに返り咲きました。
やっぱり、ライトノベルはこうでなくては。

エリオの時折見せる純真な言動がツボに入ります。
母親が溺愛するのも仕方がないなと思ってしまうほど可愛らしい。
女の子というよりも、ペットを愛でるような感覚に近いかもしれません。

リュウシさんは、普通の女子高生だからこそ、青春っぷりが半端じゃありませんね。
恋する乙女を地で行くその様は、見ているこちらが恥ずかしくなってソワソワしてしまいます。
パニくると、みーまーの甘えん坊まーちゃんモードを彷彿とさせるような怪しい言葉を使い始めるけれど、ヤンデレ化はないよね?ね?

そして何気に一番好きなのは、前川さんだったりします。
一般向きどころかオタクにも理解しづらいコスプレは何とも言い難いですが、中身は普通に女の子なので、ギャップが激しくて萌えてしまいます。
安全な位置から離れて見守るスタイルから、もう少し接近してくれると嬉しいんだけどなー。

文章は、相変わらず独特で曲がりくねっています。
内容は意外にも正統派のラブコメなのに、著者の手にかかると非常にまどろっこしくなりますね。
たった1つの文章を切り取ってみても、面白味が湧き出てくるようです。
ただ、文章の繋がりが自由のため、どこにその文があったかすぐに思い出せない点もありますね。

ブリキさんの絵はもちろん素晴らしかった。
妙にエロいところも含めてw

面白かったです。
みーまーが終わったら、こちらの刊行ペースが上がるといいな。

メッセージ性の強いストーリーも見どころなリア充青春ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  電波女と青春男  入間人間  ブリキ  評価B+ 

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