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明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ゴールデンタイム 第1話「スプリングタイム」 

今期アニメの個人的注目作の一つである「ゴールデンタイム」1話を視聴しました。

原作は電撃文庫のライトノベル。
アニオタ的には「とらドラ!」の作者が書いた新作といえば聞こえが良いでしょうか。
「とらドラ!」はアニメでもブレイクしましたが、果たして今回はどうなるでしょうね。

とりあえず第1話を見た限りでは、大ヒットは難しそうな印象を受けました。
黒歴史となることもなさそうですけどね。

面白くなる要素はまだまだ出てこず、一通りの主要キャラの顔見せで終わってしまいました。
原作通り、香子のストーカーっぷりが際立っていましたね。
周りが見えなくなる直進的な女性なので、苦手な人は多そうだなぁ。
それまでに作品としての面白さをアニメで表現出来るといいんですが。

舞台が大学の作品といえば「げんしけん」を彷彿とさせますね。
新たな始まりと開放的な雰囲気を味わえるので、もっと増えるといいのになー。
やっぱりアニメというと、主な対象が中高生だから大学生の物語は少ないんでしょうね。

声は特に違和感なし。
役にハマっているというほどではないものの無難な配役だなと思います。

キャラデザはもう少し頑張ってもらいたいかなぁ。
まぁ、そもそも駒都えーじさんの描く男性キャラが作風とかけ離れているため、万里も光央もキャラに合っていないんですよね。
香子に力を注ぎ過ぎたように見えます。
岡ちゃんがピンク髪になってたのは浮いていたなぁ……。

エンジンかかるのに少々時間が掛かりそう。
このペースならば、3話くらいでひと盛り上がりが期待できるかな?

次回予告は笑いましたw
あれが一番ゆゆぽ節全開でしたねw

⇒ 原作「ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト」 1巻感想
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テーマ: ゴールデンタイム

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ゴールデンタイム 

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ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル 

ゴールデンタイム 外伝 二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)ゴールデンタイム 外伝 二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)
(2012/06/08)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る
読書期間:2012/9/19~2012/9/28

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
青春




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 三次元に絶望した男――その名も二次元くん。本名は佐藤。大学一年生。
 大学でも三次元の女は完全スルー、脳内嫁(名前はVJ。セーラー服で日本刀を持って戦う14歳)との対話や自作小説の執筆に明け暮れていた。
 そんな彼へ三元からの刺客が現れる。
 中学時代の後輩――魔性の秋。雰囲気のあるある美少女で、思わせぶりな距離感で接してくる。大学の同級生――同人戦士・愛可。二次元に生きる者同士の共感を武器に二次元くんに迫りくる。
 はたして二次元くんは二次元への想いを貫けるのか!?竹宮ゆゆこ&駒都えーじが贈る二次元叙情巨編!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


「ゴールデンタイム」シリーズ初となる外伝作品。
本編では脇役である二次元くんを主人公として一冊丸々描かれています。

いやー、二次元くんを舐めてましたね。
その名に相応しい完全に向こうの世界に旅立った漢でした。
ドン引きするぐらい重症ですよ、彼……。
脳内嫁の設定の細かさや、現実と妄想の境界線の曖昧さが危ないよ……。

共感できる部分があるだけに、情けないなぁと思ってしまいますね。
自分に言い訳しまくりなところが、身に覚えありまくりでかなりキツイです。
大学生で中二病を患っている姿が痛々し過ぎて、見ていて苦しい。
個人的に脳内嫁であるVJが全く萌えられなかったので、余計に引いた目で見てしまいました。

そんな引き返せない境地まで辿り着いてしまったオタクが、リアルの女の子とお近づきになる話。
あー、所詮二次元くんも二次元の存在だったか。
そう簡単に可愛い女の子が接近するわけないだろうがと叫びたくなりますよね、うん。

男を誘惑する気配を放つ後輩・秋よりも、己の信念を持つ腐女子・愛可の方が好きです。
傍目から見たら、二次元くんとの相性も良いですし、付き合うなら愛可をお薦めしたいなぁ。

この作者は、思考の生臭さを書かせたら一級品ですね。
妙なリアリティとラノベ的フィクションの融合性に毎度のことながら感心させられます。
例えば、ヒロインの一人である秋は、大人と子供の中間である高校生のフラフラした脳内と形態を実に見事に描いていると思います。
ラノベであれば、つい魅力的なキーワードでキャラ設定を埋めつくしたくなるところを、回避したくなるような厭らしさを付随させてキャラを立たせるんですから凄い。

二次元くんが二次元の世界に逃避するだけではなく、三次元の行動で示すところは良かった。
たとえ格好悪くても、もがいて打開しようと必死なところは、プライドが高いだけのオタクじゃないなと思わせてくれました。

