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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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セイジャの式日 

セイジャの式日 (メディアワークス文庫)セイジャの式日 (メディアワークス文庫)
(2010/04/24)
柴村 仁

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読書期間:2010/5/18

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ミステリー
切なさ




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これが最後にしようって、考える――
 それでも私は、あなたのために絵を描こう。

 かつて彼女と過ごした美術室に、彼は一人で戻ってきた。
 そこでは、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂が語られていた。
 これは、不器用な人たちの、不格好な恋と旅立ちの物語。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「プシュケの涙」「ハイドラの告白」に続く三部作、最終章。

どういえば、読了後の気持ちを伝えられるんだろう。
考えてみても、なかなか上手い言葉が見つかりません。

切なさや哀しみは乗り越えることができても、決して忘れることはないんだろうね。
心の奥底に物悲しさは残っているけれど、幸せは感じ取れます。
ちょっぴり泣きなくなるようで、穏やかな心情になったラストシーンでした。
まるで、心の中が狐の嫁入りみたいな状態ですね。

それぐらい、ラストの数ページは結構キた。
由良の想いが見え隠れして、胸が締め付けられる中で、あの最後は反則的なまでに苦しかったです。

「プシュケの涙」の続編にして完結編としては、正しかったと思います。
「ハイドラの告白」は、方向性がズレすぎていて、シリーズとカウントするのも微妙なぐらいでしたから。

ただ、続編はあってもなくても良かったかな。
結局のところ、最後まで「プシュケの涙」のインパクトは超えられませんでした。
そればかりか、あの衝撃的な内容を引っ張った感が拭えず、蛇足と感じる人がいても仕方がないと思います。
個人的には、最後の最後で、だいぶ良い方へと評価は傾きましたが。

今回もまた前後半に分けられた構成となっていますが、物語2つをただまとめただけです。
関連性も少なくて、ちょっと残念でした。
お話自体は地味ながら面白いと思えるものだけど、別段取り上げるほどのものでもないしなぁ。

分かりやすいオチや答えを用意せず、読者に委ねるところが一般小説っぽいですね。
この辺りが、ライトノベルと大きく違うところかもしれません。

残酷なまでに綺麗で、執拗なほどに純粋な物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  セイジャの式日  柴村仁    評価B 

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