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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ハイドラの告白 

ハイドラの告白 (メディアワークス文庫)ハイドラの告白 (メディアワークス文庫)
(2010/03)
柴村 仁

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読書期間:2010/4/6~2010/4/13

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー
構成




 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6





 絶望的な恋をしているのかもしれない。
 私がやってくること、全部、無駄な足掻きなのかもしれない。――それでも私は、あなたが欲しい。

 美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。しかし、そこにいたのは同じ美大に通う“噂の”由良だった。彼もまた布施正道に会いに来たというが……。
『プシュケの涙』に続く、不器用な人たちの不格好な恋の物語。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


切ない恋物語を描いた「プシュケの涙」の続編。

何というか、普通の小説だなぁ。
ラノベ色を除いたメディアワークス文庫としては、成功しているのだと思います。
ただ、この方向性で行くのであれば、個人的には微妙かも。

面白くないわけではありません。
物語は地味だけど通して読ませる力はありますし、筆力も確かです。
淡々と進み過ぎかなーという点は否めませんけれど、大きな欠点はありません。

ラノベであった「プシュケの涙」との一番分かりやすい違いは、登場人物の年齢ですね。
前作のキーパーソンだった由良は、今回も重要人物として登場しますが、あれから3年の月日が経っています。
高校生から大学生へとシフトしており、それに伴って作風も閉鎖的なものから変化が見られました。
視野の狭さが改善されたとでもいいましょうか、随分と一般向けになりましたね。
どちらがいいかとは言えませんが。

ミステリー風の前半と恋愛ストーリーの後半で2つに分ける構成はそのまま受け継がれています。
ただし、前作ほど効果的であったかというと、意味は薄かったと言わざるを得ませんね。
繋がりが弱すぎて、ほとんど別物語を読んでいる感覚でした。
せめて、もう少し重厚、または濃厚な内容であると読み応えも増したんだけど……。
まぁ、「プシュケの涙」を超えるインパクトやカタルシスを求めるのは酷かな。

そういえば、レーベルが変わったけれど、表紙は相変わらず綺麗でセンスを感じました。
読了後に見直すと、また違う味が出てくるところなんかも計算しているんでしょうかね。

己の進むべき道を確立するために寄り道をする不器用な若者たちの物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ハイドラの告白  柴村仁    評価B- 

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