妄想に逃避するオタクの心理描写が生々しい

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ゴールデンタイム  竹宮ゆゆこ  駒都えーじ  評価B 

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ゴールデンタイム4 裏腹なるdon't look back 

ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)
(2012/03/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る
読書期間:2012/5/15~2012/5/16

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ラブコメ
青春
恋愛
期待感


 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7



 とある深夜、束の間だけかつての記憶が戻り、当時抱えていた想いそのままにリンダのもとへ駆けつけようとして見事にこけた多田万里。
 翌朝。万里は唇を腫らし超絶ブサイクになっていた。発熱までしてみんなの看病を受けることになるが、なぜかその流れから香子と夏に海に行く話が持ち上がる。先立つものは金!とバイトを探す万里だが、香子からは大反対され――。
 かつての自分が好きだったリンダといまの自分が好きな香子。二人の狭間で揺れる万里の心の旅路はまだ半ば?
 竹宮ゆゆこ&駒都えーじが贈る青春ラブコメ、第4弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


記憶を失った男が過去と現在で想いを寄せる相手が違うことに苦しむ青春物語、第4巻。
恋にバイトにサークルにと多忙を極める大学生達のキャンパスライフが舞台です。

衝撃のラストだった前回から引き続く展開が待っている……と思っていたんですが、何だろうこの全体的にボカし気味な感じは。
直接的な騒動は局地的で、ほとんどが万里の脳内が混乱している模様に終始しているためか、物語が進んでいるようで進んでいません。
いや、きっと万里の中では決着をつけているつもりなんでしょう。
でも、この程度で完結できるような簡単な事柄だったら、そもそも悩まないでしょうに。

香子とリンダへの想いが共存し、どちらも嘘偽りないもので、だからこそ万里の抱える苦しみが圧し掛かります。
リンダが自然体であればあるほど、万里と親密な仲だったことを想起させ、切なさが増してきます。
十中八九、最終的には香子とくっ付くんだろうなぁと思っていますが、希望はリンダルートを見てみたい。
きっと作中内外で相当荒れ狂うだろうなぁ。

香子も悪くないんですけどね。
ウザったいだけの女に終わらず、彼女なりの純真さや想いの力強さなどが魅力的に描かれています。
ちょっと(?)世間知らずな一面もありますが、それもまた愛嬌ってもんでしょう。
彼氏のバイトぐらいは許してやれよと思いますがね。
まぁ、正直二次元なら楽しめますけど、三次元なら絶対関わりたくない人種だよなぁ……w

まどろっこしくも濃い文章は相変わらず。
人を選ぶ文体で、たまにコメディのノリに置いてけぼりをくらいますが、個人的には好きです。
他にはない生々しさが癖になりますね。

地面にある不発弾を認識しながら、その上に着々とピースを積み重ねていく展開が恐ろしい。
一体いつ爆発して、築いてきた想いの欠片の重圧に屈するのか。
早めの時期の方が傷は浅く済むのに、もう手遅れのところまで来ているという意識なんだろうなぁ。
これから更にとんでもないことになると思いますし、そうなることを期待します。

エンターテイメント性を狙い打ちする傾向があるライトノベルという分野において、内面を重要視し、物語の進行方向が不透明なこの作品は非常に珍しいと思います。
分かりやすい面白さを求めるのであれば、お薦めできないシリーズですね。

甦りつつある過去の想いの大きさに動揺を隠せない主人公が痛々しい

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ゴールデンタイム  竹宮ゆゆこ  駒都えーじ  評価B 

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ゴールデンタイム3 仮面舞踏会 

ゴールデンタイム〈3〉仮面舞踏会 (電撃文庫)ゴールデンタイム〈3〉仮面舞踏会 (電撃文庫)
(2011/08/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る
読書期間:2011/9/20~2011/9/21

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春
リア充



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 はれて彼氏彼女の関係となった記憶喪失男・多田万里と、自称完璧なお嬢さま、加賀香子。
 幕が開けた二人のラブラブな日々は、天然だったりやっぱり完璧志向だったり。一方で、万里は過去の関係が白日のもとに晒されたリンダとは真っ直ぐに向き合えずにいた。
 そして凹んだ男が一人。柳澤光央は一年生会での盛大な自爆のため深く落ち込んでおり、そんな彼を励ますために万里の部屋でお泊り会的なイベントが発生するが――!?
 竹宮ゆゆこ&駒都えーじが贈る青春ラブコメ、第3弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


大人と子供の中間を捉えた大学キャンパス青春物語、第3弾。
妙に生々しくてリアルっぽいのに、二次元テイストが存分に盛り込まれている作風こそ売りですね。
これを、ゆゆこ節と呼ぶのでしょうか。

今回も面白かったです。
悪ふざけな下ネタはあっても、量産的なエロコメみたいなサービスではないのが素晴らしい。
恋愛を中心に添えた、これぞ真の意味でのラブコメだと思いますね。

入学式やサークル活動、講義、飲み会など大学生らしいイベント満載だった1,2巻と比べると、今巻は些か地味な印象を受けました。
主要人物が増えることもなく、キャラを掘り下げ、関係性を深めることに費やした一冊でしたね。
とはいえ、決して退屈だったわけではありません。
細かくネタを挟んでいることもあって、十分楽しく読むことが出来ました。

それを受けてのことなのかどうかわかりませんが、物語の進展は予想以上に早いですね。
2巻のラストで万里と香子がくっついてしまうとは思いませんでしたが、それ以上にこの3巻の締めには驚かされました。
そこまでが順当な話だったので、衝撃のラストを味わいました。
もしかして、そんなに長々と続ける気がないんでしょうか。
それとも早々に関係を熟成させて、昼ドラのようなドロドロした修羅場にさせたいのかな。
どちらにせよ、変に引き伸ばしさせる嫌いがあるより、テンポが早い方が断然良いですけどね。

やなっさんをストーキングしてた頃から分かっていましたが、香子の愛情って病的に重いなぁ……w
互いに受け止め合うことが出来るからとはいえ、付き合える万里って凄いと思う。
個人的にはリンダの方が可愛いと思いますが、今の万里には香子の方が合ってますね。
ただ、バカップルをやっているときは幸せだろうけど、今後の展開を考えるとガクブルもんです。

万里も香子も光央もリンダも精神的に弱い一面があるというか、ぶっちゃけヘタレ気味ですよね。
おかげで、岡ちゃんが物凄くデキた子に見えてしまいます。
見た目から幼さが残る無垢な少女と周囲の人間は捉えがちですが、実は一番しっかりしていると思いますね。
良キャラなだけに、もっと積極的に恋愛関係図の中に入り込んで欲しいなー。

リア充ライフを満喫するバカップルの大学ラブコメ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ゴールデンタイム  竹宮ゆゆこ  駒都えーじ  評価B+ 

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ゴールデンタイム2 答えはYES 

ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)ゴールデンタイム2 答えはYES (電撃文庫)
(2011/03/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る
読書期間:2011/7/13~2011/7/15

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春
期待感



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 圧倒的なオーラを放ち、自称完璧、その実ちょっと残念なお嬢様、加賀香子。彼女は独自のシナリオによって定めし幼馴染との運命の結婚が破綻して傷心気味。
 一方、同じサークルの気さくないい先輩、リンダ。彼女は実は万里の高校の同級生で、しかもどうやら浅からぬ仲だったようで、それをひた隠しにしていた。
 記憶喪失男、多田万里の心はそんな二人の狭間に立たされて千々に乱れる。万里が二人に向けた問いかけの、その答えははたして――?
 竹宮ゆゆこ&駒都えーじが贈る青春ラブコメ、待望の第2弾!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


大学生のキャンパスライフを描くリアル系ラブコメ、第2巻。
ラノベとしては新機軸と言ってもいいぐらい珍しい舞台設定ですね。

感嘆させられるほどに面白い。
本当にこの作者のラブコメは質が良くて素晴らしい。

1巻を土台作りとすると、2巻は物語の流れを作る重要な回といえます。
どのように展開させるのかワクワクしながら読みましたが、思いのほか進み具合が早いですね。
この辺りが、青臭い高校生と大人としては未熟な大学生の違いか。

昨今のラブコメブームのおかげで、テンプレ化が激しいため、ストーリーの楽しみが減っている中、こんなにも先が読めない恋物語は貴重です。
いや、おそらく最終的には万里と香子はくっ付くと思うんですよ。
しかし、そこに至るまでに荒れ狂う模様が繰り広げられるのは、確定的でしょう。
今はまだ大人しい人間関係が、いかにして亀裂が入り崩れていくのか、はたまた絆を結び直すのか、期待に胸が高まります。

大学生の生々しい生活スタイルを見事なまでに表現できており、想像が容易いです。
履修登録や飲み会の会話は、たとえ経験がない人であってもリアルっぽく感じるでしょう。
もちろん、大学に通ったことがある人ならば、あるあると共感できることは間違いないはずです。

設定もさることながら、文章の効果が絶大ですね。
口語と文語のミックスが新しい文章を生み出しています。
知識を身につけても書けるものとは思えませんし、きっと天性のものでしょうね。
合う合わないは人によって異なるでしょうし、文章力が突出しているわけでもありませんが、ラノベ作家の中でもセンスは抜群ですよ。

妙に賢い割に恋愛関係には鈍感な主人公ばかりのラブコメ作品において、多田万里のようなキャラは珍しい。
必要最低限に相手を思いやることはできていても、やっぱり何だかんだいって自分が一番大事で、自己中心的な考えを持っているところや、微妙に頭の弱いところなど、まさによく見かける大学生そのままです。
正直、恋愛観に関しては、香子は言うまでもなく、万里もまだまだ子供っぽいところがあります。
堪え性がないところが、今後多大な影響を与えそうな気がします。

1巻ではカラーイラストのみだったのに、2巻では挿絵も描かれていますね。
マッチしてはいないんですけど、絵のレベルは高いので、挿入されているだけでも嬉しいです。
表紙絵の香子の服の質感は目を奪われました。

癖の強い作品なので、万人にお薦めできるわけではありません。
ただ、ハマれば「とらドラ!」の時のような破壊力もあります。
続きが非常に気になりますね。

大学生活が始まって間もない頃の人間関係が絶妙な距離感で描かれています

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ゴールデンタイム  竹宮ゆゆこ  駒都えーじ  評価A- 

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ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト 

ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)
(2010/09/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る
読書期間:2011/2/1~2011/2/7

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ
青春
期待感



 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8




 晴れて大学に合格し上京してきた多田万里。大学デビュー、東京デビュー、ひとり暮らしデビュー、と初めてのことづくしで浮足立つ彼は、入学式当日、不意打ちにあう。
 圧倒的なお嬢様オーラ!完璧な人生のシナリオ!得意なのは一人相撲!
 襲撃者の名は加賀香子。薔薇の花束を万里に叩きつけた彼女は、万里の友達でもある幼馴染みの柳澤を追いかけて、同じ大学に入学してきたという。そんな眩しくも危うい香子が気にかかり、放っておけない万里だが――?
 竹宮ゆゆこ&駒都えーじの強力タッグが贈る青春ラブコメ!

【感想】


竹宮ゆゆこ×駒都えーじが贈る、青春ラブコメ開幕。

期待通り面白かったです。
しかし、土台作りがメインのため、まだまだ序章で、これからといった感じ。

ラノベでは非常に珍しい大学が舞台のお話。
御法度とまではいかなくとも、購読層に中高生が多いラノベでは、あまり見かけません。
そのためにメディアワークス文庫を立ち上げたようなもんですしね。

大学版「とらドラ!」と呼ばれるのも分かりますが、感覚としては「わたしたちの田村くん」の方に近い。
主人公・多田万里の奔放さが、そう思わせるのかもしれません。
恋慕のベクトルが噛み合わず、複雑な人間模様が描かれそうな予感がしますね。

舞台設定もさることながら、ヒロイン役の加賀香子の性格付けは冒険したなぁ。
「とらドラ!」の大河も凶暴な役柄でしたが、暴力系美少女は昔から需要がありましたし、それこそラノベ風味に仕上げていたので多くの人に親しまれました。
しかし、香子の場合、言動がまさに病的なストーカーで、ちょっと怖い。
登場人物の年齢層が上がっていることもあって、ギャグで済まされない雰囲気もまた危うさを助長させます。

表面だけ見たら、どう考えてもお近づきになりたくない人物像です。
少女から女性へと成長する過程にある純真さ、不器用さが物凄く生々しい。
香子自身にも暴走をしている自覚があり、隠れた素顔を垣間見たら嫌いになれません。

物語の掴みとしては、ちょっと弱いかな。
先が読めない面白さはありますけど、引き込まれるまでに時間がかかります。
エンジンが掛り始めると、今度は止め時が見つからないんですけどね。

それにしても、相変わらず癖のある文章を書きますね。
痛々しい自虐を笑いの方向へと持っていく文体が独特です。
会話が型に嵌っていなくて、意図的に崩した言葉が絶妙なリアリティを伴います。
雑なようで密度の濃い文章は、計算してもなかなか書けるものではないかと思います。

絵の担当は、人気イラストレーターのこつえーこと駒都えーじさん。
「イリヤの空、UFOの夏」の頃から好きな絵師さんで、竹宮ゆゆこさんとの相乗効果に期待していました。
なのですが……、うーん、ちょっと相性悪いかもしれませんね。
元々幼女から中高生の絵柄が得意な方なので、大学生という大人びた人物だったことも影響はあると思いますが、それ以上に作風とかけ離れているように見受けられました。
各章の頭に小さな絵はあるだけで、挿絵がなかったのも残念。
作者が女の子の服装描写に力入れているだけに、惜しい。
イラストそのものは綺麗なんだけどなぁ。

生々しい心理描写が売りの大学生青春ラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ゴールデンタイム  竹宮ゆゆこ  駒都えーじ  評価B+ 

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